09/03/12 12:51:11 O
>>119続き
「っひ?」
突然シンジにキスをされ、驚愕に瞼を全開にして固まるカヲル。
やっと静かになった。
「んっ、ずズッ、ふひッ、ズッ!」
唇を塞がれて、苦しそうに鼻だけで息をしている。
嗚咽に合わせて鼻を啜る音が、なんとも汚ならしい。
‥‥はずなのに、特に気になっていない自分に、シンジ自身驚いていた。
そんなことより、こんな目の前でカヲルに凝視されていることのほうが耐えられない。
「目閉じなよ」
「‥‥んっ」
普通に瞼を下ろすだけでいいのに、カヲルは目の周りがくちゃくちゃになるほどギュッと目をつむった。
薄い唇の間から舌を差し込み、カヲルの口腔に侵入する。
「ひん!」
カッと目を見開くカヲル。
(だから目を閉じてろって!)
涙に濡れるカヲルの両目の上瞼に指の腹を乗せて無理矢理引き下ろす。
カヲルが熟睡している間にしか、したことのない行為だった。
キスなんて、恥ずかし過ぎる。
今日だけだ。今日は自分が悪かったから。
だから特別だ‥‥。