平沢 唯 × 田井中 律 2at LESBIAN
平沢 唯 × 田井中 律 2 - 暇つぶし2ch249:名無しさん@秘密の花園
10/10/25 10:59:28 W60LC/Fz
980 :軽音部員♪ [↓] :2010/06/19(土) 20:58:38 ID:F9oTZ2ns0 (3/3) [PC]
                     , -―‐'⌒ヽー- .
                   , イ: : /: : : : : : :ヽ: : :` : 、
                   /: : : : : : : :.:.:i: : : : : : ヽ: : : :.\
                   /: : : : :/ : :「!:/|:! : : : : :.ハ : :ヽ: :.ヽ
                /: : : : : :/ : 「!レ' _.!ト、: : : : :.::|、: :: : : :ハ
                  /: :.:i : : : i : :.レ' ´ |! \: : : : | Ⅳ : : :',:ハ
              |: : i:| : : : |:.:/   、 i!   V: : :ハ V: : :.i: ハ
    , ―- ... _    |: :.ハ! : : : !/!レ,云ミ、 !   VV   Ⅵ . | : :.|
. /―  .. __ >-‐/:ノ:∧!: : :|: :|んう}      ,イ芯ヾ  | : : |: : :|    りっちゃん!
        /   ノ: : :.:乂| : : l: :|乂ソ       fイう} リ /! : リ: : リ
 __ _ /  -=彡, イ⌒ヽ|: : : !: |::::::    ,  乂ソ  /: !: ハ: :イ
      /.  /  , へ、     |: : : : :.!       ::::::  /: :.|イ: : ,-,|
 . . .  /. . ./ / ヽ 〉   |: : : : :.l   〈 ̄)      /: : :.|: : / /:!/)
 : : : :/. . , イ 、ヽソU、 リ  リ个、 从   `´     .イ: :.r、.| :/ し'//)
 - -:i. /__.| し'   .V    | \リ\ __..  <´ :|: :.:{ V   └' ∠_
 : : : | {// ! /     .ハ     !   \ /. . /.   リ: :.∧      ,. -┘
 - -:|/    /  :i    ハ    !_ /Y^ヘ./  _,. ,ム-‐┴<´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
 : : :/   /   |     ハ     // 瓜ト- <                        Y
 ー :{   ./    :|     ハ_,. - <´                        }
  八  ,ん、   |      /                            ノ
    `´  `ー‐!___/                               >- ´
                /   、                        >- ´i





250:名無しさん@秘密の花園
10/10/25 21:41:36 CL26zoDG
書き込みは一日三レスくらいあるかないか
VIPのSSも他CPよりも断然少ないし
個人サイトも見た事ない
唯×律好きなんて本当は俺以外誰もいないんだ・・・・
このスレだって幻なんだきっと

251:名無しさん@秘密の花園
10/10/25 22:00:56 YUvZIgRq
pixivで律唯タグ、100件超えてた

252:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 02:19:26 4wqDcgiD
まぁええやん
カレンダーもあるし映画でまたショートコント見せてくれるでしょ

253:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 03:33:03 IsyV2JpT
個人サイトはお前らが知らないだけで結構あるぞ

それよりHTT2の冬の日の歌詞が気になる
余計な気を利かせて改変してないといいんだが

254:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 04:48:11 cJ5KO4B/
教えてくれ、せめてヒントくれ
検索してもVIPのしかない

255:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 06:24:41 IsyV2JpT
k-onrankとかいうリンク集で探せば出てくるよ

256:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 14:46:26 BtcOG/LQ

冬の日は、やっぱり

唯が、 律に向けて歌った曲

だったな


257:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 17:55:24 2VnQ2lKX
                   -―……─-
               /: : : : : : : : : : : : : : : :\
               /⌒: : : : : : : : : : : : : : :\: : :\
.              . : / : :l: : : : : ヽ : : : : : : : : : ヽ: : : ヽ
              / :/: : :│: : : : : :|\ : : : : : \ : : : : : :ヽ
      __ .... イ: : |<\∧ : : : : : :⌒\: : : : : :l : !: : : : : :'.
.          / |: /:|: :∨⌒: : : : : :| x-=ミ: : : :|: :|: : : : : : !
          |/: :lニ7 ,x=ミ\{\∨ r:'ハ}} : :八:ト :| : : : :|
          | : 八: |: {{ r'ハ    弋iソ |∨: : :|.八: : :i |
          | : : : iハ. Vソ       |: : : : :|: : :ヽ: i |
          | : : : |: : :    '    " |: : : : :ト、: : :ト:|ノ
             : : : |: : :∧'"   ー '    |: : : : :| Vlノ )_
           \|:|: : : : ;ゝ       /| : : : / ___)
澪ちゃん        |八: : /|  `ァ=‐<. /{.: ://     )\
                八/∨、|   { \  / ∨イ     〈0 ∧
りっちゃんと        {. { 八   {\_{ //{二ニ=--=ニ) 〈_∧
私のために       ∨|\ ヽ.  |  (//´        `Y|〉│
ありがとう           V\ \\|   //{/  / ̄ ̄ ̄\ノ八 |
                   (  {\| }}☆{{  >'"´ ̄ ̄ ̄ `丶\八
              ( ̄ {_>''─‐ '´ /         ` ̄ ̄`ヽ
              ∧  ∨       /      \       ノ


258:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 18:57:37 XFGjxlPL
ようやく俺たちも日の目を見ることができるのか

259:名無しさん@秘密の花園
10/10/26 22:14:43 nWHgBPIM
冬の日が早く聴きたいよ

260:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 00:43:10 y6efI85W
冬の日はごちゃごちゃ考えないで、
ありのままを聞けば、
ホント唯が律を想って歌ってる曲だね



261:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 04:52:55 lQ/nsQR9
冬の日聴いた
なんだろう・・・・・この感情をメモ帳に書きなぐってくるわ

262:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 10:46:51 Ifjx6tLU
冬の日やばい
唯→律ソングだ

263:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 17:57:28 MODA68p6
冬の日どういうことなの・・・
澪が歌うもんだとばかり思ってたから嬉しい誤算だ

264:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 18:31:32 Hrh5F9Ne
律を想う唯の気持ちを澪が詩にしてたってことだろJK



265:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 18:35:57 JUufNbfI
>>264
いやはや澪さんかっけぇですわ…!

266:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 21:09:12 SQRyQU7l
HTT2買って良かった
訓練された俺にはジャケ絵の唯と律が見つめ合ってるように見える

267:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 21:51:39 DlMwsI57
カレンダーの前にボーナスステージがあったって感じだな

冬の日は唯律公式ソング


268:名無しさん@秘密の花園
10/10/27 22:19:11 JcBMkTZw
そうか澪は唯の律に対する気持ちを歌詞にしたのか

269:名無しさん@秘密の花園
10/10/28 14:41:25 QLZto9aM
はぁ…唯律コプターかわいいよお

URLリンク(www.dotup.org)

270:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:06:44 zBOH+D/6
75%くらいりっちゃんだなw

271:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:08:59 kw5MjqoZ
冬の日の勢いに乗じて、SS投下します!
小ネタのつもりが、長くなってしまいました
読んでいただけたら幸いです
SSの呼び水になると信じて……!

272:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:09:42 Rb6S3NBP
おぉたのしみです!

273:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:10:02 kw5MjqoZ
ずるっ、ずるっ。
放課後の部室。ティータイムにも、練習にも当てはまらない音が聞こえてくる。
普段なら、ムギがもってきてくれる菓子の甘い香りが漂っているけれど、今日は、嗅ぐだけでお腹がすきそうな、醤油とダシの匂いが充満していた。

「嬉しいわ。私、インスタントのうどんをみんなで食べるのが、夢だったの~」

食べ慣れていないであろううどんを、上品に口に入れながらムギが言う。
ムギの菓子を断って悪いな、とは思ったけれど、意外と楽しんでいるようで、ほっとした。

「……どんな夢だよ。まったく、律が変なこと提案するから」

そんなムギに呆れながら、ぶちぶちと私に文句を言う澪。
とはいいながらも、箸が進むスピードは一番早い。だから太るんだぞ、と思ったけれど、言うと絶対殴られるので、言わないことにする。

「なんか、うどんすするだけで、今日の部活も終わりそうですね」

梓は、もう諦めたような表情で、ちびちびと食べ進めていく。
こいつも、スルー耐性が身についてきたな、と密かに感心。

そして、この企画にもっともノリノリだった、隣の相方の方を見ると、これ以上ないっていうくらいの幸せそうな笑顔で、つるつるとうどんをすすっていた。

「りっちゃん、おいしいねえ」

私の視線に気がつくと、すぐさま振り向いて、とろけるような笑みを浮かべた。
それだけでも、この企画を提案したかいがあったな、なんて。


274:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:11:55 kw5MjqoZ
「唯、ネギがついてんぞ」

優しいりっちゃんこと、私田井中律が、指を伸ばして、唯の唇の近くについたネギをとってやろうとした。

「ふへっ、どこどこ!?」

ちょうど私の指が唯の唇の端に触れたとき、なめとろうとしたらしい唯の舌が、ぺろりと指をすくった。
なっ、ちょっ、これは。
頭から足の爪先に至るまで、一気に熱が走った。
やばい、死ぬほど熱い。

「ばっ、なにやってんだ、ばかっ!」
「ひ、ひえ、ごめん、ペロッて食べようと思って」

子犬のように震えて、申し訳なさそうにする唯を見ていると、なんだか、顔がゆるんでしまって。
別にいいよ、と唯にいうと、唯は、ごめんねぇ、とまた謝って、食べるのを再開した。
また夢中に食べ始める唯の姿をほほえましく見ていると、三方向からの視線を感じた。



275:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:12:43 kw5MjqoZ
「なんだよ、ムギ」

ムギは、私の指と唯をじっと見比べて、わくわくしたように口を開いた。

「りっちゃん、別に私たちは気にせず、その指を思う存分なめて楽しんでもいいのよ?」
「なっ、何言ってんだよ、変態か!」

叱りつけると、ムギは、ふふふ、と不敵な笑いを浮かべた。恐ろしすぎるだろ。

「で、お前もなに、澪」

目を向けると、澪は、はあ、とため息をつく。

「まさか、それ狙いで、今回の企画を提案したんじゃないだろうな? 意地汚い奴め」
「はあ!? お前も何言ってんだよ、つか、意地汚いって何!?」

私の言葉に、澪はさらに深いため息をついた。

「……梓、その目はなんだ」

横目でじとりと私を見てくる梓にも声をかける。

「内心浮かれているくせに、取り繕っているのが癪にさわりますね」
「何言って、ていうか、悪口!?」

梓が、同意を求めるようにムギと澪を見やると、二人はこくりと頷いた。
なんだよ、この不利な展開!

「みんな~、どうしたの?」

優しく柔らかい唯の声が聞こえてきた。鈍感な唯も、さすがにこの不穏な空気を感じ取ったらしい。
唯のいつもの呑気な調子に、私の肩の力も、次第に抜ける。

「何でもないよ、ありがとな、唯」
「ふえ? なんでりっちゃん、お礼なんか」

唯のおかげで、何とか窮地を脱出できた。あぶねー。
ほっと息をついて、三人を見ると、頭を寄せ合って、何やら話している。

「絶対、私たちが言ったこと、図星だったよな」
「ああ、もう見ていてもどかしいです」
「そうね。でも我慢すればするだけおいしくなるわよ、うふふ」

聞こえているぞ、そこ三人。なんつー会話をしているんだ。
唯は、うどんに夢中で、聞こえていないみたいだ。
私は、唯を目の端で盗み見しながら、三人の言葉を反芻していた。
分かってるっつーの。
自分から、動きださなくちゃいけないことくらい。


276:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:19:14 kw5MjqoZ
一昨日のことだった。
唯と二人きりの帰り道。何気ない会話を楽しみながら、てくてくと歩いていた。

「りっちゃんと二人で帰るの、なんか新鮮。みんな用があるなんて、珍しいよね」
「あ、あっ、あっああ、そうだな」

思わずどもった私を、唯は不思議そうに見ていたが、詮索せずにまた前を向いた。
……ごめんな唯。
私にはっぱをかけようと、三人が強引にこの状況をセッティングしたなんて、口が裂けても言えない。
でも、ちょっぴり感謝している。
やっぱりふたりきり、っていうのは、特別だし。
だからこそ、ここで、思い切らなきゃ。

「えーっと、唯」
「んん?」

くるりと唯がこちらを向く。
唯と目が合うと、急に体が火照ってきて、手に汗がにじんできた。
いけ! いっちまえ、田井中律!

「私さ、えっと、」
「うん」
「私、唯が、好きな―」


277:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:19:50 kw5MjqoZ
んだ、と続ければよかったのに。
へたれ! 私のへたれんぼ!

「唯が、好きな―食べ物はなんだ?」

今ほど、自分の意外なチキンぶりを呪ったことはない。

「うーん、やっぱりアイス、かなぁ?」
「はは、やっぱりそうか、じゃあデザート以外では?」
「憂の手料理!」

ですよねー。憂ちゃん、一瞬悔しく思ってごめんな。
あ、でも、と唯が思いついたような声を上げた。

「憂には悪いんだけどね、インスタントのものも好きだよ」
「ああ、なんかたまに食べるとうまいよな」
「うん! インスタント麺、好き!」
「何が一番? ラーメンとか?」
「うーん、全部好きだけど、一番はうどん、かな?」
「私も、実はうどんかな」

だよねだよね、としばらくインスタントうどん談義で盛り上がって。
そういえば皆で食べたことないよね、って唯が言って、じゃあ今度の部活のときに、うどん食べるかー、って私が提案して。
なんだかんだで、二人きりの時間が終わってしまった。
軽く自分自身に失望していると、別れ際、唯が振り返って、

「あ、りっちゃんのハンバーグも好きだよ。ふふ」

という不意打ちをかましてくれやがったのだ。
それだけで、気持ちがふっと軽くなった。頬も、熱くなったけれど。
翌日、『部室でインスタントうどんを食べよう会』を提案ついでに、三人に昨日の首尾について話したら、思いっきり呆れられた。


278:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:21:10 kw5MjqoZ
そんなことがあって今、唯はのほほんと、私はどぎまぎと、三人はむずむずとしながらうどんを食べている。
唯とふざけあったり、楽しく話すことはいくらでもできるのに、どうしてか想いを伝えようとすると、一瞬ももたない。
分かっている。
このチキンっぷりを少しでも克服しなきゃいけないこと。

唯を見ると、あらかた麺は食べ終わっていて、箸で油揚げをつゆに沈めていた。
ちなみに、私と唯がきつねうどん、澪と梓が天ぷらうどん、ムギはカレーうどんだ。

「唯、油揚げは最後に残しておいたのか?」

聞くと、唯は得意顔で振り返った。

「そうだよ~。この、つゆがたっぷりしみ込んで、膨らんだ油揚げをぱくっと食べるのが好きなんだ~」
「はは、分かる分かる。食べたときに、つゆがじゅっと出てくるのがうまいんだよな」
「そうそう! あ、りっちゃんも油揚げ沈めてる! 気が合うねえ」

唯も、私と同じ食べ方をしていると知って、唯との距離がまた少し縮まった気がする。
やっぱり、こういう何げない会話が楽しいのって、いいな、と再確認。
焦れたような三人の視線は、ひとまず無視だ。

「ねえねえ、今ので思い出したけど、うどんのCMでこんなのあったよね」


279:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:22:57 kw5MjqoZ
唐突に話題を放り込んだのは、唯だった。
私も、他の奴らも、何? と唯の方を見る。

「男の人が、女の人を好きでね、」

全員が、ふんふんと頷く。

「で、男の人が女の人にちゅーして、って頼むの」

ぶっ、と口に含んだつゆを吹き出しそうになった。
ちゅー、という生々しい単語に、澪だけでなく梓も赤くなる。
ムギは……まあいいか。

「で、女の人は、じゃあ目をつぶって、っていうの」

私も思い出した。CMで見ている限りじゃ何とも思わないけど、こうして口で説明されると、やけに気恥かしいものに聞こえる。

「で、男の人は目をつむって、女の人の唇が近づいていって、」

いったん言葉を切ると、唯は箸で器用に油揚げを二つに折りたたんだ。
それを皆の前でかざす。油揚げの端が重なって、二段になっている。

「で、直前で女の人は、唇の代わりにこれを男の人の口にちゅっ、てして、何も知らない男の人は、ちゅーできたって喜んでいる、CMなんだ」

梓とムギは知らなかったらしく、唯の説明に、聞き入っていた。
澪は私と同じく思い出したそうで、「男の人、かわいそうだったよな」ってよく分からないコメントをしていた。


280:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:25:41 kw5MjqoZ
唯は、箸でとらえている油揚げを見ながら、首をかしげた。

「でも、いくらなんでも、唇と油揚げを間違えるかなあ?」
「いや、そこはほら、CMだからだろ」

私が至極当然の言葉を返しても、唯はまだうーん、と唸っている。
梓も、「どうなんでしょうね、見た目は似ていなくもないんですけど」と真面目に考え込む。
まさか。そんなことがあるかい。
唯は油揚げと睨めっこしながら、「んー」と唇を突き出している。

「おいおい、本当にやる気かよ。しかも、自分で」
「んー……だって気になるんだもん」
「でもそれじゃ、タイミングとか自分で分かっちゃうから、意味無いんじゃん?」
「えー、じゃあ、りっちゃんが私にやってよお」
「でえっ!?」

驚く私を尻目に、唯は、だってりっちゃんもきつねうどんだから油揚げあるし、と平気な顔で言ってのける。
しょうがない、と私が承諾すると、唯は、わーい、よろしくっ! とはしゃいでみせた。全く、もう、唯の奴。

「全然しょうがないっていう顔に見えないんだが」
「唯ちゃんの口がついた油揚げを後で楽しむ気マンマンね」
「まさに美味しいとこどりっていう感じですね」

うるせーぞ、そこの三人。


281:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 00:26:58 kw5MjqoZ
三つの囁き声を無視して、唯と同じように箸で油揚げを折りたたみ、唯の方に向ける。
唯は、うん、と頷いて、そっと目を閉じる。
ごくり、と誰かが唾を飲む音。
唯の意外に長いまつ毛が、かすかに動いている。早くしなきゃ目を開けてしまうかも。
瞼が閉じられた唯の顔は、いつもよりしおらしく、神秘的に見えた。
心臓がとくんとする。
落ち着け。CMの通りにするだけだって。大したことするわけじゃない。
油揚げをくっつけて、唯がなんやかんや感想言って、一通りはしゃいで、それで終わりだ。
いつもどおり、それで終わる。
……それで、本当にいいのか?
そう思ったとたん、不意に、体の奥が熱くなってきた。

「んー?」

いつまでたってもくっつかない油揚げに、唯が不思議そうな声を出す。
私は、油揚げをゆっくり近づけていく。
三人が、それをじっと見つめている。


282:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:03:15 kw5MjqoZ
私は、油揚げを挟んでいた箸を容器に下ろした。
三人ががっかりしたような気配を見せたけど、気にしない。
私は身を乗り出した。
油揚げを待っている唯のピンク色の唇に、私のそれを押しつけた。

「ん!」

唯が目をつぶったまま声を上げる。他の三人の声も聞こえた気がする。
唯、やっぱCMは現実とは違うよ。
唯の唇を、油揚げと間違えるわけがないだろ?
しっとりと柔らかい感触は惜しかったけれど、唯が目を開く前に、そっと離した。
唯が、夢から覚めたように、ゆっくりと瞼を開く。

「り、りっちゃん、すごい! やっぱり、CMは嘘じゃなかったよ! 本当に、唇みたいだった!」
「へーえ、そうなんだ、そりゃよかったな」
「うん!」

純粋な唯を、にやつきながら見つめる私に、三つの視線が刺さる。


283:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:04:01 kw5MjqoZ
「なななっ、へ、ヘタレ律のくせに」
「何か、ぷつんと切れちゃったんでしょうかね、キレる若者ですね」
「り、りっちゃん、あなたに教えることはもうないわ、あぁ、なんて百合うどん」

なんとなく、あいつらの鼻も明かせて、いい気分だった。
一通り落ち着くと、澪と梓は唯に近寄って、「大丈夫だったか!?」、「唯先輩、おいたわしい!」などと、口々に言っていた。

「大丈夫って、何が? そういえば、ムギちゃんぽーっとしてどうしたの?」

何も知らない唯は、ほぼ気絶しているムギの顔の前で、手をひらひらさせていた。
あのCMの女の人も、こんな気持ちだったのかな。
私は、にやにやが止められなかった。

とりあえず、ヘタレ卒業かな?
これから、覚悟してろよ。唯。

唯は、本当のことにいつ気付くだろうか。
今から、それが楽しみだった。


284:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:04:52 kw5MjqoZ
おまけ
結局今日の部活は、梓の予測していた通り、うどんをすすっただけで終わった。
三人がまた気を利かせて、唯と二人きりで帰らせてくれた。
澪と梓が眉をひそめていたのは、気のせいだと思いたい。こわっ。
今日のうどん、楽しかったな、ってだべりながら、軽い足取りで唯と歩いていた。

「唯、満足したか?」
「うん! みんなとうどん食べられて嬉しかったよ」

私は別な意味でも嬉しかったけどな、と心の中で呟いてみる。
すると、唯が意味ありげに見つめてきて、何? と訊いた。

「りっちゃんはいじわるだね」
「ん? 何で?」

唯は、ふふ、と笑って、ねえりっちゃん、と切り出した。
やばい、ヘタレ卒業したはずなのに、鼓動が止まらない。

「いくら私でも、油揚げと唇の違いくらいは分かったよ?」

えっ。
ま、まじですか。
急に、背筋が凍る。
じゃあ、唯に気付かれていないと思って、にやついたり、いい気分になったりした私って……思いっきりあほじゃん!!
ヘタレ、アゲイン。
やっぱり、私には無理だった。ちくしょー。


285:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:05:18 kw5MjqoZ
「りっちゃん」

呼ばれて、抱えていた頭をぱっと上げる。
唯が、あったかい笑みを浮かべていた。

「またしてね、油揚げちゅー」

…………え。
目を丸くすると、唯が、さらににっこりとする。

「今日は、ここら辺で帰るねっ。りっちゃん、また明日」

唯が手を振って、早足で家へと向かっていった。
私はそれを、呆然と見ながら一人ごちる。

「もう、油揚げなしでもいいだろ……?」

あの唇の感触を思い出して、頬が熱くなる。
ヘタレは、完全には卒業できなかったけど。
自分より、一枚も二枚も上手な彼女の笑顔を思い出しながら、足取り軽く帰った。
今から、明日が来るのが楽しみだった。

それから、私たちが、うどんぬきの甘い口づけを交わしたのは、また別のお話。

おわり


286:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:08:12 kw5MjqoZ
以上です!
元ネタのCMを知らなかった方には、分かりづらかったと思います。すみません…
こういうへたれ律、大人唯の組み合わせも好きなんで、書いてみました

287:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:10:13 Rb6S3NBP
いやぁぁぁぁいいぃぃぃぃかわいぃぃぃ

こんなに素敵なSSを投下してくれてありがとう
たしかにあったねこのCM


288:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:22:26 YUYp8RCb
>>286
ゆ、唯ちゃんがか、可愛すぎて、し、死にそう…!!!
ヘタレ律いいっすなw
誘い受け唯に振り回される律、いいわぁ…
GJ!

さて、その別の話とやらを(ry

289:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:24:33 raQ4dfd0
すごく良かった
唯に手玉に取られる律は大好物です

290:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 01:24:50 k17E3qA2
ヘタレりっちゃんも良いものですな・・・
唯はやればできる子だ、うん
乙でした

>>269
なんというウインドミル走法

291:名無しさん@秘密の花園
10/10/29 05:18:42 sGD0IxyC
>>286
乙!!
文章も話の構成も唯律の関係性もパワーバランス(?)もツボすぎてにやにや時間

292:名無しさん@秘密の花園
10/10/30 12:29:25 t4itczgg
>>286

唯かわええ

293:名無しさん@秘密の花園
10/10/30 15:55:43 VzkkEN/T
あげんなよ
映画の情報まだー?

294:名無しさん@秘密の花園
10/10/30 17:25:41 r2LqaSBp
>>286
乙!!
久々にこんなに胸が熱くなった…本当にキュンキュンしたな
まぁ、読んでる間に鏡を見たら変質者が居るだろうけどな

295:名無しさん@秘密の花園
10/10/30 17:34:11 x9FzyNID
興奮しすぎあげるなってば

296:名無しさん@秘密の花園
10/10/31 07:32:14 T6QhkdNV
URLリンク(s.cyrill.lilect.net)

唯…

297:名無しさん@秘密の花園
10/10/31 13:19:50 5b9R0s0I
自分も流れに乗って律唯ssを書きます

てか、未来からきた子供の話なんだけど、名前は伏せてても普通に喋るから、書いても投下はやめたほうがいいかな?

298:名無しさん@秘密の花園
10/10/31 14:27:03 LL/IaHKu
>>297
なんでも大丈夫でしょ

299:名無しさん@秘密の花園
10/10/31 20:28:10 UFvMnN6x
>>297
唯律唯であればどんな内容でもウェルカム

300:名無しさん@秘密の花園
10/10/31 22:05:36 kyEGnCE2
>>297
期待してる


未来からきた子供っていわれると
憂「時をかける長女」
を思い出すな

301:名無しさん@秘密の花園
10/10/31 22:35:42 5b9R0s0I
>>300
途中まで書いたss読み返してみたらちょっと似てた
未来からきた子供の話じゃなくて普通に唯律の数年後の話にしたほうがいいのかな
そうなると子供の名前は伏せられなくなるけど

302:名無しさん@秘密の花園
10/11/01 03:37:53 0CpGddna
前からちょいちょい自分を出してくる人だよな
厳しい事を言うようだけどここはお前の日記帳じゃないんだぞ
書きたいもん書いて投下してくれれば気に入ったらGJって言うしそうでなきゃスルーするよ
叩いてる訳じゃないからな

303:名無しさん@秘密の花園
10/11/01 09:15:53 PkpkooW4
すみません、気をつけます
ところで何レス連続だとさるさんなんですか?

304:名無しさん@秘密の花園
10/11/02 00:45:29 GROsp/1n
『ゆいー』

『りっちゃーん』

305:名無しさん@秘密の花園
10/11/02 01:02:46 UOH+Q7lk
すごいベタなんだけど、唯が「りっちゃんりっちゃん」って言って構って欲しそうにしてて
それを律が「しょうがないなーこいつは」ってわしゃわしゃしてやる

そういうのが大好きなんだ

306:名無しさん@秘密の花園
10/11/02 09:53:36 q4qhk9hG
スレチだったらすまんこってす
2ちゃん内でよくみる唯律絵が昨日ピクシブにうpされてたんだけど転載…?
二人が髪形交換してるやつ

307:名無しさん@秘密の花園
10/11/02 11:04:33 GROsp/1n
>>306
本人じゃないみたいだから違反画像だね。

308:名無しさん@秘密の花園
10/11/04 20:27:56 uFwNB/gi
夢に2人が出てきてアツいでぃーぷきっすを見せつけられたぜ…
今までアニメキャラの夢なんか見たこと無かったのに……うわあああああああああああ

309:名無しさん@秘密の花園
10/11/04 20:53:33 TACNxrWy
おい!その夢を俺にも見せろ!!

りっちゃんがクラスメイトな夢は見たことがあるんだがな

310:名無しさん@秘密の花園
10/11/05 22:06:00 pnKPodUi
URLリンク(www.lawson.co.jp)

311:名無しさん@秘密の花園
10/11/06 00:26:03 Oim2AAGl
唯律うめえええ

312:名無しさん@秘密の花園
10/11/06 00:32:57 3jgyukdK
>>310
会話が成立してないぞローソンしっかりしろ

313:名無しさん@秘密の花園
10/11/06 05:39:01 hNt/E6Ig
このスレのSS書きます詐欺は異常
いや、書いてくれる人には感謝

クリアファイル買えるかな…
転売のお世話にはなりたない

314:名無しさん@秘密の花園
10/11/06 18:32:49 +sA3JvGM
転売になりたいに見えた
俺は疲れてるようだ

315:名無しさん@秘密の花園
10/11/06 20:40:47 OvU4nxF3
スレが過疎っても出せる話題がないのがつらい

316:名無しさん@秘密の花園
10/11/07 05:06:27 CErKPVfP
>>312
会話じゃなくそれぞれの独り言なんじゃね?
つまりそういう空気すら許される仲だということだ

317:名無しさん@秘密の花園
10/11/08 20:19:51 NmFSy6XM
明日からクリアファイルですよ

318:名無しさん@秘密の花園
10/11/08 23:05:42 r8VPFP8o
あークリアファイル
戦争になるのかねぇ

319:名無しさん@秘密の花園
10/11/09 03:40:49 CU8APgYV
全員分+唯律多めに買いましたよ~
着ボイスは起きたらゲットしようかね

320:名無しさん@秘密の花園
10/11/09 15:45:39 bWSHV9nF
なんか案外楽にファイルゲッツ(多め)できた@岩手

一番くじ頑張ろう

321:名無しさん@秘密の花園
10/11/09 17:14:20 cG/HIgJA
>>312>>316
唯&律の唯の台詞は律&梓の律の台詞に繋がってて、唯&律の律の台詞は唯&紬の唯の台詞につながってると考えると幸せになるぞ
こいつらどっちでも会話してやがる!!

322:名無しさん@秘密の花園
10/11/10 19:06:05 eAHWX8NC
>>308
うらやましいな。。。クリアファイルGETできなかったorz

323:名無しさん@秘密の花園
10/11/11 01:46:56 v51NScfs
すごい過疎ってるな・・・

こういう時にパッと唯律SSでも書ける才能でもあればいいんだが

324:名無しさん@秘密の花園
10/11/11 09:14:52 SEG5Zmur
まとめWikiをつくるのはどうだろう?
このスレのSSをいつでもぱっとみてみたいし
SS職人さんの創作魂もよりいっそう燃え上がるかもしれないし
と、ずうずうしく考えてみる

325:名無しさん@秘密の花園
10/11/11 17:42:16 Id/ZNHdn
>>324
じゃあ作ってくれ
俺には無理だ

326:名無しさん@秘密の花園
10/11/11 19:40:48 O/vQMFzB
唯律はあず誕でもはしゃぎまくり!

327:名無しさん@秘密の花園
10/11/11 19:49:58 DvOApWyw
あずにゃんあずにゃーん、な唯にうーっとなっちゃったりするのかな律ちゃん
・・・いや、律のキャラじゃないか

あずにゃん以上に梓誕を楽しみそうだね二人は

328:名無しさん@秘密の花園
10/11/12 09:17:17 /rWytNHp
>>325
すまん、俺にも無理なんだ…
どうやればいいかわからない…
だれか器用な人よ、来てくれ~
他力本願で申し訳ない

329:名無しさん@秘密の花園
10/11/12 10:38:39 YQ6yr9sY
やだよ
作ったとこでwikiがどうなるか目に見えてるし

330:名無しさん@秘密の花園
10/11/12 12:33:53 sM9vgIx/
どうなるの

331:名無しさん@秘密の花園
10/11/12 15:26:17 bXimvsS0
どうなるの?

332:名無しさん@秘密の花園
10/11/13 01:09:35 X3+Wz4oj
>>231です。やっとかけーた。落とすの忘れてたのは内緒だよ!

澪「なあ唯。部活後時間あるか?」

唯「え?うん、大丈夫だよー」

・・・・・部活終了。

あたしと澪ちゃん以外はおうちに帰ったみたいなので、澪ちゃんの用件を聞くことにした。

唯「で、澪ちゃん。お話ってなに?」

澪「え、ああ。えーとだな。実は・・・・・。すっ、好きな人が出来たんだ」

え!?ええええええ!!いきなり何を言ってるんのこの子は!

唯「・・・うん。で、それをあたしに話してどうしたいの?」

澪「あ、ああそれでぇその好きな人ってのがな、りっ、あ、いや・・・・・」

りっちゃん?「りっ」ってりっちゃんのこと?聞くのかあたし?聞けるのかあたし!?あたしも・・・りっちゃんのこと気になってるんだけど。寧ろ好き!

唯「りっ、りっちゃんのこと?」

言っちゃたよおおお。あたしの馬鹿ああぁぁ!これで澪ちゃんも好きだったら気まずい・・。

澪「あ、ああ。そう.....だ////」

ゴンッ!

唯「えっ!」
澪「っ!?」
唯「むぎちゃん!」
澪「むぎ!」

まさか今の聴かれてたんじゃ・・・。てゆか、鼻血流しながら目を輝かせてるのは何でだろう?

333:名無しさん@秘密の花園
10/11/13 01:10:54 X3+Wz4oj
紬「あ、あのー。そっちに行ってもいいかしらぁ?」

澪「あっああ。いいぞ、でも鼻血ふいてからにしろよ」

紬「鼻血を吹く?まだ出せるかわからないけどがんばr

澪「そっちのふくじゃない!拭くだ!」

紬「あ!ごめんなさい!私のことは気にせず話を進めて!」

はぁーっと澪ちゃんが溜息を落としながら、今日はお開きだ!だって。続きが!話の続きが超気になる。今日はずっと悶々としそうだぁ。

まあ、悶々としましたね。うん、全然寝られなかった。メールしてもよかったんだけど、躊躇っちゃうよねやっぱ。

てことで部活前!他のみんなが来るまであたしと澪ちゃんで昨日のお話し再開!

唯「・・・・で、昨日の続き何だけど・・・・・」

澪「あ、ああそうだったな。で、結局・・・告白しようかなってね。私なんて無理かもだけどなぁ」

うーむ。これはホンキってことなのか。あたしどうしよ。あたしもりっちゃんのこと好きなんだ!何て言えないだろし・・・。

唯「そんなこと・・・・ないんじゃないかな?澪ちゃん可愛いし!」

何で?あたし、素直になれないよ。こんなに...こんなにも胸がずきずき痛むのなんて初めて.....。誰かを想って、こんなにも心が痛むのなんて初めてだ。

澪「ゆっ唯、どうしたんだ!!?」

唯「・・・・・え?」

334:名無しさん@秘密の花園
10/11/13 01:12:00 X3+Wz4oj
あ...れ....?あたし、泣いてるの?

唯「なっ何でもないよ!」

そのとき、がちゃっと扉が開き、騒がしい声が飛び込んできた。

律「おーす」
梓紬「こんにちはぁ」

みんなが来てしまったので、お話は一旦お開き!

部活後。

部活中に澪ちゃんがあたしとりっちゃんは残るようにと言われた。今は3人であたし真ん中でソファーに座ってる!

澪「りっりりっり律?」

律「何だ澪?今日は早く帰りたいのに!手短にな!」

あたしは黙ってこれを見届ける役なのだろうか。

澪「じっ実はな、私、好きな人が出来たんだ」

律「へー、そうなんだぁ。で、あたしにどうしろと?」

澪「いっいや。その好きな人っていうのがな・・・・り、り、りt

そんなのは絶対に嫌だ!

唯「いや!!!!!!」

二人が一斉にあたしの顔をみてきた。まあ、当然か。それは。いきなり叫べば。

律澪「どっどうしたんだ唯!!?」

唯「嫌なものは嫌なんだもん!あ、あたし。あたし。りっちゃんのことが大好きなんだもん!」

唯「誰かと・・・・りっちゃんが付き合う何て、嫌なんだもん!!!」

あーぁ。言っちゃったよ。でも、悔いはない。やりきった。うん、そうだ。あたしはちゃんと伝えたいことは言ったもん。それで・・・・満足だ。

澪「ふぅー。やっと素直になってくれたな、唯」

唯「えっ??」

335:名無しさん@秘密の花園
10/11/13 01:13:53 X3+Wz4oj
澪「お前が律のこと好きなんてとっくのとうに分かってたよ。唯は直ぐに顔に出るんだもん」

澪「で、私は律から唯のことが好き。と相談された訳だ」

ふっと隣のりっちゃんの顔を覗くと、顔が真っ赤になっていた。

澪「それで、勝手ながら恋のキューピットにでもなろうかと・・・・」

唯律「「恋のキューピットって」」

二人して笑ってしまった。

澪「わ、笑うことないだろぉ!・・・で、どうするんだ?」

・・・・・・・。あたしは....。

唯「あたしは、付き合いたいかな。って。りっちゃんが良ければだけど・・・///」

律「ばっ///い、いいに決まってんだろ!」

澪「.....さて、邪魔者は去ることにするよ。じゃな二人ともぉ」

そう別れを告げ、澪ちゃんは帰って行った。

唯「あ、あたしたちも帰ろっか!」

律「!ああ、そうだな」

夜空の下、肩を並べてゆっくりと歩いている。直ぐに、離れたくないのだと感じた。

唯「付き合うって言っても、実感ないや・・・」

律「あたしもだぁー。でも、こうして唯と一緒に歩けるのが嬉しい。心からな」

唯「りっちゃん!!てぇ、繋がない・・・?.....駄目かな?」

すっとりっちゃんは左手を出した。これは!・・・・、りっちゃんの手、とってもあったかいや。心まで温かくなってくる。

あたしたちは手を絡めたまま
夜道を幸福と共に歩き続けた

お終い。

どうもでした!拙い部分は許してくださいね!でわでわ!

336:名無しさん@秘密の花園
10/11/13 05:32:02 knSq5WGI
>>335
いいよいいよー
唯ちゃんマジかわええなぁ、澪ちゃんも一肌脱いでいい人だ
ムギちゃんが相変わらず鼻血キャラw

さあ、手を繋いで帰る二人がチューするとこまで書くんだ!

337:名無しさん@秘密の花園
10/11/13 11:40:37 pirkC4/J
>>335
澪さん・・・(´・ω・`)
駄目だ、唯律より澪が気になってしまうwww

338:名無しさん@秘密の花園
10/11/13 20:51:54 /o6/KFX+
素晴らしいからまた書いてくれ

やはり唯律は主食にできる

339:名無しさん@秘密の花園
10/11/14 13:18:20 cL9ukrVY
部室で梓の席に座っていて、のほほんとした顔しながら両手で頬杖ついてる唯。
しばらくして窓の外も青から橙になると突然机に突っ伏して
「りっちゃーん、りつーっ」と呟くんだけど一人きりのためか、やけに響く
外が真っ暗になり、ようやく唯が部室を出ようとドアノブな手をかけると、同時に律が勢いよく部室に入ってくる

そんな夢を見ました
何もない夢だけど、唯律者の自分は萌えてしまった

340:名無しさん@秘密の花園
10/11/15 15:31:02 DAbmdrLf
幸せな夢だな
VIPで唯律チラホラあってホクホク

341:名無しさん@秘密の花園
10/11/15 16:39:49 qJKQdgV0
>>335です。唯律少なかった・・・・。少し付けたし。終わって直ぐのお話です。

唯「えへへ、本当に嬉しいな。こうやって二人で歩けるのが」

律「前も歩いてたりしたろ?」

唯「友達としてでしょ?それは。今は違う。恋人として歩けるのが・・・・嬉しい」

律「そっそうか。あたしも・・・嬉しいぞ///へへっ」

りっちゃんのこんな可愛い顔を見たことがない。それを今、あたしの隣で見せてくれている。こんなに嬉しいことがあるだろうか!あたしだけに向けてくれる。それだけで、嫌なことがあっても幸せでいられる。

唯「りっちゃん。あたし、あなたが、りっちゃんが大好きだよ」

律「・・・・・あたしもだ。大好きだ、お前が。平沢唯が大好きだ」

唯「えへへ、なんだか恥ずかしいや///.....あっ!」

律「ん?どうした??」

唯「ここで、お別れだ・・・」

律「そ...うだな。楽しい時間はあっという間に過ぎちゃうな」

唯「あたし・・・・帰りたくない。離れたくないよ......」

律「あたしもだよ。でも、ちゃんと帰らなきゃ駄目なんだよ。分かるだろ?」

唯「わっ...かるけど。でも。でm





342:名無しさん@秘密の花園
10/11/15 16:41:53 qJKQdgV0


!!!!あっあたしの唇が・・・・・りっちゃんの唇とくっついて......
ちゅっ、ちゅちゅちゅちゅちゅーを、ちゅーをしてしまった。
とっ、とっても柔らかかった。それに、初ちゅーだ。あたしはりっちゃんに初めてを取られちゃった。

律「こっこれでもまだ帰れないか?//////」

りっちゃんは顔をりんごみたいに真っ赤にして、あたしの返事を待っている。かっかわいい!食べちゃいたいくらい!

唯「あした。明日もいっぱいしてくれるならちゃんと帰る」

律「いっ....いくらでもやってやるよ!」

りっちゃん!!大好きだよ!!
そんなりっちゃんを見ていたら胸がキュンキュンする。衝動的に抱きついてしまった。

律「あっ」

ちゅっ。

唯「へへ!今度はあたしからちゅーしちゃったよ」

律「ばっ///嬉しいじゃねえかぁ」

えへへ。
あたしも嬉しいよ!

律「・・・・じゃっじゃあ....もう、行くぞ」

唯「......うん。また明日ねぇ!ばいばーい!!!」

ああ。っといい、りっちゃんは歩き始めた。・・・やっぱり、寂しいなぁ。そんな気持ちもあるけれど、何だかにやにやしちゃうよ。ちゅーして。
本当に柔らかかったな、りっちゃんの唇。

とっても、心があったかい。りっちゃん、いや、律。あなたに会えて本当によかったよ。

りっちゃんだぁい好きだよ。



お終い。

以上で完結とさせて頂きます。ありがとうございました!

343:名無しさん@秘密の花園
10/11/15 21:56:46 89tkkz3S
追加分最高 いいもん見れたわ

344:名無しさん@秘密の花園
10/11/15 22:24:54 RNNYfbIc
おつおつ。
あまあまいちゃいちゃな唯律最高!
また書いてほしい

>>340
え、いまどのスレが唯律?

345:名無しさん@秘密の花園
10/11/16 12:23:35 aJpK5Qr5
乙です。唯律かわいいよ唯律唯律ー!
読んだら自分もちょっと書いてみたくなったんで稚拙な文章だけど投稿させて頂きます失礼します


大学からの帰り道、りっちゃんと二人きり。
白い息を吐いて何てことない話をしながら歩きなれた道を行く。
マフラーと髪の間から見えたりっちゃんの耳が冷たそうで、温めてあげたくなったから触ってみたら驚かれちゃった。
驚いたのを誤魔化すためか、寒いなー、とりっちゃんが私に肩をピッタリくっ付けてきた。なんだか、幸せだなぁ。
私、りっちゃんとこうやってずっと一緒にいたい。
ずっとを叶えるために私が出来ることは何だろう。
隣で寒そうに鼻を啜るりっちゃんが、さみーってまた言った。

「ねぇりっちゃん」



346:名無しさん@秘密の花園
10/11/16 12:24:47 aJpK5Qr5

冬って寒いね。
耳なんか凍えて千切れちゃうんじゃないかって思うし、鼻真っ赤になっちゃうし、頬っぺたカサカサになっちゃうし、やだね。
でも冬のもこもこな洋服って可愛いよね。冬限定のお菓子も大好き。
あとクリスマスとお正月もワクワクするから好きだなぁ。
寒い外から帰ってきてから飲むあったかいココアも良いね。
アツアツのお風呂に首までたっぷり浸かるのも気持ちいいね。
クリスマス、一緒にキリストの誕生日祝おうね、りっちゃん。
年越しそば食べたら初詣はどこに行こうか。私たちも晴れ着なんて着てみちゃう?
りっちゃんが寒い時は私がココア作るよ。ちゃんと、牛乳煮て作るココア。
夜はコタツに潜って夜更かししちゃおう。
冷たい布団に入らなくて良いように、八時になったら湯たんぽ入れる係するね私。
朝になったら先に起きた方が暖房点ける係だよ。
そうやって毎日過ごしていきたいな。
それで春が来て、あったかくて、夏が来て。
ねぇ、その先も今みたいにりっちゃんが居てくれれば私、幸せなんだよ。
暑くても寒くても。
ずっと、私の側にいて欲しいんだ。

「ななななんか、下手なプロポーズみたいだなあはは!!」
「みたい、じゃないよ。プ、プロポーズであります!りっちゃん隊員!
ずっと一緒に居るためにどうすれば良いか、私なりに考えた結果なんだよ」
「突然過ぎるっつーの!大体冬は寒いって話じゃなかったのかよ!
 それがクリスマスだかココアだかの話になって・・・」
「それは・・・私もびっくりです・・・もっと格好付けるつもりだったのに。」
「でも」
「はいっ」
「これが唯からのプロポーズなら、断れるわけないしさ・・・」
「りっちゃん・・・!!」
「私だって、一緒にいて欲しいんだ。
 ・・・・よろしくな、唯。」

私今どんな顔してるのかな。りっちゃんと同じかな。
嬉しいのに、泣きそうだよ。
りっちゃんも照れたのか、さっきみたいに、寒いなぁって肩を寄せてきた。
うん、やっぱり幸せだなぁ。


おしまい。


お粗末様でした。

347:名無しさん@秘密の花園
10/11/16 19:29:58 xx5B9k3G
かわ唯

348:名無しさん@秘密の花園
10/11/16 22:16:15 Trm15ojC
>>346
おつ!
唯かわいかった!
また書きたくなったけど.....まあ、いいや。うん、本当におつでした!

349:名無しさん@秘密の花園
10/11/16 23:11:17 cMACybrH
>>346
可愛すぎて死にたい

350:名無しさん@秘密の花園
10/11/17 00:24:09 dqR+4hTN
>>346
くっ…唯ちゃんが可愛過ぎるわ…すごい破壊力だ…
照れりっちゃんも可愛過ぎる

351:名無しさん@秘密の花園
10/11/17 09:11:08 A//VpRHO
支部に律唯マンガ

352:名無しさん@秘密の花園
10/11/17 14:23:56 jAi7wvi7
>>351
見てきた。あれはいいものだ

353:名無しさん@秘密の花園
10/11/17 22:36:47 yAwrEeE5
>>351
あっぷしてもらえないでしょうか?


354:名無しさん@秘密の花園
10/11/17 22:37:27 ijNdXRco
自分で見に行けよ

355:名無しさん@秘密の花園
10/11/17 22:53:05 yAwrEeE5
>>354
PCの調子が悪いのか何なのか分からないけれど、見れなくて…
どなたかお願いします! すいません

356:名無しさん@秘密の花園
10/11/18 00:11:42 ekRb+cFE
このスレ、アホな奴多いな(笑)

357:名無しさん@秘密の花園
10/11/18 01:53:47 vPFQyZq3
一緒にすんなよ!

358:名無しさん@秘密の花園
10/11/18 07:18:57 jcg2Qrz6
まあまあまあまあまあまあ

ピクモバで見れば良いんでないかい

359:名無しさん@秘密の花園
10/11/18 08:40:04 Gk6+6lG0
>>358
完全盲点でした…わざわざありがとうございました

スレの雰囲気悪くしてしまってすみませんでした
これからじっくり律唯漫画を味わいます

360:名無しさん@秘密の花園
10/11/20 16:31:37 y6chhVli
律(唯誕まで一週間か…今年は二人きりで祝いたいな。)

361:名無しさん@秘密の花園
10/11/20 16:48:13 8Hi7lMcR
唯(私誕まで一週間か…今年はりっちゃんと二人きりで祝いたいな。)
こうですか、わかりますん

362:名無しさん@秘密の花園
10/11/20 21:13:07 0GyjB2Wy
思考回路がたまにガッチリハマる二人

363:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:11:42 DacRdt8F
>>360-361

とてもいい電波を受信したので、さっそくSSにしてみました
短いですが、お楽しみください
では、投下します

364:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:13:05 DacRdt8F
唯「りっちゃん、どうしたの? 眉間にしわ寄せて」

律「ん……なんでもないよ」

唯「あ! そういえばもうすぐ」

律 ピクッ

唯「クリスマスまでちょうどあと一カ月になるね!」

律「(…唯がおバカさんでよかった……)」

唯「くーりすーますー♪ えへへ、プレゼント楽しみだなあ」

律「え?」

唯「憂、なにくれるんだろー?」

律「(ちょおおい!! 私に言ったんじゃないのかよ! つーか、クリスマスより先に、大事なイベント忘れてませんかあ!?)」

唯「りっちゃん、さっきからどうしたの、頭抱えて」

律「おっ、」

唯「お?」

律「お前のせいだあああ!!」

唯「ふええええっ!?」

律「はぁ……はぁっ…」


365:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:13:53 DacRdt8F
唯「り、りっちゃん!?」

律「悩んでんだよ……」

唯「え?」

律「ぷ・れ・ぜ・ん・とっ!!」

唯「……クリスマスはまだまだ先だよ? そんな悩まなくても……」

律「ちーがーうっ!!」

唯「えー、もーなあに?」

律「もう、唯なんて知らんっ!」

唯「ええ~」

律「……帰って、一人で考える」クルッ

唯「まーって、まってよう」ガシッ

律「またないっ!」

唯「やだあ……」ギュッ

律「ゆ、ゆい!?」


366:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:15:07 DacRdt8F
唯「りっちゃんの悩みは私の悩みでもあるんだよ。だから、一人で悩んじゃやだっ」

律「唯……」ギュッ

唯「ね? 私じゃ頼りないかもしれないけど、少しだけでも、話してみてよ」

律「い、いや、でも」

唯「話してくれなきゃ、帰さないもん」

律「(なんかよくわかんない展開に……でも)」

唯 ギュウッ

律「(ここまでさせて、言わないってのはな……むしろ、何が欲しいのか、本人にダイレクトに聞く方がいいのかも)」

唯「りっちゃん、あったかい」

律「お前の方が、あったかいよ、って唯」

唯「うん?」

律「話、聞きたいんじゃなかったのか?」

唯「うーん……なんか、どうでもよくなっちゃった」

律「そおおおおいっ!!」

唯「だから、やっぱいいよ、りっちゃん。でも、もう少しこのままでもいい?」

律「いや、いいけど、ってまて」

唯「あはっ、今度は、私がまつ番なんだね」

律「んな、ほのぼのと会話している場合じゃねーだろ!?」


367:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:18:01 DacRdt8F
唯「でも、りっちゃんとまったりしているの、好きだよ」

律「……そ、そっか」

唯「うん、ふふふ」

律「へへへっ」

唯「まったりターイムっ♪」

律「まったり……ちょ、まてよ!」

唯「りっちゃん、キムタクみたーい」キャッキャッ

律「……悪いけど、スルーするぞ。てか、唯!」

唯「うーん?」

律「は、話聞きたくないって、どういうことだ!?」

唯「聞きたくないんじゃないよ、どうでもよくなっちゃった、っていったんだよ」

律「なおさら悪いわい! あーもう、スイッチ入った」

唯「りっちゃん号、前進っ!」

律「ウィー、ガシャッ。て、違うっ!」

唯「あん、もお~」

律「こうなりゃ、意地でもお前に話したくなったわっ!」

唯「りっちゃん、結構意地っ張りだからね~。いいよお」

律「どっちがだ……ったく」


368:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:19:23 DacRdt8F
唯「で、なあに?」

律「ふう、やっとか……実は、さっきもいったように、プレゼントを何にするかで悩んでんだよ」

唯「だから、クリスマスはまだ」

律「違うっつーの! それよりも、もっと大事なイベントだよ!」

唯「えー……わかんないよ~」

律「唯に関わることだぞ」

唯「うーん、あ、そういえば、昨日包丁でちょこっと切っちゃったんだよ」

律「え!? 早く言えよ、どこだ?」

唯「人差し指の背の部分を、ちょろっと」ヒラッ

律「ばか、絆創膏くらいしとけ。おかげで、部活のとき気付けなかっただろ」

唯「いろいろ、料理の練習してたら、こうなって」

律「私を呼べよ。そうしたら、けがなんてさせなかったのに」


369:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:20:15 DacRdt8F
唯「そうしたら意味無いんだよ」

律「……は?」

唯「いいの、一人でがんばるって、きめたの」

律「っとに……」パクッ、ペロッ

唯「うひゃっ、りっちゃん!?」

律「止血だよ。まあ、もう止まっているみたいだけど」

唯「りっちゃんって、舌もあったかいね」

律「おーそうだろ。ま、唯もな……って(私、今何した!?)」

唯「どうしたの? 顔まっか」

律「なななななんでもないっ!」

唯「変なりっちゃん」

律「お、お前に言われたくないわっ」

唯「挙動不審なのはりっちゃんでしょ、急に頭抱えたり」


370:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:21:58 DacRdt8F
律「……あっ、そうだっ。唯、さっきの分かったか? 何のイベントか」

唯「うーん、わかりませんっ!」

律「あほっ!!」ペシッ

唯「ええ~、いたーいっ」

律「どこまでお前は鈍いんだっ!」

唯「鈍いのはりっちゃんだよ~」

律「はぁ? 私のどこが…」

唯「イベントとか、別に、私はそんな気にしないもん」

律「ちょ、おい」

唯「イベントじゃなくても、こうしているだけで、ほくほくするからねっ」

律「……え?」

唯「りっちゃんといれば、毎日が記念日だも―ん! なんちゃって。……だから、そんな私の気持ちに気付かないりっちゃんは、にぶちんさんなの」

律「……」ペシッ

唯「え? またぶたれた~」

律「う、うるさい」

唯「りっちゃん?」


371:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:22:55 DacRdt8F
律「……なんか、イベントイベント、って悩んでた私が、ばかみたいだ」

唯「結局、なんだったの?」

律「……11月27日」

唯「ふえっ?」

律「唯の誕生日っ!」

唯「え……ああ~っ!」

律「ようやくかよ! だから、何あげようか、いっそお前に聞いてっ」

唯「え、決まってるでしょ?」

律「……へ?」

唯「だからー、ぷれぜんと」

律「え、いやっ」

唯「ええ、だから、料理の練習してたのに」

律「ごめん、唯……どういう」


372:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 01:23:50 DacRdt8F
唯「りっちゃんが言ったんだよ、去年の誕生日のときに、ちょうど、みんなでうちんちでパーティしてて」

律「……えーと?」

唯「みんなが寝静まったときに、私とりっちゃんだけ起きてて」

律「(あ、覚えているような)」

唯「私が今日楽しかった、ありがとっていったら、りっちゃんが、今から来年のパーティ予約していい? って」

律「(うあ、唯、やめろやめろ)」

唯「私が、もちろん、やったー! って喜んだら、りっちゃんが、違う、来年は、二人きりのパーティってことで、予約したいんだけど、って」

律「(い、いいました!)」

唯「で、うん、かしこまりました、プレゼント期待してるね、っていったら」

律「(……こっから先は、なんていったんだっけ)」

唯「前日の夜に唯の家に行って、日付が変わるまで、唯が十八才になるときまでずっと、抱きしめててあげるって」

律「うっ、わあああああっ!!」


373:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 02:00:48 DacRdt8F
唯「だから、そのあとのパーティ料理をりっちゃんに作ってあげようと思って、練習してたんだよ?」

律「(いった。確かに、いった。でも)」

唯「りっちゃん、忘れてたの?」

律「(冗談交じりで……っていうか、唯も、照れながら笑ってたから、冗談っていう風にとったと思ったのに)」

唯「もう、少しぷんぷんだよ?」

律「(半分、本気だった。何より、唯は、それを楽しみにしててくれたんだよな)」

唯「……りっちゃん?」

律「(なんだ、じゃあ、決まりじゃん。最初から悩むことなんてなかったんだ。私も唯も、それが、一番、嬉しいんだから)」


374:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 02:02:00 DacRdt8F
唯「……やっぱり、無理だったら、いいよ?」

律「だめだ。もう、予約してあるだろ?」

唯「……りっちゃん」

律「前日の夜に、唯の家にいくから」

唯「うん。じゃあ、改めてっ」

律「ん?」

唯「りっちゃん、その日、ずっと私と一緒にいて。そのプレゼントがいい」

律「……26、27日だけでいいの?」

唯「ふえ?」

律「……いや、続きは、誕生日にな」ギュッ

唯「うんっ」ギュッ

私も、唯といれば、いつだって、特別な日なんだよ。
なーんて、な。

おわり


375:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 02:04:15 DacRdt8F
おわりです。
唯とりっちゃんが、こういう会話をしていればいいな、と思いました
意外に長文になり、失礼しました

376:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 03:23:04 ZBp4n2Is
>>375
うぎゃあああああああああああああああ
健気唯ちゃん最高に可愛いだろこんちくしょー
18になるまで抱き締めてるとかりっちゃん自重、いや、もっとやれ
あ~最高だった
こりゃ誕生日楽しみだw

377:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 07:15:24 gq8Xadd2
>>375
おつ!
悶々としてるりっちゃん可愛かった!

二人で幸せに過ごして欲しいねー


378:名無しさん@秘密の花園
10/11/21 10:01:24 rdTut8ug
>>375
いいね、最高!
当然誕生日当日の様子も書いて頂けるんですよね?

379:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 00:35:48 /PGakpZB
>>375
乙!!
2828が止まらなかったぜ

380:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 12:32:38 QhuUv3XY
いい夫婦の日
ってことでssを書いたんだけど、何レス連続でさるさんくらうのかわからない
誰か教えてください

381:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 13:02:23 5fiqTDQb
>>380
10か11レスじゃなかったかな?
いい夫婦の日のSSなんて、期待がマックスだ
楽しみにしてる

382:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 13:54:58 QhuUv3XY
>>381
サンクス。じゃあ前編と後編にわけて、後編は明日にするよ
とりあえず前編から


唯「りっちゃん」

律「ん?」

唯「みんな遅いねえ」

律「そうだな。遅いな」

唯「何してるんだろうね」

律「掃除当番だって言ってたし、掃除してんじゃないのか?」

唯「だよね」

律「うん」

唯「りっちゃん」

律「ん?」

唯「ちょっと眠い」

律「じゃあ、みんなが来るまで寝てるか?」

唯「うん。肩借りていい?」

律「ちゃんと返してくれよな?」

唯「どうかな?」

383:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 13:55:36 QhuUv3XY
律「こらこら。…ま、肩じゃ寝にくいだろうから膝を貸してやるよ」

唯「いいの?返さないよ?」

律「それは困るな」

唯「ふふっ、冗談だよ。借りるね」

律「ああ。みんな揃ったら起こすよ」

唯「ありがとう」

律「おやすみ」






律「……い……唯」

唯「ふぁ…?」

律「唯、起きろ。みんな来たぞ」

唯「あれ?……あ、ホントだー」

澪「唯は本当に寝るのが好きだな」

384:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 13:57:00 QhuUv3XY
唯「む。それは違うよ澪ちゃん」

澪「何が違うんだ?」

唯「私は授業で体力を使い果たしたから、こうやって放課後にちょっと寝て回復してるのだよ。だから別に寝るのが好きなわけじゃ…」

澪「授業中にも眠っていたのに体力を消耗していたのか。器用だな」

唯「褒めるなよ~、照れるじゃないか」

梓「それ褒めてませんよ」

唯「あ!あずにゃーん!」

梓「あれ?先輩、今日はヘアピンしてないんですね」

唯「さり気なく避けられた!…って、ヘアピン?」

紬「唯ちゃん、はい、鏡」

唯「ありがとームギちゃん。どれどれ……?うん?」

澪「ヘアピンしてないのも似合ってるな」

唯「えー?チャームポイントなのにー。でも、寝る前はつけてたんだけどなあ。落ちたかな」

律「ごめん。私」

唯「え?」

385:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 13:58:32 QhuUv3XY
律「あんまり気持ち良さそうに眠ってたからさ。ほら」

唯「あ、ヘアピン。りっちゃんが取ったの?」

律「うん。顔に当たって傷でもついたら大変だろ?」

唯「…あ、ありがとう」

律「ん」

梓「では、練習を…」

紬「唯ちゃんも起きたし、お茶にしましょうか」

唯「さんせーい!」

律「お茶ー!お菓子ー!」

澪「練習だろ!」

梓「そ、そうです!練習です!」

律「あれー?二人はいらないのか?」

澪・梓「う…」

唯「んもう、仕方ないなあ。もったいないから私が代わりに…」

澪「だ、駄目だ!」

梓「そこまで言うなら、い、いただきます…」

律「素直じゃないなー」

386:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 13:59:27 QhuUv3XY
部活終了!

梓「……結局、お茶飲んでお菓子食べてお話するだけで終わってしまった…」

唯「あずにゃんが一番お茶のおかわりしてたねー」

梓「……」

紬「じゃあ、私達はここで」

律「ああ。……澪」

澪「ん?」

律「私、親に買い物頼まれてるからさ。唯たちの方向に行くんだ。だからここからは一人で帰ってくれないか?」

澪「付き合ってもいいぞ?」

律「大丈夫だって。それに最近暗くなるの早いから、澪は帰ったほうがいいだろ」

澪「ぐ……、わ、わかった…」

律「また明日な」

澪「ああ」

紬「なんだか心配ね…」

梓「澪先輩、送りましょうか?私、ちょっとなら遠回りしても大丈夫ですから」

澪「う、うん…頼む」

387:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 14:00:39 QhuUv3XY
唯「あはは、お願いねあずにゃん」

梓「はい。それでは失礼します」

紬「また明日」

律「じゃーなー」




紬「私は駅だから、こっちね」

唯「ムギちゃん、ばいばーい」

紬「ええ」

律「じゃ、私らも行くか」

唯「うん。……ねえ、買い物って嘘でしょ?」

律「何で?」

唯「本当に買い物なら、怖いのがダメな澪ちゃんは逆に連れて行くと思うんだ。家が近いから送ってあげることだってできるし」

律「……鋭いな。でも買い物頼まれてるのは本当だぞ」

唯「そうなの?」

388:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 14:02:13 QhuUv3XY
律「澪に一人で帰るように言ったら、心配した梓が送ってくれるかと思ったんだよ。確率は低かったけど」

唯「で、送ってくれた」

律「うん。それから、ムギは電車通学だから駅に着けばムギは抜ける」

唯「そうだね」

律「それで、ようやく唯と二人きりになれる」

唯「……部室で二人きりだったじゃん」

律「あれは後でみんなが来るって分かってたからな。今みたいに完全に邪魔が入らないようにしたかったんだよ」

唯「……」

律「買い物、付き合ってくれるか?」

唯「……うん」

律「へへっ、サンキュ」


ちょうどいいので前編はここまでにします
後編は明日投下させてもらいます
いい夫婦の日関係なくてすみません

389:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 16:27:05 rgnXD+M9
いあいあ、実に良いやっぱりこの二人はかわいいなぁ

390:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 17:29:52 zB/3RRQ1
すばらしいですね
後編にも期待

391:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 18:34:15 +WNztoMF
ごく稀にVIPでけいおんカプ厨の対立のスレが立つけど
そんな中でも唯律はねーよwが前提なのがものすごくムカツク
しょせん作中でセックスでもしない限り公式なんかないのに
唯梓や律澪や唯澪が人気あるの分かるけど、唯律だって萌えるだろーが
唯の前じゃ律は可愛くなれないとかどこ見て言ってんだ?(逆もまたしかり)
想像力欠如のカス共め

あーすっきりした

392:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 18:39:52 rgnXD+M9
まぁすっきりしたようだが…

あんま興奮するなよ

393:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 21:10:10 o0NJOlBu
ここで愚痴られても

394:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 21:56:48 8IvDTMda
唯律を見て和めばいいよ

395:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 22:04:02 bN1ifxTD
まぁマイナーなお陰で変に敵対視もされないよね

ところでまた小説書いてみようかと思うんだけど、地の文を一人称にして
話進めるのと台詞中心の、どっちのが読みやすい?


396:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 22:07:24 rgnXD+M9
俺はどっちでもいいよ…ってゆーのが料理と一緒で困るかな?
でも貴方が書きやすいほうで構わないよ

397:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 22:09:28 zB/3RRQ1
読みやすいのは台詞、読みたいのは地の文

398:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 22:38:51 bN1ifxTD
参考になりました
ありがとう!

さっき、唯と律の落書き見るために冬の日見てたんだけど今更ながらアレ唯律萌え多いね
憂ちゃんみたいな妹うらやましいぞーこのこのーってりっちゃんとうりゃりゃ~って唯の絡みがツボった

399:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 22:40:49 rgnXD+M9
んだねー二人の絡みは癒されるよ

400:名無しさん@秘密の花園
10/11/22 22:47:57 xcPf7rW1
>>388
遅ればせながらGJ! きゅんきゅんしたよ!
隠れイチャイチャとか、超俺得
明日が待ち遠しいな

ヘアピンなしの唯ちゃんに、りっちゃんはときめかなかったのだろうか?
内心気が気じゃなかったら嬉しいな

401:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:32:57 3o91/vqB
日付変わったしそろそろいいかな?
というわけで、後編です


唯「もー、帰ってすぐ電話しようかと思ってたのに」

律「電話よりも実際に二人きりのほうがいいだろ。ほら、手」

唯「ん」

律「さみーな」

唯「そうだねえ」

律「寒いからしりとりしようぜ」

唯「寒いのとしりとりは関係ないんじゃない?」

律「なんかふと浮かんだんだよ」

唯「そっか。いいよー」

律「じゃ、しりとりの「り」からな」

唯「りんご」

律「極楽鳥」

唯「えっ(何でいきなり極楽鳥…)」

402:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:33:41 3o91/vqB
律「「う」だぞ」

唯「う、ウサギ」

律「ギネス」

唯「スイカ」

律「カメ(そういやトンちゃんにエサやったっけ?)」

唯「目玉焼き」

律「黄色」

唯「ろ…?ろ……ロウソク」

律「車」

唯「枕」

律「ランドセル」

唯「ルービックキューブ」

律「んー……、ブランド」

403:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:34:48 3o91/vqB
唯「ドーナツ」

律「机」

唯「鉛筆」

律「月」

唯「キス」

律「……っ」

唯「「す」だよ、りっちゃん」

律「あ、ああ…。す、スイカ」

唯「それ言った」

律「あ……」

唯「はいりっちゃんの負けー」

律「くそーっ」

404:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:36:23 3o91/vqB
唯「ふふっ。じゃあ私の言うこと、一つ聞いてね?」

律「え?そんな勝負してたか?」

唯「負けたんだから言いっこなし」

律「う、な、なんだよ…」

唯「キス、して」

律「はあっ!?」

唯「してよー」

律「できないって!」

唯「えー?付き合ってるのに?」

律「も、物事には順序というものがあってだな」

唯「告白した、付き合い始めた、手を繋いだ、デートをした。その次でキス以外ってある?」

律「……えと…」

405:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:38:03 3o91/vqB
唯「そろそろ覚悟決めなって。もう待つのは疲れたよ」

律「唯…」

唯「ほら、キスして」

律「……」

唯「はーやーくー。人来ちゃうよ?」

律「で…でも」

唯「……」

律「その…」

唯「……りっちゃん、本当に私が好きなの?」

律「あ、あ、あ、当たり前だ!」

唯「でも、キスしてくれないよね」

律「ごめん…」

406:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:41:21 3o91/vqB
唯「3ヶ月だよ?3ヶ月。人にもよるけど、私にとっては長い」

律「ご、ごめん」

唯「手は積極的に繋いでくれるけど、好きって言うのはいつも私から。デートに誘うのも私から」

律「……」

唯「不安になるよ…」

律「唯…」

唯「ねえ、私のこと好き?」

律「…うん」

唯「どのくらい?」

律「誰とも比べられないくらい」

唯「誰にも渡したくない?」

律「うん」

唯「じゃあ、それを証明してよ」

律「え?」

407:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:44:21 3o91/vqB
唯「本当に好きって、証明」

律「証明…」

唯「できないなら、りっちゃんの気持ちは信じられな」

チュッ

唯「……」

律「し、したぞ」

唯「……」

律「……」

唯「……」

律「あの、唯…?」

唯「……ほっぺ?」

律「えっ?」

408:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:47:35 3o91/vqB
唯「何でほっぺ?」

律「え、あ、あの…」

唯「口じゃないんだ?」

律「な、難易度が高すぎる」

唯「難しくないのになあ」

律「恥ずかしいんだよ…」

唯「もう…。りっちゃんのばか。ヘタレ。キス下手」

律「し、仕方ないだろ。初めてなんだから…」

唯「私だって初めてだよ」

律「じゃあ上手いか下手かなんてわかんないだろ」

唯「わかるよ。ちょっとだけ歯が当たった感じがしたもん」

律「うぐ…」

唯「でも、ありがとう」

律「……うん」

409:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 00:55:14 3o91/vqB
唯「次からはちゃんとしてね?」

律「唯からもしてくれよな?」

チュッ

唯「はい、したよ」

律「ほっぺかよ」

唯「お互い様」

律「む…」

唯「りっちゃんが口にしてくれたら、私も口にするよ」

律「えー」

唯「えー」

律「何で唯が不満そうな顔するんだよ」

唯「りっちゃんが不満そうな顔してることが不満だから」

律「そうかい」

唯「じゃ、買い物行こうか」

律「だな」

唯「手、繋いでね」

律「当たり前。……唯」

唯「なに?」

律「大好きだよ」

唯「私も。大好きだよ」


おわりです
ここまでありがとうございました
思った以上に長かったから、いつさるさんくらうかとドキドキしていたのは内緒

410:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 01:01:26 LWVtw9VZ
積極的な唯も初々しい律もかわいい、すっごく可愛い


411:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 01:03:40 JaBdOzMk
そうだよなあ
迫られてタジタジになる律ってのはなかなか他の組み合わせじゃ見られないと思うんだよなあ
律唯かわいいよかわいいよGJ

412:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 01:49:06 0qn1HQqG
SS書いたけど規制中だった…てことでテキストで
URLリンク(www.dotup.org)

413:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 02:46:31 R4FRtX7u
みんな乙!意外と唯律ってめぐまれてるカプのような気がしてきた

414:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 10:02:47 S2LD4fRl
>>409
>>412
端的に言ってお前ら素晴らしいよ!GJ!

415:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 16:06:06 urtt+y+R
>>409
かわいいようかわいいよう
天然Sな唯と、恥ずかしがる律が、唯律の醍醐味だと再確認できました乙

>>412
唯律大学生編は夢が膨らみますな! 素晴らしい
どんどん唯色に染まる律は、非常に好みです
「しょうがないなぁ」といいつつも、唯の面倒を見る→同棲する→籍入れる
という流れですね、分かります

416:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 17:20:21 LWVtw9VZ
不完全燃焼な唯律になっちゃったけど
ちょっとレス失礼しますよー


澪が書いた詩を唯が読み上げる。
私と唯しかいない部室で、その音読はとてもよく響いた。

昨日澪が持ってきた歌詞を見た時唯は、まだメロディーが付いてないうちから、
私がボーカルする!と張り切っていた。
言わなくたって基本的に唯がボーカルになるのに。
そう言った時の自分の声が思いの外素っ気なくて、でも唯は気にする様子もなく
いつものふにゃふにゃした表情で、私がんばるよりっちゃん!なんて言った。

読み上げ終わった唯は、やっぱりこの歌詞良いねー、ムギちゃんどんな曲付けるかなー、
とのほほんと笑いかけてきた。
でも私は笑い返すことも、唯の言葉に同意することも出来ずに、曖昧な返事をして
そっぽを向いてしまった。バカ、何やってんだ私。
でも唯の声で読まれた歌詞を聞いて動揺してることにも、顔に熱が集まってることにも
気づかれたくなくて、唯を見ることが出来ない。
私は不自然にトンちゃんに視線を向けていた。
「りっちゃんどうしたの?」
「い、今、トンちゃんに呼ばれた気が・・・」
「ず、ずるいりっちゃん・・・!!私もトンちゃんに呼ばれたい!おーいトンちゃーんっ」
唯は私の即興のウソで水槽に飛び付いて、ガラス越しにトンちゃんを突っつき始めた。
唯が単純で助かった・・・。
でも、そういうところが唯の可愛いところだ、なんて思いながらトンちゃんに夢中な
唯の後ろ姿を見ていた。
顔は熱いけど、私に平常心がようやく戻ってきた。
そこで唯が思い出したように言った。
「さっきの歌さ」
「ん?」
「りっちゃんへの歌みたいだよね」
「・・・へ?」
「りっちゃんへの・・・ラブレターっていうかー・・・えへへ」
トンちゃんに餌をやりながら、私の気持ちなんか知らずに唯はヘラヘラ笑顔で言った。
ラブレター。
この詩をラブレターだと勘違いしてしまっていた、あの恥ずかしい何日間をやっと
記憶の隅に押しやった矢先、澪はこの歌を持ってきた。
やっと最後まで出来たぞ、なんて。私はボツだって言ったはずなのに。こんな歌詞、ただでさえ恥ずかしいのに。


417:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 17:21:06 LWVtw9VZ
唯の声で読み上げられた時、どうしたってもう身体中がもう熱くて、頭ん中ぐちゃぐちゃ
よくわかんなくなっちゃって、おかしくなるかと思った。
私には関係ない、前髪がどうしたって思い込もうとしても、駄目だった。
唯が口にしているのはただの歌詞で、私に対して言ってることじゃないんだって、
必死に自分で自分に言い聞かせても、嬉しくなっちゃう気持ちが止まらなかった。
なんかもう、ホッチキスで止めたくなる気持ちもよくわかった。
「ね?そう思わない?」
「ぜんっぜんラブレターには思えないぜー!全く唯は変なことを!
思春期って恐ろしゅうございますわーホホホホ!」
兎に角動揺を隠すのと、赤くなった顔もごまかすためにふざけてみた。
唯もふふーっと笑う。
「えーそうかな?」
「そうだそうだーっ」
えーっとまだ不満そうに唇を尖らせると唯は歩き出した。
窓から差す夕日に照らされてる背中を見ていたら突然振り返ってきたから、何故か
ギクッとしてしまった。
「いや、やっぱりこれりっちゃんのための歌だよ!私にはそうにしか思えないもん!」
「も、もうその話題は良いだろ・・・」
「だってね!りっちゃんへのラブレターだって思ったから私、
私が歌いたいって思ったんだよ」
「え?」
聞き返す間もなく唯は部室を飛び出してしまった。逃げ出したっていうか何ていうか。
っていうかあれ?さっきの何?どういう意味だ?


「うわっ」
「わぁっ」
「あたた・・・あ、唯ちゃん」
「さわちゃん先生!ごめんなさい先生私が前向いてなかったせいで・・・大丈夫?」
「えぇ、大丈夫よ。唯ちゃんこそそんなに慌ててどうしたの?顔も赤いわよ・・・」
「はっ!そうだ!私!あー、どうしよ!」
「え?ちょ、あ、唯ちゃんどこ行くの?おーい・・・」
「わかんない~!!」
「どうしたのかしら・・・」

418:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 17:22:57 LWVtw9VZ
以上です
なんかまとまらなかったけど、兎に角唯に恋してる感出てる律と
マイペースっぽい唯に見えれば幸い・・・

419:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 17:38:26 Qr2vHbca
>>409
>>412
>>418
お三方大変素晴らしいものを投下してくださってキュンキュンすると同時にほっこりした
やっぱりこの二人を見てると癒されるわ~

420:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 18:12:39 LWVtw9VZ
自分が小説打つのに必死になってて>>412の小説に気づいてなかったorz
二人とも幸せそうでかなり可愛い・・・!!
まさしくふわふわ時間なお泊まりに萌えました。乙です

421:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 19:36:46 sEn+3Yvq
こんな素晴らしいものがたくさん見られるとは

今日はいい休日だ

422:名無しさん@秘密の花園
10/11/23 20:30:17 3o91/vqB
唯ちゃんの誕生日当日もみんなで盛り上がりましょうね
ss期待してます

423:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 00:11:14 ezTQDRCh
なんとなくだけど>>422が先生っぽくて素直に返事したくなるw

やっとDVD揃えたから唯律語りたくてたまらんので、
皆のお気に入り唯律シーン教えてちょうだいな


424:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 00:50:18 nGOrcRSO
唯「りっちゃんってMだよね?」

425:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 01:04:58 E0hvzQxp
二期だったかな
りっちゃんがドラムやだー!って言ってる話と修学旅行の話と風邪引いたさわちゃんの家に行く話が好きです

426:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 01:08:28 6VJ/uYV+
番外編26話のさわちゃんのお見舞い話かな
台所に立つ二人みて微笑ましくなった

427:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 04:44:11 b1uTIYeA
23話の大回転してる唯ちゃんとりっちゃんで和む

428:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 10:44:26 A7ix2Ui7
梅雨の話で、りっちゃんが唯ちゃんのYシャツのボタンをつけているところ
世話焼きと無邪気で、いいコンビだった

429:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 13:10:45 ezTQDRCh
意外とお気に入りシーン分散したね
ちなみに自分は合宿回と修学旅行回が特に唯律の仲良しっぷりが出てて好きだな
唯が、りっちゃん早くーりっちゃんりっちゃーん!な感じで可愛い
って思ったんだけど案外りっちゃんが唯唯言ってるの少ない気がする・・・


430:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 13:48:49 HtpStmv9
唯ーーーーーーー!!!!!の雄叫びシーンとかいいじゃない?

431:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 15:41:59 MWmXdQmg
>>430
スマン、どんな場面だったっけ、それ

かくいう自分は、初回にりっちゃんが唯の肩にさりげなく手を回すとこ
ナチュラルにスキンシップとる二人がかわゆすぎる

432:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 18:51:53 E0hvzQxp
>>431
二期の「暑い!」みたいなタイトルの話で、唯ちゃんとりっちゃんが生徒会室に乗り込んでやったコントのセリフだった気がします
違ってたらすみません

433:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 20:01:40 ZG74u7in
>>432
そっか! 確かに、そうだったかも、ありがとう!!
互いの名前呼びで、ここまで萌えられるカプは、そんなにいないと思うの

434:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 21:28:55 Rm8gMZKR
「暑い!」も唯律的には素晴らしいエピソードだったよね

435:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 21:40:55 CG0Im+11
11話はスッタフも意図的に唯律を絡ませたらしいしね

436:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:04:44 E0hvzQxp
さて
それでは、何の前触れもなく唯ちゃんの誕生日までの場つなぎとして以前書いたやつを投下させてもらいます。
某知恵袋+ニコの唯律動画+妄想のお話です。
また前編後編にわけて2日かけて投下します。


家に帰りドアを開けると唯が倒れていたんだ。

最初は驚いたけど、毎日やるから数日後には「ほら起きろって」と流すようになった。
すると翌日は口から血を流してて、1週間後は白いTシャツが血まみれだったり、どんどん酷くなってきたよ。

最近ではネタがなくなったのか、または煮詰まりすぎて思考が狂ってきたのか。
頭に弓矢が突き抜けていたり、ビニール袋を被っていたり(息してるので思いっきり袋が伸縮している)、昨日は軍服を着て銃を抱えたまま名誉の戦死を遂げていた。
軍服はアーミーショップで揃えたみたいでな。まあ一応無駄遣いしないようにと注意しておいたよ。

437:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:06:12 E0hvzQxp
「どう思う?」
「どうって言われても……」

昼休み。
私は会社の食堂で梓と昼食を食べながら、ここ数年毎日起きている出来事を話した。

家に帰ると必ず唯が死んだふりをしている。と。

当然梓は驚いてるし話し終わった今でも弁当の卵焼きをつつきながら黙っている。私は唯の手作りの弁当を食べながら梓のリアクションを待つ。

「確かに唯先輩なら気紛れでやりそうですけど」

一旦区切って卵焼きを口に放り込む。

「何年も、となると、何か理由がありそうですよね」

438:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:07:16 E0hvzQxp
そうなんだよ。
でも訊いても毎回笑ってごまかされるというか話を逸らされるというか、とにかく答えてくれないんだ。

「理由ね…」

考えても何一つ浮かばない。
毎日、何年も、必ず。
私が仕事が終わって家に帰り、ドアを開けたら唯が死んだふりをしている。
理由は私もあると思うけど、それが何なのかわからない。

「面白いから、とか?」

この間なんて、頭に弓矢が貫通したまま夕飯を作っていた。
鼻歌を歌いながら上機嫌で。
顔には血のりがついていたから、少し、怖かった。

「面白いだけじゃ何年も続かないですよ、普通」

じゃあ唯は普通じゃないのか。

439:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:09:48 E0hvzQxp
と言おうと思ったけど、いつの間にか昼休みの残り時間が少なくなっていたから、私たちは慌てて弁当をかき込んで職場に戻った。
それからなかなか話す時間がなくて、次にゆっくり話せたのは仕事が終わってからだった。
お互い疲れていたし眠かったから話の続きはまた時間があるときに、ということで私は家に帰ることに。



そういえば、春先にダイイングメッセージで「かつお」と書かれていた日があり、今日はかつおのたたきとわかったことがあった。
だから食事中今日のは機能的でいいと褒めた。
しかし翌日ピエロ(ドナ○ド)が倒れていた。唯はすぐ調子に乗るからな。
メイクを落とすの大変だった。

440:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:11:29 E0hvzQxp
唯は仕事から帰ってきて家に一人でいる間、洗濯や掃除をしてくれている。料理も上手くなってるから勉強もちゃんとしてると思う。

ただ、それ以外の自由な時間は不明だ。
唯の仕事が終わる午後6時から、私が家に帰ってくる午後10時までの間は、約4時間。
家事をしながらでも30分くらいは暇な時間がある。
だからもしかしたら、その時に「今日はどんな死に方をしようか」と考えているのかもしれない。
自分だって疲れてるはずなのに。

441:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:13:23 E0hvzQxp
唯は老人ホームで介護の仕事をしている。

たまに入居している年寄りの人たちのデータみたいなやつを家で作っているくらい熱心に働いているようだ。
愚痴もたまに聞く。

あの人は数分置きに体の位置を変えないと痛いって怒るから大変だとか、ボケてきた人がもう亡くなったはずの息子の名前を叫びながらうろつくから困るとか、お風呂に入れてあげるときにやたら屈むから腰と腕と太ももが筋肉痛だとか、色々。

夜勤のときは特に辛そうだ。夜に何度も何度もコールを鳴らす人がいるらしくて、定期的に眠気を吹き飛ばされるらしい。
でも最終的には、やりがいがあっていいよ、と笑う。

442:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:14:56 E0hvzQxp
そんな唯を私は凄いと思う。
唯は昨日夜勤だったから、今日の朝帰ってきて弁当を作った後すぐに眠った。
昼過ぎには目覚めているはず。つまり今日は時間がたくさんあった。
だから、多分。
今日のは力が入ってんだろうな。




ドアを前にして立ち尽くしている私。
さて、今日はどんな死に方をしているのか。少しだけこれを毎日の楽しみにしている私がいる。
よし、開けるか。

「帰ったぞー」

ガチャリ。私はドアを開けた。
目の前にはお手製のワニと思われる生き物に食べられている唯。
なんか面白かったから思わず笑いそうになった。

443:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:15:49 E0hvzQxp
お金はあまり使ってなさそうだなと確認すると、唯の横を素通りする。

「腹減ったー」
「今日は酢豚に挑戦してみたよー」

振り向くとワニに食べられたまま起き上がる唯と目が合った。なんだこの違和感。

「お、酢豚か」

酢豚とワニの関係は何だ?
いや関係ないか。

「先にご飯食べる?」
「うん、腹減った」
「わかった、じゃあ準備するね」

唯は私の横を通ってリビングに向かう。
その後ろ姿は緑色だった。

444:名無しさん@秘密の花園
10/11/24 23:18:21 E0hvzQxp
前編終わりです
地の文難しい…

日付が変わって少し経ったら後編を投下させてもらいます

445:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:13:13 iWWBIfgd
GJ
あと地の文が難しいとおもうなら本読め
普通のな

446:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:27:06 MQlEQPpy
>>445
オススメがあれば教えてください

では、後編を投下させてもらいます



唯は私にどうして欲しいのか、そしてこの先どこに行きたいのか、全く分からん。

でも仕事帰りにそれを見たらちょっと和んだり安心したりしているのも事実。
精神的な疲れは家に帰った瞬間に吹き飛ぶ。

「いただきます」

ニコニコと笑う唯を見ていると、私まであったかい気持ちになるんだ。
帰ってこの笑顔を見るために、私は仕事を頑張れる。家で私を待ってくれている人がいると思うと、帰り道の足取りも自然と軽くなる。

「お、美味い」
「本当?良かったー」

一緒に暮らし始めてからは料理の勉強を始めた唯。
毎日頑張って作ってくれていたから、今では私より上手くなっている。

447:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:28:19 MQlEQPpy
幸せ者だよな、私。こんなに優しくて一生懸命で素直な子が、私だけを愛してくれているんだから。

「いつもありがとな、唯」

日頃の感謝の気持ちを伝える。
唯は手を振って「ありがとうは私の台詞だよ」と笑う。

「私も、いつも律に支えられてるから」

大学の二年生くらいから、唯は私を「りっちゃん」とは呼ばなくなった。
それは私が名前で呼んでほしいと言ったから。
一年くらいは恥ずかしがったりつい癖で、という感じで間違えたりしたけど、今では「律」と呼ぶのが当たり前になった。私ももう呼ばれ慣れた。

448:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:30:42 MQlEQPpy
「じゃあ、お互いがお互いを支えてんだな」

なんかいいな、夫婦みたいで。
一緒に暮らしているけど入籍はしていない私たちだからこそ、そういう関係に憧れている。

「一心同体なんだね、私たち!」

それはちょっと違うんじゃないか?
って言ったら、唯は笑った。つられて私も笑う。

あー、癒される……。


それからお風呂に入って明日のこととかチェックしてから、布団の中に潜る。隣で唯もモゾモゾとしている。
前に部屋を同じにするか別にするか、という話になったとき、数分間の話し合いの後、同じ部屋ということになった。
同じ部屋がいいと言ったのは唯である。
私は毎日唯と一緒に寝るのが照れくさくて別々にしたかったけど、何年も続けば慣れた。
むしろ隣に唯がいないと落ち着いて寝れなくなった。

449:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:32:38 MQlEQPpy
「今日も1日、お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」

寝る前には必ず、お互いに「お疲れ様」と言う。
そうしたら、明日も頑張ろうって思えるから。
…ちょっとだけ、久しぶりに唯の手を握ってみる。

「どうしたの?」

眠そうな目で微笑む唯は、色っぽい。
いつからかな。唯が大人の顔をするようになったのは。

「どうもしないよ。何となく、触りたかっただけ」
「いやーん」

甘ったるい声が私の耳をくすぐる。
明日は私は休みだから、今日はゆっくり眠ろう。

「唯」

私は上半身だけ体を起こして唯の上にかぶさり、頬にキスをする。
くすぐったいと笑う唯の髪を撫で、今度は抱きしめる。
唯は私の腕の中で満足そうな顔をしていて、もう眠ってしまいそうな感じだ。
でも一つだけ訊きたいことがあるから、我慢してほしい。

450:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:34:36 MQlEQPpy
「何で毎日、死んだふりなんてしてるんだ?」
「んー…」

私の胸に顔をうずめて目を閉じている唯。
半分夢の中って感じだな、これは。

「律に…ね……」

途切れ途切れの言葉で私に伝える。

「笑って……ほしく、て」

いつも朝早くから夜遅くまで毎日お仕事頑張ってるから、お家にいる間くらいは気を抜いてリラックスしてほしい。
だから毎日死んだふりしてお出迎えしたら、気が抜けるんじゃないかなって。
それと、なんか毎日考えるのが楽しくなってきて、止められなくなったの。

451:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:36:14 MQlEQPpy
私はね、律の笑顔が大好きだから。
「頑張れ」って言ってくれるから、お仕事を頑張れる。
「お疲れ様」って言ってくれるから、頑張って良かったって思える。
その気持ちを律にも知ってほしいから、私は……。

「………」

そこまで言って眠りに落ちた唯。
私は唯を抱きしめたまま唯の頭を私の腕の付け根あたりのとこに乗せ、目を閉じる。


唯の考えていたことや、唯に想われていることがちゃんとわかった。
伝わったよ、唯。
私も唯の笑顔が大好きだ。
唯がいつも私の背中を押してくれてるんだ。
…惚れ直したっていうか、もっと好きになった。
こんなにも唯が愛しいよ。

452:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 00:46:03 MQlEQPpy
「お休み、唯」

明日は何をして過ごそうか。
どこかに出かけるのもいいけど、家でのんびり過ごすのもいい。

……あ、閃いた。
いつも私が仕事で唯が休みってパターンか、どっちも仕事かどっちも休みってパターンが多いから、私だけ休みの明日は貴重な日なんだ。
だから、ちょっとした仕返しをしてみよう。

「愛してるよ」

明日は、私が死んだふりをして唯を驚かしてやろう。



終わりです
長々とすみませんでした

453:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 02:11:02 wOFFVqGd
バカやってるけど、やっぱりラブラブなところに萌えキュンしたわぁ
とにかく乙!

個人的に桜庭和樹さんとかが一人称視点だし、文章力も高いのでオススメするけど、別にMQlEQPpyさんの地の文は読みにくいものでもないから気にしなくてもいいかも?

454:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 06:22:47 5P7ejIJB
MMQみたいなIDだな

455:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 09:39:24 y3N0ATVM
お互い大好きな唯律がかわいいよ乙!
唯律のSSで、未来編て珍しいけど、すごくいいね
また書いてほしい

文章、充分きれいで読みやすいと個人的には思ったよ
どの本っていうより、>>452のお気に入りの本の文章を、書き写すだけでもよい練習になるよ
なにはともあれ、GJでした!

456:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 14:01:10 O8nrSmx8
つまんね死ね

457:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 18:39:38 UBZ0qHS4
>>452
乙 こういうのもいいね

最近SSが多くてうれしいなぁ

458:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 20:04:28 nAsHHBwP
確かに小説来まくりだね。ありがたやー
支部とかだと少なめだけど・・・
・・・これから、これから時代が来るんだよな

459:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 20:08:34 QPjvp+Ts
カレンダー早く来ないかな~
9・10月の絵って律が唯になんか食べさせようとしてる風に見えるけど本当はどうなんだろう

460:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 21:05:57 DzXvkgQw
支部に律唯漫画の続き来てたよ~

461:名無しさん@秘密の花園
10/11/25 23:05:13 yUx39g03
SS職人達GJ!!
全部読んだぜ、唯律最高w

           ___,    ___,
           ,':::::::::::::::`i'  .,':::::::::::::::`i'
           l;;;;;;;;;☆;;;;i   l;;;;;;;;;☆;;;;i
           l  i゙゙゙゙゙'''il   i (ト八ヽリi  モスカウ モスカウ
          ノリ(l|゚ ヮ゚ノi、  ノリ(|l゚ ヮ゚ノl
          (,_つと_ )_   (,_つと_ )_
          (_⌒_つ   (_⌒_つ
            し'       し'

462:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 08:50:31 KAGfyQMm
唯律あいしてやまない皆さん
別CP要素強すぎる回をどうやって唯律的に楽しんでるの?
ピンチ!と一期最終回が唯律好きに辛くて6巻全然見られん・・・
けいおんとしては楽しめるんだけどね

463:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 13:52:49 T7VHXgDe
律澪喧嘩回についてはだな
女の世界じゃよくあることよ、私が一番の親友なのにーってな
自分がいなかったら何も出来ないと思ってた幼なじみが実はそんなこともなくて
律自身や仲間のいない部活以外のとこでも友達作っちゃって
しかも自分といる時よりも楽しそうにしてるとこまで見ちゃったら
そりゃちっとは嫉妬もするだろ?
あれはむしろ律と澪の幼い頃から続いていた相互依存からの脱却を表しているのさ
あの回でただ明るくて部員思いなだけだった律にも人間くさい面が見れてまあよかったよ
最終回?律が唯に告白してたやんけ。唯の事が大好きだよって
何を不満に思う事があるのか

464:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 14:54:11 6Fi48ggN
11話はいっしょに眠ってたじゃん!

465:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 16:18:06 HFIb8L4y
唯律が一番だけど唯梓唯憂澪梓もいけるから大丈夫(ニッコリ

466:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 16:23:45 DUVxRIEx
そういうのいいから(ニッコリ

467:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:23:57 Ls2MsQS2
>>462

その二話の個人的見解+脳内補完を考えてたら、いつのまにかSS書いてた…
唯の誕生日までの場つなぎとして、ちょろっと投下します。

468:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:25:30 Ls2MsQS2
唯「よかったね、りっちゃん」

律「んー、まあ、仲直りできてよかったよ。唯たちにも心配かけたな」

唯「気にしなくていいよお。私も、何もできなかったし」

律「んなことないよ。ほっといてくれてありがと」

唯「……うん」

律「和ってさ、唯の幼馴染だから悪い奴じゃないんだろうし、」

唯「うん、和ちゃんはいい子だよ!」

律「……唯が、和を慕ってるのも分かってたから、唯の前で和と澪に対する愚痴をいうわけにもいかなかったんだ」

唯「……そうだったんだ」

律「唯は、和と澪に対して、思うところは無かったのか?」

唯「うーん。ない、かなあ」

律「そっか……。唯は、大人なんだな。ていうか、私が子供っぽいのか」


469:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:26:07 Ls2MsQS2
唯「それもあるかもしれないけど、私と和ちゃん、りっちゃんと澪ちゃんは、幼馴染としての形が違うんじゃないのかな?」

律「形? てか、子供っぽいことは否定しないのな」

唯「いっつも、小学生、小学生って言われてるから、お返しだもん」

律「む……このこの」

唯「きゃー! ぐしゃぐしゃしないでー!」

律「ふんっ、ああどうせそうですよ、私は子供っぽいっすよ、悪かったな」

唯「別に、悪いなんていってないよ」

律「へ?」

唯「むしろ、良かったって思ってる」

律「どういう……」

唯「りっちゃん、いっつも周りに目を配って、軽音部をまとめるために、がんばってきたでしょ?」

律「まあ、うん」

唯「だから、知らず知らず、なんというか、気を張っていたところもあったんじゃないのかな、って」

律「……」

唯「それが、今回こうしたきっかけで、ぷつんと切れちゃったんじゃないのかな」

律「そう、かな」


470:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:26:50 Ls2MsQS2
唯「私はどうにもできなくて、おろおろしちゃったけど、でも、ちょっぴり安心したんだよ」

律「え……」

唯「りっちゃんが、すねたり、子供っぽくなったりしてくれて。私や皆の前で、弱いところを見せてくれるようになったんだな、って」

律「唯……」

唯「えへへ、できれば私だけに見せてほしかったけどね、なーんて」

律「……あほ」

唯「いてっ」

律「そっか。唯は、そんな風に思ってたのか」

唯「私だけじゃないよ、皆、そう思ってたんじゃないのかな」

律「ふーん。まあ、さすがはわが軽音部だな」

唯「りっちゃん照れてる」

律「うるさい」

唯「いた、ううう、またあ」


471:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:27:43 Ls2MsQS2
律「それで、さっきの、形が違う、っていう話は、どこいったんだ?」

唯「かたち?」

律「さっきいってたじゃん、唯と和、私と澪は……」

唯「あああ、うん、それはねー」

律「思い出したか」

唯「正直、私もよく分かんないんだあ」

律「こら」

唯「いたい! りっちゃん、他の人にはあんまぶたないくせに」

律「……それは」

唯「それは?」

律「唯相手だと、なんか、遠慮しなくていいっていうか」

唯「むう。だから痛いんだあ」

律「唯とは、あんま余計な気使わずに、接することができるから」

唯「それって、一緒にいて、楽ってこと?」

律「ん、そうだな」

唯「えへへ」

律「何で笑うんだよ」



472:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:28:19 Ls2MsQS2
唯「私相手だと、気を使わないってことは、私にりっちゃんの本音を見せてくれているってことかな、って思って」

律「……皆に気を使うのが、嫌だってわけじゃないぞ? 部長だしさ」

唯「分かってるよ。でも、少しでも、りっちゃんの張りつめているところを和らげることができているんだったらさ」

律「唯」

唯「その役割が私で、よかったなあ、嬉しいなあって、思ったんだよ」

律「ふ、ふーん」

唯「りっちゃん、すっごい照れてる」

律「て、照れてねーし!」

唯「じゃあ、なんで私の首に腕をまわしてるのさ」

律「ヘ、ヘッドロックだよっ」

唯「ええ~? ぜんぜん痛くないよお~?」

律「こ、これから痛くすんだよ! で、さっきの形の話は!」

唯「ああ、それね」

律「おう」


473:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:29:19 Ls2MsQS2
唯「今、りっちゃんがひっついてきてるから、私とりっちゃんの距離はゼロだよね?」

律「そうだけど、ひっついてなんかないぞ、ヘッドロック!」

唯「うふふふ、どうかな~?」

律「なんだよ、そのニヤケ顔! 違うぞ!」

唯「りっちゃん、私には本音を見せてくれるんでしょ?」

律「なっ、な」

唯「でも、充分伝わってるからいいよお。無理しなくて」

律「ぐ……唯のくせに! で、距離がゼロだからなんだよ!」

唯「りっちゃんのくせに、無理しちゃって。まあいいや、これが、目で見える距離ね」

律「他にもあんのか?」

唯「で、あとは心の距離。これも、私とりっちゃんはゼロだよね?」

律「な、なーにいって」

唯「本音を見せてるんだからそうだよお」

律「か、勝手に決めるなっ!」

唯「私の前では、いつもむきだしりっちゃんだよ」

律「むきだしりっちゃんって、なんだよ!」

唯「まあまあ、それはお、い、と、い、て」

律「古臭いジェスチャーをするな。なんか、むきだしりっちゃんがなんなのか、気になってきたんだけど」

唯「今、鏡あるなら、それで自分を見てみなよ。それが、むきだしりっちゃんさ」

律「変にかっこつけんでいい。で、その距離が何?」


474:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:29:58 Ls2MsQS2
唯「ああ、そうだった。りっちゃんと澪ちゃんは、目で見える距離も、心の距離も、いつもすっごく近くにあるべき存在が、幼馴染って思ってるんじゃないかな」

律「実際にも、心でも、常にぴったりとそばにいる、ってことか?」

唯「そうそう。違う?」

律「うーん、当たってる、かも……」

唯「だから、クラス替えで、目で見える距離が遠くなっちゃって、」

律「……うん」

唯「で、りっちゃんは、このままだと心の距離も遠くなるかも、って焦ったんじゃないのかな?」

律「そう、なのかな?」

唯「りっちゃんと澪ちゃんにとって、二つの距離が近いことが、幼馴染の定義なんじゃない?」

律「定義って言葉、よく知ってたな」

唯「うん、だから、それが崩れそうになったのが、恐かったんじゃない?」

律「うーん、分かりづらいけど、当たっている、ところもあるかな」


475:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:31:14 Ls2MsQS2
唯「私と和ちゃんはねえ、目で見える距離も大事だけど、心の距離がゼロならオッケー! って思っているからね」

律「それが、唯たちの定義か」

唯「うん、目で見える距離は、あんまり気にしないかなー」

律「……それだけ、絆が深い、ってことだろ」

唯「えへへ、そうなりますな。いざってときには、和ちゃんに頼りたくなるし」

律「……ふーん?」

唯「やだありっちゃん、また和ちゃんにやきもち?」

律「ち、ちげーし!」

唯「ふふふ。顔赤いのは、無視しといてあげるね。りっちゃん、りっちゃんにはりっちゃんの役割があるから、あんまり周りを気にすることないよ?」

律「……そっか。私は、びくびくし過ぎなのかな」

唯「形の違いって、言ったじゃん。どっちがより仲がいい、ってわけじゃないよ」

律「そ、うか?」

唯「りっちゃんと澪ちゃんも、長年それだけぴったりそばにいるのは、すごいと思うもん」

律「んー、そうかな」

唯「みんなちがって、みんないい、だよ!」

律「なんか、教科書で読んだようなフレーズだな」

唯「私とりっちゃんの関係もね」

律「ぶっ! い、いきなりなんだよ」


476:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 17:32:45 Ls2MsQS2
唯「もっともっと、距離をゼロにしたいなー、と思いまして」

律「……目覚めたとき、お前、私の枕元で寝てたじゃん」

唯「あれも、ゼロ距離運動の一環だよ~」

律「びっくりしたわ! んで、すやすや寝てるし」

唯「りっちゃんの、一番近いところにいたくて」

律「……え?」

唯「むー、私も、ちょっとは澪ちゃんにやきもちやいたって、ことだよお!」

律「へーへー、そおなんだー、ふーん?」

唯「む、ニヤケ顔! りっちゃんのくせに」

律「いんや、これが、むきだし唯ちゃんかな、って思って」

唯「えー、私、いつでも皆に本音だしてるよー?」

律「……どうだか」

唯「へ?」

律「いっつもぽわぽわしてて、すんごい怒ったり、わーわー泣くこととかないじゃん」

唯「う、んん? そうかなー?」

律「距離をゼロにしたければ、唯も、本音見せてくれよ。そしたら、私は……」

唯「わお、りっちゃんからまさかのゼロ距離推進発言!」

律「だあああ、もう! お前はなんでいっつもぽわぽわふざけて! だから、本音が分かんないんだ、っつーの!」

唯「りっちゃんのふざけ具合には負けるよお」

律「一緒にすんな!」

唯「いてっ。むきだしりっちゃんは、暴力的だよ~」

律「……ったく。ほれ、帰るぞ」

唯「うん!」

もし唯が、ありのままの、弱いところを見せてくれたら。
そのときは、いえるかもしれない。

大好きだよ、と。

おわり


477:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 18:00:23 Ls2MsQS2
おわりです
あくまで個人的見解ですので、皆さんそれぞれの考え方とのずれは、見過ごしていただけたらと思います

こんな風に脳内補完をしていました。 ふへっへっへっ

まだ唯律誕生日SSを書いていないのに、なにをやってるんだ、自分…
真面目なSS職人さんは、明日に向けて、がんばってください


478:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 19:41:58 KAGfyQMm
>>477
乙です!
最後のところでかなりグッときた・・・!!

皆のレスでもっとポジティブに唯律見守ろうと思った

てことで話題転換
今頃りっちゃんは唯ちゃんに送る誕生日メール作りに励んでいるのかな

479:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 20:00:18 gI0Modmg
>>477
乙です!もうほんとにこの二人はかわいいなぁ

そーいや明日は唯の誕生日か、りっちゃんはどんなサプライズを用意してるのかな
0時になると同時にりっちゃんからのハッピーバースデーメール…だけじゃないよね

480:名無しさん@秘密の花園
10/11/26 21:16:33 dX/xsH+k
>>477
おつおつ!! どきどきしたよ!
最後のりっちゃんの独白は、
「(みんな)唯のことが大好きだよ」の台詞につながるのか!

481:名無しさん@秘密の花園
10/11/27 03:40:50 60V7gbRF
唯ちゃん誕生日おめでとう!

本日の自分の脳内BGMは
One Love/嵐
りっちゃんが唯ちゃんに歌ってくれてたらいいな

482:名無しさん@秘密の花園
10/11/27 05:31:59 Hnb0u8yy
>>477

俺を殺す気か・・・

ともあれ唯誕生日おめでとう

483:名無しさん@秘密の花園
10/11/27 23:12:40 60V7gbRF
ビックリするくらい静かだ…
ss職人たちはまだですか

484:名無しさん@秘密の花園
10/11/28 01:08:35 4Uqfqezx
りっちゃんのお腹ペロペロ

485:名無しさん@秘密の花園
10/11/28 03:12:04 +0+o+HNv
ちょっ、何すんだよー腹なんか舐めるなよ唯ーっ

486:名無しさん@秘密の花園
10/11/28 08:10:13 qyioU8wP
りっちゃんのおへそペロペロ

487:名無しさん@秘密の花園
10/11/28 17:10:38 P4j6JBlP
このエロガキども…w

488:名無しさん@秘密の花園
10/11/28 23:08:17 +0+o+HNv
なんでこんなに人いないんだ?

489:名無しさん@秘密の花園
10/11/28 23:20:41 Yxs2TK7O
律唯(笑)

490:名無しさん@秘密の花園
10/11/29 14:47:15 HrdxSNxX
>>488
規制じゃないの

491:名無しさん@秘密の花園
10/11/29 17:36:36 87KEUEq0
てす

492:名無しさん@秘密の花園
10/11/30 20:26:18 BknhtxNO
修学旅行の回で現地の人に駅までの道を訪ねた後、通じて喜んで抱き合う唯律最高だね
と過疎中に呟いてみるテスト


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch