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つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレッド - 暇つぶし2ch132:イラストに騙された名無しさん
06/01/30 03:07:45 AoUyXCD2
『かのこん』 西野かつみ MF文庫J

かな4文字意味不明タイトル。正式名称がすでに略称なラブコメ。
どうせ受け身タイプな主人公が美少女キャラにちやほやされたり、着替え乱入で星になったりする
粗製濫造微エロストーリーにきまってる。
私はそういったマイナスの先入観と共に本作を一読した。
結論から言えば概ね先入観通りの作品ではあった。
気弱な主人公が大した理由もなく人外美少女に見初められ、ちょっぴりすれ違いもあったけど
想い合う心が奇跡を生んで、みんなハッピーめでたしめでたし……
そんな凡庸にもほどがあるストーリー展開だというのに、有象無象の萌えるゴミと
十把一絡げにするのをためらわせる何かを感じたのもまた確かだった。

まず顕著なのが著者西野の詩的な言語感覚だ。
ゆやん、ゆよん。/ゆやよん、ゆやよん。/ばゆん。/ゆたゆた。
これらは全てヒロインちずるの乳房の揺動および形状変化を表すオノマトペである。
「ゆやん、ゆよん。」の一節で、サーカス小屋のブランコにも似た揺動感を瑞々しく表現している。
擬態語作成の自由さは日本語の強みだが、それをこのレベルまで生かせる者は多くない。
「ゆやよん」を紡ぎ出す才能は詩人としても名を残しうる域にあると言えよう。
注目すべきはその詩的センスの発揮される対象が、ちずるの乳房に限定されているところだ。
西野はなぜ乳にばかりこだわる? エロ要素か? 単なる媚びなのか?
考えを重ねる内、私は根本的な錯誤に気付くに到った。微エロラブコメという先入観が災いし、
乳房を性愛の対象としか見ていなかったのだ。乳房は元来、子を育む母性の象徴ではないか!
本作を読み解くキーワードは「母」だったのだ。 (↓に続く)


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