09/03/29 09:18:40 O
>>903
どれくらいか突っ伏してしたカヲたん、急にムクッと起き上がった。
同時にシャツの裾からミニラミたんがコロコロと転がり落ちる。
ドリルはもう無かった。
「ゲフッ・・スー、スー」
ゲップして眠るミニラミたん。お腹いっぱいになったようだ。
シーツに転がった我が子へシンたまが手をのばしかけたら、カヲたんが立ち上がった。
「お腹すいたー!」
「・・・」
ミニラミたん放ったらかしで、ピョンとベッドから飛び降りた。
カヲたんテーブルの上の紙袋から手作りの菓子パン発見。それは何も食べず寝込んでたカヲたんのために、シンたまが焼いたもの。
カヲたん喜んで紙袋に手を突っ込んだ。
「シンジ君のパンだ!わーい!」
「おい!」
「ふあぁ?」
振り返ったカヲたんの口の中には、もうパンが突っ込まれていた。
ミニラミたんを両手に抱いて、シンたまは怒りに震えていた。
「・・子供放置して自分の腹拵えって・・何だよそれ」
「?」
シンたまをじっと見ながらモグモグと口を動かすカヲたん。
「さっきもこいつを脇腹でつぶして・・・あんなに泣いてたのに熟睡してるし」
「・・・」
食べるのをやめないまま、カヲたんは黙って話を聞く。
「君、こいつの親だっていう自覚が足りないんじゃない?」
パンを全部食べたカヲたん、漸く口を開く。
「シンジ君、過保護なんじゃないの?」