10/01/21 23:00:08 by7ww2jv
バルクホルンはすっかりいじけてしまって、一言も口を利いてくれない。
エーリカはアホの子なので、全然空気読めない。
かまわず一人で、ブックマーク ア・ヘッドを歌い始めた。
たまらずバルクホルンが怒鳴った。
「エーリカうるさい!」
エーリカはかまわず「トゥルーデも歌おうよ。」
などとのー天気な事を言い出した。
バルクホルンはとうとうブチ切れた。
腰の拳銃を抜きエーリカに突きつけた。
「黙れビッチ!」
アホの子のエーリカもこれ以上やると殺されると思ったらしく、
「ボボク、ビッチじゃないもん!」
と言いながら、しぶしぶ歌うのを止めた。
そうこうしているうちに、列車が徐行し始めた。
どうやら、給水・給炭のために軍用列車が止まるようだ。
エーリカが貨車の扉を開けると、線路脇に大勢の人が集まっている。
「トゥルーデ、人がいっぱいいるよ。」
バルクホルンはウンザリしたような顔つきで、
「エーリカ。あれは物売りや列車に便乗させて貰おうとする人だ。毎回毎回
何度同じ事を、お前さっきも同じ事を・・戦争が始まって列車は軍用と
貨物優先だからな。」
エーリカはアホ面さげて、感心している。
「トゥルーデてカルスポ読んでるから物知りダナ。」
バルクホルンはエーリカはアホ面を見ながら、頭痛がするのを覚えた。