02/12/05 04:19
向田さんのマンションに魚を配達に行っていた魚屋さんの書いた本を読むと、
猫くさい家だったそうだ。(この魚屋さんが犬に魚のアラをあげる役で小説に
登場させられたわけだ)
山口瞳の男性自身シリーズに向田邦子追悼シリーズがあるので亡くなる直前の
様子から短い交誼についてまでことこまかに書かれている。
男が缶に孔あけてシャワーにするシーンを男を知らないのでいつか言うつもりだっ
たとか、自分の書いた原稿用紙を送り原稿の字の書き方見本を見せたとか。山口
瞳の小説は「世相講談」以外は認めないと言ったとか。
元プロデューサー久世さんの連載。向田邦子の原稿を読める職人がひとりだけいて
その印刷所で組んでもらっていた。その向田の原稿を遊び道具にしていた印刷所の
息子が、のちの三谷幸喜であると。