06/02/14 18:51:24 aPoPuaD0
ずいぶん昔のことです。
ラノベ全体が成長期のとき、とある文庫の編集者は焦っていました。
他の文庫の成長より、その文庫は伸びがよくなかったのです。
「萌え流行してるよ!ウチの売り上げ下がってるし
急いで波に乗らなきゃああ・あ・あ!」
しかし読者はその文庫に萌えなど望んでいませんでした。
ほのぼのでも、燃えでも、硬派寄りなランナップに色んな意味で濃いストーリー、
時々とんでもない異端がいて、びっくりするような地雷があって
彼らはそんな文庫をとても愛していたのです。
しかし時代に惑わされたとある文庫は、ある時を境にすっかり自分の気持ちを
見失ってしまいました。中途半端な態度は、本の出し方選び方にも影響しました。
そんな文庫を見て、嫌になった作家もいたでしょう。
読者も、この文庫に何を期待すればいいのか分からなくなってしまいました。
時代は作家さんの本が作るものですが、流行は大きな誰かが作るものです。
でも読者はとある文庫に、流行に乗るとか、作るとかではなく、
本当に面白いものが何なのかを、果敢に追求し続けて欲しかったのです………
僕たちにもう一度、感動を。