10/05/22 02:07:59 0
シャンプーした猫みたいになって小さくしぼんだ若林。
ちゃんと拭きな、風邪引くよ、と言うと
いんだよ、風邪なんか引いても。と口を尖らせた。
「じゃ、拭いて」と前にぺたんと座る。
はいはい、と頭をゴシゴシ。
「俺のこと、嫌い」頭が揺れるから言葉もゆれる。
「いんや」
「違う、俺が嫌いなの、俺のこと」拭いてやる手を取って訂正。
「いいんじゃない、嫌いでも。別に」
俺もお前のこと、好きじゃないしな。と意地悪を言いそうになって
やめる。
「どうやったら好きになんの」
「自分を?知らねぇ、俺好きだもん自分」
「春日さんモテますもんね」
「まあね」
「俺、さあ、好きな人に全然嫌われてるんですけど」
「そんなことないんじゃない?はらぐちさんベタベタじゃん」
「・・・クソ意地わりーなお前」
出ました悪態!と笑うとパタっと胸に飛び込んできた。