■■海外現代文学総合スレッド2■■at BOOK
■■海外現代文学総合スレッド2■■ - 暇つぶし2ch225:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/08/30 17:43
へぇ、昔出てたんですね、『耳ラッパ』。しかも月刊ペン
(=妖精文庫、と俺は思ってた…恥)。
じゃあ、最近復刊された、ってことですね。

>ヴィトキェヴィチを読んでるなんていかしてるね。
>その長文どこで読めるの?
うーん、お目汚しになると嫌なんでここに貼りたくないっす^^;

だって、読んでる人はもうとっくの昔から読んでるん
でしょ、ヴィトカツィ。今更読み始めて盛り上がってる
俺って一体、みたいな…。

もしよろしければ、"jacob's mystic heart"で検索掛けて
みてください。ご批判やもっと専門的な話などありましたら
どうぞよろしく。

では。

226:吾輩は名無しである
03/08/30 18:52
つーか、どこをどう辿ってヴィトカツィに流れ着いたのかが気になる

227:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/08/30 19:43
>つーか、どこをどう辿ってヴィトカツィに流れ着いたのかが気になる

1.ケルテース・イムレから辿って、ハンガリー文学をいろいろ読む。
コンラード・ジェルジュ、イエーシュ・ジュラ、そしてエステルハージ・
ペーテル(7月~8月あたり)

2.ペーテルいいね、と思ってうっかり(ここが俺のバカなところ)
『世界文学のフロンティア3 夢のかけら』を買う。もちろん、
ペーテルの「ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし」は、すでに読んで
いた『黄金のブタペスト』に所収されていた。クソウ。

3.そこでわが敬愛する沼野充義先生の読者への案内
「蕩尽された未来の後に」を読む。そこでヴィトキェヴィチの名前を
知る。

4.そういえば、俺の大好きな「ライロニア国物語」を書いた哲学者
レシェク・コワコフスキや、俺の中好きな詩人チェスワフ・ミウォシュ
についての、なんかの英文読んだときにも出てきたぞ、この名前。
と思い出す。

5.アマゾンで注文、今日に至る。

…ていうか、知らないこと多すぎ>俺^^;


228:224 ◆cSCk8wkcVM
03/08/30 20:48
>>225
イクシのWEB拝読。なかなかの力作。
今後時折寄らせてもらおうかな。
昔ヴィトカツィ読んだときはたまげた。
個人的にはゴンブロヴィッチより好き。
世界には未訳のスゴイのがあるなと。
東欧文学おそるべし。
「狂人と尼僧」は忘れがたい作品だね。


229:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/08/31 14:53
そういえば、ガタリが何か書いていたような気がして、
今日は部屋の大掃除<ヴィトカツィ

>未訳のスゴイの
英米圏ならいろいろあるのだが、東欧文学を集中して
読み始めたの最近だからなぁ。そういや、ミウォシュの詩
は前から読んでいたのだが、日本ではまだまとめて訳されて
ないね(まぁ、ミウォシュの詩は好き嫌い分かれるとは思うし、
実は彼の散文の方が優れていると俺個人は考えてる)。
エステルハージ・ペーテルも、もっと翻訳してくれ。『心の助動詞』
なんて、英訳も絶版なんだから…。

あとは…ロシア文学、アンドレイ・ビートフも訳して欲しい。

というわけで、ロシア・東欧文学に強い人、
いろいろ面白い作家教えてください!!

230:吾輩は名無しである
03/08/31 20:00
面白いレスだからageとこうよ。
ロシア・東欧文学の情報こちらもキボーン

231:吾輩は名無しである
03/08/31 23:54
この本は原語からの翻訳で、東欧文学や言語の各研究者が紹介したい作家を
集めたものとして少し話題になった。
 URLリンク(www.michitani.com)
そういう神様たちが降臨するといいね。

ポーランドの詩人って、19世紀人だけどショパンとの絡みでミツキェヴィチの
名前はたまに見る。『バラードとロマンス』がポーランド・ロマン主義の始ま
りという文脈で…。彼の代表作『パン・タデウシュ』はワイダ映画公開で邦訳
出たけど読んでいない。面白そう。

手元に『東欧の民族と文化』っていう本があり、たとえば次のような記述が
あるが、そういう名の作家たちがいるのか…とは思っても、何としてでも
読んでみたいというところには、なかなか行かないな。エリアーデ、カダレ、
あるいはチャペックあたりがまとまって訳されていることだけでも、すごい
ことだと思う。「東欧」という括りすら、その多用な民族・伝統・文化・
言語を考えれば強引なものだという気がする。

[ロマン主義から現代にいたるまで、多くの文学者によって、作品の素材と
して用いられてきたバラード「パニ・パナ・ザビワ(奥方が旦那を危なめた)」
―ワルシャワに始まり、ポーランド及び近隣の国々に広く知られていた
もので、アダム・ミツキェヴィチの「睡蓮(リリイエ)」ほか、レナルト
ヴィチ、カスプロヴィチ、ヴィスピヤンスキ、ガウチンスキらの作品があり
ます―との連関です。このバラードのテーマは妻の夫殺しで、モチーフや
状況はさまざまなのてすが、必ず<犯罪-そのいんめつ工作-証拠の露呈-
処罰>という単純な構成を保つものです]
「連帯」時代の流行歌の一節に触れた記述だが、ここ読んだだけで奥深そう。


232:吾輩は名無しである
03/09/01 12:58
>>231
未知谷の東欧文学アンソロジーは私もチェックしました。
未知谷は国枝史郎といい、エライもの出しますよね。

チャペックは日本でも固定ファンが結構いそう。
エリアーデあたりは出版社は頑張ってると思うけど、
読者受容はこれからという気が。

「東欧」とひと括りするのは強引だけれど
専門でもなければしょうがないでしょうね。
西欧では日本も一般的にはアジア文学として括られるでしょうから‥。

>>229
アンドレイ・ビートフについて逆に教えてください。

233:吾輩は名無しである
03/09/02 23:34
>ロシア・東欧

ぎゃ~ 全然話題について逝けない・・・ 
なんか凄いってんで、図書館で「ロマン」の下巻は見てみたけど・・・
あと、ミロラド・パヴィチとか・・・ (・ω・`)

234: ◆Hd6iVFPOKk
03/09/03 00:06
>>233

235: ◆Hd6iVFPOKk
03/09/03 00:13
>>233(上234ミス失礼)
パヴィチもいいね。「ハザール辞典」「風の裏側」は秀逸。
「紅茶で描かれた風景」とかいうやつは未訳かな?
>>232
エリアーデはいいよね。「ムントゥリャサ通り」ほか傑作多い!
チャペックは結構翻訳がそろってきたよね。
「ロボット」って言葉はチャペックの造語らしいね。

236: ◆Hd6iVFPOKk
03/09/03 01:09
東欧文学に関しては恒文社という出版社が地道に刊行してきてた。
名前の出たゴンブロヴィッチの「コスモス」も結構早く出してたしね。
カフカ「審判」をポーランド語に訳したシュルツとのカップリングだったかで。
ポーランドといえば、ヤン・ポトツキ「サラゴサ手稿」の全訳はどうなったんだろ?
確か工藤幸雄氏が‥。
カリンティ・フェレンツ「エペペ」(ハンガリー)や
ヤン・ヴァイス「迷宮1000」などもメジャー路線から少し外れるけれど
なかなかの幻想的秀作。そのほかムロージェックとかいろいろ。
ドイツでいえば、種村季弘が訳しそうな異色作家ってところかな。

>>231
エリアーデ、カダレ、チャペックの邦訳は確かに充実してる。
あと、ダニロ・キシュの「死者の百科事典」なんかも良かった。
アンソロジー「文学の贈り物」は貴重ですね。

>>229
だいぶ昔に白水社から東欧幻想文学の短篇集があったはず。
雑誌「幻想文学」が一度東欧文学の特集を組んでいた記憶が。
ヴィトキェヴィッチは1930年発刊?だったかの「充たされぬ者」
とかいう本がスゴイ傑作らしいと聞いているけれど、
誰か邦訳してくれないだろうか?
沼野充義氏にこれからも頑張っていただきたい。

237: ◆Hd6iVFPOKk
03/09/03 01:18
それから、これはフランス文学だけど
ジョルジュ・ペレック「さまざまな空間」が出たね。
デリダ「火ここになき灰」といい、
最近こういう縦長の判型が多いのは
狭い書架には困りものだけど‥。


238:吾輩は名無しである
03/09/03 16:37
>236
『エペペ』は確かに、読書好きの人から面白いと上がってくる本ですね。
ヤン・ヴァイスという人は知らなかったな。

ノーベル賞がらみては、ヤロスラフ・サイフェルト(チェコ)…千野栄一氏
あたりが邦訳出している?
旧ユーゴのイボ・アンドリッチは代表作『ドリナの橋』恒文社がまだ大手
書店には並んでいたと思う。どちらもリアリズム系統。

同じくノーベル賞とったカネッティはブルガリア生まれたらしい。
「亡命」ってケースも多いですもんね。
ここではまだ名前が上がってきていないと思ったけど、ゴンクール賞取った
ロシアのアンドレイ・マキーヌ。水声社・作品社あたりが地味~に出して
くれているけど、フランス語で書き始めた人。チェコ、スロバキア、ハン
ガリーあたりも、地理的なことがあるから多少ドイツ語が通じないでも
ないが、インテリはフランス語なんだよって言われたことがある。

スレに関係ないけど、「東欧」って、地理的には確かにその言葉通り
なんだけど、「西欧」と「旧ソ連」との区別、それも政治的含みで
使われてきた用語なので、民族のアイデンティティたる言語、文化を
語るときに、やや抵抗が…。スラブ文学とかマジャール文学とかなんだ
ろうな、現地の人にとっては…みたいな意識です。
「強引」という言葉を、やや乱暴に使ってしまったけど。

239:吾輩は名無しである
03/09/03 20:39
チェコの作家でオタ・パヴェル忘れていた。
千野先生訳の『美しい鹿の死』って良い。
書店でよく見かける手に入りやすい本。

チェコって、大統領のヴァーツラフ(プラハの大通りの名と
同じ)・ハヴェルさんも劇作家だ。
来日したとき、記者会見に向かうところプレスセンター・ビルで
出くわし、ごついSPに「そこ、どいて、どいて」って突き飛ばされ
ムッとした思い出がある。かっこいい大統領に免じて許したw。

240:吾輩は名無しである
03/09/04 07:57
「エペペ」復刊キボーン ヽ(´ー`)ノ

241:吾輩は名無しである
03/09/04 08:31
チェコのサイフェルトは詩人で、訳は数冊出ていましたね(アセ
書店や図書館で題を見かけ素通りしていた本が…。
批判精神というのがノーベル賞受賞理由みたい。

だめだな。分かっている人に教えてもらわないと。

242:吾輩は名無しである
03/09/04 11:36
スロバキアのあるフランシスコ会修道士がシュールレアリスム文学やってたらしいが、
これについて知ってる人いますか?

243:吾輩は名無しである
03/09/04 14:26
>242
いっしょにさがそう。
URLリンク(www5b.biglobe.ne.jp)

244:吾輩は名無しである
03/09/04 19:02
>>242-243
チェコ(orスロバキア)の文学については参考になるかも
URLリンク(www.asahi-net.or.jp)
>>241
ヤロスラフ・サイフェルト(1901-86)  *1984年チェコ初ノーベル文学賞受賞。
1. ヴィ-ナスの腕 詩集 / 桐原書店,1986
2. マミンカ : おかあさん / 恒文社,1989
3. この世の美しきものすべて / 恒文社,1998
4. 新編ヴィーナスの腕 : J・サイフェルト詩集 / 成文社,2000
こんなところで。

245:吾輩は名無しである
03/09/06 09:59
>236に訂正(本を確認、ソーリー)
ヴィトキェヴィッチは1930年発刊の傑作のタイトル
「充たされぬ者」→「充たされえぬ心」

246:吾輩は名無しである
03/09/06 20:21
これは↓もう、皆さんチェックお済みですよね。
 URLリンク(www.trc.co.jp) 

ヴィトキェヴィッチを検索するとJacob'sのBBSがトップでヒットする
ようになった。
これも有名なサイトですが、一応貼っておきます。
 URLリンク(www.slavweb.com)

247:吾輩は名無しである
03/09/06 20:29
ヴィトキェヴィッチでなく、ヴィトカツィの方だ<トップでヒット



248:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/09/07 21:06
げ…嫌だな<トップでヒット 

あの文章消そうかな^^;

ペレック、英訳にはなかった図版がちゃんと収められているから
嬉しかった。

249:吾輩は名無しである
03/09/08 00:48
>>246
URLリンク(www.trc.co.jp)

ミズテリマンガジンでの風間氏のレヴューによると
これ
URLリンク(www.tsogen.co.jp)
より落ちるけど、(・∀・)イイ!!とのこと・・・

250:吾輩は名無しである
03/09/11 12:28
チェコの作家といえばまず「兵士シュヴェイク」のヤロスラフ・ハシェクなわけだが
最近だともうそうでもないのかな。

251:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/09/14 06:26
Witkiewitz, Insatiability買いました。
いつ読めるのかわかりませんが、読んだらまたなんか書きます。

キニャールはなかなかですね。

252:吾輩は名無しである
03/09/14 21:10
先週の毎日書評は読みごたえあります。池内先生も時々見られる気のない
書評じゃないしw、若島先生もいつもながらに要領を押えたシャープな
エリアーデの解説。スタージョンもあるしね。
 URLリンク(www.mainichi.co.jp)
でも、どーなんだろ?
『アウステルリッツ』って何が明らかになっていくのか、人種的なことに
ついては伏せておいてくれた方が親切なような気も…。自分はその情報が
ないまま読んだので印象深く幸いでした。

>ハシェク
そうですよね。243にある「チェコ文学史」のサイトで、第12章「チェコ
スロバキア共和国の社会主義的性格を~」の第3節にも丁寧な解説あり
ますね。しかし、カウンター550程度とはもったいないサイトです。
米国のDalkey Archive Pressなみの来客数ですね(ここの100冊で500$
とかって売り方すごい。日本の顧客で買う人がいるとすれば……)。




253:吾輩は名無しである
03/09/14 21:20
このスレの雰囲気で東欧で面白そうな本というと、沼野先生の書評など集めた
『スラブの真空』に出ていたんだろうな…と思って図書館で確認したら、
ビートフとか紹介されていましたね。でも、同書は古書市場にほとんど
出回っていないみたいで残念。
あと『サラゴサ手稿』などは、同氏の『東欧怪談集』あたりの情報なのかな?
こちらは文庫のくせに3000円の値がついていたから、そのうち図書館で取り
寄せることにする。

10年前の「リテレール」見てたら、沼野先生の現代東欧・ロシア文学
ベスト10が出ていて、結構翻訳が実現されたのだなと感心しました。
以下―

254:吾輩は名無しである
03/09/14 21:41
記事の抜粋

(1)セルビア/パヴィッチ『ハザールの事典』(翻訳中)
(2)チェコ/クンデラ『可笑しな恋』(邦訳『微笑を誘う愛の物語』)
(3)ポーランド/レム『完全な真空』(国書)
(4)ポーランド/コワコフスキ『ライロニア国物語』(未訳)
(5)ロシア/オクジャワ『シーポフの冒険、あるいは今は昔のボードビル』(群像社)
(6)ロシア/ソロコフ『馬鹿のための学校』(未訳)未来と過去が交錯する感性の渦のような世界。
(7)ロシア/ドヴラートフ『わが家の人々』(未訳)
(8)ロシア/シニャフスキー『ちびすけツォレス』(未訳)小品ながら不思議な気品をたたえた痛切な幻想小説。
(9)ロシア/エロフェーエフ『モスクワからペトゥシュキへ』(未訳、一部「現代詩手帖」に訳)孤塁を守って
いる作家の壮絶な「アルコール幻想小説」
(10)ロシア/トルスタヤ『金色の玄関に坐って』(未訳)残酷な現実を描きながら、その現実を光の驟雨の中で
輝かすことのできる文体
番外編(小説以外)
(1)ロシア・アメリカ/ブロツキー『一以下』(未訳)
(2)ポーランド/ミウォシュ『故郷ヨーロッパ』(未訳)

未訳のものが少しずつ日本語で読めるようになっていますよね。

255:漂泊者 ◆CRaxoB3keg
03/09/18 08:34
>>251
レポート期待してる。

>>254
サンクス。

P.S.
創元推理文庫から「東欧SF傑作集」が復刊。

256:吾輩は名無しである
03/09/18 22:33
>>255
創元推理文庫から「ロシア・ソビエトSF傑作集」も復刊したね。
マイナーな作家が多いからあんまり部数は作ってないだろうね。


257:吾輩は名無しである
03/09/19 19:02
『HOOT(ホー)』は水準の高い児童書だね。
真っ青な地に目玉の絵が印象的なカバーの本で、ずっと避けていたけど。

最後の1シーンがあんまり美しいので、原書も立ち読みしてきた。
最後の1行に泣ける本は久しぶりだった。




258:吾輩は名無しである
03/09/21 01:14
「エドウィン・マルハウス」読了。
途中なんだかタルくって、とっとと読み終えたかったけど、ラストでやられた。
しばらく何も読めそうにないや。

259:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/09/21 10:33
板違いだけど、テッド・チャンが訳されたね(ハヤカワSF)。
まぁ、もしかしたらもう新作は書かない(書けない)のかもしれん
けど…(それは悲しい―久しぶりにSFの新作ハードカバーで
買ったのがチャンだから)。
「バビロンの塔」と「ゼロで割る」が好き。

ポール・パークの作品集も訳して欲しいなぁ。イーガンは確かに
すごいが、それ以外の新進SF作家も面白いんだから。

260:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/09/21 10:37
チャンのインタビュー(英語です):
URLリンク(www.sfsite.com)

それとも、この「長編」を書くので忙しいのかな?

まぁ、いずれにしても新作が(ちゃんと出るとしたら)楽しみな
SF作家の1人。

261: ◆CRaxoB3keg
03/09/21 18:50
223-254あたりに名前の出た東欧諸国の作家について補足。
『理想の図書館』では《中部ヨーロッパ文学》という名称で扱われている。
その本の50選でこのスレで出た作家の名が結構入っている。

ちなみにベスト10は(順不同)
①『ボスニア物語』アンドリッチ
②『隕石』チャペック
③『禁断の森』エリアーデ
④『フェルディドゥルケ』ゴンブロヴィッチ
⑤『兵士シュベイクの冒険』ハシェク
⑥『囚われた思考』ミウッシュ
⑦『国境の学校』オトリク(これはどんな作家だろう?)
⑧『肉桂色の店』シュルツ
⑨『移住』ツルニャンスキ(この作家もわからないなあ?)
⑩『秋の別れ』ヴィトキェヴィッチ

>>257
『HOOT(ホー)』は面白そうだね。
>>259
テッド・チャンの情報サンクス。

262:吾輩は名無しである
03/09/21 23:35
>>259

あんたが書いたから在庫切れになっちゃったじゃねぇかヽ(`Д´)ノ

URLリンク(www.amazon.co.jp)

263:吾輩は名無しである
03/09/22 10:10
>>262
もちつけ、ハヤカワ文庫の棚のある規模の書店には積んであるから(w

264:吾輩は名無しである
03/09/22 10:56
>テッド・チャン
カズオ・イシグロにダイエットさせたあとのような顔だ。

265:吾輩は名無しである
03/09/22 11:30
>>264
某SF系日記じゃ若い神林長平とか言われてたけど、物書きの風貌なのかねえ。

266:吾輩は名無しである
03/09/24 13:27
>>258
激しく同意。ちょうど258さんの書き込みを半分くらいのときに目にして
勇気付けられたw。

 つい先程読了。いやはやジェフリー。

267:吾輩は名無しである
03/09/25 20:57
『古井戸』『神樹』の鄭義が来日して大江と対談すると新聞にあった。
「自分のために書く」10月7日18:30~、場所は…プレスセンタービルだ。

268:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/09/26 23:38
馬建『レッドダスト』(集英社)が出ました。

…って、今月もう金がないからまだ買ってないんだけど^^;

269:吾輩は名無しである
03/09/30 19:18
十月末に莫言の自選短篇集が出るみたいね。

270:吾輩は名無しである
03/09/30 22:21
>莫言

最近でた『白檀の刑』は買いですかい?

271:吾輩は名無しである
03/10/01 19:18
年配の男性読書人に固定ファンがついている悪寒<莫言
司馬遼太郎や池波正太郎の穴を埋めるような読み方をされているような…。
ちがう?

272:吾輩は名無しである
03/10/02 21:48
ノーベル賞、J・M・クッツェーだって。
ブッカー賞2回取ったって話題になった人ね。

例のサイトのレヴューです↓
URLリンク(park8.wakwak.com)

273:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/10/02 22:57
順当だよね、今までも候補になってるし。

『敵あるいはフォー』や『マイケル・K』は素晴らしい。
最近のも悪くないけど。

274:吾輩は名無しである
03/10/03 10:51
クッツェーは、尊敬する大作家なので、ちょっと嬉しい。
ノーベル賞の権威を維持するためには、必要な人選ですね。
次は、アトウッドあたりかな?

275:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/10/03 12:16
もしこの機会にクッツェーを読んでみようと思ったら、デフォー
『ロビンソン・クルーソー』を読んでから、クッツェー『敵あるいは
フォー』を読み、さらにトゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の
冥界』を読んでみると面白いかも…。

文明や宗教などを組織化していくことについての物語でもある
デフォーの作品(allegoric historyとしての物語の構築)
に対する批判として、クッツェーやトゥルニエは「書くこと」/
「書かれたもの」が秩序を[創り出す」というのはどういうことか、
そして宗教的な教訓(例えば「勤勉であること」)がそうして
創り出されたものの上に成り立っていることを描き出している。

そして、馬建『レッドダスト』もまた、政治による組織化から
外れて遊蕩しながら、その「創り出されたもの」に対する
辛らつな批判を繰り返す。そして馬建も宗教に近づきながら、
それに対する違和感を隠さない。

「自然から都会へ戻り、人の群れと社会に戻っても、お前は
気にしないだろう。なぜならお前も変わったのだから」
(馬建『レッドダスト』上田クミ訳)

276:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/10/03 12:31
そういや、「信仰」を考える、という意味では、テッド・チャンの
「地獄とは神の不在なり」も面白いよね。

宗教が公共的な合意になってしまうとき、信仰はそれに対立する
こともある。前者が単に、他者(もちろん、人間にとっての神もそうだし、
汝の隣人もそうだろう)を巧く包み込んでしまうような、いわば「創出
された伝統」のようになってしまう時、後者は逆にその「他者」が存在
しない(信仰する自分にとってそれが「空白」としてしか認知されない)
ことでひたすら「信じる」ことを続けていく…。


ところで、最近のノーベル文学賞って、受賞者を見ていくと至極まっとう
な「道徳」に則った作家を選んでいるようでありながら(思い出せる限り
ではゴーディマー、モリソン、大江、グラス、高、ナイポール、ケルテース
など)、その実作を見てみるとむしろ道徳の先にある信仰(的な倫理)
に踏み込んでいる作家ばかり。そこまで読み込んで選んでいるのかねぇ。

277:吾輩は名無しである
03/10/03 15:29
イスカンデルの読者はいますか?
『チェゲムのサンドロおじさん』ってのが邦訳であるんだけど。

278:吾輩は名無しである
03/10/03 19:14
>277
国書刊行会のスレ立てた人が…
 スレリンク(book板)l50

279:吾輩は名無しである
03/10/03 19:46
新聞でクッツェーの「恥辱」のあらすじを読んだけど・・・




かなり鬱になるな。

280:吾輩は名無しである
03/10/03 23:19
>>278
何回も立ってる気が・・・

>ノーベル賞
>次は、アトウッドあたりかな?
え、そこまで跳んじゃうの?
それだとラシュディとかイシグロとかハルキ・ムラカミとか
まで入っちゃうよ(w
リョサとかクンデラとか
まだまだ大物がぞろぞろいるじゃん

281:吾輩は名無しである
03/10/04 12:02
スタニスワフ・レムのノーベル賞受賞はまだですか?

282:吾輩は名無しである
03/10/04 17:19
>>278どうもありがとうございます。277です。
まぬけな書き込み申し訳なかったです。スレが上がってたのが運の尽きでした。>>280

ところで、レムはそれほどの作家でしょうか・・・>>281


283:吾輩は名無しである
03/10/04 19:25
レムは十二分にノーベル賞級だとは思うけど、
ボルヘスとかも受賞してないし、
あーゆータイプは無理かもしれないですね。

284:吾輩は名無しである
03/10/04 21:31
J・G・バラードもノーベル賞級といって差し支えないだろうが
SF寄りの作風の人は全然受賞しないからな>ノーベル文学賞

285:吾輩は名無しである
03/10/05 15:47
ゴールディングは?

286:吾輩は名無しである
03/10/05 15:52
アトウッドは長生きしても無理

287:吾輩は名無しである
03/10/05 18:54
>285
1983年にゴールディングは取ってるよ

288:吾輩は名無しである
03/10/05 23:08
クッツェーで植民地差別云々の話が出てきたところで―
一見安っぽい(読むと多義だと分かる)邦題をつけられた『調律師の恋』
The Piano Tunerが良かった。文学的偏差値(こと技巧)で言うと『抱擁』
『贖罪』には敵わないだろうけれど、それらに匹敵する美的感動がある。

西欧人のアジア・アフリカに対する異国趣味に立つ話なので「今さら…」の
設定ではありながら、最近邦訳の出たクレジオ『黄金の魚』、フルミーヌ
『蜜蜂職人』のように物足りなくはない。
『闇の奥』『王道』あるいはモームの『環境の力』をはじめとする一連の作品、
バタイユ『安南』のように、密林という環境(そこに暮らす民族も含め)に取り
込まれ、それまで身につけていた常識や判断に基づく自制を失っていく人間の
様がじっくりと描かれている。一種の狂気のように…。
我々もアジア人でありながら、アジア・アフリカに対する異国情趣というのは
西欧人に近しいものがある。だからその囚われ方、呑み込まれていく過程と
いうのが分かり易いのではないか。

呑み込まれた先の結末は、いつかディーネセンの話が出たとき「詩人」の
最後を表現していた言葉―「暗澹たる美しさ」で、同じように表せられる
ように感じた。しかし、単に審美的なのではない。
『王道』のような力強い昂揚感も伴っており、さすがに男性作家の
くくり方というか、好ましいものだった。


289:吾輩は名無しである
03/10/13 14:13
>>261のリストにあった
「③『禁断の森』エリアーデ」ってどういうやつですか?
邦訳はあるのでしょうか?
エリアーデに詳しい方おしえてください。

290:吾輩は名無しである
03/10/15 22:33
>289
作品社から出てる「妖精たちの夜」のことらしい。
以下は解説からの引用。

 Noaptea de sinziene(スンジエーネの夜)を私たちは「妖精たちの夜」と訳した。
 ギエルム訳のフランス語版の標題『禁断の森』は、原題と無関係ながら、シンボリックな含意がおもしろく、リケッツ訳の英語版にも踏襲された。

ちなみに英語版タイトルはThe Forbidden Forest


291:吾輩は名無しである
03/10/17 17:28
>>280 たしかに、クンデーラは、ノーベル賞をとらないと駄目ですね。
トゥルニエとかも候補なのかな? 

292:星野さん感動をありがとう。さんまvsたけし!踊る大総選挙!
03/10/17 19:05
阪神タイガース優勝バンザーイ!
星野さん感動をありがとう。そして、おつかれさまでした。
落ちこぼれ阪神の優勝は多くの人たちに勇気を与えたと思います。
あらためて、阪神優勝バンザーイ! よーし、次はダイエー相手に日本一や!
でも喜んでる場合やないで~
大阪の景気は超ドン底最悪状態真っ最中!
大阪の選挙の投票率はなんと全国で最下位!(55.69%)
なさけないわ、ほんま。。。
投票率が低いのは社会、経済に対して自発的な努力が無い証拠やで!
(....43京都 44沖縄 45埼玉 46千葉 47大阪)
こんなことで大阪の景気が良くなるわけないやろが!
大阪を変えたいんや!
11月9日の総選挙、投票率を上げようや。 全国一位をねらおうや!
それが無理でも、せめて、 阪神の勝率(62,7%)を超えるぐらいの投票率をめざそうやー!
大阪人よ立ち上がれー!!!
そして、政権交代で日本を変えたいんや!
イメージとパフォーマンスばっかりで
弱者の痛みを無視するような政策ばっかりの小泉政治はもうアカン!
自民党の利益を失うような構造改革を
自民党自身ができるわけないのは誰でもわかる。
もうだまされへんぞー!
大多数の無知な国民をあざむくのもいいかげんにしろー!
自民の自民による自民のための政治はもう終わりにしろー!
11月9日、踊る大総選挙。
政界の明石家さんまこと小泉純一郎と
政界のビートたけしこと菅直人。
さあ、勝つのはどっち!!!?
URLリンク(www2u.biglobe.ne.jp)
若者の投票率はめっちゃ低いねん。
若もんの力で日本を変えようや!!
........................................................

293:吾輩は名無しである
03/10/18 00:35
>>288
『蜜蜂職人』は確かに、どうしようもなく皮相的な書かれ方をされていたアフリカが、
「宝探し」の舞台に名を貸しているだけでしたね。
アフリカとの接触によって自己が大きく変容するわけでもない。

ただ、異界往還という体裁からくる喜びは充分に感じられたように思います。
もし自己の変容について踏み込んだ描写をしていたとしたら、
異界に現実感を与える結果ともなってしまい、
ずいぶん違った作品になっていたろうと予想できます。

この喜びは、民俗誌的読みものやルポルタージュなどを読む際には
おおいに警戒してしかるべきものです。
しかし、マルドリュス版の『千夜一夜』やマンドヴィルの『東方旅行記』などをふまえて、
異界と触れる喜びだけを追求するナイーブな伝統、みたいなものがあってもいいと思います。
内向きかつ暴力的な伝統なので、あまりほめられたものではないかも知れませんが。

また、前にも書きましたが、そういった異界がマルセイユのかなた、
地中海の向こう側であるのがまたなんともフランス人らしくて興味深かったです。

294:吾輩は名無しである
03/10/18 09:56
>>290
ありがとうございます。
『妖精たちの夜』手に入れてみたいと思います。

295:吾輩は名無しである
03/10/26 01:43
定期保守サービス(w

296:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/10/26 08:46
『ケリー・ギャングの真実の歴史』出ました。是非。

297:吾輩は名無しである
03/10/26 10:30
岩波文庫からブルガーコフの『悪魔物語・運命の卵』出ましたね。
この際『犬の心臓』も出してほしいなあ(←古書高すぎ)。

298:吾輩は名無しである
03/10/28 01:22
>>296

今月のミステリマガジンにレヴュー出てました。
これでピーター・ケアリーは2度目のブッカー賞取ったということで、
クッツェーじゃないけど、>>280 のクラスでは、
一番ノベ賞に近いのかも(w
オーストラリアの作家ってのもポイント高そう・・・

299:吾輩は名無しである
03/10/29 21:53
定期あげ(w

300:吾輩は名無しである
03/10/29 22:32
スレッド違いかと思うんですが、聞かせてください。
「レ・ミゼラブル」を読みたいと思っているんですが、
普段あまり本を読まないので、出来るだけ難しい言葉を使っていない、
初心者でも読めるようなのは、どこの出版社のだと思いますか?

新潮文庫のがいいって聞いたんですが、どう思いますか?
いろいろな人が訳をしているので、どれを選んでいいか迷っています。
アドバイスお願いします。

301:吾輩は名無しである
03/10/31 12:23
>>300
みなもと太郎のやつがいい。

302:吾輩は名無しである
03/10/31 21:54
>293
「異文化(異界)との接触~自己の変容~往きて還りし(往きて滅びる)
物語」というのは、植民地ものに限らずオデュッセイア以来、
物語の主流を占める展開パターンで、そのどこが強調されて
いるか、どのような内容を盛り込むか、読んだ本を分析するのは
面白いものですね。

>異界と触れる喜びだけを追求するナイーブな伝統、みたいなものが
>あってもいいと思います。
>内向きかつ暴力的な伝統なので、あまりほめられたものではないかも
>知れませんが。

ビュトールの『即興演奏』読んだら、植民地統治を失った戦後の
フランスという切り口でも書かれていて、若い作家から相変らず
そういうのが出てくるのってネオ国粋主義かも…と考えたりなど
した。『即興~』は啓発されるものが多い読み応えある本でした。

『レッドダスト』はあきてきてしまって、還れそうにないやw。
高行健の『霊山』は、中途でこれまた放り出した『ある男の聖書』
よりは面白そうに感じるけど、これは往きて滅びるパターンでしょ?



303:梵葉豪豪豪
03/11/01 08:49
>300
鹿島茂曰く、
「仏文学者でレ・ミゼラブルを完読した者は、国文学者で大菩薩峠を読破した者
より少ない……」
アメコミ並の怪力ヒーロー、ジャン・バル・ジャンが繰り広げる痛快アクション
巨編だ(いやマジで)。
どうにも長すぎるんで、店頭で比べ読みするのを勧める。
角川版の『ダロウェイ夫人』を勧める香具師もいやがるし、他人の意見はあてに
ならんっちゃ。

(ドン・キホーテなら、牛島訳が決定版だがなあ!!)

304:吾輩は名無しである
03/11/02 05:09
レッドダスト買いました。
莫言とどっち買うか迷ったけど、若さに曳かれて。
しかし、中国は国外に才人が多いんだね。

305:吾輩は名無しである
03/11/05 14:18
ドラウパディー(モハッシェタ・デビ)あげ

306:吾輩は名無しである
03/11/06 13:19
マグラア『愛という名の病Dr.Haggard's Disease』
またしてもフェイド・アウトの最終行にやられた。
あの語りの自己陶酔感はシェイクスピア的だなと今回初めて思った。

それにしても、「入手不可」の『グロテスク』をどうして
巻末広告に入れるのだ、河出?

307:吾輩は名無しである
03/11/08 22:47
もう年内はこれといった翻訳もの無さそうね・・・ (´・ω・`)

308:吾輩は名無しである
03/11/11 11:42
スタージョンの傑作集が河出から来るみたいだね<年内
きっとまだある。

台湾の高地の少数民族の文学シリーズなんかも地味に出されている。

309:吾輩は名無しである
03/11/11 21:53
>>スタージョンの傑作集

それはちょっと渋過ぎ・・・(w

310:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/11/13 08:10
ナボコフ『青白い炎』発売。

いろいろな誤訳がきちんと直っている(冒頭のメリーゴーランドに関する部分
からして「あ、きちんと直してくれてるなぁ」という感じが伝わってくる)のだが、
まだいくつか残っているような気がする。細かいものばかりだけど。

それよりも、「文庫ではきちんと直してくれるだろうなぁ、若島氏が訳の点検に
参加していることだし」と思っていた、索引のあいうえお順(!!)の配列が、
やっぱり文庫でも踏襲されていて残念。

Zembla, a distant northern land

の一言で閉じられるから、この作品は完璧になるのに…本当に残念。

まぁ、余計な手間が掛かるし日本語だから、というのは分からんでもないが、
ナボコフ訳のオネーギン冒頭にある、ナボコフ自身の「翻訳」に対する考え方
からしても、これは大きな「誤訳」に属するものだと思うんだけどなぁ。

311:吾輩は名無しである
03/11/13 20:37
来月、ノーベル効果で『夷狄を待ちながら』が文庫化するね。
『フォー』は素晴らしかったから『マイクルK』も復刊してほしい。

312:吾輩は名無しである
03/11/13 22:33
>ナボコフ『青白い炎』

おお、文庫化ですか!

しかし話変わるけど、
昔は「ユリシーズ」なんか岩波文庫で出てたんだよね(w

313:吾輩は名無しである
03/11/13 23:21
莫言『赤いコーリャン』が岩波現代文庫から来月出るね。
翻訳文庫ブーム。
中公のセリーヌも復刊するし

314:吾輩は名無しである
03/11/14 00:55
青白い炎、夷狄、高粱………ixion効果か?

315:吾輩は名無しである
03/11/14 20:19
「赤い高粱」早くよみたい。
「豊乳肥臀」は確かに面白かった。母親のキャラにノックアウトされた。
「酒国」はポストモダン風で遊び心満載なんだが、オレにはそれほど来なかった。
「中国の村から」はまあまあ。
マルケスと言われるみたいだけど、スティーヴ・エリクソンの方が近いような気がする。


316:吾輩は名無しである
03/11/15 00:01
>>314

夷狄、高粱はともかく、
青白い炎はixion氏が生まれる前から
この手の必読書として有名よん。
ただ筑摩世界文学大系の1冊ってのが痛かった。
(高い、デカイ、3段組で読みにくい)

他に同様な環境にあるものとしては
オブライエンの「第三の警官」が有名(w

317:吾輩は名無しである
03/11/15 11:53
「青白い炎」文庫買った。うーん、不思議な気持ち。
数年前図書館取り寄せで借りて一度は読んでいるが、
その後ほとんど幻の書状態だったもんなあ。待った甲斐があったよ。
さあ読むぞ~!!

318:吾輩は名無しである
03/11/15 12:22
「第三の警官」もよみたい。
マグナス・ミルズが一番好きな作品らしい。オリエント急行の解説にあった。

319:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/11/15 12:37
しかし、筑摩文学大系からちくま文庫に移せるのなら、素晴らしい作品が
いくつもあるよなぁ。『第三の警官』『スウィム・トゥー・バーズにて』もそうだし、
コンラッドの『ノストローモ』なんかもそうだ。

オブライエンはいつか出るだろうけど、コンラッドもよろしく!! >ちくま文庫様


ところで、高行健『霊山』は、なんというか《思い切りの良い》作品だね。
内容が、というのじゃなくて、その創作姿勢が。洗練からは程遠いが、
しかし粗野や粗暴ともまた違う。小説ってのは言葉を「置く」のではなくて、
何らかの内発的な「ドライブ」が必要なんだけど、そのドライブが
過剰に、そして悦ばしく溢れている作品が『霊山』だと思う。まぁ、
その出口は…ではあるが。

でも、『ある男の聖書』もそうだったけど、妙に感傷的になったり繊細に
書いたりしているところがあるのは、この作家の《弱み》なのかもしれない
し、またそこがちょっと面白かったりする、かな。

320:吾輩は名無しである
03/11/15 14:27
『シルトの岸辺』なんて、集英社の文学全集からもってきて
いるしね<ちくま文庫
まだ読みさしだけれど、確かに濃密な香気がただよってて
すごいな、これ。上質のブランデー飲みすぎたみたいに
くらくらする。

コンラッドは八月舎というところから選集の企画があって、
皮切りとして『オルメイヤーの阿房宮』が出たばかり。
文庫じゃないけど。

321:320
03/11/15 14:31
『霊山』では、やはり「潔いな、この人」という印象を受けた。
匕首で自分を切りつけていくような言葉の連なり数ヶ所に、その潔さを
感じた。自己希求って難しいテーマで、やりすぎると神経症的な
痛々しさがあるし、スポイルすれば安易な堕落に陥る。
でも、高行健の場合、自己希求に限らず、すべてがニュートラルで
バランスが良いせいか、安心してその問い詰めを読んでいられる。
ニュートラルだから「洗練」とは異なるけれど、個人的には
それこそが洗練だよという気がしている。

「ドライブ感」というのは、自分の場合も小説を評価するときの指標の
ひとつにしているけど、上滑りしない(ここもニュートラルな)昂揚感が
心地よかった。爆風的な昂揚でなく、何というか、端正なスパイラル状の
昂揚…かな?

「小説が哲学と異なるのは、それが感性から生まれることだ。気ままに考案
された信号を欲望の溶液の中に浸透させると、いつの日か、これが予定通り
に細胞となり命が生まれる。その誕生と成長を見守るのは、知的ゲーム
(哲学)よりさらに面白い。だが生命と同じように、最終的な目標はないの
だった」(338P/()は、本文になし)
この記述が、あの小説の出口も説明しているように思う。
このように小説を説明しながら、あと1冊書こうが書くまいがどっちでも
いいというようなことも語り手に言わせており、そういうところが潔い。

この人、たぶん『レッドダスト』の馬建よりモテるだろーなーw。


322:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/11/16 04:13
>320さん

「潔い」かぁ、なるほどね。男と女、に関しては上で書いたように
あんま潔いとは思えんのだが、でも「端正なスパイラル状の高揚」
って表現は確かに分からんでもない。俺は一読したところ
そんなに「端正」だとも思わなくて、とにかく、表現したい、という
ドライブに導かれて書いているなぁ、と感じた。

出口に関しては320さんが引用された箇所もそうだし、
「有れども回(かえ)り、無けれども回る」(p.514)
という一節でもハッキリしている。ただ、馬建『レッドダスト』とは
明らかに違う着地点でしょ?で、俺としては『レッドダスト』の方が
むしろ「潔い」着地を見せているように思えるんだけど、どう?

ところで、

>307 名前:吾輩は名無しである[sage] 投稿日:03/11/08 22:47
>もう年内はこれといった翻訳もの無さそうね・・・ (´・ω・`)

ショボーンしてないで、予定通りなら最後の決め、
『エリアーデ幻想小説全集 第2巻』
が12月に出るはずです!!! …予定よりずい分遅れたけどね^^;

323:320
03/11/16 17:29
白水社ほか復刊ラッシュなので、国書の発刊延期やエリアーデの
遅れは、むしろありがたいかも…。法政大出版局がこそっと『ムントゥ
リャサ通りで』をカバーデザイン変えて再刊しましたね。けど、具象に
しないでほしかった気もする表紙装画。

>ix氏
『レッドダスト』は漂泊について書かれた旅行記であるから、旅の果て
としてあのような出口を描いた。『霊山』は物語小説であり、尚且つ
「人生」を焼き付けたものだから、あのようなフェイドアウトにした
―という差異は意識してもいいのではないかと思う。

漂泊にどこでピリオドを打つかというのは、自分が納得できる「旅の果て」
を見極めることであり、その意味で馬建の旅行記は沢木耕太郎(高行健より
さらにモテそうw)の『深夜特急』にも雰囲気が似ている。
ただ、宗教への決別が潔い印象を残すのは確か。
「どのような宗教であれ、結局は自己の救済だけが目的だ。
万人を救うことはできない」(281P)
このような表現が出てきたので、読み通した甲斐はあったかな
(小人は人と争い、賢人は時間と争う…とかいう言葉も残っている)。

324:320
03/11/16 17:50
ただ、馬建とほぼ同時期(文革が鄧小平によって軌道修正され解放へ
向かったころ)に、高行健がガンの宣告を受けながら、やはり中国国内を
漂泊していたという事実は大変に興味深い。
ある意味、高行健の漂泊はヨーロッパまでつづいた。パリという「定点」
に落ち着くまで…。しかし、彼にとっての本当の漂泊は、そこから
始まったのではないだろうか。
自分の体験に読んだ小説の世界を引き寄せて考えるのは芳しいことでは
ないだろうが(しかし、これは評論ではないゆえ)、場所から場所への
漂泊を経て定点に落ち着いたとき、じっくり自分を掘り下げられると
いうことには深い共感がある。それは果てのない漂泊だ。

325:320
03/11/16 17:52
二者の著作には、段階的な差があるという言い方も可能だろう。
馬建は若いということもあるが、まだ定点からの小説という段階には
達していない。人生の仮住まいであった漂泊について書いたあとで、
今度はどのような物語世界を構築し、何を書いていくかはこれからの
ことなのだろう。
しかし、『霊山』の結末が「潔さ」に至っていないのは、まさに彼の
誠実を証左するもので、人生に答はなく、彼は依然手探りの模索を
つづけている。
そして、高行健の描く女性は、告白されているように作家自分の分身
でしかない。自分を深めるための道具でしかない。自己希求をテーマに
小説を描く人にとって、恋愛自体はもはやどうあっても構わないの
だろう。男女をそれぞれどう描くか、愛がどうの、関係がどうのという
域を越え、女性はもはや自身の鏡像でしかなくなっている。
むろん恋愛というものはひとつの極限であり、恐怖や絶望に追いつめ
られるホラーや収容所の記録などと同様、自己の根源を問われる設定
ではある。でも、高行健の興味は(ジコチューということではなく)
自分の「底」へしか向いていない。
「端正」という言葉は妥当な表現でなく、「混沌ではない」という
状態を表すのに適語が見つけられなかっただけだが、この作家の求める
ところはベクトルがものすごくクリアで気持ちが良い。

…ゲロ、長い。戯曲は読んだの?

326:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/11/16 20:52
>320さん

 なるほど。俺は「宗教」に対して「自己の潔さ」を対置していたから
前述のような読み方になったのだが、探求の姿勢についての
「潔さ」であれば、高行健の方がより深く突いているとも考えられるね。
構成的にスッキリしている/してない、ということじゃなくて、言葉が
自分を「確かめる」方に向かうか、それとも「確かではではないのだと
確かめる」方に向かうか、という違いなんだろうね。

 確かに『ある男の聖書』よりもこの作品のほうが、「底」に向かう力強さ
を感じさせる。ただ、だからこそあの「終り方」に何か釈然としないもの
も残ったんだよね。いや、小さなカエルに託したあの「一言」、を
どう受け取って良いのか戸惑ってしまう読み手としての俺自身の
問題なんだろうけど…。

 戯曲は「逃亡」しか読んでない(英訳戯曲集が手元にはあるのだが^^;)。
それを先に読んでるから、高行健の男と女の描き方について先入観、
というかちょっとした反感を持っているのかもしれないなぁ。

320さん、他の戯曲も読んでいたらぜひ紹介してください。

327:320
03/11/17 14:13
325の書き込み、文脈がぼろぼろで鬱…ちょっと拝借^^; ^^; ^^;

>ix氏
戯曲はこれから読みたいと思っています。
欧州で上演される『八月雪Snow in August』あたり、ix氏が英訳で
読んでいないかと思ったの。ゴドーを意識した『バス停』も興味
あるが、高行健作品はやはり、長江流域放浪後を読んでみたい。
『八月雪』もそうだけど、『山海経伝』のように古い中国に素材を
求めたものに惹かれる。例の「土地の霊性」を帯びる、という意味
において…。放浪は、おそらくこの作家にそれをもたらしたの
ではないだろうか。

『霊山』の最後の章、同じ感動を共有したい、説得したいという気は
ないけれど、『ある男の聖書』カバーにも引かれた「おまえは、おまえ
自身の神であり、使徒でもある」という言葉が鍵だと思う。
つまり、カエルもそれに降臨した神も、先述の女性のように己の
鏡像でしかない。だからこれは決して宗教に寄ったのではなく、ノー
ベル賞講演の内容の通り「独りごと」にすぎない。ぼやくように、
詰問するように、潔く言い放つように…どれも「問わず語り」でしかない。
その孤高的なものに吸い寄せられる。

328:320
03/11/17 14:16
中国語で書かれたものの翻訳を日本人が読むことの喜びを二つ感じた。
ひとつは「漢字」が読める喜び。
The story is based on the life of the legendary Huineng
(AD 633-713), the Sixth Patriarch of Zen Buddhism
in Tang Dynasty China.(米国アマゾンのSnow in August説明より)
こんな文章ピンとこないけど、「唐代の禅僧慧能の伝記物語」と
書いておいてくれれば、さーっとイメージが広がる。私たちの教養の基礎は
漢語なのだ。
もうひとつ、上のカエルでもそうだが、万物に霊が宿るという道教的、
仏教的な考え。

外出先から戻り、ホトトギス、すみれなど白や薄紫、薄桃の花々の
中にあって、山茶花の木に凛と一輪、紅い花が咲いているのを見つけた。
冬を迎える精がそこに宿ったのだとはっとさせられた。
風の吹く公園。本を抱え、がさがさ音を立てる落ち葉を踏みしめて
いくとき、その音に、逝く季節への弔意を感ずる。
ものに宿る霊性は、ごく自然に感得できる。

感性から生まれるのが小説だという高行建の主張もまた、そのような
考えの延長線上にあるのだろう。しかし、この人の残酷なところは、
文章による自己表現を止めてしまう可能性もあることだ。『霊山』の
表紙装画の筆さばきにぞっとさせられたが、高行健には別の表現手段も
あるわけだ。あと何冊の小説を出してもらえるのか、読者としては
心もとない。正直、戯曲より、画集の方がほしい気もしているのだけれど。

329:吾輩は名無しである
03/11/18 13:02
「霊山」の最後の章、お二方の読みと違う感想を持ったので書きます。
まず、彼はなぜ主人公格の人間が全て作者の分身でしかないという語りをえらんだのか、それはやむにやまれぬものであると思われます。
現実に他の、誰でもいいけれど作家の登場人物は作者の分身ではないのでしょうか?
枠物語という形をとるにしても、ノンフィクションの形式をとるにしても、はては先行するテキストを取り入れたメタフィクションですら、
作者が自分の経験から作為的に切り取ってテキストとして提出した以上、それは作者の産物であり、言うなれば作者に縛り付けられた存在となってしまうと思います。
ミーハーで申し訳ないですが、クッツェーやイムレ、グラスなどもそれぞれの手段でこの問題を克服しようとしていると思います。
登場人物が作者の分身であると告白していても、書かれたテクストにあっては出来上がった形、つまり物語りは変わらないのではないのでしょうか?

長くなりましたが、あの小説のなかの全てはそのとおり自己内部の独り言(モノローグ)に過ぎない。
そして、81章の蛙は、他者そのものだと思う。ゆえに彼は「神」とは意思疎通ができない。
あの小説の中で、蛙は唯一作者に干渉できないものとして残されている。
高行建はあのような形で最終章によって他者の不可能性の強調をもって、いわば消極的に他者を描写した、などという感想を持ちました。
ホント長くてすみません

330:320
03/11/18 17:59
>ホント長くてすみません
これ、イヤミw?

『青白い炎』を読み通すのがもったいなく、「前書き」を終えたところで
後味が薄くなるまで待とう、ゆっくり読もうと故意に読みさしにしている。
その短い文章のなかにも、すでにして、しびれまくっている部分がある。
「わたしは、ブリーフケースに入れて持参した果物をすでに食べ終えて
いたものだから、上等なエール一本だけで十分ですと言ってしまった。
屈託がなく気取らないわたしの態度が皆をくつろがせた」(19P)

厳格な菜食主義だからと、招かれた食事会でこの態度―周囲が鼻白み
ながら微笑をとりつくろっていることは見え見えなわけで、この作家の
韜晦と冗談のきつさがとても面白く出た部分だと楽しい。
「独りごと」という某作家のスタイルを意識しつつ、こういう掲示板に
とうとうたら~りと書き込みをしていく行為にオーバーラップさせている。


331:320
03/11/18 18:04
>329さん
喚起されるものが幾つかあったので、文脈について細かい突っ込みは
しませんがw(論点読み取るのに時間かかっただよ)、私の場合は、
「独白」だから「物語」として不足だという指摘はしていません。
論文じゃないので、「独りごとに過ぎない。問わず語りに過ぎない」と
書いていても、それは問題提起ではないです。行間ににじむものを読み
取ってもらうほどの力量がないから誤解されたのかもしれないが、この
いささか感傷に流れた説明で言いたかったことは、しつこいけれども
やはり高行健の「潔さ」です。
メタとか様々な実験の重視で物語の枠を越えようとして文学としての存在を
知らしめるのではなく、「物語とは独りごとにすぎない」と断ったあとで、
文学の内部へ向けて勢いよく加速してドライブしていく感じが私は好きです。
そのドライブというのが「やむにやまれないもの」と同一と解釈すれば
いいのかな。すなわち書かずにはいられない衝動。
『霊山』には実験的な要素がまったくないわけではないが、このベクトルへ
向けてのドライブ感が、それらを圧倒しているように思える。
…それがあなたの書かれた1パラグラフめへ向けての感想。

つづいて、2パラグラフめへ向けての感想。
「他者の不可能性」というタームは刺激があった。これは、埴谷雄高の概念を
意識すればいいのかと勝手に解釈した上で、しかし、「不可能性」は書かれる
対象としての「自己」、ひいては「人間存在すべて」の特徴ではないかと
指摘しておきたい。
人間存在の根源という不可能性に向かうとき、自己も他者も、もうないんじゃ
ないかと思う。私はむしろ「積極的に」その不可能性について言及したのが
あの章なのだろうと捉えました。

332:329
03/11/20 15:04
実験の合間だったもんで、ほんと文章でたらめですね… 
言いたいことはほぼ2パラグラフめでした。できたら前半忘れてください。
探求の姿勢についての「潔さ」は僕も同意見です。

古いので恐縮ですが、蓮貫重彦の「物語批判序説」に表明されているように、
一時期の欧米文学って語るためには様々な複雑なナラティブや形式を取らざるを得ないという、
脅迫観念みたようなものがあり、物語構造は(自覚的に)破壊されていたような気がします。
(今でも例えば紙葉の家とか)
僕は探求を進めるならば必ず語りの問題には立ち入らざるを得ないと思ってます。
意識において自己も他者も区別できないのだとしても、「語る」というフィルターを通すならその区別は生じてしまう。
「読む」「読まれる」、「見る」「見られる」関係は対称的でも、「語る」「語られる」という関係は非対称である。
であるならば「他者」は消極的にしか描写し得ない。
そのような場において文学はいかに振舞うべきか。ってのが今の僕の興味です。(またすぐかわるでしょうけど)

埴谷雄高大好きです。特に矢場徹吾。彼には語らずに済ませるか、
「敵あるいはフォー」におけるフライデーの役割をしてほしかった。
それは上記のまさに形式自体に企みを仕込もうとするメタフィクショナルな手法です。
しかし最新作の「恥辱」においてはあらゆる実験的要素を排し、なお自己と他者の
絶対的断絶を表さんとしている。
この点は僕には高行健とJ.M.クッツェは同じ意味で潔く感じさせます。
僕にとって「他者」である320さんの意図は、「推し量る」しか不可能ですが、
ベクトルの向きは近いんじゃないでしょうか。

僕はその視点から出発したので、他者を「書く」ことの不可能性と物語への衝動を、
同時に達成しようとするためのひとつの鍵があの語りであり、
最終章はそれを閉じるためのもうひとつの鍵であると思ったわけです。

320さんへの皮肉などという意図はまったくありませんでした。不快に感じられていたら申し訳ありません。
ていうか拙い文の意図汲み取って下さって感謝します。

333:吾輩は名無しである
03/11/20 15:34
伝説のネットアイドル、テルミを超えたツルツル頭のナイスガイ、鳴り物入りで衝撃のデビュー
ついに2典に暫定掲載!!!2ch新語誕生

★アホと一言言われただけで数百レスの自作自演で連日煽りっぱなし★
「鼻脂千右衛門時貞後の43」というコテハンが、過去スレで「能無し」みたいな事を一言言われただけで激怒
連日、自作自演で「バカはお前」「激同」と煽り続けてる。自演丸出しなので、通りすがりの人が呆れ様に書き込むと「43に煽られた奴キター」と、全部同一人物と妄想し更に煽る。
毎晩徹夜で自作自演。 通りすがりに一言43を煽ると、数時間後、恐ろしく(レス数も執念も)反論がついてます。
学校や仕事に出掛ける前に、一言煽って出掛けると、帰宅時に自分がどれだけ煽られてるか、スレを開いてみるのが楽しいかもしれません。
ミニゲームとして楽しむスレです。 現在新展開、なんと43は
「 稚 拙 」を「 せ っ し ゃ 」 と 読 む と 思 っ て た 事 が 発 覚。
伝説の目撃者達は43を神厨と崇め、とうとう2ch公式用語辞典に正式に「稚拙(せっしゃ)」が依頼され、
ついに2典に暫定掲載。2ch語「拙者」が誕生。FLASHも製作中の神光臨の噂も。
追いつめられた「鼻脂千右衛門時貞後の43」は、板違いのスレッドを立て仲間を呼び込もうとするが
最後の希望の星となったそのスレッドさえも、削除人さんに即刻削除されてしまい、更に恥をかくハメに。
「鼻脂千右衛門時貞後の43」の立場はますますどん底へ、彼の運命やいかに?!
連日祭は盛り上がる一方、スレは毎回あっと言う間に1000へまで
スレリンク(hage板)
伝説の瞬間
URLリンク(202.212.233.95)

334:320
03/11/21 17:42
>329さん
1冊の文学作品について他者と掘り下げる機会などなかなか持てないので、
楽しかったです。どうもありがとうございます(もちろんix氏にも…)。

結果として「文学」と呼ばれる作品に興味惹かれている気はしますが、
技法による分類やらどこへ向かうかやらは、ほんと言うとあまり気に
かけていないです。読んでいる本も、つけてもらえるレスも「鏡像」
かもしれないと思う。「自己探求」でなく「自己希求」のため、
自分に都合よく解釈していますから。

クッツェーは『恥辱』『~フォー』だけ読んだ印象では、対象がもっと
「社会」に寄っている印象。「立場」に意識的な作家という気がします。

335:吾輩は名無しである
03/11/22 00:45
<文学の冒険>シリーズ 来春以降刊行予定

『フリアとシナリオライター』バルガス=リョサ/野谷
文昭訳 
『ハードライフ』フラン・オブライエン/大澤正佳訳 
『パラディソ』ホセ・レサマ=リマ/旦敬介訳
『トランスアトランティック』ヴィトルド・ゴンブロヴ
ィッチ/西成彦訳


『フリア』はどんどんのびるな。
ま、これまで待たされたんだから、のんびりと(まだまだ)待つかな。

336:吾輩は名無しである
03/11/23 00:17
>>335

うん、待ちだしてから、かれこれ15年は経つね(w

337:吾輩は名無しである
03/11/23 09:54
国書のもので予告から発売まで最も時間がかかったのはなんでしょうか?
企画自体がポシャったのを別にすれば「重力の虹」でしょうか?これは
たしか20年くらいかかってますよね。

338:吾輩は名無しである
03/11/23 15:26
『フリア』は具体的な発売日まで決まっていたのになぁ。
探し回っちゃったよ。

339:吾輩は名無しである
03/11/25 00:24
>>337

え、そうだったの?
文学の冒険シリーズの第一回配本じゃなかったっけ?

ただ早川書房が長いこと翻訳権もってたって話は
読んだことある。
(それを手放したんで無事国書から刊行ヽ(´ー`)ノ)

340:吾輩は名無しである
03/11/27 10:41
文学の冒険より、ハイチ作家短篇集『月光浴』発売。予定にあったっけ?
フリア~はまた延期らしい。

あと、今年はもうめぼしいの無いとかしょげてた香具師、カーシュ出たから買え。

341:吾輩は名無しである
03/11/28 23:50
( ・e・) <カーシュって何?

342:吾輩は名無しである
03/11/29 07:30
ジェラルド・カーシュの新刊『廃墟の歌声』(晶文社)
既刊に『壜の中の手記』(晶文社)

343:341
03/11/29 22:16
>>342

サンクス!
これね ヽ(´ー`)ノ
URLリンク(www1.speednet.ne.jp)

344:吾輩は名無しである
03/11/30 15:26
柴田訳でPearsonのOff the Sweet Hereafterが出たな。
復刊されたヒューズの『ジャマイカの烈風』は結構おもしろかった。


345:吾輩は名無しである
03/12/01 00:33
今更気づいたのはおいらだけかもしんないけど
今月のSFマガジン、レム特集じゃん(w

邦訳リストみると、
今にして思えばあの時買っておけば良かったと
後悔する作品がすらり・・・
国書で全集予定されてるからいいけど、
現状じゃ、ソラリスと国書の二冊以外は
入手難ね・・・

346:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/12/01 00:36
レムのインタビュー、面白いよね。でも、「実のところレムはたいして
科学雑誌を読んでいない」ってなロッテンシュタイナーの小論が
面白かった。

英訳ならなんとか手に入るものもあるけど、やっぱり絶版も多いん
だよねぇ…。

347:吾輩は名無しである
03/12/07 23:19
New York times notable books 2003を見てたんですけど、
見落としていたというか、でてたの知らなかった作品があったり、
まったく存在すら知らない作家の名をたくさん知ったり(まあ、これは
いつもの事ですが)で結構たのしいですよ。
年末、新年にかけて何を読もうかと考えている方、一度チェックしておいた方が
いいかも。

348:吾輩は名無しである
03/12/13 19:47
チャペックがらみで奇特な新刊
現代文学ではないけれども…
 URLリンク(www.michitani.com)

349:スナフキン
03/12/14 11:44
>348
サンクス。未知谷さん渋いとこ突いてくるね。


350:吾輩は名無しである
03/12/14 22:55
>>348

渋すぎぃ

351:スナフキン
03/12/14 23:52
ヤン・ネルダの名前どっかで見たと思ったら
沼野充義編の『東欧怪談集』(河出文庫)だった。
ポトツキ、ムロージェック、コワコフスキ、チャペック、アンドリッチパヴィチ
パヴィチ、エリアーデ、ダニロ・キシュ、カリンティ・フリジェシュらが入ってた。

352:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/12/22 14:26
『閉ざされた城の中で語る英吉利人』が中公文庫から出ました。
サン・トワ・マミー、サン=コワ=ド=ヴィ!!!

353:吾輩は名無しである
03/12/22 22:58
>中公文庫から出ました。

そういえば、セリーヌも改訳で出てたよね。
本屋から消えてたから、絶版にでもしたのかとおもってた。

354:吾輩は名無しである
03/12/24 01:10
>>352

↓これでだいぶ昔から出てたけど、中公文庫版は何が違うの? (・ω・`)

URLリンク(www.hakusuisha.co.jp)

355:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/12/24 11:42
いや、それ言っちゃあ元も子もないけど…<渋澤訳

訳者が違う。

そういや、トールキン関係の新刊が結構出てるね。
『終わらざりし物語』『妖精物語について』『指輪物語 追補編(文庫版)』
後者2つは前に出てたやつだけど。

あと、スタージョン『不思議のひと触れ』も出ました。

356:吾輩は名無しである
03/12/24 13:56
>ixion
遅レスだけど、若島正『青白い炎』評でも「ゼンブラ、遠い北国」で終わるべき
とあったよ。


357:ixion ◆ySh2j8IPDg
03/12/24 14:32
えー、だったら富士川氏にきちんとそう主張すべきだったのに
< Zembla, a distant northern land
主張したのに断られた、とか、出版社の意向で、とかは
言い訳にならないと思う、ナボコフの「意図」をあれだけ大事に
する人なんだから、若島さんは。
このままのIndexじゃあ、『青白い炎』という一冊の本自体が
ひとつの創作の函になる、ってな構図が日本語の読者には
理解できないままになっちまうでしょ…。

358:吾輩は名無しである
03/12/24 15:19
これだね。
 URLリンク(www.mainichi.co.jp)

どうも若島ゼミの生徒がここを見ている節があって、ixionの書き込み内容が
本人に伝わっているのではないか。あるいは、本人が直接見たことに対して
の返答なのか。

359:356
03/12/25 01:09
>若島せんせい
『黄金虫変奏曲』はまだでつか?(w

360:吾輩は名無しである
03/12/25 06:13
オレも黄金虫の翻訳ずっと待ってる。
もう3年か・・・

361:吾輩は名無しである
03/12/25 21:28
勇気があるのは誰か?
URLリンク(www.plays.jp)

362:吾輩は名無しである
03/12/26 21:01
>>352
>>354

実はマンディアルグはそれしか
読んでません、恥ずかしい・・・ (;´・ω・`)

363:吾輩は名無しである
04/01/01 09:11
『コズモポリス』 ドン・デリーロ 上岡伸雄訳 新潮社より2月刊行予定

364:吾輩は名無しである
04/01/03 01:47
ドン・デリーロ キタ━━(゚∀゚)━━!!!!!!

365:吾輩は名無しである
04/01/03 12:08
キタ━ヾ(   )ノ゛ヾ( ゚д)ノ゛ヾ(゚д゚)ノ゛ヾ(д゚ )ノ゛ヾ(  )ノ゛━!!!!

366:吾輩は名無しである
04/01/03 20:14
デリーロ来るのはいいんだけど、
どんな作品? (・ω・`)

367:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/01/03 20:56
金持ち青年、リムジンに乗って散髪に行こうとするが、なかなか
着かないさあ大変。円は暴騰、投機に熱狂、アナーキストに葬式だ
(ついでに水道管も破裂して?)。さて、金持ち青年はリムジンの中で
何を考える…。

てな話です。でも、(期待裏切るようで悪いけど^^;)デリーロにしちゃあ
作品の出来が悪いような気がする。文体は『ボディ・アーティスト』
以来の切り詰め方を見せてなかなかなんだけど、こういう話なら
B・E・エリスで十分だ。終わり方はかっこよいのだが。

でも、この調子で『ラトナーの星』とかも訳されないかねぇ。

368:吾輩は名無しである
04/01/03 23:34
>>367

そういえば以前紹介されてましたね<ixion氏

やっぱ『ラトナーの星』方を翻訳キボン ヽ(`Д´)ノ

369:吾輩は名無しである
04/01/05 17:58
たまには高層階で

370:吾輩は名無しである
04/01/06 18:53
河出文庫ワッショイ

>369
ハイ・ライズ


371:吾輩は名無しである
04/01/06 22:26
>>370

ま、今となっては
早川SF文庫で出てた事自体が信じられないが、
河出文庫で復刊されるの?

372:吾輩は名無しである
04/01/07 01:31
>371
No! 昨日、河出文庫から出たのはカルヴィーノとジョイス。

373:吾輩は名無しである
04/01/07 02:13
早川のepi文庫ってもう消滅ですか?
全然新刊でてないようだけど。

374:我輩は名無しである
04/01/08 22:25
>>357
若島先生のところの、乱読掲示板に事情が書かれていますね。
翻訳の責任者じゃないので主張しても、
ダメなものはダメだった見たいで。

それから日記によると、パワーズは『黄金虫変奏曲』より
『囚人のジレンマ』のほうが先にでるみたい。
どっちでもいいけど、今年中にでるのでしょうか?
我が社の隠し玉に明示的に入っていないのが…。

375:吾輩は名無しである
04/01/09 07:28
おお、若島先生のところ、乱読者用掲示板が出来ていたのか!
『ナボコフ─ウィルソン往復書簡集』、ごっつくて鼻血でそうヽ(´ー`)ノ
カブレラ=インファンテは英訳? 原書も英語かしらん。
ディッシュは七月か!!
ガンガレー! 全部買うからガンガレー!

376:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/01/09 09:28
>>374

あれを読んできちんと納得がいきました。どうせ出版社のこと
だから、費用や手間を掛けたくないっていうだけなんでしょう。
若島さんは悪くないわけだ。

まったく。

Brian Boydはこう書いてます(そして俺も同意):

After the wild wobbling of kinbote's world at the end of the
Commentary, he establishes a tighter control than ever in the
Index. Here at last he has no competition: no other voice can
be heard, no other reality can press for recognition, he can
sum up his world just as he sees it. The orderliness of the
alphabetic sequence highlights the rigorous coherence of
his Zembla, almost seeming to verify its validity and refute
our recent dismissal, until we remember that it confirms
only the relentless method of his particular madness.

遺漏・呵責なき方法=「秩序」としてのIndexだからこそ、
いい加減に扱って欲しくなかったなぁ…。

377:吾輩は名無しである
04/01/09 09:33
>>375
>>376
せっかく受け皿を作ってくれているのだから、
あっちに書けばいいものをw

378:吾輩は名無しである
04/01/11 21:56
素朴な疑問(゚⊿゚)

しかしなんでこの手の本は「大学のセンセ」
しか翻訳しないの?
この手の本の翻訳紹介状況が寂しい限りなのは
この辺に問題がありはしない?
ま、商業的な事情はおいといて(w

379:吾輩は名無しである
04/01/12 00:23
>378
柳下毅一郎(バラード)とか山形浩生(バロウズ)とか嶋田洋一(ダニエレブス
キー)とかいるじゃん?
つーか、エンタメでさえ翻訳じゃ食うや食わずやなのに、まして文学なんてのは。


380:吾輩は名無しである
04/01/12 10:31
こそこそやってんじゃねえぞカスシオン

381:吾輩は名無しである
04/01/12 18:55
河出文庫のシリーズはとりあえずフィネガンで完結?
もっと出して欲しいものですが。がんばって買うからさ。

382:吾輩は名無しである
04/01/12 20:34
秋にロレンス・ダレル4冊という企画もあったでしょ。

383:吾輩は名無しである
04/01/15 20:20
綿矢りさって読んだことないけど、芥川賞取ってよかったね。
本もいっぱ~い売れるといいな。

白水社のライ麦効果で復刊がいっぱいされたみたいに、
河出クラシックスの企画、もっと充実するよう期待しています。

賞って、出版社救済みたいな面もあるのは当然だしね。

384:吾輩は名無しである
04/01/15 23:11
>>芥川賞

´,_ゝ`)プ

385:吾輩は名無しである
04/01/16 13:10
>>383
文学じゃないが、さっそく今度河出からフランク・ザッパの自伝が復刊されるということで
ザッパマニアな俺は綿矢さんに足を向けて寝られません。

386:吾輩は名無しである
04/01/16 23:33
>>385
実は、そういう「文学的貢献度」こそ大事な事だ。
伊達に最年少受賞者やってないね(w

387:吾輩は名無しである
04/01/17 12:41
wでなく、ほんとに高いぞ<貢献度
ヴィジュアル系だと新聞社も大きな広告を取り易いし、大きな顔写真の
かたすみに、編集者が本当に売りたい柳瀬訳『ユリシーズ』の広告を
入れられたりする。
ロレンス・ダレルの文庫4冊も伸びたりせず、刊行予定通りに出て
くれたりするカモ。

綿矢さん、期末試験なんかどうでもいいから、中退して早く新作
書いてほすィ。また、前スリット入りスカートはくようにw

国書、白水社、ちくまあたりは別会社を作り、タレントや宮部
みゆきに書かせたりカフェ経営をするように…

388:吾輩は名無しである
04/01/18 00:47
どなたかサマーセットモームの短編小説Homeのあらすじをご存知の方いらっしゃいませんでしょうか

389:吾輩は名無しである
04/01/18 23:12
>>388
これでも使え(w
URLリンク(www.excite.co.jp)

390:吾輩は名無しである
04/01/21 15:32
ジョン・アップダイクのSF『終焉』出ていました。
訳は風間さんだ。

未知谷からダダイスト・ヒュルセンベック『ビリッヒ博士の
最期』とかいうのが出てて、種村季弘氏の訳だということで、
感激した。

391:吾輩は名無しである
04/01/22 00:07
う~ん、いかに風間氏紹介の本とはいへ
ジョン・アップダイクのSF(w
なんて面白いんだろうか?

URLリンク(www.aoyamapb.com)

392:吾輩は名無しである
04/01/22 11:36
>390-391
なんだかどういうポリシーで本を出してるんだかわからん出版社だな
URLリンク(www.aoyamapb.com)


393:吾輩は名無しである
04/01/26 17:53
河出は甘い汁吸ったんだろう?今回の芥川騒動で。
だったらはよ武田泰淳全集出せや。

394:吾輩は名無しである
04/01/26 22:16
莫言の『紅い高粱』って岩波現代文庫から復刊されてたのね。
買いに行かねば。

395:吾輩は名無しである
04/01/26 22:43
>>394

それより「酒国」文庫にして欲しい・・・ (・ω・`)

396:吾輩は名無しである
04/01/30 21:10
赤い高粱は傑作。

397:吾輩は名無しである
04/02/05 21:19
このスレ読んでると、むかついてくる。

398:吾輩は名無しである
04/02/05 21:39
>>397 このレス読んでると、むかついてくる。


399:吾輩は名無しである
04/02/05 21:52
むかつく。なんでこいつらこんな詳しいんだよ
俺が必死こいて勉強してるってのに。
なんか研究者とつながってるみてーだしよ。

400:吾輩は名無しである
04/02/05 22:07
あっ、400だ!

401:吾輩は名無しである
04/02/08 00:22
アメリーノートン(仏)の「畏れ慄いて」よ読んだら、やっぱ、日本人でいるのがいやだよ、

402:(・屯・)
04/02/08 11:45
(= ゚ W ゚ )ノ ハヤカワ文庫より、イタロ・カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』、
 ロード・ダンセイニ『ペガーナの神々』、オラフ・ステープルドン『シリウス』
 が復刊するょぅ。みんな買ってね。

 『スターメイカー復刻版』も、はつばいちぅ。

403:吾輩は名無しである
04/02/08 16:24
>>402

カルヴィーノも良いが、それより
バラードの『ハイライズ』復刻すれ(w

404:402@ヒサン屯マン
04/02/09 00:26
ヽ(=` W ´ )ノ ぎゃわー! カルヴィーノはガセネタだったー!

……ステープルドンはマジ復刊なんでよろしくね。

405:吾輩は名無しである
04/02/09 08:25
新刊はまだ、一昨年暮れ~昨年はじめのアトウッド、フランゼン、
マキューアンみたいな感じの大きいのがこないね。

406:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/02/09 08:42
ステープルドン『スターメイカー』(国書刊行会)はいいね!!>>402
アップダイク『終焉』なんかSFじゃない。これぞSF。
宇宙と思弁の「果て」を目指すこの強靭さ。

407:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/02/09 13:34
>>405
トーマス・ベルンハルト『消去』(上・下 みすず書房)
これは「大きい」よ。好き嫌いは分かれるだろうけど。

408:吾輩は名無しである
04/02/09 22:10
今や国書に次いで渋いのはみすず書房(w

パワーズの諸作にソンタグの「火山に恋して」
さらにモーの「香港の起源」なんて渋いのまで・・・

409:吾輩は名無しである
04/02/10 13:18
なんとなくみすずって敬遠しちゃうんだよな
不必要に難解な悪訳で値段の高い哲学書や思想書を出してる
ところ、つーイメージが払拭できん

410:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/02/11 12:26
へぇ、テイモシー・モー訳されてたんだ!!>>408

The Monkey Kingは面白かった。コロニアリズムと家庭(儒教)、
そして香港の《歴史の欠如》と《書くこと》の関係を考えさせる
あたり(細部までは覚えてないけど)。

>不必要に難解な悪訳で値段の高い哲学書や思想書を出してる
確かに(苦笑)。 でもベルンハルトは訳も悪くないと思うし、
何よりこの作家の作品を読めるのが嬉しい。『消去』は良いよ。

411:吾輩は名無しである
04/02/12 00:07
>>ティモシー・モー「香港の起源」
URLリンク(www.msz.co.jp)
URLリンク(www.msz.co.jp)

下巻が出るまでに1年以上かかったんで
熱が冷めてしまったんだけど、
買ってみようかしらん・・・

412:吾輩は名無しである
04/02/12 00:10
>>404、遅レス失礼。

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ 
              ジタバタ
『レ・コスミコミケ』ガセだなんてヤダー!
 
 ところで自分はここを含めて数スレを巡回しているだけなんだけど、
久々にIEで板ごと見たらえらく荒廃していますね。
ここが巻き込まれませんように(ナムナム)

413:吾輩は名無しである
04/02/12 23:36
俺なんかこのスレしか巡回してないよ(w

414:吾輩は名無しである
04/02/16 19:42
ベルンハルト「破滅者」は、とりとめがなくて、同じ話をひたすら繰り返してるような感じだったけど。
「消失」は違うのかしらん。

415:吾輩は名無しである
04/02/17 00:08
最近この雑誌、書店でけっこう見るね。
  URLリンク(www.h7.dion.ne.jp)

416:吾輩は名無しである
04/02/20 15:21
ジュリアン・バーンズってまだ訳されてない長篇幾つくらいあるかわかる?
っていうかエッセイも読みたいんだけどやっぱ訳はでないよね・・・。

417:吾輩は名無しである
04/02/20 20:47
>416
ここが最強でない?
URLリンク(www.julianbarnes.com)

渦中あげ

418:吾輩は名無しである
04/02/21 07:08
訳されてるのは、これだけ
URLリンク(www.pandoras-box.jp)

419:吾輩は名無しである
04/02/21 22:05
復刊につづき『最後にして最初の人類』も
国書から出たね、ステープルドン

420:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/02/27 22:14
『コズモポリス』でましたage

421:吾輩は名無しである
04/02/27 23:10
>>420
またまたドン・デリーロが キタ━━(゚∀゚)━━!!


けど、
ますます遠ざかる「ラトナーの星」の邦訳・・・ (・ω・`)

422:吾輩は名無しである
04/02/28 14:39
あーステープルドン前から気になってたっ。
この機会に読んでみよう加奈。

423:吾輩は名無しである
04/02/28 20:18
>>412の祈りが天に通じたか、
「レ・コスミコミケ」7月にepi文庫からでるそうです。

424:吾輩は名無しである
04/02/28 20:26
epiという手があったか。

425:412
04/02/28 21:00
>>423
楽しみヽ( ´∀`)ノ。



426:吾輩は名無しである
04/02/29 00:44
ベルンハルト「石灰工場」読んだ人いる?

427:吾輩は名無しである
04/03/01 23:41
早川は「ハイ・ライズ」もepi文庫で出せ!

428:吾輩は名無しである
04/03/02 20:09
「クラッシュ」と「ヴァーミリオン・サンズ」もお願いしたいです。


429:吾輩は名無しである
04/03/02 20:12
ドン・デリーロの『コズモポリス』の感想キボウ

430:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/03/04 09:30
ロブ=グリエ『反復』(白水社)でてますよ。

431:吾輩は名無しである
04/03/04 16:18
>430
ラテアメかパルプ・フィクションみたいな表紙

コニー・ウィリス好きな人いるんだっけ?
『犬は勘定に入れません……』が4月半ばに出るらしい。

432:吾輩は名無しである
04/03/09 18:58
あー、連続カキコだよ。ユアグロー出るってメールきてたよ。
===================================================
バリー・ユアグロー/柴田元幸(訳)『憑かれた旅人』

            本体予定価格: \1,800
              出版:新潮社
            発売予定日:3月下旬

一人の(パッとしない)男が異国を旅する。想定外の事故、夢のようなアバン
チュール、言葉と良識の通じぬ恐怖…それは悪夢や人生にそっくり!? 空想旅行
小説の大傑作。


433:吾輩は名無しである
04/03/10 00:03
>>432
バリー・ユアグローって掌編作家だったっけ?
今度は長編?
しかし相変わらず柴田印ばっかだね(w

例えばコーネルなんて柴田印もので出さなくても
普通に画集を出してくれれば良いなんて
思うのはおれだけ?
URLリンク(www.aoyamabc.co.jp)

434:432
04/03/10 14:40
どーなんだろ、こんどのも構成は掌編なのかな?

そのコーネルの本の翻訳は文章が少なそうだし、
何かボーナスみたいなもんなんじゃない?
オースターがいっぱい売れていることに対しての。

435:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/03/10 14:43
正直なところ、ユアグローって面白くないんだけどなぁ…。

俺の好みに合わないだけなんだろう。

ところで、『エリアーデ幻想小説全集』2巻はいつ出るんだ。

436:吾輩は名無しである
04/03/11 22:14
>>何かボーナスみたいなもんなんじゃない?
>>オースターがいっぱい売れていることに対しての。

ワロタ

437:吾輩は名無しである
04/03/12 03:48
柴田元幸で検索してたら「ナイン・インタビューズ」ってのがでてきた。
春樹はCDには入ってないみたい。


438:吾輩は名無しである
04/03/13 20:22
今店頭に並んでいる「小説現代」にトバイアス・ウルフの短編「いずれは死ぬ身」が
柴田氏訳・解説で掲載されているよ。
短いので立ち読みでも可能w。

URLリンク(shop.kodansha.jp)

既出なら失礼。なんとなくここの住人が手に取らなさそうな雑誌かも、と思って。

439:吾輩は名無しである
04/03/14 19:09
>>438

中間小説誌上にまで
柴田印が蔓延してたとは・・・ (w

440:吾輩は名無しである
04/03/16 22:50
>>439
全く今更wなんだけど、
URLリンク(www.tfm.co.jp)

 帯番組インタビューなので珍しい話なんてしていないけど、
通勤車内で聞いて結構ワロタ覚えがある。

441:吾輩は名無しである
04/03/18 05:15
「コズモポリス」はオースター風に書いたのか?
デリーロにはもう少しマニアックなものを期待してしまう。
「マオ2」まではかなり好きだったんだけどね・・・。

442:吾輩は名無しである
04/03/18 23:48
ピンチョンなんかもそうだろうけど
もう枯淡の境地なんだろうね・・・


ま、
「オースター@柴田」風といふのは如何なものかと思うけど(w

443:吾輩は名無しである
04/03/19 12:05
>442
オースターは最初から枯淡の境地だったという意味?
まあ、それがよく分かる気がしているのだが。

柴田氏、東京創元社からもラブ・コール。
『琥珀捕り』という新刊の解説に登場。

444:吾輩は名無しである
04/03/20 16:23
今日べケットの
「マーフィ」
ちょっと読んでみた。
な、なんじゃ、こりゃ~

445:吾輩は名無しである
04/03/21 20:05
最近復刻されたロード・ダンセイニってどう?

446:吾輩は名無しである
04/03/22 00:31
ファンタシイ

447:吾輩は名無しである
04/03/22 14:03
>445
こっちは三鷹?
スレリンク(sf板)l50

448:吾輩は名無しである
04/03/23 00:28
ブラムラインの「器官切除」を読みました。寡聞にしてバラード読んでいないのですが、
雰囲気的に相通じる部分があるのでしょうか。

 正直、「ラットの脳」を立読みして惹かれていた部分が、後になるにつれ色あせる気もしました。
「そのもの」なんてレベッカ・ブラウンが書いてもおかしくない印象。
「家事」もありがちな短編な気が(ハイスミス風?安易ですいません)。
ただ、これが処女作品集ならすごいな、とも思いました。

ところで、私は♀の身なのでピンとこなかったのですが、「男の恩寵を捨てて」は男性には
グロテスクなのでしょうか。

449:吾輩は名無しである
04/03/23 09:43
話そらして悪いけど、柴田印がらみだし。
レベッカ・ブラウンって面白い?

それまでとカラーがちがうと聞いた『私たちのやったこと』だけ
前に読んで、ジュンパ・ラヒリをさらに小粒にした印象しか
もてなかった。

450:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/03/23 09:59
>>449 個人的感想:

『体の贈り物』は傑作だと思う。抑制の巧さ。

『私たちのやったこと』は、ちょっとイメージの過剰さ(もしくは抽象性)
に頼っている感じ。だからところどころ粗雑。

『家庭の医学』は、『体の贈り物』に近いけど、ちょっとキツイ。
何が、って、読者がそれぞれの肉親の死を本の行間に挟み込んで
しまうから。

あと、『コズモポリス』は、別に「オースター風」とは思わない。

451:吾輩は名無しである
04/03/23 13:29
「琥珀採り」買ってきたけど年度末でしばらく読めそうにない。

452:吾輩は名無しである
04/03/23 22:52
>>448
やはりこの分野において、
バラードは基本なので押さえておきたい(w
創元文庫の初期短編集が入手難なのが痛いが、
福武文庫の短編集「第三次世界大戦秘史」
あたりから入ってはどうか。
あ、本スレはこちら
スレリンク(book板)

453:448
04/03/23 23:31
>>452さん
レス&誘導ありがとうございます。
あれから検索してみたところ、かなり興味深いです。読んでみようと思います。
(これまでは映画「太陽の帝国」の原作者という印象が強かったものでw)

454:吾輩は名無しである
04/03/26 00:19
>>450
Folie A Deux、『私達のやったこと』は柴田氏訳より野中氏訳の『お馬鹿さんなふたり』の
方が好きw。
やはりあれは同性カップルとして訳出した方が雰囲気でると思う。

455:449
04/03/26 10:54
>454
野中さんて誰?
その話は複数作家の短篇集か何かに入っているの?

『私たちのやったこと』を読んだ限りでは、世界が限られていると
いうか、広がりが感じられなかった(ある意味、同性愛はふたりの
世界…っていうのに沿っているのかな)。
むろん小説には小さな世界をまとめるという1つの方向があろうが、
たとえば柴田印でいうとミルハウザーみたいに「小宇宙」的な
感じがないんだよね。少しの器用さ(かなりかもしれない)でもって
特異な思いつきをまとめた、まるでいかにも「創作科の卒業制作」ノリ。

クリスマスによく店頭に並ぶスノードーム(スノーボール)ってあるが、
中に水を詰めて金粉を入れ、サンタの人形などかわいくあしらったもの。
読んでいてあれを思い出した。ただし、透けていなくて向うに広がる
作家の世界が覗けない。

456:449
04/03/26 10:56
つづき。

まさにそういうイメージで江国香織とか吉本ばななとか川上弘美、
読むのやめちゃったんだよね。

似てないか?

457:吾輩は名無しである
04/03/26 23:37
ハヤカワミステリマガジンにて、
普通のミステリィ書評欄と
風間氏の現代ブンガクがらみ書評欄の
両方でデリーロ『コズモポリス』を採り上げていた。
で、普通のミステリィ書評欄の方では、
案の定「オースター風」と書かれてました・・・(w

(風間氏の方はデリーロ入門に最適との評。)

458:454
04/03/26 23:41
>>455
> 野中さんて誰?
野中 柊氏。
 1999年に、伊藤桂司氏の画を添えられた形で、この一篇だけの単行本が発行されています。
光琳堂出版。店頭で立読みしました。
「ピュアだからこそ恐ろしい恋愛小説」といういかにもなコピーをつけられて、銀色一色の
これまたいかにもな装丁wでした。
 柴田氏はアンソロジー「むずかしい愛」の解説で、野中氏訳との違いに触れていますね。

>まるでいかにも「創作科の卒業制作」ノリ。
大筋で同意。
身勝手で乱暴な言い方をしてしまえば、未読のものを図書館で見つけたら喜んで
借り出すが、買いはしない。

ただ、
>世界が限られているというか、広がりが感じられなかった
 それが著者の狙いなんじゃないかと思った。ixion氏が書いているように粗雑な感じが
するかもしれないけれど、あそこまであざとい舞台設定で、閉鎖した空間の恋愛小説を
書ききった(?)ことには脱帽したい。

459:449
04/03/27 20:03
>458
情報ありがとう。京都の光琳社だね。アートもの出版で凝っていたのに
他事業で潰れてしまった…。伊藤桂司のイラストがいかにもの作り方。

>閉鎖した空間の恋愛小説
確かに、小説は万人に好感もたれるものばかりが価値じゃない。
あの世界がたまらなく良いという人もいることは納得できる。
というより、非常に狭く限られた世界に浸りたいという人のためにこそ
書かれるべきものもあるわけだ。

>>450
ix氏
言い忘れていたけど、レスありがとう。
下のサイトみたいなベスト50とか100とかのリストは苦手かも
しれないけど、読了して「これは」と思った本をコメントつきで
書いていってくれないかな。
ix氏がボリュウムあるものを自分のサイトに並べてくれることを
少なくない人間が期待していると思うよ。
 URLリンク(www3.justnet.ne.jp)

460:吾輩は名無しである
04/03/27 21:47
>>URLリンク(www3.justnet.ne.jp)
いきなり
1.と2.が
知らなかったりする・・・ (;´・ω・`)

461:吾輩は名無しである
04/03/28 03:26
アーヴィン・ウェルシュはここでいいでつか?
池田訳最高!

462:吾輩は名無しである
04/03/30 22:45
>>461
まあな、ただ少し微妙かも(w

463:吾輩は名無しである
04/03/31 00:20
>>460
J・アーヴィング取り上げて「ホテルニューハンプシャー」を取り上げていない時点で
共感できないなぁ・・・
>>462
マラボゥストークはちと読みにくかった。
トレスポで池田訳が漏れのデフォになってしまったからかも知れんけどね。

464:吾輩は名無しである
04/03/31 08:21
>463
突っ込みどころはいろいろあるリスト。

マイナー作家もよく押えて読んでいる、読書量はすごそうという
印象はあるけれども、こういうのはコメントを添えないと、
どういう読み込みをしてどういう勘所で選んだか分からないから
実際のところ、つまらないんだよね。
貼っといて何だけど…。

465:吾輩は名無しである
04/03/31 12:27
>460
そのリストは参考にしている。
なまじ変なコメントがないだけに先入観なしで新しい作家と出会えるので、
読書の幅が狭い読者としては便利だと思ってる。
カリンティ・フェレンツとかゴンブロヴィチとか、ここで名前を見て
なんとなく興味を持ったら大当たりだったし。
つーか、面白いなと思った本読んだあとでgoogleでその本の書評を探してると
必ず引っかかるのよね、そのリスト。
_| ̄|○

466:吾輩は名無しである
04/03/31 21:59
>>465

    つうか、
    カリンティ・フェレンツとかゴンブロヴィチとかは
    あのリスト見る以前に押さえておいてよん
( ・e・)y-~~~

467:465
04/04/01 00:03
常識だったのか。OTL
英米の作家以外は、国書刊行会の文学の冒険シリーズでしか知らないのよね。
ちょっと前だと福武文庫が面白いラインナップだったけど、最近だとどのあたりを読めばよいのやら。

468:大西洋を突き抜けろ
04/04/01 04:33
>467
国書よむならゴンブロヴィッチは知ってるはずだろー!

……永遠に次回配本予定な作家としてな。

469:460
04/04/01 08:27
>465
なるほど、そういう意味では数もあるから良いリストだね。
463さんみたいな「何でホテル・ハンプシャー抜けてる?」という
疑問には答えてくれないけど。

それにしても、DJやってるとかじゃなく、どういうものに
感じ入るかの紹介がほしいかな。

470:吾輩は名無しである
04/04/02 23:18
   (ガープが入ってりゃホテルは抜けててもいいなぁ・・・)
(´-`).。oO

471:吾輩は名無しである
04/04/04 03:10
J・アーヴィングそのものが抜けてもいいと思うが。

472:吾輩は名無しである
04/04/06 23:35
>>471
それはさすがに有り得んかと。

しかしその二作は好み分かれるな。
漏れは旅行が趣味なので、ホテルのほうが好み。
サーカスの息子も好き。

473:吾輩は名無しである
04/04/07 00:49
つうか、
柴田元幸のスレが
出来てたりするわけだが・・・(w
スレリンク(book板)l50

474:吾輩は名無しである
04/04/07 20:41
↑こんなスレならないほうが良い。

475:吾輩は名無しである
04/04/07 21:02
翻訳家はほかにもいっぱいいるのだし、その特定翻訳家の話題は
そろそろいいかな。

それより、何か掘り出し物はないですか。
軽い気持ちで読み始めたら、「これけっこう文学の大事なテーマを
扱っていたよ」的な・・・。

476:吾輩は名無しである
04/04/10 09:39
「ゼーバルト・コレクション」が白水社から出るらしいね。全6巻!
「アウステルリッツ」が良かったので楽しみ。
実際出るのは来年以降みたいだけど、前倒ししてほしいくらい。

477:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/04/10 10:07
おお!!<ゼーバルド

でも、6冊読むと疲れるだろうなぁ…。
Vertigoが好き。って言っても、どれがどれやら
少し細部が曖昧になってるけど^^;

>>459
凄いなそのリスト。でも、リストだけしかないから
「あれもない、これもない」と文句を付けたくなるんだろう
なぁ。選者の方針は何となく透けて見えるが、
コメントもついていると面白いだろうね。

俺は…面白そうだけどやる気力が湧かない。
とりあえずギャディス、マッケルロイ、ソレンティーノ、
フェダマンあたりのメガフィクション系とかは抜けてる
が、まぁギャディス以外はなくても良いかも。

あと、ガートルード・スタインが抜けてる…。

478:吾輩は名無しである
04/04/11 22:01
マッケルロイどこか翻訳出してほしい・・・ (・ω・`)

479:吾輩は名無しである
04/04/11 22:51
ギャディスも翻訳は1冊しかないわけだが・・・

480:吾輩は名無しである
04/04/11 23:33
映画公開に合わせ文庫になった『コールドマウンテン』は誰か読んだ?

ニコール・キッドマンの表紙に釣られ買いそうになったけど、どの
ぐらいの高揚感が期待できるものだしょうか。


481:吾輩は名無しである
04/04/13 00:32
>>479
他の2冊長すぎ(w

482:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/04/13 01:08
Agape Agapeは長くない。誰か訳せ!!

でもJRは、たった700ページ強だけど、あの
混線した会話はなぁ…あれ翻訳するの
辛いだろうな、どうせ売れないわけだし^^;

483:吾輩は名無しである
04/04/15 00:22
しかし1冊といえ
(更に認識でもJRでも無いけれど)
ギャディスが訳されている事は
もっと評価されよいことでは。
ジュンブンガク誌を筆頭に主な書評は
殆どが黙殺状態だった記憶だけど・・・(w

JRの紹介
URLリンク(www001.upp.so-net.ne.jp)

484:吾輩は名無しである
04/04/15 09:43
この手の作家の紹介には必ず殊能たんが出てくるな
アヴラム・デイヴィッドスンの紹介サイトもやってるし

485:吾輩は名無しである
04/04/15 23:43
しかし『JR』、

>処女作が全然売れず評判にもならなかったにもかかわらず、
>その後20年(しかも33歳から53歳までの20年間だよ)を経て、
>こんな小説を書くという強靱な精神にも心底敬服。
>本物の小説家ってのは、すごいもんです。

とは、凄すぎ。
これに比べりゃ、
かのピンチョンの重力の虹といえども
片手間で書き殴ったやっつけ仕事みたいなもんに
思われてしまうな(w

486:吾輩は名無しである
04/04/16 01:11
メガフィクションってその手の「徒労自慢」に終わっている
ってことはないですか。

487:吾輩は名無しである
04/04/17 00:43
>>486
33歳から53歳までの20年間
だから許してあげて・・・ (・ω・`)

488:486
04/04/17 23:50
>>487
責めているわけじゃなく、素朴な疑問なんだな。

489:むむむ
04/04/23 22:11
『アメリカの果ての果て』読んだことあるけど、
途中で挫折しちまった。むむむ。

490:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/04/23 23:08
…。


(「ギャディスに間違われる」って、ギャス自身も
序文でネタにしてるからなぁ…)

491:むむむ
04/04/23 23:39
そやったそやったあれはギャスやったわ。
やってもーたで。えらいすんませんなー。
で、ジョン・ホークスはどないでっしゃろ?

492:吾輩は名無しである
04/04/23 23:57
国書でむかし出てたってけ?
もうひとつの肌だったっけ?

あ、結構出てるね
URLリンク(www.nagasaki-gaigo.ac.jp)

493:吾輩は名無しである
04/04/24 23:06
 古典ばかり読んでたのですが、現代文学も読もうと思いはじめました。
そこでみなさんにお尋ねしたいのですが、一時は南米文学と騒がれたことがありましたね?
それ以来はどこか勢いのある?もしくは注目されている文学はあるのでしょうか?
 また、アメリカ、イギリス文学を読みたいのですが、みなさんのお気に入りの作家があれば
ぜひお教えください。

494:吾輩は名無しである
04/04/25 01:29
長年、スピルバーグの「激突」という傑作映画の原作が
ジョン・ホークス『激突』だと思っていたが、調べたら
違うんだね。

ホークスのは何と何が激突するのかな?

495:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/04/25 09:24
ホークスのはただ車と壁がぶつかりますが、
ぶつかる「まで」を追う作品です。

「激突」自体は遅延させられ、ハンドルを握る
男がひたすら独白していく…。


ところで、サザーン『レッド・ダート・マリファナ』
出ました。



496:吾輩は名無しである
04/04/25 12:51
>495
thnx.

スピルバーグの「激突」のあの何時ぶつけられるか分からない恐怖感と
焦燥感を精緻に描いている原作小説ならすごかろうと思っていたけど、
Richard Mathesonリチャード・マシスンという作家だった。
URLリンク(www.amazon.co.jp) 

翻訳が小鷹信光だし、米国アマゾンによるとキングやブラッドベリ風で、
なかなか奥深いものもある由。ちょいと面白そうだね。


497:吾輩は名無しである
04/04/25 14:52
>>493

俺も知りたい(w

60年代→中南米
70年代→北米
80年代→非米英語圏

そのあとどうなったの (゚д゚ )?

498:吾輩は名無しである
04/04/25 18:58
90年代はクンデラの訳書がいっぱい出たよね。


499:白石昇 ◆T9hpXq3U/6
04/04/25 22:37
>>482ixion ◆ySh2j8IPDg 04/04/13 01:08様
> Agape Agapeは長くない。誰か訳せ!!

 だめですよそんな言い方しちゃ。翻訳者って上手くノセればノリノリでやるん
ですから。

> 辛いだろうな、どうせ売れないわけだし^^;

 ノセかた次第です。多分。

 あ、ついでにスレ題に沿ったプラープダー・ユン情報のリンクなんか書き込ん
じゃえ。
スレリンク(book板:217番)

500:500だ
04/04/26 00:08
>白石さん

こんな渋い出版している団体があるの、知ってた?
URLリンク(www.daido-life-fd.or.jp)

501:吾輩は名無しである
04/04/26 02:11
>>498

いや、国内の状況って訳じゃないんだけど・・・ (;´Д`)

502:吾輩は名無しである
04/04/26 18:13
>496
マシスンは中原昌也が名前をあげてたよ

503:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/04/26 18:59
マシスンは、モダンホラー系のアンソロジーによく
作品が載ってますが、もとはアメイジング・ストーリー
とかマクガイバーとかの脚本書いてた人ですね。

新潮のモダンホラーアンソロジー『カッティング・エッジ』
に「吸血鬼」が入ってます。

504:もっと教えてちゃん
04/04/26 21:09
>502
評価してるの?

>503
「吸血鬼」が面白いということですか?

505:ixion ◆ySh2j8IPDg
04/04/26 21:37
あー、変な作品^^;<「吸血鬼」

他にもいろいろ書いてるけど、変な作品として
のインパクトが強かったので覚えてる。

506:吾輩は名無しである
04/04/26 22:52
さすがにリチャード・マシスンはスレ違いでは無いか (´・д・` )

URLリンク(ja.wikipedia.org)

507:白石昇 ◆T9hpXq3U/6
04/04/26 23:44
>>500 500だ様

 うん。知ってる。あとね、トヨタも知ってるし井村も知ってる。

 でも、大同の本って普通に買えないんじゃなかったっけ。

 たしか図書館でしか読めなかったと記憶しているのですが。

 あ、図書館で読めるんだったらTRCか。じゃbk1で探してみようっと。

508:500だ、496でもある
04/04/27 12:56
>506
ごめーん。
一応そのページはチェック済みで、世界幻想「文学」賞なんての獲っているから、
案外カルト文学みたいな感じで、このスレに抵触している気がしてたのだよ。
SF板に行け…ってこと?
ディーン・クーンツやマイケル・クライトン、パトリシア・コーンウェル
みたいな判断なのかな? 
でも、キングだと文学板で語ることは許されているよね。
その辺の判断がつかないもので、越境する文学の可能性をさぐっていた
つもりだったんだけど。ixionのレスもあったし…。

>白石さん
確かに図書館でチェックしたんだ、大同のシリーズ。
販売しないで寄付が目的で出している本みたいだね。

トヨタもアジア文芸についてそういう事業やってるの?
あと井村って、肉マン屋?
企業メセナ出版で結構珍しい本を出していることに感心したのよ。
知ってること、いろいろ教えてください。よろしく。



509:吾輩は名無しである
04/04/27 15:52
クレストからゼイディー・スミスの新作が出てることにいまごろ気付きました。
だれか既にお読みになった方いらっしゃいますか?

510:白石昇 ◆T9hpXq3U/6
04/04/27 23:50
>>508 500だ、496でもある様

> トヨタもアジア文芸についてそういう事業やってるの?

 うん、やってるみたい。調べとくです。

> あと井村って、肉マン屋?

 違う。それだったら面白いけど。あ、でももしかしたら絡んでたりするかもし
れません。世の中どことどこが繋がっているかわからない。

 井村文化事業財団だったかな。これは取次通して販売してます。本屋でも取り
寄せできるし、ネット書店でも買える。

 ネット書店で検索すれば出て来るんだけど出版社で検索できないので適当に検
索ワード書いておきます。ネット書店で検索してみて下さい。


511:白石昇 ◆T9hpXq3U/6
04/04/27 23:54
1.持ってて読んだことあるもの。

 カムマーン・コンカイ
 スラック・シワラック

2.翻訳者で検索

 冨田竹二郎
 吉岡みね子
 岩城雄次郎
 レヌカー・ムカシントーン
 吉川敬子
 荘司和子

3.読んだことないけど邦訳が出てて思い出せる著者名カナ表記。

 チャート・コープチティ
(コープチッティかもしれません)
 ククリット・プラモート
 ニッパーン

4.井村じゃないけど出てる人。

 ウィン・リョウワーリン
 ウィモン・サイニムアン
 トムヤンティ
(アジア文庫って書店でしか買えないかもしれません)

512:白石昇 ◆T9hpXq3U/6
04/04/27 23:55
> 企業メセナ出版で結構珍しい本を出していることに感心したのよ。

 うん。でも個人で買いたい人はどうすればいいんだろ。

 なんか買っても高いような気もするし。あ、ちなみにこのラインナップの中の
『メナムの残照』トムヤンティ著はアジア文庫で買えます。昔は角川文庫にも入っ
てました。

> 知ってること、いろいろ教えてください。よろしく。

 実のところカムマーン・コンカイさんと、スラック・シワラックさんとトムヤ
ンティさんとウィモン・サイニムアンさんしか読んだことがないかもしれません。
泰日翻訳は。

 ちなみに原書で読んだことがあって公開しているのは以下です。
URLリンク(www.geocities.co.jp)
URLリンク(www.geocities.co.jp)
URLリンク(www.geocities.co.jp)

 ええあたし実のところタイ語の本たいして読んでませんとバレる前にカムアウ
トしておきます商いは正直に商売人として。

513:白石昇 ◆T9hpXq3U/6
04/04/27 23:57
>>511
 荘司和子さんはたしか井村で出してないようです。

 井村以外なら宇戸清治さんもいい仕事されてます。

 あと、段々社ってのも見つかりました。
URLリンク(www.bk1.co.jp)

514:500だ
04/04/28 08:50
>白石さん
いろいろとありがとう。検索ワードは特にサンクスです。
『メナムの残照』というのは確かに聞いたことある。

アジア諸国って、識字という点からも、娯楽は本より
映画や踊り音楽なんだろうな。
日本に紹介される文化も、もちろんその方が手間少ないし。

紹介されている数は少ないだろうけれど、でも、アフリカや
南米の作品読むよりアジアの共通感覚みたいなの求めて、
ちょいと読んでみたい感じがする。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch