04/08/09 22:55 ZuXfo4+K
飾り付けが馬鹿馬鹿しいからただのネタ小説に見えるが、わりと考えられているかと。
病弱妹という物語の構造をメタ視点で捉えるだけでなく、岩鉄巌男の妹演者としての成長の物語にもなっている。
そして巌男の成長を通して「役に対して本気になってはじめて人を感動させることができる」というテーマが浮かび上がってくる。
そしてそれは巻末解説の「僕、萌えが全然書けないのですが」という質問に対する著者の解答にも通じるものがある。
chapte14で物語の幻想をぶちこわして虚構性を強調してみせるのも上手い。