10/07/07 06:13:36 T7cw+MDQ
基本に戻って(?)咲のどSS投下。無事一回戦を勝ち抜いてホテルに戻った清澄でしたが―
「…おかしいなぁ……無くなるはずないんだけど……」
「咲ちゃん、まだスカート見つからないのか? 咲ちゃんのことだからお風呂場にでも忘れてきたんじゃないのか?」
「んん…そうかなぁ……そんなこと無いと思うんだけど…」
「みっ宮永さん。多分須賀君が気を利かせて洗濯してくれているんですよっ」
「んー、そうかも……まあ染谷先輩が貸してくれてるから今はいいんだけど…」
「そうだじぇ! そのうち出てくるから早くお風呂に行こうじぇ!」
「うん…そうだね。原村さんも行く?」
「私はちょっと…久しぶりの試合で疲れてしまったので、少し休んでいます…」
「そっかー、今日ものどちゃん大活躍だったもんなっ。ゆっくり休むといいじぇ。行こう、咲ちゃん」
「う…うん…」
2人が部屋を出た後、和は制服を脱ぎ電気を消し布団にもぐり込むと、枕元のエトペンを抱きしめた。
エトペンの背中のチャックを開け、中に詰まっているスカートを取り出す。
―ごめんなさい、宮永さん―でも…こうでもしないと……―
いつの頃からか和は、試合で火照った身体を自分を慰めることでしか鎮めることができなくなっていた。
今日の試合は特に、抱いているエトペンの中に詰まっている物が咲のスカートだということが、試合中の和の高揚をいつも以上に高めていた。
かろうじて冷静さを保っていたものの、今、咲と一緒に風呂にでも入ろうものなら何をしでかすか自分でもわかったものではなかった。
スカートを顔に当て、その匂いを胸の奥にまで吸い込む。
―ああ―宮永さんの匂い―
咲の汗がしみ込んだスカートを握り締めながら、小刻みに敏感な部分に指を這わせる。
その布が包んでいた咲の可愛らしい尻の形と柔らかさを思い浮かべながら。
「…あンっ……宮永さ…ぁん…っ……はぁぅっ……」
和の指の動きは自分の意思とは無関係に激しさを増し、押し殺そうとしても切ない喘ぎ声が漏れる。
声が外に聞えないよう布団を頭から被り、さらに絶頂を求めて行為に集中する。
―しかしそれが間違いだった―
いつの間にか静かに部屋に入り、布団の近くにまで来ていた人の気配に気付かなかったのだ。
「ど、どうしたの、原村さん!? どこか具合でも悪いの!?」
「みっ…宮永さん!!?」
布団の外から呼びかける声に心臓が止まりそうになった。
頭の中が真っ白になる。とにかく、なんとか誤魔化さなければ―
「ど、どうしてここに!? お風呂に行ってたんじゃなかったんですか!?」
「原村さんが心配だから、私だけ早めに上がって来たの。なんだか様子がおかしかったから…ね、どこか痛いの?」
「わ、私は大丈夫です!! 気にしないでくださいっ!!」
「嘘! あんなに苦しそうな声出して、身をよじって…ね、とにかく見せてみて―」
―ダメっ―!
和の祈りも空しく掛け布団が剥ぎ取られる。
薄暗い部屋で横たわる和の姿を見て咲は言葉を失った。
下着をまくり、顔を紅潮させて半裸で横たわる和。
和の秘所から溢れた愛液で濡れたシーツ。
そして―震える和の手に握り締められているスカート―
「……は……原村さん…?……それ……私のスカート……だよね……?」
咲とて子どもではない。和が布団の中で何をしていたのかは一目で理解することができた。
しかしその行為と自分のスカートを和が握り締めていることの理由を結びつけることができない。
二人ともどうしていいかわからず、困惑しながら重い沈黙を続けるだけだった。
―その時部屋に近付いてくる足音が聞えた。
「きゃ…っ!?」
和は反射的に咲を布団の中へと引き摺り込むと、素早く掛け布団を被りながら咲を組み伏せた。
「宮永さん…お願い…静かに……」
咲は混乱しながらも、暗闇で光る和の真剣な眼差しに圧倒され、ただ小さくうなずいて身を固まらせていた。