09/11/22 12:25:09 IX/4w9W3
一年大将同士咲と淡の絡みも期待している
701:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 13:23:37 b2mm2aU3
辻垣内×ダヴァンさんは誰かの得になるのだろうか・・・
702:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 13:41:10 oJaovp3I
>>689
それって最終的には菫淡になるという事ですか?
703:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 13:49:05 4VKI7TTh
菫さんには照しかいないと思ってる俺がいる
704:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 13:52:53 b2mm2aU3
照も菫も淡もみんな好きなんだけど、菫淡だと・・・なんかピンとこないんだよな・・・
ってゆーか、白糸台は全員一匹オオカミタイプでチームの仲も悪くて百合のかけらなんて一つもないってオチだったらガチで泣く・・・
もしそうなってしまったら、後はもう照咲に託すしか道がない・・・
まあ、俺の話だけどさ・・・
705:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 14:13:09 bFE8OfFr
百合設定なんてこっちの脳内で考えちまえばいいのさァ!
706:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 14:18:01 zaW1fmJH
それでも俺は・・・公式に認められてこそ至高な考え。
立たん、はやく公式でプッシュしてくれえ
707:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 14:56:26 4/YwBn1X
>>700
俺も結構期待してる
>>701
エロとかレズとかはマジで誰得な気がするけど友情なら結構ありだと思う
>>702
メインの2人以外で百合っぽいのははじめだけだからはじめポジ
誰が誰とくっつくかは関係ない
>>704
この作品に限ってメンバー全員が一匹オオカミタイプはないと思うけど
一匹オオカミタイプになるとすれば照だろうな
まあ淡→照←菫以外は全員久ぐらい他に距離置くのは変じゃないと思うけど
708:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 14:57:33 3Vdi43tp
しばらくはモモかじゅや咲和なんかの既存カプを更にプッシュだろ
まあまた最初の合宿みたいにキンクリする可能性も無くも無いが
709:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 15:05:42 4/YwBn1X
>>708
照の件とかキーホルダーと名前呼びあたりやったらすっ飛ばすかもね
個人戦で衣が出て無かった件の説明とかは入るかな
710:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 15:59:05 bFE8OfFr
全国大会団体戦そのものを吹っ飛ばす可能性も無きにしも非ず
711:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 16:10:32 4/YwBn1X
>>710
それやったらさすがに大ブーイング受けるだろう
もう結構固定ファンもできてきてるだろうし
712:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 18:27:33 NPUjW0e/
流れ豚切り
たまにはキャプテン→池田があってもいいんじゃね?
と思って勢いで書いたSS
正直投下するか迷うくらいのひどい出来だが…
せっかく書いたから…投下します
5レスほど借ります
713:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 18:28:04 NPUjW0e/
「福路せーんぱい!」
いつからだったかしら。一人で帰るのが当たり前になったのは。
いつからだったかしら。人と壁を作るようになったのは。
いつからだったかしら。そんな自分を肯定するようになったのは。
「福路せーんぱいー!」
いつからか、私に友達と呼べる人はいなかった。
「福路さーん。これやってくんない?」
「あ、これも!」
「あれも!」
頼られてるんだと思ってた。
「宿題見せてー」
「今日用事あるから掃除当番代わってー」
「福路…。宿題見せてやったらあいつらの為にならないんだから見せるんじゃない。」
「あ、あの…自分でやらないと自分の力にならないわ…。」
「うっわー。」
「いきなり先生面ですかー」
「うっぜー」
「うわ、泣き出した?」
「まじうざい」
頼られてるんじゃなかった。好かれてるんじゃなかった。
私はただの便利屋だったのね…。
「福路先輩ってば!」
池田華菜さん。
私の1学年下の女の子。
彼女はとても不思議な子。
今日も私について来る。
「池田さん?」
まるで今まで気が付かなかったみたいに振り返った。
ほんとは学校を出た時から気づいていたのに。
怖いの。
周りに気を遣うこと、周りに優しくすること、お節介かもしれないけれど、周りの人は放っておけない私。
でも、怖いの。
人と仲良くすることが。
どう接すればいいか分からなくなるの。
だから、気付いていたけど今まで振り向かなかった。
「よかった、追いついて。」
彼女はほっと一息ついて私に笑いかけた。
714:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 18:33:15 NPUjW0e/
「福路先輩、一緒に帰りましょう!」
「ええ。」
彼女は私の横に並び、歩を合わせる。
不思議な子だった。
これで何日連続かしら?
もう数えきれないくらい一緒に帰っている。
朝も別れ道で待っている。
本当に不思議な子だった。
彼女は微笑む。無邪気な笑顔。
「福路先輩!」
****
例えば中学時代。
それまで仲良くしていた子がだんだんと離れていった。
気付くと私の周りには何もなかった。
唯一残ったのが麻雀だった。
その頃からだったかもしれない。私が麻雀に没頭するようになったのは。
私にとっての唯一の存在が麻雀に思えた。
「福路先輩?」
色の異なる瞳。
いつからだったかしら。右目を人に見せないようになったのは。
「ん、なぁに?」
隣を歩く彼女に目を向けると彼女は優しく微笑んでいた。
「福路先輩は優しいですよね。」
「えぇっ!?」
思いもかけない言葉に驚きを隠せなかった。
そんなことないって否定すると、彼女はゆっくり首を振った。
「あたしは福路先輩が好きですよ。」
まっすぐな言葉に、まっすぐな瞳に戸惑った。
どういう意味で言ったのかなんてわからない。
ただ、“好き”という感情を向けられていることに戸惑った。
「ありがとう。」
そんなありふれた言葉を返すしか私には浮かばなかった。
*****
あの日からも毎日池田さんは一緒に帰ろうとしてくれる。
それにもまた、戸惑ってしまう。
好意が怖かった。
池田さんの瞳はまっすぐで輝いていて、中学時代の人たちとは全然違う。
だけど、怖いと思ってしまう。
715:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 18:35:14 NPUjW0e/
「福路先輩!」
だけど、この子は…。
「やっと追いついたー」
息を切らして今日も私を追ってきた。
「池田さん…、毎日一緒に帰ってくれるけど、私そんな子供じゃないのよ?高2よ?」
「いやいやいや。それはわかってますし!少しあぶなっかしーけど。」
だからかもしれない。
ずっと親にも誰にも言わなかったことを言ってしまったのは。
「でも、嬉しいわ。誰かと登下校なんて小学生以来だから…。」
「え。」
え、って言った池田さんは戸惑いの表情を浮かべた。
池田さんの反応を見ていられなくて池田さんに背を向けて歩きだした。
「私ねぇ、中学の頃から同級生の仲良しができなくなっちゃって」
頼られているんじゃなかった。
好かれてるんじゃなかった。
私はただの便利屋だった…。
「たまにうざいとか言われたりもするの…。」
彼女はこんな私にどんな反応をするのだろう。
同情の視線を送るのだろうか。
それとも、振り向いた時にはいなくなっているのだろうか。
言ってしまってから後悔した。
こんなことわざわざ言う必要なんてなかったと。
明日から、また1人で登下校するようになるのかしら…。
聞こえる音は風の音だけ。
もうここには私しかいないのかもしれない。
そう思った時だった。
「ウザさならあたしも負けませんよ?」
彼女の言葉が耳に届いて、彼女がそこに存在していることに安心した。
でも、彼女の言葉は私の予想とは全く違うもので、正直よく意味が分からなかった。
「昔から陰口でうざいうざい言われてますし!」
彼女は何を言っているのだろう。
振り返ったその先には、
「あたしがそばにいる限り福路先輩は全然うざくなんてないです!」
彼女の変わらない優しい笑顔と、
「そんでもって優しすぎる先輩の代わりに、あたしが図々しくなってみせますよ!」
彼女らしい前向きな言葉があった。
716:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 18:37:45 NPUjW0e/
「ありがとう。」
ありふれた言葉。
でもあの時とは違う、心からの言葉だった。
今までにいなかったから。
こんな言葉をかけてくれる人は今までいなかったから。
この子になら、右目を隠さなくていいかもしれない。
この子には、あるがままたの自分を出すこともできるかもしれない。
「ひとつお願いいいですか?」
今にも零れ落ちそうな涙をこらえた。
彼女は私から目をそらしていた。
なにかしら…?
お願いに私は弱い。
弱くて弱くて失ったものもある。
なにをお願いするのか一瞬怖くなった。でも…。
「あたしのこと下の名前で呼んで--…毎日一緒に帰ってください!」
彼女のお願いは私の望みでもあった。
いつからか私の周りには名前で呼ぶような人はいなかったから。
一緒に帰る子はいなかったから。
「福路先輩…?あの…、い、嫌ですか?」
黙っている私を不安に思ったのか首を傾げて私に問い掛ける。
私は首を振って笑いかけた。
「もちろんよ、華菜さん。」
誰かを下の名前で呼ぶのはあまりにも久しぶりで、さんをつけるのか、ちゃんをつけるのか、それとも呼び捨てなのか…?わからなくなって、無難だと思ってさん付けで言った。
彼女はふふって笑ってから私に言った。
「華菜でいいです!ていうか…華菜って呼んでください!」
緊張してしまった。
呼び捨てで呼ぶなんていつ以来なのかしら…。
「か…かにゃ。…あぅ。」
緊張のあまり、声は裏返り、しかも噛んでしまった。
恥ずかしくて俯いた。
少し間があってから彼女の笑い声が届き、赤面してしまう。
ふと気付くとすぐ近くに気配を感じた。
「ふふふ、先輩。無理に呼ばなくてもいいですよ。徐々にでもいいです。」
顔を上げると彼女は優しくそう言った。
そんな彼女を見て私は思った。
彼女を見たい…と。
麻雀以外ではほとんど開かなくなった右目を、開けて。
彼女を両目で見つめたい。
717:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 18:39:39 NPUjW0e/
思ったときにはもう行動に移っていた。
両目で見た先の彼女は…変わらない、優しい笑顔で私を見ていた。
「…きれい。」
それは右目について言ったのか、夕日の沈む景色について言ったのか、それはわからない。
だけど私は満足だった。
「ありがとう、華菜。」
****
「キャプテン!帰りましょう!」
彼女は部活の後、掃除を終えると私に言う。
あの日からずっと変わらない。
「キャプテン?」
彼女はとても不思議な子。
私が唯一名前で呼ぶ子。
「なんでもないわ。さぁ帰りましょう。」
私の隣を今日も変わらず歩いている子。
いろいろな話をして、最後はいつもニコニコ笑う。
「先輩、何か考え事ですか?」
「え?」
「今日の先輩ぼーっとしてること多かったですから。もうすぐ大会ですし。」
彼女は不安そうな顔をしていた。
だから私は正直に言った。
「貴女と会った時のことを考えていたのよ。」
彼女は驚いた表情をして
「え?ど、どんなことですか!?」
と勢いよく尋ねてくる。
私は人差し指を口に当てて微笑んだ。
「ん、内緒よ。」
彼女は、華菜は私にとってとても不思議な子。
そして、とても特別で、大切な子。
不満げな表情でついてくる彼女に心の中で呟いた。
ありがとう、華菜。
718:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 18:43:38 NPUjW0e/
以上です
キャプテンにとっても池田は特別な存在だっていうのと池田のフライング告白(キャプテンはスルー)を書きたかったんです
題名忘れてた
題名は「不思議な子、特別な子」で。
では、ほんと駄文失礼しました
719:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 19:19:27 JgnKEVLb
ありがとう、池キャプが糞だという事を再確認出来た
720:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 19:31:03 8FGL8+nt
>>718
久しぶりの池キャプキター!
これだよこれ!
721:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 19:44:36 6L7eZTym
>>718
百合的にもかなみほ派的にも大変美味しゅうございました
いつの間にか太陽のような存在になってる華菜ちゃんっていいよね
722:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 19:46:24 sHhsjCzV
池キャプ……まさしくこれを待っていたのだGJ
723:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 20:01:07 8FGL8+nt
つまり華菜ちゃんはフラグが立った県選抜編でハリケーンボルトや顔面ブロックで大活躍するんですね!>>721
724:合宿わいわい①
09/11/22 22:46:53 iHl3ffwj
竹井久しぶりにひょいっとSS透華様 出演:純ともき、ワハハかおりんむっきー、かなるん、ほか
百合分薄(後半増量) エロ質0.05㎎ ばか指数120% 5レスくらい 前スレ135と158の続き
今月の規制前に書いたやつ 原作がまさに今合宿話でどうしようかと思ったんだけど
アニメ準拠ってことで、捏造部分と、あと矛盾とかあったりしたら生暖かい目で見つつスルーでお願いします
↓スタート
***************
「合宿初日の喧騒」
「えっ、あんた免許持ってんのか?」 「おー、18ンなってすぐ取ったワハハ」
4校合宿初日の夕食の席である。
本格的な特訓は明日からということで、今日は親睦もかねて早々に軽い宴会となった。
他校の面々に俄然興味のわいた井上純は、うろうろしていろんな人に話しかけていた。
今は鶴賀の蒲原智美と話している。
「いいなー、俺も免許欲しい」 「楽しーぞー、ドライブ。ぶんぶーんっ」
「遠出とかしたのか?」 「ああ、うちの連中連れて海へ行ったぞー」 「海か!いいな!」
車の話で盛り上がった。純の目はきらきら光ってる。もともとそういう話が好きなのだ。
「…つか、あの時はえらい目に会いました…」 向かいに座っていた津山睦月が言った。
湯あたりから復活したばかりでちょっと顔が青いが、けだるい感じが何気に色っぽい。
「えらい目?」 「片道8時間位かかったんじゃ…。車乗るならカーナビ付がお勧めですよ」
「ワハハ、まーそれも青春の思い出ってことで。でも楽しかったろ?」
「ええ、もちろんそれは…あ、あと古い車はやめた方がいいです。エンストしますから。
それと車で砂浜に降りちゃだめです。うむ」
「ワ、ワハハ、こまかいことは気にするな!思い出、思い出~」
「うははっ、いろいろあったみたいだなー、面白そーじゃんか」
「うむ、ま、蒲原先輩と一緒にいて何もないっていう方がおかしいんですけどね」
クスッと笑う。はらりと前髪が一筋垂れ下がった。
「つ、艶っぽいな、むっきー。うなじがそそるぞワハハ、どうだい今晩…って痛ててっ!」
いつの間にか蒲原の後ろに来ていた妹尾かおりが、蒲原の耳を引っ張った。
「今晩、なに?智美ちゃん」 ニッコリ。
「か、かおり!いやまて、違うんだ。優しいかおりならわかってくれるだろ?
ここんとこお疲れ気味のむっきーを、いろいろと介抱してやろうかとだな、ワ、ワハハ」
「いろいろってナニ?」
「ま、まて、あくまでもいろいろだぞっ!”えろえろ”じゃないって痛っいででででで!」
「智美ちゃんのばか!」
なにやら怪しい雲行きになってきたので、純はこっそり退散することにした。
睦月は澄ましてお茶なんかすすっている。どうやらいつものことらしい。
「ああ、待った純くんっ!たすけ…いででっ取れる、耳取れる!かおりごめんゴメンって」
「智美ちゃんの浮気者っ!!」 くわばらくわばら。
* * *
「あ、そうだ。あゆむに土産買ってかないと…」廊下に出た純は、売店に向かった。
店構えはかなり小さいが、たしか菓子やら土産やら売っていたはず。普通の旅館みたいだ。
「おっ」 「あっ」 風越の池田華菜がいた。隣の眼鏡っ娘は吉留…みはるん、だったか。
「…次は負けないし」 「麻雀の話か?それとも卓球?」
「両方とも!」 「ふふん、面白え!」
二人とも卓球では透華にコテンパンにのされたのだが、それは言いっこなしなのだ。
725:合宿わいわい②
09/11/22 22:48:24 iHl3ffwj
少しにらみ合った後、華菜が突然売店のおばちゃんに言った。
「おばちゃん、牛乳の大!一本!」 純の方を見てニッと笑う。
「おっ、やるか、よーし!」 純も同じものを購入した。
「え?なに、華菜ちゃん?二人ともなにする気…」 心配そうな未春。
賢明なるスレ読者はお気づきであろう。そう、伝統の牛乳大瓶一気飲み勝負である。
「もう、よしなよ~華菜ちゃん」
「止めないで、みはるん!女にはやらねばならぬときがある!フッ、無理してみようか!」
「よく言った!お前、猫にしとくにはもったいないぜ!」 「も~、井上さんまでー」
手は腰に!視線は斜め上45度! レディ~…GO!!
「むぐっ、むんぐっ、むぐっむぐっむぐっ…」 「んにゃふんぐっ、んぐっんぐっんぐっ…」
一進一退のデットヒートだ!!
と、そこへ、ふらりと現れたのは、蒲原である。
「おー、白熱しとるねーワハハ」 かおりの追及を逃れたらしい。耳が片方赤い。
「…二人とも、そのまま聞いてくれ。
口さがない連中が私のことを影でなんて言ってるか、知ってるかい?」
「…ぬぐっ?」 「…むぐぐ?」
「…通称、『ブラいらず』っ!」 ぐいっと胸をそらす蒲原!
浴衣がとてもなだらかな稜線を描く(泣)。
「ぶふぁっ!!」 「ぶはぁっ!!」 「うきゃーーっ!!」
純と華菜は盛大に吹いた。未春は華菜の噴出の直撃を受けてしまった。
「ワッハッハ、この未熟者どもがー。修行が足りぬわっ」
まこと久がたまたま通りかかった。
「見てみい、中2男子がまぎれとるw」
「あははっ、楽しそーでいいじゃない。あの後バナナ一気とかやれば完璧ね!」
「またんなアホなことを」 女子高生というよりは、OLっぽい二人であった。
「げほっごほっ…、ひ、ひどいしー」 「華菜ちゃん、だいじょぶ?」
一番の被害者である未春が華菜の背中をさする。いい娘だ。
「げっほっごほっ…、な、何すんだ!神聖な勝負の最中に!」
「ワハハ、不毛な争いに終止符を打ったのだよ。…そんなことより純くん、胸といえばだ。
今日私は衝撃の事実を確認した」 辺りをうかがい、純に耳打ちをするように顔を寄せる。
「な、なんだよ」 「あの伝説は本当だった」
「…伝説って?」 「…巨乳は、お湯に浮く!」 「なにっ!」
「温泉で清澄の原村和くんと会ったんだがなー、いやあ、圧巻だった。大迫力。
かおりもでかいが風呂ではいつも恥ずかしがって胸かくすからな、気づかんかったワハハ。
どうだい、後で一緒に原村くんに頼んでじっくり…って痛っイテテテテテッ!」
「じっくり、なに?智美ちゃん」 ニッコリ。
「か、かおり!いやまて、違う!ただ、ちょっと触らせてもらったりとかいでででっ!」
「智美ちゃんのエッチ!」
「ち、違う!そう大きくするコツとかをだな、えろイヤいろいろと、誰に揉まれたのかとか」
「じゃあ智美ちゃんのは私が揉んであげますっ」
「へ?いやそんな、あの、かおり?ワハハそんな冗談っていたたた取れる!耳取れるー!」
呆気にとられる純をおいて、蒲原はかおりに引きずられていってしまった。
何なんだあいつら。面白すぎる。
726:合宿わいわい③
09/11/22 22:49:48 iHl3ffwj
…しかし、やはり原村和、あなどれん。
純もわりとある方だが、「浮く」をはっきり実感するほどではない。
「巨乳は浮く…ふふんっ華菜ちゃんは知ってたし!」 「何、知っているのか、池田!」
「うちのキャプテンをなめてもらっちゃ困るにゃー、原村にだって引けは取らないし!
ね、みはるん!」 「はは、ねって言われても…」
「風越はそれだけじゃないし!華菜ちゃんだってこれから育つ予定だし、それに…」
未春の方を見てきっぱり言った。「みはるんなんかは、ちっちゃいけど美乳だし!」
「おお、美乳!ほんとかよ!」 「なんなんなっ何言い出すのよ華菜ちゃん!」
「嘘じゃないし!」突然未春の浴衣に手を掛ける。「みはるん、見せてやって!」
「ええ!わっ、きゃーー!」 「いいじゃん、ね、ちょっとだけハァハァ」
肌蹴る浴衣!危うしみはるん!
その時、後ろから現れた沢村ともきが、華菜の後頭部にびしっと手刀をかました。
「ぎにゃっ!」
「…むりやり、駄目」 「い、痛いしー」
「もう!華菜ちゃんが悪いんだよ!沢村さん、ありがとうございました」
「…無事でなにより」
乱れた浴衣を直しつつ、ぺこりとおじぎをすると、未春は一人でスタスタ行ってしまった。
「ああ、待ってよみはるん。もしかして怒った?ごめんみはるん!待って、待ってってば、
みはるーん!」華菜が追って行った。
「はぁ、やれやれ。…あ、そうだ、ともき、温泉入ろーぜ」 「…いや」
「何でよ、いーじゃん」 「…魂胆みえみえ。純の、スケベ」
普段は地味目の恰好が好みだから目立たないが、ともきは実は龍門渕一けしからん乳だ。
「いーじゃんか見るくらい。俺ともきの胸、好きなのに。前はたまに触らせてくれたのに、
最近は駄目って言ってばっかでつまんねえ」
「…うるさい、ばか」ともきが赤くなった。珍しい。 「…とーかとあゆむに言いつける」
「ず、ずるいぞ!反則だ…って、とーかはわかるとして、何であゆむ?」
「…この、朴念仁 」 ぽすっと腕を叩く。 「…ばか…」 俯くともき。
「なんだボケにんじん?って。飯の時いつも、ともきのにんじん引き受けてやってんだろ」
「…純が、そんなだから…私は…」 「へ?」 「…なんでもない。…あゆむ、かわいそうってこと」
ともきはそう言うと、ふぃっと行ってしまった。
「あ、おい、ともき!(…泣いてる?…いや、まさかな…)」
純は他人の気持ちに敏感な方だ。結構もてるのはその容姿のせいもあるが、
優しさを一番の理由にあげる女の子も多い。
ただ、如何せん自分のこと、ことに恋愛絡みに鈍感なところがあった。
はじめに対して、「そのうち透華にも彼氏ができんじゃねえの?」などと無神経なことを
言ってしまったこともある。
「ともき……?何怒ってんだ?」(それとも何か悩み事か?後で相談に乗ってやるか…)
つける薬もない。
そんなへたれなとこがカワイイって言う子もいるから始末に負えないのだが。
727:合宿わいわい④
09/11/22 22:50:58 iHl3ffwj
* * *
「な~とーかー、俺も免許取るからさ、そしたらさ、車、買って」
ほとんどドラ息子の台詞である。
「何ですの、いきなり。…プッ、ふふっ、くくくっ、猫なで声はおやめなさい。
似合いませんわよっくっく」甘える純がツボにはまったらしく、透華は笑いをこらえている。
アホ毛がぷるぷる震えていた。
ここは合宿所のロビーである。近くに先ほどの売店がある。
「くっくっく…ふぅ、…車ならもうあるじゃありませんの。運転ならハギヨシに…」
「自分で運転したいんだよ!それにあんな応接間がそのまま走ってるみたいんじゃなくて、
大事なのは、もっとこう、疾走感というか爽快感というか」
「あなたが18歳になるまで1年以上ありますでしょ。先の話。近くなったら考えましょう」
「ホントか!バイク我慢してんだから、絶対だぞ!」 まるっきり馬鹿息子の台詞である。
「はいはい。まったくこれだから男の子は」 「俺はオ・ン・ナだっつーの!」
「あ、とーか。探したよ。衣がぐずってるんだ」 はじめがパタパタ寄ってきた。
「あら、絵本持ってきてましたかしら」
「温泉ガイドならあるんだけどね…眠いくせに、もっと遊ぶーって言ってきかないんだ」
「もう、あの子ったら」 苦笑する透華。二人で部屋の方へと戻っていった。
女子高生というよりは若夫婦のような二人であった。
「ふっふっふ…まあまあ合格点だじぇ。よくやったじぇ、ノッポのにいちゃん」
柱の影から片岡ゆうきが顔を覗かせた。
「タコス!お前の言った通りにやったら上手くいったぜ!嘘みてーだ!」
どうやら、おねだりの方法を伝授されていたらしい。
「だがしかーし、おねだり道は奥が深いんだじょ。基本を忘れず、精進を怠らぬように」
偉そうである。
「涙目!上目使い!両手は軽く握って胸元に!己のかわいさを最大限にアッピール!
そして、射程に入った的は逃さず!すばやく内側からえぐるように擦り寄ってー、
『ねぇお願ーい、買って買ってぇ~ん』…これだじぇ!!」
「う…無理」 純がそこまでやったら、さすがにちょっと怖い。
原村和とかがやれば破壊力抜群だろう。絶対にやらないだろうが。
「恥ずかしがってちゃ道を極めることはできないじぇ。さあ、やってみるのだ!」
「うう、…あっ、そんなことより、約束どおり報酬をやろう!」
「やたっ!アイスアイス~!」 うまく逃げた。売店に行く二人。
「おばちゃん!タコスアイス一丁!」 「タコはないねえ」
「それほどまでにタコスなのかっ!」 あきれる純であった。
728:合宿わいわい⑤
09/11/22 22:52:19 iHl3ffwj
* * *
(私は『観察者』…観察し、記録する…それだけ)
ここは大広間、今はともき以外誰もいない。
ともきはノートPCを立ち上げて、今日の”収穫”を記録していた。
(純…。さっきはどうかしてた。私らしくない…いつもと違う環境と状況でブレたのか…)
めんどくさがりでぶっきらぼうで、だけど優しくて楽しくて、カッコいいのに格好悪い。
人一倍大人っぽいくせに、時々妙に子供っぽくって、鋭いくせに、鈍い。
(無邪気に笑って私を『当事者』の側に引っ張り込もうとする…)
「…ずるい」 ふぅ、とため息をついた。
「何がずるいって?」 「!!」 後ろに純が立っていた。ゴンジュースを2本持っている。
「…脅かさないで」 「はは、びっくりしたか?ほい差し入れ」
ジュースを1本渡しつつ、座ってPCを覗き込む。
「PCで何してたんだ?牌譜か?なになに…百合ファイルVol.10?なんだこれ?」
「…なんでもない。何か用?」 手早くファイルを終了し、パタンとPCを閉じた。
「あー、いや、そのー…。さっきはゴメン!」いきなり謝る純。
「…何、急に」 「えっ、だって、さっきなんか怒ってたじゃんか」
「べつに…怒ってない」
「ホントか?ちょっと泣いてるみたいに見えたぞ」 じっと見る。
「な…泣いてなんか…ない」 ぷいっと目をそらす。
「…何かあったなら遠慮なく言えよ。俺たち”家族”だろ」
鈍いほうの純だ。でも、ともきは何故か安堵した。
「…うん。わかってる」
「?…まーよかった。ホッとしたぜ。俺、ともきに嫌われたら、どうしていいかわかんねー」
困ったように笑う。
「…嫌いになんて…(なれるわけ、ないじゃない。ばか)」 席を立つともき。
「何処行くんだ?」 「…少し冷えた。温泉はいる」
「えっ!お、俺もいっていいか?」
「……いいけど。あんまり見ないで。…恥ずかしい」 「わかった!こっそり見る!」
こっそり見るとはっきり宣言した純と連れ立って、ともきは温泉に向かった。
ここはPCに記録しない。心のファイルに保存しよう…。
合宿は始まったばかりだが、参加者全員、この大切な時間を満喫していた。
明日はどんな日になるだろう。それぞれの想いを湛え、合宿初日の夜は更けてゆく。
露天の空には流れ星―。
***************
以上 読了感謝
729:合宿わいわい蛇足
09/11/22 23:05:15 iHl3ffwj
なんか続き見たいって言ってくれた人いたと思って、合宿話でした
規制解けてたの気づかなかったっす 前スレで初めて投下したときより緊張したのは何故だろう
規制中にまとめwikiでいろいろSS読ませてもらってて思ったんだけど、
サントラ聞きながら読んで、読んでるシーンと曲がかみ合うとすごくイイのでおすすめ
シリアスなところで優希の曲とかかかると、うはwwってなるけど、それはそれで
SSのストックができたけど、日がたつとなんかだめだこりゃってなる
一からやり直し ではまた
730:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 23:23:23 UEBbAMXb
GJ
原作でも合宿入ったらしいし、先がたのしみだ
731:名無しさん@秘密の花園
09/11/22 23:33:31 4VKI7TTh
まとめwikiのアド教えてくれない?
732:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 00:00:47 GOKS0Gyq
>>729
GJ!純×ともきキターー!!
733:dv
09/11/23 01:39:15 XPKrHL5v
久しぶりに会った友人は、見るに堪えない姿だった。
「この前はごめんね~」
何時も通りに振舞っているが、顔は少し引き攣っている。
「全くだ。時間は有限なんだぞ?」
「埋め合わせは今日のお昼奢りチャラってことで」
人を食うような態度は変わらない。
表情が顔半分が髪で隠れているので、読みずらい。
学科は違うが同じ大学に福路も竹井も通っている。
最も私は、入学して一月ほど経ってから知ったのだが。
「いらん。そんな事よりも、今日こそ病院に連れていくぞ」
「だから行かないって」
竹井は顔半分を包帯で覆っている。それ以外にも、袖口からは包帯が見えている。
全身包帯やガーゼだらけなのは、一度見ているので知っている。
「いい加減にしろ!お前は一体いつまで福路の好きにさせておくつもりだ!?」
734:dv
09/11/23 01:40:30 XPKrHL5v
福路が竹井に好意を寄せているのは気付いていた。
気がつけば二人は付き合いだし、一緒に暮らし始めていた。
最初こそ二人は幸せそうだった。
少し引っ込み思案な福路に、不良っぽい竹井。
正反対の二人だからこそ、お似合いな二人。
所が二人が付き合いだして、一年くらい経ってからだろうか。
真夏にも拘らず、竹井はずっと長袖だった。
その事を聞いてみると、クーラーが利きすぎて寒いのよ、と寒そうな演技までして見せた。
しかし、私はそれに疑問を覚えずに居られなかった。
一年の夏。四年生が権限を使い温度を一番低くし大半の者が寒いと言う中、一人だけ熱いなどと言っていたような奴だ。
そんな奴が設定温度が二十八度程度で寒いなどと言うはずがない。
その頃から竹井は大学を休むようになった。
と言っても、単位はギリギリ必要数は出ているみたいで進級はしているが。
それと同時に竹井が顔などに怪我をする事が増えた。
最もそれは、見える範囲での話だったが。
不自然に思った私は、無理やり竹井の服を脱がせその体を見た。
見た瞬間目を逸らした。
胸元や背中には痣は勿論、引っ掻いたような跡から刃物で切られたような傷まで大小様々。
問い詰めても竹井は「ちょっと不注意でね」と、言い続けた。
病院に行くように言っても、お金がない時間がないなどと言って行こうとしない。
そんな竹井の事を私は不用心にも福路に話してしまった。
そしてその日福路から竹井に聞いてもらえるように言い、直ぐにでも話を聞けるようにと二人のマンションまで行った。
そして中からは硝子の割れる音や、無機物だけでは鳴らない音が聞こえてきた。
そして私は気がついた。
竹井の傷は福路が原因だと言う事に。
それを止めようとチャイムを鳴らした。
扉を開けたのは福路だった。
福路はいつもと変わらない笑顔だった。
だけどその瞳には、狂気が見え隠れしている。
だからこそ、私は何も言えなくなった。ただ、怖いと思ったからだ。
今も竹井に言うだけで福路には言えずにいる。
一度竹井が心配のあまりに二人の家に泊った事があった。
その翌日からニ週間。竹井は大学にすら来なかった。
ようやく姿を見かける事の出来た竹井は、隠す事が出来ない程の怪我をしていた。
735:dv
09/11/23 01:41:56 XPKrHL5v
「こんなの自然に治るから。ほらお昼食べに行くんでしょう?」
「……竹井」
どうすればいいのだろう。
私は竹井も大事だが、福路も大切だ。
どちらも大切な友人には変わりない。
だからこそ、間違いを正したいのだ。
お昼を食べている途中だった。
竹井の携帯が鳴り、電話に出ると席を立ってしまう。
「ごめん。ゆみ。今日はもう帰るわね」
「福路からの呼び出しか?」
「ん?まあね。あんまり一人させておけないし」
「お前はそれで幸せなのか?」
なんでそんな事をされてまでそばに居ようとするのか。
「何が人の幸せなんて、誰にも分からないと思うわよ」
「私には福路が狂ってしまったようにしか見えない」
「そうね。狂ってしまっているのかもね。……私が」
「……」
「だって普通なら、ここまでされたら離れるなり助けを求めるなりするでしょう?それをしないって事は、私自身が望んでいる事なんでしょうね」
「本気で言っているのか?」
「ええ。ゆみには理解できないかもね。私や美穂子の事は」
「そんな事は」
「無理よ。そうでないといけないの。でないと自分達がどれだけ狂っているのかも分からなくなる。貴方はそのままで居てくれる事が、私にとっては一番の救い」
どこか諦めにも似た表情。
竹井達の事を理解していると言っても、実際は何も分かってはいない。
736:dv
09/11/23 01:42:38 XPKrHL5v
「じゃあね。ゆみ。彼女によろしく」
笑顔で去っていく竹井の背中を見送っていると、背後から抱きつかれる。
「モモ」
名前を呼んで頭を撫でてやると猫のように甘えてくる。
「先輩。また悪待ちさんに会ってたんすか?」
「ああ。黙っていて悪かった」
「別にいいっすよ。先輩があの二人の事を心配しての事だってのは、分かってるっすから」
少しむっとした表情をする。
「怒ってるじゃないか」
「怒ってるんじゃなくて心配してるんす。正直福路先輩が先輩とあってる事を知ったら、何かするんじゃないかって」
「それは幾らなんでも心配しすぎだ。福路はそんな事は」
「悪待ちさんは酷い怪我を毎日してるっす」
「……」
「先輩にはあの二人の事は理解できないっすよ。あの二人は、今の関係が幸せなんす」
モモの腕に力がこもり、少し息苦しくなる。
「福路先輩には感謝してるっす」
「モモ?」
「もしあの二人が狂ってくれてなかったら、私と先輩がああなっていたかも知れないっすから」
目があったモモは無表情。だけど本気だと言う事は分かる。
「先輩。お願いだからあんまり関わって欲しくないっす。でないと、私が狂いそうです」
モモの瞳に福路と同じ狂気が揺れている。
「でも、きっと私と先輩ではあの二人見たいにはなれないっすね」
だってと続けるモモは今にも泣きそうだ。
「私がそんな事をしたら先輩は離れて行ってしまうっすから」
ああ、そうか。
少しだけ竹井が理解できた。
気がした。それが竹井の福路への愛し方なのだと。
もし私は、同じ立場になったらどうするのだろう?
離れるのだろうか?
それとも竹井のようにずっと傍にいて、最愛のその人にいつか殺される日を待つのだろうか?
だけどこの問いは何の意味もなさない。
私とモモはあの二人にはなれないのだから。
737:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 02:22:59 bYpqIj1i
>>733
しょうzkぃ勃起した
俺の美穂子…
738:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 02:33:05 D/yIb+5l
>>731
URLリンク(www12.atwiki.jp)
>>733
一瞬何事かと思ったけどGJ
深いね
739:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 02:41:35 sh54dl+K
たまには病んでるのもいいよね
740:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 02:46:27 grqyOIqU
キャプテンがヤンデレなのもなかなか
741:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 03:32:52 6HzhFTkQ
sageれば尚よし
742:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 04:05:31 VaE7wCnq
>>718
激しくGJ!!
キャプテン視点からのが凄く新鮮で、読めて嬉しい!
>>729
イェッフゥゥゥゥゥー!! 久々の純ともきー!
他の面々も、ブラ要らずとか、おっぱい浮くとか面白かった♪
>>736
GJ。
ぬぅ……狂気が支配しているというか。
まさか、かじゅが出るとは思わなんだ。
743:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 04:19:48 JAeCzgJ/
少しずつ昔の感じが戻ってきた感じがするな
>>718
GJ
こういう池キャプ好きだな
つーか俺こういう話には弱いし
キャプテンの心情が描かれてるってのが良いわ
>>729
GJ
このシリーズやっぱおもしろい
絡んでないのはかじゅももキャプテン深堀文堂かな
部長まこともう少し絡んで欲しい気もするけど
純ともきは結構あるけどそういうイメージあんまりなかったな俺
あと歩純は結構好きだ
車の件は照が出てくる話につながってて良いな
>>736
最初誰視点なのか分からなかった
つーかここのSSでこういうの見たのは初めてだな
何がどうなったらこうなるんだマジで
744:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 07:16:54 GmQ6hS5L
かじゅももSS投下します
3レス予定
タイトル「お見舞い」
「37.5℃か、峠は越えたみたいだな」
体温計の表示を見て、私はつぶやいた。それにしても風邪を引くとはな、と自問自答する。
体は丈夫なほうだと自負していたが、いかんせん最近はやることがたくさん有り、
睡眠時間もろくに取れず、だいぶ無理をしてきた。ここらで休息を取るのも悪くないだろう。
それと桃たち麻雀部の面子にも心配をかけてしまった。今後は体調管理にも気をつけないと
いけないな。
そのようなことを考えつつ、ふと時計を見ると、時刻は午後四時を過ぎていた。
朝に飲んだ風邪薬が効いたのか、だいぶ眠っていたようだ。
そういえば風邪で寝込んでからはもっぱら水分ばかり取っていて、
ちゃんとした食事をしていないんだった。風邪で食欲がないからと行ってきちんとした栄養を
取らずにいては治るものも治らないな。
そう思った私はベットから起きあがり、何か食べるものはないかとキッチンへと向かった。
あいにくと冷蔵庫の中にはたいしたものが無かった。いつもならこうなる前に買い物に
行くのだが、急な風邪のせいでそれも叶わず、食べるものが無くなってしまったようだ。
いまから買い物に行くべきとも考えたが、まだ熱もあり体もだるく、なにより外に出たことで
風邪をぶり返すことが心配だった。
どうしたものかと考えていると、ふと携帯電話にメールが届いてる事に気がついた。
見るとモモからのメールで、邪魔でなければお見舞いと風邪に効く料理を振舞いたいという旨が
記されていた。
渡りに船とはこのことだと思った私は、モモに了承のメールを送った。
三十分くらいたってから、桃がやってきた。モモは買い物袋を手に下げ、
心配そうな目で私を見ていた。
部屋に招き入れると、開口一番、
「先輩が風邪を引いたと聞いて、ずっと心配していたっす。風邪は大丈夫なんすか?」
と尋ねてきた。
「ああ、熱はだいぶ下がっていて、体もずいぶんと楽になっている」
私はそう言った。
「それなら安心したっす。だけど風邪は治りかけが肝心なんですから、
先輩は休んでいてください。風邪も逃げ出すようなおいしい料理を作ってみせるっす」
モモはそう言い残すと、キッチンへ向かい料理に取り掛かり始めた。
私はというとベッドで横になり、隣から聞こえる包丁の音に耳を傾けていた。
キッチンから流れてくる包丁のリズムに誘われて、いつしか私は眠りについていた。
745:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 07:18:01 GmQ6hS5L
「―輩、先輩、起きてください」
モモに起こされ、目を覚ますと、テーブルの上には湯気を立てたおかゆが出来上がっていた。
私はモモに感謝の言葉を述べた後、ベッドから出て、席に着いた。
おかゆにはネギ、玉子が入っており、上には梅干しが乗っている。見た目にも体に良さそうだ。
私がおかゆを食べようとした時、モモが顔を赤らめながら言った。
「熱々なので、そのままでは火傷してしまうかもっす。私に冷まさせてください」
そういってモモはレンゲでおかゆをすくい、口元に寄せると息を吹きかけて冷まし始めた。
「そ、そこまでしなくても良いのだが……」
その姿に私は自分の鼓動が速まるのを感じた。
「ダメっす、先輩は風邪引きさんなんすから、じっとしていてください」
そう言ってから、私の口元へレンゲを持ってきてくれた。
「はい、先輩。あーんしてください」
モモの言葉に促されるように、私は目の前のレンゲを口にした。
ちょうどいい熱さにまで冷まされたおかゆは、味も利いており弱った体に染み渡るようだった。
「モモ、とてもおいしいよ」
私は心からそう言った。
「先輩に喜んでもらえて満足っす。さあどんどん食べて早く元気になってください」
そう言って吹き冷ましてくれたおかゆを、次々と口元に運んでくる。
少し恥ずかしくもあったが、私もそれを口にする。まるで赤ちゃんの頃に戻ったかのようだ。
年長者として、後輩にこんな事をされているのは照れくさくもあったが、
私自身それほど悪い気はしなかった。
そうして、茶碗の中に入っていたおかゆは、見事に無くなった。
また食事でエネルギー補給したおかげか、私の体もだいぶ楽になったようだ。
746:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 07:19:06 GmQ6hS5L
「残りはラップをして、冷蔵庫の中に入れておきました。おなかが空いたら食べてください」
そう言って、ベッドで休んでいる私のそばへ腰掛けた。
私はというと、食後に飲んだ風邪薬が効き始めてきたのか、少し眠気を感じ、
ベッドへと入っている。
「今日は本当にありがとう、モモ」
私は感謝の気持ちを伝えた。食事だけでなく、モモと一緒にいるだけで元気になれた気がする。
「役に立てて私も本望っす」
嬉しそうにモモもそう言った。
そうしてモモが帰った後、薬が効いたのか私はすぐにまぶたを閉じ、
朝までぐっすりと眠りこんだ。
翌日の朝、目を覚ますと体のだるけがとれていた。熱を計ると平熱に戻っており、
これなら学校にも行けそうだ。
私は風邪がぶり返さないよう、いつもより暖かい格好をして学校へと向かった。
放課後、部室でモモに会った私は昨日のお礼を言った。
「モモのおかげで早く風邪を治すことができた。ありがとう」
私の言葉に、モモも明るく答えた。
「私も先輩のお役に立てて本当に良かっ……くしゅん」
モモがいきなり大きなくしゃみをした。モモのおでこに手を当ててみると明らかに熱がある。
もしかすると、これは……
「先輩の風邪が移っちゃったみたいっす」
そう言ってモモは顔を赤くし、寒気で体を震わせていた。
どうやら、今度は私がモモの看病をする番のようだ。
モモに風邪を移してしまったことに対して申し訳ないという気持ちと、
モモの看病ができるという少しばかりの期待感を胸に秘め、私は彼女を見つめていた。
終わり
747:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 07:29:23 WsFb5JrH
>>746
GJ!!!リアルタイムで読んでた!!!いいぞもっとやってくれえ!!
748:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 10:32:36 vrAmNDrD
>>718
G・J!キャプテンw池田可愛いよ池田
>>729
G・J!カマボコてめーwやっぱ母父兄姉末っ子がしっくり来るなぁ
衣と純さんがじゃれてるのが子供とお父さんじゃなくて
兄妹にしか見えない自分は眼科に行った方が良いのだろうか
>>736
GJ??
>>746
GJ!そしてループに入るんですね、わかりますん
749:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 12:19:52 JSMkLaV5
>>746
GJ!
良ss読ませてもらいました
750:名無しさん@秘密の花園
09/11/23 23:48:34 9ltLKqXg
>>736
GJ!かじゅモモは何か安定した幸せを感じる。
ところで、かじゅって一人暮らしだったっけ・・・?
重箱の隅をつつきたいわけではないのだが、素朴な疑問。
もしアニメでそんな描写があったならどんな部屋だったとか教えてほしいんだが。
751:名無しさん@Linuxザウルス
09/11/23 23:54:22 mYz1G7lu
>>750
> ところで、かじゅって一人暮らしだったっけ・・・?
鶴賀組はかじゅももの通学描写はあっても家は描写されてない。
今のところ自由に書けるってことだな。
752:名無しさん@秘密の花園
09/11/24 03:04:14 fyTW9yG6
>>750
いつもかじゅモモ書いてくれてる作者さんの影響で
俺の脳内じゃ、かじゅは一人暮らしのイメージが定着している
753:名無しさん@秘密の花園
09/11/24 03:48:57 SB1gbUiW
>>746
GJ
すぐ上ににぎやかな話やどっちかというと感動する系の話はあるけど
なんか普通に幸せそうな話見るのは久々な感じがするな
終わりになってますけど続きに期待してます
754:名無しさん@秘密の花園
09/11/24 14:59:28 5ku5oMP7
皆様、相変わらずGJです
そして>>736がすごく面白いと思った・・・。
いつも幸せいっぱいな話が多いから病んでる話はなんか新鮮で良い・・。
できれば続きもみたいっす。
あ、もちろん俺は幸せいっぱいな話も大好きだけどw
ってか最近読んでばっかで全く筆が進まないや。。
面白い話も思いつかないし。。
早く原作で淡ちゃんとか菫とか尭深ちゃんとか照とか小鍛治プロとか福与アナとかの百合を匂わす描写がでないかなw
相変わらずかじゅももは安泰でなによりだけど
755:名無しさん@秘密の花園
09/11/24 23:48:32 z4ADiWmA
明日はドラマCDの発売日だな
ネコになって大好きな福路のところへ行く池田……ゴクリ
756:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 00:09:44 6iMucE9L
にゃんにゃんしちゃうんですねわかります
757:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 01:37:27 iXPHlYrp
かじゅモモに限らず家族設定が明らかになってるキャラが少ないな
咲と和と衣ぐらいか…あとはまこと池田と一あたりも微妙に。透華様も一応分かるのかなぁ
>>752って埋めの人のことかな?
自分もここの作品の影響でかじゅは一人暮らし設定だ。なんかOLっぽい
良家のお嬢様っぽい感じでもいけそうなのにそういう方向はないよね
758:dv
09/11/25 01:40:12 3xcQ9DD3
ドラマCD一足先にアニメイトで購入しました。
もう、バスの中で聞きながら無表情で通すのが大変でした。
次回は鶴賀も出てくれる事を期待しています。
ドラマCDの内容を聞いている限りだと、三局で終わりそうな感じでしたが
どうなのでしょうか?
あと、続きを読みたいと言ってくれる方がいらっしゃるみたいですが、
ここは部キャプを投稿して大丈夫なんでしょうか?
スレなど少しを読んだのですが、部キャプはこちらには投稿禁止みたいになってるみたいでしたが。
それとも続きものならOKなんですか?
(続きは今書いていますが、視点的にどうしても久キャプになってしうんですよ)
こういう所って初めてなものですから、決まりがいまいちわからなくて。
759:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 01:48:14 EjHbA6CL
>>785
ぶっちゃけた話部キャプ隔離スレは荒らしがマッチポンプで立てたのを優しさ溢れる住人達が普通に進行していった物
向こうを使うもこっちを使うも好きにしていいよ、嫌がるのは当時いたキ印一匹だけだから
760:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 01:59:23 DWVB9DPI
かおりんは、どうしてワハハの名前を間違えたんだろうか
761:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 02:26:43 xC6X3ggl
>>757
家族設定が明らかになってるキャラは大抵問題抱えてるんだよな
問題抱えてないキャラはわざわざ明かす必要ないって考えてるのかな
762:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 03:25:39 mF+0VH0Y
>>757
うん。そのとおり
>>758
ランティスのHPによるとドラマCDは次(3局)で最後のはず、次こそは鶴賀出てくれるよね?じゃないと俺が涙目。
俺はこっちのスレでもいいけど、暴れる人がいるなら部キャプスレの方が無難かもしれないね
でも続きだから、こちらで読みたい気もするし、作者さんにお任せです。
あと次は投下宣言を忘れずにしてくれると、このスレ的に円満。
763:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 05:30:04 d0DrkEii
DVD特典のピクドラでともきー×衣が膝枕で萌えた
GONZO愛してる
764:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 09:09:05 2ECj3SQr
>>758
ドラマCD透一有りましたか??
765:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 12:38:55 WdHMivFS
>>760
「浮気じゃないっすか?」
766:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 13:50:13 L9P1rhjv
>>762
もうアニメも終わったし大丈夫だろ>暴れる人がいるなら
767:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 16:58:20 hFbe5nfZ
>>760
でも発音的には間違っていないので
768:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 17:00:45 PprusiJY
ドラマCDなんて出るんだ
769:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 19:43:34 R3Rn6aH0
>>758
続きものならこっちで見たいなあ
最近静かだから大丈夫だとおもう
770:名無しさん@秘密の花園
09/11/25 22:26:48 Q1rkUUrU
あれ、今気づいたけれど千曲東の大将の名前が判明してる……?
771:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:11:45 oPx5OyR2
ここで小ネタ投下、三度
これまでと同じくキャラが全員故障してるので嫌いな人はNGで
では小ネタ連荘3本場いきます
772:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:14:37 oPx5OyR2
桃果汁130%
─団体戦決勝・大将戦─
咲 (う~ん…気持ちは本調子に戻ってきたけど…どこか違うような気がする…
家族麻雀の時や合宿最終日のあの感じ─あれがまだ…あ…思い出した!!)
咲 「脱いでもいいですか?」
係員「え……」
加 「えっ!!」
咲 「靴……」
係員「あ…あぁ…靴……」
加 「なんだ…靴か…くそ…」
桃 (先輩…私というものがありながら…許さないっす…)
かじゅの運命やいかに
三角関係2
衣「ノノカ~」
咲(そう何度も同じ手は…!)ヒョイ
衣「は、はなせ~、嶺上使い~」
咲「衣ちゃんは、ころもじゃなくて子供だからいいんだよね?」なでなで
衣「なでるなーっ!」
咲「よしよし」
衣「ふにゅ~~」
和「………」ムスッ
咲「あ、待って和ちゃん、何処行くのっ」
和「知りませんっ!!」
衣「ノ、ノノカァ~!」
今回は相討ち
南場
優「ロンっ!5800だじぇ」
南(さすがに昨日のトーナメントリーダー。東場は耐えるのが精一杯か)
優「ロンっ、リーチ、平和、タンヤオ、ドラ、裏ドラ、親満だじぇ」
片岡優希 66700 南浦数絵 -1700
実況:おっと南浦選手、ハコ割れ。対局終了です。
優「ありがとうございましたっ!」
南「あ、あれ…、南場は?え、私の出番これだけですか?私、南場が魅せ場なんですけど…。
ほら、南浦と南場でって、誰もいない。嘘ですよね、こん─
がんばって南浦さん
773:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:16:43 oPx5OyR2
それは合宿での復讐劇
ま「よーし、ほいじゃ始めるかのう」(この前の借りをきっちり返してもらうけんのう)
妹「あ、あのう、私が入ってもよろしいのでしょうか?」
と「問題ない」(ビギナーズラックはもうない)
未「そうそう、楽しく打ちましょう」(ボコボコにする)
妹「よ、よろしくお願いします」
まと未 「「「よろしくっ!」」」
妹「ツモ、えっと…これは清一?…一通でしょうか?」
ま「そ、それは九連宝燈じゃあっ!!」
妹「ちゅーれんぽうとう?」
未「幻とまで言われる最高難度の役満です」
と「…しかし和了ると…必ず死んでしまうという呪われた役…ふふふ…」
妹「ひぃっ!!」
ま「そういえば、われ…死相がでとるのう…くくく…」
妹「ふぇぇぇえっ!」
未「みんなにお別れを言っておいた方がいいかもしれませんね…くすくす…」
妹「ふぇ…さ、智美ちゃーんっ!!ふえぇぇぇぇぇん!!!」
まと未 「「「勝った…」」」
でも麻雀は完敗
一夜草
菫「それでだ、私たちの挙式の件だが…」
照「すごい勢いで読者を置き去りにしたな」
菫「私たちの愛には誰も追い付けない」
照「だから私には、もう運命の人がいると言っているだろう」
菫「私のことか」
照「違う」
菫「子供は女の子が欲しい」
照「人の話を聞いていたか?」
菫「プリン食べるか?」
照「質問に質問で返すなっ!」
菫「そうか、いらないのか。ここのプリンおいしいのにな」
照「……いる」
弘世 菫─宮永 照、唯一の天敵
桃果汁140%
─団体戦決勝後─
加「そうなったら、なんとしてもその口を閉じさせないとな」
桃「…そんな言葉に騙されないっすよ、先輩。
嶺上さんが『脱いでいいですか』って言った時、ちゃんと見てたっすよ…」
加「あ、あれはだな…その、何て言うか…女の性というか…」
桃「先輩の浮気者、許せないっす!無理矢理その口閉じさせて窒息させるっす!!」
加「や、やめっ!そんな事したらお前まで」
桃「先輩を殺して私も死ぬっすー!」
加「う、うぐっ、むーっ!!」
妹「智美ちゃん、あれは何?」
蒲「バカップル」
774:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:19:17 oPx5OyR2
新連載
透「国広一さん!!龍門渕透華といいます!あなたを勧誘しにきましたわ!!」
一「かんゆー?ボクに何かやらせる気なの?」
透「わたくしと3年間、甲子園を目指していただきたいんですの!」
一「いや…ボク野球はもう…」
透「あなたのお父様の許可もとりました。寝る時以外はこれを付けてもらいます」
一「大リーグボール養成ギプスっ!!」
21世紀 世界の野球競技人口は1億人を突破
わが国 日本でも甲子園が開催されプロに直結する成績を残すべく高校球児達が覇を競っていた
これは その頂点を目指す少女達の軌跡─!!
─とーか 衣を甲子園へ連れてって…
『 透-toka- 』 ヤングカンカンにて連載開始
南場2
優「ロンっ!混一、白、中、ドラ1、満貫だじぇ」
南(くっ、よりによって同じ相手と日に二度も…だが今度は残った!)
片岡優希 64500 南浦数絵 300
─南1局─
優(風…?どこから…気のせい?)
南(あなたにとっての東場と同じように、私にとってはこの南場こそがホームグラウンドッ!)
深「ロン。タンヤオのみ」
南「……はい?」
片岡優希 64500 南浦数絵 -700 深堀純代 4600
実況:深堀選手、堅実に三確和了り。南浦選手、ハコ割れ。対局終了です。
優「ありがとうございましたっ!」
南「あ、あれ…?え、私の出番これだけですか?私、南場が魅せ場なんですけど…。
ほら、南浦と南場でって、また誰もいない。嘘ですよね、こん─
めげないで南浦さん
・三確…二位に追い付けそうもなく最下位になる可能性がある時に
三位を確定させること…らしいっす
華菜ちゃんはずーずーしー
福「私ねえ、中学の頃から同級生の仲良しができなくなっちゃって
たまにうざいとか言われたりもするの…」
池「ウザさなら、あたしも負けませんよ?そんでもって優しすぎる先輩の代わりに
あたしが図々しくなってみせますよ!」
福「ありがとう…」
池「………。ひとつお願いいいですか?あたしのこと下の名前で呼んで─…
毎日一緒に帰ってください!あと千円貸してください!!」
福「………」
775:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:20:36 oPx5OyR2
アウト
純「国広くんの私服ってさ、いろんな意味でアウトだよね」
一「そ、そんなことないよっ!見えてないから大丈夫だよ!」
と「…ぎりぎりアウト」
一「…ボクだって本当はわかってるさ。でもこの方が透華が喜ぶから…」
純「冬、どうするんだ?」
と「…凍死」
一「だ、大丈夫だよ!透華に暖めてもらうからっ!!」
透「………」ボッ!
一「あっ、と、とーか!いつからそこにっ!!」
透「/////」
まぁ普通に冬服になるんだろうけど
二夜草
─ある雨の日のこと
猫「みー、みー…」
照「……」
菫「それで、その迷い猫を拾ってきたのか。お前の家は猫は飼えるのか?」
照「飼えない。夜は私の部屋に隠す。昼は部室で面倒を見る」
菫「無理に決まってるだろ。可哀想だが返して来い」
照「いやだ。ちゃんと世話はする」
菫「はぁ…まったく勝手なヤツめ。好きにしろ」
照「よかったな、サキ」
猫「みー」
─3日後
猫「みー」トテトテ
菫「完全にお前のこと、母親だと思っているな」
猫「みーっ!」ピョン
照「こら、くすぐったい。ふふ、あはははっ」
菫(お前がそんな風に笑うのはいつ以来だろう、照)
照「あははっ」
─1週間後、また雨の日
張り紙─生後3ヶ月の子猫を探しています。少し目を離した隙に逃げてしまいました。
心当たりのある方は、ご連絡をお願いします。特徴は─
照「……」
菫「サキは本当の飼い主が見付かったのか?」
照「…ああ」
菫「泣いているのか…?」
照「うるさい、泣いてなど…いない…ひっく」
菫「よく懐いていたからな。ほら、もう泣くな」
照「頭撫でるな…ぐす」
菫「私はずっと、お前のそばにいるからな」
照「……」コク
いつからか雨は止んでいた
776:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:22:05 oPx5OyR2
以上でした
ちなみに台詞やら設定は基本、原作準拠ですが、
ネタになれば無節操に、どこからでも引っ張ってくるので、
あまり気にしないでもらえると嬉しいです
しかし、そろそろネタもキツイなぁ…
777:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:25:07 UPOz5Kz9
リアルタイムGJ
【透-toka-】まだぁ?(AAry
宇宙大会まで余裕で行けそうw
菫さん自重w池田自重w
778:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 00:27:12 cMFXk4//
>>776
GJ!
池田自重w
779:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 01:12:27 PdxMBMOp
GJ!!池田ァ自重w
眼鏡卓ネタ好きだw
780:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 02:41:00 tUyqLgkA
照菫の猫話に全俺が泣いた
781:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 03:56:41 F8JB9JUX
>>776
GJ
照…猫に妹の名前を…
しかし何か可哀想だなこれ
南浦ともう1個の照菫には笑わせてもらいました
782:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 05:47:57 +GZRslLo
照菫最高><
783:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 22:42:38 +Yn++g7z
>>776
GJ
南浦さんww
784:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 23:35:07 b/+jMOTJ
ところでゲームってどうなったの?
785:名無しさん@秘密の花園
09/11/26 23:39:41 mE1ceym0
●麻雀ゲーム+AVG、麻雀とキャラクターを両方楽しめるゲームシステム
ストーリーパートではAVGとして純粋に物語を楽しみ、麻雀パートではそれぞれのキャラクターの能力を反映した本格麻雀が楽しめます!
●原画はアニメ製作チームのGONZO<第5スタジオ>が担当!
キャラクターの違和感なくゲームに溶け込めます!
●難易度設定とサポートモード
麻雀が出来ないけど「咲-Saki-」は好き!というユーザーのために【かんたん・ふつう・むずかしい】の難易度設定を用意。
かんたんを選べばサポートモードが起動、和了(あがり)に近づく捨牌をコンピューターが指定くれます!
主要キャラクターはフルボイス
操作可能な20名+αはフルボイスです。ストーリーパートの台詞から麻雀パートの掛け声やつぶやきまでゲームを盛り上げます!
麻雀パートを彩るカットイン演出は200枚以上!
麻雀パートではアクション(ロンやポン、能力和了等)に合わせてカットインCG演出&ボイスを表示。激しくもより華やかに麻雀パートを彩ります!
786:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:02:37 6BTBY2rm
>操作可能な20名+α
ちょwwwwマジかよwwww
京太郎は除外されてるよな?よな?
787:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:06:55 Rk+/a6z4
なんぽさんやカツ丼さんだよ
たぶん
788:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:13:49 grLykugX
操作可能な20名は県予選決勝の4校×出場メンバー5名でかたいとしても
+αが際限ないな…ドコまでやってくれるか期待
789:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:29:15 GGX923Fs
せめて声が判明している照と菫は入っててほしい…
790:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:34:37 Rk+/a6z4
ストーリーの主人公は咲、のどっちと各校から一人ずつでもあれば十分かね
791:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:45:23 NMwY0Mdi
流れを断ち切るようで申し訳ありません。
続きができたので投稿させていただきます。
792:幸せ
09/11/27 00:45:51 NMwY0Mdi
痛みで意識が飛び、痛みで目が覚める。
もう何度繰り返しただろう。
美穂子の手が私を殴りつける。
「――っ」
殴られ続けた体は、どうにも言う事を聞いてくれない。
でも、もうそろそろ終わるはず。
それから三十分ほど殴られ続けたが、最後の方は最初ほどの力はない。
息を切らし私に寄りかかる美穂子。
その腰に残っている力を振り絞り、腕を回す。
そうすると落ち着いたのか、美穂子は目を瞑り眠ってしまう。
その顔には、一緒に暮らし始めた頃の面影はない。
それでも愛しい美穂子には変わりなくて。
髪を撫で、頬に口づける。
柔らかい美穂子の頬の感触に満足して、私は美穂子を抱えてベッドに寝かせる。
恋人だから一緒のベッドに寝るべきだと言って、引越しの時に今まで使っていたベッドを捨て少し大きめのベッドを一つだけ購入した。
一人で眠るには大きすぎるベッドは、今は美穂子だけが眠っている。
眠る美穂子を置いて、私は部屋の片づけを始める。
傷はかなり痛むが、部屋をこのままにしておく訳にはいかない。
台所は飲みかけだったコーヒーのマグカップが割れて、床を濡らしている。
手近にある、雑巾を取って拭いていく。
割れたマグカップは美穂子のお気に入り。
同居を始めて、初めてお揃いで購入したもの。
最もその片割れも、随分前に割れてしまったが。
散らかった洗濯物を洗濯機に放り込み、使い物にならなくなった物をゴミ袋へと詰め込む。
そうしてあらかた部屋の中は片付いた。
片付いた部屋に満足して、お風呂場へと向かう。
服を脱ぎ鏡の前に立ち、傷を確認する。
顔は手で守ったから、最初の平手以外は当たっていない。
どう頑張っても、顔だけは服で隠す事は出来ない。
以前顔に怪我を負った時は、テレビで仕入れた知識の痛ロリ?メディカル系?ファッションで誤魔化したっけ。
793:幸せ
09/11/27 00:46:40 NMwY0Mdi
ゆみだけは誤魔化せなかったけど。
全身をチェックして怪我の具合を確認したが、そんなに酷くはないようだ。
シャワーを浴びると傷に染みたが、血だらけでいるよりはマシ。
傷口にガーゼを当て包帯を巻いていく。
最初はうまく出来なかったが、今は慣れたもの。
包帯の巻き方だけは看護師と十分に渡り合えると思う。
傷の手当てを済ますと救急箱を持って美穂子の所に行く。
よく眠っているので、乱暴に触れたりしない限りは起きないはず。
救急箱の中から湿布を取り出し、美穂子の手や手首に張っていく。
最後は包帯を巻いて終わり。
殴っている美穂子も相当痛い筈なのに、殴るのをやめようとはしない。
私としては幾ら殴られてもかまわないが、美穂子が体を痛めるのは嫌だ。
「美穂子」
美穂子がどうしてこうなったかは、私には分からない。
だけど、何時も美穂子は辛そうだ。
一緒に暮らし始めた時は、あんなにも笑ってくれていたのに。
世間に大手を振って言える関係ではないけれど、確かに幸せなのに。
「この前はごめんね~」
今日はこの前すっぽかしたゆみとの待ち合わせの日。
五分ほど遅れたが、別段気にしてはいないようだ。
「全くだ。時間は有限なんだぞ?」
「埋め合わせは今日のお昼奢りチャラってことで」
約束の日私がゆみに連絡をしたのは待ち合わせの五時間後。
普通五時間も経ったなら帰ってもおかしくないのに、ゆみは待ち合わせの場所でずっと待っていたらしい。
「いらん。そんな事よりも、今日こそ病院に連れていくぞ」
「だから行かないって」
またこのやり取りか。
最近はゆみが心配して、私をやたらと病院連れて行きたがる。
まあ、今日は分からなくもないけど。
昨日美穂子に縛られてから殴られたので、顔をガードできなかった。
そのまま外出する訳にもいかず、包帯で隠してある。
794:幸せ
09/11/27 00:48:26 NMwY0Mdi
「いい加減にしろ!お前は一体いつまで福路の好きにさせておくつもりだ!?」
何時までかな?私が美穂子を嫌いになったらな。
一生ないと思うけど。
「こんなの自然に治るから。ほらお昼食べに行くんでしょう?」
「……竹井」
心配してくれてありがとう。
近くのイタリア料理店で昼食を食べていると、携帯が鳴った。
着信は家からだった。
「もしもし」
『久?』
「どうしたの?」
『どこに居るの?』
「……」
正直に言ったら、また美穂子怒るかな?
『久』
でも、美穂子には嘘つきたくないから。
「ゆみとご飯食べてる」
『……』
やっぱり怒らせちゃったかな?
でも、明日は日曜日だし大丈夫ね。
『嫌』
「美穂子?」
泣きそう声。
『…………何でもないわ。楽しんできて』
それだけ言って電話を切られた。
少し心配になる。
こう言う時の美穂子は、正直一人にはしたくない。
「ごめん。ゆみ。今日はもう帰るわね」
ゆみには悪いけど、すぐに帰らないと。
「福路からの呼び出しか?」
その方が引き留められないかな。
「ん?まあね。あんまり一人させておけないし」
「お前はそれで幸せなのか?」
幸せ……か。
「何が人の幸せなんて、誰にも分からないと思うわよ」
ゆみにはゆみの。私に私の思う幸せの形があるし。
795:幸せ
09/11/27 00:49:16 NMwY0Mdi
「私には福路が狂ってしまったようにしか見えない」
「そうね。狂ってしまっているのかもね」
狂っているのは美穂子じゃなくて。
「……私が」
「……」
「だって普通なら、ここまでされたら離れるなり助けを求めるなりするでしょう?」
今までだって幾らでも助けを求める機会はあった。
今だって逃げ出そうとも逃げ出せる。
「それをしないって事は、私自身が望んでいる事なんでしょうね」
「本気で言っているのか?」
「ええ。ゆみには理解できないかもね。私や美穂子の事は」
ゆみだけじゃない。理解できないのは私も同じ。美穂子がどうしてこうなってしまったのか分からない。
「そんな事は」
「無理よ。そうでないといけないの。でないと自分達がどれだけ狂っているのかも分からなくなる。貴方はそのままで居てくれる事が、私にとっては一番の救い」
時折、今の関係があたり前だと思ってしまいそうになる。
それが異常だと、ゆみを見ていると感じられる。
いつか、ゆみたちみたいな関係に戻れると信じたくなる。
店の外に見覚えのある顔。
少し怒っているみたい。
「じゃあね。ゆみ。彼女によろしく」
彼女にもこれ以上心配させない為にも、早々にその場を去った。
家に帰ると、美穂子は料理をしていた。
最近は殆ど料理をしなくなった。
と言うよりも、お皿なんかも殆ど割れてしまい、ないと言うのが正しいのか。
お皿を買ってきても二週間も持たないから、買う事がなくなってしまった。
食器棚を見ると新しい食器がある。
買ってきたのだろうか。
「お帰りなさい。久」
「ただいま。美穂子」
料理の手を止めることなく、私を迎えてくれる。
「こんなに早く帰ってくるとは思わなかったから、残念」
796:幸せ
09/11/27 00:49:55 NMwY0Mdi
「え?」
「御馳走作って驚かせようと思ったのに」
「そうなの?それはごめん」
心配は杞憂だったようだ。
「何か手伝おうか?」
「ううん。一人で大丈夫。最近ちゃんとしたもの久食べてないでしょう?」
確かに。コンビニで買ったおにぎりとかカップ麺とかで済ませているが、それは美穂子も同じなはずで。
「煮込んだりとかしないといけないから。出来るのは早くても夕方ね」
遠回しにキッチンから追い出された。
でも、機嫌は悪くないようだ。それだけは救いだった。
それから夕食になるまでずっと美穂子はキッチンに居た。
私は大学に提出する為レポートをしながら、待っていた。
夕食は確かに御馳走だった。
二人で食べるには多すぎるほど。
「美味しいかしら?」
「うん。美味しいわ」
美穂子が作るもので、不味かったものなんて一度もなかった。
食事を終え片づけを終えるとお風呂に入る。
入る前に美穂子を確認したけど、無表情で少し怖い。
お風呂に入りながら美穂子の今日の行動の真意を考える。
嵐の前の静けさと言う奴なのだろうか?
それならそれで構わない。
帰ってから美穂子はずっと無表情だった。
言葉にも感情がこもっていない。
それを考えるなら、例え怒りでも感情を感じるだけいい。
いっそ殴り掛かってくれないかとすら思う。
「痛いのやっぱり嫌だけどね」
それでも、食事の時のような空気よりはマシ。
私がお風呂から出ると、入れ替わりのように美穂子が入る。
なんだか包帯を巻くのも面倒になり、ソファーに横になった。
すると、満腹感からか眠気が襲ってくる。
気がつくと美穂子の顔が目の前にあった。
少し眠ってしまったらしい。
797:幸せ
09/11/27 00:50:43 NMwY0Mdi
「眠るならベッドの方がいいわ」
美穂子に諭されるが、ベッドに行くのは抵抗があった。
「今日は一緒に寝ましょう」
有無を言わさず私の手を引きベッドに向かう。
「こうして眠るのはなんだか久しぶりね」
「そうかな?」
確かに久しぶりだ。
一緒のベッドで眠るのを美穂子が嫌がるそぶりを何度か見せたので、私はソファーでずっと眠っていた。
それに、ベッドで眠ると言う事はするという事。
出来ればあまりしたくないのだけど。
「久の手冷たい」
私の手を握り美穂子が呟く。
「美穂子の手は暖かいね」
「お風呂から出たばかりだから」
美穂子の目が私を見つめる。今は双方の瞳が開いている。
美しいオッドアイ。宝石のようなそれは今も私の脳裏に焼きつく。
「ん」
美穂子の唇が重ねられる。
キスはどれくらいぶりだろう。柔らかい。
触れるだけのキスを何度も美穂子がしてくれる。
だけど私からキスは出来ない。
そうすれば、美穂子は怒るから。
だから私はただ美穂子にされるがままになる。
小さく開けた隙間から舌が入ってくる。
舌を絡め取られ、歯茎をなぞる。
息が苦しくなっても止まらない。
唾液を送り込まれ、それを飲み下す。
意識がなくなりそうな頃、ようやく解放される。
美穂子も息遣いが荒いが、私ほどではない。
798:幸せ
09/11/27 00:51:20 NMwY0Mdi
「久」
返事をしたいが、呼吸が苦しくてできない。
美穂子の手がパジャマの中に侵入してくる。
打撲跡や傷口に触れられ、痛みが走るが表情に出さないようにする。
胸に這わされた手は優しく滑り、私の弱い場所を確実に攻める。
「あ」
声が出た事に気づき、慌てて口元を押さえる。
声を聞かれたくないのではなく、私の発した言葉によって美穂子が怒るのを避けるためだ。
だけど今回はその行動はNGだったらしい。
口元の手を剥がされ、手近にあったタオルで縛られる。
「声、聞かせて」
耳元で囁かれ、恥ずかしさで体温が上がる。
美穂子の舌が私の傷口を丹念に舐めていく。
少し痛いが我慢できないほではない。
「久の体、傷だらけね」
「そう?あっ!」
傷の一つに爪を立てられる。
「私がつけたのよね」
「私が美穂子のモノだって、証しみたいなものよ」
「どうして逃げ出さないの?」
美穂子の顔は見えない。
「今日だってゆみさんに助けを求められたはずよ。それだけじゃないわ。貴方の両親や私の両親が来たと時にだって助けを求めれば良かったのに」
吐き捨てるように言われる言葉に、快楽で霞が掛った頭には一つの答えしか出てこない。
799:幸せ
09/11/27 00:52:00 NMwY0Mdi
「愛してる」
その事なだけが口から出てくる。
美穂子の問いの答えになっていないのは、頭の片隅では分かっている。
それでも、答えはそれしかない。
「久、久、久、ひさ、ひさ、ひさ」
美穂子は私を翻弄しながら、私の名前を呼び続けた。
時計を確認すると十二時を過ぎたくらい。
眠っていたのは一時間ほどだろうか。
私を拘束していたタオルは解けそうにない。
タオルを解くのは諦めて、美穂子を見る。
ああ、見るんじゃなかった。
今日もあの日と同じ。
美穂子が私を抱いた後は何時もこうだ。
眠っている美穂子の閉じられた目からは涙が零れていく。
「ひさ、ひさ。ごめんなさい。ごめんなさい」
涙と共に紡がれる言葉。
一体美穂子は何を謝っているのだろうか。
殴った事?怪我をさせた事?我儘を言った事?
別にいいのに。美穂子は私に何をしてもいいのに。
美穂子にその権利があるのに。
「美穂子。大丈夫だから。大丈夫」
拘束された手では抱きしめる事が出来ず、もどかしい。
抱きしめられない手の代わりに出来る限り身体を密着させて耳元で囁く。
「私は何があっても、美穂子を愛しているから。ずっと傍に居るから」
嘘じゃないから。
「だからお願い。泣かないで。笑って、美穂子」
私は貴方が笑ってくれたらそれだけで幸せだから。
800:幸せ
09/11/27 00:53:23 NMwY0Mdi
以上です。
楽しんで貰えたら幸いです。
長くなってすいません。
801:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:53:40 bChu/oSD
>>784
久しぶりに情報が。
URLリンク(www.famitsu.com)
802:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 00:56:22 GGX923Fs
>>800
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
803:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 01:02:15 Rk+/a6z4
>>801
PSP版新規ストーリー
ゲームオリジナルの外伝的ストーリーで原村和視点で進行。ストーリーは章ごとに進行し、各章での麻雀対決に勝利すると、咲と和の二人っきりのご褒美CG (一緒に料理・お風呂・就寝など)がゲットできる。
県大会予選も終了した夏休みのある日……。
咲と二人っきりで勉強会(お泊り)をしたい和とそれを聞きつけなにか企む久部長。
決勝参加の各校のメンバーも巻き込んだ謎の麻雀対決が始まる……。
和は咲と二人っきりの時間を守りきれるのか!?
なん・・・だと・・・!?スタッフ神すぎるだろw
804:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 01:38:57 a2dbvDQz
久々にテンション上がってきた
805:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 01:43:50 C6VGpkZQ
>>800
GJ。激しくその後が気になるな
しかし、悪気は無いと思うんだがsageてくれんかのぅ…
806:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 02:13:01 NMwY0Mdi
申し訳ないです。
正直に言うと、言われている事が分からないのです。
辞書を引いたのですが以下のことしか載ってなくて。
Sageとは、
セージ
Sage(セージ)はMozilla Firefox用拡張機能プログラムとして作られた、RSSリーダー。
sage(さげ)は2ちゃんねるなどのスレッドフロート型掲示板の機能の一つ。スレッドを最上位に浮上させることなく書き込むことができる。→2ちゃんねる用語
Sageは英語で賢者、知者のこと。
Sageは英語でサルビアのこと。
アメリカ空軍が1950年代に開発した半自動式防空管制組織の略称(Semi Automatic Ground Environment)。英語の頭字語でSAGEと綴る。
遺伝子解析法の一つSAGE法(Serial Analysis of Gene Expression)の略称。同じく頭字語でSAGEと綴る。
数式処理システムの一つ→Sage (数式処理システム)
機能の一つを言われるんだと思うのですが、どうすればいいのよく分からず。
ド素人で本当に申し訳ないです。
807:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 02:15:40 GGX923Fs
>>806
メール欄に
sage
と打ち込んでくれっていう話
釣りだったらごめんなさい
808:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 02:52:13 C6VGpkZQ
ss投下してくれてるんだから釣りではないと思うけど
2ch sage とかで検索すればわかるかと
スレが浮上すると、いろんな人の目に止まりやすいので
変なのに荒されたりしやすくなるから、それを避ける為の手段だね
809:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 03:07:29 jp/o7/E9
咲PSP神がかってるなww
PSP持ってないけど、買うよ!
810:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 03:37:34 N14Erl+K
>>800
うおおお続きキタヨ!GJ!全くハラハラするぜ…
続きがあるなら激しく気になるぜ、でもこれはこれでハッピー(バット?)エンドかな。
811:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 10:04:32 v/JLjiUh
>>800
うおおおおおおお!!!!GJ!!!面白いよー続き見たかったんだ。ありがとう!!!
次回も期待
812:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 19:27:35 eKIOAGe4
>>800
続きキタコレww
このヤンでる久美穂が好きだ!
今までで一番好きな久美穂久かもしれん。ぶっ飛んでるけど
だがそこがいい
美穂子サイドはないんかな?
もしあるなら是非みたい!!
813:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 20:54:03 7ugS/yMX
咲にかぎったことじゃないけど
ゲーム出すならアニメ放送中とか終了直後とかに出すべきだと思うんだが
814:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 22:30:39 uQWfr+Jn
>>800
激しくGJ!もったいなくて読むのにすごく時間がかかった。
815:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 22:51:47 YYnhdALM
ゲーム買えよデブス
816:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 22:59:07 Ea1H43Gn
>>800
GJ!
ゲーム情報もサンクスです
817:名無しさん@秘密の花園
09/11/27 23:11:07 DgMhC5vc
部キャプスレにもあるけど、DVヤンデレ系はすごく斬新で良いな。あんまり面白がっちゃいけない話だけど、でも新鮮で面白い
818:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/28 02:03:56 chXfTayy
>>800
遅ればせながらGJです
久さんの愛が深すぎる
この路線結構好きだわ
まぁ暴走しすぎて単なるリョナにならないギリギリのラインならだけどさ
819:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 02:14:06 5onTEous
自演でベタ褒めする部キャプ派うざっ
専用スレあるのにここを乗っ取ろうとするクズめ
820:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 02:46:10 JpxvdljA
久々?に来たなこのキチガイさん
821:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 02:58:55 5onTEous
>>820
隔離スレから出てこないでくださいね。
【咲-Saki-】 竹井久×福路美穂子 【隔離スレ】
スレリンク(lesbian板)
822:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 03:24:43 oAJu1pxR
>>803
アニメといいゲームといい、咲は百合スタッフに恵まれてるようでよかったぜ…
麻雀部に男主人公が入部とかで変にねじ込まれて、ただのギャルゲー紛いになるのが一番の心配だったからな。
スタッフは需要をわかってらっしゃる。というか作者がそういう風に監査してるのか
823:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 03:30:08 f+vdWgtI
清澄以外の百合需要は満たせるのか?
824:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 03:32:13 sAbKgAvq
咲程度で百合とかw
これだから似非百合ヲタはw
825:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 03:53:47 IIaGnRbo
妄想できれば百合だから問題ない
826:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 03:58:30 te1kBjNv
>>824
本物だニセモノだ言ってる奴に本物がいたためしがないな
827:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 04:57:08 aRt+qqsA
>>824
おまえが本物なのは分かったから別のところ行って一人でやっててくれ。
828:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 08:05:57 G+iuvcaN
お前らもっとスルー力身につけろよ
829:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 09:03:35 chXfTayy
あえて言おうk 久保×小鍛冶もありじゃないかと
まぁ接点0だけどね
830:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 09:06:53 gmnZXbQh
無いな
接点無さすぎなのに無理やりすぎる
831:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 09:20:23 Bx1hmWda
もう少しゲームに食いつこうぜ
832:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 09:38:35 0dti5Fsg
百合系作品のゲーム化って正直あんまり良い記憶が…
833:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 10:18:54 RGgm/cjq
麻雀パートでへこたれる百合厨がいなければいいけどな
そしてときどきでいいからドラマCDのことも思い出してやってください
くそう、池キャプ厨歓喜な内容だったのに…こういうときこそ喜べよー
834:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 10:33:21 5UWy6W27
>>833
ドラマCDについてならあちこちで散々語ったから
別にここで今更どうこう語る気もない
835:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 10:41:58 Bx1hmWda
>>832
だがこれはまさかの原村さんモードもあるんだぜ
836:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 11:54:45 CZdXjwcg
国広君モードが欲しい
837:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 11:58:53 G4v/YYur
かじゅモモSSが完成したので投下致します。以下の注意事項に気を付けて下さい。
(注意事項)
・少し長めの話になってしまったので、何日かに分けて投稿します。
・エロ有り。話全体で数回程あります。
・ストーリー設定にSOAを含みます。意味が分からなかったらスルーして下さい><
それでは投下致します。タイトルは『永遠の花』です。
838:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 12:01:31 G4v/YYur
「……先輩」
「何だ、モモ」
冬空の下の屋上は、とても寒い。しかし、二人こうして抱き合っていると、どんな寒さも平気だと思える。
「もし私が消えたら、先輩は」
続く言葉を、唇で塞ぐ。それより先は、言わせないように。
「……お前は消えないよ、モモ。いや、私が消させるものか、絶対に」
不安げな瞳で見つめられたくなかったから、そう答えた。
(また無責任な事を―やはり私は、卑怯者だな……)
桃子に見られないよう、自嘲気味に笑う。ふと、ゆみの体を抱く桃子の腕の力が強くなった。
「……モモ?」
「先輩、私、うれしいっす。先輩にそう言って貰えただけで、私―」
「馬鹿。変な事言うな。勝手に私の前から居なくなったら、許さないからな」
「……はい」
時間を忘れて、二人は抱き合っていた。
互いの存在を確かめ合う様に。互いを決して離さない様に―
839:永遠の花
09/11/28 12:05:28 G4v/YYur
* * *
夏の全国大会県予選―鶴賀学園は惜しくも全国への切符を手にする事は出来なかった。が、これで全てが終わった訳ではない。県予選での健闘は、来年への望みを繋ぐ結果とも言えた。
「ユミちん、今日はモモは来てないのか?」
「―、……ん、あ、あぁ、その様、だな……」
放課後の部室。麻雀部の現在の活動は、1、2年生の戦力強化が主となっている。来年以降の大会に向けての準備期間だった。
「ん? ユミちんどうかしたのかい? 何だか顔が赤いようだけど」
「そうか……? ……っ、いや、少し熱っぽい気はするが……」
「風邪でも引いたのかい? それだったら無理して出てこなくても良かったのに」
「いや……大丈夫だよ。……それより蒲原」
「ん?」
「それ、ロンだ」
「のわぁっ!?」
頭を抱える智美を見て、ゆみは苦笑する。が―
「っ! ―……くっ、うっ……」
ゆみの身体が、がくりと机に傾ぐ。苦しそうに喘ぐその姿は、とても大丈夫には見えなかった。
「お、おいおい、ホントに大丈夫か? やっぱり保健室に……」
「……いや、いい。一人で行ってくる」
心配そうに見つめる智美達を後に、ふらふらと立ち上がり、ゆっくりとした足取りでゆみは部室を出た。
「…………」
しかし、その足が保健室に向かう事は無かった。何度かふらつきながらも階段を上り、誰も居ない屋上へ。扉を閉め、それが限界だとばかりに、がくりと膝を付いた。
「くぁっ……あっ、ふぅ……んっ……」
吐息に、艶が混じる。ゆっくりと振り向き、そこに居る人物の姿を捉える。
「モ……モ……」
何も無い筈のゆみの背中に、人影が姿を現す。薄笑いを浮かべながら、身体をゆみと密着させ、その手はゆみの秘部に伸ばされていた。
「―流石っすね、先輩。皆の前であれだけ我慢出来るなんて」
「あ……あぁ……正直、危なかったが……」
「ですよね。先輩のここ、こんなに濡れてるっす」
つぷ、と桃子の指が下着越しに秘所に沈む。その刺激に、ゆみの身体が跳ねた。
「く、ぁあぁっ……! モ、モモぉっ……!」
「ん? どうしたっすか先輩」
「も、もう……我慢出来ない……頼むから、もう……」
「イかせてほしい、っすか?」
桃子の問いに、ゆみは耳まで赤く染めながら頷く。
「まあ、部活の間中、ずーっと弄くってたっすからねぇ。私もそろそろ指が疲れてきたっす」
くすくすと笑いながら、桃子はゆみの下着をずらし、指二本をゆみの秘部に直接突き挿れた。
「んあぁぁあぁっ!」
「思いっきりイッて下さいね、先輩―」
桃子はそう言うと、ゆみの唇を塞ぎながら、挿入した指をぐりぐりと動かした。
「ん~~~っっ!! っ! っっっ――…………!!」
びくん、と身体を仰け反らせながら、ゆみは達した。桃子が唇を離すと、大きく喘ぎながら桃子に寄りかかる。とろとろと溢れ出た愛蜜が、屋上のコンクリートに染みを作った。
「イッたっすか? 先輩」
桃子が聞くと、ゆみはぐったりとした様子で桃子に身体を預けながら、コクリと頷いた。その応えに桃子は満足げに微笑むと、ゆっくりと立ち上がった。
840:永遠の花
09/11/28 12:06:02 G4v/YYur
「……モモ……?」
ゆみの身体が、仰向けに寝転がらされる。何を、と問う前に、ゆみの顔に影が差した。
「先輩……私も……」
桃子がゆみの顔を跨ぐように立つ。そうすると、ゆみの視線の先には桃子の下着が映る。
「先輩の声聞いてたら、私も我慢出来なくなっちゃったっすよ……」
じわりと桃子の下着に広がる染み。ゆみはゆっくりと手を伸ばし、その部分に触れる。
「ひゃぅんっ」
すぐに桃子の甘い声が漏れる。ゆみはゆっくりと身体を起こすと、桃子の秘所に口付けをした。
「んあぁぁっ!」
今までのお返し、とばかりに、桃子の濡れそぼる秘部を舌で転がすように味わう。そうすると、奥からどんどんと蜜が溢れてくる。
「ふふ……モモだって、すごく濡れてるじゃないか」
「そ、それはぁ、先輩が、んっ……! せ、先輩だからっ……っあ……!」
「そうか? ……それなら遠慮は無しだ」
「ひぅんっ!」
舌と指を使い、桃子を攻める。その度に桃子は甘い声を上げ、蜜を溢れさせていた。
「も、う……ダメっす……! せんぱ、い、あっ、ふぁぁあぁあぁぁっっ……!!」
がくん、と桃子の身体が揺れる。くずおれる様にゆみの上に覆いかぶさり、荒い息を吐く。
「せん、ぱい……」
「可愛いよ……モモ」
ゆみの指が桃子の髪を梳く。桃子はくすぐったそうに笑うと、そのままゆみに口付けた。
841:永遠の花 第1話
09/11/28 12:07:13 G4v/YYur
* * *
「すぅ……すぅ……」
その後、ゆみと桃子は屋上の塔屋で二人だけの時間を過ごしていた。日が傾く頃、ゆみは眠ってしまった桃子に膝枕をしながら空を見上げていた。
「邪魔するよ」
唐突に下から聞こえてくる声。ゆみが視線を元に戻すと、そこには智美がひょっこりと顔を出していた。
「よく此処だと分かったな」
「そりゃあね。ここはユミちんのお気に入りの場所だろう? 保健室に居なかったから、ここだと踏んだ訳さ」
智美は塔屋の梯子を上ると、ゆみの隣に腰掛ける。
「……今日の事。大方、モモの所為じゃないか?」
智美の言葉に、ゆみは驚く。
「蒲原、まさか見えていたのか!?」
「いや、でも今ここにモモが居るって事はもしかして、ってね」
「そ、そうか……」
ワハハ、といつもの笑みで返す智美に、ゆみは安堵に息を漏らす。もし今日の事がばれていたら、暫く部には顔を出せないと思った。
「それでユミちん。大丈夫なのかい」
と、不意に智美が真面目な面持ちになる。
「ん? ああ、少し休んだら良くなったよ。すまない、心配かけて」
「―そうじゃなくて、モモの事だよ」
智美の言葉に、ゆみは口を閉じる。ゆみを見つめる智美の目が、言わんとする事を伝える。
「……すまない。私がもっとしっかりするべきなんだろうな」
「いや、ユミちんがそこまで背負う事じゃないよ。本人の問題さ」
幸せそうに眠る桃子の寝顔を見て、ゆみは複雑な気持ちになった。
842:永遠の花 第1話
09/11/28 12:08:05 G4v/YYur
桃子の様子がおかしい。ゆみがそう感じたのは、県予選が終わって半月程経った頃だった。今まで以上にゆみにくっついてきて、以前よりも他者との関わりと避けているように見えた。
もちろん、部活には普通に出ていたのだが、県予選決勝での健闘で、人気の増したゆみを囲む生徒達を見る桃子の目が、にわかに殺気立っていた事にゆみは気付いていた。
今日の桃子の『悪戯』も、朝にゆみの下駄箱に入っていたラブレターが原因だ。それを見た桃子は、ゆみにずっとくっついて『先輩は渡さないっす』と言っていた。
ゆみ自身も、いつもは二人きりの時にしていた行為を、公衆の面前で行われるとは思いもしなかった。結局桃子の影の薄さがあり、発覚する事は無かったのだが……
「モモは最近、ユミちんに依存し過ぎてるな」
智美の言うとおりだった。以前から桃子はゆみと一緒に居る事が多かったが、それでもこんな事は今まで無かった。
「別にそれが悪いって訳じゃないけどね。でも、それだけじゃ勿体無いと思ってさ」
「……そうだな。私からも注意をするよ」
「そうしてくれるとありがたいな。ただでさえ、最近はモモが見えなくなってる」
「……え?」
智美のその言葉に、ゆみは首を傾げた。
「ん、いや、気のせいかもしれないけどな。以前よりも、モモを見失う事が多いんだよ。同じ部屋に居るのも、モモの影の薄さも分かっているのに」
「そんな、事……」
「ユミちんはそういう事、無いのか?」
その質問に、ゆみは唖然として答えられなかった。彼女には、いつでも桃子が見えていたから。
「……無いのか。いや、羨ましいね。愛の為せる技、かな?」
「んなっ……からかうな」
「ワハハ、ごめんごめん。―それじゃあ、私はこれで失礼するかな」
智美は立ち上がると、塔屋を降りてゆく。扉を閉める音が消えてからも、ゆみは桃子が起きるまでその場所に居た。
「―先輩」
ふと、膝の上の桃子が目を開けた。
「起きたのか、モモ」
「はい。先輩の膝枕、とっても気持ちよかったっす」
そう言ってクスリと笑う桃子の顔を見ると、ゆみは心が安らぐのを感じた。
「せんぱい」
不意に、桃子が手を伸ばす。その手を握ると、ゆみは桃子の体を抱え上げた。
「先輩、私の事、見えるっすか?」
「何を言ってるんだ。当たり前じゃないか」
「……はい。良かったっす」
「おかしな事を言うな、モモは。……さて、帰ろうか」
「……はい」
日は殆ど沈み、夜の帳が落ちて来ている。
二人は手を繋いだまま、秋の気配を感じながら帰路に着いた。
843:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 12:10:30 G4v/YYur
今回は以上となります。
いきなりタイトル書き忘れたり話数書かなかったり『続く』表記しなかったりとgdgdですorz
それにしても原作のモモは自重してないですねいいぞもっとやれ
844:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 14:00:21 a6CtJTAD
>>843
GJ!!!いいぞいいぞー!
正直最初はかじゅにバ○ブが仕込まれてて、それをモモがどこかで観察
してるのかと思ってたけど、なんと直接だったのか!モモったら大胆だなぁ~!
845:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 15:54:14 1KLky/Cd
>>843
GJ!今回はいつもよりも、シリアス気味な話なんですね。続きが気になるっす!
そして、モモ大胆な娘っ!
846:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 17:31:46 oZOIHcN/
>>843
GJ!!
続きマダー
847:名無しさん@秘密の花園
09/11/28 20:03:25 4RxHfWxt
>>843
GJでした
続きが気になりますね
ところでそろそろ次スレか?
848:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 03:39:13 hBR13hPg
んー容量的にそろそろだね。
テンプレはこのままでいいのかな、何か付け足すものとかはない?
あとスレやwikiのコメ欄で話題にあがってるけど
SSのタイトルなしはこのまま「」でいいの?個人的には「無題」の方がいいと思うんだが、みんなどう思ってるのかな
タイトルは管理人権限もってる人しか、いじれないんだよね…
849:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 03:59:51 E4I9XMab
>>843
一応GJ
続きがかなり気になります
何か不安ですけど大丈夫ですよね
花は咲のイメージが強いけど永遠は何かモモらしい感じがするな
850:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 19:23:44 SwBy3zw6
次スレ立てようとしたら出来なかった
誰か代わりに頼む…
851:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 21:11:28 ODkPMoAc
よし、次スレ立てやってみる
もうちょっと待ってて
852:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 21:21:38 ODkPMoAc
スレ立て規制だって…ごめん駄目だった
初めてのスレ立てだったのに はりきったのに 無念
誰か、お願いします
853:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 21:26:56 YIHgOuaZ
なんだかんだ言って俺がやる
854:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 21:28:42 YIHgOuaZ
ちょいあ!
スレリンク(lesbian板)
855:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 21:39:49 ODkPMoAc
>>854 乙!乙ですわ!ありがとう
856:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:06:31 ODkPMoAc
新スレに過去スレアド貼りました。
しかしスレ立て規制って何なんだ?この前の規制の名残り?
>>848
wikiのSSタイトルなしは、自分も「無題」が良いように思います。
自分基本ネットブックなので、画面が小さくて、
少し題名に幅があったほうが、各校のメニューからクリックしやすいかと思ったり。
多分見栄えがいいのも「無題」ですかね。
ただ修正作業が大変そう。今後のものに関しては「無題」、とかどうでしょうか。
管理の方はいつもご苦労様です。ありがとうございます。
…人いない?連レスだ。すんません。
857:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:13:15 XOACg4uB
ごめん、参考までに教えて。
このスレの容量ってどこでわかるの?
858:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:16:26 XOACg4uB
あ、スレの一番したに赤字であるのが、そーなんだね。
解決しました。スマソ。
859:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:18:36 WYUDCTgJ
>>856
正直どっちでも良いって思ってたけど成る程そういう面も有るのか!>クリックしやすい
860:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:19:29 ODkPMoAc
>>857
スレの一番下の左、書き込み欄の上に、
「486KB」とか赤字で書かれてるのがそれ…だと思う
861:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:24:36 ODkPMoAc
あわわ、解決済みでしたか。リロード忘れ。失礼しました。
862:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:38:45 O+sENG/e
部キャプスレの方に投稿されてるSSはどうしよう?
一緒に入れてもいいのかな?
863:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:40:26 ODkPMoAc
>>859
自分キーボードの指でやるマウス?が苦手で、細かい作業がしんどいです。
そういう人他にもいるかも、とか思って。
また連レスすんません。
864:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:42:01 O+sENG/e
あと部キャプスレに投稿されてるssはwikiに一緒に保管でいいのかな?
このまま埋もれさすのも、もったいないし
865:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 22:46:51 O+sENG/e
ぐふ、書き込み中止が間に合ってなかった…
866:名無しさん@秘密の花園
09/11/29 23:14:22 tLn7kPwa
>>864
分ける意味が皆無なのでおK
867:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 03:48:38 zhMEnRAq
そもそも、何で部キャプは隔離されてしまったの…?
様々な咲カプがある中で、上位を飾るに相応しいカップリングのはずなのに…
スレ立て乙です
868:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 03:52:48 mJ3WGS6o
池キャプからの嫌われ方が半端なかったからね
どっちも好きな身としちゃ辛いよ
869:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 04:28:31 iXUGM74J
そうだったのかー
自分も知らなかった。
でもそれにしては池キャプのSSは少ない気が…
870:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 04:49:20 MI5hIddM
こういうのは実態がよくわからないもの
アンチかもしれないし、いまはもういない放送で熱くなった一部の人たちだったのかもしれない
871:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 04:57:45 Piu6+IJW
要は自分が許容できないものを許容してる人がいるのは許さない、絶対に許さない!!
っていう面白思考をもった一部のひとの暴走って事?
872:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 05:40:47 obOtpvs3
単なる百合アンチや愉快犯の可能性も
むしろそっちのが濃厚
873:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 08:48:08 3CMEmUHk
部キャプはアニメで冷めた
874:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 08:55:44 JBRt+r+u
別に部キャプスレ立てるのは構わないのだが、
なぜスレタイに隔離とか付けるかな?
875:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 09:15:55 qiV+pM/7
>>874
荒らしが立てたスレだから
876:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 09:37:16 Ss9kzYYz
文句言ってたのは荒らしだけじゃないんだろうが上手く付け込まれた形だな
当時の状況を振り返るに自演も駆使してたくさいし
このスレとしては部キャプを排除するものではないんだが
隔離スレ立てて荒らすことで印象操作された感じだ
877:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 10:55:20 Piu6+IJW
職人さん方も部キャプは荒らしが湧くってイメージのせいか自重なさってようですしね…
なんとも、勿体ない話です。
最近某板の影響でなんともが熱い
878:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 12:42:26 iXUGM74J
なんともはPSPで夢が叶うと信じている。
あとは、なんむっきー、もも美穂子、池田タコス、衣和などマイナーなカプも色々やってみてえなー
879:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 13:22:49 Abl+UVkd
部キャプスレ落ちたのか? まあ仲良くしようぜー
>>869
個人的に池キャプは書くのが難しかった
キャプ→池がどうしてもうまく表現できなくて。力不足と言われればそれまでだが…
そんな感じだから>>718は偉大。また書けよいや書いてくださいお願いします
880:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 13:28:26 RYljxSkr
ゲームじゃ菫照は出来るよね
打ち筋がまだ出てないから無理かなぁ
881:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 16:54:23 ExTfpXBY
南浦むっきーは今後進展なさそうで寂しい
原作じゃ絡まないだろうし
いやそもそもアニメでも大して絡んじゃいないけど
882:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 17:11:23 oJ4mj2k8
>>881
どんなカプも妄想して絡ませて楽しむ
これでいいじゃない
埋め
883:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 17:12:06 Piu6+IJW
棟居(でしたっけ?千曲東の大将)と上柿…
884:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 20:13:43 yq0PPqZC
カプ厨同士で争論か
885:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 22:34:03 KsvNHG7X
ume
886:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 22:45:16 5dwIgB14
百合もカプ厨で争いが起こるほど大きくなったか
887:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 23:29:56 obOtpvs3
話題にすると呼び込むって本当なんだな
埋め
888:名無しさん@秘密の花園
09/11/30 23:50:12 a6/Wc/sk
あと10kbもあるのか
889:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 01:18:05 32JWF0f4
>>877
かなりの量投下されてるぞ?ここじゃないところで
890:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 06:03:34 H1kqbrmz
>>864
部キャプスレはwikiがあるから
一応こっちのwikiに載せるなら報告しておいたほうがいいかな
891:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 14:19:55 6bpJeoV4
桃酒のみたい
892:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 14:56:26 quEKR241
ワカメ酒のみた……いや何でもない、ゲフンゲフン
893:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 15:10:08 hqrCGL+H
たかみんとお茶したい
894:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 16:02:50 Phrm0OVy
照菫・照咲・照淡
俺はどれでも嬉しい
895:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 16:24:07 U9a4dEEo
姉属性な咲に対してお姉さんぶる衣ちゃんは微笑ましい
896:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 16:31:41 SyfBnldM
照咲・衣咲・和咲
どれでもいける
897:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 20:51:26 OXVFp94R
咲を3人で輪姦dkdk
898:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 20:54:52 lDcZ/upC
幼女×兄貴がいい
兄貴は幼女に好かれやすい気がするんだ(俺の脳内では)
衣もだし(俺の脳内では)タコスもだし(俺の脳内では)
いや、単に体格差カップルが好きなだけなんだよ
俺の妄想力をなめてはいけない!
もう俺の中では兄貴とネリーかロリ巫女のカップリングがだな!
899:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 21:45:10 bpc3Xs6c
兄貴×一とか久×一が好きだけどどう考えてもマイナーすぎる
前者はよく一緒にいるから割りと妄想しやすいけど後者はわずかしか絡みがないのよね
900:名無しさん@秘密の花園
09/12/01 22:39:41 TL2XzkWC
>>895
何を思ったか、俺の目は「妹属性」という漢字をパッと見で
「性奴隷」とよみまちがえちまったぞ
901:名無しさん@秘密の花園
09/12/02 01:32:35 5kd8JcCl
誰もいないうちにSS投下
四校合宿ネタ、カマ×かお、むき×南浦
少し長め
902:名無しさん@秘密の花園
09/12/02 01:34:14 5kd8JcCl
と思ったらあと7kbしかないお
次スレに書き込む
903:名無しさん@秘密の花園
09/12/02 02:48:50 x7HAKm1X
それじゃ、代わりに埋めss投下
かじゅモモで、同じく合宿ネタ。落ちたら次スレで
では「悪戯はほどほどに」
904:名無しさん@秘密の花園
09/12/02 02:49:41 x7HAKm1X
みんな寝静まったようっすね。
やっぱり合宿といえばこれはお約束っすよね?
『寝てる顔に落書き』
ふふふ…それじゃ先輩、覚悟するっす。
まずはほっぺたにおヒゲを書いて、お鼻を黒く塗ってと…。キュッキュッ。
先輩、かわいい、かわいいっす!このまま連れて帰りたいっす!先輩…
─10分経過
はっ!あまりの愛らしさに我を忘れてたっす。
気を取り直してと。落書きといえば定番のあれっすよね?おでこに…
『肉』
ぷ…くっ…くくっ…さすが定番っす。凄い破壊力っすね。こ、これはキツいっす。
でもフェイスペイントだし、すぐ消えるし、大丈夫っすよね。
─マ○キー油性マーカー
あれ?
─マ○キー『油性』マーカー
そんなバカなぁ!!!な、なななんで油性っすかっ!
たしかに、すぐ落ちるフェイスペイント持ってきたはずなのにっ!なんで、なんでっ!!
お、落ちつくっす。なんとか落書きを誤魔化すっす。
まずは目立たないように、おでこの『肉』に一文字付け足して…。キュッキュッ
『肉欲』
な、何をやってるんすか、私は…。これじゃ変態さんじゃないっすか…。
こうなったら文字を塗りつぶして黒目にして三つ目を作って…。キュッキュッ
こ、こわっ。先輩は眼を閉じてるのに、邪気眼だけこっちを見てるっす…。
だったら瞼の上に眼を書いて…。キュッキュッ
…マネキンみたいになったっす…邪気眼持ちの…。う~、今度こそっ!キュッキュッ…
─30分経過
どうしよう…。どんどん酷くなってるっす…。こんなはずじゃなかったのに。
みんなが起きる前に先輩起こして、笑って怒られて…。
それで落書き消しに一緒に朝の露天風呂に行こうって思ってたのに…。
油性じゃ消えないし、こんなになってたら先輩も本気で怒るっすよね?
先輩に嫌われるっすか?こんなつもりじゃなかったのに…。
………じわっ
「うわぁぁぁ~ん!先輩、ごめんなさい、ごめんなさいっ!!」ガバッ!
「うわあああっっ!!!…って、モモか…。どうしたんだ、こんな夜中に?」
「ごめんなさい…先輩。私のこと、嫌いにならないで欲しいっす」
「…?なにを謝ってるのかわからないが、私は何があってもモモを嫌いになったりしないぞ?」
「ほんとっすか?」
「本当だ。さぁ、まだ朝まで時間がある。もう寝よう」
「はい。…先輩、おやすみなさい」
「おやすみ、モモ」
やっぱり先輩は優しいっす!大好きっす!…でも、やっぱりその顔は怖いっす。