09/10/26 01:01:43 iaGHnV4T
「はっ、はじめ?ち、近いよ…」
「ふふっ。二人きりになれたね?華菜」
はじめの、少し企み事をしているかのような意地悪な、でも天使のように可愛い笑顔があたしにどんどん迫ってきた。
「うっ、うわぁ!そんなとこに乗るな!」
「ええー。良いじゃない…僕、そんなに重いかな?」
「いや、重くはないけど…むしろ軽すぎだし…」
首の後ろに腕をまわされ、足を延ばして座っていたあたしの上にはじめが乗っかってきたのだ。
向かい合わせになり、ジッと見つめられる…
いつもは上目遣いになることが多いはじめが、今は少しだけ、あたしより高い位置からこちらを見下ろしている。
「うう…はじめ。…なんのつもりだよっ」
「んんー?華菜はこうゆうことされるの嫌い?」
意地悪な台詞でチクチクとあたしを攻撃してくるはじめ。
「嫌いってゆうか…」
「うん?」
「さすがにこんなことされるのは恥ずかしいというか…」
「ふふっ。華菜、顔が真っ赤になってるよ?」
「お、お前がそうさせてるんじゃないかっ」
「あははっ」
「はぁ…恥ずかしい」
「ねえ、キスしちゃっても良い?」
うっ。だから、可愛いってば…その顔!
「ど、どうぞ…」
ちゅーっ
ああ…
はじめの唇が華菜ちゃんの唇に重なってる…ん?んんっ?!
「痛っ!」
「あっ、ごめん。噛んじゃった♪」
「ちょっ、お前今のわざとだろ!」
「ええー?違うよぉ」
「うそつけ!あ、あんまり意地悪なことすると、さすがにあたしも怒るしっ」
「あははっ。怒った顔も可愛いけどねっ」
「うっ、うるさいしっ」
まあ、本当はちょっぴり…いや、かなり嬉しいんだけどね
でもそんなこと言ったら、ますますこいつの思い通りになってしまう気がする…
「かーなっ。かわいーよっ」
「ふにゃあ…」
はじめに頭をスリスリと撫でられた。
華菜ちゃんは今日も、こいつにいじられまくりだしい…
でも…。
妹達を喜ばせるために、わざわざ道具を持ってきて手品を披露してくれる、そんな優しいはじめの事があたしは大好きだっ!
―終わり―