06/07/05 10:50:44 GKv/1cf6
>>551
巧い。
ってことで今日の砂金。
「神様のパズル」機本伸司
日本では珍しい、素粒子論を盛り込んだSF作品。
最新の理論を駆使し、大胆な展開を見せる疑似科学的要素は海外作家ばりに面白い。
が、物語があまりにもお粗末。
舞台は地方大学の物理ゼミ。
ゼミ生たちの表面的な人間関係が掘り下げられてゆくにつれて
主人公は全く蚊帳の外に追い出されてゆく。
誰にも好かれること無く、相手にすらされない立場が鮮明に。
それでやる事っていったら、田んぼ耕す毎日。田んぼ? はあ? なんすかそれ。
ラストは大事件を起こした小娘と全く絡むことなく主人公は就職し、
主人公と全く絡むことなく小娘は幸せになる。
主人公、誰か別の人間にしろよ。と思わざるをえん作品。
濃いSF好きだけが、理屈のこじ付けのみ楽しめる作品。
もっかい言わせて貰う。
はあ?
なんすか、それ。