10/01/10 11:24:28 gERM9PzU
■過去スレ■
咲-Saki-で百合萌え 10局
スレリンク(lesbian板)
咲-Saki-で百合萌え 9局
スレリンク(lesbian板)
咲-Saki-で百合萌え 8局
スレリンク(lesbian板)
咲-Saki-で百合萌え 7局
スレリンク(lesbian板)
咲-Saki-で百合萌え 6局
スレリンク(lesbian板)
咲-Saki-で百合萌え 5局
スレリンク(lesbian板)
咲-Saki-で百合萌え 4局
スレリンク(lesbian板)
咲-Saki-で百合萌え 3局
スレリンク(lesbian板)
咲 -saki- で百合萌え 2局
スレリンク(lesbian板)
咲【-Saki-】で百合萌え
スレリンク(lesbian板)
3:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 11:26:54 gERM9PzU
書き込めなかった。。。
SSは一応アレで終わり。
4:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 11:55:33 Rdy074Ko
GJ!!
そして>>1乙
5:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 12:38:35 FyHm2eso
GJ!
照咲良かった
>>1乙
6:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 13:22:36 HgQUvD8e
>>1乙
ところで咲のキャラスレに咲照が投下されてたけどどうする?
まとめwiki行き?
あと照スレにも咲照菫っぽいのが投下されてたけど
7:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 13:23:03 trEbqpXF
1OTU!
8:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 14:13:48 KNAUN2B8
いつの間にか新しいスレが
9:同志社女子大学卒業 昭和36年生まれ
10/01/10 16:47:34 3khMOq3g
同志社女子大学卒業?昭和36年生まれ?
広島県福山市出身?医者の娘?
誰のこと?
奈良健康ランド
URLリンク(page.cafe.ocn.ne.jp)
10:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 19:52:04 O02ryRT8
あたしゃいつも通り>>1乙して大将に託しますよ
11:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 23:10:17 BswtuMHc
>>3
GJ!
照、「小さくて可愛い」言い過ぎw
12:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 04:25:00 Bjk3FgH6
>>3
GJ
久しぶりのネタじゃない咲照すげー良かった
咲も泣き虫で可愛いし照も優しいお姉ちゃんだし
できれば続編希望します
13:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 20:44:13 PTFnqwA0
URLリンク(viploader.net)
URLリンク(viploader.net)
URLリンク(viploader.net)
これだ!これだよ俺が求めていたものは!
14:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 21:00:06 hdb6qM4F
>>13
素晴らしい、とりあえず詳細教えてくれ
15:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 21:44:36 fYuoHBIc
>>13
最後ののどっちの笑顔が素敵過ぎるな
16:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 23:23:51 6fcXbcg7
>>15
姑じみてるな
17:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 23:36:15 6fcXbcg7
>>3
ええのう、実にええのう
この状態から照がああなるのがちょっと予想できないが
一体なにがあったんだか
18:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 23:38:29 TO1OjxAv
>>17
結局別れちゃったならそのショックでとかかな
19:名無しさん@秘密の花園
10/01/11 23:56:28 6fcXbcg7
あ、まとめwiki一気に更新されてる。更新した人乙
>>18
覆そうになったその瞬間、咲に裏切られてって言う展開だったら憎さ百倍だな、確かに
20:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 00:34:57 MdGGNxaz
>>19
いやさすがにそれはないだろ
21:清澄照①
10/01/12 02:51:47 dwQv08+B
つSS 前スレ744の続き 5レスほど 出演:照和(壊れ気味)、咲衣久まこ優希
百合分:すみません エロ:ごめんなさい ばか度:すごいぞ if話。いろいろスルー願います。
≪前回までのあらすじ≫
咲と衣が二人きりのお茶会!!
久から驚愕の事実を告げられた、”咲大好き”照と和は、急ぎ現場へと向かう。
この事態を予測していた久は、事前に斥候として優希を投入していた。
全てを見届けるべく、久はまことともに、照と和の後を追う。
何も知らない咲と衣。しかし咲は己に向けられた何かを感じ取る。
迫り来るのは果たして、守護の女神か愛憎の鬼か…って感じで、
↓スタート
**********************************
「if 照 in 清澄 ~妄想姉妹~2」
駅から少し離れた喫茶店に、こそこそと入っていく二つの影が…久とまこである。
「遅いじょー。こっちこっちー」 気づいた優希が、小声で呼び掛けた。
「ごめんごめん、ご苦労様。で、どう?様子は?…あれ?咲と天江さんだけ?」
奥の窓際の席に、咲と衣が座っていた。楽しそうに談笑しているようだ。
こちら側は、丁度観葉植物が遮蔽物となっているため、見つかる心配はなさそうだ。
「てる姉ちゃんとのどちゃんなら、まだ来てないじょ」
「どしたんじゃ、あの二人は。うちらよりも前に出よったのに」
* * *
「…お義姉さん……」 「………」
「てるお義姉さん…」 「………」
「道、間違えましたね?」
「…私に義理の妹などいない」 ぷいっ
「誤魔化さないでください!」 ポヨンッ
「だ、だって仕方ないだろう!そんな店、知らないもんっ!」 ぷいっ
「もんっ!じゃないですよまったくもう」 はぁっとため息をつくのどか。
「のどかだって何も言わずについてきたじゃないか!」
「自信満々で走ってくから、てっきり知っているものだと思ったんです!」
ここは、今、咲たちがいる店から見ると、丁度駅をはさんで反対側である。
住宅街の途切れるあたりで、目前にはのどかな田園風景が広がっていた。
(ふぅ、こういうところは姉妹そっくりですね。麻雀のときは怖いくらいクールなのに…)
「…何か言ったか?」 「な、何でもありません。さ、早く行きますよ!」
照は立ち止まったままである。下を向いてムスっとしている。妙に子供っぽい。
「? どうしたんですか?」 「…のどかは最近、すみれに似てきた。すぐ怒る」 ムスッ
「すみれって、弘世菫さんですか?」 弘世菫。風越女子の麻雀部3年生である。
福路美穂子と並び、伝統の風越の双璧と呼ばれ、県内では知らぬ者のない全国区の超強豪だ。
照とは中学時代の同級生であり、ライバルであり、大親友でもある。
…っていうか、菫が照に恋してるのは、周囲の人間にはバレバレなのだ。
気付いてないのは、当の本人、照くらいだろう。
(お義姉さんの清澄進学で一悶着あったとか聞いたけど、やっぱり仲がいいんですね…。
菫さんご苦労なさってるんですね…お察しします。でもそれがまた良かったりするんですよね
…はっ!菫さんがお義姉さんをしっかりつかまえていれば、私と咲さんは次の高みへと…)
「何をブツブツ言っているんだ?」 「はっ、い、いえ何でも!さ、行きましょう!」
和が照の手を取って、駆け出した。 「急がなくては、咲さんの唇が危険です!」
移動中も妄想していたのか、いつの間にかほっぺたの危機が唇の危機に昇格していた。
「おおっ、そうだった!咲っ!お姉ちゃんが行くまで、がんばるんだよ!!」
こっちもいろいろ脳内ストーリーが進展しているらしかった…。
22:清澄照②
10/01/12 02:53:45 dwQv08+B
* * *
「来たじぇ」 「おっ、真打登場ね」 「うう、わしゃ心臓が痛い」ついに照と和が来た。
すばやく店内を見回すと、咲と衣を見つけ、衝立越しにすぐ隣の席へ座った。
咲は二人に背を向けた状態で、衣も話に夢中で、照たちに気付いた様子はない。
「へぇ、意外ねー。まっすぐ突っ込むかと思いきや…」
「きっと様子見だじょ。何話してるのか気になるんだじぇ」
「しかし隣の席とは。十分大胆じゃのう…」
「いらっしゃいませー。ご注文は?」 「「しーーーっ」」 人差し指を口に当てて諌める。
「へ?」 キョトンとするウェイトレスのお姉さん。
「ああいや、その、私はアールグレイ」 「ええと、オレンジペコ、お願いします」
「? かしこまりました。少々お待ちください」 二人につられて小声で言い、テーブルに
突っ伏すように身をかがめる照と和を不思議そうに眺めながら、お姉さんは厨房へ向かった。
* *
「…でもよく見つけたね、この本。ありがとう」 「なあに、龍門渕の書庫にあったんだ」
衣がふふんっと得意げに笑った。でもちんまい。
「ああ、『龍門文庫』!凄いねえ。いいなあ」
「そう良くもないぞ。埃っぽくてかび臭い。昼なお暗い巨大な洞穴って感じだな。で、そこに
こう、書架がずらーっと。奥のほうなど書画がぎっしりで、まさに盤根錯節って有り様だ」
「ふわー。ホントにすごいねえ」 「見てみたいか?来るがいいぞ。透華に頼んでおこう」
「いいの?嬉しい!」 ぱぁっと笑顔になる咲。
「ふふっ。もちろんだ。でもそんなに面白いものでもないがな。…出るっていう噂もある」
「えっ…で、出るってまさか…」 一転さーっと青ざめる。
「そう、ゆーれーだ。誰もいないはずなのに、蝋燭のような明かりが灯る。足音が響く。
暗闇の奥に佇む鎧武者、書架の間を滑る様に移動する謎の貴婦人…異界の住人たちが!」
「ひゃあっ!やだヤダやめてっ!」
「あはははは、すまぬ許せ。さきは怖がりだなー」
「もーっ、ころもちゃんのいじわる!…で、でもホントなの?」
「そういう噂があるのは本当だ。それらしき気配を感じることもある。が、見たことはない。
何、そう気にするほどのものでもあるまい」
「そ、それって要するに何かいるのはホントってこと?」
「だいじょぶだ!このお姉さんであるころもがついているのだ!安心立命、間違いなし!」
衣がふんぞり返って薄い胸をぽんっと叩いた。
(くっ、咲のお姉ちゃんは、私だけだぞ!…しかしこの流れは…) …妄想、開始ー。
「お姉ちゃん…」 「ん…。どうした咲。こんな夜中に」
「えとね、えっと…い、一緒に寝ていい?」 「ん?どうした、怖い夢でも見たのか?」
「昼間にちょっと、怖い話聞いちゃって…だめ?」 「ダメなものか。さ、おいで」
嬉しそうに布団に潜り込む咲。ぎゅっと抱きついてくる。
「えへへ、こうするの、なんだか久しぶりだね」 「そうだな。さ、安心しておやすみ」
「…お姉ちゃん、あったかい…」 ぎゅっ。
…妄想、終了ー。(よーし、よしっ!これだ!この流れだ!!ころも、グッジョブ!)
(そそそんなオカルト、ありえません!…だけど、この流れは…) …妄想、開始ー。
「うわ、すっかり遅くなっちゃったね…外真っ暗」 「そうですね。帰りましょうか」
「うー。のどかちゃんと別れたあとの帰り道が憂鬱だよ…」
「私も…。そうだ、咲さん、今日、家へ泊まりに来ませんか?」 「へ?いいの?」
「もちろんですよ。一緒にいて、たくさんおしゃべりしてれば怖くありません」
「うん、そうだね!じゃお言葉に甘えちゃおうかな、えへへ」 腕を組んでぎゅっ。
「はい。夜更かししちゃいましょ、うふふ」 あははははうふふふふ…
…妄想、終了ー。(これです、いけます!この流れに持っていく!!ころもさん、ナイス!)
23:清澄照③
10/01/12 02:55:34 dwQv08+B
「ときに、ノノカはどうしてる?息災か?」
「うん。元気だよ。のどかちゃんは人気者だから、最近は委員会とか忙しいみたい…」
ふっと目線を下げ、俯く咲。その様子を見て衣が訊いた。
「? どうした、何か気になることでもあるのか?ころもお姉さんに言ってみるがいい」
「でも…いいの?こんな話…」 「水臭い。何でも話せ。このお姉さんであるころもに!」
「うん、ありがと。それじゃあ…あのね、お姉ちゃんと、のどかちゃんなんだけど…」
「「!!」」 すわっ、衝立にへばり付くようにして、照と和が聞き耳を立てる。
「お待たせしま…あ、あのー、お客様…」 紅茶を運んできたお姉さんが固まる。
「「しーーーっ!」」 「……ご、ごゆっくりどうぞー」
「あーあー、なにやっとんじゃありゃ」 「ヤモリみたいだじぇー」
「ぷぷー、っく、くくくくっひー、く、苦しい、おなか痛いーまこー」
涙目になって笑いを堪える久が、まこの肩をぺちぺち叩く。
「ああもう、こらえんさい!…しかし、この状況…、あの二人が暴走したらすぐ出るけぇね、
出撃準備じゃ!」
「…あのね、二人とも凄く優しくて、私、一杯いっぱい甘えちゃってて…
でも最近こんなでいいのかなって。のどかちゃんは全中覇者、お姉ちゃんはミスインターハイ
なんて呼ばれてて。そんな凄い人たちが、私なんかをあんなに構ってくれて、…もしかしたら
わたし、二人の負担になってるんじゃないかなって…」
「ふむ、さきも十分凄いと思うがな。しかし、負担か…どうしてそう思う?」
「えっとね、たまに二人が言い争いみたいになったりするの。それってもしかして、私のせい
なのかなって思うの。私がいつもぐずぐずしてるから…」
「あはは、心配ない。二人とも咲が大好きなだけだ。各々が情緒纏綿といったところか」
「でも、二人がけんかとか、仲が悪くなったりしたら私…」
「言い争いなど、じゃれてるだけのこと。放っておけばよい。虚心坦懐」
「そう、かな…」
「そうだとも。それでも不安なら、素直な自分の気持ちを伝える努力をしてみればよいのだ。
けんかをやめてと一言言えば良い。独りで勝手に悩んでいても、何も変わらぬ」
「そっか…うん、そうだね。ありがところもちゃん。なんかすっきりしたよ。」
「…偉そうに言ったがな、ころもも同じなのだ。素直になれなくてうちの皆に迷惑を掛けた。
すぐそこに出口はあったのに、長くそれに気付けなかった。今は違う。もう壁は、ない」
「そうなんだ…でも、凄いなころもちゃん…。
今日はホントに、ころもお姉ちゃんって感じだよ。ありがとう」
「へっ!い、いや、そそそんな礼には及ばぬぞ。(ふぁーお姉ちゃんって呼ばれたー♪)」
照れる衣。年上として扱われることには全く慣れていないから、とても嬉しかったのだ。
衝立の向こうで、照と和が会話を交わす。
「…のどか、帰ろう」 「え?いいんですか、てるお義姉さん…」
「咲があんなふうに悩んでいたなんて…私は悪いお姉ちゃんだ…」
「そんな…私こそ…自分の気持ちばかり優先してました…」
そっと席を立つ二人。
「あらら~。無事収まりそうね」 「痴話喧嘩なし?出番なしでつまんないじぇ」
「何言うとるんじゃ。やれやれ、一安心じゃのう」
そのとき、衣の楽しそうな声が響いた。
「そうだ、さき、そっちのケーキ、一口もらっていいか?」
「え、うん、もちろん!……はい、あーん」 フォークに一切れケーキを刺して、差し出す。
「えへへ、あ~ん」 ぱくっ。
24:清澄照④
10/01/12 02:57:40 dwQv08+B
「「こらーーーーっ!!」」
「ひゃっ!えっ?お、お姉ちゃん?のどかちゃんも?どうしてここに?」
「はっはー、ようやく出てきたな。こそこそしおって。そっちの連中も出てきたらどうだ?」
「あちゃー。ばれてたかー」 「ぶ、部長!染谷先輩とゆーきちゃんも!」
「へへー。咲ちゃーん、ちーっす」 「いや、その、何かすまんのう」
「咲と間接キッス…衣、やってくれたな…」 「衣さん。それは、見逃せません…」
「ふふんっ。気に食わぬか?ならばどうする!」
「「いざっ、尋常に!麻雀勝負!!」」
「えええっ?ちょっ待って、や、やめてみんな!」
咲は勇気を出して、止めようとした。やめてって、言えた。
そんな咲を後ろからそっと抱えて、久が言った。
「大丈夫よ、咲。ほら、よく見て御覧なさい。3人ともちょっと笑ってるように見えない?」
「え、…あ」 真剣な眼差し、煌々と光る双眸…。でもその口元は微かに笑みを湛えている。
「ね?これは遊びよ。純粋に真剣勝負という遊び。だったら」 咲の顔を見てニッと笑う久。
「思いっきり、楽しまなきゃ!」 ぽんっと強めに咲の肩をたたいた。
「さてどうする?部室に戻ろっか?
そうだ、まこ、部費で落とすから、ここのケーキ、ホールで買っといて!」
「戻るに及ばぬ。ハギヨシ!いるか?」 「はっ」 いきなり黒衣の執事が現れた。
「なななんじゃあ、どっから出た?!」 「うおっ!?び、びっくりだじぇ!!」
「ハギヨシ、聞いてのとおりだ。このものたちを招待する。透華に連絡と、手配を。
今日は夜通し龍門渕と清澄の対抗戦だ!」
「かしこまりました」 そう言うと執事は、残像を残しつつシュッと消えた。
「ええええええ?何じゃ?今のひと」 「透華の執事だ」 「ああ、あれが10日の羊さん」
「さきっ、書庫も見せてやる。後で探検と洒落込もう!」 「ええ!いやだってそこって…」
「さあ、面白くなってきた!みんな!気合入れていくわよ!」
突発的に麻雀大会、そして書庫探検…賑やかしく長い夜が始まろうとしていた。
でも、それはまた別のお話…。語るのは、別の機会に。
*****************
以上 読了感謝
25:清澄照 蛇足
10/01/12 03:00:05 dwQv08+B
はい、お疲れ様でした。ありがとうございました。
軽い気持ちで書いた小ネタがもとなんですけど、難しかった…。楽しかったけど。
勢いで書き上げるとか自分には無理だということがよくわかりました。
龍門文庫っていうのは「粗忽の系譜」っていう話で使ったネタです。
わかりにくいですね。何だそれと思った方、すみません。
別のお話END、使っちゃいました。すみません。結構好きなんです、あの締め方。
ホント難しかった。ifはもう多分やりません。設定はデフォルトに戻します。
続きがあるような終わり方なのにふざけんなって感じですが、続きの似たような話は
書くとしたらデフォルト設定でいずれもう一度やきなおすつもりです。それでは。
26:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 04:09:36 xObExiVE
>>25
GJ!
ifは積み上げてる最中は面白いんだけどいざ書くとなると結構もにょるんだよね
27:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 06:43:35 0BdVhEHJ
>>25
GJでした、乙
龍門文庫、何処かで聞いた覚えがあったのはその所為だったのかと納得。
こう言ったif設定も面白いと個人的に思うので、機会があればまた書いてみてください。
28:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 14:12:03 xObExiVE
最強風越SSざっと作ってみたw
会話のみで読みにくいのは勘弁してください。
3レス
29:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 14:12:13 xObExiVE
さぁ、大変な事になりました!
全中個人戦決勝最終卓!
ここになんの運命のいたずらか、長野県代表の二人、
原村和と宮永咲が揃い踏みだぁ!
しかも両者はここまで総合成績でぶっちぎりの一位と二位!
まさに直接対決のつぶしあい!ここで勝った方の優勝は確実だぁあああああ!
「原村和と宮永咲、両者は長野県での予選では一度も対戦してませんねぇ」
「えぇ、デジタルの化身原村和とまさにオカルトの域を凌駕した宮永咲。
この対戦はプロの方々も注目されていたようですよ?」
「そういえば、宮永咲は現在インターハイニ連覇、個人戦負けなしの
風越女子キャプテン宮永照の妹さんだとか。やはり血は争えませんねぇ」
「いや、この戦いは麻雀界の明日を切り開く一戦なのかも知れませんね」
「宮永選手、この戦いへの意気込みは?!」
「え、えと、お、お姉ちゃん!頑張るからね!」
「ありがとうございました!」
「原村選手、いかがでしょう、最終卓への意気込みなどお聞かせいただけませんでしょうか?」
「なにもありません。私には優勝するしか、道はないのですから」
「ありがとうございました」
30:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 14:12:16 xObExiVE
「あら、美穂子。偵察?」
「久こそ。やっぱり気になるの?キャプテンの妹さん」
「それはそうよ。だってあの魔物の妹よ?いずれうちに入るんだから見ておかないとね」
「くすっ久ったら楽しそう」
「あたしとあなたとキャプテンと華菜と。そしてあの二人がうちに入ってきたらもう磐石ね」
「えぇ。風越が最強であることを、世界に知らしめることが出来るわ」
「あなたも相当楽しそうよ?」
「もう、久ったら!」
「参りましたわね」
「どうしたの、とーか」
「あの二人、私どものもとへ下って頂かないと、龍門渕の天下は来ませんわ」
「でも一人はあの宮永照の妹さんでしょ?無理だよ」
「衣に世界を見せてあげると約束しましたのに、またも長野で敗退とかありえませんわ!」
「ぼ、ボクも頑張るから!心配しないで、とーか!」
「そろそろ咲の試合だぞ?見なくていいのか、照?」
「咲の対局とか見ているだけで心臓が壊れちゃいそうだよ。お父さんが見ておいて」
「そうか…」
「それに…おそらくは原村が勝つから…」
31:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 14:12:18 xObExiVE
終了~~~~!
トップは僅差で原村和!宮永咲、僅かに及ばずぅ~~~!!
「カンドラが乗れば逆転でしたね」
「それを狙って暗カンしたのでしたら、なんともギャンブラーですな」
「狙い通り嶺上開花。しかしドラは全く乗らないといういつもの結果でしたからね」
「いや、しかし最後まであきらめない姿勢は立派!勝った原村もさすがです」
「えぇ、決勝卓までは多少のミスはありましたが、この卓ではひとつのミスもありませんでした」
「まさにデジタルの化身、ですな」
「楽しかった!原村さん、また一緒に打とう!」
「宮永咲…あそこで暗カンした理由はなんです?
逆転のためとはいえ、あそこは打ち回すべきだった。そうすれば次の局で…」
「うん…でもなんとなく見えちゃったんだ。勝てるって!悔しいけど、完敗だよ!」
「麻雀を楽しむ…わたしは勝つことにこだわりすぎて、そんな事も忘れてました…」
「原村さん、あなたとだったらどこまででも行けるよ!一緒に風越に行こう!」
「私にはユーキが…うん、そうですね。宮永さん、あなたとどこまででも行きましょう!」
「あらあら、抱きついちゃってお熱いわね」
「私と久の出会いみたいね」
「あら、私あんなことしたかしら」
「ふふ、久らしいわね」
「原村選手、優勝のご感想を!」
「宮永さん、優勝なんかよりもあなたに出会えたことがこの大会の最大の収穫です!
愛してます!」
「あ、ありがとうございました!」
32:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 14:14:50 xObExiVE
以上です
タコスカワイソスなのは仕様。
33:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 14:28:08 rFhgDk1S
GJ!
照、部長、キャプテン、咲、和とかパねぇwww
そりゃ最強だわw
34:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 20:39:54 QO9Vp7cJ
>>1おつん
35:ラブストーリーは突然に~製作の裏側~
10/01/12 21:00:05 ljNJKEim
部かじゅの続きを希望されてましたが、ある意味続きということで投稿させていただきます。
何やらしばらく規制が掛かっていたので投稿出来ませんでした。
36:ラブストーリーは突然に~製作の裏側~
10/01/12 21:01:34 ljNJKEim
正直驚いたよ。だって、あのゆみちんがだよ?
恋愛にはまるで興味ありませんって顔してるような奴が、自分から告白するなんて。
でもさ、私は思うんだよ。相手間違えたんじゃないかってさ。
私はてっきりモモに告白したんだとばかり思っていたから、もうちょっとで命が危なかった。いや、本当もうマジで。
ゆみちんとモモに交際記念に赤飯を渡したら、モモから普段存在さえも感じられないモモから黒い何かが見えたんだ。
私はこのとき悟った。モモには絶対逆らわないって。
だってあれ、本気で怖かったんだぞ!?
それからゆみちんに詳しく聞いてみると、相手は清澄の部長だってことが分かった。
まぁ、でも、ゆみちんが興味持つのも分からなくはない。あの打ち筋、正直私は翻弄される一方だった。
あんな悪待ちをするなんて、牌譜のデータとかでは見た事はあったが、まさか直接見るなんて思わなかったからだ。だからこそゆみちんは興味を持ったんだろう。
でも、私の考えが正しいなら、あんまりあの二人では恋人っぽくならない気がするんだ。
その考えは案の定、当たっていた。
「ゆみちん、付き合ってから会うどころか、一度も連絡してないってマジか?」
恋人っぽいとかそれ以前の問題だったか。
「何か問題だったか?」
あーうん。まぁ、あんまり連絡してないってのは予想してたから、そこまで驚かないけど。
「まぁ、付き合い始めたばかりなら毎日とは言わないけどさ、二日に一回くらいはメールとかするものじゃない」
「そうか?」
「うん。まぁ、ゆみちんがいいならいいけどさ」
これってモモ的にはかなりいい感じなんだろうな。
怖いから聞かなかったけど、凄い怒ってたし。
「センパーイ」
ああ、噂をすればってやつか。
「部室に居るなんてどうしたんっすか?もしかしてデートのお誘いっすか!?」
こう言う時のモモは本当に存在感がマイナスだなんて思えないな。
「モモ。今日の授業は午前中だけだから、久々に特打でもしようかと思ってな」
「あー、そうなんすか?でも、今日は部活ないんっすよ」
「ないのか?」
「はいっす。今日はムッキー先輩もかおりん先輩も用事があるとかで」
「そうだったのか。それなら仕方がないな。今日は帰るか」
帰ろうとするゆみちんを、モモは腕に抱きつき引き留める。
「せっかくだから先輩とお話ししたいっす。ダメっすか?」
上目遣いで見上げるモモは、私でもきゅんと思わずなるほど可愛い。
ゆみちんも少し頬を赤らめて、席に座りなおす。
「ああ、そうだな」
それから私は二人の会話を黙って聞いていた。
何て言うか、自分は存在しない気持でその場に居た。
適当に牌譜を見て、話し終わるのを待っていたんだけど、その話題には思わず聞き耳を立ててしまった。
37:ラブストーリーは突然に~製作の裏側~
10/01/12 21:02:48 ljNJKEim
「先輩、清澄の部長さんと付き合ってから一度も会わないなんてありえないっすよ!?」
そうだモモ言ってやれ。
「しかも連絡すらしないなんて、ダメっす!」
私だったら毎日連絡するぞ。
「先輩今日は予定がないんっすよね?」
「ああ」
「なら今すぐ清澄の部長さんに会いに行くっす!」
「会いに行く用事がないのにか?」
「このチケットをあげるっすから、今すぐ清澄の部長さんに会いに行ってください!」
あれ?モモは二人の交際に反対していたんじゃ?
「これは?」
「映画のチケットっす。ほんとは先輩と見に行こうと思ったっすけど、そう言うことなら話は別っす!!」
そして、ゆみちんにデートの秘策とやらを伝授してモモは送り出した。
「モモ」
「なんすっか?元部長さん」
私の名前覚えてないのかな?
「なんでゆみちんにあんな事言ったの?」
「あんな事?」
「清澄の部長とうまくいくようにしただろ」
「ああ、その事っすか」
「モモはゆみちんが好きなのに、なんで応援するような真似をするんだ?」
「……別に応援した訳じゃないっすよ」
「誰がどう見ても、応援したようにしか見えないと思うけどな~」
出なければ、何か企んでいるのか?
「加治木先輩が恋愛体質じゃないのは、最初から分かっていたっすから。ただ、あそこまで反恋愛体質の人も珍しいっすけど」
「それは言えてるなー」
だてに高校三年間一緒に居た訳じゃないから、ゆみちんの恋愛記録は多少知っている。
「ゆみちんは付き合っても、自分から距離を縮めようとはしないし、相手が浮気をしようが約束をすっぽかそうが怒らない」
そう言うのは大人と言うよりは
38:ラブストーリーは突然に~製作の裏側~
10/01/12 21:04:26 ljNJKEim
「まるで興味の持てない子供っすよね」
「だなー」
まさにその通り。
「先輩優しいっすから、基本的には紳士的な態度でデートとか過ごせると思うっすけど、特に恋人って気はしないっすね」
そうそう。特別って気がしない。
「先輩と付き合う人は間違いなく毎日不安に過ごす事になるのは明白。それは将来の私になりかねないっす」
はい?モモ?
「あの、モモさん」
「何っすか?」
「どういう意味でしょうか?応援してたんじゃ?」
「応援なんてしてないって言ってるじゃないっすか」
「じゃあ一体さっきのは」
「清澄の部長さんには悪いっすけど、先輩の練習台になってもらうっす!」
「すいません。よく分からないんですけど」
「先輩の反恋愛体質を克服するのは容易ではないっすけど、それを意識する事で幾らかマシになるはずっす」
なるほど。確かに。ゆみちんは自覚がないからあれだけど、自覚させれば改善される可能性は高い。
「だけど付き合っている相手からそれを言われてやるのは結構精神的に疲れるっすから、今のうちに先輩を自分好みに清澄の部長さんを使って育ててみせるっす!!」
ああ、ある意味効率のいいやり方だ。
付き合ってったらお互い遠慮して言えない事もあるけど、友人とかなら遠慮せずにあーしろこうしろって言えるもんな。
それで、実行してくれるなら自分の番の時要求しやすいし。
ん?自分の番?
「モモ、ゆみちんの事諦めたんじゃ?」
「そんな事ある訳ないっす。今は清澄の部長さんに貸すだけっす。隙あらば返してもらう予定っす」
「そっか」
「それに清澄の部長さん。もしかしたら不幸な事故が起こるかもしれないっすし、ね?」
怖い!怖すぎる!何だ!?あの黒いモヤモヤしたものは?
モモの背後からどんどん出てくる。
不幸な事故ってそれを使って何かする気じゃ……考えるの止めよう。
私はそこで思考を停止させた。
これ以上は恐ろしくて考えたくもなかった。
「モモ、この間はありがとう。おかげで上手くいったよ」
「それは良かったっす。またいつでも、聞いてください」
「そうか?ありがとう。実は聞きたい事が――」
嬉しそうにデートコースやイベントの日の事を話すゆみちんとモモ。
そのモモのお尻辺りには黒い尻尾が見える。
39:ラブストーリーは突然に~製作の裏側~
10/01/12 21:04:47 ljNJKEim
「色々参考になった。また相談に乗ってくれ」
「はいっす。何時でも相談に乗るっすよ」
「ゆみちん。そろそろ、五限始まるよ」
「ああ、すまない。蒲原。じゃあなモモ」
「またっす」
教室へと向かう途中嬉しそうなゆみちんを私は直視できない。
「そんなにデートはうまくいったんだ?」
「ああ」
「そっか」
私はゆみちんに言えなかった。
だって、幸せそうなゆみちんと、背後に黒い何かを背負ったモモがあまりにも怖かったから。
ああ、親友よ。出来れば永遠に君が幸せであるように。
40:ラブストーリーは突然に~製作の裏側~
10/01/12 21:07:45 ljNJKEim
モモはそう簡単にかじゅをあきらめない!
というのが私の希望です。
でも、ピクドラをみる限り婚前旅行まで済ませた二人だし。
これで次回部キャプだったら言うことなしなのに。
41:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 22:43:51 wrOP1Evi
>>40
GJ!
モモしたたかだなwなーんか考えてると思ってたがそうきたか!
面白かったっす
42:名無しさん@秘密の花園
10/01/12 23:34:14 sS+b1lpT
>>32
GJ!ちっとも百合っぽくないwが、wktkした
43:名無しさん@秘密の花園
10/01/13 00:46:13 LnVHyo8P
遅くなったけど>>1乙せずにはいられないな
それと
面白かったので>>40GJせずにはいられないな
44:名無しさん@秘密の花園
10/01/13 01:08:07 fID3OznQ
GJ!w
蒲鉾可愛いwモモこわいw
45:あs
10/01/13 13:04:38 aRz5a7Po
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
46:名無しさん@秘密の花園
10/01/14 09:07:05 FhvEpgDZ
福路美穂子 さんについて1000人にインタビューしてきました。
URLリンク(nashimoto.hanihoh.com)
47:名無しさん@秘密の花園
10/01/14 23:23:01 g7t/6vNA
>>40
部キャプは大歓迎だが、出来れば
二人の間で池田がいじられたりしてると尚良い。
48:名無しさん@秘密の花園
10/01/14 23:54:25 Xp1Y92tb
薄荷屋の風越部長的な
49:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 09:43:07 UIpZXKQN
むしろ部長×池田が見たいです
50:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 09:46:25 KkZXlHLy
しかしまぁまさかの部キャプ展開でビックリしたわ
あの調子じゃ「私の隣ね」とか言われたら本当にぽわわんとなるぞ
51:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 17:48:47 BfckAEEW
こんかいの原作部キャプはアニメの展開の上に乗せてきてるんじゃないの?
二人ともしっぽりと花火鑑賞で新密度を深め合った後ですよ。
みはるんの手前、さらっと流してるけど。
52:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 19:04:44 eV3XFc1E
咲終了のお知らせ
53:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 21:14:40 snv6cJFd
アニメに乗るなら、透華覚醒はねえよw
54:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 21:46:46 VjiZxnt9
?覚醒透華は今のところアニメの展開に組み込んでも矛盾はないと思うが
55:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 22:07:15 /3BNTyF7
寧ろ漫画の展開からも唐突に覚醒しすぎ&覚醒後強くなりすぎで色々置いてけぼりな感はあるな
56:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 22:54:07 UIpZXKQN
ふせんはずっと有って何故か不発しまくってた今までの反動だよ
発動タイミングがずれてるのがとーからしいってことで
57:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:13:31 85fHt5lR
URLリンク(ranobe.com)
58:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:25:34 Vw0IMUVL
なんか最近、立たん、読者に媚びすぎてる気がする。
狙いすぎというか。
自分の好きなように描けばそれで十分面白いのに。
59:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:29:30 XokA/VjF
文堂さん×むっきーと言う新しい可能性が……!?
>>58
好きに書いた結果がこれかも知れないじゃないか
60:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:30:43 VjiZxnt9
それはさすがに自意識過剰すぎるだろ
61:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:31:02 VjiZxnt9
>>60は>>58に対して
62:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:33:00 b2J5Br2G
それコピペね
つか百合なんかより唐突に入った選抜話の媚びた感じするけど
63:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:37:54 pIKJdtEx
それより薄墨さんの仮面に
なんの意味があるのかが気になる
64:名無しさん@秘密の花園
10/01/15 23:51:10 UIpZXKQN
今回ので
池田×文堂さん
むっきー×文堂さん
カツ丼×文堂さん
カツ丼×かじゅ
とーか総攻め
が追加・・・されないか
65:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 00:51:38 127q73XH
>>58みたいなのは何書いても文句しか言わないんだろうな
66:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 00:55:03 spCdtzSR
これだから部キャプオタはキチガイと言われるんだよ
67:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 01:15:01 YYnXw5Ck
むっきーとナンポの続きまだかェ・・・
68:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 07:27:40 6qYK9JAI
>>66
荒らししか言ってないがなwwww
69:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 09:21:52 O44Q0ZVK
今朝純×タコという電波を受信した。
70:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 09:59:21 Qgt++eF+
ブヒ
71:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 10:09:00 tu1NbBGO
純タコは結構アリだと思う
出会いが最悪なこともいいアクセントだね
72:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 12:23:42 O44Q0ZVK
てゆーか今純タコで一つ書いているのだが・・
73:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 14:37:36 kXLGmRmD
なんか夢で衣が「衣は数学ができる」とか主張してたんだが、実際のところどうなんだろう。
多分出来るんだろうが、全くイメージできない。
74:69
10/01/16 16:26:13 O44Q0ZVK
純タコできたので細々と透華したいと思います。
視点:タコス→純
内容:ややふざけ
改善点などがあったら言ってください。
では。
>73フェルマーの定理とか問いてそう。
75:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 16:29:37 cYTJ7cMu
問うのか
76:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 16:31:15 URidyz7p
古文しか出来なさそうなのに
77:純タコ1
10/01/16 17:20:18 O44Q0ZVK
「優希ちゃん、もう帰るの?」
「うん、少し用事が。のどちゃん、咲ちゃん、また明日ねー」
「うん、また明日。」
そう言って私は部室をでた。しかしノッポからメールがくるとは思わなかったじぇ。おいしいタコスの店があるから来ないかって言われたら行くしかないじょ。
「よー、待たせたなー」
「出たな、ノッポ」
「誰がノッポだ、誰が。俺はー」
確かアドレス帳に名前で登録されてたのを思い出したじょ。
「井上純だ、片岡優希。優希でいいか?」
私の名前を覚えていたとは・・・驚いたじょ。
「別にすきに呼べばいいじぇ。それより早くタコスの店につれてけだじょ。」
「はいはい。」(やっぱりタコスしか頭にないか・・・少し寂しいな・・・)
「何か言ったか?」「別に。」つれてこられたのはレストラン。一見タコスがあるようには見えないじょ。
78:純タコ2
10/01/16 17:47:31 O44Q0ZVK
「さて、何にするかな。」
ふと、優希の方を見る。
うわ、こいつメニュー見ずにいきなりボタン連打してるし・・・
「お呼びでしょうか。」
「タコスを全部持ってこい。」
「かしこまりました。」
いきなり全部か・・・ ってあれ?今ハギヨシいなかったか?いたよな?あいつ何やってんだ?こんな所で。
「俺はこのカツ丼を・・・」
ってあれ?何でメニューがカツ丼しかないんだ?メニューの文字も見たことある筆文字だし・・・
「純く・・お客様、お飲物はあちらのフリードリンクとなっておりますので、ご自由にお飲みください。」
「私はコーラをもらうじぇー」
二人とも同時に席を離れた。まて。今の国広くんだよな。名前呼びかけたし。てか、優希も気付よな。俺だけ疲れてるじゃねーか。
「ノッポの分もコーラくんできたじぇ。」
そう言って俺の所にコーラをおく。飲もうと思い、コップに口をちかずけたまさにそのとき、
「カツ丼に緑一色タコス、お持ちしましたわ。」
「どうしたのだ、ノッポ。コーラこぼれてるじぇ?それにしても今の声、聞いたことあるような・・?」
79:純タコ3
10/01/16 18:03:13 O44Q0ZVK
ということは、今のはもしかしなくても透華か。しかしあいつら、いったい何がやりたいんだ?まあここはとりあえず、
「そろそろ移動しないか?」
「いいけど、まだカツ丼残ってるじょ?」
ああ、俺のこと心配してくれてる。うれしい、うれしいんだけどさ・・・
「・・・ありがとうございました・」「またくるがよいー」
やっぱりあいつらもか。後で理由を聞いておこう。
「優希、次はどこへ行きたい?」
「?今日はタコスを食べに来たんじゃないのか?それになんで私に聞くのだ?」
ああ、そうか。この子はタコスが食べたくてきたのだ。そうだよな。俺なんて最初から見てもいないんだよな。
しかたない。
「なあ優希、少し話があるけどいいか?」
「別にかまわないじょ?」
80:純タコ3
10/01/16 18:04:45 O44Q0ZVK
ということは、今のはもしかしなくても透華か。しかしあいつら、いったい何がやりたいんだ?まあここはとりあえず、
「そろそろ移動しないか?」
「いいけど、まだカツ丼残ってるじょ?」
ああ、俺のこと心配してくれてる。うれしい、うれしいんだけどさ・・・
「・・・ありがとうございました・」「またくるがよいー」
やっぱりあいつらもか。後で理由を聞いておこう。
「優希、次はどこへ行きたい?」
「?今日はタコスを食べに来たんじゃないのか?それになんで私に聞くのだ?」
ああ、そうか。この子はタコスが食べたくてきたのだ。そうだよな。俺なんて最初から見てもいないんだよな。
しかたない。
「なあ優希、少し話があるけどいいか?」
「別にかまわないじょ?」
81:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 18:06:36 H9k9foSU
マナーの悪いSS職人だな
82:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 18:19:13 YYnXw5Ck
1レスあたり4096文字使えるんだからもっと完結にまとめろ!
83:純タコ4
10/01/16 18:25:10 O44Q0ZVK
それから何十分と市街を歩いただろうか・・やっぱり言い出すとなると緊張するなー。経験ないし。
それにいつ買ったのか優希の手にはタコスが握られている。残りは半分といった所か。食べ終わるのをまってー いや。
「優希、今日は楽しかったぜ。数時間だけどお前と一緒にいられて。今日はこんなだったけど、優希さえよければー」
「またタコスを食わせてくれるのか?」
「ああ。次会う時は俺が作ってやるよ。こう見えても俺は料理が得意なんだ。」
「なぬ?ならばこの私の満足するタコスを作ってくるんだな。」
「作るよ。十個でも二十個でも、優希の為ならな。」
「それってどういうー」
そこで俺は優希の唇を塞いだ。優希は驚いた顔をしている。ま、驚くだろうな。俺からのキスなんて。
「俺は優希が好きだ。」
「・・・?」
「もう一度言う。俺は優希が好きだ。」
「ノッポ・・・」
そして優希は今までの自分の思いを口にした。
84:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 18:34:07 ctO5YRPc
上げながら書いて細々とか…
85:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 18:56:32 QPlsz82X
メール欄があるだろ?
そこに半角小文字でsageといれるんだ!
そして1レス60行まで使えるぞ!
終わりorキリの良いところまでまとめて一度に投下すべしだ!
わざとやっているなら承知しないぞ!
因みにウエイトレス姿の透華を想像したら鼻血が出そうになった
続きまだー?
86:純タコ5
10/01/16 19:03:18 O44Q0ZVK
「私は中学の時はずっとのどちゃんのことが好きだった。のどちゃんも私の事を思ってくれてた・・・でも高校に入ってからはずっと咲ちゃんに夢中で・・・」「優希・・・」
「でも、さっきノッポに好きっていわれて嬉しかった。ここまで私のことを思ってくれてるなんて。でも、ノッポはそんなことしないよな?ほかの人に夢中になったりしないよな?」
そう言って優希は寂しそうな顔をする。そんな彼女の肩に俺はそっと手をさしのべる。「そんなことはねーよ。俺はいつでもお前の事を思ってるぜ。」「ノッポ・・・」
「さて、こんな時間だ。どうだ、おくっていって・・」
「今日はノッ・・純の所に泊まるじょ。」
優希が、俺のことを名前で・・じゃなく。
「今、なんて?」
「だーかーらー、今日は純の所に泊まるって言ったんだじょ。そして私に愛のタコスを作るんだじょ。」
「はいはい。」
さて、問題はこの栄養管理ができてなさそうなタコス姫を連れ帰ったらあいつ等になんと言われるか。というかあのレストランの事もしっかり聞いておかないとな。いろいろ変だったし。まぁそんな問題も過ぎればいろいろ楽しくなりそうだしな。
-fin-
87:後書き
10/01/16 19:15:21 O44Q0ZVK
早速のご指導ありがとうございます。次回から書くときの参考にさせてもらいます。
難しかった・・呼び方はほとんどこう呼ぶといいなーとか思いました。純がどこで告ったかはご自由に。次は久×ゆみみたいにこのストーリーの裏話でも書こうかと思ってます。
最後に読んで下さった方、ありがとうございました!では、次の機会に!ノシ
88:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 19:19:44 ctO5YRPc
もう来なくていい
89:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 21:35:37 8mx3Svw+
もう来るなとは言わないけど
書きながら投下するな、書いてまとめてからにしろ
sageろ
っていうか、多少なりとも学習能力と慎重さがある人間なら
「ご指摘」以前に他の人の様子を見て最低限すべきことを察するよなあ
90:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 22:56:13 WZXe4aQC
作者と読者の温度差が激しいなw
91:名無しさん@秘密の花園
10/01/16 23:24:15 xABraoNT
忠告無視する輩に優しくする必要も無いだろ
wiki追加も禁止だ
92:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 13:55:20 OguNEa7I
何事にも極端な発言って頭悪そうだから止めた方が良いと忠告しておくよ
93:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 14:55:20 cSpMKSJx
やめた方がいい、だけで十分なのにいちいち忠告なんて言葉を使うあたり
自分の「善意」と正義を示したいのが滲み出てて馬鹿な感じだね、無自覚なんだろうけど
94:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 15:00:08 ZX5QLZ/8
この板でまでどっかの厨房板みたいな不毛な争いはやめようよ
95:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 16:15:59 mM6OqwvC
l: : : : : :.l: : : : l: : l: :|.l: : |l : : .l: : l: : l: : l: : i
. |: : : : : :.|: : : : |: : |: :.|l: : |.l: : :.l: : l: : l: :.l : |
|: : :l : : :|: : : : :|,.ィ|ー:|ヤ'|'.|: :/ト/|.,/|: :.l : :.l
| l: :l: : : |: : : ´|l: ||ハ :ll_l l/ ,l/ l/ ゙ト:/i : /
|:l: :l: : : |.: : : :| ` ` ィ:;;;;:t、l/.l/
|l: :l: : l: |.: : : :|,r==ニ、 i illliC l :|
|: :.l: :.l: :|.: : : :| ヤl汐 !: :|
|: : l: : l: :.| : : : | ' l: : | /)/) ,、 仲良く、仲良く
|: : l: : :l: : |.: : : :| ヤ-ソ ノ:l: :.| /イ/ノ, '/,
. |: : l: : :.l: : |.: : : :|ヽ 、 ~´ /l : l: : | l ll l/.//ノ
|: : l: : : :l: : |: : :l | `ゝー イ´:l: : l: :l: : | l/´i .l l//
|: : :|_≠〆 |: : :l: | |ヘ‐ニ_l: : l: l: : l |l l .|
lイ ̄ |/: :l |、_ ` _ヽ  ̄ー:_イ | ヽ l
/ヽヽ |:ノイ \ ` ´ :i /ヽ、l ` ノ
テンプレのSS投下時の注意事項をもっと追加した方がいいのかな?
でも見ない人は見ないしなー
96:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 16:53:28 JoP6h520
>>93
甘やかしでしかないお前のレスはバカ以下だがな
97:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 17:25:44 OguNEa7I
>>93
善意と正義なんて一欠片もない皮肉として書いたんだが・・・
勝手に履き違えて盛り上がるなよ
変に突っ掛かった俺も俺だが
98:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 18:32:48 EeFjzIdV
コワいよう。けんかやめてよう。
>>87
初投下だったんでしょ?次投下するときは注意してね。
あなたも含めて皆で板を快適に運用するためのマナーだから。
これは何処のスレでも一緒だと思います。
やっと今号読めました。透華様かっこよすぎ!個人的には、ひゃっほー!でした。
はじめちゃんが不安になってて可哀想だけど、これは二人の絆が強まる展開へと続くと見た。
もう覚醒しそうなのはいないかな?かおりんは覚醒とかしないまま役満連発しそう。
まさかのワハハ覚醒とかあったらすげえ「ワハハ…悪いな、ロンだ。千点」かっこいいけど安いとかw
選抜の件は、清澄以外もフェードアウトすることなさそうで、一安心って感じ。
全国編も楽しみだー。照と菫は早くいちゃいちゃするべきだと思います。
プロ麻雀せんべいw スターカード欲しい。
99:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 18:40:20 Jxa67ImD
ワハハは増刊号でかっこいいところを見せてくれるはず!
100:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 20:01:37 ZwNgdmZ7
冷やし透華は国広君主人公のスピンオフが出る前触れ
101:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 20:12:12 E0dyel60
>>99
かじゅカマ楽しみすぎる…
102:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 22:57:15 c2W+/AXX
かじゅモモ、部キャプのいい同人はあるんだが
和咲、一透のいい同人はなかなか見つからん。。。
103:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 23:15:57 gQlVARdI
それぞれのカップル毎におすすめを紹介して欲しいものだな。
104:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 23:24:50 E0dyel60
俺的に興味が薄かった透一に目覚めさせてくれたのが薄荷屋
かじゅモモはたくさんあって選べないな
105:名無しさん@秘密の花園
10/01/17 23:42:26 9jgSEUNo
咲照の同人誌はさすがにまだないよね
106:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 00:48:16 i/AjxJzi
咲照は姉妹愛としてのほのぼのとした百合
菫照はアダルトな百合
ってゆー感じな展開になってほしいです^^
立先生お願い
107:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 01:34:45 CVOUb2Ad
照淡はマスコット百合
108:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 01:54:07 O2e9WL6d
咲淡はニコニコ大将ライバル百合
109:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 13:20:14 xXGq9TPg
合宿が次号で終わってしまうらしいのが惜しい
110:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 18:33:56 yP1/8Q5v
>>102
和咲の同人多そうなのに無いのか・・・
111:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 18:46:48 7gXqpZPr
のどっちの同人は基本的になんつうか愛が薄い感じが・・・
いや、もちろん例外はあるけどね。ただその例外の数は
他のカップリングより低い気もする
112:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 22:29:47 CVOUb2Ad
かじゅモモ同人はなんとなく愛が凝縮されていていいな
113:名無しさん@秘密の花園
10/01/18 22:54:25 6qM7mfzx
部長ゆーきが好きなんだがSSあんま無くて残念
114:名無しさん@秘密の花園
10/01/19 00:25:33 VPFvlxN/
とりあえず、俺にかじゅモモ愛のつまった同人だしてるサークルさんを
誰か教えてくれないか…?
イベントには行けないので委託を利用してるが、かじゅモモ少ないです\(^o^)/
115:名無しさん@秘密の花園
10/01/19 00:34:08 lleOI5Qv
>>102
一透はとらの通販でいくらか見つけた
この二人が一番好きなんだが圧倒的に少ないよな・・・大体百合分はモモかじゅとキャプテン絡みに持っていかれて
116:名無しさん@秘密の花園
10/01/19 08:41:00 mkdDu2zl
>>110
和咲は数だけなら一番多いと思うよ、だが良物の百合ってなると極端に減る
和咲は、生えたり男出たりが多い
117:名無しさん@秘密の花園
10/01/19 21:19:50 r9RSXJLc
t
118:名無しさん@秘密の花園
10/01/19 21:23:07 6RYcFDmx
とーかカッコイイ! はじめちゃんかわいい!
と思った最新話。
119: ◆LJ21nQDqcs
10/01/19 22:57:16 EQPQagVN
てすと
120:名無しさん@秘密の花園
10/01/20 00:04:35 1dPTL/6S
はじめちゃんのうるうるおめめは絶品
121:名無しさん@秘密の花園
10/01/20 19:04:00 PvN1Wswg
とーかは覚醒が遅すぎた
だがそれがいい
122:名無しさん@秘密の花園
10/01/20 19:46:00 0COCap+3
うむ
123:名無しさん@秘密の花園
10/01/20 22:41:29 5kWySAJJ
PSPはどうして和用の咲ルートしかないんだよ・・・
キャプテンの部長ルート、みはるんの池田ルート、照の咲ルート、菫の照ルート、咲ちゃん総受けetc...も入れるべき!!!
龍門渕は家族愛的な感じで
124:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 05:05:40 uMz66OYy
咲和好きの俺には、たまらんがな!
psp持ってないけど、買わざるをえない
125:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:34:06 fYKnY6hI
シリアス長編もの書きたいな~
なんて思った結果、思いのほか長くなってしまったです
なので、何回かに分けて投下しようかと思います。
※注意書き※
原村さんが白糸台に転校するというifストーリーです。
書いた動機の通り自分の中ではシリアス一直線です。
基本路線は和→咲、咲→和
それ以外にも照咲、照菫…etc含みます。(見方によって増えるかも?)
視点はほとんど毎回切り替わります←文才ないのですいません。
白糸台メンバーは私の勝手なイメージです。
自身初シリアス長編ものであります。
結構勢いでガーッとやってしまったので、矛盾とか誤字脱字とかあるかと思います。
そういうとこはあんまり突っ込まないであげてください。
今回は7~8レス借ります。
126:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:35:30 fYKnY6hI
―それは突然やってくる―
あの日、私はひとつの賭けをした。
もし、今日勝てたなら、彼女に自分の気持ちを伝えようと。
勝てなければ……。
別れは、唐突に訪れた。
いや、分かっていたことだ。
だけど、怖くて今日まで目をそむけていた。
「全国で優勝できたら…、ということだったからな。」
そう、あの負けた瞬間、私の運命は決まった。
あの日の願いは届かなかった。
でも、言えないでいた。
「和ちゃん。私、悔しい。悔しいよ!来年は…来年こそは…!」
彼女は涙を流しながらこう言った。
彼女は知らないから。私が言ってないから。
「来年は絶対ここで優勝しよう!」
「…はい!」
できもしない約束をしてしまった。
小指をからませて、あの時と同じように。
でも、この約束は叶わない。
分かってる。分かってたのに…。
空は青くて風も心地よい。
景色はいつもと変わらない。
変わらないはずなのに、なぜか全てが滲んで見えた。
「和、時間だ。」
忘れないように周りも見渡した。
やっぱり景色は滲んで見えた。
「…はい。」
心の中で皆に謝った。
何も言わないでごめんなさい。
咲さん、約束を破ってごめんなさい。
***
127:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:37:16 fYKnY6hI
今思えばあの時、和ちゃんは何か言いかけていた。
私が優希ちゃんに手加減しちゃって、和ちゃんに「私も楽しませてください…!!」って言われた日。
私はずっと自分に家の話ばっかりしちゃってた。
「あなたにも色々あるんですね…」
和ちゃんのこと、私は聞かなかったし、深く考えたりしなかった。
神社で和ちゃんが願ったのは、
「これからもずっと宮永さんやみんなと一緒にいられますように」
……そうだ、なんでもっと早く気付かなかったんだろう。
別れは突然やってきた。
全国大会を終え、夏休みが明けた始業式。
彼女はいなくなっていた。
夢だと思った。悪い夢を見ているのだと。
頬をつねったら痛くて、寒気がした。
でも、現実だと思いたくなくて生徒会室に走った。
「咲……。」
部長の目はいつもの輝きがないように見えた。
あぁ、これは現実なんだ。
部長の目が教えてくれているような気がした。
―3日前くらいにね、連絡があったの。そう、和から。
高校進学の時から東京に行くように言われてて、ここに進学したことにも反対だったみたい。
入学した後もずっと反対されてて…。うん、麻雀をすることも。
それで、全国優勝したらここに残ってもいいっていう話だったらしいの。
ね、和は誰にもこのことを言わなかったのよ。
違うわ、咲。
和は咲のことが好きだから、だからこそ、言わなかったんだと思う。
…ねぇ、咲。泣かないで。
部長の声はどこか遠くに聞こえた。
***
「あの原村が東京に来る。」
菫が言った。
そして、どこそこの進学校に転入するらしいと続けた。
原村和…。
私は彼女を知っている。
全中王者、そして先の全国大会に団体・個人戦ともに出場。
彼女は咲と仲が良いように見えた。
「どうして?」
「詳しくは知らないけど、麻雀をやめるという噂は聞いたな。」
「…うちに引っ張ってこないか?」
128:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:38:36 fYKnY6hI
その言葉は勝手に出ていた。
なんとなく、なんとなく頭に何かが走った、そんな気がしたんだ。
菫はなぜ?とは聞かなかった。
***
「白糸台高校…ですか?」
引っ越して早々にお父さんに連絡があったらしい。
全国大会優勝校である、白糸台からの誘いだったという。
お父さんは気まずそうに目をそらす。
当たり前だ。麻雀をやめるという話だったはずなのだから。
それがなぜ?なぜ、白糸台が出てくるのだろうか…。
お父さんが言い訳をするように言葉を並べた。
「白糸台には昔、とてもお世話になった先生がいてだな…」
つまり、断りにくいということなのだろう。
麻雀を続けられる…
しかし、私は迷っていた。
麻雀をすると否応なく思い出すのは分かっていたから。
運命を決めた試合。咲さんとの約束、思い出。
それに、私は麻雀をやめるという話で長野を去った。
それなのに、再び麻雀をやるということを、咲さんは、みんなはどう思うだろうか。
それを思うと迷わずにはいられなかった。
「少し考えさせてください。」
***
「こんにちは。白糸台高校3年、麻雀部の宮永照です。」
私は、彼女の、原村和の家を訪ねた。
チャイムを鳴らすとすぐに彼女が応対した。
どうやら両親は出かけているらしい。
中へ案内され、椅子に座ると彼女はお茶を用意した。
少しの沈黙の後彼女は私に尋ねた。
「……何の用でしょうか?」
玄関を開けて彼女を見た瞬間に分かっていた。
彼女は私と似ている、と。
「貴女は麻雀をやめる気なの?」
だからそう尋ねた。
きっと迷ってるに違いない、そう確信しながら。
「……迷っています。」
彼女は伏し目がちに答えた。
ほら、やっぱり私に似ている。
「なぜ?」
129:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:39:29 fYKnY6hI
彼女はなかなか答えない。
私相手だからかもしれない。
私があの子の姉だから。
答えようとしない彼女に私は微笑む。
「貴女はだれよりも強くなれるよ。」
***
初対面の人、まじてや、咲さんのお姉さんであることを思うと答えられない。
黙ったままの私に彼女は微笑んだ。
「貴女はだれよりも強くなれるよ。」
もし麻雀を続けて、強くなれるとしても……。
それは彼女への裏切りじゃないか。
約束はもう破ってしまった。
これでまた、麻雀を続けてしまったらそれは彼女に対する裏切りに他ならない。
「私は……。私は大切な人をこれ以上裏切りたくありません。」
私は彼女に答えた。
彼女は微笑みを崩し俯いた。
「大切な人か……。」
そう呟いたような気がした。
「あなたは……、その大切な人とまた会いたいと思わない?」
「え?」
彼女の表情も、出したお茶の味も熱さも、その後のことも覚えていない。
覚えているのは彼女の言葉。
彼女の言葉が頭の中にこびりついて離れなかった。
「裏切ったとしても、傷つけたとしても……。それでも、その人に会いたいと、思わない?」
***
原村和の家を後にした私は彼女の言葉を思い出していた。
『私は大切な人をこれ以上裏切りたくありません。』
―大切な人、か。
私は大切な人じゃなくて、夢を選んだ。
それが正しいのかはもうわからない。
別居すると聞いた時、私の前に2つの道があった。
1つは長野に残ること。
もう1つは東京に行くこと。
私は悩んだ。
プロ雀士になるという夢に近づくには激戦区東京。
最愛の妹である咲と一緒にいたいならここ長野。
悩み悩んで、私は夢を選んだ。
130:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:40:25 fYKnY6hI
それを咲に告げた時、私は自分の犯した過ちに気付いた。
東京に来て、麻雀をやめることも考えた。
そんな時、咲は私に会いに来た。
すごく嬉しかった。
だけど、それ以上に後ろめたさの方が大きかった。
あの選択をして咲を悲しませてしまったという気持ちだけが募って何も言えなかった。
帰っていく咲の後ろ姿を見て、涙が出た。
あぁもしかしたら、もう咲は私に会いたくないかもしれない。
もう、会わないかもしれない。会えないのかもしれない。
私のことを嫌いになったかもしれない。
…私のことなんて忘れてしまうかもしれない。
私は麻雀を続けることを決めた。
麻雀を続けることが私自身の証明だと思った。
そして麻雀を続けていれば、また咲に会えるかもしれない。
そう、あの時は考えた。
***
どうして私の大好きな人はみんな私から離れてしまうのだろう…。
お姉ちゃんも和ちゃんも。
目が覚めると私は保健室にいた。
「…起きた?」
「お姉ちゃん…?」
さっき見た夢のせいかもしれない。
私には一瞬お姉ちゃんに見えた。
「…? 咲、大丈夫?」
でもそれは部長で、不思議そうな顔をしてから微笑んだ。
そうか…私は部長から和ちゃんの話を聞いた後、泣いて泣いて泣き疲れて寝ちゃったんだ。
部長が頭をなでてくれた。
夢と重なって、また涙があふれた。
お姉ちゃんが中学2年生、私が小学6年生の秋頃だったと思う。
お姉ちゃんは、悩んでることが多くなった。
お姉ちゃんって呼んでも、返事をしてくれなかった。
きっと私がお姉ちゃんを怒らせちゃったんだって思ってた。
そのときお母さんもお父さんも、いつもイライラしてるみたくて、お姉ちゃんだけが頼りだった私はお姉ちゃんが離れて行っちゃうんじゃないかって思っていた。
そしてあの日、私はお姉ちゃんに告げられた。
「咲、お姉ちゃん、お母さんと東京に行くから。」
嫌われたんだ。
お姉ちゃんは私のこと嫌いになっちゃったんだ。
131:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:41:35 fYKnY6hI
それでも、私はお姉ちゃんに会いたくて、中学1年生になった春、お姉ちゃんに会いに行った。
お姉ちゃんは私のことを見なかった。
帰る時もずっと、口もきいてくれなかった。
全国大会で再会したお姉ちゃんはさらに変わっていた。
お姉ちゃんと呼びかけると振り返った。
でも口にした言葉は別だった。
「私に…。妹はいない。」
夢の中のお姉ちゃんは昔のままで、優しく微笑んで私の名前を呼びながら頭をなでてくれたんだ…。
「咲……?」
だめだ…。抑えられなくなる。
和ちゃんとの突然の別れが、お姉ちゃんとの別れを思い出させて…。
2つの別れが私を襲う。
堪え切れず、涙が止まらず頬を伝った。
***
高校2年生の時、私はインターハイで優勝した。
自分へのお祝いにと思って、私は咲を見に行った。
会う勇気は私にはなかった。
咲は昔から読書が好きだった。
よく木陰で本を読んでいた。
だから私はいつも咲が本を読む木に向かった。
そこには、あの日から少し大きくなった咲がいた。
変わらない姿に安心した。
咲!お姉ちゃんね、インターハイで優勝したんだよ!
って言いたかった。
「咲、またここか。」
でも、そこにお父さんが現れた。
咲は本に栞を挟んで顔をあげた。
「咲。照がインターハイで優勝したんだってさ。」
お父さんが私の代わりに咲に伝えた。
私は咲が昔のようにおめでとうって喜んでくれると思った。
でも…。
「そっか…。」
咲の反応は冷たく見えた。
期待していた心はしぼんでいった。
132:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:42:05 fYKnY6hI
「…たまには雀荘にでも行って麻雀しようか?」
たまには…という言葉が気になった。
咲は本を持って立ち上がった。
咲は俯いていて表情が見えない。
「……いや。私、麻雀嫌いだもん。」
その時、私の中で何かが弾けた。
***
「部長……。私、前にもこういうことがあったんです。」
部長に支えられながら私は部長に告白した。
お姉ちゃんとのことを、包み隠さず伝えた。
部長は何も言わないで抱きしめてくれていた。
「私…怖いんです。和ちゃんともお姉ちゃんの時みたいになるような気がして…。」
怖いんです、と繰り返すと部長の私を抱きしめる強さが強くなったような気がした。
「行きましょう。」
そして部長は言った。
「和に会いに行きましょう。会わなきゃ何も分からないわ。」
***
私は…咲さんに会いたい。
会いたい。会いたい。
宮永照が言ったことはもっともなことだ。
麻雀をやめたら、きっと会うこともなくなってしまう。
『裏切ったとしても、傷つけたとしても……。それでも、その人に会いたいと、思わない?』
彼女の言葉を口にしてみた。
もう私は咲さんを裏切って、傷つけている。
それを思うと…。
あのときのマスコットが揺れた。
私は……。
133:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 18:43:34 fYKnY6hI
続きます。
一応、上から和咲照和照和照咲照咲照です。
あんまり百合百合してない癖に、あと5回以上投下することになると思うのですが…
1人でそんなに投下するのはどうかな?と思いまして、出来も不安しかないし。
あまり好まれないのであれば、保管庫に直接投下しようと思います。
また、ここに投下してもいいのであれば、トリはつけた方がいいですか?
なんか質問ばかりですいません。
読んでいただきありがとうございました。
134:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 20:23:14 e3iBMLED
そんなに気にする必要はないんじゃないか?
別にイチャイチャしてなくてもキャラ同士が思い合ってるのは伝わってくるし
個人的にこういうのは大好物だ
なのでもっとやってくださいおながいします
135:名無しさん@秘密の花園
10/01/21 20:23:45 e3iBMLED
すまんsage
136:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 00:12:16 72jM8n0K
乙
ホントに長そうだな
続き待ってる
137:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 00:21:12 Wxlikeye
改行をもう少し減らしてみては・・・?
少し読みにくい
138:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 00:52:27 qkqmSQpF
>>133
GJ
咲と照の仲直りにも期待
139:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 08:06:21 G7WfNpys
>>133乙です
一応長編ならこことか
咲-Saki-百合二次創作スレ
スレリンク(lesbian板)
140:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 09:08:23 ZGIKCGbj
>>133
好きなだけ好きなところに投下するといい
141:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 18:38:30 1qmf4t6s
>>133
いや、かなり好きだけどな!応援してるよ!
142:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 21:19:03 TBD/Ovy7
ジェラシー
143:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 22:02:38 6Abbr4ja
咲照もいいけど菫照も好き
受験に向けて照に勉強を教えてあげる菫
144:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 22:15:22 UN576RCb
手取り足取りか・・ごくり
145:名無しさん@秘密の花園
10/01/22 23:38:04 Wxlikeye
照菫足りない
146:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 04:19:42 SkyQ7rBz
地味に>>133の続きが気になってしかたないんだが結局どこに落ち着いたんだ?
147:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 09:17:47 Tg9ABMfN
投下したら作者か誰かしら教えてくれるでしょう
148:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:43:14 HM4sIfq1
>>126の続きです。
とりあえずはここに投下することにしました。
何か不都合な点がありましたら、教えてください。
※注意書き※
原村さんが白糸台に転転校するというifストーリーです。
書いた動機の通り自分の中ではシリアス一直線です。
基本路線は和→咲、咲→和
それ以外にも照咲、照菫…etc含みます。(見方によって増えるかも?)
視点はほとんど毎回切り替わります←文才ないのですいません。
白糸台メンバーは私の勝手なイメージです。
自身初シリアス長編ものであります。
結構勢いでガーッとやってしまったので、矛盾とか誤字脱字とかあるかと思います。
そういうとこはあんまり突っ込まないであげてください。
今回は照咲、部咲っぽいもの含む、7~8レスです。
149:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:44:00 HM4sIfq1
―魔法の呪文―
きっとこうなると、分かっていた。
次の日、私は菫からそれを聞いた。
「原村和から返事が来たぞ。うちにくるそうだ。」
「そう。」
「お前が何かしたのか?」
「さぁ?」
菫の問いかけを曖昧に返し、私はお茶を含んだ。
お茶は昨日原村家で飲んだものより少し苦く感じた。
隣で菫の溜息を聞きながら私は小さく笑った。
「強くなるためのコツを教えないとな…。」
「は?」
菫の驚きを今度は無視して私はお茶を注いだ。
***
これでよかったのだろうか?
いや、これでいいんだ。
ずっと続く自問自答。
答えは見えない。
答えは見えないが、私は答えを出してしまった。
家のチャイムが鳴り、誰かの来訪を伝えた。
そこには、昨日と同じく、宮永照がいた。
「うちに転入することを決めてくれたんだね。」
差し出したお茶をすすり、彼女は切り出した。
私は小さくうなずいた。
彼女はお茶をテーブルの上に置いて、私を見つめた。
「……大切な人って、咲でしょ。」
時間が止まったような、そんな気がした。
でも、彼女がお茶をすする音で動き出した。
私は答えられないでいた。
彼女は再び口を開く。
「好きなんでしょう?咲のこと。」
“好き”という単語で、私は好きな人を傷つけてしまうことを自覚する。
でも好きだから会いたくて…。
二つの感情に私はまた揺さぶられる。
それを見越したように彼女は続ける。
「わかるよ。だからね……。私がいいこと教えてあげる。」
彼女の言葉は呪文のようだった。
150:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:44:28 2MmuwH4J
なんかもう過疎っててダメだな・・・
新アニメもスタートしたし、こうしてみんなどんどん離れて行くんだね
151:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:49:17 HM4sIfq1
「嫌われればいいんだよ。嫌われちゃえばね。」
「好きでいられると、傷つけるたびに心が痛むけど、嫌われちゃえば…傷つけないですむんだよ。」
「嫌われちゃえば、諦められるよ……。」
***
私は和ちゃんに会いに東京へ行く。
あのときは1人だった。
だけど、今回は違う。
「緊張してる?」
「す、少しは…。」
部長が一緒に来てくれてる。
それだけで少し気持ちが楽になった。
「あ、あの…すいません。部長、受験生なのに…。」
「気にしなくていいわよ。受験も大切だけど、私は咲と和の方が大切だわ。」
少しずつ少しずつ、東京に、和ちゃんに近づいている。
そう思うと胸が痛かった。
「……きっと。」
「?」
「きっと…、和も悩んでるはずよ。」
部長はそう言って微笑んだ。
新幹線に乗ってる間、部長はずっと手を握っていてくれた。
***
嫌われちゃえば、諦められる……か。
自分で言っといて、笑ってしまう。
嫌われてると思っていた。
あの日、咲が「私、麻雀嫌いだもん。」と言った時、私は麻雀をしてても咲には会えないことを悟った。
なぜ、麻雀が嫌いなのだろう。
私が麻雀をやっているからかもしれない。
でも、私はもう麻雀を捨てることはできなくなっていた。
麻雀で勝つことが私の証明になっていたから。
妹はいない。
そうだ、あの子には姉がいないのだ。
私のような奴がお姉ちゃんなわけがない。
152:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:50:17 HM4sIfq1
それからの私は一心不乱に麻雀に身を投じた。
そして3年のインターハイ。
菫が見せた新聞。
そこには清澄高校の全国進出と、大将、宮永咲の名前があった。
その場では菫に妹を尋ねられ、いないと答えたが、頭の中は混乱していた。
咲は麻雀が嫌いで、やってないはずだった。
なのに、なぜ…?
全国大会で咲と会える。
ずっと待ち望んでいた展開だった。
嬉しいはずなのに、気持ちは複雑だった。
嫌われてると思い、諦めて、妹はいないと言ってここまで来た。
なのに、なんで今…?
大会で咲の真意がわかるのだろうか…?
そう思い、臨んだ全国大会。
気付いていないふりをしながら咲を探した。
咲は桃色の髪をした子と手を繋いでいた。
近くにいた淡があれは全中王者だと教えてくれた。
2人の仲の良さは遠くから見ていてもすぐ分かった。
見ていられなくなって私はその場を離れた。
ロビーと違い、薄暗い廊下を早足で歩いた。
「お姉ちゃん!」
あの子が私を呼んだ。
嫌われていると思っていた。
こんな風に呼ばれることなんて二度とないと思ってた。
忘れるために麻雀に没頭してた。
なのに、今、あの子が私を呼んだ…。
「私に…。妹はいない。」
不思議だった。
不思議なくらい自然に、私の口からはこの言葉が出ていた。
咲はあのときと同じ表情をしていた。
私は咲に背を向け、歩きだす。
……嫌われたかったのかもしれない。
その時私は初めて気付いた。
好かれることが怖いと思う自分がいることに。
私はいつからか、咲に嫌われていることで自分を保っていたのかもしれない。
咲に嫌われていることに安心してる自分がいたんだ。
嫌われれば、諦められる…とずっと自分に言い聞かせていた。
だけど、違う。嫌われていたいんだ。
好意を向けられるのが怖い。だから嫌われていたいんだ。
でも、咲のことを、嫌いになれないんだ。
矛盾してる。分かってる。
でも、もうこの感情は捨てられない。
嫌われれば、諦められる?
153:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:51:30 HM4sIfq1
鼻で笑ってしまう。
だってそうだ。
私は今もずっと咲のことが……。
***
もうすぐ、もうすぐ和ちゃんに会える。
和ちゃんに会えるという期待と不安が入り混じっている。
でも、会わなきゃ、会わなきゃ何も分からない。
本当は、怖くて今にも逃げ出したい。
「大丈夫、私がいるわ。」
本当に部長に感謝してる。
1人じゃ、きっとここまで来れなかった。
「じゃあ、行くわよ。」
原村、という表札を前にして緊張は極限に達する。
何の連絡もなしに来てしまった。
和ちゃんはいるだろうか?
いてほしい。いや、いてほしくない。
相反する気持ちが私の中で揺れる。
「…いくわよ。」
部長が私に確認をとるように言った。
私は頷き、部長はチャイムを鳴らした。
「どちら様でしょうか?」
インターフォンを通して和ちゃんの声が届いた。
離れてた時間は少なかったはずなのに、ひどく懐かしく感じる。
それだけで、涙が出そうになる。
それをこらえて私は応えた。
「……咲です。和ちゃん?会いに来たんだ。」
声の震えは抑えられなかった。
少しの間の後、ドアが開いた。
和ちゃんの姿に胸が高鳴る。
私は無我夢中に口を開いた。
「和ちゃん!私…、私…!」
「……私は!」
私の言葉を遮って、和ちゃんは口を開いた。
俯いていて表情は見えない。
「私は白糸台で麻雀を続けます…!」
「え……?」
背中を冷たいものが駆け抜けていった。
心臓に鈍い痛みが走った。
「私は白糸台で麻雀を続けるんです……、宮永さん。」
154:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:52:19 HM4sIfq1
久しぶりに呼ばれた名前は名前呼びではなく名字呼びだった。
あの時、名前で呼び合おうって決めたのに、決めたはずなのに…。
すっと、顔をあげた和ちゃんの顔は冷たく見えた。
その表情は、お姉ちゃんに重なって見えた。
「これ……。」
目の前に差し出されたのはあの時のマスコット。
二人で買って交換した思い出の品。
私の、私たちの宝物。
「……返します。」
***
差し出したマスコットを咲さんが受け取ることはなかった。
私は耐えきれず、マスコットは手から零れ落ちた。
咲さんの目は落ちていくマスコットを見つめていた。
その目には涙があふれていて、私の心を締め付けた。
「和ッ!」
部長の叫ぶ声が聞こえて、自分のやってしまったことに気付く。
でも、もう後戻りはできない。
部長の声から、咲さんの表情から逃げるように私は扉を閉めた。
ドアの向こうからは部長の声が届いて、私は崩れ落ちるようにその場に座り込んだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
届かない言葉を何度も何度も吐いた。
涙が出て、大声で泣きそうになる。
でも、聞かれちゃいけない。
私は小さくしゃくりをあげて泣いていた。
『嫌われればね、諦められるよ。』
あの人の言葉を頭の中で繰り返し、自分に言い聞かせた。
そして願った。
「ごめんなさい。咲さん。お願いです…。」
「私のことを嫌いになってください。」
***
沈黙が支配していた。
咲は泣き崩れ、私は和を呼んだ。
しかし、それすら届かず扉は閉められた。
私は閉じられた扉に叫んだ。
でも、やはり届かない。
咲は声をあげて泣き続けた。
私は和が落としたマスコット拾った。
マスコットは泣いてるように見えた。
155:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:54:00 HM4sIfq1
私は咲を支えて歩き出した。
行先は分からず、咲が泣きやむまでただただ歩き続けた。
気付いたら河原に出ていた。
さっきより少し落ちつた咲と座って、川を見ていた。
ここの川は濁っていて、長野の川よりうんと汚れていた。
「部長…。」
咲が小さく呟いた。
「私って…なんなんでしょうか……?」
咲はずっと俯いていた。
声が震えていて、今にも崩れそうだった。
「私…、私は……!」
そんな咲を見てられなかった。
私は力いっぱい彼女を抱きしめた。
咲は私にしがみついて、声をあげて泣いた。
私は何も言えずに、ただ抱きしめるしかなかった。
***
原村家を後にした私は、いつもより遠回りをして帰っていた。
気付くと河原に出ていた。
長野にいた頃…。夏はよく川に行った。
長野の川はすごく澄んでいて、綺麗で、咲と水遊びをしたな。
咲は泳ぐのが苦手だから、私はずっと咲の手を握っていた。
川にはそんな思い出があって、なかなか来ることはなかった。
でも、なぜか今日は足が勝手に向いてしまった。
でも、ここの川は私の記憶の中にある川とは違って濁っている。
石を投げてみた。
それは濁った川にどぼんと音を立てて消えて行った。
石が消えて行った所をしばらく見つめた。
でも、もうそれは何も変わらず、濁ったままだった。
「帰るか…。」
誰に言うわけでもなく呟いて、立ち上がった。
立ち上がって見えた川の向こう側に見知った姿があった。
「……咲?」
顔はよく見えないが、私の勘がそれを告げていた。
誰かと一緒にいるようだ。
でも、それが原村でないことは、すぐに分かった。
***
156:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:56:20 HM4sIfq1
咲を抱きしめながら私は思いを巡らした。
あの和は、どこかおかしかった。
電話で転校すると告げた彼女とは全く違った。
そして、どこか悲しい瞳をしていたように私には見えた。
何かあったんじゃないか?
私の頭にはそれが浮かんだ。
あの和が咲にあんな態度をとるわけがない。
ジャリと後ろに誰かの気配がした。
咲を抱きしめたまま、目をやると、そこには咲の姉、宮永照に姿があった。
「……咲。」
私には目もくれず、咲を見つめていた。
その瞳に私は見覚えがあった。
咲は照に気付かずに泣き続けていた。
照はゆっくり近づいてきて、咲に手を伸ばしてきた。
でも、途中で止めて、手を引っ込め、歩きだした。
その後ろ姿を見送り、確信した。
照の目は和のと同じだ、と。
――――
続きます。
一応上から、照和咲照咲和部長照部長です。
一応完成しているのですが、自分ばかり投下するのは気が引けるのですが、原作で白糸台関係が動き出す前に完結したいと考えています。
どのくらいのペースで投下するのがいいでしょうか?
前回から質問ばかりですいません。
読んでいただきありがとうございました。
157:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 11:58:59 2MmuwH4J
>>156
割り込んでしまって申し訳ない…。
今は過疎気味で投下する職人もかなり少ないから、ペースとか気にせずどんどん投下して良いと思うよ。
158:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 12:00:12 zA0EZHoa
乙
上に同じく
159:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 13:43:10 Vs3Vjrsb
この文末表現はちと辛いな
書いてると最初に意識しちゃう所なんだが
160:名無しさん@秘密の花園
10/01/23 18:29:34 2I6DsPXy
>>156
トリつけれ
161:名無しさん@秘密の花園
10/01/24 01:35:22 qslXey3x
淡たんは照に憧れて麻雀始めたって信じてる
もしくは「照先輩を倒すのは私だ」っていう生意気後輩ツンデレキャラで頼むわ
162:名無しさん@秘密の花園
10/01/24 02:12:24 JEaJg/HX
あからさまなツンデレじゃなくて、微ツンデレが良いな
163:名無しさん@秘密の花園
10/01/24 10:40:49 yNlfjn9G
>>157に同意
続きを楽しみにしてます
164:名無しさん@秘密の花園
10/01/25 00:22:19 SAgI2FO7
>>156
乙
続きが気になりますね
すいません流れと関係ないのですが
前スレの幼なじみと写真ってやつの続きが出来たので投下します
タイトルはなかなかいいのが浮かばなかったので幼なじみと写真その2で
7レスほどお借りすると思います
165:その1
10/01/25 00:24:22 SAgI2FO7
あの事件が起こってから一週間がたった。
あれから佳織とはあいさつも出来ないくらいに話さなくなっていた。
…こんなこと、小さいときのケンカ以来だ。
あの頃は2,3日たてばすぐ仲直り出来てたけど、今回だけは多分そうはいかない。
ケンカなんかよりもっと大変で複雑だしなー。
そもそも、あの写真は佳織が父さんに酔わされて、うっかり私にその…キスをしてしまった訳で、
佳織だってあんなことしたくなかったはずなんだ。
はずなんだけど…
佳織がキスをしたくなかったと考えるとなぜだか嫌な気持ちになる。
これってもしかして…本当に
……恋、なのk「くぉぉぉおらぁぁあああ!!!!蒲原ぁ!!」
「はっ、はいっ?!!」
驚いて思わず立ち上がってしまった。
「まーたお前は授業中口開けたまんまボーッとして!!!
こんままじゃあ本気で大学うかんねーぞ!!」
ハハハ、とみんなの笑い声が聞こえる。
私はすいませんと言ってそのまま座った。
…あぁ、いま授業中だったのかー。
マンガとかじゃベタな展開だけど、いざ自分がなると結構恥ずかしいもんだなー。
授業が終わっても、私はずっと悩んでいた。
…はぁ、このままじゃまずいなぁ。
佳織だってきっと今の状況は嫌だろうし…
でも、話したくてもなんだかドキドキしてうまく話せないんだよなー。
ってかまず何話せばいいんだよー!?
・・・ワハハ、こりゃ本当にやばいなー。
一人で考えてもいい考えが浮かばないので、私はある人物に相談することにした。
166:その2
10/01/25 00:26:01 SAgI2FO7
「…蒲原先輩、こんな所に呼び出して何かあったんですか?」
「んー、ちょっとむっきーに相談があってなー」
私はむっきーを誰も居ない空き教室に呼び出し、佳織とあった事を話すことにした。
クラスの友達には普段からこんなキャラだから、相談なんかしたらからかわれそうだし、
ゆみちんは受験とモモで忙しいから同級生には頼めない。
でもむっきーなら佳織のこともよく知ってるし、
何より一番真面目に相談に乗ってくれそうだと私は考えたのだった。
「相談、ですか?………一体何でしょう?私なりに精一杯お答えします」
むっきーが真剣な目で私を見つめている。
…ワハハ、私の考えた通りだ。
「実は…佳織のことなんだがなー」
「・・・!!!!」
ん?なんでむっきーそんなに驚いてんだ?
もしかして…
「…なあむっきー、佳織、最近変じゃなかったかー?」
「・・・・・えっ、ええ、そうなんですよ!!
佳織、なんだか最近落ち込んでて…何かあったのかなって、思っていたところなんです」
「ワハハ、やっぱりそうかー」
佳織、部活のときでも引きずってるんだな…
こりゃあ本気で何とかしないと佳織にも悪いなぁ…
「そっ、それで、佳織と何かあったのですか?」
…いざ人に話すとなると緊張するなー。
「えー、実はな…」
私は佳織と起きたことをすべてむっきーに話した。
むっきーは顔を赤くしながらも、しっかりと聞いてくれた。
「………と、いう訳なんだが…これはその…こっ、恋…なんだろうか?」
ああ、ついに言ってしまった。
もう後には引き返せないなーと考えていると、むっきーが口を開いた。
「…うむ、そうですね……正直に申しますと、私にはわかりません。先輩の気持ちですからね」
…ワハハ、そりゃそうだよなー。
人の気持ちなんて、そう簡単にわかる訳ないよなー。
自分にだって、わからないのに。
「…ただ、一つだけ言える事があります」
「一つだけ言えること…?」
私はその言葉にすがるようにたずねた。
167:その3
10/01/25 00:28:20 SAgI2FO7
「私には、先輩が以前より女の子らしくなったというか…なんというか、乙女に見えます」
「なっ…なんだって!?」
なんてことを言うんだ、むっきー。
想像もしなかった答えだからなのか、熱かった顔がさらに熱くなるのを感じる。
「…うむ、その反応とかまさに乙女ですよ、先輩。
以前の先輩はどんな事があっても笑ってごまかしていましたから」
「そ、そうだったかー?」
私が混乱していると、むっきーが答えた。
「はい。…そして、なぜそのようになってしまったのか…
それは先輩が一番わかってるのではないでしょうか?」
その言葉を聞いて、私の中に何かが走った。
「…ワハハ、頭の整理がしたいから、少し待ってくれないかー?」
そう言って私は静かに目を閉じた。
…そうだ。むっきーが言うような“乙女”ってのはよくわかんないが、今の私は確実におかしい。
普段は慌てたり、ドキドキしたことはほとんどなかった。
ましてや、人に分かるほど顔に出るなんてことはたぶん今までの高校生活で一度もなかったと思う。
おおらかなのがウリってほどだったからなー。
そして、その原因は…やっぱり佳織なんだ。
授業中でも、家にいるときでも、麻雀打ってるときだって、私は佳織のことしか考えられない。
恋とか、そんなことは昔から全く縁が無かったからこの佳織へのモヤモヤした感情が
何なのかよくわかんないけど、なんかもうどうでもいいや。
それに、写真なんかのせいで佳織との関係が壊れてたまるかってんだ。
今、私がするべき事は…
「…なぁむっきー、佳織は今どこにいるんだー?」
「む、佳織は恐らく教室に
「よし!!行ってくる!」
私はカッと目を開き、佳織のいる教室へと走った。
168:その4
10/01/25 00:30:21 SAgI2FO7
全力で走ったおかげで、佳織のいる教室にはすぐに着いた。
佳織は友達と話していたみたいだけど、それでも構わず私は叫んだ。
「佳織!」
「ふぇっ!?」
「ちょっと来てくれ!!」
私は佳織の手をとるとまたすぐに走った。
どこに、なんて考えていなかったがとりあえず人の居ないところだ。
廊下にいる人たちをびゅんびゅん通り抜けていく。
一瞬、過ぎていく人たちが私と佳織を不思議そうな顔で見ていくのが見えたけど、
そんなこと今は関係ない。
そうして本能のままに走り、たどり着いたのは麻雀部の部室だった。
扉を開けると、中には誰もいない。
ワハハ、そりゃそうか、今は昼休みだもんなー。
…っと、そんなことを考えてる場合じゃないか。
「はぁっ、はぁ……」
佳織が息を切らしている。
ちょっと走りすぎたかなぁ…
「あ、あぁごめんなー佳織。少し落ち着こうか」
そうして佳織と話せるまで少し待つことにした。
「・・・・・」
ああ、ダメだ。
落ち着こう、なんて言ったのに私のほうが落ちつかなくなってきた。
ふと自分の手の先を見ると、佳織が顔を真っ赤にしていた。
その顔を見て私まで赤くなりそうになったけど、何とか我慢して一度その手を離す。
そしてその手を佳織の肩に乗せた。
「だっ、大丈夫かー?」
「はぁっ…うっ、うん。もう大丈夫だよ。」
佳織と目が合う。
顔を赤くして息を切らしている佳織はなんだか色っぽくて…
心の中のモヤモヤがさらに募るのを感じた。
「おっ、おぉそうかー。…ごめんな、こんなとこに連れ出しちゃって」
「いっ、いいよっ。それで…その………」
佳織は黙り込んだまま、固まってしまった。
このままじゃ話すチャンスがなくなってしまう。
もう行くしかない…!
そう思い私はさっきまで佳織の肩に乗っていた手を降ろし、ぐっと握りこぶしに変えた。
169:その5
10/01/25 00:32:33 SAgI2FO7
「佳織!そっ、その…この前は勝手に電話切ってごめん!」
「えっ!?…い、いやそれは私があ、あんなことしちゃったから、私がわる
「ちがうんだ!佳織は悪くない!……あのときに言ったこと…
そのっ、かっ、佳織とならキスしてもいいってのは本当なんだ!!」
「・・・!!!」
「本当の事だったのに、自分でも言った事が信じられなくて思わず切っちゃったけど…」
佳織の驚いた顔が見えたが、私はそのまま続けた。
「あれから一週間、ずっと佳織のことしか考えられなくなって、思うたびにドキドキして…
ってか今だってドキドキしてるし…じゃなくって!
………え、えーっとつまり何が言いたいかって言うとだなー、
また、ふたりで一緒に遊んだり、笑ったりしたいんだ!!!」
私は佳織に自分の一番の気持ちを伝えた。
嫌われるかもしれないとも思ったけど、なぜか後悔は残らなかった。
すうっと肩の力が抜けていくのを感じていると、佳織が口を開いた。
「…智美ちゃん…わ、私もあの後からずっと智美ちゃんのこと、考えてたよ。
それでもどうしたらいいかわからなくて、悩んで…友達に相談したら
“多分相手も同じ事を考えている”って言われて…
それでね、今日放課後に話そうと思ってたんだよ。」
「そ、その内容って…?」
そう私が聞くと佳織は少しうつむきながら答えた。
「わっ、私も智美ちゃんと…一緒に遊んだり笑ったり、したいなっ」
「・・・・・」
「あ、あの…智美ちゃ…?!!!!!」
「ワハハ、すまん佳織。なんか体が勝手に動いた」
気付いたら私は佳織を抱きしめていた。
「智美ちゃん…いいよ。私もなんだか智美ちゃんに抱きしめられて嬉しいから…」
佳織はそう言って私の体をぎゅっと抱きしめ返した。
「うおっ!…佳織ー、ずっと前から気になってたけどさ、やっぱ胸でかくなったよなー」
「もう…智美ちゃんったら変な事言わないでよ…」
「ワハハ、すまんすまん」
自分でもこんなときに言うのはムードがないなーとは思ったけど、
こうでもしないと恥ずかしかった。
少し経ってお互いに腕を離し、緊張が一気にほぐれて冷静になると、
私の中にある疑問が浮かび上がってきた。
170:その6
10/01/25 00:44:34 SAgI2FO7
「ところでさー佳織ー。ちょっと気になったんだが、さっき言ってた友達ってのは誰なんだー?
なんだか話を聞いてたら、私の事を知ってないと言えない感じのアドバイスだと思ったんだけど…」
「あっ、その子はね…「私です」
「へっ?」
突然扉のほうから声がしたので見ると、そこにはむっきーが立っていた。
「うわわっ、むっきー!?」
「…すみません、先輩が出て行った後気になったんで、追いかけて扉越しから盗み聞きしてました」
と、少し申し訳なさそうに、でも堂々とした口調でむっきーは話した。
「…んん?それじゃあさっき相談したときにはもう佳織と話してたのかー?」
「はい。昨日に。…今日先輩から話があるって聞いたときは驚きましたが、
今思えば必然だったのかもしれません。佳織と先輩、相談するときの顔が全く同じでしたからね。」
そう言ってむっきーはいつも通りうむ、とうなずいた。
・・・ああ、なるほどなー。
私が相談したときむっきーが妙に驚いてたのは私と佳織が全く同じ話をしたからなのか。
むっきーってなんだかんだで頼りになるんだなぁ、と思ってると
「ふえっ!?じゃあ智美ちゃんも睦月ちゃんに相談してたの?」
佳織がワンテンポ遅れてたずねてきた。
「ワハハ、まぁそうなるなー」
まぁなんにせよまた佳織と一緒に帰ったり、家で遊んだり、麻雀教えたり出来るんだなー。
よかったよかっ…
「ふふ、“佳織とならキスしてもいい”っすか。蒲原先輩ったら大胆っすね」
「こっ、こらモモ!いつ出て来ていいって言ったんだ!・・・あっ」
「むっ?」「ふぇっ?」「うおっ!?なんでゆみちんとモモがここに?」
私たちが混乱していると二人は答えた。
「あぁー…すまない蒲原。モモが“部室で面白いものがみれるっす”って言うものだからつい…」
「実は私、偶然むっちゃん先輩と蒲原先輩が話してるの見ちゃったんすよね。
そのあと蒲原先輩が、かおりん先輩の教室に走っていったんで追いかけて部室まで来たっす。
それで…なんかいい雰囲気になってきたからずっとステルスして見てたっす。」
と、ニヤニヤしながらモモが言うと
「ずっとって…どの辺りからですか?」
佳織が少し困惑ぎみにたずねた。
171:その7
10/01/25 00:46:08 SAgI2FO7
「そうっすね…確か蒲原先輩が、こんな所に連れ出してごめんって謝ってる辺りっすかね?」
ってことは・・・・・
「ほとんど聞いてるんじゃないかー!
まったくむっきーといい、どうしてみんな盗み聞きなんてするんだよー」
「ふふっ…」
「なっ、なんで笑うんだー!佳織ー!」
「あっ、ごっ、ごめんなさい智美ちゃん。久しぶりに智美ちゃんの怒った顔が見れたから…
でも、本当はそんなに怒ってない…よね?」
佳織…やっぱお見通しかー。
「ワハハ、まぁなー」
「さすが幼なじみだけあるっすね!もう付き合っちゃえばいいっすよ!」
「うむ」
「おいおい…二人ともちょっとは反省したらどうなんだ?」
「そういうゆみちんだって見てたじゃないかよぉー!」
私がそう言うと、みんなは笑い出した。
そうして私達は昼休みが終わるまで笑いあった。
その後、私が佳織の教室へ乱入した事は、2-B乱入事件としてしばらく鶴賀の話の種になってしまった。
佳織は恥ずかしがっていたけど、私は佳織と噂になれてなんだか嬉しかった。
それに、今までの関係に元通りになったと思ってたけど、どうやらそれは違ったみたいだ。
「智美ちゃんっ!…一緒に帰ろっ!」
「おー、佳織ー。こんなとこで抱きつくなよー」
「えへへっ、誰も居ないからちょっと今だけ…ね?」
「ワハハ」
あの事件の後から少し佳織が積極的になった気がする。
まぁそれもまたいいかなーと思い、私は元凶のあの写真に少し感謝するのだった。
172:名無しさん@秘密の花園
10/01/25 00:51:56 SAgI2FO7
以上です
続編作るんてあまり考えてなかったのですが
読み返すと中途半端なところで終わってるのと
生まれて初めてgjなんていわれたんで調子のって書きました
かなり書くのに時間がかかったのとその6は本当は2つに分かれてなかったのですが
改行のエラーみたいなのが出たんでやむなく分割したんでおかしくなってたらすいません
スレ汚しすいませんでした ありがとうございました
173:名無しさん@秘密の花園
10/01/25 01:24:46 DDmyfqV0
GJ!
幼馴染CPは、ほのぼのしていいなぁ
あと鶴賀メンツが仲良しなのもよかった。続編ありがとう!
174:名無しさん@秘密の花園
10/01/25 01:36:04 SiNbv/ul
ワハハがテンパったりイジられたりする展開はいいものだ
あと、意識してのことかたまたまかは分からないけど
むっきーがカタカナ語を使わないのが、いい感じのセリフ作りだと思った
175:名無しさん@秘密の花園
10/01/25 03:09:05 IvGN6EaW
>>172
GJ
やっぱワハハかおりんは和むわ
それにしてもみんな盗み聞きしてたのか
176:名無しさん@秘密の花園
10/01/26 01:54:58 Wq59PIN8
>>172
GJ!
中には誰もいない→モモフラグ
177:名無しさん@秘密の花園
10/01/26 17:43:14 ej1fEFA8
>>172
GJ!
むっきー・・・
178:名無しさん@秘密の花園
10/01/26 22:14:32 pKym+yu7
>>172
GJ!うまいな~
179:名無しさん@秘密の花園
10/01/27 10:27:24 u+9NIL9w
あのさあ、ここの住人がエロパロスレで議論荒らしをしてて困ってるんだが
責任とって何とかしてくんない?
180:名無しさん@秘密の花園
10/01/27 15:48:01 5WJ6WEEX
>>179
ある利用者の発言が気に入らないからって
別の利用者に対してそいつの発言行動をどうこうしろとかホザくアホが
いまだこの世に現存しているとは驚いた
そんなお願いに答える意味もなければ答える方法もないよ、管理人じゃないんだから
誰にどんな権力や発言力があると想定すればそんなことができると思えるんだ?責任って何?
屏風から虎を出してから言ってくれないか
181:名無しさん@秘密の花園
10/01/27 16:25:45 fjul9R4i
ここまでテンプレ
182:名無しさん@秘密の花園
10/01/27 16:31:37 4/dYhglA
>>156
よく出来たSSじゃないか!続き書かないなんてもったいないGJw
>>172
うおーワハハ×かおりん可愛いGJw
183:名無しさん@秘密の花園
10/01/28 00:54:43 O1wWaXGM
今日なのは見てきたんだが途中ワハハはともかく髪を伸ばした妹尾がいたような
気がしてならない・・・。
184:すここう!すここう!
10/01/28 03:14:22 9wbr8hLn
「対局終了です! 強い絶好調! カワイイよ小鍛治!」
ぴんと張りつめた空気が和らぎ、小鍛治健夜は普段の頼りなく弱々しい表情に戻る。そんなトッププロのギャップは非常にキュートであり、彼女にはファンが多い。
「小鍛治プロの躍進めざましいですね! それでは麻雀を愛するみなさんさようなら!」
会場ではまだ闘牌の検討が盛んに行われているけど、私には優先すべきことがあるのだよ……。彼女からのメールを開くと、いつものように破顔しちゃうのだ。
『アナウンサーの控え室で待っててね。すぐいくから』
うふ……。
みんな嫉妬して良いよ。私こと福与恒子の彼女、小鍛治健夜は非常にキュートだ。
ふわふわして待っていると嫁はまもなく現れた。
「こうちゃん、帰ろう」
「すきだー」
「こうちゃん……」
どちらからも求めて、気づいたらいつも抱き合ってる。すこさんは赤ちゃんみたいな甘いにおいがする。
「晩ごはん何にする……?」
といいながら挙がる選択肢は高級店ばかり。さすがはプロ雀師である。
結局いつものように愛の巣で鍋をつついているわけだけど。
185:すここう!すここう!
10/01/28 03:16:02 9wbr8hLn
「こうちゃんおでん好きだよね……。ふー、ふー、はい……」
愛情大根ラブラブ味。好きな人とのお鍋はいいですね!
「すこさん、あとでお風呂一緒に入ろう!」
「え……でも今夜は」
そうです。明日はお互いにハードスケジュールだから、高ぶったらほんの少しだけ困ることになっちゃいます。
でも入ってます。
すこさんのおっぱいちゅっちゅ吸ってます。
「ん。いい子」
頭なでなでされちゃったー。ほっこり。
「……こうちゃんとこんな風になれるなんて、いまでも信じられない」
そうだね。飲酒の勢いにまかせた、あなたの猛烈なアプローチがなければ、こんなしあわせな時間はなかったのかな。
ごめんね。
愛しさでとろけるくらい何回もキスをしよう。まだふるえてる、いじらしいあなたと。
「ずっと大切にするよ。こうちゃん」
あ、あれ……? それは私の台詞では?
186:名無しさん@秘密の花園
10/01/28 08:30:47 y0bzpQYb
ふくよアナこかじプロ、いいね。
あの二人大好きだから、こういうのすき
187:名無しさん@秘密の花園
10/01/28 12:59:30 NJ4Re9bX
ついに来たか小鍛冶福与
188:名無しさん@秘密の花園
10/01/28 14:46:16 jHul3y5H
小鍛冶ってよく間違えられる小鍛治さん。
189:名無しさん@秘密の花園
10/01/28 19:27:14 dUPO5vhf
>>184
GJ
やっぱあの二人はプライベートも仲良いのかな
190:すここう!すここう!すここう!
10/01/28 21:18:53 9wbr8hLn
(う、うぅん)
う……からだが夜泣きしてるよ。同じベッドで寝息をたててるこうちゃんが誘ってるような錯覚に陥ってしまう。
こうちゃんとお風呂でスキンシップをしていたら、興奮して身体の震えがおさまらなくなるなんて。こんなのこうちゃんが好きでいてくれる淑女じゃないよ……。
でもこのままじゃ眠れないし、こうちゃん……いいよね。
ってダメだよ! 寝なさいこのエロ乙女! 社会人には明日がある。社会人には明日がある。あるんだってば!
……もうしちゃおう。自分で。
こうちゃんを抱き寄せて、ショーツの中に指を送り込んで、胸いっぱいにこうちゃんフェロモンを享受しながらの××
(こうちゃん……! こうちゃん……!)
「うへへーすこさんのえっちー」
ハートブレイク。
(……起きちゃった?)
ああ、いまきっと私みせられない顔してるよね。もうなんでもいいから、おねがいこうちゃん続きしてぇ!
191:すここう!すここう!すここう!
10/01/28 21:20:58 9wbr8hLn
「すこりゅ~ん。ちゅっ♪」
「んぐっ、ぅ……ん……ちゅ……んぅ、ふっ―」
「ぢゅっ、ちゅ……んふふ~……ん、ふぅ、んぅ……レロ、んん~♪」
こうちゃっ、酸素がたりなっ、あ、あぁぁっ!
「れるぅ、ちゅばっ……んっ、んぅ~~~っっ!」
こうちゃん、ありがとう―。
「いっばいキスしてくれたね……その、ボソボソ(達してるとき)抱きしめてくれてて、うれしかった……」
「すこ、さん……すぅ……」
「えっ」
(寝たままだったの!)
完全に脱力する私。眠気がくるまで、こうちゃん眺めてようかな。
なんて、そんなまったり気分はすぐに破壊されてしまうこうちゃんの異変。
「んっ……」
「こうちゃん?」
「すこさっ……あぁっ……」
(こ、これは……)
びくんっとこうちゃんの肢体が跳ねる。
こうちゃんは、私にあてられて完全にスイッチが入っていた。
「すこさん……すこさんっ……」
きゅうん……。
大丈夫だよ。夢の中の私と同じように、ううんまけないくらい愛してあげるから。
「じゅるる。おっと涎が」
翌日、私は初タイトルに繋がる勝利を得る。記憶にはない。
192:名無しさん@秘密の花園
10/01/28 21:22:03 9wbr8hLn
失礼。sage忘れスマソ
193:名無しさん@秘密の花園
10/01/28 23:41:48 fy7rqMpU
部長とかじゅが友達っていいね
しかも二人とも雰囲気は大人びてるのにすげーかわいい
是非のろけさせてあげてください
対して小鍛治福与は本当に大人だなw
さりげなく漂うダメ人間さと甘さがいい!
194:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 01:22:52 lvgsFZtZ
ちんすこう思い出した
195:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 13:21:21 apleZhps
単行本6巻で止まってるオレは あっちの こうちゃんかとおもってびっくりした
196:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 13:43:23 mItU1Qc1
俺も
197:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 15:25:22 90yEhenU
ダラリさんとこの本欲しかったお・・・
198:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 15:49:34 48zuhmET
あれねー2回なくなったけどめろんちゃんにまだまだあるんだよ
さ、希少な小鍛治福与本を確保する作業に入るんだ(※部キャプ本です)
199:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 16:28:52 90yEhenU
>>198
なん・・・だと・・・・?
それは良いことを聞いた
さっそくポチってくる
200:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 18:31:45 ymotUmFf
>>156
GJ
続きは土曜日?
>>192
GJ
結構面白い
201:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 20:41:43 xM7HqCQs
百合ではないんだが
覚醒咲・冷やし透華・満月衣に蹂躙されるカツ丼プロ総受けSSが読んでみたい
202:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 21:20:10 5JxDFlbe
>>201
あなたが書けばいいじゃない!
と華麗にたらいまわし
203:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 23:30:25 XG30b2je
>>201
これって百合とは言わないの?
204:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 23:35:08 uQHrmhmA
麻雀でってことかと思った
205:名無しさん@秘密の花園
10/01/29 23:35:42 ta0MmIPU
森奈津子風味になりそうだな>カツ丼総受け
206:201
10/01/30 01:24:41 5g2AfKE4
>>204
俺はそのつもりだったが言葉が足らなかったなorz
もちろん性的な意味でも全く問題ないがw
207:名無しさん@秘密の花園
10/01/30 01:34:52 IpCA1Mz6
性的ならのどっち魔物地獄がコレクトとかイメージしたらとーかがホットになっちゃった
これではただの変態無双だ
208:名無しさん@秘密の花園
10/01/30 06:57:29 KPM0iNN5
コーチ「池田ァ!ウサギ跳び3周だ!!」
209:名無しさん@秘密の花園
10/01/30 12:34:43 9neLlA6Z
ココに行って妄想分補給予定
咲-saki-オンリー同人誌即売会
「清澄高校麻雀部の楽園」
URLリンク(kiyosumi-oasis.com)
URLリンク(kiyosumi-oasis.com)
2010年1月31日(日)
川崎市産業振興会館4階
URLリンク(kiyosumi-oasis.com)
210:名無しさん@秘密の花園
10/01/30 20:28:11 Apx9D/+R
小鍛冶プロと福与アナの、真逆同士の組み合わせが好き
むっきー×なんぽみたいな似てる人同士も好きだけど
211:一時期あった部タコ①
10/01/30 22:01:52 IpCA1Mz6
よくあることだ。自分の知らないあいだに友達の関係が進展していたりするなんて。
だけど、それが決定的に傷口を広げた。
痛い……もうどうにも立っていられない。私があげたものすべてが、咲ちゃんとの思い出に塗りつぶされていく。のどちゃんの中から私はいなくなるんだ。
だからその日も、曇り空だった。
「咲さん、また泊まりにいってもいいですか」
「……うん」
のどちゃんの指が咲ちゃんの指に重なる。
いつか自分にも向けられていた、あの期待させておいて見透かすような表情をしているのだろうか。確認する勇気はないが。
「お前、最近元気ないぞ。ちゃんとタコス食ってるのか?」。
「タコスぢからじゃどうにも治らないんだじぇ……」
「お前が元気ないと、なんか調子狂うんだよ……」
京太郎はやっぱり優しいやつだ。こいつと関係をもってしまえば、のどちゃんを忘れることができるのだろうか。
それが、まやかしでも。
そんな吐き気をもよおすような思考に至ったとき、高い場所が好きな人からの呼び出しで引き戻された。