09/06/16 16:18:50 fgk8tP3u
家族には俺の部屋に用があるときはノックして、返事があってから
入るように言っていたのですが
3つ年の離れた姉だけは、ノックはするもののこちらの返事を待たずに
ドアを開けます
そして去年の夏、ついにその現場を見られてしまいました
ドアとは反対側の壁につけられた机に向かって、人妻凌唇物のエロ漫画を
片手にしていた俺は慌ててズボンをズリ上げましたが上がりきらず、
はみ出したままの亀頭と机の上になす術もなく放り出された本を
しっかりと、実の姉の目に焼き付けてしまったのです
硬直した姉の手にはNARUTOの新巻が握られていました
いつも姉弟で交互に買い集めていた漫画です
そして手に入れた新巻を、弟に読ませてやろうと部屋を訪れたのでしょう
そう思うと、無性に哀しくなって涙で視界が滲みました
その後、姉とどのような言葉を交わしたのか
はっきりとは覚えていません
ただ、滲んだ視界の中で立ち尽くす姉の姿と、熱い血が顔に集まっていく感覚だけ
はやけにはっきりと覚えています
あれから早くも1年
大学生になった姉は実家を離れ、東京で一人暮らしをしています
たまには電話もくれるのですが
その度、あの出来事を思い出しては独り、頭を抱え情けない唸り声を漏らす
今日この頃です