09/04/06 23:11:57 O
>>119
シンたまが帰ったあと、カヲたんはこそこそと布団に潜った。
「あのリリンが君のパパだよ・・・」
『・・・』
横たわるカヲたんの脇腹の下には、あたためられる卵。
「君はどっちに似てるのかな?」
『・・・』
「生まれてくるの・待ってるから・・ね」
『・・・』
話し掛けても反応しない。カヲたんはますます不安になった。
あんな元気よくお腹の内側で跳ねてた卵なのに。でももしも無精卵で孵ることがなかったら、カヲたんはとても悲しい。
シンたまも絶対がっかりする。
ぬか喜びなんかさせたくない・・・だからまだ内緒。
挫けそうになりながら、それでも卵が孵ることを信じて、あたため続けるカヲたんだった。
シンたまにめちゃめちゃ心配されてることにも、まったく気付かず。
終