06/02/17 21:04:53
アメリカのグローバリズムを前にどーすんのって話に回収されちまうような
論法にはあまり乗りたかないけど、ちょっとだけ付き合うか。
世界各国津々浦々がもうアメリカにケツ掘られっぱなしつーのは
誰が見ても明らかで今さら確認するまでもないが、そこで可能・有効な対処が
> 棒切れ掴んでアメリカ大使館を包囲
> 北方四島、竹島、尖閣諸島の問題で熱くなる
なんてものではないこともこの30年で我々が厭というほど学んだところだろう。
その状況下で、安直に
> 「若い子ちゃんたち、しっかりしろ! そうしないと国際性もクソもないぞ!」
というような策もクソもないメッセージを送り続けることに
実効性がないのは明らかなわけだ。
むしろ、それで一時期若い人を染めることには成功したとしても
数年後にはあっけなく「現実を知って」「喜んでアメにケツを差し出す」
人間に転向しちまうのがオチ。それが
> むしろ変わったのは日本人の意識
という実像であり、また我々が龍の日本人批判に「ハイハイまたですか」という
反応しか示さない理由。
そういう意味で、今の龍のやってることや方法は、状況に一石を投じているつもりで
安易に状況に流され、巻き込まれ、むしろ是認してしまっているにすぎない、
言い換えればアメリカグローバリズム下で氾濫する「シミュラークル」でしかない、
というわけだ。今の龍のどこが「ボディブローのようで刺激的」なもんか。
小説で現実を変えるための経路はそのようなものではない。
では何か? そんなの漏れが知るわけない。
だから批判しながらも新作を待とうと言うわけだ。