04/03/26 10:54
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野中さんて誰?
その話は複数作家の短篇集か何かに入っているの?
『私たちのやったこと』を読んだ限りでは、世界が限られていると
いうか、広がりが感じられなかった(ある意味、同性愛はふたりの
世界…っていうのに沿っているのかな)。
むろん小説には小さな世界をまとめるという1つの方向があろうが、
たとえば柴田印でいうとミルハウザーみたいに「小宇宙」的な
感じがないんだよね。少しの器用さ(かなりかもしれない)でもって
特異な思いつきをまとめた、まるでいかにも「創作科の卒業制作」ノリ。
クリスマスによく店頭に並ぶスノードーム(スノーボール)ってあるが、
中に水を詰めて金粉を入れ、サンタの人形などかわいくあしらったもの。
読んでいてあれを思い出した。ただし、透けていなくて向うに広がる
作家の世界が覗けない。