10/03/18 00:02:41 umrTO7/a
「あたしはともかくせつなは？相変わらず受験勉強？」
「ええ」
「遊んでる？」
「まあね」
「そっか☆ブッキーとミキタンによろしくね」
「…ラブもたまには一緒に遊びましょうよ昔みたいに」
「中学のときみたいに？」「…ふふ。高校生になってもずっと遊ぼうねってラブ言ってたじゃない」
そうあのときは言った。もう今じゃ考えられないくらいあたしが一生懸命だったとき。
何がこうさせたかとかなんでこうなったとかそういうのじゃない。
ただ漠然と、あのときのキラキラした毎日が今思うと不思議だった。
だってせつな。今のあたし見て。高校にあがると同時に下ろして伸ばした髪、露出の増えた私服、着崩しまくった制服。
財布を開けたら一番目につくポケットにあったカオルちゃんドーナツのカードや割引券はない。