06/02/05 21:05:22 22aJqJt2
【灼眼のシャナ】著:高橋弥七郎 イラスト:いとうのいじ
面白いのに何故か売れないA/B。
そんな作者の新シリーズってかこっちがメインに。
大筋をたどればヘタレ主人公がロリツンデレのヒロインに助けられ…
というよくある話だ。
構成力の高さは素晴らしく、10巻に関してはラ板ランキング3位というだけに
最高のエンターテイメント小説と断言しても構わない。
しかし、何故だか批判も多いのだ。
ここは、発売日三日前から本屋を回ってゲットしている私が
褒めちぎってやるしかないようである。
もっとも多い批判は、「戦闘シーンがわからん」というものである。
独特の回りくどい記述でコアなファンの心をしっかりキャッチしたA/B。
そのせいで、アクション描写の分かりにくさは他に類をみない。
分かりやすさを目指したというシャナでも
作者の嗜好の残滓を読み取ることが出来る。
具体例を挙げることは控える。が、
本を片手に実際に動いてみて始めて分かる
華麗なる剣捌きの描写などがその典型であろう。
また、最初ほとんど技を使えなかったヒロインの
恐るべき成長速度も目に余る。
記述等から、最低二年ほどは戦闘を繰り返してきたはずのヒロインであるが
主人公と一緒にいる、ただそれだけで数多の技を編み出すその底知れない
潜在能力は、ご都合主義と評してしまえばそれまでだが
熱い展開により勢いをつけるものとして
読者をより一層作品世界へと吸い込むのだ。たぶん。