天才!村上龍について語るat BOOK
天才!村上龍について語る - 暇つぶし2ch112:吾輩は名無しである
04/06/30 00:40
以下、『愛と幻想のファシズム』刊行当時の三浦雅士との対談「近未来世界に挑む」から抜粋。

三浦:いちばん気になったのは、『コインロッカー・ベイビーズ』との対比でいうと、ゼ
 ロがもうちょっと重要な存在になるはずだと……。あれは、途中でどうしようかなと思
 っていたんじゃないですか。
村上:連載では、最初のときにゼロが死んでしまったんだよ。そこから始めたから、連載
 の関係で最後は死んじゃった。書き下ろしだったら、また違ったかもしれないけれども。
 トウジの回想から始めたんです、連載では。
三浦:そうだったんですか。
村上:でも、これだけ書くと、もうどうでもいいような感じですね。書きようがないから。
 だって最後のほうは収拾がつかないんだもの。連載のときに自分で書きながら、待てよ、
 北海道はどうなっていたんだっけ、イスラエルの話はどうなっているんだっけ、大蔵省の
 やつの名前は何だったっけとか、混乱してきちゃったりするわけです。
 「週刊現代」の担当編集者に電話して、ところで、プルトニウムはもう日本に来ているの
 かと聞くと、彼もわからないものだから、調べて、あっ、来てます、来てます、先々週に
 もう来てますって。(笑)そういう感じで、全然収拾がつかない。じゃあ、もう終わろう
 かって……。(笑)


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch