咲-Saki-で百合萌え 13局at LESBIAN
咲-Saki-で百合萌え 13局 - 暇つぶし2ch263:名無しさん@秘密の花園
10/06/05 01:49:50 6nf5fHgf
ゆみと美穂子のあれは何だったのだろう……
久は廊下を引き返しながら、自分で考えても絶対に答えの出ないことを考えていた。
二人に聞けば早いのだが、見なかったふりをして逃げてきた手前それは無理な話であった。
ゆみは美穂子にキスをしようとしていたのかしら? でも何故? 
私が知らないだけで二人はそうゆう関係になっていたとか? 
そんなことを考えたが、あの二人に限って有り得ないという思いが強く、
逆に何だか可笑しくなって一人で笑ってしまった。
笑うと夕べのまこと美穂子に笑わされたことを思い出し、二人の行動がさっきのゆみと重なった。
ああ、そうか。美穂子にだってプレッシャーがあるのよね。
てゆうか、個人戦の美穂子はある意味本当に一人で全国の強豪と戦わなきゃいけないんだわ
それなのに夕べも私の心配ばかりして……
あー、まこにも同じことが言えるかぁ
自分のプレッシャーに気にとられ、誰かのプレッシャーに気づけないでいたなんて……
久が自分のまぬけさに気づき「はぁ」とため息をついたところに、
久を探していた咲、和、優希の三人がやってきた。
一番に久を見つけた優希が飛び付いてきた。
「ぶちょー、探したじょ。今日はお腹がすいて元気がなかったのか? 明日は私のタコスを分けてあげるから元気に麻雀ができるじぇ!」
「あー、心配かけてごめんねー。うん、タコスは気持ちだけもらっておくわ。ありがとう優希」
抱きつく優希の頭を撫でながら、謝罪と感謝の意を表すと隣の和が怒ったように話しだした。
「部長、あんな打ち方は部長らしくありません。私は認めませんが、
前に私に話してくれた時のようにもっと自分のことを信頼してください。」
「和……」
「のどちゃん……」
和の剣幕に久だけでなく、優希も驚いたのか久から離れ、和を見つめる。
「それにもっと私たちのことも信頼してください。部長、一人で戦っているんじゃないんですから」
「……そうね、和の言うとおりだわ。ごめんなさいね」
和の真剣な眼差しともっともな言い分に、さすがの久も今度はいくらかしおらしく謝った。
咲が場の空気を和ませるように久の両手を取り、ほほ笑みながら話し始める。
「部長。私、初めて部室に行った時、生徒議会長が何でここにいるんだろうって不思議だったんです。それで部長に聞いたら、麻雀が好きだからって」
「ええ、そうね。そんな話をしたわね」
「私、麻雀部に入って、部長に勝つ麻雀をしなさいって言われて気づいたんです
ずっと麻雀で勝ちたかったんだって。だから、この大会は清澄の皆で勝ちたいんです」
「咲……。そうね、皆で勝ちましょう。相手が誰であろうと」
久は咲の手を握り返し、力強く答えた。
―そうよね、あなた達の言うとおりだわ
全国という言葉と雰囲気に飲まれ、好きな麻雀を
全国レベルの人たちと楽しめる機会に恵まれたことをすっかり忘れていたなんて

「私に発破を掛けるようにあの子達に焚きつけたのはまこでしょ」
「さーて、何のことかのぅ」
宿に戻り皆で食事を済ませた後、久とまこは二人で大浴場でまったりしていた。
「ありがとね」
久は一言礼を言うと、とぼけるまこのおでこに感謝のキスをした。
いつもならキスをされると慌てるまこだが、今日はキスの意味を理解しているのか、静かに久を受け入れる。
―続きは大会が終わってからゆっくりと。そうね、合宿所の温泉にでも行きましょうか
―あんたと一緒におれる間はつきあっちゃるけん
キスの後、お互いに想いを口には出さず、視線を交わしただけだったが
何となく想っていることは伝わっているような気がした。



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch