鮫島事件について語らせて貰います at BUN
 鮫島事件について語らせて貰います  - 暇つぶし2ch599:監獄人
06/11/05 15:41:28
党に属さない一般市民の「サヨク」は、人間とは見なされず「動物」と同列に置かれていた。
鮫島は、党から一生にわたって支配され、個人的自由がまったく認められず、恋愛や友情までも禁止
されている。こうした状況に反発した鮫島は、密かに日記をつけ始め、桃という女性と恋愛し、
体制批判の書を手に入れる。しかし、結局、鮫島は人民裁判にかけられ、拷問されたあげく、すっかり洗脳されて、
反抗の意志を失うにいたる。最後は次のように結ばれている。
「彼は影の人を愛していた」。

国民の住居には、「テレスクリーン」がいたるところに張り巡らされている。
サヨクのパソコンは同時に受信し、発信する装置だ。鮫島がどんな声を発しても、聞き取れないほどのささやき
以外はすべて、このテレスクリーンに捕捉されてしまう。しかも、金属板の視界内に留まっている限り、声も
行動もキャッチされるのである。もちろん自分がいつ監視されているのか、それを察知する方便さえなかった。
思想警察が個々の電送線に差し込みを入れて盗聴する回数や方法はただ推測してみるほかなかった。
サヨクはだれも彼も常に監視されているのだと考えてさしつかえなかった。が、ともかく彼らの好きな時に
盗聴できるのであった。あらゆる物音は聴き取られ、暗闇の中にいても、一挙手一投足まで探索されるという
想定のもとに生活しなければならなかった。

行く先々が「影の人」によって監視されている、という効果を生みだすわけである。
さらに、サヨクの日常生活の隅々にまで、監視の網が広がっている。たとえば、親類やサークルの内部で
監視される例として、親類やサークルメンバーによるサヨクの監視・密告が描かれている。「職業右翼たちは
昼夜の別なくサヨクに異端の徴候がないかどうか監視を続けるに違いない。サヨクが接触を持つ人間は、
ほとんど恐るべき存在になってしまった。…サヨクにとって、自分が接触を持つ人たちに怯えるのはほとんど
日常茶飯事になっていた。…何か反体制な話を立ち聞きしてサヨクを思想警察に告発した」。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch