03/07/11 00:10
>>276
デュシャンですか。便器のアートとか、れいの「解決はない…」とかいう箴言
しか知りません、不勉強ですが。
パスが評論書いてるんですね。読みたいなあ。「彼女の独身者たちによって…」
に関してもうちょっと詳しい解説いただけますか?
僕がパスを好きなのは「弓と竪琴」(ちくま文庫)で、言語に対する斬新な
切り口を見せてくれたからです。詩人、結局「言葉」をただの物理的な空気の
振動にまで還元して、意味はそれが彷彿とさせる暗喩だとまで言い切ってる。
これは痛快に唯物的な言語観です。
パスの論って、すぐ身体的な感覚に降りて行けるから好き。
そういうパスの読み方をしているから芸術論みたいな抽象的な論を、詩人がどう展開
しているのか気になります。
人によっては「芸術」を論ずるのがどうして抽象なんだ、と言われるかもしんない
けど、彼の徹底して身体的な音韻論を読んだあとでは、いきおいそう感じてしまう
んですね。
パスは、肌が合う感じなので、全著作かならず読みたいです。