09/11/04 09:41:17 xpUNRPEK
「パソコンそろうといいね。」
「そうだな。」
「むっきーが麻雀を好きになってくれるといいね。」
「そうだな。」
「来年は団体戦にでられたらいいね。」
「そうだな。」
「私のこと好き?」
「そうだな。…っていきなりなんだそれは!!」
「ワハハ。なんとなくだよ。」
本当になんとなく。
ユミちんがいい匂いで、暖かくて、私を甘やかすから変なことを言ってみたくなっただけ。
私はユミちんが好きだよ。
カッコよくて優しくて可愛いもの。
それがどういう意味の感情なのかは分からないけれど。
「嫌い…?」
「好きだよ。」
困ったようにポリポリと頭をかきながら、照れくさそうに言葉が降ってきた。
私はユミちんの腰にまわした腕をそっとほどいた。
「なら頑張ろうよ。来年の一年生に胸張れるようにさー。」
「仕方ないな…できるだけ努力してみるさ。」
スッと右手がとられて、指が絡んだ。
ギュッと力強い感触が、指にはしって痛いぐらい。
私も負けじと力を込めて握り返す。
引っ張るのはいつも私の役目だから。
ぐいっと手を引っ張って駆け出すと、ユミちんは嫌そうにはしながらもついてきてくれる。
私の持っているのはこの右手の感触だけ。
空っぽの手にはむっきーをおさめよう。
そして多分、来年にはもう少し手のひらが一杯になる。
繋いだ手と気持ち。それだけが私たちの麻雀部だった。
Fin.
皆様GJです!!
本当はもっと早く投下する予定だったのですが、規制がきつくて・・・
では今スレもまだまだ盛り上がりますように。