09/11/23 01:39:15 XPKrHL5v
久しぶりに会った友人は、見るに堪えない姿だった。
「この前はごめんね~」
何時も通りに振舞っているが、顔は少し引き攣っている。
「全くだ。時間は有限なんだぞ?」
「埋め合わせは今日のお昼奢りチャラってことで」
人を食うような態度は変わらない。
表情が顔半分が髪で隠れているので、読みずらい。
学科は違うが同じ大学に福路も竹井も通っている。
最も私は、入学して一月ほど経ってから知ったのだが。
「いらん。そんな事よりも、今日こそ病院に連れていくぞ」
「だから行かないって」
竹井は顔半分を包帯で覆っている。それ以外にも、袖口からは包帯が見えている。
全身包帯やガーゼだらけなのは、一度見ているので知っている。
「いい加減にしろ!お前は一体いつまで福路の好きにさせておくつもりだ!?」