咲-Saki-で百合萌え 13局at LESBIAN
咲-Saki-で百合萌え 13局 - 暇つぶし2ch378:名無しさん@秘密の花園
10/06/13 03:23:58 FI2HUObA
「…… 先輩に好きな人が出来るのは仕方ないすけど、一言言わせて欲しいっす。
先輩、自分勝手過ぎるっすよ……」
「そうだな、桃のいうとおり私は自分勝手だな」
ゆみが否定してくれるとばかり思っていた桃はその言葉に耳を疑い、
それでもゆみの真意が知りたくて、ようやくゆみと目を合わせた。
今にも涙が溢れそうな桃の瞳を見つめながら、
桃の細い手首を掴む自分の右手に力を込めてゆみが言葉を続ける。
「私は桃と一緒にいたいという理由だけで、大会が終わってもまだ部室に出入りしたり、
こうして他校の応援をしたりしているんだ」
「…… え、う、うそっす! そんなの…… だって、あのときは、合宿のときは皆でって。
それに、だって、さっき実際に風越のキャプ…… んっ」
大きな声で懸命にゆみの言葉を否定しようとする桃の口をゆみの唇が塞いだ。
突然のことに、桃は目を見開いたままでゆみの口づけを受けていたが、
直にそのまぶたを閉じると涙があふれ出た。
桃に口づけたまま頬に自分のではない涙を感じたゆみは、
一旦唇を離すと親指でそっと桃の涙をぬぐう。
「…… はぁ。せ、せんぱ、い。ず、ずるいっす」
「桃が大きな声を出すから口を塞がないと、と思ってな」
桃の抗議の声にそう答えたゆみは、桃の肩を抱き今度は額に口づけをする。
桃がその唇の感触を味わおうとまぶたを閉じると、ゆみの唇がそのまぶたにおちてくる。
桃の柔らかい上のまぶたを二、三度唇でついばんだ後、
一度こめかみに触れたその唇は耳介をくわえていた。
「っつ……」
額やまぶたと違い、耳に触れられた時桃の背中にそくっとしびれが走り、少しだけ声が漏れた。
その声を聞いたからか、ゆみの薄い唇の間からピンクの舌が顔を出すと
桃の耳をその形に沿ってチロチロと這い始めた。
桃は初めはその刺激に耐えていたが、ゆみの舌が徐々に耳の後ろから首の方に向かって
動き出すとさすがに我慢ができず声が出た。
「あっ、あん」
「桃はここが感じるのか……」
ゆみの声に桃の顔が耳まで真っ赤になっていくのが分かる。
桃も今になって自分が何をされているのかはっきりと分かってきたようで、
急に身体を強ばらせると両腕を伸ばしてゆみの身体を押しやった。
「せ、先輩。先輩は、だ、誰にでもこんなことする人だったんすか?」
「なっ…… 何を言い出すんだ、桃」
この場において思いがけない桃の言葉にゆみは一瞬動揺したが、
美穂子とのやりとりを見られていたのでは誤解されるのも無理はなかった。
しかし、キスをしてもまだ自分を疑う桃の心の傷の深さを思うと、
ゆみは伸ばされた桃の両手を優しく下ろし、しっかりと桃を抱きしめた。
「桃、お前だけなんだ。私を信じてくれないのか?」
「…… っく。せ、先輩。ふぇっ、ふぇーん……」
本当は色々と言いたいことがある。不安なことがたくさんある。
もっともっと、聞きたいことがある。そんな想いが涙になって桃からあふれ出した。
ゆみは桃の想いごと、桃の全てを包み込むように抱きしめていた。



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