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「悪魔伝の七騎士」 ―I don't know, but I've been told.―
世界暦××××年 初夏、イクストーヴァ王宮の大広間。
アリソン:「ジェットはまだ生まれたばかり、爆発を起こすような不安定な部分があるわ……」
部下:「我われは六人になってしまいましたね。
……なに、予備の機体はあるし、補充もすぐきますよ」
アリソン:「こういう古い王宮の大地下室に、わたし達の戦闘機がはいってるとは誰も思わな
いでしょうね……」
部下:「城とは本来こういう目的のために使われるようにできています。
……それでは、おやすみなさいアリソン大尉」
アリソン:「寝室がこんなに広いなんて、昔のひとはなに考えてこんな部屋を造ったのかしら。
……そこにいるのは誰!いつの間に入ってきたの!?」
女:「いちいち説明しなければいけませんか、大尉さん」
アリソン:「……それもそうね。名前は?」
女:「二ーミャ・チュハチコワ……」(ニーミャ服をぬぐ。暗い寝室でエッチなことをする二人。
アリソン:「……悪魔伝の七騎士?」
ニーミャ:「戦いの終わるとき、悪魔伝の七騎士が空を駆ける。そのときそのスレは亡びる。
悪魔伝の七騎士の先頭をゆくのは悪魔伝の魔女……」
アリソン:「……会ってみたいものね」
ニーミャ:「明日の出撃は何時なの?大尉。敵の偵察は朝か夕方ときまっているけど……」
アリソン:「なぜそんな事を聞くの?あなた……まさか、あなたが補充のパイロットなの?」
ニーミャ:「ロクシェ空軍にも女のパイロットは何人かいるわ。……あなたを含めてね。
……わたしはニーミャ。二ーミャ・チュハチコワ、……ロクシェの空軍中尉」
(―翌朝、アリソンたちが出撃すると四発重爆の大編隊がイクス上空に向かっている。
アリソン:「……今日の奴らは偵察じゃないわ!爆撃よ!
わたし達の燃料も、この飛行分しかないし……このスレももう……。
……悪魔伝の七騎士の先頭は魔女……魔女……」
(ニーミャ機をちらりと見ると、ニーミャがこちらを見ておそろしい笑みを浮かべている―。
悪魔伝の七騎士が最後に現われたのは二〇〇五年六月、時雨沢スレにおいてである。
悪魔伝の七騎士が、地球上から姿を消すことは永久にない―。