06/01/30 19:34:07 YEg7C3r5
オノマトペに吹いた。
このスレ、おもしろすぎ。
151:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 19:37:17 Or4jVVyv
誰か、終わりのクロニクルを紹介できる強者はいませんか?
僕には纏められなかったよ、ママン
152:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 19:38:48 9OdhCaqK
それは「つまらない小説」として挙げて良いものかどうか。
まあ感じ方はそれぞれだから良いのか。
153:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 19:43:08 wdD91rFL
>>132-133
レベル高すぎw
攻撃天使・アンラッキークローバー・まぶらほ・空の境界・ミナミノミナミノ・伝勇伝あたりお願いします。
154:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 19:52:46 HQTIJBVj
ミナミノはせめて完結まで評価を待ってやろうぜ。いつになるかわからんが。
155:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 20:12:45 /4YhYif+
URLリンク(www.kadokawa.co.jp)
さて、このスレの住人になったのなら
この危険物の処理
やってくれるな?
156:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 20:48:37 JuVou9JA
ざわ…
ざわ…
やったっ…!
見つけたぞっ……! ついに…!
オレの果実っ…萌え笑う切り札……!
『撲殺天使ドクロちゃん』をっ…!
この作品に出会えた僥幸…!何という法悦っ…!
感謝するぜおかゆ…!
ぴぴる…
ぴるぴる…
ぴぴるぴー♪…
もう…笑ってしまうしかないっ…!
クコ…クコココココ…!
157:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 20:49:34 JuVou9JA
……?…なに?
読んでいないだと…!
役立たず…!役立たず役立たずっ…!
…犬めらがっ…!
一度読んでみろっ……!
常に基地外じみたハイテンション…!
どのページにもある感嘆符っ…!
あと、軽いエロ…!エロ……っ!
エロっ……!
158:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 20:50:46 JuVou9JA
素晴らしいっ…!
これは誠に有意義…有益な書物っ…!
そう考えわしは…五百数円を投じ…この本を買ったのだっ…!
我々……
ライトノベル読者を
どこか別の世界に連れていく名作っ…!
…ある意味桃源郷…!
ありがとうごさいます…!神様ありがとうございますっ……!
読破せよ…!
159:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 22:43:56 xmOfMAUB
べつに自分が面白いと思った作品を
ゆがんだ形でほめるってのもありではないのかな。
160:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 22:47:51 jixSGjk/
しかしそれをやるとスレが荒れる可能性があるからな。
スレリンク(magazin板)l50 で、こっちでグチろと言われることになると思う。
上手く欠点を長所に捏造して、長所を長所として褒め称えられたらそれはそれでいいとは思うんだがな。ネタとして。
161:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 23:38:54 Vg5wo9EM
「紛らわしい紹介文」とか「初心者を騙すスレ」みたいのってなかったっけ?
地雷に限定せず、嘘紹介文総合スレにしといたほうがやりやすかったかもな。
162:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 00:11:20 DxJu5Lz3
「フェリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に1 ~ゆき、ふりつむ~」 今田隆文 富士見ミステリー文庫
終わりゆく世界。タイトルにある通り哀しい世界の物語。
まず世界観から説明しましょう。
25年ほど昔、ある快楽物質が開発されました。
それは副作用を伴わない化合物で「きれいな麻薬」と呼ばれました。
その効能を極限まで引き出す装置「ダイモニオン」
はじめはフィーリングとして数時間程度利用されるようなものだったのですが、
次第に利用期間を延ばす人が現れ、そして寿命が尽きるまでダイモニオンに入る人が現れました。
そして、あちこちに専用の設備が建設され、人々はこぞってそのダイモニオンに入っていきました。
そうして、人類全ての人間がダイモニオンの中に入ってしまいました。
登場人物は、人々がまだ生産活動を行っていた時代に発明された人造人間「フェリシエラ」達です。
彼女たちの役目は、ダイモニオンの中で寿命を終えた人間を葬ること。
これは、この終わりゆく世界で淡々と日常を過ごしていく物語です。
静かに問い掛けるような文体が、水上カオリ嬢の柔らかなイラストが
そして無口な登場人物たちが、この物語を優しくそして哀しく包み込んでいます。
ちなみに、タイトルに 1 とありますが、次巻は出ることはないでしょう。
それが、哀しさをさらに演出しています。
さぁ、あなたもこの物語という名のダイモニオンに身を委ねてみませんか?
163:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 00:19:20 qTZG9hUF
>>162
設定だけ読むとそれめちゃくちゃ面白そうだが。
164:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 00:32:12 +JBs8P46
>>161
そういうのは↓だな。
**0が挙げたタイトルの嘘談義をするスレ 2つの嘘
スレリンク(magazin板)
165:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 00:42:22 EogvCmhq
>>163
評判は決して悪くはなかったんだよ
でも、鳴り物入りで富士見Fから刊行→一巻打ち切りのコンボを食らってな…
これのショックで作者はペンネーム変えるわ作風がガラッと変わるわ…
涙無しには語れん
166:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 00:45:33 t79NJEKD
>165
打ち切りの理由って伝わってる?
167:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 00:50:01 EogvCmhq
>>166
売れなかったからだろ?w
168:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 01:04:16 S5ZVs4VX
>>155
その作者、京極の友達らしいね。
169:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 01:51:29 TXDl8UKX
>>168
マジ? 海原雄山がついにラノベデビューかよ!
170:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 02:45:45 4RmnBDHL
【ネクラ少女は黒魔法で恋をする】 熊谷雅人著 MFJ文庫
「呪うぞ」
そう心の中で逆ギレする少女版カンニング竹山こと空口真帆の成長を描く
季節限定のカルピスの微妙な風味が漂う青春ラブストーリー。
この作品の肝は、悪魔との契約で、自らの恋心と引き替えに「可愛さ」を
手に入れたはずなのに、真帆があっさりと恋に落ちてしまうところにある。
なぜそんな矛盾が起こりうるのか?
なぜ真帆は恋に落ちていけのか?
しかし、その謎は解かれぬまま、触れないまま、悪魔の影は不気味に憧れのセン
パイに忍び寄る。
契約違反の制裁のため。
彼に死を与えるため。
悪魔とは。
黒魔法とは。
演劇部での楽しい日々は終わりを告げるのか?
そして、真帆の恋の行方は?
悪魔に整形手術はできない。
その真意を知ったとき、あなたはきっと衝撃を受ける……
実力派絵師による胎児のような姿をした悪魔も必見!!!(P233)
171:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 02:58:20 4RmnBDHL
しまった褒めてねえorz
すまない………………
172:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 03:35:58 EybBUhyK
>>170
>季節限定のカルピスの微妙な風味が漂う青春ラブストーリー。
なかなか巧いこと言うじゃないのwww
173:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 08:24:38 L6Cw+AwH
『トウヤのホムラ』 小泉八束(富士見ファンタジア文庫)
某シリーズのパクリとか、展開が支離滅裂とか、ギャグが寒いとか、
この作品にまつわる悪評は絶えない。
だが作者の放ったメッセージは清々しく、それらすべてを吹き飛ばすほどだ。
「ええい、ゴチャゴチャとうるさい! とにかくロリキャラを出せばよろしかろう!!」
そんな感じで終盤、脈絡を無視して強引にロリっ娘が登場する。
やり方には問題があるだろうが、私は満足した。
なぜならばまた、ロリも私にとって特別な存在だったから。
174:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 09:28:17 3zhBt6DA
>>173
ロリっ子なんていたっけ・・・?
主人公が神だったような気がするんだけど。
175:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 11:04:17 6IvlqCf6
>>174
大ボスみたいな神を倒さず、ょぅι゛ょにしたような希瓦斯。
176:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 11:10:19 UMGFTK38
お笑い界において「甘~い」でヒットを飛ばしたスピードワゴン。
実は彼らよりかなり前に激甘ブームを起こしかけたライトノベルがあるのをごぞんじだろうか?
「月と貴方に花束を」(志村一矢)である。
そのベタで甘いストーリーからナッピーエンド、ベタエンジンという新語を生み出したという影響力は
後の純愛ブームの先駆けとなったというのは穿ちすぎだろうか?
考えてみれば数年前の70~80年代のジャンプ漫画リバイバルブームも、
月花の「ピンチになると奇跡のパワーで逆転」という
まさに70~80年代ジャンプ漫画展開から派生したのではないか?
後の時代に様々影響力を与えながらも時代が早すぎて正当な評価を受けられなかった
「月と貴方に花束を」の再評価の時期に来ているのではないだろうか?
90年代の定番萌えラブコメ、80年代の定番少年バトル、伝統芸能のような予定調和
さらにはシェークスピアも活用していたデウス・エクス・マキナ。
全ての物語の原型がここにある。
あなたも「月と貴方に花束を」で時代を超えた感動を味わってみませんか?
177:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 11:40:49 nBgu0ZcP
オマイラ最高。
帯、店頭POPでこれ書いてたら思わず買っちゃうぞ(w
178:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 14:04:28 fMDXplOM
>>162
GJ! 白人萠乃と世界の危機も頼む。
179:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 15:09:50 Wc1NmMz+
>>175
そいつはスゴいなw
作者を尊敬するぞw
180:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 15:25:56 pXlcJnPW
>>178
ちょっおまっっ!!!
萌乃は、誰が読んでも傑作だろ。
作者が名前変えてまで出そうとした力作だぞ。
Astralを読めばわかるが、女子高生を描写したら
電撃一巧い人だぞ(俺調べ)
アンチなら他のスレにけ。
糞みたいなイラストなのに売れてるんだから文章がうまいに決まってる。
特に、2D最高!惨事氏ねって言う価値観が共有できるなら確実にはまるだろ。
181:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 15:31:06 fOImBQU1
>>180
どうせやるなら人へのレスじゃなくネタに仕上げようぜ。
俺は面白いと思っているししろ絵好きだから複雑な心境ではあるけど。
182:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 17:05:07 +Me/6qIO
はにかみトライアングル、たのむ
183:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 18:01:45 O4gDYCjw
『まぶらほ』 築地俊彦(富士見ファンタジア文庫)
美少女達に言い寄られ、ちやほやされたい……このような願いを持つ年頃の男性は多いはずだ
本作品はその願いを忠実に叶えた物だと言って過言では無いだろう
登場する少女達はいずれも美少女、ただし性格に問題有
そんな彼女達が冴えない平凡な男である主人公(秘められた力有)を奪い合う
……これだけ聞くと、「それなんてエロゲ?」という声が聞こえてきそうな物である
しかし、彼女達が普段の主人公より遥かに強く獰猛で貪欲であったとしたならどうであろうか?
その一つの答えが本作品では示された……即ち弱肉強食である
本作品では主人公に人権等与えられてないように見受けられる
彼女達の機嫌を損ねれば大怪我を負い、また彼女達同士の争奪戦のトバッチリも日常茶飯事だ
更には、もし肉体が滅びようとも束縛からは逃れられないのだ、本作品は生きることの厳しさを教えてくれているに違いない!
ああ…何と素晴らしき自然賛歌であろうか!!
また、クラスメイトを始め個性的な人物の数々も忘れてはならない
彼ら全てが主人公を(意味は色々ではあるが)狙っていると言って過言ではない
つまりここでもまた、「味方と思っている奴こそ疑え」という人生の鉄則を示してくれているに違いないのだ!
本作品の魅力はまだ終わらない、何と旅行先で偶然知り合っただけのメイド達とその主人(萌えヲタ)にさえも主人公は狙われるのだ
辛くも魔の手を逃れた主人公、しかし生活する寮がメイドに襲撃されるのだ……
この事件は以下を警告してくれているに違いない、即ち 「萌えヲタにいかなる力をも持たせるのは危険だ」 という事だ
もし貴方が本作品の評判を調べたならば、いわゆるアンチと呼ばれる人々のあまりの多さに驚くかもしれない
しかし落ち着いて良く考えて欲しい、本作品はこれまで述べてきたように様々は事を教えてくれているに違いないのだ!
当然それが不都合に感じる人々も多くいる事も想像に難くないだろう
騙されてはいけない、本作品は萌えへの警告を多分に含んでいるのだろうから……
「萌え系作品はちょっと……」
そんな貴方にこそ 是 非 読んで頂きたい本作品一度お試し有れ
184:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 18:47:12 MoojQhPp
悪魔の文章だな(誉め言葉)
185:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 21:26:01 r9J2a8yY
凄すぎ
読んでるとなんだか魂がふるえてくるw
186:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 22:54:40 NBzrUDKJ
>>183
なんか、おれ、買ってみようかな…
187:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:02:10 sQRTylqU
独自の解釈こそあれ嘘は何一つ書いてないのが素晴らしい
188:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:06:00 +JBs8P46
糞スレになる可能性濃厚だったこのスレを立派なネタスレに仕上げたおまいらに乾杯
189:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:06:14 xEkQt+dg
このスレ、後押しするスレより強力な気がする。
190:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:06:15 iel8FOGH
このスレの正しいあり方だな。
最初にレビューした者だが、正直ここまで伸びると思っていなかった。感動してる。
191:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:10:32 jJgotqOs
>>190
最初のレビューの出来がよかったからここまで伸びた。
感謝してる。
192:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:23:54 +Me/6qIO
このスレを立てたものだが、正直ここまで伸びるとは思わなかった。
>>190には感謝してる。
実は俺はまだひとつも褒めていない。山姫でも褒めちぎるか
193:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:25:12 aSEb5kbA
内容を語る前に、五十嵐自身の著作について語らなければなるまい。
乃木坂春香の秘密でデビューし、 この板でも即スレが立つほどの人気作家になった。 そして、その作中で語られるのが『はにトラ』である。
その劇中劇の続編として誕生したのが、この『はにかみトライアングル』に他ならない。
そう、編集部、そして乃木坂ファンが五体投地しつつ待ち望んだ本である。
ちなみに、乃木坂の絵師によるキョウハクDOGSも、五十嵐マルチプラットフォームと連動しており、 シナジー効果を生み出している。
登場人物は、主として5人。
おい、トライアングルちゃうやん!と言う無粋な突っ込みは無用!
幼なじみの白瀬(縞パンツJK)
化け猫の美亜(縞パンツwith絶対領域)
鶴の恩返しな千鶴(オパーイ担当)
桜の神様さくら(ロリ巫女)
と、気弱で前項が趣味の主人公弘司が、織りなす恋の駆け引きである。
まず、筆者(書いてる俺)がこの設定で夢想するのは、
オイオイ、よく考えたら、日本の法律で一夫一婦制度ときまってても 幼なじみ以外人外じゃん。
全員(幼なじみ含む)と結婚しても無問題。 グヘヘヘヘヘ、と言う感じである。
そして、頁をめくっていくと、上の人外の三人は、なんと、つきあってくれとかそう言う駆け引きをすっ飛ばして、結婚しろと迫ってくるのだ。
電撃文庫は、基本的にラノベ(旧来のジュブナイルの魔改造版)であるため、
多くはボーイミーツガールがテーマで、
本作もその形態をとっている、と思わさせておいて、実は、これなんてエロゲ?。
複雑な人物構成と、多彩な舞台設定を持ち、凡百作家なら破綻しそうな内容であるが、新人とは思えない文才ほとばしる文章で、そつなく纏めている。
あと、帯を読むに、大変(て~へん)*多感さ(たかん)/2=トリプル赤面ラブコメディ、だそうだ。(ここテストに出ます)
確かに、5角関係の泥沼ぽい展開でなんでトライアングル?とおもうが
上の公式を思い出すと確かにトライアングルである。
イヤ全く、奥の深さに恐れ入る。
194:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:26:39 aSEb5kbA
>>193は>>182宛
195:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:28:18 ptnnlNbQ
魔改造版にワロタ
196:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:33:31 TEIcci+D
ネタ二つほど書いたんだけど、何が難しいって
自分が積極的に地雷読むタイプじゃないせいで既にネタ切れしてんだよな。
何となく地雷紹介の奥深さを感じた。
197:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:53:38 r9J2a8yY
【作家名】築地俊彦 (注 『まぶらほ』のみの評価)
【表現力】★★★★★(初期のころはメインターゲットの親和性を高めるためあえて
中高生でも書けそうな文体を再現し、読者年齢の上昇に合わせて巻が進むにつれ徐々に普通の文体に戻すといった高度な技法を用いている)
【構成力】★★★★★(一見いきあたりばったりにみえるが通して読むと読者に退廃的な感情を巻きおこさずにいられない連載短編集ならではの魅力的な構成。
また千早編では美しく儚げな遠距離恋愛(片思い)を書ききるように見せかけながらそれをあざ笑うかのように暗黒方向の展開に持ち込むという
この作者にしかできない偉業を成し遂げた。これは一般的な萌えのみに頑迷に
囚われる人々の殻を打ち破りさらなる高みにある萌えへと誘う試みであるといえよう)
【独創性】★★★★★(友情に文字通り値段をつけ市場取引をするクラスメイト達という展開を思いつく作者を独創的といわずして何であろうか。
また他作家の作品の長所を取り入れながらも、作者独自の独創性の高い解釈を
加えることでインスパイヤ元からは想像できないような斬新な意味をもたせることに成功している)
【人物力】★★★★★(黒く陰険なことを明るくあっけらかんとやってのけるキャラを描写することについては他の追随をゆるさない。)
【執筆力】★☆☆☆☆(短編の執筆速度は並である、しかしあまりに作者の愛がこめ
られているゆえにえらばれし物にのみその内容の理解が許される長編の執筆速度
が遅すぎることが不満であるのであえて1をつけた)
【ラ板力】★★★★★(その魅力に惑わされた者が多いゆえにその名前がでるだけで
冷静さを失うものが続出し当該スレでこの作品に対する激しい感情の告白が吹き荒れ
る、それゆえ富士見スレでは極力まぶらほの名前を出すことが控えられるありさまである)
【総合力】★★★★★(特定のテーマでライトノベルを語る時には必ずその名前に触れ
ざるを得ない作品である、その名声の高さは読んだことのない人々をしてまぶらほの名
を聞くだけで心が揺さぶられ、その結果作者がその描写を得意とする人間の暗黒面を
リアルで剥き出しにさせてしまうくらいのの魔力を持つほどであり、まさしく殿堂級の作品といえよう)
だめだ俺センスねえ
198:イラストに騙された名無しさん
06/01/31 23:56:55 lL8uTy9i
いや充分凄いよw
199:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 00:44:07 gph/69QO
『伝説の勇者の伝説』シリーズ/鏡貴也 富士見ファンタジア文庫
脳を酷使し、ストレスに悩まされ、時間に追われる現代人にとって
このシリーズはオアシスである、と私は断言しよう。
深いテーマを思考力ゼロにしても軽く読める、まさにキング・オブ・ライトノベル。
このシリーズでは個性的なキャラクター達が「伝説の勇者のアイテムを探す」という
ファンタジーにおいて王道のテーマを中心に置きつつ、国・政治・差別や家族問題といった
重いテーマも積極的に取り入れ、リアルだが分かりやすく描かれている。
また一見ライトで馴染み易く描かれたキャラクター達だが、緻密かつ繊細に描写された
複雑な心の内は、読者を作品の中に深く引き込む魅力に溢れている。
これら複雑なテーマを伏線!伏線!伏線!の嵐で匂わせながら
それでも肩をはらずに読み進められるのは、簡潔で選び抜かれた状況描写を駆使し、
あっさりコメディの味付けで全体をまとめた作者の文章力とセンスの賜物だ。
考え抜かれた会話と改行と三点リーダーのリズムは秀逸で、最後まで一息に
読み進める事が出来るだろう。
複雑な設定も、じっくり刊を重ねてながら繰り返し解説・説明をいれつつ、
ところどころ生まれる矛盾から更なる伏線を匂わせる手腕は見事である。
人気の富士見レーベルでもトップクラスの売り上げを誇るこの超人気シリーズ。
迷う事は無い。すぐさま本屋へ行って全巻一気に大人買いせよ。
作者スレで確認☆なんてチンケなことはするな。
200:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 01:48:56 XDODUN5W
『山姫アンチメモニクス』三上延
この作品はラブコメでありドタバタコメディというジャンルである。
だが、山姫はそのあたりのラブコメとは一癖も二癖も違う。
それは何か。キーワードは「地味」だ。
地味な話というは悪いことではない。設定を積み重ねてゆっくりと理路整然と紡がれる物語だ。
戦記もの、ホラー、オカルト、ミステリー、いろんなジャンルで地味な良作はある。
しかし、ラブコメと地味というのは一見正反対だ。
それだけではない。山姫はドタバタコメディなのだ。
登場人物は右往左往して走るまくる。馬鹿馬鹿しい展開が繰り返されて笑いとなる。
そういう物語なのだ。地味という言葉がこれだけ似合わないジャンルは他にない。
それでも『山姫アンチメモニクス』は地味である。
大人しい・普通である・上手くまとめすぎ。およそラブコメとは縁の無い感想。
それは文章から滲み出てくるという問題ではない。おそらくは作者の性質・業のようなものだ。
もはやこれは事件である。
地味ラブコメという現象を見逃してはならない。今すぐ本屋へ走るのだ。
201:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 02:25:50 MlGhHms/
アンダカの怪造学】 日日日 角川スニーカー文庫
ライトノベル一の後書きの名手とは誰だろうか?
それは誰しもが一度は考える問題だ。
時雨沢恵一だろうか? 長谷川昌史だろうか?
しかし、私は日日日を強く推したい。
その危険極まりない感性から紡ぎ出される後書きは、
スニーカー文庫の編集部から読者を呪ったり挑発したりしないように
と注意を受けるほどである。
しかし、日日日にそのような注意は無駄である。
その若さ故の溢れるほどのエネルギーと暴走は、誰にも止めることはできない。
彼は、時に学歴主義を批判し、時に人の無気力を非難する。
その姿勢を青臭いと切って捨てることは簡単だ。
だが、その中に現代人が失ってしまった愚かしいまでのダイナミズムが宿って
いることまで見逃すことは「喪失」と言うべきだろう。
このアンダカの怪造学の後書きは日日日の真骨頂とも言えるべき暴走を随所で見せてくれる。
それを読み、刮目せよ。そして、驚愕せよ。
デビューしたての新人が他社レーベルの自著を宣伝するその様を!!
これが日日日だと理解するのだ!
202:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 02:26:13 XNkukQhu
>>200
皮肉にも嫌味にもなってないw
まさにそのとおりw
203:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 02:35:22 lorxwwXp
『かのこん 2 ~はじまりはじまり~』 西野かつみ MF文庫J
2巻目でも詩神・西野は謳い続ける。
ふにゅ。/ふやよよん。/ゆやん、ゆよ、ゆやや、よよよよん/ふるるるん/
ばよえええん。/むに、むにょ、むにょえよん(○っぱい三段活用)/
ほゆん/うにうに。/ゆるんゆるん/―以下略
「ばよえええん」なる響きのなんと美しいことか。妙なる調べの法悦境にこの身をさらせるならば、
軟体生物の雪崩に埋もれるのも厭わない。
さて、>>132-133で述べたとおり、1巻で描かれていたのはちずると耕太の精神的母子関係の、
構築→瓦解→再構築 という過程であった。
この関係は2巻開始時点では一応維持されているが、同時に拭いがたい綻びの気配をまとってもいた。
ちずるは耕太に対する情欲を押さえきれず路上で事に及ぼうとするし、
耕太は耕太で新ヒロイン望がスペアリブの骨をねぶる姿に欲情する。
だが彼らの母子関係は再び修復される。彼ら自身が(おそらく無意識のうちに)執り行った儀式によって。
唐突に話は飛ぶが、「ケ(褻)」と「ハレ(晴)」という対立概念があるのをご存じだろうか。
ケは日常生活及びそれを営むための霊力を指し、ハレとは儀礼的非日常の状態を指す。
日常生活の原動力であるケの力は時と共に衰えてゆき(ケ枯れ)、やがて日常が立ちゆかなくなる。
そんなとき人々はハレの儀礼でケの力を回復して(ケ枯れを祓う)、日常生活を再開するのである。
ハレの儀礼には様々な形態があるが、洋の東西を問わず「日常の役割の反転」という形式が
しばしば見受けられる。
普段は女の仕事とされている水汲みが元日だけは家長に任される、
物乞いがある一定の期間だけ王として遇された後に追放または処刑される……などがその好例だ。
共同体の秩序を反転させることで、ケの落ちきった砂時計をも反転させてしまうシステムなのだろう。
母子としての日常瓦解の危機に追いやられたちずるたちが執り行った儀式も、
この形式に則ったものだった。 一見唐突にも思えるスパンキング行為がそれである。(↓に続く)
204:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 02:36:15 lorxwwXp
望への度を越した対抗心を咎められたちずるは、耕太に「おしおき」を要求する。
うろたえた耕太は咄嗟に口走った「おしりぺんぺん」を実行することになる。
言うまでもなく尻叩きは躾の一環の体罰行為であり、親が子にするものである。
この秩序を反転し、子である耕太が母であるちずるの尻を叩いたとき、ハレの儀礼空間が形成された。
平手の一振りごとに枯渇したケは充填され日常が回復してゆく。
こうして儀式は完了し、「ケ枯れ」は愛液の染みたぱんつという目に見える「穢れ」の徴(しるし)として
ちずるから切り離されるのである。
―だからってなにもスパンキングじゃなくてもいいじゃないか、これだから萌エロ小説は……
という批判意見をお持ちの方もおられようが、失礼ながらそれは読みが浅いという他ない。
スパンキングの持つ意味は古い歌にも歌われている。
『♪ スパンク スパンク 大好きよ / スパンク スパンク 二人で一人 』
もうお分かりであろう。尻を叩く行為は両者の愛と合一を確認する呪的儀式なのだ。(↓に続く)
205:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 02:38:44 lorxwwXp
そして物語は朔との対決へと進んでいく。
朔はちずるのかつてのパートナーであり、耕太の知らない過去を共有する男である。
ちずるを母とする耕太にとって、朔は父親のような存在であるともいえる。
そんな朔に耕太は嫉妬の念を抱く。母を愛し父を憎むこの構造はエディプスコンプレックスの典型だ。
耕太はセオリーどおり朔と対峙し、苦戦の末に打倒を果たす。
だが一見父殺しの英雄譚のようなこのエピソードは、内に大きな歪みを抱えているのだ。
ちずるの「恋人」を名乗り挑みかかった耕太は朔に全く敵わなかった。
まともな勝負になったのはぱんつをダミーにして攻撃をかわし、ちずる憑依状態になって以降である。
ここで捨て石にされたぱんつがケガレの徴であったことに注目されたい。
汚れたぱんつそのものはちずるの性欲、ポケットに入れて持ち歩く行為は耕太の性欲の象徴だ。
それを切り捨てることで二人は完全にピュアな母子関係を復活させたのである。
結果、より深く同化した二人は前巻の戦いよりもはるかに強大な力で朔を圧倒する。
……母の胎内にいながらにして父殺しを果たした英雄。ネオテニーにも程がある。
これは英雄としての将来性の暗示なのか、どうあっても母離れをさせるつもりはないという
西野の意思表明なのか―?
正直、私のごとき浅学非才の徒にはまるで見当もつかない。
今はただ続刊を待とうと思う。
最後に、本稿の執筆に当たって多大なご示唆を賜ったMF文庫スレッド住人諸賢に心より感謝致します。
206:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 02:49:31 ukDK4V9m
>>愛液の染みたぱんつ
…………!? ………………!
オレ買うよ。最低でも立ち読みせずにはいられねえ。
それはさておき『ダビデの心臓』第一部全三巻を紹介してみる。
近頃、ヌルい小説が増えてきた……そんな声をよく耳にする。
敵キャラはガンガン死ぬのに味方は死なない。主人公が奇跡と根性でみんな救う。
そんな展開はイヤだ! というあなたにこの『ダビデの心臓』。
その中身だが、主人公にはちょっといい感じの幼馴染みと気の合う友人、
いかにも萌え担当っぽい姉妹及び両親と暮らすごくごく普通の高校生である。
だが、父と妹は開始50ページで心臓抉られてブッ死ぬ。
幼馴染みは60ページで「ずっと好きだったの……」と言い残して死ぬ。
さらにそれを見ていた母親は発狂して病院送り。
ついでに友人もトチ狂って通り魔化という容赦のなさだ。
しかもこれが第一巻、開始からわずか100ページの間になされるという離れ業。
ついでに言うと妹にも幼馴染にもイラストの一枚もないという無慈悲さだ。
繰り返すが、これだけの事が第一巻のたった半分のみなのである。
しかしさらに主人公の旅と悲劇は続く。
旅先で出会った幼い姉弟。
一人彷徨う主人公を助けてくれた暖かな人々。
心通わせた少女剣士。気を許せる男友達。
ついに巡り合えた姉。
だが、彼らは─。
そして最終巻、三巻。このラストはまさに必見と言うより他にない。
シビアな現実が見たい貴方。ぬるま湯より冷水を求める貴方。
この『ダビデの心臓』、お忘れなく。
207:203-205
06/02/01 02:51:16 lorxwwXp
あう、さらに長くなっちまった。こんなん需要あるのかしら。
>>192
陰陽師とかのこんを褒めちぎった者だが。
最高の遊び場を用意してくれたことに尽きせぬ感謝を。
仕事が手につかねぇー!
208:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 02:52:34 oEIcruoS
>>206
普通に長所を紹介してるだけじゃねぇかw
……あれ? 長所だよな?
209:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 03:04:05 ukDK4V9m
長所……かねぇ? ひょっとしたら。
210:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 03:15:19 pehc3vK7
しかし長くて読む気にならない。
211:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 04:14:49 fvsVhYak
203-205の紹介文が神すぎる
笑いつつもどこか納得してしまいそうになる
212:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 08:08:11 O+dfMM7h
『ガンズ・ハート』 鷹見一幸 電撃文庫
事実は小説よりも奇なり、という言葉は有名だ。誰でも一度は耳にするだろう。
では、事実に劣らぬ小説など存在しえないのか? 答えは否である。
世間一般の小説では書かれないほどの奇妙な展開こそ、究極の写実主義であると
このシリーズは教えてくれる。ガキ大将にすぎなかった少年が指揮官に出世して
大活躍する、という粗筋は一見よくあるライトノベルのようだが、そこで読むのを
やめた貴方は、ちょいと人生を楽しみそこなっている。実に勿体ない。
まず、若い娘がロクに登場しない。主人公の周囲はオッサンだらけである。
そして、特権階級は七割くらいバカである。脊髄反射で動く人物が
非常に多く登場する。幼児退行を起こしているようにしか見えない人物までいた。
また、自然災害が容赦なく国家間の軍事的バランスを左右しまくる。
どんな名将も大自然の前ではズタズタのボロボロになってしまうのだ。
ああ、なんというリアリティだろうか! 御都合主義だとか巷で言われている
奇跡的逆転も、歴史をひもといてみれば、さほど珍しい出来事ではなかろう。
この作品によってイラストレーターの前衛的な実験作が世に送り出され、
「黒星のパクリじゃん」と言っていた者が「すまん、やっぱ別物だわ」と
謝罪するほどのオリジナリティーで話題になったのも、今では良い思い出である。
213:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 20:21:55 Fg5J8EHN
そんな前衛的なのか、イラスト……。今度立ち読みしてみる
>210
アンカーくらいつけろよ
214:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 20:47:09 D7V7dBl6
>>212
最後の3行めちゃワロタ
オリジナリティーって言っちゃいますか!w
215:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 21:18:59 0TYIoEWn
今まで小説書いたことのない、全くの素人なんですが、
一人でマタ-リ小説を書こうかと思ってるんですが、
どこで勉強したらいいでしょうか(´・ω・`)?
詳しいサイトやスレ又は本かあれば教えて下さいm(_ _)m
216:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 21:22:00 qmqbQNUC
URLリンク(homepage3.nifty.com)
創作文芸
URLリンク(book3.2ch.net)
217:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 21:27:21 D7V7dBl6
>>215
スレタイも読めない奴は染んでください。
218:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 21:27:53 oKi3L0ow
商業作家の志望者が漂流してくるのはまだ分かるが、なんで趣味ではじめたいだけの人が
いきなりこの板で相談持ちかけるのだ。
・・・と思ったが、創作や同人系を見落として「漫画・小説」カテゴリからここへ来る可能性があるのか。
219:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 21:33:00 oKi3L0ow
>>217
いや、しかしよくみてみよう。
板の趣旨そのものが分からずに流れ着いた完全な素人さんなら、
このスレ名を誤解することはありえなくもないんじゃなかろうか。
できればその前に、板のローカルルールを読んで欲しかったとは思うが。
創作文芸や同人板へのリンクも載ってるんだから。
220:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 21:42:16 vDXQK2sU
やっぱりラ板は
釣り耐性が
低い
な
221:215
06/02/01 22:03:10 0TYIoEWn
みなさん、ありがとうございますm(_ _)m
お察しの通り漫画、小説板から来ました(´・ω・`)
一年後くらいには友達に見せれるような小説を趣味程度にやっていこうかと考えてます。
もし、できたら一番にここに載せようと考えてるので褒めちぎってやって下さい!!(`・ω・´)シャキ-ン
222:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:05:24 UrJeQF5y
>>221
載せるな。スレ違いどころか板違いだ。
223:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:06:15 D7V7dBl6
>>221
消えろ馬鹿。
224:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:08:10 0TYIoEWn
(´・д・`)アゥ
225:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:10:40 OeyTk6kU
大前提としてこの板は一般書店で売ってる小説の
既に出ている本の読者専門ですがな
商業出版じゃない小説や
作者志望者は思いっきり板違い
226:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:13:08 ci3m8RCN
>>221
久々にワロタ
いや、がんばってくれ。うん。
227:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:13:23 4cy0xhTS
>>221
何か、賞に応募して、入選して、晴れてプロになったら、
誰かが専用スレを作ってくれるから、その時堂々と発表しな
228:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:16:48 Bsy6qVs2
誰か>>215>>221のレスを褒めちぎってくれ
229:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:19:42 D7V7dBl6
いつまでも糞の相手してんなよお前らも。
>>228
スレ違いウザス。
230:221
06/02/01 22:20:42 0TYIoEWn
そうだったんですか∑(`・д・´)!!
スレ違いすいませんでしたm(_ _)m
231:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:23:26 2TIf+6Sz
スレ伸びてると思ったら釣りかよ……。
口直しになんかネタ書くからリクエストくれ。
232:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:25:15 5lvvL+Wr
じゃあ攻撃天使を頼む。
233:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:25:21 Si4fdOrh
じゃあバイトでウィザードたのむ
234:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:25:55 4cy0xhTS
>>231
俺は釣りにまんまとかかった愚か者だ・・・orz
ネタか・・・
「シュプルのおはなし」とかどうだろう?
235:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:29:53 yisDNBVg
・・・いや、謝ってるんだから、せめて生暖かくスルーするくらいにしてやれよ。
素直に謝罪する釣りや荒らしはおらんだろう・・・たぶん。
236:234
06/02/01 22:29:58 4cy0xhTS
>>232
横レスの上に、連投なんだが、・・・
「攻撃天使」今、バスの待ち時間に読んでいるが面白いぞ
いや、マジな話。
最初は何じゃこりぁ、と思ったが、読み進める内に面白くなる
237:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:35:49 0HSPJQHF
>>236
釣られたからって釣り返さなくてもいいんですよ。
238:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:38:57 2TIf+6Sz
『シュプルのおはなし』
幼い頃、空想の世界に身を委ねた経験は誰もが持っているだろう。
主人公シュプルも例に漏れず、祖父の持ち物を媒介に空想を展開する。
幾多の空想、そのどれもが、私たちを童心へと帰らせ、過去に思いをはせるきっかけとなるだろう。
懐かしさを感じずにはいられない童話集。
ライトノベルと言うよりは、そう呼んだ方が適切だと思う。
全部読んでないから書けそうなのだけ書いた。
239:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:39:06 nWg9+oDM
だれか『電撃!!イージス5』もしくは『絶望系』をおながいします。
作者への屈折した愛情を込めて。
240:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:40:33 1ypB+anh
「血まみれ学園とショートケーキ・プリンセス」で頼む。
俺には無理だった。
241:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:51:38 2TIf+6Sz
『絶望系 閉じられた世界』
『涼宮ハルヒ』や『学校を出よう!』で一躍人気作家となった谷川流の新作である。
谷川は、この作品でも上記に作品と同じようにSFめいた物語を書いている。
だが絶望系は、ハルヒの『時間』、学校の『平行世界』両方を含み、
さらに『天使』『悪魔』『死神』『幽霊』といった複数の概念を描いている。
その結果、挿し絵効果も相まって、背徳じみたエロスと
運命に翻弄される少年という青春小説に相応しい作品が生まれた。
今の時代を生きる少年少女に、是非読んでもらいたい。
この小説にあるのは、『現代を生きる少年少女の歪んだ現実』なのだから。
これはちゃんと読んでるからな。
242:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:53:02 5IayH0BF
「百鬼夜翔」「リボーン・リバース」をリクエスト。
難しいなぁ。
243:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 22:56:33 s3zX1Y5M
>>241
皮肉になってないので、あまり面白くないです。
244:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 23:09:15 2TIf+6Sz
『春期限定いちごタルト事件』(米澤穂信)
ライトノベル界で、いわゆる『まいじゃー』作家として名が売れていた
米澤穂信の創元推理文庫デビュー作品である。
創元推理文庫という場で、ややライトノベル的なキャラ立ての高校生主人公コンビを
殺人事件ではなく、ちょっとした日常の謎に挑ませ、立派なミステリーを描いた。
また、解説は『まいじゃー』の大家に依頼されたものである。
本編のミステリー要素で創元推理文庫の常連読者を唸らせ、
解説で『まいじゃー』に親しむ少年少女を和ませた。
ミステリーとライトノベルが見事に調和した一冊だと言えよう。
いちごつながりで。
つーか俺、リクエスト受けれるほど読んでないな……。
245:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 23:41:42 V2CUFI45
エターナル・ガーディアンを誰か…。オレは30ページしか読めなかったので書けん。
246:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 23:44:53 oKi3L0ow
>>245
わずか30ページ読んだだけで満足できる充実の密度!
時間のない現代人必携のライトノベル!
247:イラストに騙された名無しさん
06/02/01 23:58:11 5lvvL+Wr
リクエストしておいてなんだが自分で薦めてみる。
『攻撃天使』 (高瀬ユウヤ 富士見ファンタジア文庫)
「キレるぞ!!」
かつてこんなに勢いのあるキャッチフレーズが付いた作品はなかった。
翼をもがれて地上に落とされた天使たちと人間たちとの戦いを描いたこのシリーズ、
開始早々に主人公が飛行艇に特攻して破壊活動に勤しんだ後、
なぜかまだ翼を持っている天使の少女と出会ってボーイ・ミーツ・ガールなラブコメへと
雪崩れ込んで行くストーリーは実にスピーディ。
ついうっかり翼に触ってしまっただけで「お嫁さんになる!」と告白されるのだ。
「裸見られた、責任取れ」なんていう黴臭いラブコメよりも30°は斜め上を行っている。
しかしこの程度でポカーンとしているようでは話にならない。
あえて読者を置いてけぼりにするかの如く乱発される造語や設定の嵐は
持ち味である疾走感を殺さぬまま急速に独自の世界観を作り上げていく。
幾多もの少年漫画を読破し、その要素を丹念にサンプリングするだけの
根気と熱意を持った作者ならではの血と汗が滲む努力の結晶がそこに実っている。
「FAL IXは、かつての人類が製造した貴重な前時代遺産であり、
失われた技術によって通常の三倍で弾丸を射出する」
あまりにも有名なこの一節にも作者のこだわりが窺いしれよう。
なにがどう三倍なのだ、などと野暮な質問をしてはいけない。
三倍。二倍でも四倍でもなく、この数字にこそ意味があるのだと
高瀬ユウヤは主張しているのだから……
そして一時はあまりにも手垢が付いたからと差し控える風潮が強まっていた
「イヤボーン」まで完備した隙のないつくり。さすがに懐旧の念を禁じえなかった。
まさしく腕白小僧のように暴れ回って疲れたら大の字で寝てしまう元気の良い物語である。
248:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 00:21:13 xiMdaZHn
>247
何かそそられたw危ない危ない。
>244
解説がよりによってアレでさえなければっ…!!
OTL
249:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 00:55:53 AXzS6ZGY
くるくるリアル
当スレにおいて二度も賞賛されたかのこんであるが、
文化人の明日を担うMF文庫では、以前からも"現実"というものを問いかける本を世に放っていた。
それがくるくるリアルである。
話は唐突に、主人公が姉から女性を紹介されるところから始まる。
その女性は「<現実>から来た」「この世界は非現実のゲームだ」
「この世界で魔法を使いきったら帰らなくてはいけない」などと口走るぶっちゃけデンパであり、
<現実>や魔法を認めたくない主人公、<現実>に依存する彼女とでは、
まさにハリネズミのジレンマのごとく、互いを傷つけあっていくことにしかならない。
主人公はその女性との生活において、大いにアイデンティティを揺らがされるのだが、
それは彼女のアイデンティティをも揺るがせていくのであった。
そうして過ごす日々に、二人は自己と現実に向き合うことを決意する。
爽やか過ぎて読み終えたということすら感じさせない、切ない終わり方である。
テーマパークでのデート、ラストはあまり理由もないままなし崩しに不良と対決など、
ベタ過ぎてかのこんとネタが被っているが、このベタさ、ありがちな展開の踏襲こそは、
まさに同じことを繰り返しながらも前に進む"現実"と言えよう。
250:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 00:56:22 w0Yr3HzG
>まさしく腕白小僧のように暴れ回って疲れたら大の字で寝てしまう元気の良い物語である。
スゴイ破壊力だなこの殺し文句ww
251:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 01:27:10 qaI/nCJz
>>249
>爽やか過ぎて読み終えたということすら感じさせない、切ない終わり方である。
そいつは切ないな。
切ないが、なんというか、まあ、その、、、実に切ないな。
252:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 03:58:49 aOg1jLGE
攻撃天使が来たとなれば,天華無敵をリクエストします。
253:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 09:03:37 dGNNp3Zo
>>247
ワラタ
254:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 11:10:35 QGergAeK
>>249
すごいな。MF文庫のノーマークだったが、
そんな問題作を生み出すまでに進化してたんだな。
今度からしっかりチェックするよ。
255:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 11:32:32 hhj6/cu9
URLリンク(www.border.jp)
だれか一人ぐらいは張ってるだろうなと思ってたけど無かったからとりあえず置いておく
256:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 13:43:51 0RsZ7b/K
18禁板関連のをここに書くなよ。
257:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 14:21:37 1FABVDj6
>>240
な、なにを言ってるんですか!
あれはふつうにスラップスティックの傑作ですよ!
ハイテンションな食卓にビールをというか。
不条理かつイメージ連鎖的な夢の世界を描いた電撃初期の名作。
夢の中のような、そうでないような世界で女子高生で処女の主人公がプリンセスとなって、ネアンデルタール人やミ○キーや七人のこびとに犯されそうになったり。教室では頭からチェーンソーを生やした教師が生徒を惨殺して回り、商店街では銃撃戦。
最後スーパーガールになった主人公はボスを倒すも、ピンクのぞうさんにふられるが処女は守り通すという話です。
しかも作者は自称処女の女子高生です!
笙野頼子のレストレスドリームにも並ぶと思う!
258:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 14:48:35 cIqzCTBI
褒めちぎりは誰かへのレスでなく
一つの独立したネタとしてきっちり仕上げてくれ。
259:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 14:49:15 /1kUGmxw
> しかも作者は自称処女の女子高生です!
アマゾンで注文しなくては!
260:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 16:23:10 2u9wg615
ガイシュツ作品を違う観点から褒めちぎるのはアリかな?かな?
261:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 16:24:55 NaKgnJHr
ヨロ
262:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 16:46:17 pZ5lqCRe
このスレで紹介された作品が本当はどんなものかを確かめるために買いたくなってしまう……!
263:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 16:56:31 zkmoSqzQ
そして作品よりここの紹介文のほうが面白くて、見事に引っ掛かるとw
264:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 17:44:05 YOmBamAC
攻撃天使の紹介文すげーな・・・
ホントに読みたくなっちまったよ・・・ヲイ・・・
マジで今日買ってくる! 絶対!
265:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 18:02:25 Vaw05NRk
まず>>33が神過ぎたw
266:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 19:03:40 z5tXsXC+
>>239
絶望系ですか
絶望系は
ハルヒ(作品名)の萌え要素が余計だ、読者に媚びた要素なんていらない!
ハルヒ(キャラ名)があまりに他人のことを思いやりすぎていやだ、もっとわがままなキャラが出してくれ!
学校の宮野は説明キャラなのにセリフが簡潔過ぎでまったく説明が足りない、もっと冗長に説明するキャラを!
学校一巻の主人公は前向きで明るすぎていやだ!
という不満をハルヒ、学校を読んで感じたかたには自信を持っておすすめできる作品でございます。
まさしく谷川エキスを1年間寝かして発酵させたあと極限まで煮詰めて焦がして
日にあてて乾燥させた後すり潰して作った錠剤というべき存在であり
読むことにより良薬ならではの重量感あふれる読後感が得られるはずです。
やっぱりこの作品は難しいな……だれかよろしく。
>>248
むしろ本編よりもあの解説をだれかに誉めてほしい気がする
本編読了直後にアレを読んだ時にはいちごミルクにいきなり青汁を突っ込まれたような不快感を感じたもんだ。
267:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 19:11:05 mox0Jj3R
『ぱんもろっ!』を褒めちぎりたいんだが・・・手元に無いのが実に惜しい
268:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 19:14:06 XpSRmKHc
タイトルだけで客を逃す点が斬新だよな
269:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 19:17:43 Vaw05NRk
バイトを褒めちぎろうかと思ったが手元にないのが(ry
270:203-205
06/02/02 19:22:38 lsX7rh4s
>211 >265
ブクオフでカンフーファイターを見かけたのに買う勇気を出せなかった俺は神なんかじゃない。
271:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 19:28:21 iI8wqfic
カンフーファイターは普通に神なので無理矢理褒めちぎる必要も無く
272:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 19:37:53 Knp7Hz5x
>>255
そのスレも確かに参考になるかもしれませんが
ここはイノセントな若人が集う場所、ラ板です。
しかし何か参考になるものを貼りたいのであれば
かつてそのスレでも話題になったこともある
hURLリンク(www.kyo-sin.net)
などで支援してみるのはどうでしょうか?
273:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 20:21:23 +0m7Z71H
【電撃!!イージス5 / 谷川流】
異次元から来た敵に対抗する戦隊もの、と言うと陳腐に思える題材である。
しかし、主人公を単純に戦隊員にするのではなく、戦隊を統率する司令官に割り当てるところに、
この作品の妙味がある。
「戦闘力」という観点から見れば役立たずであるはずの主人公が、機転を利かせ、敵味方の特性を
把握した上で指示を飛ばし、強力な敵を打ち破るという切り口が熱い。
更に、この主人公は普段の生活においても戦闘員である仲間のモチベーションを維持するために
糧食などの管理を一手に担い、士気を維持するために苦心している。
このような戦闘外での「士気の維持」や「補給の重要性」を描くことで、単なる量産品の戦隊ものに
堕することなく、戦略的見地における深いアプローチが試みられているのだ。
そして、上記のような磨きぬかれた戦闘だけに満足することなく、戦闘員を女の子にすることによって
ボーイ・ミーツ・ガールの要素を組み込んでいる。
確かに戦隊員を全て女性にすることは「あざとい」「女キャラ多すぎ」「安易な萌え路線か」などと非難
されるかもしれない。
だが、コレを書き上げたのは「涼宮ハルヒ」シリーズにおいて、SF要素と萌え要素の見事な調和を成功
させ、ヒロイン以外の登場人物にも圧倒的な「キャラの魅力」を吹き込んだ鬼才谷川流である。
その彼が、安直と言われるような萌え路線に堕するようなことがあるだろうか?
例え人数が多かろうが、その筆から生み出される登場人物の魅力が枯渇することなどありえるだろうか?
――さぁ、一読するがいい。
君は全てが杞憂に過ぎないと悟るだろう。
「SFとキャラ小説の融合」に続く「戦闘ものとキャラ小説の融合」という谷川流の新たなる境地を刮目せよ。
>>239
……挑戦してみたがやっぱり俺には無理だったようだ_| ̄|○
274:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 20:37:31 mox0Jj3R
谷川はつまらないだけで別に地雷じゃないからなぁ。難しいよな。
275:264
06/02/02 20:40:46 YOmBamAC
攻撃天使買って読んでいるが、なんじゃこれは・・・?!
>>247よ・・・なんつーことしてくれたんだ・・・orz
いや、いいよ・・・おまいさんの褒め方がすごかっただけだ・・・
276:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 20:42:13 qfPesdcW
ついに被害者が出てしまったか
277:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 21:24:48 UgkJx2SP
絶望系はよく訓練された谷川儲用の劇物。
イージスは谷川らしさを薄めた結果出来た毒にも薬にもならん代物。
278:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 21:31:58 mPwlfW5U
>>276
あれだな。本家スレと違って、安いし入手も容易だから
犠牲者がその分あっさりとで安いな。
279:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 21:52:20 KJvgIar8
誰か頼む、ファミ通の「私のKnightになってよネ!」をやってくれ。いかにも地雷臭い
このタイトル、絶対につまらないはずだ。間違いない。
280:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 22:03:27 RMxBIMrm
>279
今まさに褒めちぎり文構築中。投稿は深夜か明朝になるかな。
一応サイコサスペンス風だから多少はネタバレにも配慮しようかと思います。
281:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 23:17:38 2CYc6xNS
ハルマゲドンバスターズ 嬉野秋彦
内容は召喚された悪魔を相手に陰陽道(いざなぎ流)の式神を武器に戦うと言うもの、
すばらしく読みやすい文章で、何ページ読み飛ばしても気にならないという複線の無さ
中学生や小学生でさえ書かないだろうと思われる言い回しが多用される
(よく体重の乗ったロイヤルな拳など)
話は終わっていないが、続刊がない、新刊を待ってみたいと言う奇特な方にどうぞ
・・・・だめだ、うまくかけない
282:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 23:21:46 9mdY3469
けっこー面白いと思うぞ、ハルマゲ。取り立てて長所はないが欠点もないタイプだ。
誰かシャープ・エッジと座敷童を頼む
283:イラストに騙された名無しさん
06/02/02 23:46:53 GEeYK+m1
「しずるさんと偏屈な死者たち」上遠野浩平
その昔、ライトノベルはスレイヤーズを端とするライトファンタジーが全盛を誇っており、当時の新参
レーベル電撃文庫も例外ではなかった。
そこに一石を投じたのが、上遠野浩平である。
大雑把な話をすれば、現代のラノベの潮流を形作ったのは彼の処女作である「ブギーポップは笑わ
ない」であり、
そんな彼が、初めてスニーカーと並んで最老舗ラノベ出版社である富士見から発表したのが今作だ。
さて、ここで一つ考えてみてほしい。
ブギーポップシリーズで彼が描き出した若者の自我肥大と孤独感、これらはライトファンタジーからの
流れで見ると異端であるが、庄司薫の「いちご白書」など、元々ヤングアダルト小説では定番のテーマ
である。
つまり上遠野浩平は、ライトノベルの新たな潮流を作り出したというよりも、本流に引き戻した者である
という見方も出来るのではないか。
その視点があれば、しずるさんで彼が狙ったことも十分理解出来よう。
つまり、ここでも彼が狙ったのはミステリの原点回帰、そう、エドガー・アラン・ポーによる不朽の名作、オー
ギュスト・デュパンシリーズの復活なのだ。
そう考えれば、「そんなん分かるわけねえだろ」的なトリック、「主人公以外頭腐ってんのか」的説教など
も納得がいく。
また、冒頭の
「第一発見者は、よりによって山の中で迷子になっていた遭難者からのものだった。」
という、およそプロとは思えない混乱しきった一文も、作者自身の原点回帰という上遠野の完璧主義者的
意識の現れと言えよう。
そしてこの小説の一番素晴らしい所は、そのような高度な狙いが満載であるにも関わらず、読み終わった後
の感想は「しずるさん萌え」以外残らないところである。
284:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:03:22 22PRblpf
>>283
しずるさんとよーちゃんいなけりゃ読まねーしw
285:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:11:38 //U3kYTA
リバーズエンドで書いてたけど、あまりの伏線丸投げっぷりに
当時の怒りが込み上げてきて、ただの叩きになっちゃったから止めとく。
286:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:22:54 u7BIP+8C
「ムシウタ」岩井恭平
ライトノベル。
それはファンタジー的内容の小説に挿絵を加える事でより情景を読者に意識させる新時代の小説である。
つまりは文章と絵があって初めて一つの作品となりえるのだ。
これが前置きである。本題に入ろう。
このライトノベル「ムシウタ」の衝撃的な点は“購入者の約八割が挿絵目当て”という事である。
つまりこのライトノベルは最早文章を必要としない新時代のライトノベルなのだ。
なんだかんだでシリーズは番外編とも言えるbugをあわせると十巻以上発行されているのだが、
正直この作家のファンから言われるのは、『「ムシウタ」はどうでもいいから「消閑の挑戦者」(作者の別作品)の続きを早く書けよ。』
しかしこの作品はライトノベル界に新風を巻き起こしたのは言うまでも無い。
287:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:29:06 Jzbwtgn0
『リバーズエンド』橋本紡
「半分の月がのぼる空」以前の氏の出世作である。
この話は大筋をたどれば、特殊な背景を持った少女がごく普通の少年と出会い、
迫り来る追っ手の影に不安を覚えながらも初々しい心の交流を行うという、
実にありふれたボーイ・ミーツ・ガールものに過ぎない。
しかしこのような平凡な設定を採用していながらこの物語が非凡なものとなっているのは、
彼と彼女の背後に常に漂っている終末観と、息苦しくなるほどの閉塞感のためである。
この物語には極限まで削られた人数しか登場しない。いや、語られない部分には
大勢の人物が存在するのだろうが、それはあくまでも背景に過ぎない。
重要なのは主人公の少年と少女の二人であり、二人の関係性だけが重要なのである。
それ以外の人物は彼らのための舞台装置に過ぎない。
例えば物語終盤、突然の、あまりにも唐突な世界の崩壊が待ち受けているのだが、
それは恐ろしく冷たい、無機質な死であり、中盤まで主要な登場人物として描かれる
友人たちについてすら語られることはない。
彼らは三十万という巨大な数字のうちに紛れ込んで二度と登場しない。
そして主人公の二人だけが生き残った空白の世界に彼らもまた溶け込んで消えてゆく。
純白の読後感だけを残して。
一世を風靡した、いわゆる「セカイ系」に分類されるストーリーである。
吉本ばななを髣髴とさせるリリカルな舞台設定と女性的な文体が程よくマッチして、
高橋しん氏の漫画のノベライズとして恥ずかしくない出来に仕上がっている。
残念ながら筆者(=私)は一巻の悲劇的な結末に絶望して二巻以降を読んでいないのだが、
興味のある方は是非手に取っていただきたい。
288:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:32:50 NI6zaa7L
「明るい新時代ノベル誕生!」と言う風な帯文句がついていたのに
世界滅亡気味エンドを迎えた星の大地を思い出した
289:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:35:13 NEiNDlgU
>>287
>高橋しん氏の漫画のノベライズとして
メインキャラの腑抜けで不快な流されぶりとか解説不全なSF要素とか、
言いたい事は死ぬほどよく分かるんだがちょい待てw
290:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:53:17 ao8tbSnr
誰かポケロリを頼む。
291:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 00:54:38 esfzNrsR
>286
ムシウタは2巻以降化けるぞー?
6なんか評判良くて、こないだの05後半期大賞で、期間外なのに票が入ってたし。
……まあ、Bugの方はどうしようもないの一択なんですが。
とくにケモノマンとか、まっとうな人間には理解できない新境地をマッハ速度で大暴走ですよ?
292:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:05:58 o30n95bd
>>291
主人公が所属する部署がだんだん強化されていくのは面白かったなw
293:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:06:50 ETZuo2l2
「頭蓋骨のホーリーグレイル」杉原 智則 (著) 電撃文庫
現在、あの人気アニメ「エウレカセブン」の小説版を手がける作家の初期の作品。
瑚澄遊智によるその美麗な絵でも表現しきれないほどに、美しい父親とその娘が悪の教団や魔導師達と戦うという斬新なダークファンタジーである。
この作品の特筆すべきところは作者の巧妙な叙述トリックの一言に尽きる。
戦闘描写の最後の方で、主人公たちが今どこにいるのかを明らかにすることで、いつの間にか移動していたことを気付かさせる手法は見事と言わざるを得ない。
また、初めて手に取った読者は、約350ページの中に詰め込まれたその情報量にも驚かされることだろう。
が、作者のその力技と見紛うほどに華麗な構成力で全てを一冊で表現しきっているので心配は無用だ。
さらに、読者を繰り返し楽しませるための工夫も忘れていないのが、この作者のニクイところである。
わざと謎を各所に散りばめることで、読み返しを前提とし、読者により深い理解と心の揺らぎをを与えるのだ。
作者のサービス精神にはまったく頭が下がる。
5巻がなかなか出ないのも、既刊を今一度読み返して貰うことで読者の理解と期待感を高める為なのは言うまでもない。
294:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:07:10 YqZvpjBD
いや、俺はBugのほうが好きだ。勝手に一択にするなよう。
295:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:10:19 83YufnQ7
つか消閑嫌い、ムシウタ好きにとっては本スレの居心地が悪いったらありゃしねぇ
296:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:38:59 mnby8KHt
「E×N 巻之一 きみとの縁てやつ」 (どば 角川スニーカー文庫)
かつて某王者に連載されて打ち切られたメイド漫画を彷彿とさせるタイトル……
陰陽師なら言うまでもなく>>33だが、呪禁師ならこいつが怖い。
大林憲司の「東北呪禁道士」や毛利志生子のカナリア・ファイルなど、
扱っている作品もある割にライトノベルでは今ひとつマイナーな呪禁道。
そこへチャレンジしようとする果敢な精神もさることながら、
モノとモノとを繋ぐ糸─「縁」そのものを言葉によって切ったり張ったりして
戦う主人公のスタイルは能力バトルにおいてもトリッキイで、ひと際独創的だ。
「言葉の力」という抽象的な概念を一目瞭然の因果に変える手つきは、
何より「言葉」によって紡がれる小説の妙味を活かしていると評しても過言ではない。
重い使命を負った黄泉の呪禁師に対し、現代で生活するキャラクターは
浮気し放題の軽薄極まりないイケ面少年や血が何色か知りたい自己中女、
筆者の記憶にも残らないありふれた造型の脇役たちと、ライトノベルの文脈に抗い、
リアリティ溢れる面子で固められている。DQNは現存する生物であり、
DQNだからといって排斥するような差別が青少年向きの書物にあってはならない─
作者の一本筋が通った思想が、物語のあらゆる隙間から顔を覗かせてくる。
圧巻なのはクライマックス。今となってはもう思い出せないような脇キャラたちが、
敵の策略にハマってその内面を暴露され、ヒロインたちに罵詈雑言を投げかけるのだ。
溢れ出す嫉妬、打算、憎悪。剥き出しの個人が生々しい迫力でそこに晒されている。
あくまでリアリティを追及する作者の容赦ない筆が描き出す青春の真実が、
既に記憶は定かではないのだけれども、そこにあったような気がしてならない。
297:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:47:09 //U3kYTA
>>287
1巻が全盛期なのにww
2巻以降は身の毛もよだつ薄さだぞw
水墨画の墨で習字をしたためたような。
298:1/2
06/02/03 01:51:57 EK+jvmHj
「ゆらゆらと揺れる海の彼方」近藤信義
これまで数多の戦記物が、ライトノベルの歴史を彩ってきた。
古くは「銀河英雄伝説」、最近では「空ノ鐘の響く惑星で」など、戦記物の名作を挙げれば切りが無い。
だがしかし、この「ゆらゆら」以上に斬新かつ革新的な戦記物は存在しないと断言できる。
元はスペースオペラであったのを無理やりファンタジーに変えたというこの作品には、
そのファンタジーな雰囲気を無視した凄い設定が満載されている。
世界の裏側に有毒ガスが充満した『冥海』という不思議空間が広がっていたり、
その冥海でわざわざガスマスクをつけて戦争していたり、
特殊能力を持った『海獣』という生物兵器が続々と登場したり、
どんなに厳重な警備も潜り抜ける二重人格の暗殺者が登場したり、
主人公が真性のロリコンであったりするのだ。
これほど奇抜な設定が、これまでにあっただろうか?
さらに特筆すべきは、驚天動地の戦略・戦術の数々だ。
堅固な城に敵が篭っていたら、火薬を詰めた袋を投げ込んで城門を爆破する。
敵の強力な海獣にてこずらされたら、さらに強力な海獣を投入する。
無敵を誇っていた「音波を武器にする」海獣は、その目の前をうろちょろして無効化する。
無敵を誇っていた「透明になる能力」を持つ『海獣』は、煙幕を焚いて撃破する。
誰も思いつかないような奇想天外な戦法が、次から次へと繰り広げられるのだ。
299:1/2
06/02/03 01:53:19 EK+jvmHj
しかし、「ゆらゆら」の最も斬新なところは、そういった神算鬼謀ともいえる戦術の数々が、
ヒロインが発するビーム―通称『ノウラビーム』によって打ち砕かれてしまう点にある。
銀英伝で例えるなら、同盟軍がどんなに劣勢に追い込まれても、
『雷神の槌(トゥール・ハンマー)』の一撃で大逆転勝利……といったところだろうか。
そういった展開が当たり前のように描かれるのが、この「ゆらゆらと揺れる海の彼方」なのだ。
実を言うと、作中では『ノウラビーム』はまだ一度しか使用されていないのだが、
近藤スレ内には既に「どうせまたノウラビームだろ?」という空気が充満してしまっている。
恐るべき存在感と言えよう。
古今東西の戦術・戦略を塗り替えたといっても過言ではない、感動の戦記ファンタジー。
読んで損は無いはずだ。
300:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:54:53 vx7bm0Kx
読んだ事がある本だとニヤニヤしてしまう。
でも持ってない本の紹介だと本気で読みたくなってくるんだけど、
俺はどうしたら良いんだろうか。
301:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:57:14 BnhT2TK5
とりあえず3年ROMるか今すぐ買いに行くかのどっちかだな
302:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 01:59:01 b8kBBj/D
空鐘を戦記物の名作っていうのはどうかと思うぞ
303:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 02:03:57 EK+jvmHj
>>302
気にすんなって。
こっちは雰囲気で書いてるんだよ、雰囲気。
304:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 02:08:58 NEiNDlgU
>>302
思うなよ。
305:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 02:14:59 lLexjTAB
アルスラーンやデルフィニアなら貫禄的にも十分だったかな。まあ乙。
306:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 02:27:32 VCO6Njlu
>302
どうかと思うというか、戦記物としてはダメだとはっきり言ってやれ。
307:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 02:38:14 o30n95bd
>>302
>>306
ここは作品を批判するスレじゃないだろ?
ある作品について気にいらない事があるなら褒めちぎれ。
308:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 02:46:09 s2t7ddV1
「バイトでウィザード」 椎野美由貴 (角川スニーカー文庫)
皆様は愛というモノをご存知でしょうか?
さて、愛と聞いてどのようなものをご想像致しましたでしょうか?
そう、愛と一口に申しましても恋愛、兄弟愛、家族愛、友愛、etc…色々と御座います
この辺りで本題に入りましょう
本作品は男女の双子の魔法使いが主人公となり、任された地域内の問題を解決するというお話です
こう書いてしまうと単純で詰まらないお話に見えますが、勿論それだけでは終わりません
本作品には至るところで愛らしきモノを見かけることが出来ます
主人公(兄)から恋人への変わらぬ愛、兄が妹に向ける兄妹愛、父親が息子に向ける不器用な家族愛、風紀委員長の主人公(兄)への友愛……
つまり本作品は色々な愛がその内に凝縮されている素晴らしい作品なのです
女性作家ならではの目茶k……斬s…独特なタッチで紡がれる愛の物語
愛をテーマにした作品が好きな貴方! 是 非 入手して下さい!特 に 兄 妹 愛 は 必 見 で す!!!
本作品を全て読み終えた時、貴方は恐らく身体の震えを抑える事が出来ないでしょう………
>>281
ハルマゲは他レーベルで、シリーズ名も変えて続き出てた気がする
>>295
消閑はある一定以上頭良くてかつ厭世家向きだと思う
ムシウタは悪く言っちゃうと厨臭いというか、「登場人物の気持ち次第!」な超展開してくれちゃうから
そこが消閑からのファンにはいまいちな原因と思われ、個人的には策謀の辺りとかは好きだけどね
>>296
後半8行に激しく惹かれる
309:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 02:56:45 28gMnENw
このスレ伸びたらそれだけ被害者が増えそうだなwww
すげぇ良スレ。
俺も本棚からなんか地r……名作探してくるよ。
310:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 03:12:22 gPB+Ezpx
>>296
やばい凄い読みたくなった、どうしてくれるんだ
311:203-205
06/02/03 03:17:26 8Lwd1PYP
『私のKnightになってよネ!』 佐藤 了 ファミ通文庫
「えっと、悪いんだけど……、私と付きあいなさい」
ジェットコースター・サスペンスノベルと銘打たれた本作は、こんな台詞から幕を開ける。
コースターに乗り込んだ読者は学園ラブコメのコースへ滑り出してゆく。
―突然の告白。戸惑う主人公。荒ぶる野郎ども。微笑み見守る親友。真意を明かさぬヒロイン。
お決まりの小山をいくつか越えたコースターは、いつしかサイコサスペンスのコースへ迷い込む。
―少女を苛む悪夢。悪夢をなぞる現実。本当は怖いお伽噺。嗤う犬。赤に沈む犬。指。
少しずつ振幅を広げながら、じりじりと時を喰らいながら、コースターはただ高みへ。
読者は大いなる不安に襲われることだろう。
ラブコメ仕様のコースターが頂上まで登りきれるのか、そこからの落下に耐え切れるのか、と。
その懸念はしかし、頂上の直前で予想だにしえない形(メル欄)で霧消する。
隠し持っていた推進剤に火が入り、コースターは第二宇宙速度で伝奇バトルの軌道を翔け上がる。
―転ずる主客。異なる人々。捻れた野心。銃口と標的を結ぶ信頼。
桁違いのスピードでコースターを襲うアステロイドたち。
翻弄されるしかない読者は半ば覚悟を決めるだろう。
もうこのコースターが地上へ還れるはずがない、と。
だが、本作最大最後のサプライズ(次のカキコのメル欄)が全てをひっくり返す。
最強のタンデムミラーエンジンと無尽の耐熱タイルを得たコースターは、
易々と地球帰還をやってのけ、学園ラブコメコースへ着陸するのである。
「私はこれから、○○○(=主人公の妻)の座を、本気で狙おうと思ってるんだから」
過程がいかに波乱万丈であろうとも、最後は必ずスタート地へ戻ってくる。
なるほどジェットコースターとは言いえて妙だ。 (↓へ続く)
312:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 03:18:43 8Lwd1PYP
それにしてもコースの作りがちぐはぐ過ぎやしないか―という指摘はあってしかるべきだ。
後半になって突然明かされる彼らの秘密と世界のかたち。これはどうみてもうまくない。
だが殊更にそれを責め立てる前に、本作を通して著者・佐藤了と彼が表現しているものを
今一度確かめてみたい。
本作のテーマは、逸脱者の受難・超越者の孤独であろうと思う。
寛容を謳う現代社会においても、人は異物の排除という本能的行動をやめられない。
>>215への対応が良い例だ。
実際、異能の力を持ったために社会に馴染みきれない少女の苦悩は中盤までで充分に描かれている。
問題はヒロイン以上の逸脱者である彼らの背景について、ギリギリまで言及されていないことだ。
ここからは私見だが―佐藤は危ういまでの感受性を備えている。
作中のヒロインの能力に暗示されるように、他者の行為や感情を我がことのように実感できてしまう。
そしてその感性はおそらく、自分が生み出した架空のキャラクターにも向いている。
登場人物に深く深く感情移入している佐藤は、彼らの出自が明かされたときの苦しみを明白に予感し、
また共有してしまう。それを忌避するがゆえに、次元をまたいだ我々読者に対してすら、
かたくなに隠し通してしまったのだろう。 感情にリアルとバーチャルの垣根はないのだ。
この感情移入能力は創作者にとって大いなる武器でありまた枷である。
本作では枷としての弊害が目立つ結果になったが、研鑽の果てに抑制を身に付け、
キャラクターにある種の冷徹さをもって接することが出来るようになったとき、
この作家―あるいは化ける。
そのときまで見守ってみるのもいいかもしれない。
まだ踏み初めぬ地雷原に遊び、開きかけのつぼみを愛でるのも、粋人のたしなみというものだ。
313:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 03:22:15 YqZvpjBD
>>308
>消閑はある一定以上頭良くてかつ厭世家向きだと思う
すまんが、あの世界的天才とされる劣化森的な人間たちが何故か揃って格闘技の達人で、
拳で勝敗を決める世界観が到底頭が良いとは思えないのですが。
こういうスレで突っ込むのは無作法だとは承知の上で流石に笑い飛ばしかねたゆえすまぬ。
314:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 03:26:44 JJ3OBgBV
>311-312
やばい、これは凄そうだ…今度買って見なければいけないという気分になってきた
315:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 03:37:27 Ju/X0Iuj
>311-312
大作乙。
地雷を褒めている文章とは思えない力があるな。
しかし文をよく読むと、核地雷にしか思えないのだが。
316:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 03:40:07 lLexjTAB
正直、ファミ通文庫は一時期の富士ミスを凌駕するほど地雷の宝庫。
目をつぶって手に取れば大抵爆発する。
317:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 03:50:18 YqZvpjBD
えんため大賞全般についてはともかく、東放学園特別賞受賞作については>>311-312を初めとしてカンボジア並の地雷率ではある。
318:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 04:32:44 oARnsii9
>6『ひかりのまち』 長谷川昌史
>11『ソリッドファイター』 古橋秀之
>21『ルカ ―楽園の囚われ人たち―』 七飯宏隆
>33『陰陽師は式神を使わない 陰陽道馬神流初伝・入門篇』 藤原京
>37『ロクメンダイス、』 中村九郎
>40『僕らはどこにも開かない』 御影瑛路
>45『飾られた記号 The Last Object』 佐竹彬
>46『超妹大戦シスマゲドン (1) 』 古橋秀之
>49『バイトでウィザード』 椎野美由貴
>51『リアル鬼ごっこ』 山田悠介
>52 >145『想刻のペンデュラム』 鳥生浩司
>56『憐Ren 刻のナイフと空色のミライ』 水口敬文
>59『ホーンテッド!』 平坂読
>62『神曲奏界ポリフォニカ - ウェイワード・クリムゾン』 榊一郎
>67『A君(17)の戦争』 豪屋大介
>71『ちーちゃんは悠久の向こう』 日日日
>73『新フォーチュン・クエスト』 深沢美潮
>80『二階の妖怪王女』 あらいりゅうじ
>81『ハノン~君の目指す明日へ~』 織田兄第
>82『戦う少女と残酷な少年』 深見真
>89『ストレンジ・ロジック』 佐伯庸介
>92『殿がくる!』 福田政雄
>93『ハイスクール・オーラバスター』 若木未生
>97-98『風の聖痕』 山門敬弘
>106『水晶宮殿 nerim's note Ⅲ』 長谷川昌史
>120『リアルバウトハイスクール』 雑賀礼史
>126『しにがみのバラッド。』 ハセガワケイスケ
>128『閉鎖のシステム』 秋田禎信
>132-133 >203-205『かのこん』 西野かつみ
319:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 04:36:02 oARnsii9
>142『ラグナロク 黒き獣』 安井健太郎
>148『バクト!』 海冬レイジ
>156-158『撲殺天使ドクロちゃん』 おかゆまさき
>162『フェリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に1 ~ゆき、ふりつむ~』 今田隆文
>170『ネクラ少女は黒魔法で恋をする』 熊谷雅人
>173『トウヤのホムラ』 小泉八束
>176『月と貴方に花束を』 志村一矢
>180『白人萠乃と世界の危機』 七月隆文
>183 >197『まぶらほ』 築地俊彦
>193『はにかみトライアングル』 五十嵐雄策
>199『伝説の勇者の伝説』 鏡貴也
>200『山姫アンチメモニクス』 三上延
>206『ダビデの心臓』 スズキヒサシ
>212『ガンズ・ハート』 鷹見一幸
>238『シュプルのおはなし』 雨宮諒
>241 >266『絶望系 閉じられた世界』 谷川流
>244『春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信
>247『攻撃天使』 高瀬ユウヤ
>249『くるくるリアル』 羽田奈緒子
>257『血まみれ学園とショートケーキ・プリンセス』 真行寺のぞみ
>273『電撃!!イージス5』 谷川流
>281『ハルマゲドンバスターズ』 嬉野秋彦
>283『しずるさんと偏屈な死者たち』 上遠野浩平
>286『ムシウタ』 岩井恭平
>287『リバーズエンド』 橋本紡
>293『頭蓋骨のホーリーグレイル』 杉原 智則
>296『E×N 巻之一 きみとの縁てやつ』 どば
>298-299『ゆらゆらと揺れる海の彼方』 近藤信義
>308『バイトでウィザード』 椎野美由貴
>311-312『私のKnightになってよネ!』 佐藤 了
・・・なんか抜けてたり、間違ったりしてたらごめんなさい。
320:302
06/02/03 06:09:54 oDLdRrXP
>307
ありゃ褒めちぎるほどのもんでもなくけなすほどのもんでもなく。心底どーでもいいが
突っ込みだけは入れたくて仕方ない。でも一巻だけ読んだからそのうち何とか褒めちぎる
>311・312
おい、そのメル欄はマジか!? アリなのかその超展開? すげえ、ちょっと読みたい
321:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 06:20:44 bxmc/elF
>>318-319
乙
322:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 06:31:26 6daeepri
今思ったんだが、
>162のはフェリシエラじゃなくてフィリシエラじゃなかったっけ?
323:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 06:48:46 D8pv/BLh
>>33でどれだけの地雷か気になって敢えて踏んでみた
…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
324:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 08:00:19 u1Vi8p+1
>>323
ムチャシヤガッテ・ムチャシヤガッテ
325:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 08:14:16 4YDb1UvI
ここの地雷認定って主観なの?それとも、「俺が楽しめなかったから
地雷」みたいな感じで褒めちぎってもおk?
326:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 08:23:20 k2vMR4s/
いいんじゃね?
でもまぁ、2ch大賞とかでも上位に食い込むような作品を褒めちぎると、あんまり面白くないかもな
どんな皮肉もつまらないと思ってる人だけしか共有できないだろうからね。
まったく地雷は最高だぜフゥーハハハァー
327:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 08:25:01 D8pv/BLh
>>325
俺の主観を最大限取り除いてもコレは地雷だと思われる
ここまでの地雷だといっそ得した気になってきたがな最早
328:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 08:31:28 LYREPTTO
>>325
谷川作品やまぶらほやラグナロクなんかは世間じゃ
立派な看板作品であり主力ナンバーだけど
このスレにしっかり明記されている。
つまりはそういうことだ。
329:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 08:42:22 4YDb1UvI
>>326
>>327
>>328
サンクス!
何かこのスレ見てると面白い作品に見えてきちゃって困るw
330:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 09:33:50 322kntCw
誰か「ボクのセカイをまもるヒト」やってくんね?
331:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 09:44:48 TRwTpSlG
ファミ通文庫『狂乱家族日記 壱さつめ』 著/日日日 イラスト/x6suke
まず、何が凄いかというと帯が凄い。
大重版!
人気炸裂!
驀進中!!
という凄い紹介。もぅ、これだけで、購入意欲が高まる。
気になる内容は、世界の滅亡を防ぐ為に、赤の他人と家族にならなければいけないという誰でも考えつきそうで考えない展開が、読者の脳を刺激する。
登場人物もツンデレ猫耳少女、生物兵器、ライオン、ホモ、クラゲ、幼女など全ての年齢層が読めるように作者の心遣いが目に見える。
これを読んだ人は、狂乱する。それくらいの名作である。
332:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 09:54:49 4J2DwVVH
ファミ通の帯は、そのまんまこのスレに掲載できそうなの多いな。
でもほかのレーベルも一緒か。
333:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 09:55:30 53r/Tqtr
こういうスレがあると地雷を踏んでも損した気にならないw
334:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 10:37:13 1KfU5RIM
あれだな。
ネットで日記とか付け出すと、何かトラブルに巻き込まれても
「日記のネタができた!」と考えてしまうのと同じ(w
335:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 10:48:16 Ktm36/Ql
今V-MAXっていうのを読んでて、読みしだいここに書こうと思ってるのだが、
内容がすばらしすぎて、ページを繰る速度が上がらず頓座中。
やはり名著は、ねめつつ舐めるように読まないとな…
336:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 10:58:45 LHSnn6EP
>334
それどころか、君子危うきにより是非近づいてみなくては、って気になるよね。
337:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 11:00:22 k2vMR4s/
>>334
あるあるwwwww
試験会場間違えてセンター試験遅刻してもすげー嬉しかった
338:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 13:44:30 kq0QPLB3
>>337
ねーよw
339:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 14:09:36 AB4EInd+
このスレ最高wwww
とりあえず「陰陽師」と「攻撃天使」と「私のKnighit」をとっても買いたくなったので
本屋さんに逝って地雷の被害にあってくる。
340:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 14:51:18 3F7hD3Mj
このスレは悪魔な気が・・・
341:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 15:11:29 QGLGnao4
このスレは頭頂部を地雷に叩きつけて
それでもなお生き残った猛者たちが、新たにやってくる戦士たちの足元に
自分が踏んだ地雷を滑り込ませるためのスレだから。
342:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 15:14:25 n++0AMWK
>>340
『悪魔の辞典』を思い出した。
343:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 15:34:51 Raae+ZLW
なんだっけそれ
アーテリー?
344:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 15:40:12 cNJPJn3b
>340
住人の購買意欲を高め消費活性化により日本経済に貢献する
素晴らしいスレに対してなんて事を言うのだ。
345:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 15:43:02 WrwomVQF
アンソニー・ピアズという作家というか新聞記者というか、
ちょっとエッジがかった19世紀のメリケンのおっさんが書いた、
皮肉に満ちた風刺辞典。彼の生き方自体もかなりエッジが効いてる。
ACQUAINTANCE [知り合い]
n. 金銭を借りるに充分な面識があるが、金銭を貸すには充分な面識のない人物。
友情関係における一階級であり、対象が貧乏・無名であるときは「軽微な関係」と呼ばれ、
対象が裕福・高名であるときには「親密な関係」と呼ばれる。
こんな感じの辞典。日本版~、や現代版~、などの
本書の精神を受け継ぎ(インスパイヤ)編纂された書物は幾つかあるが、
多くはピアズの才能と、後世の編者の才能の無さを証明するにとどまっている。
346:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 15:44:52 w+qUMnKr
>343
A・ビアス。
URLリンク(ja.wikipedia.org)
347:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 16:26:09 EvPXYM9U
地獄の辞典とごっちゃになるよな
348:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 16:51:03 HQwKE10a
俺はフレッド・ゲティングスの方とごっちゃになる
349:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 18:11:15 Jzbwtgn0
>>343
漫画じゃねーか
350:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 18:26:39 3F7hD3Mj
誰か気象精霊をお願いします・・・
351:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 18:58:20 XsRtsp6B
気象精霊ぷらくてぃか(清水文化 富士見ファンタジア)
富士見系小説の伝統の一つに、
『長編を書き下ろし、短編を連載』するというものがある。
気象ウンチクと美麗イラストが売りの『気象精霊記』も例に漏れない。
ドラゴンマガジンに現在も連載中の短編が、気象精霊ぷらくてぃかである。
さて、富士見の短編は番外編の位置づけをされていることが多い。
ぷらくてぃかの舞台は、本編の主人公であるミリィ達の修行時代、つまり幼女時代である。
修行時代ということで、本編(長編)中の多くを占める気象ウンチクをばっさりと切り捨て、
読者の求める『キャラ萌え』に特化した内容になっている。
幼い精霊たちの修行姿に頬を緩め、気楽に読めるという点で本編を凌駕している。
そう、ライトノベルの本分は、ライト、つまり軽く読めるということなのだ。
業界リサーチを怠らない清水文化と編集部は、まさにその本分を突いてきたと言えるだろう。
ぅゎ ょぅι゛ょ ぇзぃ に弱いオタクどもを狙い撃つ商売戦略には、感動を禁じえない。
長編は面白いんだよ長編は。あとアンティ(ry
352:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 19:07:04 ao8tbSnr
>>290だが言いっぱなしもなんなので自分で褒めちぎってみる。
エロゲ界において『秋桜の空に』『お姉ちゃんの3乗(きゅ~ぶ)』のヒット作を飛ばした竹井10日が
満を持してライトノベルデビューを果たした。それがこの『ポケロリ』(角川スニーカー文庫)である。
タイトルの「ポケロリ」とは、普段はパペットとしてポケットに収まる美少女型異星人たちのこと。
そんな彼女たちを数多く操る天才ポケロリマスター、山風忍がかつての相棒を探す旅先で謎のポケロリと
バトルを繰り広げる、というのが1巻『りぼんの章』のあらすじである。タイトルとあわせてなんとなく世界的に
有名な何かを連想せずにはいられないが、要はそれほど単純明快な話ということ。解りやすさとは大切だ。
この作品の最大の特徴は、エロゲライターが書いたものにふさわしく、様々な属性や格好の少女たちが
出てくるところに尽きる。スクール水着、天使、お姫様、メイド、死神、弓道着、セーラー、ブルマ、
裸エプロンetcetc……と、枚挙に暇が無い。
普通ならこれだけ多くの属性のキャラを出そうとすれば、間違いなく物語が破綻する。だがそれを
「人間で駄目なら、最初からそういう種族の生命体として出せば良い!」と力ずくで解決。
いや、これこそ正にコロンブスの卵的発想と言えよう。
こんな設定を6年も前に思いつき、さらに執筆までずっと練りつづけた筆者は天才と呼ぶにふさわしい。
フォーメーション名「夕暮れの教室でいきなり情熱キッス!」などにその片鱗が見られるだろう。
353:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 19:08:00 ao8tbSnr
(続き)
また2巻である『なかよしの章』では、何も無いところで転び半泣きで「いたいょぉ~」と言い放つような
ポンコツ幼馴染(25歳)も登場し、ロリ属性のあまり無い層へのカバーも万全だ。
マスターとして主人公に全幅の信頼を寄せる少女たちや、どんなに主人公に虐げられても笑ってついてくる
幼馴染は、あなたの父性を刺激してやまないに違いない。
しかしそんな一見お気楽極楽な話だが、ライトノベルの王道よろしく、主人公は悲しい過去を背負っていたりもする。
これはそんな彼が少女たちに癒され、成長していく側面を持った物語でもある。だから彼女たちに対する主人公の
言動が滑っていると感じても、それを責めてはいけないのだ。彼はまだ成長の途中なのだから。
なお1巻での後書きにて筆者曰く、刊行されている巻は別名『山風忍の100人兵団編』らしいが、
その名の通り100人のポケロリがしのぎを削る2巻は圧巻である。是非あなた自身の目で確かめて欲しい。
354:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 19:17:04 HQwKE10a
>>352-353
ああ、アレは実にヤヴァかった・・・1巻の途中までしか読んでないけど、凄まじい破壊力だったよ・・・
俺のような浅学非才の輩には、到底理解しきれる代物ではなかったようだwww
355:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 19:24:00 Ju/X0Iuj
>352-353
ポケロリがポケ○ンのパク、……インスパイアだとは知っていたが、
主人公の名前まで某大作家のインスパイアだったのか……。
356:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:12:49 DLDmaJ/5
やべぇ。
食虫植物に突撃する蟲の気分が分かってきた。
357:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:16:29 n6MrkYrv
>>352-353
3巻はもしかして『ち/ゃ/おの章』か?w
358:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:36:00 j+OXGGEy
>>357
いいえ、『花とゆめの章』です
359:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:44:25 MNrxtWkz
「少コミCheese!の章」でエロエロよー
360:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:45:37 Dy9hhhW5
>>357
なにそのスラッシュ
361:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:49:29 nnSKJzAJ
>>360
検索対策だろ。801系でよく用いられるらしいが、ここでやる意味があるのかは不明。
362:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:51:57 OB+Mj3qU
トウヤのホムラ 小泉八束
この小説を五文字で表すならこうである。
炎の聖痕。
この文字を読んだだけで、もうアマゾンの注文ページを開いてしまった方もいるかもしれないが
もう少し待ってほしい。
この小説はそんなに簡単に語れるものでもない。
確かに多数の心無い読者は劣化精根と呼ぶかもしれない。
違う、それは違う、むしろこの作者は堂々と精根に喧嘩を売っているのである。
なにしろ、精霊王と契約を結んだだけのカスマに対し、この本の主人公トウヤは炎の神そのものである。
格が違いすぎる。
これはカスマが
「おい、おめえブラッ○エンペラーのトモさん知ってっか?俺、あの人の知り合いだぜ?」
と言ってきたのに対し
「あぁ?俺はロー○スペクタァに入ってんだぞ?」
と返しているようなものである。
今や富士見の堂々たる看板DQNに育った精根に真っ向から対峙しているこの態度は、
むしろ清清しさすら覚える。
そしてこれは富士見編集部による、作者を越えた四大元素DQN小説クロスオーバーの
始まりに過ぎないのだ。
近いうち富士見による、地と水の属性最強DQNが主人公の小説の誕生を感じさせる、
それがトウヤのホムラである。
363:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:54:34 k2vMR4s/
>>362
どう見ても4文字です
手が勝手にアマゾンの注文ページに…!
364:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 20:56:45 2jswqpS9
>>360
何も知らないょぅι゛ょが「ちゃお」でぐぐって
このスレを見つけたりしたらショックだろ?
地雷を踏むたびに
つまらなかったライトノベルスレや
なんでこのライトノベルが人気あるの?スレに
書き込んでたのが昔の俺なんだよな
今の俺はこのスレがあるせいで
地雷を踏むのが楽しくなってしまったから困る
365:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 21:34:08 2bf1Rrkq
紹介された本の中に積んでるの何冊かあるんだが
このスレのお陰で崩す勇気が湧いてきた。
今週の土日は読書で優雅に過ごせそうな予感。
366:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 21:35:39 DLKiHL/1
『東京S黄尾探偵団』(響野夏菜/コバルト文庫)
最近「マリ見て」などで注目を集めるコバルト文庫だが、コバルトを「男でも読める少女向け文庫」という流れを作り出したのはこの作品だろう。
ストーリーは新婚旅行に出かけた両親が金を置いていかなかったため、義兄とともに転校先の学校にあった探偵団でバイトをするという実に分かりやすい展開となっている。
元名門校のテニス特待生だった主人公、帰国子女の義兄、元売春をしていたギャル、パソコンを自在に操る美少女、元暴走族の総長、バツ一の好青年、ハイパーじじい、色気たっぷりの女医、簡単に警察の情報を横流しする刑事、などなどキャラクターも多彩である。
そして、それらの人物を違和感なく登場させるために、主人公達が通う学校は通信制のマンモス高という実に素晴らしい設定となっている。
また、探偵団の名前が黄尾高にちなんで「東京スーパーイエローテール」というところや、義兄の名前が五月だから弟である主人公のあだ名が六月で定着するなど、いたる所で作者のセンスが光っている。
名言、名作のタイトルにちなんで付けられたサブタイトルなども要チェックだ。(『奥様は魔女!?』、『その女、凶暴につき』など)
この作品の特筆すべきところはフォントを使った文字の強調だろう。
太文字斜め文字を多様するさまは、少年○ガジンを髣髴させる。
特に、『羊たちの祭壇』で使用された極大フォントは未だに伝説として語られている。
1Pに「ブス」の4文字! 括弧を除けばたったの2文字! 「このページの原稿料半分でいいです」と言った鳥○明先生もこの作者の革新的行為には驚愕するだろう。
「感動したい、でも大作を読む気になれない」
そんな人にお勧めしたい作品である。
367:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 21:36:55 46ComoiQ
>>365
では気が向いたら今度は君なりの切り口で褒めちぎりを。
368:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 21:47:05 cbg4vnHL
このスレ、神ばかりでとても書き込めない……!!
この週末は地雷踏みまくって遊ぶか。
369:1
06/02/03 21:53:25 k2vMR4s/
正直こんな良スレになるとは思わなかった
70あたりで過疎って落ちるだろうと踏んでた
今は感動している
370:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:12:51 mOQeBYZO
ゾンビが仲間を増やそうという習性について
371:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:15:29 DLKiHL/1
>>370
作品にもよるが、ゾンビが人襲ったら結果的に襲われた方もゾンビになっちゃうってだけで
別に仲間を増やそうとしているわけではないんジャマイカ?
372:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:24:01 QPocDYRb
ではなぜゾンビは人を襲うのか?
373:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:25:57 4QJRK5z1
そこに人がいるからさ。
374:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:26:10 S6nQGriv
ブラザー、それはちなみに。
「シナバモロートモ」とか
きくたけあたりならばルビを振りそうな必殺技なのではないかね?
375:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:32:28 mOQeBYZO
ジライスキーが仲間を(r
376:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:33:03 VLih5MDK
作品によって違う。
バタリアンでは脳を食ってエンドルフィンを摂取して痛みを和らげる為だった。
377:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:42:07 kp0D6j4+
ここで上げられた小説普通に持ってるのが3割くらいある俺はどうしたらいい・・?
378:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 22:58:49 RqrhhD6X
>>377
貴方の本棚にはもっと地r……良作が紛れているかと思われます。
是非チェックしてみてください。
379:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:08:51 83YufnQ7
>>377
読んでからここで褒めると良いと思うよ
380:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:10:00 Jzbwtgn0
『涼宮ハルヒの溜息』谷川流
『憂鬱』でも『消失』でもない。あえて『溜息』である。
『溜息』は氏の代表作である「涼宮ハルヒシリーズ」の長編第二作目として位置づけられる。
この話は『憂鬱』においては舞台装置に過ぎなかったキャラクターたちが、初めて人間として
描かれる契機であり、随所に作者の試行錯誤の後が窺える。
『憂鬱』において涼宮ハルヒが最も重要なファクターとして描かれたように、『溜息』では
朝比奈みくるが同様の役割を果たす。
と言っても、ここにおいて朝比奈みくるは(『憂鬱』における涼宮ハルヒと同様)決して装置の
域を脱することはない。彼女は中心的な「装置」として機能するが、未だ「人物」ではない。
『溜息』において真に注目すべきは、今一人の登場人物である長門有希である。この話は
作品中において最も非人間的属性を与えられた彼女が、初めて「人間」としての顔を覗かせる
契機として位置づけることが出来る。長門有希は今後作品中において常に問題解決の中心的役割を
果たすが、初めて自発的行動を起こすのはこの話においてである。
『溜息』は『溜息』単体として見れば実験的であり、一見中心的命題を持たないかのように見えるが、
全体的な視野を持てばこの話は『退屈』への契機として保存され、『消失』へと昇華されることがわかる。
『消失』を理解する上でこの話を避けて通ることは出来ないのだ。
「涼宮ハルヒシリーズ」という作品全体を鳥瞰すれば、『溜息』は弁証法的に止揚される契機として
位置づけるべき作品である、ということが言える。
『溜息』は作品展開の上で『憂鬱』に次いで発展の「契機」となる話である。お見逃しのないよう
忠告したい。
381:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:32:23 A9I7SrVP
『乃木坂春香の秘密』五十嵐雄策・電撃文庫
成績優秀、容姿端麗、性格温厚なお嬢様・乃木坂春香。
白銀の星屑とも呼ばれる学園のアイドルが持つ『秘密』……。
それを知ったがために彼女を守らなくてはならなくなった少年の悲哀を描く作品。
この作品の見所はやはり彼女と『秘密』のギャップである。
読む者によってはその『秘密』の正体を知った時、引いてしまうものかもしれない。
だが、その『秘密』を共有し、受け入れることにより、
彼女との距離が近づいたかのような錯覚を得られるであろう。
彼女と同じような世間には受け入れられがたい『秘密』を持った青年に
受けているのもよく分かる。
またしゃあ氏の美麗なタッチで描かれるヒロインの可愛らしさも見所である。
まあ俺は秘密を知って引いたんだが。
楽しみたい人は事前情報無しで読むよーに。
382:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:34:01 EK+jvmHj
『空の境界』 奈須きのこ
「月姫」で同人ゲーム界に革命を起こし、
商業ゲーム界に進出した後も「Fate/stay night」で快進撃を続ける、
カリスマゲームライター・奈須きのこの商業デビュー作である。
その面白さは、この作品の熱狂的なファンの行動からも推し量ることが出来よう。
勘弁してくれってくらい膨大な設定に魅せられて、ついつい全く関係ないスレで「空の境界」の話を始めてしまったり、
自己陶酔の極みのようなオサレな文体に興奮しすぎて、ついつい関連スレを乱立してしまったり、
不貞腐れた中学生のような性格のキャラクターたちを愛するあまり、ついつい他作品をパクリ認定してしまったり、
そういった人間が後を絶たないのも、この作品に溢れる魅力のなせる業なのだ。
ついでに、上下巻あわせて44Pに渡り延々と綴られる笠井潔の「解説」も必見だ。
本文と併せて、是非とも読んで欲しい。
383:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:36:30 qqt1zLqI
買ってきた本がここで紹介されててショックです
384:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:46:38 YpnygGr5
>>383
しょせんは他人の評価なんだから、気にすることはないよ。
君が面白ければそれでイイのさ!
385:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:46:39 XdiLeipu
「トリックスターズ」 久住四季 (電撃文庫)
あなたは飽きていないだろうか? 現実に縛られたミステリーに。
心躍らないだろうか? 魔術師同士のだましあいに。
そんなあなたにお勧めするのが、トリックスターズである。
舞台は魔術の存在する現代だ。主人公が魔術を学ぶために通っている学校で、
一人の魔術師が全校生徒に向けて挑戦状をたたきつける。
主人公はことあるごとにつぶやく。「魔術にはできることと、できないことがある」と。
懸命な読者ならすぐに気づくだろう。
これはその“できること”と“できないこと”から推測するミステリーなのだと。
しかし、それこそが作者の仕掛けたトリックである。
すべての謎解きを読み終えた時、あなたは驚愕にとらわれるだろう。
今まで示してもいない魔術を使って、事件を引き起こしていた犯人に。
すべての謎がわかっていながら、何もしないで生徒の顔を切り刻ませた先生に。
そして、物語上何の必然もなく意味もない謎を最大のトリックとして自信満々に語る作者に。
「これは推理小説を模った、現代の魔術師の物語」その煽り文に偽りはなかった。
386:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:51:48 mnby8KHt
「恋愛極刑ハイスクール1 ソレデモ僕ラハ恋ヲスル」 新井輝(ファミ通文庫)
タイトルを見ただけで何もかも分かった気になってしまう方もおられるだろうが、
さすがにそれは早計というものなのであと少しだけ私の話に耳を傾けて欲しい。
さて、2巻以降がサッパリ出ていないせいか作者のファンもタイトルを聞いただけで
「ああ、そんな作品もあったなぁ……」と遠い目をしてノスタルジーに浸る当シリーズ。
題名に違わず、「恋愛禁止。違反者は即死刑」という学園が舞台になっている。
ゲーム版の「舞-HiME」よりも3年早く発表されているところを考えれば先見性の確かさに驚かされる。
ここで「ハイハイ、極刑なんて言ったってどうせヌルいラブコメでしょ」と肩を竦めるようなら
残念ながらあなたの見識はそれほど高くないと言わざるをえないかもしれない。
某エルフ狩りを高度にインスパイヤしたルーンウルフで「神様はヒッキー」という
驚天動地の設定を取り入れた作者が、易々とLOVE寄せを応じるものだろうか?
No, sir! ありえません! 新井輝は予想と期待を裏切って当然の作家なのだ。
……え? ROOM? いや、あれは後年の作品だから脇に措かせてもらう。
ともあれアライズム溢れるストーリーはポルナレフAAのテンプレを借りれば
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『ラブコメだと思っていたのに
気がついたらスタンドバトルが始まっていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何を書かれたのかわからなかった…
とでもなるだろうか。寝耳に水方式でバイオホラー的な説明を入れる件といい、
唐突なTS展開といい、読み終わった後に奇抜さの印象しか残さない手法は
小説をエンターテインメントとして徹底的に割り切ってみせる美意識が感じられる。
387:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:56:14 5BV5E+r/
『僕らA.I』川上亮
泣けます。これは本気で感動します。
祖母と共に恐山に旅行する話は家族への思いを再確認して目頭が熱くなります。
これは皮肉でもなんでもありません。正真正銘の感動作です。
残念なのは内容が10ページ程度しかなく、本編の前の前書きを200ページ程読まなければならないことくらいでしょうか。
388:イラストに騙された名無しさん
06/02/03 23:58:19 5FS+2pzd
>>386
思いだしちまったよ…。完全に絵師と新井のネームバリューでかっちまったのを…。
あれ続巻出てなかったんだな。
ソレデモ夏ハ海ニ行ク
みたいなのが新刊情報にあった気がするんだが。2年前くらいの
389:イラストに騙された名無しさん
06/02/04 00:10:57 5mbhQRhZ
ああ、俺が踏んでしまった地雷を他の人も踏んでたと知ると何かホッとするわ
特にペンデュラム
敢えて踏みに行ったのが陰陽師
>>33の文章力が素晴らしかったせいでっ…!
390:イラストに騙された名無しさん
06/02/04 00:15:39 9yJn3QlW
>>388
それはもう出ている。
TS、レズ、近親と作者の変態性だけは存分に出た怪作だった。
391:イラストに騙された名無しさん
06/02/04 00:40:11 a+E1ZzB2
>>390
TSってなに?
392:イラストに騙された名無しさん
06/02/04 00:44:16 Uihw23Fp
とれいん・しゅみれーたー、ようするに性転換ものです
393:イラストに騙された名無しさん
06/02/04 00:44:51 wWsMIjrd
トランスセクシュアル(transsexual)
略称TS。性転換物の総称
394:イラストに騙された名無しさん
06/02/04 01:07:04 a+E1ZzB2
すると、性転換して妹か姉とレズってことでいいの?
なかなかぶっ飛んだライトノベルだ。
395:イラストに騙された名無しさん
06/02/04 01:12:19 25+k1Xo9
「想いはいつも線香花火」一色銀河
作者の前作「若草野球部狂想曲」から三年の熟成期間を経て世に出された作品である。
主人公は炎術使いの宗家に生まれたが、才能がなく炎術を使えない。
ここまでで>>97-98のパクリじゃねーの? と思ってしまう人もいるかもしれないが、
主人公の性格の方向性はともかく、話の方向性は全くの別物である。
物語は主人公が女三人しか住んでいない家に居候するところから始まる。
この一行だけで聡明な貴方にはもうわかるだろう。そう、これはラブコメなのだ。
ヒロインのパンツを見てしまったり、痴漢の疑いをかけられたりなどのお約束の展開は
あなたに一刻も早く次のページをめくりたい衝動を呼び起こすだろう。
また、作者は主人公についても深く作りこんでいる。
主人公は決して最強ではなく、居候先のお姉さんには負けてしまうが、
そこらの人間なら素手で殺せるという、読者層である現代青少年の願望を体現した設定になっている。
また、「シマシマはいい。乾いた心を癒してくれる。」などというパンツについての発言や、
登場する女性全てにエロ妄想を抱いてしまうなど、現代の青少年が抱える切実な悩みに対しても
克明に描写している作者の筆力には開いた口がふさがらない。
私はこの小説を読み終えたとき、体の震えを止めることが出来なかった。