05/11/11 18:04:46 wK98IDQv
禁書
単純で好まれやすい設定と勢いだけの展開
と簡単に言えば、そこそこ人気が出る作品というのも理解できるのだが
実際に6巻まで読んでみるといくつか疑問がでる。
俺は文章がうまいほうじゃないから解りやすい説明できないかもしれない。 すまん。
キャラクターが悲観、絶望に至る理由や過程が毎回書かれているのだが、例えば
Aという事柄によってBという心理状態になりCという行動を起こす
とすると
Aを納得または理解、認識し、それに対する自らの結論を出した後にBに至るわけだが
はかったように「理解」に穴がある。 またそれがいささか強引である。
CがBと矛盾していることがある。
作者が現時点では明かしたくない事柄を隠すため、もしくは読者に意図的に誤解させようとして
矛盾を生んでいる。
これが俺には作者の文章力、構成力の無さからくるもののように思えるんだが
これは勢い重視のラノベにはマズイ欠点ではないだろうか。
あとこれは感情的なものがはいるんだが
主人公の行動がさも正しいことのように描かれている。
というか実際に「正しく」描こうとしているのだろうが
毎度毎度でてくる主人公の 間違っているやつを正すためのご高説 が理にかなってない。
自分の「こういう結果でなければ嫌だ」という思いからくるものを他人に押し付けているのに近い。
さらに「こういう結果でなければ嫌だ」という思い自体が、作者がこういう結果にしたいけれどうまく理由付けできないことのしわ寄せに見える。
個人的には5巻で主人公の行為が独善的であると書いてみたり、主人公の行動をネタにしだしたあたりが言い訳に見えて仕方がない。
こういう点は鼻についたりしないのだろうか。
もちろんどれも俺個人の見当はずれな感想でしかないかもしれないんだが、今まで読んだ中で一番気に入らなかったラノベなので他の人の考えを聞いてみたい。