05/07/07 05:10:13 /oVscQbp
●大賞・イチオシ賞
○<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼>>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア文庫)
「香港聖戦の英雄」なジローさんですが、「闇の母」の力を使っていない
普段モードの彼だと結構下のほうってなくらい今回のパワーバランスはイカれてた。
そんな連中がバトルやらかすわけだから、面白くないわけがない。
ゼルマン、セイはすごすぎてもう何だかわからんくらい。
他にもケインの獣化とか。圧倒的な暴力感がナイスです。
あと、戦闘におけるスピード感とか。1巻のバイクとかもそうだけど、
高速で移動しながら人外バトルやらかすの好きですよね、あざの先生。「Dクラ」でもやってたし。
101:イラストに騙された名無しさん
05/07/07 22:07:39 0KW7A28V
スレリンク(magazin板:780番)
>780 :イラストに騙された名無しさん :2005/07/07(木) 21:42:16 ID:VW9LM4hT
>手作業でえー加減に集計してみたが、田村くんは得票数では二
>位グループにほとんどダブルスコアだが○の数では大したこと無
>い。
>
>つまり「ベスト5の中には入るがイチオシは別作品」という投票者
>が多いということだろう。実は俺もそのクチ。
だって
102:イラストに騙された名無しさん
05/07/07 23:30:11 4j1DbFn4
そろそろ投票させてもらいます。
●大賞・イチオシ賞
○<<カスタム・チャイルド>> (著:壁井ユカコ/絵:鈴木次郎/電撃文庫)
大学生・三嶋と謎の少女・マドカの切ない物語。キーリシリーズと似ていて、
トランスジェニックのような近未来的な設定とダウンタウンの廃退的な雰囲気を組みあせた世界観が良い。
文章と感情の描き方に磨きがかかり、読み応えあるのページ数の割りには飽きずに読み切れたと思う。
エピローグの展開にちょっと泣けた。
<<絶望系 閉じられた世界>> (著:谷川流/絵:G・むにょ/電撃文庫)
涼宮ハルヒとは全く違う異端作。多少のグロさとエロさが漂い、言葉遊びが展開される。
心理描写が少なく、「狂った世界」を表現するのに第三者的視点で描いている。
こういう捻った書き方が谷川流っぽい。読む人によって好き嫌いが分かれると思うが、個人的には秀作だと思う。
<<デュラララ!!×2>> (著:成田良悟/絵:ヤスダスズヒト/電撃文庫)
誰が主役?ってぐらいキャラ立ちがしっかりしてて、なんと言ってもカッコいい。
テンポも非常に小気味好い。次巻ではネタバレしたあの3人組の関係がどうなるのか。
<<灼眼のシャナ IX>> (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
この巻は「痛快娯楽アクション小説」だったと思う。不器用なヴェルヘルミナの描き方がいい。
いよいよクライマックスに近づいてきた感じにこれからの期待が高まる。
<<放課後退魔録 る ワラキズ>> (著:岡本賢一/絵:黒星紅白/スニーカー文庫)
放課後退魔録シリーズの続編。前作の妖怪コメディ感を継承しながらの新展開を迎えている。
ド直球なラブコメストーリーだが、それもまたいいかなと思う。
なんとなく信者っぽい選択でスマソ。シリーズものを中心で読んでると結局、電撃ばっかりになりました。
でも、今期は他レーベルにも突出したものはなかったものの、そこそこの良作は数多かったです。
103:イラストに騙された名無しさん
05/07/08 01:05:04 ycZW/e7n
●大賞・イチオシ賞
○<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
格ゲーのコマンド入力のリズムと画面の躍動感が
リアルに伝わってくるゲーム(をプレイする側の)小説の名作。
ソリッドファイター思い出して泣けた。
一度でも格ゲーをやりこんだことがある人は読んで欲しい。
<<放課後ログイン 3>> (著:神代創/絵:みかきみかこ/MF文庫J)
ネトゲーの世界が実は異世界だったという話の完結編。
コントローラだけで繋がったスラムのバーチャル世界は、
意識が飛ばされるとかジャックインを頭から否定してるようにも思えて
それが新鮮だったんだが、
スラムの後に読んだらこのバカ一は異世界ファンタジーの王道なんだから
それでイイのだと思えてきた。
104:103
05/07/08 01:05:48 ycZW/e7n
<<よくわかる現代魔法 4 jini使い>> (著:桜坂洋/絵:宮下未紀/スーパーダッシュ文庫)
「おっとテレポーター」とか
「せっかくだから俺はこの赤い扉を選ぶぜ」とか
散りばめられた嘉穂の小ネタが俺的に大受け。
ネットを介してリアルタイムにチャットする時の
描写とかリアルっぽさがこの作者は群を抜いてうまいと思う。
<<とある魔術の禁書目録〈インデックス〉 5>> (著:鎌池和馬/絵:灰村キヨタカ/電撃文庫)
ただの嫌な奴だったアクセラレータが熱い男に変わる第一章は凄い。
敗者の美学みたいなものを感じた。
8月31日が舞台のせいもあって、暑くて熱い。
間違いなく登り調子のシリーズ。
<<薔薇のマリア Ver.0 僕の蹉跌と再生の日々>> (著:十文字青/絵:BUNBUN/スニーカー文庫)
キャラの気怠い感じとか、ユルい会話が
MMORPGっぽい世界観に良く合っている。
チャットでだべってからおもむろに経験値稼ぎする
雰囲気が身近に感じられた。
105:イラストに騙された名無しさん
05/07/08 11:35:55 ADzUwV0m
101までの集計。
上位10位までで、手集計なので誤差あり。
27 わたしたちの田村くん
13 BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼
11 AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4〈下〉
荒野の恋 第一部 catch the tail
半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon
9 ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う
七姫物語 第三章 姫影交差
8 灼眼のシャナ IX
7 空ノ鐘の響く惑星で 6
ソウル・アンダーテイカー
スラムオンライン
106:イラストに騙された名無しさん
05/07/08 17:17:16 MBzNf79B
電撃ばっかりだな(汗
とりあえずありがとう。
次は、〇等も入れんといかんな
107:イラストに騙された名無しさん
05/07/08 18:49:26 GrZzqD/0
上半期のラノベ大賞は田村くんで決まりだな。
あとは何票までいくかだ。
108:イラストに騙された名無しさん
05/07/08 21:16:22 YA61aH0T
関係雑談はこちらで。
ライトノベル大賞等 イベント運営・感想スレ part4
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109:イラストに騙された名無しさん
05/07/08 23:54:47 ZTBQB8UR
●大賞・イチオシ賞
○<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼 >>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア)
もう、これしかないでしょう。あのスピード感、たまりません。バトルシーンとか、まるでジローに吸血されたかのような臨場感。
ミミコの気持ちが分かる。興奮する。安っぽいコメントだけど、とにかく『良い!』
あざのんに一生ついて行きます。
BBBの良さを引き立たせる為にあえて他は投票せずで。
110:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 15:34:35 vmqAtIgC
●大賞・イチオシ賞
○<<NHKにようこそ >>(著:滝本竜彦/絵:安部吉俊/角川文庫)
文庫化されただけで発表時期が当てはまらないかもしれないけれど、投じます。
主人公がばかばかしいことやるんですけどそれが楽しいのにどこか寂しさがあって、
笑えるのに泣けました。ラストシーンは主人公とヒロインにどっちにもシンクロ
しちゃって、胸に響きました。
<<サマー/タイム/トラベラー1>>(著:新城カズマ/絵:鶴田謙二/ハヤカワ文庫)
SFと青春小説の融合です。主人公の男の子の一人称が少しおどけていて楽しいです。
天然の幼なじみを男の子が支えるという読んでいて暖かくなるシーンもあります。
超能力系SFで現在を舞台にしているのでSF嫌いの人にも読めると思います。
<<鏡姉妹の飛ぶ教室 <鏡家サーガ例外編>>>(著:佐藤友哉/絵:笹井一個/講談社ノベルス)
佐藤友哉カムバック! 中学生という十人の登場人物をしっかり書かれていてすごいです。
閉じ込められた学校の中で繰り広げられる戦闘と人間の「弱さ」について書かれる描写が
混合してとても楽しかったです。
111:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 15:56:04 ExrFN0bc
>>110
ラノベか?
112:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 18:47:54 5gWadZ/k
>>111
ラノベに入れようと思えば入れられるだろう。
わざわざこんなんばっかりに投票する意味はわからんが。
113:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 18:56:12 dIvsjeJs
関係雑談はこちらで。
ライトノベル大賞等 イベント運営・感想スレ part4
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114:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 21:56:22 VhFBljCU
みなさんこんばんわー
さあ、上半期のラノベ大賞も折り返しに差し掛かり、いよいよ盛り上がって参りました!
ここでみなさんの気になる中間発表でーす
自分の投票した作品は果たして何位にランクインしているのか?
ドキドキの投票結果はこうなっています
115:あぼーん
あぼーん
あぼーん
116:あぼーん
あぼーん
あぼーん
117:あぼーん
あぼーん
あぼーん
118:あぼーん
あぼーん
あぼーん
119:あぼーん
あぼーん
あぼーん
120:あぼーん
あぼーん
あぼーん
121:あぼーん
あぼーん
あぼーん
122:あぼーん
あぼーん
あぼーん
123:あぼーん
あぼーん
あぼーん
124:あぼーん
あぼーん
あぼーん
125:あぼーん
あぼーん
あぼーん
126:あぼーん
あぼーん
あぼーん
127:あぼーん
あぼーん
あぼーん
128:あぼーん
あぼーん
あぼーん
129:あぼーん
あぼーん
あぼーん
130:あぼーん
あぼーん
あぼーん
131:あぼーん
あぼーん
あぼーん
132:あぼーん
あぼーん
あぼーん
133:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 22:22:28 VhFBljCU
中間発表(109まで)は以上です。
いやー田村くん強いですね、まだ未読の方はこれを機に一読あれ。
それではあと1週間、がんばっていきまっしょい!
134:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 22:31:05 VBcBpIsj
デバフロってなんでこんなに票入ってるの?
信者票?
135:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 22:34:28 L/VZerJm
生まれつき馬鹿なのは直しようがないのはわかるが、
ルールくらい守れ。
136:イラストに騙された名無しさん
05/07/09 22:44:58 VBcBpIsj
どれに投票するかは各自決めるんだし別にいいじゃん。
これで気になる作品を見付けるやつもいるかもよ。
七姫読んでみっかなー
137:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 00:17:29 7z7I9BzR
>>135
ルールを破って人を不快にする事が楽しいから馬鹿なんだよ。
IDで消しちゃえ。
138:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 00:44:06 sIVY1yis
七姫よりはデバフロ読めマジおすすめ
つーか今期の作品普通にしょぼいよな
139:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 02:09:29 DWtnW7Lh
俺は電撃文庫は『タイムリープ』(高畑京一郎)のためだけにあると思っているんだけど、
どうだろう。言い過ぎか(笑)
>>136
七姫は俺は絵と世界観が好きで愛読したけど、ストーリー的にはあんま面白くないかもよ。
>>138
デバフロか。聞いたことないけど、今度読んでみるよ。
サンクス!
140:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 02:16:27 +dUiRGe4
俺もここでディバイデッド・フロントの存在知って全部買って「うは、まじ最高wwwwwwwwwwwww」とかなった人間ですが。
141:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 02:33:03 7z7I9BzR
関係雑談はこちらで。
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142:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 07:25:51 MquwOwXj
デバフロはイラストで八割程損をしている。
いっそイラスト無しの方がよかったかも。
143:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 08:35:33 JUnkf6TU
七姫って本当に面白いの?
なかなか新刊が出ないから
「こんな作品読んでるおれカコイイ!」って風に勘違いしてるやついないか?
いちいち泣きAA使ってるやつウザイんだけど。
144:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 09:16:04 MquwOwXj
空腹だったらどんな料理でも美味く感じるみたいなもんだろ。
あと、マイナー作家スレ住人の一体感がほしい気持ち。
145:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 10:12:32 HHZVzTJC
七姫面白いよ。雰囲気とか特に気にしない俺でもそう思うくらいには。
3巻とか謀略につぐ謀略って展開になってきてるし。
146:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 14:26:31 JUnkf6TU
「出た」っとことだけで投票してるやついないか?
147:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 16:58:03 vEf+A5Xu
関係雑談はこちらで。
ライトノベル大賞等 イベント運営・感想スレ part4
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148:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 19:02:12 MRFjk/Rk
8
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
これ読んだことないんだけどどんな感じ?
桜坂は現代魔法は読んだだけ。
149:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 19:08:17 0MlS2/Tm
雑談すんなよ
150:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 19:11:12 MRFjk/Rk
>>149
スラムオンライン読んだ?
151:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 19:17:05 MquwOwXj
スラムはなんつーか、ネトゲやってないとピンとこない話。
桜坂ってこういうの好きだな、AYNIKもゲーム世代ターゲットだし、
現代魔法もコンピューターにうとかったらいまいちだろうし。
152:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 19:57:28 MRFjk/Rk
AYNIK?って何?
現代魔法は確かに専門用語でまくりだよなー
まあわからん用語はわからんままで読みとばしてるけど。
153:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 21:43:52 JB70i6G6
関係雑談はこちらで。 ここは投票用スレッドです。
ライトノベル大賞等 イベント運営・感想スレ part4
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154:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 21:50:37 u/aKAyl0
<<シャドウテイカー 5 ドッグヘッド>> (著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
シリーズ最終巻。
全部をまとめるには後2~3冊いるかな・・・と思ってたら、綺麗にまとまってて驚いた。
伏線もほぼ回収され、終わり方も綺麗でよかった。
この人の作品は脇を固めるキャラに魅力があって良い。
○<<煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY>> (著:貴子潤一郎/絵:ともぞ/富士見ファンタジア文庫)
王道。この一言につきるが、筆力のある人の王道は変に凝った話よりも面白いと思う。
ヒロインがちょっと意外だったが、個人的趣味から言うとこっちでよかった。
ただ、主人公が美少年のクリスチャンで(一般人から見れば)天才的というのが
ちょっととっつきにいかもしれない。
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
格闘シーンの描写がとてもよい。
今20代の人で、かつて各ゲーに嵌ったことがある人は読むことをオススメします。
後、主人公とヒロインのエピローグのやりとりが良い。
<<クドリャフカの順番 「十文字」事件>>(著:米澤穂信/絵:----/角川書店)
青春小説としてはかなり良いでき。
劣等感という負の要因を、話が重くならずに克服していくのが良かった。
千反田の一人称が非常にコミカルで、読んでいてニヤニヤできた。
155:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 21:51:28 u/aKAyl0
すまん、上げちゃった(´・ω・`)
156:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 22:39:31 NWTM6//2
●大賞・イチオシ賞
○<<デュラララ×2!!>>(著:成田良悟/絵:ヤスダスズヒト/電撃文庫)
成田作品見てていつも思うけどこの人はほんとに伏線消化するのがうまいな~。キャラもしっかり立ってるし、
それに加えてコレは暴れっぷりも飛びぬけてよかった!次巻に超期待
<<i.d. III 滅びの王国>> (著:三雲岳斗/絵:宮村和生/電撃文庫)
一応シリーズ完結
読みやすくて面白い。ただ終わり方がよくなかった・・・レベリオンの二の舞を踏んでる
キャラの関係にどろどろな雰囲気が少し漂ってた(まぁそんなにひどくは無いが)
<<我が家のお稲荷さま4>>(著:柴村仁/絵:放電映像/電撃文庫)
すばらしく面白い!笑える!!しかも最後にはちょっと感動も入っている!!!
キャラ一人一人がしっかり立ってて、それぞれ違った種類の笑いが入っていて飽きさせない
ただ表紙が1巻からあまり変わってないのが難点か・・・?
<<ソウル・アンダーテイカー>> (著:中村恵里加/絵:洒乃渉/電撃文庫)
馬鹿のお話です。この手の笑いは好き嫌いが分かれるかもしれないが、ハマればおもしろい
ただし・・・この作者にはグロ+シリーズ2年放置(現在進行形)の前科があるので続きorハッピーエンドは期待しないほうがいいかも・・・
157:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 22:43:36 py1gAP6n
>>155
ageていいんですよ、投票スレは。
それが宣伝になるから。
投票済みにつき、文字レスすまん。
158:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 22:56:58 MquwOwXj
>>152
前回の大賞
All You Need Is Kill
159:イラストに騙された名無しさん
05/07/10 23:07:03 P9bjJ9DX
○<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
待った甲斐があったと素直に言える出来ばえ。前巻までの主人公カラを中心とした世界から、今回は他の姫、都市の思惑とか東和全体へと広がり、興奮度もアップ。季節や自然を描く細やかな美しい描写に戦記物の緊迫感を感じさせる描写が加わり読み応え充分。
これで次巻がまた待たされようともあと3年は待てる!・・・いや、なるべく早く・・・せめて1年くらいでだしてもらえれば文句はいいません。
<<食卓にビールを3>> (著:小林めぐみ/絵:剣康之/富士見ミステリー文庫)
新人のときから注目している作家の一人、小林めぐみのシリーズ最新刊。
読んで脱力できるSF作品。女子高生が結婚してて、夕食にはビールを飲むという普通なら大問題なところを全く無視しているのもすごいが、ぶっとびなSF設定とオチも秀逸。
SFって難しそうなんて敬遠しがちな人にも是非お勧め。SFがわからなくてもなんの問題もなし。
続編が楽しみな作品のひとつ。
<<ポストガール 4>> (著:増子二郎/絵:GASHIN/電撃文庫)
一人の少女(型ロボット)の、人との出会いとそれによる心(バグ)の成長を書いた
この作品もついに完結。シルキーが出会ったさまざまな人たちとの交流がひとつひとつ
彼女の宝物になっていくのが感じられる、良作。
萌えに走らない、地味ながらも堅実なこの作者の次の小説を早く読みたい!
<<空ノ鐘の響く惑星で 6>> (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
リセリナ萌えー。自分の恋心を自覚しながらそれを抑えつつ、それでもフェリオの
一言にドキドキしたり、もう恋する乙女モード全開!って感じですごくイイ!
話も終盤大きく動き出し、この争いはどうなっていくのか全く予想できない。
今後に目が離せない。
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
これが青春だ!って感じで充満してる作品。二人のヒロインと主人公田村くんのラブコメ
が実に面白おかしく、しかしいきなりホロッとさせられたりと、これはまさに王道的。
文章も変な癖がなく、一気にスッと読めるのも好印象。次巻でこの3人がどうなってしまうのか期待と不安でいまから非常に楽しみ。
160:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 00:16:56 2Kgh/qXj
○<<私の優しくない先輩>> (著:日日日/絵:----/碧天舎)
思わず涙してしまったラストシーンで一押しに決定。
ラブレターを書いても渡すこともできない臆病な性格の主人公は、死病を患っている
こともあって私のツボにはまりまくり。
他の日日日作品と比べても感傷度は極めて高かった。
これからもこんな話をたまには書いてほしい。
<<GOTH 僕の章>> (著:乙一/絵:----/角川文庫)
人間の暗黒面に魅入られた2人の高校生が主人公だがその男子学生サイドの巻を挙げる。
グロい場面も多々あるのだが、乙一の叙情的文章で昇華され気持ち悪さは感じなかった。
特に主人公が自らを殺す側の人間として、殺される側の人間である夜に魅かれる姿は
切なく見事だと感じた。
161:続き
05/07/11 00:17:28 2Kgh/qXj
<<荒野の恋 第一部 catch the tail>> (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
子供時間の終わりを告げる初恋を甘酸っぱくてほろ苦く描きあげていて、懐かしい
気分に浸ることができた。
昔、少女だった人にぜひおすすめしたい一冊。
続きが早く読みたい。
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
ゲーム世界での辻斬り探しとリアル世界での青猫探し、の2つの謎解きを中心にした、
上質のミステリーとしてどきどきしながら楽しく読んだ。
文章が頭にすーっと入って余韻がある終わり方で、文芸作品を読んでいるようだった。
探偵モノを彼に書かせようとする出版社は現れないのかな。
<<されど罪人は竜と踊る VI 追憶の欠片>> (著:浅井ラボ/絵:宮城/スニーカー文庫)
相変わらずの鬱展開も5巻から比べるとずいぶんまし。
ガユスとギギナの毒舌っぷりも健在だし、くすりと笑えるところもありと楽しめた。
あとは怖いもの見たさでラボ節全開超鬱展開の本編待ちだけだ。
162:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 00:55:34 os4MHXEQ
<<ゆらゆらと揺れる海の彼方 4>> (著:近藤信義/絵:えびね/電撃文庫)
クローデットにヤラレました。
<<空ノ鐘の響く惑星で 6>> (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
作者はウルクに何か恨みでもあるんでしょうかね・・・
ウルクが幸せになりますように・・・・
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
個人的に上半期最高の作品。ヒロイン二人とも薄幸で感情移入してしまうorz
163:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 01:28:38 0C91pSIW
○<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
俺が今まで読んできたラノベの中で、最高傑作となった作品の最終巻。
絶望的な世界の中、それでも前へ進もうとあがく濃密な心理描写は超圧巻。
手に汗握る(普通に本のページが汗でにじんだ)戦闘描写は超鉄板。
これだけでもうお腹いっぱい、幸せいっぱい、胸いっぱい。
本当、心の底から打ち震えた作品はこれ以外にありません。
次回作を心の底からお待ちしています!!
一個だけ投票です。
面白い、と思った作品は他にもあるんですが大賞となると……。
164:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 16:41:32 sbSeOA9S
<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼>>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア文庫)
前巻でようやくエンジンかかって来たかと思ったら今巻で一気にギア上げてきやがったかあざのさん。
色々と新キャラ登場しながらもキャラ立てがしっかりしててよく動くこと動くこと。
今回も銀刀の弱さとミミコの頑張りがあざの節全開ですわ。
<<平井骸惚此中ニ有リ 其四>> (著:田代裕彦/絵:睦月ムンク/富士見ミステリー文庫)
お飯事萌え。それはともかく今回は珍しく太一頑張る。
大震災と扱いにくい事柄を作者なりのスタンスできっちりと書いていらっしゃる。
しかも相変わらず至る所LOVEだらけ。
<<蒼穹のファフナー>> (著:冲方丁/絵:平井久司/電撃文庫)
アニメの方は色々と足りなかったモノがあったので、
この本で十分補えた。というかむしろ十二分。ただアニメとは多少違うけれど。
ここまで書けるなら新シリーズとしてファフナーを書いていって欲しいくらいだ。
戦いが始まる前の、島での日常感が詰まっていて期待以上の出来でした。
<<とある魔術の禁書目録〈インデックス〉 5>> (著:鎌池和馬/絵:灰村キヨタカ/電撃文庫)
読んでまず疑問符が浮かんだ。あれ、面白かったぞ?
4巻は読んでて(物理的に)投げそうになった記憶があるのになあ。
今回の主役たるひとかたさんの葛藤→決起のシーンは燃えた。ストレートな熱さだ。
こういうのは多少あざといくらいが丁度いいかも知れず。
<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
しばらくぶりの三巻。今まではゆったりと流れているように見えた時間が、
七姫全体の描写が多くなったせいか段々と変わってきた気がする。
いよいよって感じだが出るのか? という不安も。
他の姫サイドも書かれている反面カラとヒカの絡みが少ないのは残念。
オススメは無しの方向で。基本的にキャラありきな投票に。
その点で空鐘や田村くんも候補に上がったのだが。
ともあれ集計人様よろしくお願いしますね。
165:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 18:27:16 Ew/9aXaN
●大賞・イチオシ賞
○<<海の底>> (著:有川浩/絵:----/単行本)
自衛隊をテーマにした空想科学小説とも言えるこの作品では、
ありきたりの怪獣物が特撮の王道展開で描かれているのであるが、
王道こそが最も難しいと言えるだろう。
隊員たちの描写に作者の愛が感じられた。
最良質のエンタテインメント作品。
<<サマー/タイム/トラベラー 1>> (著:新城カズマ/絵:鶴田謙二/ハヤカワ文庫JA)
一昔前のジュブナイルを舞台に、登場人物の科学知識だけ
現代の最先端にしたアンバランスさが魅力的だ。
喫茶店の名前といい、タイムトラベル小説の列挙といい、
何から何まで詰め込まれた作者の知識量に感服。
今月発行の2巻にも期待する。
<<裏山の宇宙船>> (著:笹本祐一/絵:放電映像/ソノラマノベルス)
こちらは本当に一昔前のジュブナイルを再刊行したものなのであるが、
裏山に埋もれた異様な物体の存在感や
それを掘り出す登場人物たちの苦闘や
『宇宙へのパスポート』に通じる科学技術の造詣は
今でも十分に通用するに足る。
放電映像の挿絵も、旧版とは違った魅力がある。
166:165
05/07/11 18:28:18 Ew/9aXaN
<<パラケルススの娘 1>> (著:五代ゆう/絵:岸田メル/MF文庫J)
魔物退治の能力が開花しない主人公が、
ヴィクトリア朝時代を舞台に
外国に行って鍛えられるという王道展開ではあるのだが、
緻密に構成された世界観はさすがだ。
やはり五代ゆうの作品は安心して読める、
というのを実感した。
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
正直SFなのかどうか分からないが、ギブスンの『ドッグファイト』の
現代日本版とも言える小説であると思う。
バーチャル世界に行くのに粘着電極を使ったりプラグを挿したりはせず、
コントローラとキーボードだけ、というのはかえって新鮮であった。
サイバーパンクに対するアンチテーゼとも言える手法を選択した
この作品のエンディングは、ガーンズバック時代のSFに回帰する何かがあった。
167:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 19:14:22 aS22+uFu
166までの集計
田村くんに2票がプラスされて依然独走中
168:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 19:15:09 aS22+uFu
29
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
15
<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼 >>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア)
12
<<荒野の恋 第一部 catch the tail>> (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
11
<<AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4〈下〉>> (著:川上稔/絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>> (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
10
<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
169:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 19:16:03 aS22+uFu
9
<<灼眼のシャナ IX>> (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
<<空ノ鐘の響く惑星で 6>> (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
8
<<ソウル・アンダーテイカー>> (著:中村恵里加/絵:洒乃渉/電撃文庫)
<<デュラララ!!×2>> (著:成田良悟/絵:ヤスダスズヒト/電撃文庫)
7
<<カスタム・チャイルド>> (著:壁井ユカコ/絵:鈴木次郎/電撃文庫)
<<平井骸惚此中ニ有リ 其四>>(著:田代裕彦/絵:睦月ムンク/富士見ミステリー文庫)
6
<<キリサキ>> (著:田代裕彦/絵:若月さな/富士見ミステリー文庫)
<<ゼロの使い魔 4 誓約の水精霊>> (著:ヤマグチノボル/絵:兎塚エイジ/MF文庫J)
<<殺×愛 0 ―きるらぶ ZERO―>> (著:風見周/絵:G・むにょ/富士見ファンタジア文庫)
<<シャドウテイカー 5 ドッグヘッド>> (著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
170:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 19:16:23 aS22+uFu
上位に大きな変動なし
171:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 19:41:58 lGP0zc59
お疲れさん。
もう2位争いだけだな注目は。
172:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 19:47:43 aS22+uFu
まだわかりませんよ、今後の投票次第で。
173:イラストに騙された名無しさん
05/07/11 20:03:25 f7G+zorb
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
ツンドラ買いしたけど、むしろウサギに(;´Д`)ハァハァ
文章のテンポがいいから、ベタ&気恥ずかしい展開でもいけた。
<<シャドウテイカー 5 ドッグヘッド>> (著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
ちゃんと完結するのか心配だったけど、杞憂というか大きなお世話だった。
綺麗にまとめすぎた感じもするけど、葉たん(;´Д`)ハァハァ
○<<空ノ鐘の響く惑星で 6>> (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
安心して読める一冊。
描写は淡白だけど、展開は熱い。 アマゾンたん(;´Д`)ハァハァ
<<ゼロの使い魔 4 誓約の水精霊>> (著:ヤマグチノボル/絵:兎塚エイジ/MF文庫J)
どうもベタな話が好きなのかな。
展開読め読めだけど、萌えと燃えでカバー。 ルイズたん(;´Д`)ハァハァ
<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>> (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
どうでもいいキャラの話だったけど、どうでもよくない要素大杉ww
割と重い話だけど、どう落とし前つけるのやら。 里香たん(;´Д`)ハァハァ
174:山犬。
05/07/11 20:45:50 y4FCvAdB
○<<ミナミノミナミノ>> (著:秋山瑞人/絵:駒都えーじ/電撃文庫)
文体が良い,キャラクターが良い,ストーリーが良い,テーマが良い。
そして……雰囲気が良い。
驚くほどに心地よく,するりと心に入ってきた物語。
もし小説に「一目ぼれ」というものがあったとしたら,たぶんこんな感覚なのだろう。
主人公の設定に個人的親近感があったのも要因だと思う。
幼少の頃より転校をくり返した自分にとって,主人公の心得は懐かしかった。
価値観,身の振り方,そして出会う人々との距離感などに驚くほど思い出深い。
そんなクールさを気取った,他人との距離のとり方に自信のある(つもりの)主人公の
驚きと驚愕と冒険いっぱいの夏休み。
舞台設定も素晴らしい。
離島という閉鎖空間が生み出す,ちょっとした非日常,そして因習。
なにこれ明るい横溝正史? 最高だ。
特に気に入ったのは,P38の土産物屋の老人。
すごい,人生を一言で語ってしまっている,真理が簡潔明瞭,これぞ田舎の賢者。
唯一の欠点は「もううんざり」的この語り口では誰も説得されないこと。
爆笑しましたよ。
追伸:主人公のその後のフォローが気になりながらも,写真館の小娘と関係の方が
めっちゃ気になる。
175:山犬。
05/07/11 20:47:38 y4FCvAdB
<<蒼穹のファフナー>>(著:冲方丁/絵:平井久司/電撃文庫)
不安と期待が混在しながら購入した一作。
実力ある作家の作品,アニメで好きだった作品,でも……どう描く?
そして賽の目はよい方に転がった。良好。
瑞々しい少年少女の友情と,壊れてゆく(彼らの小)世界。
シビアな現実が「ぎりぎり」と少年少女であるための「何か」を締め付ける。
そんな哀しいお話。
感情を抑えた文体が,この「あまりにあんまり」な世界を上手く描いている。
で,続きはどうなってるのだ?
アニメと違うんだよな,すごく気になるんだけど。
追伸:メガネの優等生が哀しかったです。
176:山犬。
05/07/11 20:50:09 y4FCvAdB
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
ひとことで言って地味,おそろしく飾り気ない。
「All You Need Is Kill」の作者じゃなかったら買うのは微妙だったと思う。
スーパーマンも超能力も,超科学もない,ヒーローなんてもちろんいない,
そんな現実世界と(ヲタク的)ゲーム世界における冒険と成長の物語。
それを上手く描いている。
この舞台設定で,こんなにきちんと「成長」を描いているのに驚いた。
等身大な主人公とヒロインに好感度が高い。
現実にいそう,1クラスに1人とは言わないが,学年に1人くらいならいそう。
そんなリアリティ。
また,映画(名)を使うことによって,ゲームヲタクを「よくぞここまで」
というレベルにかっこよさ気にスライドさせた手腕に脱帽。
ただの対人関係が苦手なオタク君が,あっという間にハードボイルド,嘘つき。
でもシンプルというか,感情を抑えた淡々とした文体が見事にマッチ,上手い。
しかしこの作家,本当にゲームが好きなんだな。
個人的にはも格闘ゲームもネットゲームやらない,つーかやれない。
そっちの才能も資材もない。
でもゲームセンターで夢中になって遊んでいた時代はあった。
その頃の甘い夢を思い出した。
追伸:北の大地へ逝ってしまった友人がアレ? リドルストーリー?
177:山犬。
05/07/11 20:52:07 y4FCvAdB
<<電波的な彼女 2 ~愚か者の選択~>> (著:片山憲太郎/絵:山本ヤマト/スーパーダッシュ文庫)
今回も主人公は馬鹿です,阿呆です,間抜けです。
お前1回死んで来い,2回でもいいぞ。 だって羨ましすぎるから!
電波的な彼女も友人もまた電波でした。
しかも主人公は電波に好かれます,もうこれはギャルゲー並みの法則で。
そして猟奇的な事件も起こります,もうこれは推理小説並みの法則で。
こんな世界いやだ。
欠点はいくつもある。
1.推理小説としてはプロットも伏線も不味すぎる。
2.ぶっとんだ(性格と能力の)ヒロインに囲まれ,主人公本人はばりばりに
やる気でも,はっきりいって「水戸黄門の黄門様」並みの戦力。
いやハチベエ並み。
なんで一般人の女の子がこんなに強いのよ!
しかしこの「なんだかなー」感と,独特すぎるヒロイン群を乗りこえられたらOK。
そして私は乗り越えた,ばっちこい。バッチコーイ щ(゚Д゚щ) もう好きにして。
ラストの「泣き虫の騎士」が今回も出てきたところに,なんだかほんのり。
これって前世なのか,それとも主人公が読んでいた漫画なのか。さて?
追伸:光がイチオシのツンデレです。<深読みしすぎです
178:山犬。
05/07/11 20:55:00 y4FCvAdB
<<ゼロの使い魔 4 誓約の水精霊>> (著:ヤマグチノボル/絵:兎塚エイジ/MF文庫J)
今回も主人公は漢(おとこ)でした。
惚れてくれた(のを良いことに)女の子にマイクロミニのセーラー服をお願いするのも,
べた惚れになっている女の子に,その理由(つーかそれ犯罪)ゆえに手を出さないのも,
そのヘタレ野郎と根性野郎の両立に脱帽。
そして冒険(とタズサの設定)……は今回微妙にどーでもいい。
人間ドラマとしては,前回あんなにも強かった(あろうとした)王女様のぼろぼろ感が
良かった。
そう,決意は続かない,人間そんなに強くない。決意は折れ,理想は淀む。
その人間臭さがいい,それを悔やむところがいい。
問題は,そこの微妙な心理変化の描き方。
崩れ方は良かった,でも執着の描き方は良くなかった。
ラストシーンあたりでも台詞説明が多すぎて冷めた。冗長。
あっさり描いたほうが余韻があったと思うなぁ。湖には一人で。
追伸:今回もヒロイン(たち)は魅力的でした。
個人的にはシエスタがものすごい追い込みをかけています。3馬身伸びました。
179:四十八連
05/07/12 13:02:47 KhW84boD
●大賞・イチオシ賞
○<<9S〈ナインエス〉 V>> (著:葉山透/絵:山本ヤマト/電撃文庫)
豪快なストーリー展開と堅実な文章。何度読んでも楽しい。ツンデレ度は更にUP。
「つよさわやかエロかわいい」ヒロイン由宇さんイイ。
<<ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・わん>> (著:新井輝/絵:さっち/富士見ミステリー文庫)
このシリーズも最早デフォ買いに。挿絵が良くなったのがうれしい。表紙に(;´Д`)
<<AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4〈下〉>> (著:川上稔/絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
黒陽もサンダーフェロウも佐山も、皆カコイイ。ある意味惚れる。
ギャクや、ややエロでぶっ飛ばしながらも最後はきっちり締めてくる。ネ申技です。
<<AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 5〈上〉>> (著:川上 稔 絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
ロリ・サンダーs…失礼、ヒオ・サンダーソンに(;´Д`) なにこのキャラ…ツボった。
今までの登場人物がほぼオールスターで出ているのが良。数は多いのにどれも過不足なく書かれている。凄い。
そしてこの分厚さ。銃弾が止まりそうだ。物理的にも作品的にも重く、濃い。中毒です。
<<NHKにようこそ!>> (著:滝本竜彦/絵:安部吉俊/角川文庫)
お求めやすくなった文庫版で初めて読んでみた。
たびたび吹いた。エロゲーでここまで展開するとは思わなかった。ヒッキーっうえwwwwwwwww
180:イラストに騙された名無しさん
05/07/12 18:59:32 KNGMkSdk
<<ポストガール 4>> (著:増子二郎/絵:GASHIN/電撃文庫)
完結記念。1~3巻で成長を遂げたので、今回シルキーの心の揺らぎ描写はひかえめ。
それはちょっと残念だったが、最終話が非常に良かった。彼女はこれからも悩んだり笑ったりするのだね。がんばれシルキー。
<<白人萠乃と世界の危機>> (著:七月隆文/絵:しろ/電撃文庫)
いや、フォントいじりウザイとか、百合と変態を一緒にするなとか、いいたいことはあるものの、ばかばかしくて楽しく読めたので。
ところであとがきから先に読む自分は見事に困惑しますた。
<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
正直1、2巻は描写がいいだけと思ってましたが、各都市や宮姫が動き出してストーリーもいい感じに。
優しい空気と、複雑な陰謀・事情の同居っぷりが良いですなあ。
<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
完結記念その2。3冊できれいにまとまったのがよかった。
人物の感情や行動が納得できるものになってる。キャラはみんな魅力的でした。
<<サマー/タイム/トラベラー 1>> (著:新城カズマ/絵:鶴田謙二/ハヤカワ文庫JA)
これはいい青春小説ですね。あーこういうことありそうだとか、高校の頃ってこうなんだよなあとしみじみ読みました。
どうも哀愁と郷愁が漂ってるように感じる作品。
なぜか全部一人称の作品になってしまった。
イチオシは迷うのでパス
181:1/2
05/07/12 21:04:01 RlfbiqwF
●大賞・イチオシ賞
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
分岐型ギャルゲーシナリオをライトノベルに再構築した作者の手腕に脱帽。
1冊の内容のほぼ総てが2巻以降への壮大な引きになっており、しかも、
2章の最終ページと次巻予告にこの作品の面白さを集約させている。
読者の興味を次巻以降にも引かせることに成功している稀有な作品。
<<大沢さんに好かれたい。>> (著:桑島由一/絵:放電映像/スニーカー文庫)
昭和40年代後半の特撮作品にはそのヒーロ像に独特のカタルシスがあった。
それは現在の特撮物とは一線を隔した独特の物である。この作品は懐かしさと
ともにそれを書ききり、且つ印象深いものとさせている。
特に初代のキャラの描き方は主人公以上に素晴らしいものがある。
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
新世代SFや青春小説などとして評価があるこの作品だが、実は叙述トリックもの
としてかなり出来の良いミステリである。作品構造はもちろんのこと、
帯の惹句の部分まで読者のミスリードを誘うように、確信犯的に仕向けて
いたのであれば、この作者はたいしたもの。
182:2/2
05/07/12 21:04:49 RlfbiqwF
<<BAD×BUDDY 12月の銃と少女>> (著:吉田茄矢/絵:深山和香/富士見ミステリー文庫)
新人からはこの作品を推したい。登場人物が多すぎ、それが整理されきって
いない所にやや難があるが、それでも刑事ものとしてはわかりやすいストーリー
で、話のテンポも良く、キャラの造りも比較的しっかりとしている。
次作以降への期待も込めて1票。
<<ぼくたちには野菜が足りない 畑に関するLesson1:それ絶対植えてみよう!>>
(著:淺沼広太/絵:なごやこーちん/スーパーダッシュ文庫)
おそらくこの作者の方は王道的なライトノベルというのは書けない
のだろうと思う。だがそれを理解した上で、一種の開き直りにも似た感覚で
自分なりのライトノベルを愚直なまでに追求している。いわゆる「能力者もの」
のパロディとして絶品なこの作品、前シリーズより全然面白い。
この板的には評価されないだろうことが、ちょっと不憫ではある。
183:イラストに騙された名無しさん
05/07/12 22:43:40 ObblzSLJ
<<わたしたちの田村くん>>(著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/電撃文庫)
このスレ見て買ってみたがすごく内容の濃い作品だった。皆さんが進めるのも納得。
ツンデレ作品ではこれが一番だと思った。9月発売の2巻では是非下半期の大賞を
狙ってほしい。
<<護くんに女神の祝福を!6>>(著:岩田洋季/絵:佐藤利幸/電撃文庫)
このシリーズもツンデレ物として確固たる地位を築き始めてきただろう。
激ピュア・ラブコメのキャッチコピーにふさわしい内容だった。
キャラクター達も学年が一つあがりさらにドタバタさを増すだろう。
<<灼眼のシャナⅨ>>(著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
2002年に発売されたこのシリーズもついに9巻目。
マンネリ化を全く感じさせない設定の深さ、燃えと萌えの融合、無駄のない伏線の数々、
それらにのいぢ氏のイラストが話のシーンにふさわしい彩を添える。
ただ本編の方も少し進めていただきたいとは思う。
184:イラストに騙された名無しさん
05/07/13 11:52:42 6+KR7OjS
●大賞・イチオシ賞
○<<海の底>> (著:有川浩/絵:----/単行本)
これぞ大賞という貫禄十分でした。
王道怪獣ものといっていい内容に、思わず拍手します。
この人の描く人物達、特に自衛官などの描写には多分にロマンや夢が入っていて
そこが嫌われる理由とも思うのですが、ここまで熱ければ文句もありません。
<<銃姫 4 Nothing or All Return>> (著:高殿円/絵:エナミカツミ/MF文庫J)
今ひとつ地味で乗り切れなかったシリーズです。
それが、ここでいきなり革変したように思いました。
信じるものの崩壊、どん底まで落ちる状況と、ドラマ性も抜群。
もうすぐクライマックスのようなので、今後も大いに期待します。
<<小説 エマ 1>> (原:森薫\著:久美沙織/絵:森薫/ファミ通文庫)
職人芸のようなノベライズでした。
原作に忠実な内容と言う点も久美氏には珍しいw
独自の解釈と消化で、原作を害さず表現する手並は流石ベテランと言えるでしょう。
文句があるとすればマハラジャ王子ですが、全体からすれば些細なことかと。
<<灼眼のシャナ IX>> (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
正統派の少年漫画的、というのはよく言われる形容ですが
本当に評価されるべきは長期シリーズを組み上げる構成力と
巻毎の山場演出の巧みさにあるのではないでしょうか。
軟弱だった主人公が着実に成長していくのも良いですね。
<<煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY>> (著:貴子潤一郎/絵:ともぞ/富士見ファンタジア文庫)
話としては滑り出しです。欠点もないではありません。
それでも挙げたのは、正直言って富士見Fへの応援票です。
この作者の場合は、執筆速度が売れるほどにあるのかどうかも気になりますし・・・
でも、料理次第で十分面白くなる導入だと思うので、なんとか頑張って欲しいと思います。
185:イラストに騙された名無しさん
05/07/13 21:28:43 2qmB+sz5
○<<荒野の恋 第一部 catch the tail>> (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
クライマックスの荒野の一言で激しく揺さぶられた。自分の気持ちになかなか気づかない所が良い。ミギーさんのイラストもよく合っている。
<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>> (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
いきなり社会人編が始まって、戻ってくることで、今ならまだできることがあると気づくという構成が素晴らしい。夏目の神田川みたいな生活も良い。
<<とある魔術の禁書目録〈インデックス〉 5>> (著:鎌池和馬/絵:灰村キヨタカ/電撃文庫)
秘めた想いが解き放たれる瞬間を書くのが上手いと思う。インデックスがやっと少し活躍したのは良かったが、姫神さんの扱いはひどかった。
<<ウィザーズ・ブレイン V 賢人の庭〈上〉>> (著:三枝零一/絵:純珪一/電撃文庫)
キャタクター同士が、互いに納得できる事情がありながら残酷に敵対してしまう方向へ話を誘導するのが上手い。新キャラの関西弁の人がいい味だ。
<<ミナミノミナミノ>> (著:秋山瑞人/絵:駒都えーじ/電撃文庫)
どちらかと言うと、便所の話を読みたかったが、出ただけでも良かった。春留の一言が一撃必殺ですね。
186:住職
05/07/13 22:38:29 ILQXFWRX
●大賞・イチオシ賞
○<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼>>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア文庫)
流石の一語。Dクラのアクション描写とクライマックスのカタルシス。
あざの耕平の本領発揮、といった感じです。
やはりこの作者の本分は三巻を越えてからですね。
世に吸血鬼ものは色々ありますが、中でもBBBは一押しです。……あと、密かにカーサに萌えてみたり。
<<GOSICK IV ―ゴシック・愚者を代弁せよ―>> (著:桜庭一樹/絵:武田日向/富士見ミステリー文庫)
ロリ! フリル! ツンデレ! そしてドリルじゃないグレヴィール!!
……最後だけアレですが、まあ興味を惹かれた方はどうぞ。
近世ヨーロッパの雰囲気が文字列から伝わってくるこの感じ。他ではなかなかお目にかかれません。
<<平井骸惚此中ニ有リ 其四>> (著:田代裕彦/絵:睦月ムンク/富士見ミステリー文庫)
GOSICKとはうって変わって大正浪漫の薫り高い逸品。
年表ではGOSICKと一年違いだと聞き、驚いた覚えが。
富士見ミステリーでミステリーをやっているミステリー。
<<.hack// AI buster 2>> (著:浜崎達也/絵:依澄れい/スニーカー文庫)
“ほくと”のプレイヤーの意外な正体。そして相変わらず格好良いアルビレオ。
ご存知「.hack」の世界観を用いていますが、前巻と共に単品で見てもそれなりに楽しめるやも。
私もゲームの方は未プレイですし。
この巻の感想はネタバレをしないようにと思うと中々大変ですが……何と言うか、年上属性の萌えが開拓できます。
<<ウィザーズ・ブレイン V 賢人の庭〈上〉>> (著:三枝零一/絵:純珪一/電撃文庫)
一年以上待ちました。やっと出てくれました。
ディーとセラは相変わらず薄幸。でも、それもお互いを思ってのこと。
祐一は相変わらず強くて格好良い。そしてもうすっかり二人のおとうさん役。
月夜と真昼は一般人なのに頑張っているし、新キャラ二人もいい感じ。
下巻が待ち遠しいです。
187:1/2
05/07/13 22:42:46 gHUeKFmH
●大賞・イチオシ賞
<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
既作品が打ち切り等の憂き目に遭ってる中で、巧く着地点に届いた点を評価したい。
最後は、出来れば1巻に合わせて手紙形式にして欲しかったが、あのラストを挿れるには仕方ないか。
最終巻らしくクライマックスの連続で、最後まで一気に読ませる勢いには素直に驚いた。
少し詰め込み過ぎかもしれないが、残念ながら今の趨勢がそうなっている以上、今回のテンポを忘れずに
次に活かして欲しい(でも不幸少女属性はこのままで!w)。香奈ちゃん良かったね良かったね。
<<ミナミノミナミノ>> (著:秋山瑞人/絵:駒都えーじ/電撃文庫)
前作の大半と似た構成を一冊に凝縮して始まったという点で、あの引き方も含め次巻が待ち遠しく思う一冊。
ただ↑のコンセプトなら、(あざとさが鼻につくと言う所で)せめて絵は別人にして欲しかった。
あと春留も、伊里野と対比させる意味で、何かもうひとつインパクトが欲しかった(贅沢か?)
近作を見てると、余り連続して出さない(出せない)気もするので、せめて忘れないうちに出して欲しい。
<<灼眼のシャナ IX>> (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
設定が固まってキャラが増えてきた既刊分から、いよいよ本格的に物語が転回し始めたのが良かった。
もう少し構成が複雑でも良かったカナ? あと、ミナvs千草をもっと見たかったw
でも、いくらご祝儀かどうか知らんが、次の「~0」みたいなのをあの価格で出すのはいただけない。
まぁアニメ化で少しは執筆テンポも上がると思うし、勢いと言う意味では良いが…。
188:2/2
05/07/13 22:43:35 gHUeKFmH
<<太陽の簒奪者>> (著:野尻抱介/絵:撫荒武吉/ハヤカワ文庫JA)
実際には再読だが、'03星雲賞作に敬意を表して入選。でも、昨年までの小川旋風と比べると少し劣るか。
ふわふわとかと比べても、萌えも無く燃えも無く、淡々と流れる物語としては仕方のない所ではある。
さすがに亜紀ではなぁ…ナタリアを萌えOS化してたらw
ただ、今後この系統で行けるのかというと個人的には疑問が残る…何にせよ次作に期待。
<<銃姫 4 Nothing or All Return>> (著:高殿円/絵:エナミカツミ/MF文庫J)
前巻でエル姉の出番が少なくなったと思ったら、こんな仕打ちとは…orz もう少し見せて欲しかったが。
まぁ本筋ではないのは明らかだったけど。漸く目的も定まり、物語が佳境へ入っていくのは気持ちが良い。
もちろん鬱属性持ちとしては、今回も各キャラの負の感情の表現それぞれにゾクゾクさせられたw
キトリの歩行器ネタとか、もう少し複線や描写を増やしたりするともっと良かったのに(ぉ
魔法使いも半ばを過ぎると脳が硬化するのか、余り新しいのに手を出さなくなった。
色々買った割には、続き物やノベライズを惰性で買ってるのばかりで、当たりが少なかった希ガス。
今回の投票から、単発モノとかを少し読んでみよう…とりあえず田村くんと憂鬱アンドロイドあたりカナ。
189:イラストに騙された名無しさん
05/07/13 23:16:35 knTj1zwe
<<荒野の恋 第一部 catch the tail>> (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
今期のベスト作品。
やや、荒野の描写に甘いというか、尖がりっぷりが足りない感はあるものの
思春期前から思春期に渡る微妙な少女&少年を描けている希少な作品。
次巻が待ち遠しい。
<<シャドウテイカー 5 ドッグヘッド>> (著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
渡瀬と並んで、いい物を書くのに何故かブレイクしない電撃2大幼馴染作家。
5巻で終わるとは到底思えなかったが、きれいに纏め上げた良作。とにかく、
ヒロインsがいぢらしく、えらく萌える。何故か敵役(?)の彼方もいいキャラ立ちを
していて、主人公たちを含めキャラがバランスいい。
<<大沢さんに好かれたい。>> (著:桑島由一/絵:放電映像/スニーカー文庫)
何故かノスタルジーというかレトロな感を覚える作品。
神様家族とはまた変った作風で、話自体は大きくひねったわけではないのだが、
何故か読後感がすこし物悲しく、印象に残る。
190:イラストに騙された名無しさん
05/07/13 23:17:07 knTj1zwe
<<ミナミノミナミノ>> (著:秋山瑞人/絵:駒都えーじ/電撃文庫)
思いっきりイリヤを彷彿させるが、やはりこの人の文章は読んでいていて面白いし、
引き込まれる。イリヤもそうだったが、夏の情景が非常に秀逸。早く次巻が出て欲しい。
<<ゼロヨンイチナナ>> (著:清水マリコ/絵:toi8/MF文庫J)
今までのMF文庫から出ている作品と比較すると、なんともいえない不思議な
読後感が少ないとはいえ、やはり清水マリコ特有の世界は健在。今回は更に、
年上のお姉さん雪葉さんが良い感じに明智の恋心を揺さぶっているのがgood!
次点はゼロの使い魔、半分の月がのぼる空、我が家のお稲荷様、食卓にビール
よくわかる現代魔法。この辺りは、ミナミノやイチナナと評価は殆ど変らず。
191:イラストに騙された名無しさん
05/07/13 23:36:01 SpzvP5r7
●大賞・イチオシ賞
○<<スラムオンライン>>(著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ。ライトノベル的装いを施した文系スポ魂小説。
「ライトノベルなるもの」を再構築する可能性を秘めた作家だと思う。
<<よくわかる現代魔法 5 TMTOWTDI たったひとつじゃない冴えたやり方>>
(著:桜坂洋/絵:宮下未紀/スーパーダッシュ文庫)
小ネタがね、たまりません。あと、キャラクターね。こよみにね、癒されるわけです。
「もうちょっとだけ」と言わずにライフワークにしてもらいたいなと。短編集も期待。
<<ゼロヨンイチナナ>> (著:清水マリコ/絵:toi8/MF文庫J)
だらだらした日常描写が好き。上野界隈の描写が良かった。
きっと作者も東京をぷらぷら歩いているんだろうなーと思う。
読後感も爽やかで、読んだだけで若返った気がした。
今後も独特の作風を維持してもらいたいと思う。
<<空ノ鐘の響く惑星で 6>> (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
ウルクがどうなってしまうか不安で不安でページをめくる日々。
作者は好青年の仮面をかぶったサディストなのではないかと疑念を抱き始めている。
内容はいつもどおり堅実。完結するまでお付き合いします。
<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
出たね。衣装役さんが好きなので、もっと登場回数増やしてください。
話が漸く動き出した感じ。欲を言えばもう少し外交戦が見てみたい。
192:イラストに騙された名無しさん
05/07/14 01:02:20 sO3Ck21W
○<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
高瀬が完結させただけでも一押し賞に値する
つーかカラミィティ再開のためにも買え買うのだ!
とは云うものの、むやみに薦めるのもあれなので、萌よりも燃え炎上だファイヤーとか好きならどうぞ
ご都合主義な感はあるものの、王道な少年の成長物語です。
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
このスレで名前を見かけて購入。さっき読了。
ライトノベル読み以外には薦められないと思うけど面白楽しい。そして少し切なく好感触。
長く続きそうも無いのも高評価。3巻ぐらいで終わってくれると個人的にいい感じ。
<<クドリャフカの順番 「十文字」事件>>(著:米澤穂信/絵:----/角川書店)
氷菓から好きだったので作家買い。
期待を裏切らずに面白い。(多分)文量も増加してるのでさほど損には感じないけど、
フランス何たら装とかで高いのが難。人死にの無い学園ミステリが読みたければどうぞ。
氷菓の後書きのオチもあるでよ。まぁ大きな本屋に行かないと売ってすらいない気がするけど。
面白いけど、正直値段分の価値を考えると微妙なのであまりお薦めはしないです。
<<電波的な彼女 2 ~愚か者の選択~>> (著:片山憲太郎/絵:山本ヤマト/スーパーダッシュ文庫)
気まぐれで1巻を買い翌日購入。
それぐらいには楽しかった。でもミステリーとしては弱いし、
基本的にキャラ萌小説だと思うので、表紙を見て電波がぴぴッと来たら買う程度でよろしいかと。
電波を受信して、深夜悪夢にうなされる主人公の手を握りにくるヒロインが愛らしいですよ?
総評:大外れは無かったけど大当たりも無し。萌よりも燃え分が足らんのですよ。
193:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 02:20:16 OiYuTyfk
今回はやけに萌え方面に偏ったな…。
燃え方面のを読んでないだけだろうけど。
○<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
ギャルゲっぽいテンプレながら、主人公の性格に好感が持てる。
なによりノリとテンポが良いので非常に読みやすいのがGOOD。
ラストの「引き」も最高で、今後の期待も込めてイチオシに。
<<大沢さんに好かれたい。>> (著:桑島由一/絵:放電映像/スニーカー文庫)
中盤まではアホで確信犯的なノリだったのが、
終盤で突き落とされる展開にヤラれた。
アホさ(褒め言葉)と切なさが一度に楽しめる良作。
続巻は期待半分、不安半分。
<<ゼロの使い魔 4 誓約の水精霊>> (著:ヤマグチノボル/絵:兎塚エイジ/MF文庫J)
主人公GJ!!
三巻にあったようなカタルシスは無いにしろ、
サブキャラを掘り下げつつ、ヒロインの問答無用の萌えっぷりに轟沈。
物語全体に溢れる人間臭さも魅力的。
ヤマグチノボルについてきて良かった…
他はどんぐりなので、三作品で止めとく。
次点は半月4、日日日の何作か、ミナミノ、荒野の恋etc…
デバフロ、スラムオンライン、エスクードは積んでる。
194:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 03:26:37 nWF7tXC5
○<<カスタム・チャイルド>> (著:壁井ユカコ/絵:鈴木次郎/電撃文庫)
個人的に好みの傾向だったのでイチオシに。作者さん曰く「ユル~っとした」
雰囲気がよかった。どのキャラクターもいい味出してるなぁ、と。特にテツ。
トランスジェニックやスラム街などの設定が上手かった。他のキャラにスポットを
当てた話も読んでみたいかも。
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
「うさぎホームシック」にやられた。かなり良質なラブコメ。今までラノベで
ここまでいい感じのラブコメは読んだ事がなかったので感動。アクが強そうなのに
読みやすく、新鮮な内容じゃないのに心躍る、とにかく魅力的な一作。
<<ソウル・アンダーテイカー>> (著:中村恵里加/絵:酒乃渉/電撃文庫)
「大馬鹿者」な小学生の女の子が主人公。痛々しい設定と話の流れなのに、悲しいほどの優しさが流れていて、
痛々しさをあまり感じさせない不思議な一作。話の本筋には触れてないのに、一冊で
上手くまとめられてるなぁと思った。
<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼>>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア文庫)
Dクラと同じように、段々加速してきたのでこれからがめちゃめちゃ楽しみな一作。
疾走感溢れてて、バトルシーンを読んでる時なんかは気分がかなり高揚しました。
これをイチオシにしようかと思ったけど、まだ3巻なので期待票ということで。
<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>> (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
夏目の過去話と、ラストの裕一と里香のシーンが見事に絡み合ってて感動。
小夜子さんがよかった…………・゚・(ノД`)・゚・。
あと2冊で完結とのこと、目が離せない。
次点は『荒野の恋』『ROOM NO.1301 #5』『とある魔術の禁書目録5』『銀盤カレイドスコープVol4』
『煉獄のエスクード』『ぴよぴよキングダム2』『キリサキ』『平井骸骨此中に有リ』
あたりかなぁ、と。
195:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 11:58:06 S13gxfog
●大賞・イチオシ賞
○<<ミゼリコルドの聖杖 永遠はわが王のために>> (著: 高殿円/絵:椋本夏夜/ビーンズ文庫)
<<バルビザンデの宝冠 王の星を戴冠せよ>> (著:高殿円/絵:椋本夏夜/ビーンズ文庫)
高殿と言えば、銃姫よりこっちが絶対お奨めですよ。
少女系レーベルでは今期文句なしのダントツトップ。
成長、恋愛、浪漫を乗せた歴史大河ファンタジー。
つーかマジでアニメ化希望なんですが。NHK!NHK!
<<虚剣>> (著:須賀しのぶ/絵:梶原にき/コバルト文庫)
少女ものとは思えない表紙のインパクトに引かれて
買ってみたら、やっぱり中身も本格時代劇だった・・・あれ?
一冊でキチンと完結しているのもポイント高し。
しっかしレーベルには全然合ってないなあw
<<パラケルススの娘 1>> (著:五代ゆう/絵:岸田メル/MF文庫J)
パンツァー・ドラグーン・オルタで惚れ込んだ、
豪腕なのに不思議と話題に上らない小説家・五代ゆう。
今回もとても良い仕事をしてくれた。
今ごく一部でブームのヴィクトリアンですよ・・・やっぱりメジャー無理?orz
<<灼眼のシャナ IX>> (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
こっちはあんまり王道過ぎてスルーされるメジャーマイナー。
評論家の主張に掠らない型か。
奥にある作者の視点は大人のものだと思う。
説教も大演説も、その理屈の上に立っているから響いてくる。
次点は禁涙境事件、カスチャ、片翼で飛ぶ鳥とか。
次巻の見込みがあればソルアンも入れたかも。
富士見は今期はあまり引かれるものがなかったので読んでない。
大賞を参考にさせてもらいます(・ω・)ノシ
196:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 13:52:15 6q7I/qYW
●大賞・イチオシ賞
○<<薔薇のマリア Ver.0 僕の蹉跌と再生の日々>> (著:十文字青/絵:BUNBUN/スニーカー文庫)
仲間とダンジョン潜って剣と魔法の冒険というところだけを見ると、「10年近く前にやりつくされた
ジャンルじゃねぇの?」と思うが、ネトゲ的な雰囲気がそういった古臭さを感じさせない。
性別不明どころか普通の人間なのかどうかも怪しい主人公に激しく萌えてしまった。
世界設定・キャラ・ストーリー、どれも気に入った。
<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
3巻完結という短さを感じさせない密度の濃さが凄い。
前巻からの登場人物も好きだが、この巻で登場した朝霧和磨が素敵杉。
明るく元気でポジティブで最強なヒーローで在り続ける事を望み、その姿勢を貫き通す馬鹿に
乾杯。こいつが主人公の話を読みたいくらい。
<<電波的な彼女 2 ~愚か者の選択~>> (著:片山憲太郎/絵:山本ヤマト/スーパーダッシュ文庫)
新キャラは評判今ひとつのようだが、個人的には気に入った。
胸糞悪い事件、空回りばかりで何も出来ない主人公、真性電波ヒロインズとろくでもない
要素ばかりが詰まっているのに何故だか面白い。もうすぐ出る次巻が楽しみだ。
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
半月目当てで買ったhpspで撃沈された。
馬鹿主人公はあまり好きじゃない筈なのだが、この主人公は好きだ。
これからも存分にラブってコメれ。
時間予告を見ると友人の奇行も楽しみになってくるが。
<<いぬかみっ! 5>> (著:有沢まみず/絵:若月神無/電撃文庫)
hpで初回が掲載されたときには「何この古典ラブコメ。ふざけてるの?(;:. @益@)」とも
思ったが、しばらく後にまとめ買いしてみたら面白かった。
作者の前歴からして鬱展開にならないか不安だが、主人公カップルには幸せに
なってほしい。
197:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 20:44:11 9Nle9rFu
●大賞・イチオシ賞
○<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
良い作品は書くが完結しない高瀬彼方のようやく完結した作品。
末期戦争物だが心理描写の積み重ねによりキャラクターが立っている良作、
最後の見開きイラストENDによる印象が強かった。
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
松澤かわいいよ松澤な作品。
絶望先生に出てこれそうな電波系と見せつつ、実は純粋な彼女のギャップに轟沈。
最後の手紙もポイントが高い、はよ続き出してくれ。
<<新ソード・ワールドRPGリプレイ集 9 挑め!捨身の大決戦>> (著:秋田みやび/絵:浜田よしかづ/ドラゴンブック)
さあ!ラスボス前の雑魚退治でサイコロを回し過ぎて昇天してしまう展開にのけぞった。
不沈聖女イリーナの撃沈により巻数が伸びてしまうというまさにリプレイならではの面白さ。
これも最後のイリーナを抱えて飛ぶヒースのイラストがカコイイ。
<<煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY>> (著:貴子潤一郎/絵:ともぞ/富士見ファンタジア文庫)
確かな筆力で書かれた、王道的展開な燃えファンタジーな作品。
最後がご都合主義なハッピーエンドで終わら無い所が素晴らしい。
読んだ後の余韻が残り、もう一度読みたくなる良作。
<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼>>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア文庫)
吸血鬼物という手垢のこびりついた設定だが、それを物ともしない迫力が有る。
スピード感の有るバトル描写と軽妙なキャラクターでぐいぐいと引っ張られる。
読んでてワクワクする作品。
198:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 20:45:40 9Nle9rFu
上げてしまった、スマソ。orz
199:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 21:44:31 aeBLxWfP
>>198
宣伝になるから上げていいんだぞ
200:イラストに騙された名無しさん
05/07/15 23:26:43 /P5eVYnw
○<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>>(著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
里香、生きててよかったよ….゜・(ノД`)・゜.。
裕一の今後の行方をきめる大事な巻になりましたね。
夏目と裕一がダブったあたりは泣けました。今後への期待も込めてイチオシ。
すいません、今回は一作だけ。
201:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 00:56:06 wXGZXWS9
集計人様乙です。
○<<さよならトロイメライ 4 追想の和音>> (著:壱乗寺かるた/絵:日吉丸晃/富士見ミステリー文庫)
「おはようからおやすみまで、暮らしを見詰めるやっちん♪」
と、いうわけで八千代ちゃんフィーバーです。
そしてなおかつ和服ぱんつ邪道宣言ですよ。
まさしくこれが壱乗寺クオリティ。
<<ルナティック・ムーン V>> (著:藤原祐/絵:椋本夏夜/電撃文庫)
やはり前巻より熱量は落ちると言わざるを得ないが、
締めと言う意味では投票するに値すると思う。
そして熱が落ちた分、凄惨さが増してるのが良い。
エロイーズ・タイラーの最期なんかは鳥肌立ちました。
<<BAD×BUDDY 12月の銃と少女>> (著:吉田茄矢/絵:深山和香/富士見ミステリー文庫)
こっから三つは新人攻勢で。つーかシリーズモノは定番な気がして印象薄い。
まずは富士ミス。なんつーか富士ミスの新人って面白いベクトルがあるよなぁ、と。
地に足がついた情けなくて惨めでおじさんなりかけな主人公なんてアリかと思ったが、読んでみるとアリだなぁ、と。
こういうオトナにはなりたくは無いけど、なっちゃったらしょうがない。
そう思える情けなさが素敵。
<<カエルと殿下と森の魔女 緑竜亭繁盛記>> (著:橘柑子/絵:堤利一郎/ファミ通文庫)
<<魔法鍵師カルナの冒険>> (著:月見草平/絵:銀八/MF文庫J)
方向性が似ているので纏めての感想になりますが御容赦を。
派手さは無いが今後が面白そうな新人で2票。次点は尼野ゆたかのムーンスペル!です。
カエル~は世界観の設定に、魔法鍵師~はギミックの設定にそれぞれ凝ったところがあるが、
充分に生かして、なおかつ目だったアラもない。初心者が安心して特攻できる新人というか。
レーベルの安定感を底上げできる存在として(電撃なら渡瀬・三上・伊都あたり)
バランスよく育って欲しいと思う。
次点:タマラセ・憐・電波な彼女・彼女はミサイル・されど6・ROOM・他
最近電撃についていけなくなってきた。
202:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 01:50:07 iJuQWWsd
●大賞・イチオシ賞
○<<ヤングガン・カルナバル>> (著:深見真/絵:蕗野冬/徳間ノベルスEdge)
深見の復活に全米が泣いた。
俺も泣いた、もう漢泣き。
ガチレズ格闘ガンアクションに結ばれない愛という
大衆受けするテーマの投入に成功した深見怖いものなし。
屍も拾うものなし。
昔クラスで気になってた娘がどんどん落ちぶれていく姿を
見る感じで深見作品を追っていた俺のド肝を抜いた
揺るぎないイチオシに決定。
なんの後悔もない。
<<ブルー・ハイドレード 2 転移>> (著:海原零/絵:遠藤将之/スーパーダッシュ文庫)
銀盤を書いた海原と思えないキャラのとっちらかり。
跳び回って鬼強のヨーダと同じ違和感。
性格の悪い幼女が馬鹿共引き連れて熱すぎな潜水艦戦を繰り広げる
ことに焦点を絞ってこの作品は評価される。
他オマケ。
微妙と思ってたイラストも極悪幼女艦長をきっちり描いたから全て許す。
203:2
05/07/16 01:51:10 iJuQWWsd
<<絶望系 閉じられた世界>> (著:谷川流/絵:G・むにょ/電撃文庫)
実験作?衝撃作?それって電撃村の中だけの話じゃねーの?
色々思うとこありまくり。
その後出た黒い本もな!
この作品で谷川は萌えを見せつつも萌えの魅力に逃げない。
漢だ。
狂気の世界を緻密に作り上げたとこに、
他のどのシリーズより谷川の谷川らしさが出ていたと思うがどーよ?
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
いつになったらヴァーチャルの辻斬りがリアル世界に現れるの?と
思いながら読んで最後のページまで捲っちまった。
ありえねー。
床に本叩きつけようとしてふと考えた俺。
これってすげーんじゃん?
読み直した。
ネトゲー中毒者のタルイ日常を自虐ギャグに逃げず初めて小説で
言語化してくださるとは、桜坂、やっぱりお前は只者じゃなかった。
ベニ松以来の神認定。
204:3
05/07/16 01:51:38 iJuQWWsd
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
これだよこれなんだよ。
今年の電撃の新人はカーブやシュートやシンカーばっか、
変化球俺は嫌いじゃないけど、ないけど!むしろ好きだけど!
お前等ルーキーのうちはストレート投げろよ!と全米が思った。
そこに来たのがこれ。
萌えラブコメはもう古いよと思ってた奴は、オビ煎じて飲めよ。
ツンドラ最高。
次点はデュラララ!!×2、NHKにようこそ!、殺×愛0、ロクメンダイス、
本気ですよ。
205:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 04:26:14 3c5rgxhr
○<<カスタム・チャイルド>>(著:壁井ユカコ/絵:鈴木次郎/電撃文庫)
前半のゆるい日常と、怒涛の後半の対比、特に8章の喪失感にやられた。
二人の関係が曖昧で宙ぶらりんなのがいい。これがたとえば恋人だったり兄妹だったりしたら、きっとここまでの話にはなってなかっただろう。
あくまで二人が名前のない間柄だったから、その交流がはかなく感じ、あの背中越しの未来予想図が遠く遠く思えた。
だからこそ深い余韻と感動を残すエピローグに胸をしめつけられる。
今期のイチオシ。
206:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 04:27:09 3c5rgxhr
<<大沢さんに好かれたい。>>(著:桑島由一/絵:放電映像/角川スニーカー文庫)
伝え合う言葉も行為も、すれ違い離れてしまう二人の距離の機微がせつない。
最後の交換日記のところで泣いた。
汚いどろどろした部分も、ずれてるのにどこか芯を通す部分も、別に混じりあわなくたっていい。キャラクターは書き割りの一枚絵じゃない。
無茶な設定を力業で押しきった作者の力強さを感じた。
一人称のためか桑島節も薄めで、苦手な人も読んでみていいと思う。
ただ、続編は勘弁。そのくらい1冊で完結している。
207:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 04:28:11 3c5rgxhr
<<半分の月がのぼる空4 grabbing at the half-moon>>(著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
1~3巻に比べると、1冊の完成度としては劣るかもしれない(構成がちぐはぐだし)
が、心に響く心理描写とストーリーテイリングはさすがの一言。内容なんてあってないようなものなのに、それでも読ませてしま
ラストの亜希子さんの独白はインターミッション的なこの巻を話の終着点を示唆するものだったと思う。
それが信者としては辛くもあるんだが……
夏目の過去と現在の裕一・里香の対比が切ない。じゃあこの先にある未来は?
208:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 04:28:58 3c5rgxhr
<<君が居た昨日、僕の見る明日2―FAKE HEART―>>(著:榊一郎/絵:狐印/富士見ファンタジア文庫)
今最も榊らしい、と言えば反論あるかもしれんが、この巻読んでてふとそう思った。
ドラゴンズ・ウィルでみせた英雄代行の少女と菜食主義の竜のあやうい、間違った関係は、
鈴乃宮学園という特異な学園生活の中に通じていると思う。
ヲタ設定やぬるいコメディなんてただの飾りです。根底にある閉じた世界と時間は偽りだけど、たまらなくやさしくて、だから居心地がいい。
逃避もひとつの選択肢として認めてくれてもいいように思う。
209:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 04:30:01 3c5rgxhr
<<名探偵症候群>>(著:船越七恵/絵:新間大悟&佐伯経多/カッパノベルズ)
ライトノベルといえるかわからんし、ミステリとしても普通に落第なんだが、頭の悪くしゃべくる語り口が気に入ったのであげておく。
名探偵宣言のくだりなんて最高に笑わせてもらった。
この作者にはなにか新しいことができる可能性を感じる。デビュー2作目らしいので、今後に注目。
昨今のライトノベルをめぐる言説ついてここでは言わないが、「ジャンルは限定するものでなく、むしろ広げるものだ」ということをもうちょい配慮してくれていいのではないかと思う。
210:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 07:38:20 1Tev2glW
○<<BLACK BLOOD BROTHERS3>>(著:/あざの耕平 絵:/草河遊也)
とにかく熱い。萌え抜きの超人バトルものとしては出色の出来。
211:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 11:20:39 wXz6aU1y
<<白人萠乃と世界の危機>> (著:七月隆文/絵:しろ/電撃文庫)
こんなに笑えたライトノベルは初めてかも
ところどころギャグをはさむならわかるけど、まさか全てギャグなんて・・・。
斬新過ぎると思ったのは自分だけだろうか。
ほんと笑いすぎて、腹が痛くなったw
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
正直ツンドラの意味がわかってないけど、あのヒロインはいいツンドラだw
さらに、主人公は誠実なナイスガイ。これは期待できそう
あまり修羅場は読みたくないけど、この主人公なら大丈夫だと信じたい。
<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
これは主人公の語り方(地の文?)がすき。
昨今では見ないやわらかい言いまわしが心地いい
そのおかげで、作品全体が心地よく感じられ、癒される。
<<ミナミノミナミノ>> (著:秋山瑞人/絵:駒都えーじ/電撃文庫)
主人公はイリヤ(同著者の作品)の浅羽と同様ヘタレだけど、
あいかわらず、物事の描写がうまいというか魅せられる。
夏真っ只中に二巻でてほしいんだけど・・・
<<ウィザーズ・ブレイン V 賢人の庭〈上〉>> (著:三枝零一/絵:純珪一/電撃文庫)
今回は自分の中ではディーとセラしか見えていない・・・
ほんと幸せになって、笑いあえたらいいのに。
著者頼みます。クソハッピーエンドでひとつよろしく
電撃に偏ってしまった・・・ここで評判のゼロの使い魔、キリサキ、きるらぶもおもしろかった。
212:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 12:27:34 KLJ2u7IN
大賞の投票は今日までなので、未投票の方はお早めに。
では211までの中間集計です。
213:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 12:27:57 KLJ2u7IN
39
わたしたちの田村くん (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
18
BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼 (著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア)
16
半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
15
スラムオンライン (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
14
荒野の恋 第一部 catch the tail (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
七姫物語 第三章 姫影交差 (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
13
灼眼のシャナ IX (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
12
AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4〈下〉 (著:川上稔/絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
11
空ノ鐘の響く惑星で 6 (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
214:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 12:39:30 G1Y6mM14
●大賞・イチオシ賞
○<<灼眼のシャナ IX>> (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
ミーハーでスマン。でも、ライトノベルにとっては一つのお手本だと思うんだよね。
0巻のザコまで、無駄キャラがいないキャラの立ちようは、ちょっと類がない。
この巻数で退屈した巻がない。それどころか盛り上がるってのも大したものだと思う。
<<いぬかみっ! 6>> (著:有沢まみず/絵:若月神無/電撃文庫)
これほど面白くなるとは思わなかった(失礼)。明るいドタバタコメディは読んでて楽しい。
全体の伏線もそろそろまとめに入ってるので、次が楽しみ。
<<ゆらゆらと揺れる海の彼方 4>> (著:近藤信義/絵:えびね/電撃文庫)
三上や渡瀬だけが地味じゃない。地味な良作はここにも一つある。
初期の設定の甘さなんかの悪いところが、少しずつ治ってきている。期待票として入れる。
<<食卓にビールを3>> (著:小林めぐみ/絵:剣康之/富士見ミステリー文庫)
どう考えても基本設定自体が破綻(女子高生が既婚でビール飲む)してるんだけど
それ自体がネタでもあるような、変なSF。「喧嘩篇」とか、思わずビール吹く。
<<ヤングガン・カルナバル>> (著:深見真/絵:蕗野冬/徳間ノベルスEdge)
ネタとしてあまりに面白すぎる。普通に読んでもガンアクションとしてなかなか。
深見ファンの誰もが待っていた本当の「深見作品」と言える。いいぞ深見、もっとやれ!
今期も良い作品が多くて満足だけど、富士見Fが少し物足りなかったかな。
215:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 13:19:26 jSCzH6G6
<<荒野の恋 第一部 catch the tail>> (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
最初に荒野に共感して、それから一気読み。完全にツボだった。
桜庭一樹の独特の雰囲気の中で、荒野と一緒に様々な感情を持つことができる。
ガツンとくるようなものはないけれど、いま一番続編が楽しみな作品。
<<銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big Sister But sister>> (著:海原零/絵:鈴平ひろ/スーパーダッシュ文庫)
前回低調気味だった銀盤カレイドスコープは、視点を変えてまたおもしろくなった。
スポ根の王道をずーっといく、それでいて熱くなれるから、このシリーズは好き。
この臨場感、やっぱりたまらない。
<<私の優しくない先輩>> (著:日日日/絵:/碧天舎)
少しのことでも妙に嬉しくなったり悲しくなったりできる作品。
とくに最初の「前転」の成功シーンは、たったそれだけのことなのに嬉しくなった。
鬱入ってるけど前向きな主人公のためか、ラストは切ないのに爽快。奇妙な味わいだった。
<<平井骸惚此中ニ有リ 其四>>(著:田代裕彦/絵:睦月ムンク/富士見ミステリー文庫)
其参でライトノベルとミステリが見事にカチッとはまって、今回はそこに大震災が加わる。
それも見事に融合させた非常に稀有な傑作。愛ってなんだ。
そしてなにより、待ってましたよ、骸惚先生! 小生、感激です。
<<大沢さんに好かれたい。>> (著:桑島由一/絵:放電映像/スニーカー文庫)
迷いに迷って最後は「大沢さんに好かれたい。」にいれることにした。ヒーローモノ。
この作品の欠点は読み終わったあとどんどん色あせてしまうことだと思う。それが残念。
しかしそれでも、最初に読んだときの強烈な印象は覚えている。本当に、切なかった。
イチオシは、飛びぬけたものがないと判断したので。次点はたくんさん横一列。
電撃、あまり読まなかったな……。
216:キャラ賞集計人 ◆waPfo.dphA
05/07/16 13:31:00 GC3DAP0L
投票終了まで残り12時間を既に切っていますが、
これから駆け込みで大賞へ投票しようという方、
もし余裕がありましたら他の各賞についてもよろしくお願いしますね。
●キャラクター賞 ●イラスト賞
【ロリっ娘】ラノベキャラ萌え総合スレッド【猫耳】
スレリンク(magazin板:75番)n-
●地雷賞
ラノベは屑です。
スレリンク(magazin板:334番)n-
●中賞・小賞
隠れ小説 発 掘
スレリンク(magazin板:185番)n-
217:1/2
05/07/16 13:36:09 5RyVw2OS
○<<吉永さん家のガーゴイル 6>> (著:田口仙年堂/絵:日向悠二/ファミ通文庫)
ちょっといい話。いや、かなりいい話。ストレートに描いたら
臭くて失神しそうな話だが、それをコメディで上手く包んで気持ちよく
読ませるのがガーゴイルクォリティ。シリーズを通して高水準で
安定しているが、中でもこの6巻は別格。
<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>> (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
夏目の過去話は最高だったんだが・・・。後半の裕一の話はじっくり
1冊かけてやって欲しかった。展開速すぎ。覆面レスラーで笑いを取った後は
一拍おいてくれないと、感動シーンも白けてしまう。
<<乃木坂春香の秘密 2>> (著:五十嵐雄策 絵:しゃあ/電撃文庫)
ぶっちゃけ、春香萌え以外の何も無い作品だが、それで
きっちり勝負できているのだから問題無し。何気に文章は上手く、
春香の体温まで伝わってきそうな描写はモエビアン。
しばしば対象年齢を間違えたかのような幼稚なギャグを挟んでしまうセンスと、
『はにトラ』ネタがあまりにクドいと言う二点は気になったが、これはもう
気にしたら負けなんだろう。
<<タクティカル・ジャッジメントSS 2 はじめてのさいばん りろーでっど>> (著:師走トオル/絵:緋呂河とも/富士見ミステリー文庫)
電気ネズミ糞ワロタwww
後ろの2話が似た雰囲気だったのが少し気になったが、マイナスはそれぐらい。
かまつか(←やはり変換できない)が山鹿色に染まっていく様子が面白い。
218:2/2
05/07/16 13:36:50 5RyVw2OS
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
良質のツンデレ娘(ツンドラとは言い難い)と、良質の不思議ちゃんの魅力を
上手く引き出してはいるが、悪く言えばそれ以上ではない。中賞か小賞かと
いったところ。が、最後の手紙で続巻への期待が一気に高まったこともあり、
大賞に挙げておく。
次点
《シャドウテイカー 5 ドッグヘッド》 (著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
田村くんの感想の直後に言うのもなんだが、ツンデレの時代は終わった。
これからはモジデレ。裕生&葉のもどかしいまでのもじもじっぷりは、
葉が積極的になったときの破壊力を最大限に引き出すためであったと断言する。
彼方たんではなく、あくまで葉が迫ったと言う点も評価したい。
前作『ダーク・バイオレッツ』の、堅実さと派手さを兼ね備えたラストには
及ばなかったものの、無理の無い展開で綺麗に風呂敷を畳む手腕は見事としか
言いようが無い。この作者の本なら安心して買える。でもアンチメモニクスは勘弁な。
《銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big Sister But sister》 (著:海原零/絵:鈴平ひろ/スーパーダッシュ文庫)
ヨーコ視点でも主役はあくまでタズサ。タズサの一人称では描けないタズサの魅力が、
妹視点によって存分に描かれたように思う。ヨーコの話も良かったんだが、
それも姉あってこそ。姉は偉大なり。
219:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 13:41:43 st3AaIdS
●大賞・イチオシ賞
○<<AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4〈下〉>> (著:川上稔/絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
相変わらず燃え萌えでまロい作品でした。
巻が進む毎に色々と張られた複線が出て来るのも見逃せない。
しかしこの作品って相変わらず佐山以外の男キャラの扱いが酷いなw
<<AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 5〈上〉>>(著:川上稔/絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
前巻から一転しての急展開に目が離せなかった。
長く読んでいたが風見にあんなに萌えるとは思っても見なかった。
<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>> (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
巻が進む毎に切なくなってくなあこのシリーズ。
夏目はああなってしまったけど、裕一達はどんな結末を迎えるのだろう。
楽しみでもあり怖くもあり。
<<ネコソギラジカル 上 十三階段>> (著:西尾維新/絵:竹/講談社ノベルス)
<<ネコソギラジカル 中 赤き制裁.VS橙なる種>> (著:西尾維新/絵:竹/講談社ノベルス)
お待ちかねの最終巻。
相変わらず予想を良くも悪くもあっさり外してくれるな西尾。
実は戯言シリーズっていーちゃんの成長物語なのかも。
次点に麒麟3、最後の夏2、ガンズ5、りすか2
220:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 14:44:36 efeinonC
○<<シャドウテイカー 5 ドッグヘッド>> (著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
地味作家と言われつつも2シリーズ目の完結作品。
この最終巻は派手に展開も2転3転、そしてヒロイン達の魅力全開と素晴らしい出来でした。
躊躇無く1押しにさせていただきます。
<<食卓にビールを3>> (著:小林めぐみ/絵:剣康之/富士見ミステリー文庫)
とぼけた感じのSFギャグ。3巻となりこの不思議空間に慣れたせいもあるのか非常に心地よく読めた。
女子高生主婦設定ってなんじゃーと最初思っていたが、女子高生の友人との会話部分がなくなると困るのでこの設定はありです。
このまま突き抜けた感じで進んでください。
<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
常盤姫外伝マダー。と言いたくなるほど魅力的な常盤姫物語でした。
相変わらずの心地よい文体でマターリと読ませつつ、政治・戦争の話がすすんでいくさまは見事。
刊行ペースがせめて年1冊以内ならば・・・。
<<BAD×BUDDY 12月の銃と少女>> (著:吉田茄矢/絵:深山和香/富士見ミステリー文庫)
刑事ものの映画を見てるかのような話。
こういうのを富士ミスが出すのがというのがもう。
まさに存在自体がミステリー、富士見ミステリー文庫の面目躍如の1冊でした。
<<ヤングガン・カルナバル>> (著:深見真/絵:蕗野冬/徳間ノベルスEdge)
地雷作家と噂の耐えない深見氏が面白い本を出したという話が気になり手に取った一冊。
LOVEあり、アクションあり、ミステリーあり・・・おい、なんでこれを富士ミスで出さなかったんだよ?
とりあえず、本当に面白かったです。普通のガンアクションLOVE小説でした。
221:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 15:00:05 fdhzSO9e
○<<半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon>> (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
このシリーズは2、3巻もいい出来だったんだけど、1巻がかなり
綺麗に纏まってたから、最終的には1巻だけで終わってた方が
よかった作品になってしまうんじゃないかとずっと不安に思ってた。
この巻がその懸念を一掃してくれた。
夏目の過去話もグッときたんだが、なぜかそれよりもその後の
亜希子さんのモノローグの方が琴線に触れた。
フィクションでマジ泣きしたのは多分初めてだったと思う。
そして何度読み返しても泣ける。
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
対戦格ゲーにハマってゲーセンで膨大なコインと時間を費やした
経験がある人には何を措いても読んで欲しい。
一人称で描写は淡々としてるんだけど、それが逆に何ごとにも醒めた
主人公の世界に対する見方を追体験させてくれる。
それでいて要所では情景が目に浮かんでくるようなパワーもある。
格ゲーをやったことがなくても、他人から見れば何の価値もない
何かに、それに価値がないことを自覚しながら執着したことが
ある人ならある程度は共感できると思う。
格ゲー独特のコンボ描写なんかは呪文か何かだと思って読めばOK。
222:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 15:00:55 fdhzSO9e
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/電撃文庫)
文体がかなり完成されていてギャグのセンスもよかった。
バカだけど前向きな主人公にも好感が持てる。
これまでいそうでいなかったヒロイン2人もそれぞれに魅力的。
そしてラストの手紙が最高の引き。次の巻が本当に待ち遠しい。
ちなみに相馬派。
<<シャドウテイカー 5 ドッグヘッド>> (著:三上 延/絵:純 珪一/電撃文庫)
電撃スレで評判が良かったので買ってみて一週間でシリーズ読破。
4巻とどっちに投票するか迷ったが最終巻のこっちで。
いいキャラが揃ってたしシリーズ通しても巻毎に見ても
展開がしっかりしていた。もっと注目されていい作家だと思う。
<<ROOM NO.1301 #5 妹さんはヒロイック?>> (著:新井輝/絵:さっち/富士見ミステリー文庫)
ホタルがフェードアウトしなかったというそれだけで一票。
ええ、僕はホタルスキーです。
本編でも1301での会話やツバメの暴走など笑い方面は絶好調。
本題というか冴子関連の話があまり進んでないのが不満ではあるけど。
次点はよくわかる現代魔法4、5巻、シャドウテイカー4巻、
ROOM短編集、禁書5巻と言ったあたり。
未読で気になってるのはゼロヨンイチナナとデバフロ。
昨季は個人的に大豊作で5作品におさめるのが大変だったんだけど、
何か今季は5番目か次点にするかで迷うような作品が多かった。
223:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 15:41:51 FgKP4W7b
電撃信者なので。どこが不調なのかさっぱり分からない。
●大賞・イチオシ賞
○<<Missing 13 神降ろしの物語・完結編>> (著:甲田学人 絵:----/電撃文庫)
完結記念の投票。
思えばこれがライトノベルを読むきっかけだった。
終わったのにどこかのど越しが悪いってのは、いかにもMissingらしい。
まあ70%くらいの納得度かな・・・キャラの評価は上がったり下がったり。
<<灼眼のシャナ IX>> (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
順当に面白い、って評価を維持し続けるのは大変だろうなあ。
最強主婦に最強夫まで現れて大変なことに。日常が非日常を圧倒?
<<9S〈ナインエス〉 V>> (著:葉山透/絵:山本ヤマト/電撃文庫)
絵が露骨な萌え系じゃないのが、かえっていい所かもしれない。
お話は例によってドタバタバトル。敵さんにもう一味あれば大賞行けるか。
<<じーちゃん・ぢぇっと!>> (著:ハセガワケイスケ/絵:オカアサハ/電撃文庫)
しにバラよりも面白い。作者の意外な面を発見した気分。
じーちゃんの性格付けはどっちが良かったのか、判断難しいなあ。
<<ガンパレード・マーチ もうひとつ撤退戦>> (著:榊涼介/絵:きむらじゅんこ/電撃ゲーム文庫)
個人的にはディバフロよりもこっちの方が戦争ものとしてシビアで好き。
キャラに馴染みがあるせいか、追い込まれてゆく状況がこたえるこたえる。
224:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 15:56:00 OZA8YtPm
●大賞・イチオシ賞
○<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
繊細な描写で描かれる様々な色を感じることができる物語です。
今回は他の勢力も動き出して、いよいよ面白くなってきました。
キャラクターもそれぞれがいい味を出していて、特に絵描きさんがいいです。
そして何より続きが出ることが一番嬉しいです。・゚・(ノ∀`)・゚・
<<殺×愛 0 ―きるらぶ ZERO―>> (著:風見周/絵:G・むにょ/富士見ファンタジア文庫)
正直、前半は大して惹かれませんでした。
しかし、終盤、青春ドラマからの流れに、不覚にも引き込まれてしまいました。
これからどう話が展開していくのか分かりませんが、巷に溢れかえっているような
展開にはなってほしくないです。
<<パラケルススの娘 1>> (著:五代ゆう/絵:岸田メル/MF文庫J)
アナタハココデナニヲシテイルノデスカ?
この人の作品は、本当に久しぶりに読みましたが、
全く不安なく読むことができました。
ありがちな設定ですが、飽きることなく最後まで読むことができる良作です。
225:224
05/07/16 15:57:46 OZA8YtPm
<<食卓にビールを 3>> (著:小林めぐみ/絵:剣康之/富士見ミステリー文庫)
相変わらずの不条理な世界です。でもそれがいい。
ちりばめられた子ネタにも笑わせてもらいました。
何だか、女子高生って設定以外は作者の実生活のノンフィクションなのではないか
と思うようになってきた今日この頃です。
<<奇蹟の表現>> (著:結城充考/絵:KEI/電撃文庫)
今年の電撃の新人さんは色々いますね。
その中で圧倒的に地味な印象を受ける作品です。
しかしながら、しっかりと読ませてくれる作品です。
へたな癖がない分、これからに期待ができそうです。
今回は一応4レーベルに投票してるけど、
よく考えたら、電撃2作に富士見F3作と数えることもできますね。
一応は富士見厨らしい投票かな。
後、今期は中、小賞クラスの作品がかなり多かったような気がします。
時間は無いけど、できれば中、小賞にも投票しようと思います。
226:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 16:03:37 eieqAZAz
○<<殺×愛 0 ―きるらぶ ZERO―>> (著:風見周/絵:G・むにょ/富士見ファンタジア文庫)
セカイ系に対する批評的な状況設定と文系SFのいいとこどり
世界の終わりを「カーテンコール」なんて言われるだけで反応しちゃうような人にオススメ
ポストエヴァな、間違うためだけに恋をする人間のための新世紀の耽美文学
227:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 16:27:21 Tb/UJucY
●大賞・イチオシ賞
<<Missing 13 神降ろしの物語・完結編>> (著:甲田学人 絵:----/電撃文庫)
落ち着くべきところに落ち着いたようで、どこかやりきれなさが残る。
これこそが怪異に魅せられたものの終わりかと思うと、これでよかったんだと思えたラスト。
最後の一文にうっかり涙ぐんでしまったのは秘密だ。
完結お疲れ様でした。
<<ヴぁんぷ! II>> (著:成田良悟 絵:エナミカツミ/電撃文庫)
デュラと悩んだのだけれどこちらに。
とにかくミヒャエルが熱い、熱すぎる!
これほど真摯に誰かを想えるのはいいなあと純粋に思う。ピントがずれてるのは成田仕様。
どう落とし前をつけてくれるのかIIIが大変楽しみ。
<<銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big Sister But sister>> (著:海原零/絵:鈴平ひろ/スーパーダッシュ文庫)
このシリーズはここでの評判が良かったんで手を出したんだが、まっとうなスポ根物で良い。
タズサ視点では描けないタズサの魅力を、ヨーコの目を通して綺麗に見せてくれた。
ヨーコの悩みも丁寧に書けていて好感が持てる。
あとがきが非常に気になりますが、そこまで書いてくださいね?
<<新ソード・ワールドRPGリプレイ集 9 挑め!捨身の大決戦>> (著:秋田みやび/絵:浜田よしかづ/ドラゴンブック)
TRPGは予定調和ではないというのをまざまざと見せつけられた一冊。
燃え(物理的に)と萌えと燃え(精神的に)が入り乱れる壮絶な展開。
読み終わって燃え尽きたのは久しぶりだ。早く続きを! と絶叫したのも良い思い出。
最終巻(もう出てるらしいがまだ未読)も半年後にここで紹介できればいいな。
○<<ダブルクロス・リプレイ・オリジン 偽りの仮面>> (著:矢野俊策、F.E.A.R/絵:しのとうこ/ドラゴンブック)
この半期ではこれが一押し。
非日常に侵食される恐怖と、日常を守る足掻きが非常に綺麗に描けていたと思う。
複数人でドラマを作り上げていくTRPGリプレイの良い所がぎゅっと濃縮された一冊。
新しいジュヴナイルの形だと個人的には思っている。
ここの評判が良いヤングガン・カルナバルとスラムオンラインも読んでみたいところ。
228:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 16:40:19 K06Zfmum
○<<BLACK BLOOD BROTHERS3>>(著:/あざの耕平 絵:/草河遊也)
腹に信念抱えた奴らの思惑が絡み合う、熱くて厚い物語。
さすがはあざの。見事にやってくれた。一生ついていくぜ。
こういう作品にもっと増えてもらいたい、という意味を込めて一票。
<<ソウル・アンダーテイカー>> (著:中村恵里加/絵:洒乃渉/電撃文庫)
中村らしい、相変わらずの痛さあり、愛あり、の作品。
とんでもなく馬鹿で優しい小学生・比呂緒が愛しくてたまらない。
気分はお父さんですよw娘が心配でたまらないw
<<奇蹟の表現>> (著:結城充考/絵:KEI/電撃文庫)
臓器売買とか教会ネタとか、ライトノベルというより洋画みたいな作品。
地味ではあるが、それゆえに安心して読めた。
今期の受賞作では一番好きなんだな。
今回はあまり読んでないので、これだけ。
読んでいたら、デュラ×2やNHKにも投票していただろう(まだ読み途中)
229:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 17:10:35 KLJ2u7IN
投票終了まで残り7時間余り。
228までの集計です。
230:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 17:11:02 KLJ2u7IN
41
わたしたちの田村くん (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
20
BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼 (著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア)
19
半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon (著:橋本紡/絵:山本ケイジ/電撃文庫)
16
スラムオンライン (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
七姫物語 第三章 姫影交差 (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
15
ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
荒野の恋 第一部 catch the tail (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫) 灼眼のシャナ IX (著:高橋弥七郎/絵:いとうのいぢ/電撃文庫)
13
AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4〈下〉 (著:川上稔/絵:さとやす(TENKY)/電撃文庫)
11
空ノ鐘の響く惑星で 6 (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
10
シャドウテイカー 5 ドッグヘッド(著:三上 延 絵:純 珪一/電撃文庫)
ソウル・アンダーテイカー (著:中村恵里加/絵:酒乃渉/電撃文庫)
231:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 18:05:29 OWOqoLs+
>>198
それよりも、一作品毎に改行して欲しいです。
232:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 18:15:18 b1OHCHOJ
<<荒野の恋 第一部 catch the tail>> (著:桜庭一樹/絵:ミギー/ファミ通文庫)
子どもと大人の中間にいる少女の青春小説書かせたら、桜庭一樹の右に出る者がいるだろうか。いや、いまい。
絶対にいるわけないんだけど、妙にリアルな人たちが描き出すドラマ。リアルな胸の痛み。うまいなと素直にうなった。
○<<<BLACK BLOOD BROTHERS 3 特区震撼>>(著:あざの耕平/絵:草河遊也/富士見ファンタジア文庫)
巻を追ってどんどん面白くなってくる。これほど燃える作品は少ないんじゃないか。
萌え偏重の小説が増える中で、あざのは燃えをつきつめていって欲しい。
<<殺×愛 0 ―きるらぶ ZERO―>> (著:風見周/絵:G・むにょ/富士見ファンタジア文庫)
富士見には珍しいセカイ系ド真ん中の作品。
歪みまくった主人公。退廃的な世界観。危うい萌えキャラ。賛否あるとは思うが好き。
<<キリサキ>> (著:田代裕彦/絵:若月さな/富士見ミステリー文庫)
富士見LOVE文庫から出たちゃんとしたミステリー作品。気持ちよく騙される快感を味あわせてくれた。
いろいろと疑惑も噴出しているようだがそんなもん関係ない。楽しんだもん勝ちだ。
<<ネコソギラジカル 上 十三階段>> (著:西尾維新/絵:竹/講談社ノベルス)
最終巻に期待して投票。グダグダっぽい感じだが・・・それでもキャラの掛け合いが面白いな。
どうやって話を終わらせるのか楽しみだ。
233:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 18:25:36 CRBqpBsk
○<<公爵夫人のご商売 ~よかったり悪かったりする魔女~>> (著:野梨原花南/絵:鈴木次郎/コバルト文庫)
「ときめき」をぜひ私にも売ってほしい。あったら買うでしょう。
マダーは性格がよくて美人なのでポイント高い。
元々テンポの良い文体の作家だが、今作はまさに冴えわたりすごくいいカンジだった。
少女小説を読まない方でも楽しめると思えるシリーズなので是非一度お試しを。
<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
田村くんがクラスにいたら絶対に好きになっていたと思わせる。
これほど優しくて一生懸命な男子になぜ彼女がいなかったのか不思議でならない。
しかも遠距離恋愛中ってところも健気でよい。
ツンドラに取られないように、がんばれウサギ。
<<銃姫 4 >> (著:高殿 円/絵:エナミカツミ/MF文庫J)
予想を超える壮絶な展開で引きずられるように読んだ。
お気に入りだったキトリの選択があまりにも苛烈で鬱に。
心理描写が細やかな作家なので、つい主役でないキャラに同調してしまい、
悲惨な過去があり性格が歪んでいるプルートが気になる存在になってきた。
エルもこれから姉として女としてどんなアプローチをするのかとても楽しみ。
<<スラムオンライン>> (著:桜坂 洋/絵:toi8/ハヤカワ文庫JA)
何かに秀でた人は独特の雰囲気を醸し出しているような気がする。
それが自分に理解できない事柄だと更に格好よく見える。
負けず嫌いで意地っ張りなヒロインがほんの少し自分に似てる気がしたので、
悦郎を好きになってしまったのが分かる気がする。
文句も言わずに新宿の町をさまよい歩くのに付き合ってくれる男は貴重だと思う。
<<ヴぁんぷ! II>> (著:成田良悟 絵:エナミカツミ/電撃文庫)
今回は吸血鬼の町内会に尽きた。
町内会があるってこと自体がヘンだし、メンバーも濃くて自分勝手で楽しすぎ。
特に青い人と黒い人がお茶目さんなのでまだ出番があることを願う。
234:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 18:32:01 cgqsOLjo
<<ポストガール 4>> (著:増子二郎/絵:GASHIN/電撃文庫)
雰囲気の大好きなポストガールもついに完結してしまった。
旅を題材にした作品でもキノの旅とは違った意味で楽しめた作品。
がんばるシルキーがとても良かったです。
○<<ソウル・アンダーテイカー>> (著:中村恵里加/絵:洒乃渉/電撃文庫)
主人公が頭がちょっと弱いけど心の優しい女の子というのは目新しく感じた。
真っ先にこのキャラが気に入って話にのめりこんでしまった。
続きがとても楽しみ。
<<禁涙境事件 some tragedies of no-tear land>> (著:上遠野浩平/絵:金子一馬/講談社ノベルス)
同じ上遠野作品でもブギーは近頃あまり面白く感じなくなってきていて
個人的には今続いている上遠野シリーズの中では事件シリーズが一番のお気に入りです。
ミステリーという単純に物語として楽しむべき作品です。
<<七姫物語 第三章 姫影交差>> (著:高野和/絵:尾谷おさむ/電撃文庫)
やっと出た第三巻。中華と和が合わさった世界観がとても好きです。
今回の作品では各勢力間の状況が良く書かれていてとても楽しめました。
続きがでるのをのんびりと待つつもりですw
今回は前回までと比べると読んだ冊数があまり多くないので4作品にだけ投票させていただきます。
次点としては成田作品やブギー、ルカなどでした。
235:イラストに騙された名無しさん
05/07/16 18:33:11 a1/2g3TJ
○<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
キャラクターのそれぞれが一生懸命なのが伝わってくる作品。
それだけに理解しあえないですれ違うのがもどかしい。
完結編にふさわしく、派手に展開が転がって、この厚さでも尺が足りなく感じるくらい。
いや面白かった。
<<ヤングガン・カルナバル>> (著:深見真/絵:蕗野冬/徳間ノベルスEdge)
銃レズ猫と揃った紛れもない深見作品なんだが面白かった。
変に趣味に走らずにB級アクション路線を貫けば面白いものが書けるじゃないか。
レズカップルの距離感が絶妙。
<<BAD×BUDDY 12月の銃と少女>> (著:吉田茄矢/絵:深山和香/富士見ミステリー文庫)
海外刑事ドラマ風味の作品。
主人公のホンダさんがからかわれるコミカルな描写を入れつつも、
ストーリー展開はなかなかのサスペンス。
これで相棒と爆弾小娘がもっと派手に暴れてくれりゃ申し分なしなんだが。
<<GOSICK IV ―ゴシック・愚者を代弁せよ―>> (著:桜庭一樹/絵:武田日向/富士見ミステリー文庫)
ヴィクトリカとアブリルの初顔合わせとかキャラ的にも見所があるが、
時計塔とかリヴァイアサンの存在感とかアフリカの歌とかの雰囲気作りが上手い。
ミステリー?なにそれ?
今回やや低調で5作選ぶには至らず
236:1/3
05/07/16 19:09:27 ZXmnSOdk
では投票を。
○<<クドリャフカの順番 「十文字」事件>>(著:米澤穂信/絵:----/角川書店)
人の死なないミステリーの人、米澤穂信。今度は一冊1600円だ!
そして待望の文化祭が始まった。
しかしわれらが古典部には、過去最大の問題が立ちはだかる。
その問題を解決するために、
クイズ研究会主催クイズ大会に参加したり
コスプレしたり
お料理研究会主催野外料理大会にエントリーしたり
漫研で実力派先輩とコスプレしながら真の名作について熱く論を闘わせたり
わらしべ長者方式で小麦粉を手に入れたり
する傍ら、全校を揺るがす盗難事件の謎を追うのだ!
うん。いいですよ。人が死なないミステリ。でもしっかりミステリ。
そのまま見逃せばなんでもないようなことでも、気になってしまえば世界の謎なのです。
千反田嬢の一人称は読んでるあいだ中ずっと顔が緩みっぱなしです。
「わたし、気になりません」
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05/07/16 19:09:50 ZXmnSOdk
<<サマー/タイム/トラベラー 1>> (著:新城カズマ/絵:鶴田謙二/ハヤカワ文庫JA)
あの夏、
放火事件が町を揺るがし、
隣市との合併問題が議会を揺るがし、
兄は精神病院の病室で頭の中だけ並行世界に住み続け、
友人は住基ネットにハッキングをしかけて、
BGMはシカゴのSaturdayInTheParkで、
そして僕らはただいつもの「夏の扉」で本を読んでいた、
あの夏。
マラソン大会のただ中3秒間だけ未来へ時間旅行をした
幼馴染を巡って、僕らがSFを読み漁り実験を繰り返して
「時空間跳躍少女開発プロジェクト」に夢中になったあの夏。
ジャンル:「頭のいい高校生が額つき合わせてうだうだ」系衒学小説。
小難しい理屈と、大量のSF本を元ネタに一説ぶちまけるのがメインであるかのような
この本の元ネタについていくのはちょっとムリだけど、やってることのSFくささに対して
のんびりお話してるだけの登場人物たちを見てるのは楽しい。
「時間旅行なんて、そもそもあんまり健全じゃないさ」