10/01/09 00:36:46 HzbDyqXL
>>738
GJ!
いいねえ!こういうの
744:名無しさん@秘密の花園
10/01/09 10:53:11 bIJRhqeg
1レスSS >>675の小ネタの続き >>676こんなんでどう?
※注意:照と和こわれてます。エロないです。百合分推して知るべし。
**********「if照in清澄 ~妄想姉妹~」**********
ある日の放課後、清澄高校麻雀部部室。息を切らせて駆け込む照。
「はぁはぁ、あれ?久、咲は?」 「あら、照。今日は進路指導で遅くなるんじゃ…」
「超特急で済ませた。で、咲は?」
少し遅れて今度は和が駆け込んできた。
「はぁはぁ、部長、咲さんは?」 「あら、のどか。今日は委員会で遅くなるんじゃ…」
「超特急で済ませました。で、咲さんは?」
「咲なら天江さんから電話があって、出かけたわよ。2駅先の喫茶店で待ち合わせだとか。
今日は直帰するって」 「なに!天江衣が!」 「衣さんが!何故?」
「あー、何でも咲が読みたがってた本を、天江さんが見つけたとかで。あとついでにケーキ
ご馳走してもらうんですって。いいわねー」
照と和のシンクロ妄想、開始ー。
―……あははうふふ
「わあ、このケーキおいしいね、ころもちゃん」 「ほんとだな、さき。でも…」
「? どしたの?」 「さきが一緒だから、きっと何倍もおいしいんだ」
「えっ…もう、ころもちゃんったら…」 ポッ
「さき、ほっぺにクリームついてるぞ」 ちゅっ
「あん、もうころもちゃん…。あ、ころもちゃんにもついてるよ」 ちゅっ
「うふふっ」「えへへっ」
あははははうふふふふ……― 妄想終了ー。
「だ、駄目よーっ!咲ー!」 「さ、咲さん!いけませーん!」
「うっわ!びっくりしたー。いきなり何?どしたの二人とも?」
「うう、ころもめ。あどけない顔して本とケーキのダブルで釣るとは狡猾な!」
「さささ咲さんの、咲さんのほっぺの貞操の危機で危険があぶない!!」
「いくぞ、のどか!」 「はい、てるお義姉さん!」 照和ダッシュ!
「さきっ、お姉ちゃん今行くよ!待ってて!」
「衣さんは大切なお友達…はっきり言って大好きですけど、咲さんのほっぺは譲れません!」
二人が部室を出た後、久がおもむろに携帯電話を取り出した。
「…あ、もしもし、優希?そっちはどう?…そう、無事に合えたのね。…そっか楽しそうね。
良かった。…うん、予想通り、今二人が向かったわ。引き続き監視よろしくね」
「さあ、面白くなってきた!私たちもいくわよ、まこ!」
「あんた…鬼じゃのう。ほっといてあげんさいよ」
「あら、黙ってたっていずれバレるし、ほっといて二人が暴走したら、結局泣くのは咲だわ。
いざというときは収めるわよ。ついでにちょっと楽しませてもらおっかなーってだけよ」
「はいはい。口じゃあんたにゃ敵わんわ。…でもほんまに大丈夫かのう。
わしゃ、咲や天江のお嬢ちゃんの泣き顔なんて、見とうない」
「だーいじょぶよ!天江さんに下心なんてないし。案外あの4人で麻雀しようってなるかも。
ふふっ、ちょっと見てみたくない?さ、ほら早く行くわよ。優希も待ってるわ」
「へいへい。まあ確かにあの4人の対局となると、興味津々じゃのー」
***
一方その頃、喫茶店では、咲と衣がきゃっきゃうふふの真っ最中。
「わあ、このケーキおいしいね、ころもちゃん…(ゾクッ)ふぇっ?」 「ん?どうした咲」
「う、ううん、なんでもない、なんでもないよ、えへへ…。(?…何だろう、今の感じ…)」
窓の外を眺める咲。やわらかい午後の日差しと、店内に流れる落ち着いたクラシック。
(なんでもない…よね…)…嵐の前の静けさであった。
************
以上… あわわオチてない
745:名無しさん@秘密の花園
10/01/09 21:41:45 mz8ysg/M
続きを待っているぜ
746:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 01:05:15 ZMR7hg2d
ピクドラってどんな話だったの?
747:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 01:05:55 gERM9PzU
>>746
かじゅモモがひたすらイチャイチャする内容だったよ
本当にそれだけ
748:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 01:30:22 imd0PoVT
なぜむっきーはあんなに可愛いのに百合要素ないの?
なぜピクドラにカマカオを出さなかったの?
かじゅモモも良いけどその他のキャラももっと出番くれお
749:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 01:57:26 gxS17u9k
脚本家がかじゅもものお泊りデートを書きたくて仕方なかったから
750:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 02:00:30 FyHm2eso
月末の鶴賀番外編がむっきーのラストチャンスだな…
751:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 02:29:16 LbVhF0Hy
何故か衣×智紀投下
752:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 02:29:47 LbVhF0Hy
「智紀――」
小さな身体が、するりとドアの隙間をすり抜け、智紀の部屋に入ってくる。
うさぎの耳のように長いカチューシャが目立つので、すぐに衣だとわかった。
「今日は、パソコンで何をしているんだ?」
一人の部屋に置くには少し大きいソファに、智紀がノートパソコンを使っていた。
衣が智紀の横に座り、パソコンの画面を覗く。
ネットゲーム・・・ではなく、牌譜だった。
「・・・次は、負けたくないから」
なんだかんだで、智紀も麻雀には本気だ。
そんなことを思いながら、衣は智紀と一緒に牌譜を見る。
「でも、智紀。昨夜もずっと牌譜を復習していただろう。睡眠は取ったのか?」
「大丈夫、十分」
・・・と言ってはいるものの、明らかに寝不足っぽい智紀の顔。
いつも細いが、明らかに眠たそうな目。
昼食中も何回も欠伸をしていた。
「智紀、無理は良くないぞ。それに、女子にとって寝不足は敵らしい」
「女・・・にとって??」
「透香や一が言ってた。寝不足はお肌に悪いんだと」
「・・・あまり私には関係――」
「関係大有りだ。だって」
衣の顔が智紀のすぐ前に迫る。
「智紀、綺麗だからこそ尚更、注意しないと駄目なんだ」
衣の言葉を受け、智紀が黙り込み、顔を背けてしまった。
「・・・」
「??・・衣、何か悪い事言った??」
「ううん・・・」
ちょっと嬉しかった。
あまりそんなこと言われたことないし。
ここに来る前は、ほぼ外との関わりを絶っていたけど、それでも自分の事は気になってた。
正確には、周りから見た自分。
外から見た自分。
自分は、皆からどう見えるんだろう??って。
753:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 02:30:35 LbVhF0Hy
「智紀、こっち向いて」
智紀が衣の方をゆっくり向いた。
その瞬間、軽く唇が触れ合った。
あまりドラマや漫画で見るキスとは違う。
赤ちゃんにしてあげるような――
一瞬だけど、その一瞬の後、智紀の顔は見る見るうちに火照り、恥ずかしさと焦りを浮かべていた。
「衣・・・何を・・・」
「気にする必要は無い、女同士でもちょっとだけだったら大丈夫だ。一と透華なんか――」
「あの二人は・・・」
智紀らしからぬ慌てっぷりだ―と、衣は感じた。
「ほら、今の智紀、可愛いぞ」
「・・・」
「どうした??」
「ううん・・・」
智紀もようやく悟った。自分がとても慌ててると。
「にしても、こんな事、衣どこで覚えた?」
「衣がって何だ、衣は子供じゃないぞ!智紀と同い年だ」
「・・ふふっ、そうね。ふぁ・・」
智紀が小さな欠伸をする。
「智紀、眠いのか?」
「ちょっと・・・」
「それじゃぁ、衣の膝枕で寝ればいい。いつも智紀がしてくれてるみたいに」
衣がそう言うと、智紀はこくりと頷き、小さな膝枕に頭を置いた。
「智紀の髪、綺麗」
「衣も、ね」
衣をいつも子供扱いしてた智紀だが、そのときは立場が逆転したのだった。
「ともきー、衣知らないー??」
コンコン
「あれ、ともきーいないの?入るよ?」
一が、智紀の部屋のドアを開ける。
「ともきー寝てたのか・・・って、衣もここにいたんだ」
そこには、衣の膝枕で眠る智紀と、そのままソファにもたれて眠っている衣がいた。
「・・・てか、何でともきーが衣の膝枕で寝てるんだろ」
一瞬起こそうと思ったけど、ちょっと珍しい光景だったので、一はしばらく二人を見ていた。
754:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 02:32:51 LbVhF0Hy
以上
SS書くの初めてな上に国語力ないんで、色々支離滅裂なところは許してくだしぃ
5巻のピクドラ見て、こんなのもアリかなぁなんて思った次第です
てか衣の喋り方がイマイチ難しい。
755:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 03:57:22 HgQUvD8e
>>744
待ってました
そしてGJ
続き楽しみです
もっと照見てえ
>>754
GJ
衣可愛いな
智紀も良い感じだし
756:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 04:25:05 lhkP0wIV
>>744
清澄照いいですね
一度本格的な咲の両親が別居しないifが見てみたい
757:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 11:23:48 gERM9PzU
次スレたてます
758:名無しさん@秘密の花園
10/01/10 11:24:51 gERM9PzU
立てた
咲-Saki-で百合萌え 12局
スレリンク(lesbian板)
ついでに埋め的SS
759:リーインカーネイション
10/01/10 11:25:17 gERM9PzU
邂逅は突然だった。
わたし、宮永咲、はお母さんへのプレゼントにカーネーションを贈るため、
友達のお花屋さんで、学校にも家族にも内緒でアルバイトをしていた。
無論中学校でのアルバイトは禁止されているし、
アルバイト自体わたしは始めてだったから、
お花屋さんのおばさんには、多大な迷惑をかけ続けの毎日だった。
それでもおばさんは嫌な顔をせずに喜んでくれた。
娘、つまり私の友達からわたしの家庭事情を聞いていたのだろう。
バイト中も繰り返し、お母さんとお父さんの仲が良くなるといいねぇ、
などと、世間話をしてくれた。
そう、我が家は今、家庭崩壊寸前だった。
寸前というかもう既に崩壊してしまって、後はバラバラになるのを待つだけ。
そういう状況だった。
お姉ちゃんの卒業式まで後一ヶ月となった2月。
わたしはお母さんになにか渡すものはないかと、それだけで頭が一杯だった。
あの優しかったお母さんに戻って欲しくて。
家族みんなで麻雀をしていた、あの楽しかった頃に戻りたくて。
お姉ちゃんと別れたくなくて。
最後の頼みを、母の日のプレゼントなどという、
そんな他愛の無いものにすがるしか無かった。
わたしはそんな自分の無力が悲しくて、悔しくて、苦しくて、
おばさんのそんな気遣いを聞くといつも泣きそうな顔をしてしまい、
かえっておばさんを心配させてしまっていた。
ダメだよね。泣いちゃ駄目だよね。
分かってはいるんだ。
でも、でも、あの幸せだった頃に帰りたいって、やっぱり思っちゃうんだ。
売り子が涙目じゃ売れるものも売れないよ、もうだめだよ。
おばさん、ごめんなさい。
こんなわたしを雇ってしまって、お店が回らなくなってしまって。
そんなおばさんに甘えて、毎日のようにお店に来ているわたしは、一体なんなのだろう。
おばさんに慰めてもらって、お金を貰っているようなものじゃないか。
やっぱり、今日でバイトを辞めよう。迷惑にしかならないよ、やっぱり。
そんな事を思いながら、図々しくも店前で売り子をしているわたしの視界に、
見慣れた、でも有り得ない人が引っかかった。
お姉ちゃん。宮永照、だ。
◇
760:リーインカーネイション
10/01/10 11:25:22 gERM9PzU
咲は最近変だ。
目を合わせようとしないし、食事の時もめったに喋らなくなった。
もしかしたら、嫌われちゃったのかな。
やっぱり東京の学校になんて決めるんじゃなかった。
それが別居の決定打になってしまったのだから。
いつかは訪れるであろう破局を、確実に短くしたのは私自身にほかならない。
それを考えると、まだ小さくて可愛くてあったかい咲を、
この寒い長野で、お父さんと二人っきりで置いていくのは、
やはり私の心を傷つけるには十分すぎた。
早めの帰宅がてら、今日はちょっと遠回りして、隣町の商店街に行く。
早く帰ってもお父さんとお母さんのあの、いたたまれない空気の中に入るだけだから。
あと一ヶ月で解放されるとはいえ、私には崩壊の様子を間近で見続ける気にはなれなかった。
咲には見させている癖に。
本当にわたしは駄目な姉だ。
咲に嫌われてもしょうがないじゃないか。
せっかく今日は
と思考をくぐらせていると視界の端に、見慣れた姿が引っかかる。
いや、そんなはずはない。
だってこんな離れた街にいるはずがない。
だって泣き虫で、本が好きで、私に甘えることしか出来ない、
小さくて可愛くてあったかい、優しい子なんだから。
だから正面から顔を確認しても、まだ納得出来なかった。
ずっと立ちすくんでいた。
咲の顔を見つめながら。
◇
761:リーインカーネイション
10/01/10 11:25:30 gERM9PzU
「おねえちゃん?!」
もはや居ても立ってもいられずに声をかける。
お姉ちゃんはこちらを睨んでいる。
そうだ。わたしはお姉ちゃんに黙ってバイトをしているんだ。
睨まれても、怒られてもしょうがない。
朝食を食べている時も、お姉ちゃんは私のことをじっと睨んでいた。
もしかしたら気がついていたのかも知れない。
だから、か。
今日は現場をつかむために、ここまで来たのだろう。
そろそろ潮時だと思っていたけど、まさか今日とは思っていなかった。
わたしは他の誰に対するのと同じように、いらっしゃいませ、と作り笑いをする。
傍から見たら、ひきつって情けないくらいの顔だろう。
あー、泣いてるかもなー
なんて思いながらお姉ちゃんを眺めていると、
お姉ちゃんは私なんか気にしてもいない様子で、アレとコレとと華を指定してくる。
随分買うんだなぁとか思いながら、いつしかわたしの腕の中は華で一杯になった。
◇
762:リーインカーネイション
10/01/10 11:25:35 gERM9PzU
咲は呆気にとられているみたいで、すぐにはわたしと気がつかなかった様子だ。
もしかしたら全然気づいていないかも知れない。
そっか。お姉ちゃんのこと、忘れちゃったんだ。
食事の時も全然顔合わせてくれないし、滅多に目も合わせて無いから、当然か。
当然なのか。
ごめんね、咲。
お姉ちゃんのこと許して、なんてとてもじゃないけど言えないけど、
せめて私のことを思い出して。
だからいらっしゃいませ、だなんて他人行儀に言わないで。
頭なんて下げなくていいの、私はお前のお姉ちゃんなんだよ?
お願いだから気づいて。
私は咲との思い出の華を次々と選んでいく。
高地限界を遥かに超えた丘に咲く百合の花。
あの日、私と一緒に見に行ったよね?
でも咲は全く気づく様子も無く、次々と腕の中に積んで行く。
あぁ、そんなに積んじゃ、咲の小さい体が埋もれちゃうよ。
大丈夫かなぁ、あんなに積んで、ちゃんと花束に出来るんだろうか。
あぁ奥に居るおばさんまで呼んじゃって。
本当に咲は要領が悪いんだなぁ。
もう手伝ってあげたくて、微笑みたくて仕方が無い。
でもそんな事をしたら、せっかく一人でバイトをしている咲を馬鹿にしたことになる。
第一知らないお姉さんに手伝って貰ったところで、不審の目を向けられるだけじゃないのか。
忘れられるばかりか、不審者扱いされるのは嫌だ。
花屋のおばさんは非常に手際よく、咲がぼろぼろにしかけた華たちを綺麗に包んでくれた。
咲はその花束を受け取って、私に向かって差し出す。
お代を言わないと受け取れないよ、咲ぃ。
「1280円です」
そうだね、千、二百、八十円っと。
花束を受け取る。
我ながら雑多な印象しか受けない、ひどい選択だとおもう。
花屋のおばさんは、良くこれだけ纏めたものだ。
百合の花のむっと、むせ返るようないい匂いが鼻腔を支配する。
あぁそうだ。こんないい匂いは、私なんかにはもったいない。
こんな素晴らしいものは、やはり私なんかより、目の前の小さくて可愛い子に渡すべきだろう。
そうだ、なにか言い訳を考えなければ。
あぁそうだ。
763:リーインカーネイション
10/01/10 11:25:40 gERM9PzU
「ハッピーバースディ、咲」
私は受け取った花束を、咲にそのままプレゼントした。
咲は可愛い顔をもっと可愛く紅潮させると、涙をポロポロと流す。
あ、あれ?泣かせちゃった?!
なんだろう、返品クレームとでも思ったのかな。
咲、そんなんじゃないから!これは心からのプレゼントだから!
私が咲からもらった華を、そんな無下にするハズないでしょ?
「ありがとう。おねえちゃん。うん、そうだね。今日、私の誕生日だったんだ」
そうだよ、咲。今日は咲の誕生日なんだ。
家に帰ったら、もっと素敵なプレゼントを用意しているから。
私が咲を抱きしめて頭を撫でていると、おばさんは今日はもうお帰りなさい、って言ってくれた。
泣きじゃくる咲を、私は手を引いて商店街の中を歩く。
こんな事いつかあったな。
そうだ。
泣き虫で小さくて可愛い咲が、もっとずっと小さい頃。
お母さんたちと私達二人がはぐれてしまって、泣きじゃくる咲を手を引きながら歩いたんだっけ。
私も泣きたかったけど、可愛くて小さい咲が脇で泣いているから。
泣かずに済んだ。
強くなれた。
お姉ちゃんでいられた。
ようやくお母さんたちと会えたとき、咲はお母さんに泣きついて行って、
私はお父さんに怒られたっけ。
あの頃はまだ、みんなが仲良くて。
お父さんも、私のことを本気で怒ってくれるほど、私を愛してくれていた。
「お姉ちゃん。わたしたち、いつまでも一緒だよね?」
そうだね、いつか、あの時みたいに家族みんなで、本気で愛しあおう。
まだまだ一ヶ月もある。
可愛い咲がこんなにも私を愛してくれるのだから、
きっとまだお父さんもお母さんも考え直してくれるはずだよ。
「そうだよ、咲ぃ。こんなに咲を好きなのに、離れるなんて出来るハズないでしょ?」
私は咲の可愛くて小さい頭を抱き寄せると、可愛いおでこに軽いキスをした。