フレッシュプリキュアで百合11at LESBIAN
フレッシュプリキュアで百合11 - 暇つぶし2ch100:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/10 05:08:46 wLP5Dcf6
触れるかどうかのやわらかいキス。触れては離しまた押し当てて、徐々に力強く重ねあう。
美希ちゃんの指が、硬く握ったわたしの手を包み広げる。交差させて強く握る。
恋人握りと呼ばれる繋ぎ方だ。

緊張が途切れ、わたしの口が少し開いた。狙い済ませたように美希ちゃんの舌が挿入される。
慌てて口を閉じそうになって、また開いた。噛んで舌を傷つけては大変だ。
そのままわたしの口の中を動き回る。怖いほどの気持ちよさに腰が引ける。しかし、後ろはベ
ッドだった。
その動きが舌の裏をなぞった時、強烈な快感が走ってうめき声を上げてしまった。
今度はわたしの舌が吸われる。軽く歯を立てられてまた全身が震えた。


「はぁ、はぁ。―美希ちゃん、つらい」
「大丈夫よ、ブッキー。アタシを信じて」

口癖を使われては仕方が無い。観念してベッドに上がる。仰向けになり、両手を祈るように組
んだ。そして目を閉じて次に備える。

美希ちゃんの細く長い舌が、唇からアゴ、喉を滑って耳に上がってきた。耳たぶをくすぐるよ
うに刺激した後、そっと耳の中に差し込まれた。

「ひゃあぅ!」

訳のわからない悲鳴をあげて跳ねる体を、美希ちゃんは上手に押さえ込む。美希ちゃんにしが
みつくようにして、くすぐったさに懸命に耐えた。
まだ唇と耳だけ。なのに心臓はパンク寸前。全身が汗をかいて疲れきっていた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


わたしの呼吸が収まるのを少し待ってから愛撫を再開する。浮かんだ涙も拭ってくれた。

うん―頑張るね。美希ちゃん。

洋服を脱がせながら舌を肩から下に滑らせていく。美希ちゃんはもう、上下の下着だけだ。
わき腹を舐められる。あまりにくすぐったくて逃げ回る。

「あはは、やだ、やだやだ、くくっ、やだやだ美希ちゃん、嫌だ、くくっ」

わたしの転げまわるのを利用して上着の全てを完全に外してしまった。―凄い。


プチン

ブラジャーも外された。ポロンと零れ落ちる二つの膨らみ。

「いやっ」

とっさに両手で隠そうとする。その手を掴まれて広げられる。
美希ちゃんの真剣な眼差しが突き刺さる。

うん、わかってる。ごめんなさい。

美希ちゃんの唇が円を描くように、螺旋状に胸の中心に進んでいく。中央の先端に届き咥える。

「あっ―つぅ―んんん」

101:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/10 05:09:36 wLP5Dcf6
首を振って全身をねじって快楽から逃れようとする。唇は離れてくれない。軽く咥えながら、
突起の横を縦になぞるように舌が動く。付け根を一周してまた縦に舐めあげる。
もう片方の先端も、軽く摘んで弾いて、指の腹で撫で上げる。

動きはそれだけ。それがとても、長い、長い時間続けられた。
くねるわたしの体と暴れる四肢で、綺麗に整えられたシーツもくちゃくちゃだ。
息が苦しい。気が変になりそう。行き場の無い快楽の波が、出口を求めて全身を駆け巡る。


つらい―つらい―つらい、の。

体が火照る。胸はパンパンに張り詰め、その先は痛いくらいに脹れあがっていた。
涙が止まらない。お腹の下は……もうシーツすら濡らすほどだった。

「切ない……切ないよ、美希ちゃん。助け……て、変になっちゃう」

一瞬、愛撫の手が止まった。その再開を恐れて、わたしは美希ちゃんの体に胸をギュッと押し
つけた。
荒い呼吸を懸命に整える。

「驚いた。本当に敏感なのね、ブッキーって。個人差があるとは聞いていたけど……」

なぜか美希ちゃんが嬉しそうな顔をしていた。何も楽しいことなんてないのに―。
ちょっと恨めしそうな目で睨む。


「きゃあ!」

再び愛撫が再開される。今度は胸から下に。お腹のすぐ横の敏感な部分を舌でくすぐられる。

「くぅぅぅ」

もう、力なんて入らない。そう思っていたのに、凄い力でシーツを掴み引き寄せてしまう。
おヘソに潜るように美希ちゃんの舌が動く。全身を硬直させてくすぐったさに耐えた。

「あっ―やっ―いやっ―美希ちゃん、そこ嫌っ!」

お腹から更に下がり、太ももの付け根に到達する。秘部のすぐ下、股の部分。
大事なところをわざと避けるように、左右の付け根を舌で責める。
やがて太ももに下がり、また付け根に上がる。

くすぐったくて、恥ずかしくて、気持ちよくて。そして―もどかしくて……。


もどかしい?

して……欲しいと思ってるんだ。
大事な部分を、さわって欲しいと期待してるんだ。私が……。
自分で見たことも無い、触れたことも無い部分を、弄って欲しいと思ってるんだ……。

綺麗だった自分は……もう……いない。
ここに居るのは、秘部を晒して濡らして悶えている―嫌らしい娘。
悲しくなって、涙が溢れてくる。嗚咽を押し殺して、枕を顔に押し付けて泣き顔を隠した。


ついに美希ちゃんの舌がわたしの秘部を捉えた。
なぞるように割れ目を往復した後、指で広げて中まで進入してくる。
核を捉えて舐めあげる。吸い込んで咥える。口の中に含んで舌で転がす。

102:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/10 05:10:39 wLP5Dcf6
秘部から脳に目がけて、稲妻に打たれたような快感が走る。体は喜びに震え、心は嫌悪感で塗り
つぶされる。
恥かしくて……悲しくて……気持ちよくて……そして―苦しかった。確かな苦痛も伴っていた。

「ううっ―ぐぐっ―むぅ―」

だけど、もう、抵抗する気力も何も残っていない。ただ、ただ、枕を噛んで喘ぎ声を押し殺す。
天国のような快楽? 地獄のような苦悶? どちらなのかすらわからない。
何分経ったのかもわからない。意識が遠くなったり、呼び戻されたり。その繰り返し。
快楽という名の荒れた海に、投げ出された遭難者のように、波が静まるのを気の遠くなる想い
で待ち続けた。


ビクン―ビクン―ビクン

突然、体が痙攣する。意のままにならず勝手に動き出す。それなのに、体には力が全然入らな
い。
枕を噛む力も尽きて、すすり泣く声だけが響いた。


「ブッキー、泣いているの? 辛かったの?
ごめんなさい。丁寧に、慎重にしたつもりだったの」

「違うの、違うの、違うの……」

美希ちゃんの体に抱きついて、すがりついて泣いた。落ち着いてから、ぽつぽつと話し始めた。
わたしは本当は性行為が嫌いだったってこと。その原因。それでも受け入れた理由。

美希ちゃんは何も言わず、ただずっと髪を優しく撫でて最後まで聞いてくれた。

「そう―だったの。言ってくれればよかったのに。ってわけにもいかないわよね。
優しくて、我慢強くて、主張だけは弱いブッキーだものね」

「わたし、汚れ……」

言いかけたわたしの口を、美希ちゃんが唇でふさいだ。

「ブッキーは何も汚れていないわ。アタシたちは女の子同士よ。
それに……体の反応には素直になればいいの。快楽に溺れなければそれでいいの」


プチン―シュル―パサッ

美希ちゃんが全ての下着を外した。スレンダーな、完璧な体のラインが露になる。
肌の色。張りと艶。脂肪と筋肉の見事なバランス。
女の子らしい滑らかな曲線をギリギリに維持しながらも、極限まで絞り込まれた肉体。
息を呑んで見つめた。惹き付けられた。釘付けになった。

「ブッキー、自分の目で見て感じて―。その手でアタシに触れて、愛して―。
そして、汚れているかどうかを確かめて見て」

そこから先はよく覚えていない。ただ夢中で、美希ちゃんの愛撫を思い出しながら、あるいは
指示されながら、繊細な芸術品のような肢体に手を滑らせた。口付けし、舌を這わせた。

103:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/10 05:11:20 wLP5Dcf6
―美しかった。

体つきも、胸も、その先も、首も、お腹も、大切なところも、何もかも。
息使いも艶があり、なめらかで。喘ぎ声までもが、清らかな歌声に聞こえた。


性に対して抱いていたイメージが上書きされる。汚いものという先入観が払拭される。
後悔の涙が、感動の涙に代わる。
わたしは汚れていない。これは汚いことなんかじゃない。

美希ちゃんに愛されたこと。そして愛してあげたこと。それを誇りに思う。

最後に、今度こそわたしの意思で、自分からキスをした。長い、長いキスをした。


(これでほんとうに、みきちゃんのおよめさんになれるかな?)

「なれるよね、きっと。わたし、信じてる」

「え、何か言った? ブッキー」
「ううん、なんでもない。ありがとう美希ちゃん」







「美希た~ん、ブッキー、遅いよ~」
「どうしたの? 美希、ブッキー。なんだか嬉しそうね」

いつもの公園。カオルちゃんのドーナツ屋さん。そしていつものクローバー。
何も変わらない、大切な仲間。大事にしたい風景。長く続いて欲しい時間。
そんな中でも変わっていくものもある。深まっていく絆もある。

104:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/10 05:12:06 wLP5Dcf6
ラブとせつなが一本のジュースを二人で飲んでいる。ドーナツを交互に食べ比べている。
でも、もう寂しさは感じない。わたしたちにも繋がった想いがあるから。

「秋ってもの悲しいって思ってたけど、違うね。実りの秋、そして食欲の秋。
わたし、お腹すいちゃた」

わたしは明るくはしゃいでドーナツを頬張った。喉につまらせそうになり、美希ちゃんが自分
のお茶を飲ませてくれた。

「あんまり調子にのって食べると、太るわよ? ブッキー」
「ひどい! わたしは太ってないもの。ちゃんと計算してるもの」

知ってるわよ、アタシが一番ね。そう言って悪戯っぽく笑った。ラブとせつなもキョトンとし
ながらも、つられて笑顔になった。

わたしは真っ赤になって俯いた。


今から訪れる、これまでと少しだけ違った毎日。
愛している。愛してくれる人がいる。
手を取りあって、生きて行きたいと思える人がいる。

新たなる誓いを胸に共に歩いていこう。そして、一緒に幸せをつかめるって。

―わたし、信じてる。





――――――――――――――――――――――――
以上です。これで完結です。これからもよろしくお願いします。

105:名無しさん@秘密の花園
10/05/10 07:46:41 3NA5VkmP
こちらこそよろしくおねがいします。あなたの投下なら問題ありませんから

106:名無しさん@秘密の花園
10/05/10 14:57:56 9hhWLozT
誰のがいいとか誰のが悪いとかじゃはっきりしないよ
センスがない職人は誰か言えばいいじゃないか

107:名無しさん@秘密の花園
10/05/10 15:30:39 pk7o2uRm
>>104
美希たん…初めて…だよね?イメトレでもしてたのかどうか。

そう考えると萌える。内心ハラハラドキドキだったのかと思うと萌える

108:名無しさん@秘密の花園
10/05/10 19:58:11 7KShKG3T
>>104
GJです!今まで18禁は色々あったけど、初めてに至るまでの過程と言うか、心情を
ここまで丁寧に書き込んだ作品は初めてじゃないかな。
とても楽しませて頂きました。ありがとう。

109:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 05:46:34 C2rE1iJ7
やっぱりラブはイースに惚れたんか…
だったら現在別人化してるせつなをどう受け止めてるんだろう
イース好きしつつせつな好きで同一人物だったからたなぼた的な感覚だったのかな

110:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 06:37:44 Fmgthjs9
黒せっちゃんの行動がことごとく裏目に出て、ラブさんが好意的に受け止めていたから、ラブさんから見たら、せっちゃんはせっちゃんのままなんだろうと予想

111:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 08:06:46 LD9rWz0/
mktnやブッキーとは違う何かがイースにはあった

112:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 10:28:48 hRfInHat
>>109
本質は変わってないから無問題なんじゃないの。
素直にかわいくなって良かったというか。
でもたまにはちょっと刺激がほしい時もあるかもしれない。

「ふふっ、今日はそういうのがいいのね、ラブ・・・。」

113:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 11:51:19 LD9rWz0/
黒っ

114:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 19:10:57 zSXiQ139
ラブさんはイースの本質を見抜いてたんだろうな

115:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 21:10:09 LD9rWz0/
逆じゃね

116:名無しさん@秘密の花園
10/05/11 23:21:05 3Rgeqs/7
見抜くと言うと語弊があるかな。騙されていたことには気がついてないわけだし。
でも、直感みたいなもので、本質が優しいいい子だって感じたのはあるのかもね。

117:名無しさん@秘密の花園
10/05/12 06:22:08 FjC/VUpz
イースに浮気しつつせつなを口説きまくってるラブさん可愛い

118:名無しさん@秘密の花園
10/05/12 11:47:05 TIf2/H2q
「せつなはとっても素敵だけど、ラビリンスのあの子も魅惑的でドキドキしちゃう。
 あたしって浮気性だったのかな・・・。」

と真剣に悩むラブ。

119:名無しさん@秘密の花園
10/05/12 21:02:55 FjC/VUpz
なにそれ超萌えるわ

120:名無しさん@秘密の花園
10/05/12 22:02:06 p/jg6Ym4
アカルンは最初からイースを選んでた訳かー。もしもだ。アカルンが速攻イースの携帯にフェードインしてたら…



「あなたは四番目のプリキュアだキー!」
「…嫌よ。」

「キ、キー・・・」

「・・・」
「お願いだキー。みんなを助けて欲しいキー!」


「・・・わかったわ。」
「ありがとうだキー!早速変身…」

――チェイイイインジ!――


――オーバー!!!――


「キ、キ・・・ィ」
「な、何よこれ」




ラブ「みたいな感じだったら面白かったのにー」
美希「赤と黒ねぇ」
祈里「仮面ライ…」

せつな「無理!」

お粗末www(保管しなくていいよー)

121:名無しさん@秘密の花園
10/05/13 08:08:18 nKk4OaTV
アカルンに萌えたw

122:名無しさん@秘密の花園
10/05/14 10:26:14 VilTK9rQ
他のキャラとか内容を混ぜこむのはいかがなものかと

123:名無しさん@秘密の花園
10/05/15 01:11:35 BZadSE9G
>>122
楽しくやって行きたくてつい暴走しましたorzごめんね

124:名無しさん@秘密の花園
10/05/15 16:55:04 dznPBOh7
イヤならスルーすればいいし謝ることはないよ
イース好き多くて嬉しい

125:名無しさん@秘密の花園
10/05/16 08:11:21 wFWbEp0x
プリキュアの最新同人リスト
URLリンク(maniax.dlsite.com)

126:名無しさん@秘密の花園
10/05/16 14:35:04 ORU/5nE2
百合じゃねーだろカスw

127:名無しさん@秘密の花園
10/05/17 01:01:08 rVumIsmd
なんか急に書き込みが途絶えたな。

・・・えーと、10分以内に書き込みが無かったらせつなはラブの嫁。

128:名無しさん@秘密の花園
10/05/17 01:10:55 UULLBQcv
せつなはラブの嫁

129:名無しさん@秘密の花園
10/05/17 08:49:44 jeKpekSl
ラブはせつなの嫁

130:名無しさん@秘密の花園
10/05/17 21:57:49 rVumIsmd
どっちが嫁になるか、ガチンコで床勝負を。

131:名無しさん@秘密の花園
10/05/17 22:02:09 +Col1pzZ
ラブ「う~ん・・・」
せつな「むむむむむ・・・」





ラブ「ぬはーーーーー」
せつな「!!!」





ラブ「どっちも嫁でいいや!」
せつな「好きには変わりないわ!」





タルト「なんやねんこの流れ」
カオル「どっちもどっちじゃないの?グハッ」



132:名無しさん@秘密の花園
10/05/18 14:30:46 XPbNqIu7
せつな「じゃあ、ラブの勝ちということで、私がお嫁さんでいいわ。」
ラブ 「えっ、勝った方がお嫁さんなんじゃないの?」
せつな「え、そうだったの? 私お婿さんなの?」
ラブ 「うーん、違和感あると言えばあるねえ、やっぱり二人とも嫁だね。」

せつな「ラブが攻められたい晩には、私がお婿さんになってあげてもいいわ。」
ラブ 「ぬはー! ちょっとゾクっとしたよせつな!もいっぺん言って!」

133:名無しさん@秘密の花園
10/05/18 21:07:22 wmpM9lkm
>>132
なんだそれけしからん。もっとやれ

134:名無しさん@秘密の花園
10/05/19 22:18:51 SiE81Ytm
したらばばかり盛り上がってる。もうこのスレにいる住人は数えるぐらいなんだろな。

135:名無しさん@秘密の花園
10/05/19 22:33:44 KWze/mLh
>>134
ROM専もいるだろ。減った原因については今更語る事もなかろう。

誰かも指摘してたがしたらばの存在と保管屋がこの現状を助長したのは間違ない。

136:名無しさん@秘密の花園
10/05/19 23:15:14 6pEOQh4d
>>134-135
盛り上がってる方がいいならしたらば行けばいいんじゃね

137:名無しさん@秘密の花園
10/05/19 23:17:10 SiE81Ytm
本家はこっちだけどね。

138:名無しさん@秘密の花園
10/05/20 06:24:52 8wgkiY13
もう手遅れでしょ

139:名無しさん@秘密の花園
10/05/20 07:31:53 8Pz/Nf84
自演かよまた。住人を困らせ職人も減らして。凄いよお前w

140:名無しさん@秘密の花園
10/05/20 08:02:44 8wgkiY13
したらば盛り上がってるか?灯火じゃねこっちもあっちも

141:名無しさん@秘密の花園
10/05/20 21:20:01 BNz0v1CC
嫌なら見るなよ。誰もお願いした訳でもないぞ。皮肉ばっかり言いやがって。


142:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/20 22:18:13 rvWx8vh2
こんばんわ。規制解けたのでSS投下させてください。
平凡な日常物です。百合も薄いので軽く読み流してください。カテゴリーは継続。
タイトルは、ある日のせっちゃん。クローバーで遊園地 です。4レスお借りします。よろしくお願いします。
―――――――――――――――――――――――――





たくさんの人たちが波を作る。

波は大きな流れとなって人々を誘う。

大勢の人が同じ目的で列を成して歩く。ラビリンスでは馴染んだ光景。

違うのは表情。そして、繋がり。

家族、友達、恋人同士。

笑顔と興奮と感動。

そこにある―幸せ。






「どうしたの、せつな。驚いちゃった? 休日の遊園地だもの、このくらい当然よ」
「もし、調子悪いなら言ってね。色々お薬もあるから」

「ごめんなさい、平気よ。みんな楽しそうね」

心配そうな美希とブッキーに笑顔を返す。せつなにとって初めての遊園地だった。

「お待たせ! チケット買ってきたよ。今日は一日フリーパスなんだから」
「そうこなくっちゃ」
「うん、楽しみ!」
「私もたくさん乗ってみたいわ」

せつなは期待に胸を膨らませる。それは、幾度か経験のあるラブたちも同じ。
せつなと乗れる。せつなと遊べる。新鮮な喜びを分かち合える。それが何より楽しみだった。

入場門をくぐる。

一歩先はおとぎの国。人を楽しませるためだけに存在する空間。幸せの集う場所。

「さあ、行こう!」

ラブにつられるように、四人はいっせいに駆け出した。



「私、あれに乗ってみたい!」

せつなが指さしたのはメリーゴーランド。
優しい光と、楽しい音楽。可愛い動物達に乗って回転に身を任せる。誰に振ったかわからない
手を見つけて、せつなは手を振り返した。

143:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/20 22:18:58 rvWx8vh2
「とほほ、この年で乗ることになるなんて」
「まあまあ、このポニー、家で預かってる子にお鼻が似てるし」
「知らないわよ、そんなの」
「恥ずかしくないよ、美希たん。あたしは今でも好きだよ」



次はコーヒーカップ。
緩やかな螺旋を描きつつ高速で回転する。―いや、高速なのは一重にラブのせいだ。
せつなは平然と。美希とブッキーは抱きあって悲鳴を上げていた。

「いっくよ~」
「ちょっと、ラブ、早すぎよ!」
「ラブちゃん目が回る」
「複雑な動きね。サイクロイド曲線になっているのね」
「だから……知らないわよ」



そして……観覧車で休憩。
コトコトコト。ゆっくりと上昇していく。室内は冷房が効いていて快適だ。
ラブは案内図を見ながらせつなとコースを確認する。美希とブッキーは……。

「う~~気持ち悪い。酔った……」
「はい、美希ちゃん。乗り物酔いのお薬。先に飲んでおけばよかったね」

そう言うブッキーも、青い顔をしながら薬を飲み込んだ。



そして、ジェットコースター! 最近リニューアルされた目玉アトラクションだ。
ゴンゴンゴン。ゆっくりした上昇から一気に急降下する。自由落下に迫る下降速度は、人体の
感覚を狂わせ混乱に陥れる。
水平回転、宙返り、垂直ループ。バンク角度と高低差がついた急カーブ。次々に襲いかかる恐
怖に乗客は絶叫する。

「「「きゃぁぁぁぁぁ」」」

みんなも叫んだ。ラブは笑顔で、美希とブッキーは目を閉じて。
せつなはそんな様子を不思議そうに見ていた。

「どうしたの、せつな? 楽しくなかった?」
「楽しくないわよ、アタシは死ぬかと思った」
「うん、怖かったよ~~」

「どうして……。―ううん、なんでもない」



乗り物は疲れたので、お化け屋敷に入ることにした。
このお化け屋敷は本格派と評判も高い。
ラブはせつなと。美希はブッキーとそれぞれペアで歩いた。

「わぁぁぁぁ、せつな、あれ! あれ!」
「落ち着いて、作り物よ。そっちはただの水蒸気よ」

「きゃぁぁぁぁぁ」
「大丈夫よ美希ちゃん。この子はかわいいよ」

144:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/20 22:19:32 rvWx8vh2
なんとか出口にたどり着いた。



「なんか色々疲れた……」
「わたしは楽しかった!」
「あたしもすっごく楽しい。せつなは? あれ……せつな?」

「ねえ、ラブ。どうして……わざわざ恐怖を与えるような物を作るのかしら。
ジェットコースターにしてもそう。スピード感を楽しみたいにしては、度が過ぎていたわ」

不満、と言うほどでもない。ただ、何か釈然としないとせつなは語った。
実際、出口から出てくる子供達の中には、恐怖で泣いている子も少なくなかった。
そして、そんなものほど人気が高いのも納得がいかなかった。

「えっと、なんて言うんだろう。怖いから楽しいというか」
「叫ぶのが気持ちいいのかな?」
「勇気を試すのよ……多分」

ラブたちの説明も、どれも満足のいくものではなかった。

(この世界で育っていない私には、理解できないのかもしれない)

なんとなく寂しい気持ちになる。



「えーん。えーん。おにいちゃん。ぱぱー。ままー」

小さな女の子が泣いていた。迷子らしい。ラブたちは駆け寄った。

「どうしたの?」

ラブはしゃがんで手を握り、事情を尋ねる。ブッキーはハンカチを取り出して涙を拭う。
美希は係員を呼びに走った。
手際のよい行動にせつなは目を丸くする。自分は何もできなかった。

少し考えて、アイスクリームを買うことにした。甘いものを食べれば気持ちが落ち着くかもし
れない。

「はい、どうぞ」

お姉さん達に囲まれ、優しくしてもらって安心したのだろう。お礼を言って女の子は食べ始め
た。
そのまま、しばらく話し相手になった。両親とはぐれて兄妹だけになったこと。そのお兄さん
ともはぐれてしまったこと。
話していて恐怖を思い出したのか、また泣き出しそうになる。
大丈夫よ、そう言ってせつなは抱きしめた。
遊びにきて、悲しい思いをする。残念なことだと思う。

「あっ! ぱぱ~まま~おにいちゃん~」

女の子が迎えに来た家族を見つけて駆け寄った。抱きついて号泣する。そして満面の笑顔を取
り戻した。
その子のご両親が丁寧にお礼を言う。

145:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/20 22:20:14 rvWx8vh2
別れ際、その笑顔を見て思う。それは―今日見たどんな笑顔よりも輝いていると。


でも、どうして……。

そう考えて、思い至る。あの子の心を満たすもの。それは―安心。
はぐれるという恐怖を体験したことで、普段感じていない家族といられる幸せを実感したんだ。
幸せと不幸は隣り合わせ。幸せを求めることは、ただ不幸を否定して遠ざけることではないの
かもしれない。

だったら……。

ジェットコースターもお化け屋敷も、同じなのかもしれない。
安全に恐怖を体験することで、無事帰還する安心と幸せを得るためのアトラクション。

やっぱり……この世界の全ては優しさに満ちている。せつなは嬉しくなった。


「ラブ~美希~ブッキー~。私、もう一度ジェットコースターに乗りたいの。行きましょう!」

「うん、行こう。せつなっ」
「「えぇぇぇ――!!」」

せつなとラブは、それぞれ嫌がる美希とブッキーの手を取って駆け出した。

「ねえ、ラブ。私はあまり恐怖は感じないの。だから、みんなほどさっきは楽しめなかった」

幼い頃からの訓練の繰り返し。その中にはGの耐性訓練も含まれていた。

「でも、今度は楽しんでみせる。精一杯、大声で叫んでやるんだから!」

そう言って笑うせつなの表情は―やっぱり今日一番に輝いていた。






たくさんの人たちが波を作る。

波は大きな流れとなって人々を導く。

大勢の人が同じ目的で列を成して歩く。繋がり、共感し、分かち合う喜び。

思いやりに満ちた施設と催し物。

家族、友達、恋人同士。

緊張と恐怖と安堵。

そして思い出す―幸せ。





―――――――――――――――――――――――――
以上です。お目汚し失礼しました。

146:名無しさん@秘密の花園
10/05/21 03:48:39 LPUTt0xm
生駒氏こないなツマンネ

147:名無しさん@秘密の花園
10/05/21 20:00:53 ftOiswo3
>>145
ほんわかして気持ちいいストーリーだったGJ!

148:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 00:21:16 iwq/6LZN
日常ふとしたことで異常な不安にかられたりしてしまうせつなは、一種のPTSDだな。

放送で、悪夢にうなされた晩にはただ我慢していたようだけど。
でも、映ってない場面ではラブの部屋で終夜抱きしめてもらってたりしたと思うんだ。

149:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 08:13:21 JCKwgmv2
>>148
おまえが病気だよ

150:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 09:19:12 4fcRVIa4
GJ!この日常シリーズ大好きです。ほのぼのした気分になれる。
そしてとにかくせっちゃんは何してても可愛い。

151:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 09:41:19 qI6onovH
>>148
病気と言っちゃうのはどうかとも思うけど、あの精神の脆さが可愛いね。
ラブもさんざん保護欲掻きたてられたことだろう。

152:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 11:14:38 JCKwgmv2
保護欲ってなんだよw単純に心配になるでいいだろ

153:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 11:30:52 qI6onovH
突っ込みありがとよw
欲は自分だった…。でもまあ、せつなは弱いのが魅力ってのは確か。
いつまでも一人じゃ立てない子でいて欲しかった。あんま成長して欲しくないね。
みんなもっとレスつけようぜ。したらばに負けるとかありえんよ。

154:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 14:33:19 JCKwgmv2
したらば?なんだそれ眼中にねーよ

155:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 18:50:34 +kBWynsg
何だスルー検定中か

156:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 23:30:56 LfeC+RWj
せっちゃんどんとこいですwあなたに魅了された人は数知れず。ラブさんもその一人。
そして、ラブ×せつなと言えば職人の一人である十和◆tb5qVrAOS.さんです。
久しぶりに三次創作を書いて見ました。6-721 『勝てないもの>怖いもの』を読んで
からどうぞ!数レスお借りします。では!

157:MGH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/05/22 23:31:41 LfeC+RWj
『勝てないもの>怖いもの~NextStage』

「もうだめぇ…」

あれからさらにホラー映画が好きになってしまったせつな。
思えばあたしの下心が災いしちゃったんだけどさ。
何だかんだでここまで良く耐えたと思うもん.....


それにしてもこの娘は変な物に興味を持つんだよね。

「ラブ?ちょっとラブってば!今度の映画、「過去最大のホラー」ってだって!」

ほらね。すっかり流行先取りしてるよ。宿題もそっちのけ。
(とほほ…)
あたしの心が嘆いてる。せつなの好奇心がまた、あたしを襲ってきた。
相変わらず目をウルウルさせちゃってさ。そんなに好きなの?

あ・た・し・のこ・と





夕焼け綺麗だな.....
妙な孤独感がラブを包んだ一瞬だった。




158:MGH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/05/22 23:32:11 LfeC+RWj
いっそ、プリキュアに変身してから見に行けば怖くないかも。
大丈夫?せつな。ううん、パッション!あたしがいるからもう怖くないよ!!!

リアルな話ね。やっぱりせつなは女の子なんだよ。怖くない訳ないんだ。
こんな物に興味を持ったのも実は。

実は!

…アピールだ。

我ながら冴えてる。
今日のラブちゃん完璧。

いや――幸せゲットしたね


夕暮れに負けず劣らず輝く愛戦士レジェンド。
燃える炎、心の決意、ホラー映画なんてぶっ飛ばせ。




人間はそうも単純に変われません。
そもそも、そんな理由で変身しちゃダメですね。

せつな、チラシ見てニヤニヤしないでおくれ…。


「新しい凶器……今までにない発想を期待したいわ……」

あなたはノーザですか!あたしのせつなはどこ行っちゃったんだよぉ~


「3Dをフルに使って撮影。緊張かつ怒涛の恐怖があなたを襲う」

声に出して読むもんじゃなーい!!!
焦るな。焦るなラブ!


……。
飲まれた。完璧に。信じてたのに。精一杯頑張ったのに。



159:MGH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/05/22 23:32:36 LfeC+RWj
なっ!リンクルン取り出したよ。
あっ!…予約してる。2押した。

2枚だ.........


お腹痛くなれ当日!違う、もう完売してて!あ、それじゃ後日行く事になるじゃん!!!


〝トントン〟

……っな、ぎゃあぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい.....

「どしたのラブ?」
不思議そうに汗だく顔面蒼白のラブを見つめるせつな。

純粋無垢。
見慣れた顔が、恐怖におののく少女を覗き込む。
3Dより遥かにリアルで、それはそれは画面アップでも大歓迎な笑顔がそこに。




……気が付いたら、あたしはまたせつなを抱きしめていた。
もう何度目なんだろ?時や場所なんてお構いなしでさ。


はあぁ……あたしはいつまでたっても子供だよ。
すっかり腰が引けちゃって、映画館でもないのにこの有様。

おまけに...半べそ


せつなをぎゅっと抱きしめたまま離れられない。

離したくない。

離したくないんだ。

せつな。
せつなせつなせつな………





160:MGH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/05/22 23:33:02 LfeC+RWj
「ふふ。私が傍にいてあげるから。ね?」


優しい声。
あたしの心に響いてくる。

――落ち着く――



ようやく我に帰った時。
抱きしめていた手をゆっくり離して。


「ごめんなさい。怖い思いをさせてしまって」
輝いていた顔はどこか寂しげな表情に変わっていた。

「うぅん。あたしこそいっつも…ゴメン」
恥ずかしいな。また涙声だ。もう何度目だろう。


「私、ラブと一緒にデートがしたいだけなのよ?」

そうだよね。
せつなはまだまだこっちの事を知らない。
たまたま、好きになってしまったのが〝ホラー映画〟だったんだ。

それなのに。


せつなはあたしを心配してくれた。
傍にいてくれるって言ってくれた。
嬉しいな。

―――ありがとう


あたたかい何かが、あたしの中を駆け巡る。
胸をぎゅっと締め付けられるこの――思いと。


……もーちょっとだけ、根性出しますか。
変な決意だなーと思いながらも、せつなに感謝。

大感謝かな。

161:MGH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/05/22 23:33:30 LfeC+RWj





が、しかし。
あたしはせつなに当日抱きついちゃうのは目に見えていた。
始まりから終わりまでずっと。
間違いないね………うん。


凛々しいせつながそこにはいるの。
あたしにはにこっと微笑んで。

でも。
スクリーンを見つめる眼光は鋭いんだな。

終始、握り続けてくれた手。
あたしはやる事ないからポップコーンばっかり食べちゃうんだ。


はたから見ればラブラブなカップルにも見える。
それはそれで.....アリでしょ。


んまぁ、せつなはあたしの王子様な訳ですし。
なーんにも問題無い訳ですよ。




ああ!!!でもやっぱホラー映画はやですよ、せつなさぁぁぁん!



あ。
いいの?これで。本当に。毎度毎度同じパターンじゃないか。


「今回の映画、最高の技術力だったね。せつなは楽しめた?
 学園祭の出し物の参考になったよ。だから、一緒の担当になろうね!」


わはー!
完 璧 だ ね 。
せつなは頬を赤く染めてさ、「お願い。一緒にやらせて…」そう呟くんだよ。



162:MGH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/05/22 23:34:04 LfeC+RWj
どうしたあたし。
いつも以上に冴えてるじゃん。


基本、あたしのお願いは何でも聞いちゃう節のあるせつな。
とってもかわいい子。
何を今更状態ですがね。


妄想ノンストップ超特急。
今のあたしに終着駅はないんだなー。



「映画館では私を安心させてね?」
せつなが確かめるようにあたしに微笑む。



寒気がした。
これが理想と現実。

裏を返せば期待されてる証拠なんだけどね。


……。
プレッシャーなんですけど?
恋人検定ですか?試されてますか?あたし。


「もっ、もっちろんですよぉぉぉ…」
2オクターブあがっちゃったよ。カッコわるい.....



あたし。
桃園ラブ。
キュアピーチ。
満場一致で自信無いです。


何とかなりませんかね。


なりませんよね。


〝デート〟なんですから。

163:MGH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/05/22 23:34:33 LfeC+RWj




「なんて冗談よ。私だって怖いんだから。」

…。
……。
………。

あたしで遊ばないでよっ!
ちょっとふくれっ面。ぶぅー

でも何か楽しくて。
こうやってじゃれあうのもカップルの特権だし。

飴とムチだっけ、こーゆーの。
飴だらけじゃお腹いっぱいだもんね。



むはー、せつなとデートは奥が深いのだ!




あ…。
律儀にカレンダーに赤丸付けてるよこの子.....
もーちょっと余韻を楽しみましょうよぉ~
どうせ当日は赤っ恥な訳だし、ラブちゃんは………。

映画終わった頃には疲労困憊。絶対衰弱。赤目だよ。間違いない。





でもさ、遠足と一緒なんだろうな、今のせつなは。
一日一日のカウントダウンが楽しみで楽しみでしょうがないんだ。


その気持ち、あたしにはわかるよ。


せつなの思い出はあたしの思い出。
せつなが楽しければあたしも楽しい。
せつなが笑顔ならあたしも笑顔。


恐怖なんてどこ吹く風さ。
愛ある印でねじ伏せちゃうぞーーー!!!




足しびれちった。あはっ



~END~

164:名無しさん@秘密の花園
10/05/22 23:37:02 LfeC+RWj
ラブさん独白に近いですが何とか挽回してやろうって言う姿は想像しやすくないですか?
そんな健気な彼女がたまりません。読んでいただいた方、投下された十和さん、ありがとう
ございました!(酉打ち間違えました。ごめんなさい)

165:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 02:17:03 rLYgIRPf
>>164
ああ誰かと思った。
せっちゃんがラブさん相手に
ちょっとからかったりイジワルしたりするの、いいなー

166:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 09:30:20 cBbC5rN7
名前間違えるとか言語道断だし回避出来なくなる

三次創作については賛否両論ではなかっただろうか

あなたはここにいては駄目だと思う
したらばとこちらどちらも中途半端

職人には許可をとってる訳?あなたの自己満足だとしたら住人には不愉快だよ

167:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 12:17:10 BMKEDVsB
>>143
名前ないけどどれがだれのセリフかわかるw
楽しいなGJ

>>164
うん、それに、せつなのことを想って枕を抱きしめ一人悶々と悩んだり、ニヤニヤしたりしたりするラブやんも易く想像できるな。

168:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 12:20:59 urpM2hMa
厳しいね。そんなに投下する事が罪な訳?あんたこそ何者だよw少しはスレに貢献したんか?

169:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/23 18:15:22 jitWTp3d
こんばんわ。またSS投下させて下さい。
カテゴリーは美希×祈里。祈里視点の百合恋愛物です。
タイトルは、編み棒で紡がれた想い です。7レスお借りします。よろしくお願いします。
――――――――――――――――――――――――





リィーン、リィーン、リィーン

鈴虫の歌声が耳に心地良い。
日が沈むのが早くなり、空気はひんやり肌を撫でる。

食欲の秋、スポーツの秋、そして、わたしは創作の秋。
さあ、一足早い冬支度。頑張らなくっちゃ!

編み棒を出した矢先に鳴り響くリンクルン。せつなちゃんからだった。



ピンポーン

一夜明けた土曜のお昼過ぎ、せつなちゃんがやってきた。
紺のベストに赤いシャツ。手に持った、大きくふくらんだ赤い紙袋。

「こんにちは、ブッキー。突然お願いしちゃってごめんなさい」
「いらっしゃい、せつなちゃん。さあ、お部屋にどうぞ」

マフラーの編み方を教えてほしいの!
お茶とお話もそこそこに、せつなちゃんが真剣な表情で訴える。
わたしは真似しやすいように、せつなちゃんと肩をくっつけて座った。


糸のかけ方~作り目
鎖編み
わの作り目
細編み
長編み

実演しながら丁寧にコツを教える。
素直に頷き、信じられないくらいの早さで覚えていく。

せつなちゃんの表情は真剣そのもの。
一生懸命で、すごく集中していて、それでいてどこか楽しそうで。

(ラブちゃんや美希ちゃんとなら、おしゃべりばかりでこんなに進まないだろうな)

何にでも一生懸命で、ひたむきなせつなちゃんがまぶしかった。


「本当に何でも出来るようになっちゃうのね、せつなちゃんて。
でも、どうしてわたしに? おばさんのほうが上手なのに」

「ありがとう。ブッキーの教え方がいいからよ。
ラブに内緒で編みたいから。おかあさんに教わるわけにはいかないの」

170:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/23 18:15:59 jitWTp3d
ちょっと余裕が出てきたのか、おしゃべりの相手もしてくれるようになった。
ラブちゃんに何かお礼をしたい。だけど、そんなにお小遣いもないから、毛糸を買って編み物
をするんだって。

二人きりで静かな部屋の中。普段聞きにくいこともすんなり尋ねられた。
ラブちゃんは、起きている間はずっとせつなちゃんを側から離さないらしい。
だから寝静まってから、少しづつ編むんだって。今から始めないと間に合わないんだって。

まったく、もう。口を尖らせてべったりなラブちゃんを語るせつなちゃん。
でも、その表情は嬉しそうで。幸せそうで。誇らしそうで。とても―うらやましかった。


毎日が楽しくて仕方が無いんだって。目を覚ますたびに、夢じゃないかと疑うくらいに。
だから、この幸せが続く間は頑張りたいんだって。続けられるように精一杯頑張るんだって。
わたしたちには当たり前の日常。それが、せつなちゃんにとっては非日常なんだ。
ずっと―続くなんて、信じていないんだ。それが、少し悲しかった。

神父様が言ってたよ。幸福と不幸は交互に訪れるって。
今まで辛い思いをしたせつなちゃんには、この先ずっと幸せが続くと思うの。そう伝えた。
せつなちゃんは少し驚いた顔をして、そして微笑んだ。精一杯がんばるわって。


勇気、出さなきゃね。わたしも頑張るね、せつなちゃん。

今の幸せに、甘えない。
今年こそ―想いを伝えるの。
わたしの――大好きな人に……。







冬物の新作を見に行こう。
嬉しそうな美希ちゃんの提案に、もちろんわたしは頷いた。

コート。ジャケット。パンツ。そしてさまざまな小物。
その一品一品に目を輝かせながら組み合わせを楽しむ。

美希ちゃんはとても綺麗。ただ歩いているだけで大勢の人の目をひきつける。
すらりと伸びた手足は、どんな衣装の魅力もあまねく引き出す。
試着を終えるたびに、色んな花を咲かせる美希ちゃんが誇らしかった。

「これなんて、どうかしら? ブッキー」

その言葉には、期待が込められていて。
もちろん美希ちゃんが選んで身につけたもの。似合うに決まってる。
わたしが見るのはお洋服じゃない。美希ちゃんの表情と声の調子。
一番気に入ってるものを見つけて、背中を押すの。

「すごく似合うと思うよ。美希ちゃん、完璧!」


洋服が表現なら、アクセサリーは象徴よ。そう言って今度は小物なんかを探して回る。
イヤリング一つを取っても、絶対に妥協はしない。選ぶ目は厳しく、表情は輝いていて、身に
つけて披露する姿は、自信に満ちていた。

171:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/23 18:16:36 jitWTp3d
紺のコート。青いシャツ。水色のブラウス。赤いイヤリングに黄色いブローチ。
美希ちゃんは、その名の通り青系統の色を好む。
クール、スマート、人目を引きやすく、集中力を高める色。

わたしは黄色。寒色を癒す柔らかい暖色。主張しすぎず、青を引き立てる色。優しく見える色。
一緒にいて、一番自然な色。
小さな主張として、白地に青のストライプの入ったジャンパーを買った。


「やっぱり、青が好きだね。美希ちゃん」
「そういうブッキーも、黄色がメインじゃない」

「うん、でも、美希ちゃん。この前まで赤い服も着てたよね」
「あれは、まあ……せっかくせつなが選んでくれた服だしね」

「ふ~ん、せつなちゃんの言うことはよく聞くんだ」
「妬いてるの? もちろんブッキーが選んでくれたらどんな色でも着るわよ」

(だから、困るんじゃない……)

心の中で、そっとつぶやいた。



わたしは美希ちゃんのおしゃれに割り込むのが怖い。とても、大切なことだと思うから。
でも―せつなちゃんが選んだ服を、誇らしげに着る美希ちゃんを見て……。

本当は、ちょっとうらやましかったんだ。

せつなちゃんは、美希ちゃんの選んだ服にことごとく首を振ったらしい。
「イマイチね」だって。思い出して笑いそうになる。
その時の美希ちゃんの顔、ちょっと見てみたいな。
そして、その役はわたしがやってみたかったな。―出来るわけ無いけど。
わたしの選んだ服を着てほしかったな。

ふと気がつく。信じられない―わたしはせつなちゃんにも嫉妬してるんだ。
羨むような幸せなんて、何一つ持っていない子なのに。
みんな、せつなちゃんが好き。ラブちゃんはもちろん、美希ちゃんも引き寄せられるように親
しくなってきている。
わたしも―せつなちゃんが大好き。
でも、美希ちゃんの心が、一番近いところにいられる権利が、奪われてしまう気がしてちょっ
と怖かった。







美希ちゃんと別れ、帰宅する。

クローゼットを開く。その奥に隠された秘密の収納ケース。

マフラー、帽子、手袋、ミトン、セーター、カーディガン。青や水色で編まれた手芸品の数々。
中には、もう着られそうにないくらい小さなものもあった。

毎年、この季節になると編み物を始める。全て自分でデザインしたもの。
用意された編み図なんてありはしない。
世界でただ一つ、美希ちゃんのためだけに紡がれる編み物。

172:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/23 18:17:09 jitWTp3d
何度も製図を書き直して、何度もほどいて、時間をかけて編んでいく。気持ちを込めて編んで
いく。
これがちゃんと素敵な作品に仕上がったら、プレゼントするの。そして告白するの。

「美希ちゃんが好きです」って……。


でも、渡せたことは―いちども無い。
だから―毎年たまっていくの。

渡せない――贈り物が。
伝えられない―切ない想いが。


渡せばきっと、美希ちゃんは喜んでくれる。それがどんなものであったとしても。
大切な一年の、大切な冬が台無しになってしまうかもしれない。
簡単なことじゃないんだ。美希ちゃんに服をプレゼントするのって―。

ううん。本当はそれは言い訳。
きっと、勇気がないんだ。
友達を、幼馴染を超える勇気が無いんだ。
それを、編み物の出来のせいにして逃げてるんだ。

でも、もう逃げない! せつなちゃんの勇気を見習うんだ。
譲れない。美希ちゃんだけは、たとえせつなちゃんでも。


山と積まれたファッション雑誌をパラパラとめくる。
この目で見てきたばかりの売れ筋と、美希ちゃんの反応を思い出す。
イメージを描き、ノートに滑らせる。

とびきりの笑顔で渡すために。勇気を出して伝えるために。最高の作品を編みあげるんだ。
お互い、精一杯頑張ろうね。せつなちゃん。







そして、一ヶ月後。

「できたっ!」

えへへ、わたし、完璧。
綺麗な水色の毛糸で編んだセーター。模様もサイズも編み方も、思わず笑みがこぼれるほど
の仕上りだ。
丁寧に折りたたんで紙袋に入れる。

―気に入ってくれるかな?
それは大丈夫。うん、わかってる。問題は―その後。

美希ちゃんが一番大切にしている部分に切り込む。それは―ファッション。
そのために始めた裁縫。編み物。
そして想いを伝えるの。十年間の片思いに終止符を打つんだ。
幼馴染から一歩進んで、ただ一人の、特別な存在になるの。
いいよね? だって、わたしにはずっと前から特別な存在だったんだもの。

173:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/23 18:17:56 jitWTp3d
わたし、信じてる。信じさせてね、美希ちゃん。―大好きだから。







いつもの公園。少し人通りの少なくなった日曜日の夕方。

「どうしたの? ブッキー。こんな時間に呼び出して」
「あのね、美希ちゃんに渡したい物があるの。これ―良かったら着てほしいの」

普段から薄着の美希ちゃん。流石に少し寒そうに身を竦めている。
その体を温かくしてあげたい。早く―着てほしいな。

美希ちゃんが紙袋を開けて中身を取り出す。わたしの心臓が激しく高鳴る。
手編みのセーターを見て目を丸くする。そして、嬉しそうに笑ってくれた。
軽くセーターを抱きしめてから、すぐに着てくれた。

「あたたかいわ。それに、デザインが素敵。サイズもバッチリ。完璧ね。
大事に着るわね。―ありがとう、ブッキー」

「うん、気に入ってもらえてよかった。わたしこそありがとう、美希ちゃん」


そして、深呼吸する。ここからが―本番。

「あのっ、あのねっ、美希ちゃん」
「どうしたの?」


(わたしね、ずっと前から美希ちゃんのことが好きだったの。友達としてじゃなくて……)


「………………………………………」
「どうしたの? なにかあったの?」

体が震える。言葉が全然出てこない。
体が意志とは裏腹に口にすることを拒絶する。
希望が恐怖に塗りつぶされ、自信は失望に取って代わる。

あれほど―ずっと前から決めていた誓いだったのに……。

言葉の代わりに涙が出てきた。美希ちゃんが心配そうに覗き込んでいる。

ダメ―いえない―言えないよ―どうして……。

自分が情けなくなって、悲しくなって、涙が止まらない。

「困ったことがあったなら、話してみて」

話すって何を? 話せないから悲しいのに……。
わたし―今まで何やってたんだろう。編み物って何だろう。
告白する勇気がないのをごまかしていただけ。
先延ばしにしていただけじゃない!

「ごめんね……美希ちゃん。わたし……」

二歩、三歩後ずさりする。そのまま居たたまれなくなって逃げ出そうとした。

174:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/23 18:18:36 jitWTp3d
「待って!」

美希ちゃんがわたしの手をつかんで引き寄せる。バランスを崩した先には―美希ちゃんの胸
があった。

「話したくないならいいわよ。この服はあったかいんだから……。おすそわけよ」

そう言って抱きしめてくれた。自分で編んだセーターに抱きついて、しばらく泣いた。


引っ込み思案、直ってないな。わたし―全然ダメだ。
信じてるなんて、口ばかり。信じるってことの大変さを思い知る。

(ねえ、せつなちゃん。わたし、せつなちゃんみたいに、なれなかったよ)

「えへへ、何でもない。なんか感傷的になっちゃって。ごめんね美希ちゃん、帰ろう」







遠くから聴きなれた声がした。


「あ、美希た~ん。ブッキー。いたいた~」
「二人に用があったの。電話しようかとも思ったけど、なんだかここに居るような気がして」

ラブちゃんとせつなちゃんが駆けて来る。せつなちゃんの手には二つの紙袋。

「今日編みあがったの。美希とブッキーに、私からの日ごろの感謝の気持ちよ。受け取って!」

美希ちゃんと顔を見合わせて紙袋を開ける。どんな服にも合うようにって、お揃いの真っ白な
マフラー。
よく見たら、ラブちゃんも同じマフラーを首にかけていた。



これを―わたしに? 

わたしの分も、美希ちゃんの分も―編んでいたんだ……。
ラブちゃんへのプレゼントだとばかり思っていた。

だから―あんなに早く編み始めたんだ。
わたしたちのことも―考えていたんだ。

自分が情けなくなる。
せつなちゃんは―みんなを愛していたのに。

マフラーを首にかけた。やわらかくて―あたたかくて。

(あたたかいよ……せつなちゃん)

また―涙が滲んできた。


「もう、さっきからブッキーは泣きすぎよ!」

そう言う美希ちゃんも、プレゼントが続いたためか少し涙声だった。

175:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/23 18:19:10 jitWTp3d
「ありがとう、せつなちゃん」
「大事にするわね、せつな」

「どういたしまして、これからもよろしくね。美希、ブッキー」

せつなちゃんも本当に嬉しそうだった。
わかるよ。プレゼントって、あげる方ももらう方と同じくらい嬉しいよね。

「せつなはね、おとうさんとおかあさんにも編んでたんだよ。凄いでしょ。
おとうさん達の分には、ありがとう、おとうさん、おかあさんって刺繍してあったの」

二人とも泣いてたんだから、とラブちゃんが自慢げに話してくれた。
せつなちゃんは顔を真っ赤にして、「言わないって約束したじゃない」とぽかぽかラブちゃん
を叩いてる。



せつなちゃんの優しさが身に染みた。

「そう言えば、せつなの分はないの?」

美希ちゃんが尋ねる。マフラーをしていないのはせつなちゃんだけだ。

「私の分は……毛糸が足りなくなっちゃったの。次のおこづかいが出たら作るから平気よ」

自分でもびっくりするくらい言葉が早くでた。

「待って、せつなちゃん。そのマフラーはわたしに編ませて。ちゃんとお揃いで作るから。
お願い!」

「え……でも悪いわ」そう言って断ろうとするせつなちゃんを無理やり説得する。


「良かったね、せつな。それまでは……」

ラブちゃんが、マフラーを半分外してせつなちゃんの首に一緒に巻いた。

「あ~あ~見せつけてくれちゃって、ノロケにきたんじゃないでしょうね」

美希ちゃんが負けじとわたしの手を握ってくれた。温かかった。


うん、これも―幸せ。ううん、これが―幸せ。

満たされた気持ちで帰路につく。

今は幼馴染。大切なお友達。かけがえのない仲間。それでいい。

大事に育てて、大きくして。いつか、伝えるからね。美希ちゃん。



みんな――大好き。





――――――――――――――――――――――――
以上です。お目汚し失礼しました。

176:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 20:02:21 ncY04SDD
>>175
裁縫を始めた理由が美希たんだったとは!
GJでした。

177:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 21:02:28 lh+eXRIm
>>157
良かった!ラブがすごくかわいい。この前のラブッキーもとても良かった。
また保管屋さんの作品が読めてとても嬉しい。また投下してくださいね。

>>169
いつも楽しみにしてます。ブッキーが健気で他のみんなもええ子や。
恋愛も友情もどっちもとてもいい感じでした。

178:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 21:04:34 urpM2hMa
投下してるのは実質数えるぐらいになったね。この人も一生懸命だ。ありがとう

179:名無しさん@秘密の花園
10/05/23 23:53:29 urpM2hMa
パンツ先生久しぶりにGJ

180:名無しさん@秘密の花園
10/05/24 02:17:12 q6xKFXkc
管理人さんはどうしちゃったんだろ。3次なんて読みたくない・・・
したらばに関しても一緒かな。みんなのSSなんて意味ないよ。それこそ投下が減っちゃう。
他の職人さんみたいにオリジナルを書いてくれないといつまでたっても批判されるよ?

181:名無しさん@秘密の花園
10/05/24 06:57:56 qAvbEvQb
三次ばかり書いてるわけでなし、みんなのSSにさほど投下があるわけでなし。
投下の直後に感想も書かずにわざわざ批判書くとか、そのほうが投下減らすでしょ。
少なくとも保管屋も職人もがっかりしてるだろうね。ごくろうさん。

182:名無しさん@秘密の花園
10/05/24 07:28:21 zB05Y0lV
>>181
つまり>>16ってことだな

183:名無しさん@秘密の花園
10/05/24 20:24:58 H7wySB7A
その書き込みは暴言に近いぞ。保管屋は嫌いじゃないが賞賛しまくりなのは違う気がする。職人も住人も立場は一緒だろ?
三次については保管屋にGJよりも元の話を書いた職人をほめる
べきだしね。それよりもこんな状態でも投下を続けてる夏希氏を
もっと大切にするべきじゃないのか?生駒氏のような気もするがな。

184:名無しさん@秘密の花園
10/05/24 20:40:32 qAvbEvQb
181だ。すまん、書き方が悪かったな。保管屋スレじゃないし、職人の賞賛もいらないよ。
俺も感想書いてないしな。
ただ、180は保管屋の二次が読みたいんだろう。なら、叩くより他に言いようがあるだろ。
叩くほど保管屋も職人もしたらばに逃げるぞ。排除派じゃないならもうちょい言葉選ぼうな。

185:名無しさん@秘密の花園
10/05/24 21:21:45 qAvbEvQb
それと夏希氏を誉める必要はないと思う。
保管屋休止中も自粛しなかった。一人だけ本スレ投下続けた。
しもべになれとは言わんが、保管してもらい感想ももらってるんだ。
それなりの敬意は払うべきだろう。他の職人はそうしてる。感謝の気持ちが足りない。

186:名無しさん@秘密の花園
10/05/24 21:25:47 j8X5qOLV
グダグダうるせーな保管屋消えろカスでいいんだろ?遠回りした言い方すんな


187:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 02:41:33 JYP+DADG
>>180にまんまと釣られやがって・・・
いい加減パターン化してきたな

188:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/25 04:39:44 NSHLgR9+
おはようございます。SS投下させてください。
平凡な日常のお話です。カテゴリーは継続。4レスお借りします。
タイトルは、ある日のせっちゃん。ラブとせつなの料理対決 です。よろしくお願いします。
―――――――――――――――――――――――――





少し強めの日差し。

街路樹の緑もいっそう色を濃くする。
熱気を掃うように一陣の風が吹きぬける。
せつなは片手でスカートを、もう片手で帽子を飛ばないように押さえた。


のどかな土曜日のお昼過ぎ。
せつなはラブと商店街のスーパーにお買い物に出かけていた。

「みんなでおうちでゆうごはん~」
「ちょっと、ラブったら。恥ずかしいから街中で歌うのはやめて!」

ラブは、にははと笑いながら商店街の人達に手を振って応えた。

「楽しいと、自然に歌いたくなるんだよ」
(もう……理由を聞いてるんじゃないのよ)

そう思いながらも、せつなもつい口ずさみそうになり顔を赤らめる。

今日はおかあさんが残業で遅くなる日。
ラブとせつなの食事当番の日。

美味しい料理でもてなそうと、おかあさんが勤めるスーパーにやってきた。






「トマトが実れば、医者が青くなるんだって」

ラブが果肉の大きなトマトを手の上で転がす。
キュウリ・ナス・ピーマン。オクラ・ニガウリ・モロヘイヤ。
みずみずしい夏野菜が美しく並ぶ。

「ことわざね、わかってるわよ。旬の野菜は大事よね」

せつながあきらめたような顔でピーマンを買い物カゴに入れた。
ふと、足を止める。目に映るのは黄色いポップ。

「ニンジンが、特売なのね」
「いや、ニンジンは昨日食べたばかりっていうか、その……」

せつなが無言でラブを見つめる。

「うっ……わかりました。なんてね。全然平気だよ、せつな。だって……」

せつなが居ない食卓。そんなところで食べるハンバーグより、せつなが作ってくれたニンジン
料理食べるほうがずっと楽しいもの。

189:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/25 04:40:30 NSHLgR9+
「もう。そんなこと言われたら買えなくなるじゃない。わかったわよ、栄養は他のもので補い
ましょう」
「えっ! ほんと? やったね」

「なんてね、冗談よ。作ってあげるからしっかり食べてね」

せつなは容赦なく買い物カゴに徳用袋の人参を放り込んだ。
ラブの悲鳴を無視しながら思う。

私も……どんなご馳走よりも、ラブと食べるご飯の方が美味しいと。






おかあさんを見つけた。ファイルを持って豆腐とにらめっこしてる。

「「おかあさ~ん」」

嬉しそうにラブとせつなが駆け寄る。あゆみも笑顔で自慢の二人の娘を迎えた。

「何しているの? おかあさん」
「ああ、これはね」

発注台帳と言うのよ。と関心を持ったせつなに説明する。
一品ごとに細かく書かれた数字の羅列。前年の販売数。先週の数。気温ごとの誤差。

「より新鮮なものを、売り切れの無いようにするために頑張ってるのね?」
「その通り! 全てはみんなの幸せのために、ね」

あゆみがパチリとウィンクする。
広い通路。読みやすい大きさの字。背が低くても届く陳列棚。
やさしさは至る所に溢れている。
店内放送でレジに呼ばれたあゆみに別れを告げ、買い物を続けた。


「苦手なものもちゃんと食べるのよ」

そう言い残したおかあさんに応えて、ラブが思い付きを提案する。

「せつなっ、勝負しようよ!」

お互いに苦手な食材を使って一品づつ調理する。判定はもちろんおかあさん。

「料理なら負けないよ~!」
「私が上達してないとでも思ってるの!」

しばらく睨みあって、そして笑う。今夜も楽しくなりそうだった。






夕飯の下ごしらえを済ませてから、いよいよ本番。

ピンクと赤のお揃いの可愛いエプロンをつけて腕まくり。
二人とも自信たっぷりだ。

190:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/25 04:41:22 NSHLgR9+
ラブはフライパンにごま油を入れて、何やら炒めだした。
短冊に切ったピーマンを後から加えて更にじっくり焼いていく。


せつなはおろし金を引っ張りだした。
ボールにサラダオイル、砂糖、玉子、シナモン、アーモンド、塩、すりおろした人参を入れ、
全部一緒にする。                                      
水で溶いた小麦粉と一緒に練りこんでいく。

互いに苦手な食材で作りあってるのに、美味しそうな匂いが鼻をくすぐる。
既に勝負は始まっていた。






「「「「いただきま~す」」」」

いつも通りに美味しいラブのハンバーグ。今夜は大きさは小さめ。
そして出てきたのが―。

「これは、ピーマンの炒め物?」

砂糖と醤油で味つけて乾燥させた、たっぷりの鰹節。
カリカリに焼いたちりめんじゃこと刻んだうす揚げ。
両面をこんがり炒めた短冊状のピーマン。

「美味しい……」

苦手なはずのせつなの箸もどんどん進む。特有の青臭さと苦味をあまり感じなかった。

「これは……ビールが欲しくなるなあ」
「はいはい、ちゃんと用意してあるわよ」

あゆみが冷蔵庫から出してきて栓を開ける。せつながグラスを用意した。

ラブが勝ち誇った顔をする。


「まだまだ、勝負はこれからよ」

食後の紅茶の時間になる。今回せつなが作ったのはデザートだった。

「私の料理はこれ。たっぷりのニンジンを使ったキャロットケーキよ」

こげ茶色のバウンドケーキ。表面はホイップクリームで飾られている。

「うわっ―せつな、これ、凄く美味しい」
「ほんと―やわらかい味って言うのかしら」
「上品なお菓子だね。せっちゃんにぴったりだ」

砂糖を使いすぎず、ニンジンが持つ自然な甘みを引き出す。
柔らかい生地に仕込まれた、砕いたアーモンドの舌触りが楽しい。
少しパサつくところを、ホイップクリームが上手に補っていた。
紅茶もいつもより美味しく感じられる。


「う~ん。おかわり!」

191:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/05/25 04:42:15 NSHLgR9+
ラブが一番に食べ終わった。
一人ひとつよ。そう言ってせつなが笑う。つられておとうさん、おかあさんも。

「さあ、判定よ」

あゆみが立ち上がる。ラブをせつなは息を呑んで待った。

「今日のところは―両方美味しいので引き分けよ」
「「えぇ~~~!」」

「それじゃこうしましょう! 勝ち負けは次の対決で決めるの。
次は……そうね。ほうれんそう料理よ」

「おかあさん、それズルイ」
「いいわ。私、精一杯頑張る」

「だって……わたしも苦手食材克服したいんですもの」
「夏場に無理に食べなくても……」

圭太郎はそう言いながらも嬉しそうだ。僕は苦手なものがないからなあ、とぼやいていた。


ラブが再び歌いだす。

「みんなでおうちでゆうごはん~」

今度はせつなも一緒に、みんなで一緒に歌いだす。



四つ葉になった桃園家に響き渡る。


それは――幸せの歌。






―――――――――――――――――――――――――――
以上です。指摘ありましたが、保管庫にたずさわる方全員に感謝しています。ですが、なにより投下を許してくださる
百合スレ住人の方に感謝するべきと考えています。連投したので次回は少し後にします。今度もよろしくお願いします。

192:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 07:08:03 jJ2RBBhN
ま過疎ってたし投下といつものパターンでよかったんじゃね?
連投でも保管屋も遠慮なく頼むわ

193:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 07:58:48 jJ2RBBhN
保管庫削除か?思い切った行動したな保管屋w

194:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 12:44:57 HhCE7ThO
保管屋が何かする
それに対して批判がでる
批判に対して擁護がでる
SSが投下されてうやむやになる
保管屋が「みんなと仲良くしたいんです」的なことをしたらばで言う

ここまでが1セットだな 

195:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 12:54:14 jJ2RBBhN
犯人は保管屋かその仲間だと踏んでるがな

196:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 12:59:13 jJ2RBBhN
したらばを使うのがポイントだよな
自分は反応しません仲良くやりましょう
で自分の株をあげてさ
自演でおまけに古臭いやり方でよ
ま盛り上げるなら構わんけどな

197:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 15:07:07 HaeKsYvI
>>194
違うな
1セットなのは、お前らが
「保管屋の自演だ」って言うところまでだろうが

いつもいつも他人のせいにしやがって
お前らの正義の味方ぶった無駄な議論のせいで
いなくなった住人も少なくねえぞ
これで満足か?

198:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 18:38:27 jJ2RBBhN
正義の味方って何?意味わからん

199:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 21:17:56 k2ZaBIcc
>>191
いつもGJです。ピーマンの炒め物すごく食べたくなったw
しかし桃園さんちはみんな料理上手で羨ましい。


200:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 21:38:49 cxR3kFYP
1回やってみようぜSS投下禁止と保管屋と職人出入り禁止。
その間議論でも何でもいいからつないでけ。望みどおり1回でもしてやりゃ
なんか見えてくんじゃね?

201:名無しさん@秘密の花園
10/05/25 22:46:45 gOWfdUET
>>200
雑談スレがまさにその状態だよ

202:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 01:55:07 RCiks/u4
管理人のやりたい事がわからない。あれこれやりすぎじゃない?
補足まで手を付け始めてどうするの?SSに専念するんじゃなかったの?

203:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 02:50:05 Mk5JTSh1
いいかげん不思議でならないのは
な ん の た め の 雑 談 ス レ か と

204:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 05:35:59 wNDezuiq
>>202
お金を払ってるわけでもなく、何か協力してるわけでもないのに、
上から目線で文句だけ言えるお前のほうがもっと理解不能。

205:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 07:18:24 MVFGQRxY
実験するなら、

・SS投下、職人管理人の馴れ合い大歓迎
・SSや職人、管理人への批判は絶対禁止。どんな批判でも、批判したら荒らし。

ってした方が現状との違いが見えるかもな。

206:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 10:59:18 RCiks/u4
気持ちはわかるけど管理人の暴走はどうするの?

207:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 14:14:40 RoKLUUi1
本当に暴走してるんなら叩けばいい。
暴走してる訳でもないのにいちいち煽ったり叩いたりする奴らがウザ過ぎる。
雑談スレ行けばいいじゃん。静かでいいぞあっちはw

208:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 15:45:50 BpXKK/5D
暴走のラインが人によって違うから揉めるんだよ
三次創作は暴走なのかどうかとかさ

209:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 20:20:44 RoKLUUi1
>>208
んなこと言ってたら二次だって暴走だよ。煽りも議論も全部暴走。
読む側が取捨選択すればいいだけ。
簡単なことなのにね。



210:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 20:28:07 RCiks/u4
語り継ぐために戻ってきたんでしょ?だったらメインはここでしょう。
したらばでも活動保管庫でも活動投下したら3次だし

あなたは職人なの?管理人なの?保管屋なの?

211:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 21:23:28 wNDezuiq
本スレでも2次は投下してる。3次書いちゃいけない決まりは無い。
したらばや保管庫で活動するのは自由。

>あなたは職人なの?管理人なの?保管屋なの?
それ以前にID:RCiks/u4は何様なの?

212:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 21:58:45 wNDezuiq
自分では何も建設的なことしないのに、議論して煽って荒らして、よくやるよな。
保管屋がやってきたこと。残してきたもの。
お前らがやってきたこと。残してきたこと。
比べてみな?
どっちが上等な人間なのかな。

213:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 22:09:33 CSu6gcHT
このスレは上等な人間に任せておいたほうが良さそうだ

214:名無しさん@秘密の花園
10/05/26 22:09:40 pIGgtUVW
その指摘は危険とだけ言っておく。

215:名無しさん@秘密の花園
10/05/27 02:39:33 qTvAUhmb
久々に来たらひどいことになってるね
誰か何が起きたのか三行して

216:名無しさん@秘密の花園
10/05/27 05:37:46 l+9Kum49
保管屋を妬んでいる雑談スレの住人が、
保管屋の書いた3次創作SSをきっかけにまた議論のふりして荒らしだした。
まんまとSS擁護派が乗せられて、雑談スレの勝利。飯ウマだろうな。

217:名無しさん@秘密の花園
10/05/27 05:43:46 l+9Kum49
ああ、でも乗せられなくて全員スルーしても、煽りと挑発と議論で
スレが埋め尽くされるから、やっぱり彼らの勝利だな。
どっちに転んでもSS排除派の勝利は動かないわけだ。

218:名無しさん@秘密の花園
10/05/27 06:32:53 Fk9x2Utt
まあ埋め尽くされたところで、大半の人は全部NGやスルーしてるだろうし、好きに吠えてればいいよ。
どうせ妬むことでしか自分を肯定できない無能ちゃん達だろ。手を変え品を変えご苦労さまwww



219:名無しさん@秘密の花園
10/05/27 08:23:16 OAt/dmFK
だから言っただろ24時間リレーなんてやらせるから何でもOKなノリになったんだ

220:名無しさん@秘密の花園
10/05/27 14:42:18 iNNCYinT
はいはい

221:名無しさん@秘密の花園
10/05/27 22:45:56 8qXMxvGb
ラブ「雨ばっかでつまんないなー」
せつな「そう?私は好きよ」
ラブ「どうしてさー。遊びに行けないしダンス練習だって出来ないじゃん!」

せつな「ふふ。相変わらず子供なんだから。」
ラブ「へ?」



せつな「こうして二人っきりになれるじゃない。」
ラブ「あ…」




やっぱ同居って素敵すぎる!!!小雨降る中、日中のベランダでの妄想でした。

222:名無しさん@秘密の花園
10/05/28 02:32:19 XRCezyJ/
>>221
いいね~、何気ない日常同居最強!
せっちゃんがトントンとドアをノックして、
「お茶にしない?」とかそんな感じだろうか

223:名無しさん@秘密の花園
10/05/28 10:52:47 DnSdcZoR
保管庫やしたらばはまじめにやんのにここはシカトかよ管理人

224:名無しさん@秘密の花園
10/05/28 12:32:12 oqnfs2dF
管理人さんは本スレからいなくなるべき派と
管理人さんは本スレで積極的に活動するべき派が
現状に満足していなくて批判しているみたいだな。

両方を満足させるなんて無理なんだから管理人さんの好きにしたらいいと思うよ。
もちろんその時は「皆さんに楽しんでもらうために~」という言い方はできないけど。

225:名無しさん@秘密の花園
10/05/28 22:13:00 rShnOp8u
何してもどちらかには批判されて叩かれるわけだな。
大変だねえ。

226:名無しさん@秘密の花園
10/05/28 22:18:17 SEvp8ZtI
ぶっちゃけた話、どれが一番あってんの?
保管屋か管理人か職人か。該当なしもアリかな。ただの住人。
消えちまえもアリにしよう。

227:名無しさん@秘密の花園
10/05/28 23:17:43 4kUx9qLh
>>225
だからもう開き直って好きなようにすればいいんじゃないの。
みんなを満足させるなんてどうせできないんだから。

実際、最近はそうしている気もするけどな。

228:名無しさん@秘密の花園
10/05/29 05:53:28 UowzWgmu
元凶が何なのかハッキリしてよかっよ

229:名無しさん@秘密の花園
10/05/29 06:10:05 0X2HKhod
役に立つ事をして目立つ人と、
それに妬んで荒らす人。

どっちかが元凶だな。どっちが悪いと思うかは人それぞれじゃね?

230:名無しさん@秘密の花園
10/05/29 07:04:50 Fwle7zci
飽きもせずよくやるな。ご苦労さん。
この調子で雑談スレwも盛り上げてやってよ。


231:名無しさん@秘密の花園
10/05/29 07:10:44 UowzWgmu
一人の人間のせいでボロボロだな両方とも

232:名無しさん@秘密の花園
10/05/29 13:21:29 ARLyfp0I
祈里「この時期に運動会やるんだね。」
美希「アタシたちの頃は10月だったのに。」

空はあいにくの曇り空。
それでも子供たちは一生懸命、競技に・応援にと白熱している様子。
それを見守る親もまた、一心不乱に。まるで自分が参加しているかの如く。

美希「ほらっ!ガンバレ!!諦めちゃダメー!!!」
祈里(くすくす…。美希ちゃんママだね)

教育ママと呼ばれてそうなイメージ。そんな姿を想像した祈里。
自然と笑みがこぼれてしまう。

わたしは優しいおかあさんを目指そう。
でも、運動会や授業参観はおめかしをちゃんとしてね。
もちろん、黄色いフリルの付いたお気に入りのお洋服を着て。

いつになるのかな?
それもまた楽しみだし、しあわせだよね?

美希「ブッキー?ちゃっとブッキーってば」
祈里「あっ、なになに???」

日中のほんの一時。
通りすがりの少女たち。

――しあわせのかたち――


233:名無しさん@秘密の花園
10/05/29 14:06:27 bZcThPJ5
IPS細胞の実用化はまだ先だぞブッキー

234:名無しさん@秘密の花園
10/05/29 17:05:33 UowzWgmu
>>232
GJ。前のラブせつもそう?

235:名無しさん@秘密の花園
10/05/30 00:16:43 Y1LQSpCr
そですw
さりげない日常ブームなもんでwww
な訳でフィギュアーツ、イースとピーチが揃ってうきうきーw

236:名無しさん@秘密の花園
10/05/30 12:28:00 F1xqXlkQ
2体あると◯パ書き下ろしの69もとい膝枕が再現できるな。


237:名無しさん@秘密の花園
10/05/31 22:40:30 QnAXjFJs
見事だねスレもしたらばも完全崩壊
邪魔だった管理人と職人も消えた
満足かい?

238:名無しさん@秘密の花園
10/05/31 23:24:24 Uvg1LsWM
ピーチ「あたしってこんなカクカクしてるぅ~?」
イース「・・・運動音痴」
ピーチ「!!!イースだってカタイじゃんっ」
イース「触るなっ!」

――パチン――

ピーチ「痛っ」
イース「あ・・・」




イース「慣れてなくて。」
ピーチ「ううん、いいよ。」



イース「優しい・・・な」
ピーチ「うん!」





タルト「人形で何してんねん」
祈里「次はわたしだね。」
美希(!!!よ、予約・・・)

フィギュアーツばんざーいwww

239:名無しさん@秘密の花園
10/06/01 10:35:30 ie7hmvXH
いいね面白い

240:名無しさん@秘密の花園
10/06/01 21:53:59 D/7P3m6f
そろそろ梅雨の季節だ。
相合傘で下校するんだろうね。


241:名無しさん@秘密の花園
10/06/01 22:31:44 N1GxQE+K
さりげなく傘を忘れるせつな。

相合傘が恥ずかし過ぎて、自分の傘をせつなに押し付けて逃走するラブ。

242:名無しさん@秘密の花園
10/06/01 23:04:50 M4PvpUOG
>>241
さりげなく…か。

やっぱり帰ってからせっちゃん、むくれるんだろうか。
ラブさん鈍感だから訳ワカラン状態じゃないだろうか

243:名無しさん@秘密の花園
10/06/02 00:28:16 2jIqiCze
その鈍感は果たして本物かどうか。自分はフェイクだと思うけど。
この二人は未知数さ。計り知れない愛があるんだぜ?

244:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/06/02 05:28:02 ezVzsFWq
おはようございます。SS投下させてください。
平凡な日常のお話です。カテゴリーは継続。7レスお借りします。
タイトルは、ある日のせっちゃん。メジロの雛を守れ! です。よろしくお願いします。
―――――――――――――――――――――





「さあ、急がなくっちゃ」


せつなが朝食の支度に駆け回る。
真剣な表情の中に、時折こぼれる笑顔。
まるで舞うように手際よく調理をこなす。

これで完成!
食卓に美味しそうな匂いが立ち込める。
焼き魚と目玉焼き。ご飯に味噌汁。お漬物とサラダ。

手際よく盛り付けて食卓に運ぶ。お茶の温度も香りも申し分ない。


「あら、おはよう。せっちゃん」
「おはよう。美味しそうだなあ」
「おはよう! おとうさん、おかあさん」


圭太郎とあゆみの元に、せつなが嬉しそうに駆け寄った。

夏休み中の朝ご飯のしたくは自分にやらせてほしい。せつなのお願いだった。
始めは軽いお手伝いのつもりだった。やっている中に、その楽しさに目覚めてしまったのだ。
大好きな家族に一番に会える。迎えておはようって言える。喜んでくれる。笑ってもらえる。

前にお母さんに聞いたことがある。お母さんの幸せは何って。
「家族みんなの笑顔を見られることよ」って言ってた。
その意味がなんとなくわかったような気がした。


「毎朝悪いわね、せっちゃん。ラブはどうしてるの?」
「ラブは……お休みの日はレッスンでもない限り起きてこないもの」
「まあ、夜遅くまで勉強してるみたいだしねえ」
「甘やかしちゃダメですよ。お父さん」


微笑みながらせつなは給仕に専念する。一緒に食べようとの誘いを、後でラブと食べるからと
やんわり断る。


「いってらっしゃい」


仕事に向かう圭太郎とあゆみに手を振って見送る。軽く後片付けしてから、時計を見る。


「まだ、起きてくる時間にはだいぶあるわね」


ラブの部屋の方を見てからため息をつく。小走りに玄関に向かいシューズを履いた。

245:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/06/02 05:29:08 ezVzsFWq
朝のお散歩に出かける。これも―最近の習慣だった。






河川敷を散策する。

川のせせらぎ。

新緑の木漏れ日。

朝の柔らかい日差し。

小鳥のさえずりと―犬の鳴き声!?

え?


「きゃあ、止まって~」


向かってくる一匹の大きな犬。正面は危ないと判断して廻り込んで抱き止める。


「ごめんなさい、せつなちゃん。ありがとう」
「ブッキーじゃない、どうしたの?」


大きな黒い犬と黄色いワンピースの似合う小柄の少女。犬の散歩というよりは、猛獣に引きず
られた被害者といった風体だった。


「ほんとうにごめんね、せつなちゃん」
「たいしたことないわ」


預かってる犬の散歩の途中にせつなを見かけて、その犬が嬉しがって駆け寄ったらしい。
大きすぎるため人を怖がらせるといけないので、早朝の人気の少ない道を選んでいたのだ。


「おとうさんなら片手で簡単に止めるのにな」


まだまだ修行不足とこぼす。ブッキーのおとうさんは大きいものね、と内心思いつつも口には
しなかった。
このまま一緒に帰ることにした。






びー、びー、びー。


「小鳥の囀り、可愛いわね」
「……待って! せつなちゃん。様子がおかしい。この鳴き方は警戒よ」

246:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/06/02 05:29:54 ezVzsFWq
「マンションの工事現場の方角よ、行って見ましょう」


二人は駆け寄った。
黄色いメットと灰色の作業着を着た男性が、一本の木を切り倒そうとしていた。その周りを緑
色の小鳥が飛び回る。


「まって! お願いします。待って下さい」
「せつなちゃん、あそこ!」


二メートルに満たない小さな木。その中央辺りの葉の茂みの中に、釣鐘状の茶色い巣があった。
そっと覗き込むと、飛んでいるのと同じ緑色をした小鳥が卵らしきものを温めていた。


「これは……メジロね。こんな小さいアセビの木に巣を作るなんて」


メジロというのが鳥の名前らしい。近づいたため巣の鳥も飛び立った。離れて様子を伺うと、
また巣に戻り温めようとする。
もう一羽の鳥はずっと上空を旋回していた。



「お嬢ちゃんたち、そろそろどいてくれないかな。今日中にここは平地にして舗装してしまい
たいんだ」

「そんな……。それじゃあ巣が―卵が!」
「お仕事なのはわかります。でも、巣の保護を優先してもらえないでしょうか」


慌てるせつなと対照的にブッキーが毅然と反論する。見たこともないほど強い意志を感じた。


「鳥獣保護法で鳥や卵の損傷は禁止されているはずです。わたしは山吹動物病院の娘です」
「損傷はしない。木を切って巣ごと邪魔にならない場所に移す。それならいいだろう」

「それじゃダメです! メジロは気の小さい生き物です。大きく環境を変えられたら、
巣と卵を捨ててしまう可能性があります」
「そこまで責任は持てない。おじさんたちは愛護団体じゃないんだ」


ブッキーの目が怒りに燃える。強く反論しようとしたのをせつなが止めた。


「ブッキー、喧嘩はダメよ」
「でも……せつなちゃん」

「ここは……ラビリンスの攻撃を受けて空き地になった場所なの……」


ブッキーはせつなの手が震えているのを感じた。気持ちを察して口をつぐむ。
せつなは深々と作業員のおじさんに頭を下げた。


「私には、難しいことはわかりません。でも……ここは悲しいことがあった場所です。
もう、誰にも、何にも傷ついてほしくありません。なんとか、助けてあげてください」

247:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/06/02 05:31:07 ezVzsFWq
せつなは深く頭を下げたまま、微塵も動こうとしなかった。かなり苦しい体勢であるにもかか
わらず。
ブッキーも見かねて一緒に頭を下げる。無理な姿勢に震える足を懸命に押さえ込む。


「まいったな……。ちょっと監督に相談してくるから待ってな」

「「ありがとうございます!!」」


二人は手を取り合って喜んだ。



それから半時間ほど、監督に掛け合ったり事務所に連絡取ったりして、なんとか舗装工事を後
回しにしてもらえることになった。


「なあに、いざとなったらおじさんたちが徹夜してでも工期は間に合わせるさ」


せつなとブッキーの情熱に打たれたのだろう。先ほどの人も最後には味方になって説得を手伝
ってくれた。


「良かったね、また明日も様子見にくるね。元気な雛が生まれるといいね」
「私、精一杯応援するわ! 小鳥さんも、おじさまたちも」


落ち着いたのか、上空を飛んでいた鳥も巣に戻ってきた。虫らしきものをもう一羽の鳥に与え
ていた。

ぴー、ぴー、ぴー。

今度は優しい声で鳴いた。立ち去るせつなとブッキーに、お礼を言ってるかのように。






「こんにちは~」


危険だからと言う理由で、昼の休憩時間のみ巣の見学を許されていた。すっかり親しくなった
現場の方々に挨拶してまわる。せつなとラブが手製のお菓子と紅茶を差し入れしてまわる。


「見て! 美希ちゃん。卵が孵ってる」
「うわぁ、可愛いのね。口がおっきくて。三羽もいるのね」
「どれどれ、ほんとだ。メジロの赤ちゃんってピンク色なんだね」
「ラブ……。ピンクなのは体毛が生えてなくて地肌だからでしょ」


親鳥が青虫らしきものを雛に与えていた。雑食性で、穀物、果実、木の実、昆虫と何でも食べ
るんだそうだ。
いつ翼を休めているのかわからないくらい、親鳥たちはひっきりなしにエサを運んでくる。


それから、四人は暇ができるたびに見に行った。特に、せつなとブッキーは毎日のように。

248:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/06/02 05:31:54 ezVzsFWq
雛の成長はめざましかった。数日で目が開き、また数日で体毛が生え揃っていく。
日に日に大きくなって成長していく。それを見守るのが嬉しくて、楽しくて、わくわくして。
せつなの嬉しそうな顔で幸せな気持ちが伝わったのか、はたまた毎日の差し入れの効果なのか、
現場の作業員のおじさんたちも一緒になって見守るようになった。

祈るように毎日見つめ続けた。






巣を見つけてから二週間。孵化してから十日間ほどたったある日のことだった。


「なんだか様子がおかしいわ」
「せつなちゃん、この声は警戒よ。―ううん、違う! これは」


メジロの親が木の周りを旋回するように飛んでいる。雄鳥だけならともかく、二羽とも。


「もしもし、ラブ、巣に何かあったみたいなの。美希と一緒にすぐに来て」



びー、びー、びー。


「お待たせっ、せつな!」
「何があったの? ブッキー」


親鳥たちは、相変わらず鳴き声を上げながら旋回を続けている。
そして、巣に変化が起こった!


バサッ―バサッ―バサササッ―

一羽の雛鳥が飛び立った。
それにつられるように、もう一羽も。

二羽の雛鳥はゆっくりと飛びながら、隣のもみじの木の頂上近くで止まる。


「「「「わぁぁぁぁーーーー」」」」


せつなが、ブッキーが、ラブが、美希が歓声を上げる。



残りは一羽。

懸命に羽を広げる。
大きく大きく羽ばたく。

しかし、飛び立てない。
親鳥が二羽とも巣の隣まで戻って来た。

249:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/06/02 05:32:52 ezVzsFWq
一羽は心配そうに鳴き声を上げる。
もう一羽は手本でも見せるように羽を広げて羽ばたく。

四人は祈る。

―がんばって!―がんばって!―がんばって!―

ついに雛鳥が浮き上がる。
フラフラとよろけながら飛び立つ。

もみじの木の途中辺りまで来て、バランスを崩し落下した。


「あっ!」


せつなが見かねて飛び出そうとする。その手をブッキーがしっかりと掴んで止めた。


「よく見て、せつなちゃん。あの子、まだあきらめてない」


雛鳥は起き上がり、再び羽を広げた。
親鳥はその上を旋回し、木の上の雛鳥たちも鳴き声を上げた。


「がんばって―頑張るのよ―。おとうさんも、おかあさんも、必死にあなたを育ててきたんだから!」


ついにせつなが叫び声を上げる。


『そうだ~がんばれよー。俺達もついてるぞー』


作業員のおじさんたちも、すぐ後ろまで来ていた。メジロたちもこの期に及んでは逃げなかった。
クローバーとおじさんたちと、メジロの親子の叫び声が重なる。


バサッ―バサッ―バサササッ―


今度こそ、力強く羽ばたいた。まっすぐ、木の上で待つ雛鳥たちの元に飛んでいく。


「「「「わぁぁぁぁーーーー」」」」
『おぉぉぉぉーーーーーーーーーー』



ぴー、ぴー、ぴー。

親鳥がみんなの周りを低空で飛ぶ。だけど、その動きには威嚇はなくて。
まるで、お別れを言っているように見えた。

250:夏希 ◆JIBDaXNP.g
10/06/02 05:33:28 ezVzsFWq
そして、五羽のメジロの親子はいっせいに大空に向かって飛んでいった。


―高く―高く―真っ直ぐに―



せつなは願う。

どうか、あの子達の行く先が幸せに満ちていますようにと。

そして、自分の目から流れている涙に気がつく。それは、感動と感謝の涙。

私も―もらったんだ。あの子達に―その成長に―幸せを。

ラブも、美希も、ブッキーも、みんな涙ぐんでいる。おじさまたちも。


親の想い。子の想い。家族がいる幸せだと、ひとくくりに考えていた。
命を生み、守り、育む幸せ。私の知らなかった、これも幸せのカタチ。

メジロの親子が残してくれた―教えてくれた。
大切な思い出と―命の素晴らしさ。


せつなは空を見上げてつぶやいた。



――ありがとう。






―――――――――――――――――――――
以上です。お目汚し失礼しました。

251:名無しさん@秘密の花園
10/06/02 06:03:10 T+xvglIW
朝からいいもの見れたぜ!GJ!

252:名無しさん@秘密の花園
10/06/02 23:15:09 2jIqiCze
動物を愛する人は優しいんだ。
人に優しくなれる人は動物も懐いて来るはず。
命の重みを痛いほど知ってるせっちゃん。あぁ、なんて健気な子なんでしょう。
夏希さん、いつも素敵なお話ありがとうー!

253:名無しさん@秘密の花園
10/06/03 08:00:53 X9JdcvPB
GJ!せったんやさしいよせったん

254:名無しさん@秘密の花園
10/06/03 20:57:51 RbRXQ04a
GJ!せっちゃんの可愛さもさることながらブッキーが凛々しくてカッコいい!

255:名無しさん@秘密の花園
10/06/03 21:25:21 6iwbRlIA
>>250
読み手にわかりやすく伝わるように
平易な文章で書くことは、
決して容易なことではないと思います。

キャラの魅力を生き生きと描いたことにより
テーマの重さを感じさせないところもまた、
高度なテクニックなんじゃないかな。

要は何が言いたいかと言うと、
せっちゃん可愛い。GJでした。

256:名無しさん@秘密の花園
10/06/03 22:54:04 KthBuXVo
250です。雑談の流れ切っちゃったみたいですみません。小ネタで回復を。



昨日も雨。今日も雨。そして、きっと明日も明後日も。
毎日のように振り続く雨は、心の中まで憂鬱にさせ――なかった。


「いらっしゃい、美希、ブッキー。部屋の中ゴタゴタでごめんなさい」
「あはは、あたしの部屋はもっとなんていうか……」

「せつなちゃんはお部屋に洗濯物干してるのね」
「せつなの服は可愛いし、見ていて楽しいわよ。下着なんて特に」
「こら、恥ずかしいこと言うなら出てって!」

「冗談よ。でもお洗濯のすすぎの時にラベンダーの製油を数滴入れると
洗濯物も干してる部屋もいい香りがしておすすめよ」
「お部屋のどこかに炭を入れたカゴか何かを置くのもいいね。湿気取ってくれるよ」

「せつなも服もいつでもいい匂いだよ。ほら、こんなに!」

ギュウゥ――

「こら、二人が見てるのにもう!」

「はいはい、ごちそうさま。熱気でお洋服が乾いちゃいそうね」
「赤くなってるせつなちゃん可愛い」

「もう、ブッキーまで。でも今度試してみるわね」

「明日はアタシの部屋に来ない? 完璧な雨の日の過ごし方を教えてあげる」
「じゃあその次はわたしのお部屋ね。家の動物さんたちがお散歩に行けなくて
退屈してるの。みんなで遊んであげて」

「……また……洗濯物が増えそうね」


そして沸き起こる笑い。
雨の日だって四人集まればこんなに楽しい。
空からの恵みをたっぷりと吸収して、幸せの四つ葉よ大きく育て!

以上です。SSも読んで頂いた方、ありがとうございました。感想は自作への
励みにもなります。勿論、投下を許して頂いてるこのスレ、並びに住人の皆様にも感謝です。
これからも宜しくお願いします。

257:名無しさん@秘密の花園
10/06/04 07:04:25 IsjGuU64
連続GJ!!!ラブは正直でいいぞ

258:名無しさん@秘密の花園
10/06/05 08:25:31 XgW9nKM/
ああー!投下気づかなかった!
でも休日の朝にちょっと得した気分w
このシリーズ大好きなんですよ。ブッキーもせっちゃんもええ子や。GJでした!

259:名無しさん@秘密の花園
10/06/06 09:12:14 Mw1yGCpk
フレダンのハートキャッチ版もフレッシュ勢出てるし子供連れてやってくるわw

260:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:17:07 68BfCNE2
妄想や雑談、SSもやっぱりイイですね。クローバー最高です!
な訳でラブ×美希を投下させて下さい。18禁H有りなのでご注意を。
またNG出来るよう、ここからトリップ付けてます。ご了承下さい(感想無しで)
では!

261:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:17:39 68BfCNE2
【Purple】

あたしたちだけの秘密。
アタシたちだけの秘密。

過ち?
遊び?

愛があったのか。


そこに存在したのは幸福と――快楽。

桃園ラブ。
蒼乃美希。

幼馴染み。


そう。
これは――運命。

たった一度だけでも.....




「で、悩みって何?」


「実はね.....」





262:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:18:03 68BfCNE2
女の子同士でも愛し合っていいのか。
あたしはせつなが好き。

大好き。

せつなも薄々、それに気がついてるはず。
それでも嫌な顔一つせず、あたしと一緒にいてくれる。

なら――

それなら――






受け止めてあげようと思った。

それがアタシに出来る事。
アタシしか出来ない事だと思うから。

「幸せにしてあげたいんでしょ?」
「――うん」

「わかる?」


「教えて……欲しいんだ…」




シャワーを浴びる時間はあった。
けれど。

「ラブ…」
「えっ」


263:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:18:24 68BfCNE2
制服を自ら脱いで行く美希。
呆然とそれを見詰めるラブ。
夕暮れの光を浴びた美希のシルエット。

ゆっくりとベッドに横たわる、透き通るような繊細なカラダ。

「好きなようにしてみて。アタシがせつなだと思ってね。」

「――美希」


親友の優しさが――辛かった。心も痛かった。
どうしてこんな事をさせてしまってるんだろうと言う罪悪感。

最初からわかっていた。
自分にはプラスになっても、彼女には――美希にはマイナスだと。


「ラブ!」
「はっ」
引きずり込まれた。
半ば強引な口付けと共に。
まるで…行為の開始を告げるかのように。


我を忘れてとにかく舐る。
言葉なんてそこには無かった。


――わからないんだ――


「ダメ...強引すぎ…」
「!?」


264:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:18:50 68BfCNE2
目を見開くと、そこにいたのは美希だった。
せつなじゃない。
せつなじゃないんだ.....

涙をうっすら貯めて、あたしを見詰めてる。
思わず、あたしは目線を逸らしてしまった。

やっぱり止めよう。
覆い被さってた自分の体を退けようとすると。


「ゆっくり。ゆっくり…愛してみて」
美希はあたしの右手を掴むと、ゆっくり自らの下腹部へと招き入れた。

「あっ――」
初めて触った女の子の大切な所。
自分と同じはずなのに。何かが…違うような気がした。




決してロマンチックじゃないわよね。
いくら親友のためとは言っても、愛の無い行為はしたくなかった。

だから――


ウソを付いた。
せつなだと思ってなんてウソ。
アタシはアタシ、蒼乃美希。


ラブに――愛されたかったの。


265:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:19:11 68BfCNE2

不器用なキスも。
キズが付いてしまう程強く胸を揉まれても。
メチャクチャにされてもね。


嬉しかったのよ。
ブッキーだっていたんだし。
せつなにアタックしたって良かったんだしね。


ショーツ越しに濡れてる感触が自分でもわかった。
こんなにも早くとさえ。

それは美希が望んでいた事。
幼馴染みとしてで無く。親友でも無く。

一人の人間として。
彼女を――ラブを招き入れた。





自分がせつなにされた事を、今、あたしは.....


女の子が一番感じる所。
それぞれの先端を口に頬張り、含み、舌で転がし、舐める。
右手が胸を、指先が乳首を。左手は秘裂を、指先は熱い液体を描き出す。



266:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:19:37 68BfCNE2
「はぁっ、あっ、っ――」
「好き?ねぇ、あたしの事好き!?」
「んっ――っき、スキ!」
「聞こえないよ!こんなに感じてるのに!!!」
「ああ――………イヤ、もっと!もっと.....」
「それなら―――」
「んっむぅ――!!!!!」

愛液。
次第に増してくいやらしい音。

感じてる。
感じさせてる。

吸い付く指を取り出す事さえ間々ならぬ状態に、ラブの感情は高鳴っていく。
これが人を愛す事なんだと。

美希もまた、自分が自分で無くなって行く事に気付く。
このまま愛されたい。ずっと、ずっと。

感じてしまったのだ。




――幸せを――




「い、っく…、イク、イっちゃう!!!」
「あたしを愛して!目一杯愛してよ!」
「あっあああ………ダ、ダメ!」
「美希!!!」
「ラブぅぅぅーーーーーーーーー!!!」

267:MH22S ◆Tp0rBcFpoc
10/06/06 23:20:05 68BfCNE2




まるで宙を舞ってしまったかのような感じとでも言うのか。
少女とはまるで無縁のような状態。
絶頂を与えた者と、迎えた者。

でも。
実際には逆なのだろう。

満たされたのは――ラブ、桃園ラブなのだ。




恥じらいは遠い過去のよう。

同姓でも愛し、愛される事は決してやましい事では無い。

幸福の中で得られる物。
幸福の中で生まれる物。

例え、それが一度きりの行為であったとしても。




あたしたちだけの秘密。
アタシたちだけの秘密。



桃色と青が混ざり合った瞬間の―――




~END~

268:名無しさん@秘密の花園
10/06/06 23:22:14 68BfCNE2
このCPには思い入れが強く、一生懸命書きました。決して上手ではないけれど、
これも一つの可能性だと信じ、これからも書き続けたいと思います。
ありがとうございました。では引き続き雑談・妄想・SSをどうぞー

269:名無しさん@秘密の花園
10/06/07 00:10:00 o9Q4jKNA
>>268
気持ちはわかるけど読んでて途中で展開が苦しいかなと思いました
他の組み合わせの方が自然だと思います

270:名無しさん@秘密の花園
10/06/07 19:28:08 ZuVdxwbQ
>>260
綺麗なお話でした。美希が切なくて健気だ。
また書いて下さいね。待ってます。

271:ま た お 前 か
10/06/07 21:47:08 360fCbNe
>>269
>>268
>気持ちはわかるけど読んでて途中で展開が苦しいかなと思いました
>他の組み合わせの方が自然だと思います

URLリンク(imepita.jp)

272:名無しさん@秘密の花園
10/06/07 22:58:44 o30Fwq6H
結局何書いても叩かれるのな。感想無しと言ってる時点で負け組なんだろうけど。

273:名無しさん@秘密の花園
10/06/08 01:54:37 KrJEaXQN
ま、気楽にいきましょう。雑談も妄想もSSも大好きなんで。

274:名無しさん@秘密の花園
10/06/08 07:41:36 Jsj6688z
>>271あげてんじゃねえよ
てか感想うんぬんよりも住人いんのか?

275:名無しさん@秘密の花園
10/06/08 08:18:55 AbdmRBQU
いちいちあがったくらいでキレんなカス
これだからオタは…

276:名無しさん@秘密の花園
10/06/08 08:26:24 Jsj6688z
>>275
お前もだろカス。これだからハゲは

277:名無しさん@秘密の花園
10/06/08 14:59:58 1VV0nW7E
いいよイイヨー やっぱフレプリスレはこーでなくちゃwww

樂しーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

278:名無しさん@秘密の花園
10/06/09 08:47:21 JX70zpxY
ここまで管理人の自演

279:名無しさん@秘密の花園
10/06/09 15:27:09 0UKeIw3H
どんどん荒らせ!オレは知らん

280:名無しさん@秘密の花園
10/06/09 15:51:56 8/OOFycI
このスレは監視されてんのか…

281:名無しさん@秘密の花園
10/06/09 16:07:23 JX70zpxY
>>279
管理人乙。なに言ってんだお前が荒したくせにwww

282:名無しさん@秘密の花園
10/06/09 19:17:40 QmrmBSne
スルースキルの無さがすばらしいですねwwwwwwww

283:名無しさん@秘密の花園
10/06/09 21:37:27 gUwGv7Ek
酷い糞スレ&住民だろ? これで「玩具が売れたから打ち切りじゃない!キリッ」って強弁してんだぜ…(苦笑)

284:名無しさん@秘密の花園
10/06/09 22:09:27 RdAzbxri
ageる人は幸せになってはいけない気がするんです。

285:名無しさん@秘密の花園
10/06/11 01:18:24 SpR178kS
べつに不幸でもいいんで上げまーす

286:名無しさん@秘密の花園
10/06/11 03:19:51 dhHe4pVs
管理人が投下してもこのザマか。終わったなw

287:名無しさん@秘密の花園
10/06/11 12:39:21 BNbCxklL
住民にもっとスルースキルがあったならこうはならなかっただろうにwwwwwwwwwww

288:名無しさん@秘密の花園
10/06/11 22:22:31 kaO1Qraz
悪いのは住民じゃない。どうして楽しんでいた人間を巻き添えにするのか。

289:名無しさん@秘密の花園
10/06/12 01:18:35 F2jntGFt
みんな落ち着いて

290:名無しさん@秘密の花園
10/06/12 05:58:20 RokObN8h
SSウザい奴は雑談スレ行けよ。
せっかく雑談派wが立ててるのに閑古鳥だからさ、盛り上げてやってよ。

291:名無しさん@秘密の花園
10/06/12 06:59:15 Gd3UUHyk
管理人がウザイ

292:名無しさん@秘密の花園
10/06/12 07:50:17 qwx/jDKW
>>291
来なきゃいいのにw
つかそんなにこの板にとってジャマ?

293:名無しさん@秘密の花園
10/06/13 07:41:59 vgsOhpvI
邪魔ならNG設定すればいい。文句ばっかり書いてて面白いのか?
ストレス貯めてまで張り付いて何がしたいのさ?

294:名無しさん@秘密の花園
10/06/13 23:01:43 5PeqICxL
要はかまってほしいんだろうな
監視して、喧嘩ふっかけて

なんかそういう奴どこかで見たような気がするが思い出せない

295:名無しさん@秘密の花園
10/06/13 23:33:58 e+VflEwo
そんな事よりも皆様。DX2のDVDは来月ですよ?早いものだわw

296:名無しさん@秘密の花園
10/06/14 00:38:38 EaRU4AgB
>>294
お前の事だろw自演ばれてんぞ管理人

297:名無しさん@秘密の花園
10/06/14 07:08:17 zarV9xBE
釣られてるしwくやしいのうwwくやしいのうww

298:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 11:53:39 Gp2btzQN
あげ

299:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 14:58:21 GA1P4mfW
管理人とか言ってる人はアスペルゲンガーかなんかなの?

300:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 16:10:18 Gp2btzQN
あすぺるげんがー?

301:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 22:08:51 vjGE7RJi
酒場から甜菜。全盛期は今書いてる人間プラスこれだけいたんだわ。
十和さん、SABIさん、遊さん、SLさん、T2さん、Qさん、ジュウザさん、YMさん、由美っちさん、磐丸さん、一路さん
でさらに減らそうとしてる訳なんだよね?まあ見事にスレは潰されたけどさ。

302:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 23:28:45 Jh2W/dn/
ネタなんだろうけどアスペルゲンガー吹いたwww

303:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 23:42:19 tX20kyvZ
>>301
どうでもいいが全盛期にも頻繁に活動していたとは言いがたい奴等までリストに加えてねーか?


304:名無しさん@秘密の花園
10/06/16 02:34:27 r/HpUrlp
馴れ合ってるね相変わらずwwwなんなのおまいらwww職人リストまでだしちゃってwww

305:名無しさん@秘密の花園
10/06/16 20:25:31 r/HpUrlp
保管屋規制かよやっぱコイツが荒らしてたんだな

306:名無しさん@秘密の花園
10/06/17 05:06:26 QKMfK95o
URLリンク(profile.ameba.jp)


307:名無しさん@秘密の花園
10/06/17 07:52:59 WjLMkPi2
306が保管屋さんなの?

308:名無しさん@秘密の花園
10/06/17 09:39:39 TFa7b4Hx
>>295
もう来月かよ。あっという間だったな。
だけどまだおもちゃの国も買ってないわ俺・・・orz

309:名無しさん@秘密の花園
10/06/17 23:17:38 VZxBhkhm
来月はラブとせっちゃんが拳で愛を確かめ合ってから1年です。
結婚記念b(ry

310:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 09:46:25 gPOu9acm
あげとくね

311:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 10:18:37 YJKhJoI2
美希ブキ記念日も決めるか。
二人で朝からジョギングしてた回なんかどうかね。

312:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 11:00:27 0ZS216/o
ブッキー 「私が・・・美希ちゃんにあげた日よ。///(ポッ)」
美希   「え? 私達まだそこまでは・・・。」

ブッキー 「ダンス用のジャージあげたじゃない。」


313:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 11:02:06 gPOu9acm
記号氏ね

314:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 15:42:46 qpXmesLh
>>312
カマかけktkr

315:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 17:44:59 0ZS216/o
ブッキー 「私が・・・美希ちゃんにあげた日よ。///(ポッ)」
ラブ   「ええっ、何時の間に!やるわね美希たん、幸せゲットしてたのね。」
せつな 「知らなかったけど、精一杯応援するわ。」
美希   「ちょ!・・・わた、私達べつに・・・。」

ブッキー 「ダンス用のジャージあげたじゃない。」
ラブせつ 「なーんだ、そうだね私達中学生だもんね。(笑)」
美希   「あは、あはははははははは。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

美希 「(な、なんだ・・・いきなりカムアウトかと思って一時はどうなることかと)」
ブッキー「(あせってるあせってる、美希ちゃん真面目だからつつくと面白いわ)」

316:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 18:11:07 YJKhJoI2
ラブ 「ダンス用のジャージかぁ…ん?ちょっと待って、それならあたしも…」

せつな「ダンスのジャージ…私がもらったのももしかして…」


ラブ・せつ「ブッキー…三股のつもり…!?」

ジャージが引き金ならこんな勘違いもあるかもw

317:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 20:27:06 gPOu9acm
だから氏ねってつまんえよw職人にでもなったつもりか

318:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 21:07:36 NtwfaGKQ
つまんえよつまんえよ

319:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 21:56:02 gPOu9acm
つまんえよ

320:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 22:37:12 qpXmesLh
ここまでつまんえよの自演


321:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 22:39:31 ItRDn9yG
どこから?

322:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 22:54:50 0ZS216/o
えーとえーと・・・
せつなはラブの妻んえよ・・・ とか。

イース「ナケワメーケ、座布団ぜんぶ取れ!」

323:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 23:05:47 ItRDn9yG
真面目に頼む。

324:名無しさん@秘密の花園
10/06/20 23:53:25 +ZYoxviC
>>322
ナケ「ぐおおおおおお」
イース「これで全員がHappyになるのだ!」
クローバー「いやああああん~」





ノーザ「楽しんでるじゃない、あの子たち」

325:名無しさん@秘密の花園
10/06/21 20:59:46 BIFILGW3
メビウス 「それだけやった挙句が地口か!ナケワメーケ、イースの座布団も取ってしまえ。」
イース  「それはあんまりです、歌丸師匠。」
メビウス 「誰がハゲやねん。」

326:名無しさん@秘密の花園
10/06/21 23:03:09 Kb/pn8C1
ちょっと違うなwメビウスもいらないwww

327:名無しさん@秘密の花園
10/06/21 23:34:30 D0RmFvOV
見てみたい

妻がイースに

戻るとこ

歌丸です


328:名無しさん@秘密の花園
10/06/21 23:46:20 Kb/pn8C1
迷惑だわ。しつこい

329:名無しさん@秘密の花園
10/06/22 00:11:46 ddFzZkVE
したらばってなんなの

330:名無しさん@秘密の花園
10/06/22 00:21:39 wYAbK1nd
>>329
保管屋様国家ですw

331:名無しさん@秘密の花園
10/06/22 10:57:42 ddFzZkVE
洗脳されてんだなwみんなあっち行ってんし

332:名無しさん@秘密の花園
10/06/22 22:51:58 ZI7U8GKG
さびしいのうwwwさびしいのうwww

333:名無しさん@秘密の花園
10/06/22 22:55:07 wYAbK1nd
でもそれはそれで問題なんだけどね。

334:名無しさん@秘密の花園
10/06/23 05:04:17 ZHWmYIlP
職人が全員規制とかおかしいよね。自分たちで荒らしてたとか?

335:名無しさん@秘密の花園
10/06/23 06:46:31 y1EXKehG
さすがにそれはないと思う

336:名無しさん@秘密の花園
10/06/23 07:37:22 FKoPDk+r
ただ単にここに嫌気がさしただけだろ
職人追い出すことが出来て良かったじゃないかw
自分は場所はどこでもいいから作品が読めるだけで満足だから、もうどうでもいいわ

337:名無しさん@秘密の花園
10/06/23 20:58:58 ZHWmYIlP
追い出すとか次元の低い会話だな。散々SS板にしといてよ。
ま、助長したのは住人であり管理人だけどな。好き勝手やらせた罰だよ


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