09/10/24 01:29:17 kv0kdLJJ
>>49
GJです!!とても読みやすくて面白かったですよ!初めてとは思えません。
良かったら続きも書いてほしいです
51:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 01:39:26 tLSMyhRd
>>49
GJ!
もっとせんぱ…かじゅモモ分を頼むっす
52:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 01:45:23 43FHqmy3
>>49
GJ
それはそうと、咲スレ住人に協力お願いします
「レビューの人の勝ちだな」
「荒らしの知能では所詮相手にならない」
「レビューの人は荒らしを嘲笑ってるんだろうな。
このまま粛々とレビュー続けてくれ。」
だいたい上のような意味の書き込みをお願いできますでしょうか?
こちらは規制に巻き込まれてかけないので、代わりに書いていただけると幸いです
スレリンク(comic板)
53:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 01:50:07 43FHqmy3
ついでに以下のレスも投下お願いしてもよろしいでしょうか?
-------------------------------------------
>>390
文体くらい変えたら?お前なんてレビューの人には相手にもされてないぞ
いくら複数ID使ってもレビューの人への中傷という特徴が一緒だから同一人物だとバレてる
どうせ回線つなぎ変えてるんだろうからID:rv1Mdaij0は2度と出てこれないんだろうが
54:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 01:51:10 9cyxh0Eb
>>49
GJ!逆にモモに避けられてるかじゅの心境も見たいです
>>45
今回のwiki編集は自分がやりました。904に関してはご指摘のとおりです
824については続きが出たら小ネタ10スレに入れる予定でした
wikiの編集する際に迷う事があるのですが、
エロ注意とかはこれまでの慣例で作者さんの注意書きを冒頭に入れてますが
タイトル横にR18みたいに入れておく方がいいのでしょうか?
その方が本文にいらない注意書きを入れずに済むし、エロ苦手な人も
ページを開かずに済むのでいいのかと思いますが…ご意見ください
55:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 02:08:12 onsa0YH+
>>44
2か3スレ辺りで酉付けるなって書き込みを見かけたな
・誘い受け(アンケート、需要確認)
・全レス
・書き手の立場のまま雑談(IDそのまま、酉・コテ付けたまま、○○書いた奴だけど…)
・1~2レスのブツ切れ投下
・直書き(書きながら投下)
・連続投下(通常一日、短くても数時間~半日は開ける。個人の連投は避ける)
これらは2ch系でSS投下する上で荒れる元になる酷いマナー違反だが
結局のところスレによるんだよな
ここの住人が認めるならそれがルールになる
56:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 02:22:03 43FHqmy3
>>52をお願いできませんか?
せっかくレビューを書いてるのにそれをウザイと中傷するのはただの荒らしです
すでにレビュー肯定派が圧倒的多数ですが、
まだ少数の荒らしが残っているので追い出しましょう
荒らしがじたばたあがいているのを眺めるのは楽しいですよ
57:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 02:48:50 5lfEj68E
>>55
レス返しとか誘い受けが嫌われる理由が分からないんだができれば教えてくれないかな
58:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 03:09:50 6OFFS0m/
レス返しはまあ2ch(ここは正確に言えばBBSPINKだが)は匿名掲示板だから
基本的に過度な馴れ合いを嫌う。誘いうけは鬱陶しいというか、
投下して良いかどうかぐらい自分で判断しろってことじゃない?
59:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 03:12:28 Saf1Cr5D
>>52
やかましいわクソボケ
60:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 03:16:08 43FHqmy3
>>59
例えば自分が一生懸命考えたSSが「長文ウザイ」「オナニーやめろ」
などと切り捨てられたら気分が悪いでしょ。
レビュー叩きも同じで、読んでるほうも気分悪い。
こういうレス書く奴を追い出したいんだよね
407 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 02:44:05 ID:fiA8TdnL0
>>404
レビューが叩かれてそんなに悔しかったのか?w
408 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 02:54:37 ID:rv1Mdaij0
>>407
本人的にはあれでも頑張って考えてるんだろうからなw
認めてもらえるまで自演でも代行依頼でもし続けるつもりなんだろう
61:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 03:56:02 r/u9cMat
他所のゴタゴタをこっちに持ってくんなっていう
62:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 03:58:16 YnqhXXWR
黙ってスルー
63:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 04:01:00 KhrzXuhz
>>54
wikiの管理人さんかな?
個人的には今のままでもいいけれど、R18が増えてきたら分けるか、タイトル横に注釈があった方が分かりやすくていいと思います。
でも、本文の前の作者のコメントを読むのも好きな人もいるかもしれない(自分はそう)
>>57
>>58が書いてくれてる理由もあるけれど、大半の人はウザイと思ってるんじゃない
個人ブログじゃないんだから、質問された事へのレスや最低限のレス以外はいらないと思う。
誘い受けは前のスレでも出たけれど、背中を押してやる位ならいいけど過度なかまってチャンは嫌われる
64:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 04:08:08 5lfEj68E
>>36
はじめと池田のも南浦と睦月のもすごく良かったよ
どっちも続きがあるなら見たいって思える内容だったと思う
菫→照咲の咲視点にも期待してるよ
>>49
内容は良いと思う
改行をもう少し入れたら読みやすくて良いんじゃないかな
>>54
分かりやすいに越したことはないと思う
>>58、>>63
SSの内容を語り合いたかったりするわけだけど
そのぐらいなら行き過ぎない限りは問題ないのかな
というか俺は結構相手の返事に期待してしまってる
65:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 04:09:41 43FHqmy3
代行していただけたようですね。
ありがとうございました。たいへんお邪魔いたしました。
66:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 04:21:11 p+iMvHBC
>>64
>内容は良いと思う
>改行をもう少し入れたら読みやすくて良いんじゃないかな
小ネタも碌に書けないヤツが何を偉そうにw
67:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 04:55:36 jjyhv0jg
キャプテン「仲良く仲良く」
68:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 07:08:44 L7WXa54t
首輪着けて四つん這いで散歩させられる一。
69:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 08:08:32 nsBI+cRd
夏休みの無駄な討論でスレ流し以外は荒れているとは感じられないから
このままで良いよ。ここでまたあーだこーだで荒れたくない。
70:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 08:13:53 nsBI+cRd
と思ったらもう遅かった
71:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 12:36:26 5lfEj68E
>>66
じゃあ、お手本お願いします
72:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 12:39:59 4MT7aRrb
>>36
GJです!!
前スレのコーチ・藤田、菫照咲シリーズ、ナンポ・むっきー、はじめと池田、全て読ませてもらいました。
まさか、全て同じ職人様だったとはww
恐れ多いですなw
いろいろなカプですが全部面白かったです。
見る側としては自重しないでバシバシ投下してくれって感じですね。
73:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 12:54:00 WEToXJ+M
ここって部長関連の話題は荒れるから禁止なの?
夜に部長とまこのSS投下したいんだけど、ここじゃダメなの?
74:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 12:57:59 46T8TFH3
ここでいいよ
75:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 13:28:23 4MT7aRrb
さあ、自重しないでどんどんどうぞ
76:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 13:30:26 FIt4OZ2a
>>73
待ってましたぁ!!
77:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 13:34:29 9foMFbKu
>>36
GJ!!
南浦さんとむっきー、最高です!
朝から良いものを読ませて頂きました。
ってか、池田と国広くんとか照菫咲シリーズとか、コーチとプロとか、全て同じ作者さんだったんですね!
こんなに沢山の物語をわずか数日で書き上げるとは。
だいたい全部読ませてもらいましたが、素晴らしいの一言につきます。
SSやキャラクターごとに微妙に文体が変わってるのも良いですね。
これからも期待してます。
あと、読み手のうちの一人としてはSSは複数の職人が一切自重しないで1日に沢山投下してくれても、それはそれで読む楽しみが増える訳で幸せなんだが…
何だか長々とすみません。つい興奮してしまって・・・
78:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:08:59 CgxQ1ktE
1日に何度も同じ作者が投下すると他の作者が投下し辛いってのはあると思う。
1日一作くらいで後は様子みる、くらいがベストでは?
誘い受けについては、背中押すくらいの感覚なので気にならない。
逆に「○○書いてくれ!」「○○分が足らない…」は誘い攻めなのか?w
俺誘い攻めタイプだわw
>>73
全裸待機する。
79:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:09:15 43FHqmy3
百合漫画の話してないくせにレビューの人を叩く奴って何なんだろうね
ただ単にスレを荒らしたいだけなんだろうな
百合漫画の話をできる人、こっちのスレに集合しましょう
スレリンク(comic板)
レビューを叩いてる荒らしを追い出すため協力お願いします
百合漫画の話も振らずにただ叩くだけの人が一番の荒らしだよ
80:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:26:18 nsBI+cRd
悪いけどID:43FHqmy3あんた自分が投下した後もよく割り込んでいたよね?
いい加減頭来たんだけど二度と来ないでくれない?迷惑だから普通に。
81:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:28:37 43FHqmy3
投下や割り込みとはどういうことでしょうか?
よくわかりませんがもし何か失礼があったのならお詫びいたします。
ですが、せっかく書いた文章を無視されたり
長文ウザイとか他所でやれとか言われた時の不快感はみなさん覚えがあると思います。
現在まさに、せっかく書いたレビューを叩いてくる荒らしが沸いていますので、
>>79のスレで撃退に協力していただければ幸いです。
82:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:34:27 5lfEj68E
>>80
そいつには触れるな
アニメスレでも荒らし扱いされてた奴だ
何言っても無駄だから無視するか要望どおりにするしかない
83:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:36:48 rf1qKDQC
>>81
同じ百合好きとして協力しに行くよ
84:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:41:11 JJt6Fq6N
無差別カプで連続投下してくれたおかげでカプの幅は大きく広がったっていうのはあるけど…
>>73
気にせずやっちゃいなよ。
王道カプを自粛する必要なし
85:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:52:46 43FHqmy3
>>73
まこは人気ないのでセット売りされた部長の価値まで下がらないか心配ではある。
普通は部長の相手はキャプテンか、それかせいぜいタコスだろう。
部長の価値を下げない自身と、もし失敗作になった時に責任を取る覚悟があるならいいと思う。
>>83
ありがとう。みんなもよろしくお願いします。
姉妹スレとして一緒に百合スレ荒らしを撃退しましょう。
86:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 14:55:54 mxs8TiZz
不人気云々なんてヘテロの馬鹿オタしか使わん言葉吐くあたりただのアンチがバレバレ
87:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:02:15 JJt6Fq6N
>>85
底が割れたな…
88:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:03:16 43FHqmy3
部長とまこで萌えるのは無理です
まこはドムとでも絡めばネタとして面白いと思う
89:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:05:25 rf1qKDQC
>>88
久まこがあってもいいじゃん
90:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:13:52 lpm3xrEA
よし今のうちに
一時間阻止されなかったら和は衣の嫁
91:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:14:41 46T8TFH3
>>88
苦手なら読まなければよいのでは?
自分の意見だけを押しつけるのはよくないだろ
92:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:15:19 tLSMyhRd
人気云々は関係ない
書きたい時に書きたいカプを書けばいい
ただそれだけ
93:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:20:39 43FHqmy3
じゃあ俺はのど衣を要求する
94:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:49:14 aRy/Kuvd
普通に久まこ大好きだが
…このスレ荒れてきた…?
ほのぼのしたここ好きなのに…
95:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 15:50:05 0dmEekLm
>>94
一人が粘着しているだけだから放置してれば普段どおりだよ
96:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:00:03 5lfEj68E
>>73
部長まこはwikiにもいくつかあるだろう
つまりはそういうことだ
97:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:02:25 dLXUDYkq
百合漫画スレのごたごたをこっちにまで持ってくるなよ
なにが姉妹スレ(笑)だ
98:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:04:55 43FHqmy3
>>97
でもせっかく書いた力作のSSをウザイとかキモイとか他所でやれとか言われたら腹立つでしょ?
それと同じで、せっかく書いた漫画レビューにケチつけられたら腹が立つ気持ちはわかってもらえると思う
99:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:08:00 dLXUDYkq
>>98
せっかく職人さんが書いてくれた力作のSSが他所からの関係ないレスで流れる方が腹立ちます
100:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:27:36 PTbL7wMa
衣ちゃんが「さ~わ~る~な~」と涙目で訴えかけてるよ
101:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:29:20 rf1qKDQC
>>98
それはわかる
102:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:45:50 JJt6Fq6N
>>98
わからなくはない。けど貴方の狭量なレベルでの話なら仕方ないとも思うよ。
人に読んで貰うものを書くつもりなら、不快に思うかも知れない誰かの事もこうりょしても良いんじゃないかな?って思うよ。
これ以上はスレチだし荒れそうだしごめんなさい。
103:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 16:57:20 43FHqmy3
>人に読んで貰うものを書くつもりなら、不快に思うかも知れない誰かの事もこうりょしても良いんじゃないかな?って思うよ。
気に入らないなら読まないという選択肢があるはずだろ?
わざわざ読んでおいて「ウザイ」「他所でやれ」などと文句を言って雰囲気を悪くする奴の気がしれない。
それに百合漫画スレはもともと漫画のレビューが重要なスレだった
それなのに長文レビューうぜえとか言われる意味がわからない
104:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:03:32 43FHqmy3
少しでも共感していただける方は応援よろしくお願いします
スレリンク(comic板)
さしあたっては
・他人の代行依頼を晒している荒らしを撃退
・百合漫画の話をすることで、漫画の話をせず晒ししかしない荒らしを間接的に追い込む
・レビューをうざいとか言ってくる荒らしを撃退
を目標にお願いいたします
105:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:04:43 5lfEj68E
>>103
>気に入らないなら読まないという選択肢があるはずだろ?
お前に対する文句を無視するって選択肢もあるよ
つーかこれ以上ここを巻き込むなよ
お前の味方したい奴がいればもうとっくに向こうのスレ行ってるから
106:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:08:15 43FHqmy3
何人か来てくれてるっぽいので、その点は感謝している。
おかげで「レビューうぜえ」派を着実に追いつめてると思う。
107:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:25:16 rf1qKDQC
俺も今そっちで頑張ってる
みんなも百合スレの秩序守るため参加しよう
108:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:26:49 G+BkKOqk
>>107
もうずっとそっちに行ってこっちには戻ってくるな
109:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:40:41 FIt4OZ2a
>>73
この変な流れは華麗に無視して久まこSS投下するんだぞ
正座して待ってるから!
110:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:51:22 43FHqmy3
おかげさまでほぼ勝負あった模様。
助けに来てくれた人、ありがとうございました。
麻雀って楽しいよね!
111:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 17:54:03 tLSMyhRd
>>73
全裸で待ってるからな!
必ずだぞ!
112:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:13:14 JJt6Fq6N
>>73
夕飯と酒の肴作りながら、部屋飲みはして寂しくまってるよ。
酔いつぶれるまでに頼む
113:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:13:18 nsBI+cRd
ID:43FHqmy3まだ居たのかよw自分の作品を罵られたりでもしたのか?w
腹が立つんなら次の作品をもっと良いものにしてやると昇華すれば良いだろ
SSに限らず皆そうやって生きてるんだよ。とりあえず君の作品を見せろ
ここと関係の無い作品の事をいつまでもダラダラ言うつもりなら本当もう来るな
114:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:16:29 43FHqmy3
>>113
悪いが俺はSS書くのが専門じゃないんで。
百合漫画スレの件は上手い感じにレビュー叩きを撃退できた。さんくす。
115:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:19:10 832tK7Xs
こっちには荒らしは早めにIDNGして放置するという風習がないのか?
ID:rf1qKDQCは凄く自演臭いから別として、他の人達はなんであんな見るからに痛い子を相手にしてるんだよ
116:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:23:30 nsBI+cRd
>>73さん
もう流石に待ちきれないよ・・・
117:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:28:41 qDXk+DJZ
NG入れてるからアレだが、百合漫画スレでレビューがなんちゃらって
奴か?
真性だから触るなってw
少しでも百合臭がする作品のスレで、しつこく貼るだけのマジキチだし
118:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:40:11 43FHqmy3
せっかく書いたレビューを叩いてる奴らを追いだすことには成功したので
しばらくは大丈夫だと思います。応援に来てくださった方、ありがとうございました。
これでレビュー書いてもウザイとか他所でやれとか言われなくなると思います。
レビュー書くなっていうのは、このスレで言えばSSの感想書くなって言ってるようなものですからね。
119:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:43:44 mRF14kB2
死ね
120:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 18:48:52 rf1qKDQC
>>118
レビューを叩いてる奴らは徹底的に追い出したからもう大丈夫でしょ
121:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 20:48:48 wNfSE/5S
いきなりスレが止まったなぁと思ったら
容量MAXになっていたのを今の今まで気付かなかったでござる、の巻
122:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 22:00:36 kv0kdLJJ
南浦とむっきーの続編投下します。エロなし3レス失礼します
123:数絵・睦月1
09/10/24 22:01:23 kv0kdLJJ
「この白のスカートとか、数絵に似合いそうだね」
「そうでしょうか?」
私が手に持っているファッション雑誌の写真を指差しながら、うむ。と隣でうなずくのは、先日私の恋人となった津山睦月さん。
私にとって初めての恋人…
そう、恋人。
その二文字を頭の中に思い浮べると、心臓がトクンと音を立て、頬が赤く染まってゆくのが分かる。
「数絵、どうかしたの?顔が赤いみたいだけど…」
私の様子を心配した彼女が横から顔を覗きこんでくる。
「…っ!あ、いや…何でもありませんっ」
ち、近いっ。距離が…
「そう…?」
「ええ…」
何でもない訳では無いのですが…
心臓がドキドキしっぱなしで胸が苦しいです。
先日、彼女と再会をしてから二人きりで会うのは今日で二度目。
一度目は私にネット麻雀を教えてくれたあの日。
その後、会えない日は電話やメールで連絡を取り合った。
そして、ついこないだの電話でお話をした際に、ようやく私達は名字ではなく、下の名前で呼び合うように…。
睦月さんに関しては、ため口で接してくれるようにもなった。
数絵もため口で良いよ、とは言われたものの、普段から同い年の人と会話をする時でさえ、敬語を使ってしまう私には、どうしてもその高いハードルを越えることが出来なかった。
まぁ、仕方ないか。と彼女は許してくれたけれど…
124:数絵・睦月2
09/10/24 22:02:19 kv0kdLJJ
それにしても…
チラッと彼女の方に目線を向ける。
「ふぅ…」
そして、思わず溜め息がこぼれてしまう。
今だにこういったシチュエーションは慣れませんね。
いつか、これに慣れる日は来るのでしょうか…
その時、急に睦月さんに肩をぎゅっと抱かれた。
「え…っ、あの、睦月さんっ?」
突然の不意打ちに焦り、声が一段高くなる。
「数絵、私と一緒にいるのってつまらない?正直に教えて…?」
少し、寂しげな目で彼女は私に問う。
「いや…そんなことはっ」
「じゃあどうして静かになっちゃうの?」
「それは…」
「うん」
「む、睦月さんと一緒にいると、緊張して頭がいっぱいいっぱいになってしまうんです…っ!それで、上手く喋れなくなっちゃって…」
少し間が空いてから、睦月さんの顔が徐々に赤くなっていった。
「あ…、そうゆうことだったのか…」
「え、ええ…」
私は恥ずかしくなり、手に持っていた雑誌に顔を隠しながら、小さい声で謝った。
「睦月さん…あの、不安にさせてしまったのなら、ごめんなさい」
「こちらこそ変に疑ってごめんね、数絵。」
「いえ、良いんです…」
沈黙が生まれ、時計のカチコチと動く針の音が部屋に響く。
先にその沈黙を破ったのは睦月さんだった
「ねえ、数絵?」
「はい…」
「キス、しても良いかな…?」
「はっ?えっ…!」
驚いてバサッと床に雑誌を落としてしまった。
125:数絵・睦月3
09/10/24 22:04:01 kv0kdLJJ
「駄目?」
「いや…駄目ではないですけど、でもっ…恥ずかしい…」
カァッと顔に血が昇り、睦月さんを見つめていたはずの目が、あちらこちらに泳ぎ始める。
「んんー。じゃあさ…」
すっと、目の前に睦月さんの手のひらが近づいてくる。
そして、私の目を覆われてしまった。
「これで良い?」
暗い。
何も見えなくて戸惑う…
「あの…?睦月さ…んんっ!」
そうして何がなんだか分からないまま、一瞬だけ私の唇に柔らかくて温かいものが触れた
やがて、視界をが明るくなり、目の前には頬を赤くしてちょこんと、正座をしている睦月さんの姿があった
「む、睦月さん…今、キスしたんですか…っ?」
「うん…」
それから、ふわっと体を引かれ彼女の胸の中に納まる私。
「睦月さん、どうしてあんなやり方で…?」
「だって数絵、私の顔が近づいたら余計に緊張して頭が真っ白になるでしょ?」
「まあ…確かにそうですが…」
「それに…」
彼女が耳元でささやく
「緊張してるのは、私も同じだったんだからね?」
「あ、そうだったんですか…」
彼女のその言葉に、また心臓が大きく跳ね上がった。
「うん。ゆっくり、一緒に進んでいこう…」
「はい…」
私は嬉しくなり、彼女の胸に顔を埋める。
この人となら…
この人となら、これからもきっと上手くやっていけそうです。
終わり
126:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 22:24:56 1ii8QgXs
>>125 GJ!すごい筆量ですね。私はあまりたくさん書けないので羨ましいです。
127:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 22:29:22 jjyhv0jg
ここでまさかの「部長×咲」投下。なんという誰得!
時期は県予選終了後。
部長視点で
128:部長×咲1
09/10/24 22:30:49 jjyhv0jg
放課後。
県予選の優勝の余韻はほどほどに、次は全国大会に向けて気合いを入れ直した練習は本日も無事に終了し
「本棚の整理をしたいから」
なんて理由をつけて後輩たちを先に帰らせた私は一人、部室に居残っていた。
「合同合宿やら生徒会やらで色々あったからね」
なんて一人ごちてたそがれていた。
たまには一人で勝利の余韻をゆっくり噛み締めたかったのだ。この部室で。
「思えばこの部屋とも三年間の付き合いになるのね」
一年の時にはたった一人で打ち続けていたこの麻雀部。
二年の時にはまこと二人で。
そして今。
まさかこうなるとはさすがの私も予測がつくはずもなかった。高校生活の間には全国出場はおろか、大会出場さえも叶わない一抹の夢だろうと半ばあきらめていたのに。しかも団体戦。
もしもタイムマシンがあるのなら、あの頃たった一人でこの部室で麻雀を打ち続けていた私に教えてあげたい。
『今は最悪でも必ずそれには意味がある。その悪待ちは絶対オリちゃだめよ』―と。
二年も待ったが、たったの二年だ。たったの二年でたった一人だった私が夢の全国大会に出られる。
まこ、和、優希、須賀くん・・・そして
――「咲」
「はい・・・?」
129:部長×咲2
09/10/24 22:33:09 jjyhv0jg
私以外誰もいないはずの部屋に別の声が響いた。そう彼女こそが私の夢への架け橋をつないでくれた最後の一人。宮永咲。
「和たちと帰ったんじゃなかったの?あ、忘れ物ね」
「あの・・・えっと途中まで帰ってたんですけど、今日は部長が「本棚の整理をする」って言ってたのを思い出して・・・」
「ああ。まだここに読んだことない本があったのね」
「はい。あと、私の名前を呼んだのが聞こえて」
―あら聞かれてたのね。ちょっと全国にいけるのが嬉しくて一人で後輩の名前を呟いてた・・・なんてなんだか気恥ずかしくて言えないじゃない。
「あの、部長」
「ん?」
「私を麻雀部に入れていただいてありがとうございました。私・・・和ちゃん京ちゃん優希ちゃん染谷先輩、それに部長。みんなのおかげで麻雀の楽しさを思い出させてもらいました」
「咲」
「はい?」
「ありがとう」
優しく、それでいてぎゅっと抱き締めてみた。私の腕にすっぽり収まる小さいこの身体は、対局時にあの奇跡のような闘牌を魅せる人物と一緒とは思いがたかった。
お礼を言うのはあなたじゃなくて私なのよ。あなたのおかげでこの三年間は無駄じゃなかったって思えた。
「ぶっ部長・・・?」
おどおどしながらも私を振り払うことなくされるがまま。ほんとかわいい後輩たちに恵まれたわね私は。
「私の悪待ちも捨てたものじゃなかったわね・・・本当に」
「え?」
「・・・咲」
「は、はい?」
「全国。頑張りましょう」
「・・・はい!」
綻ぶ花のように咲いた笑顔に私はもう一度彼女を抱き締めた。
130:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 22:35:19 jjyhv0jg
以上。エロなくてすまん。
部長と咲は共に本好き同士仲良くしてたらいいと思う。年上の部長に姉を重ねて甘えてみたりすればいいと思う。
完全なる俺得なので異論は認める。
131:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 22:46:04 p+iMvHBC
>>130
GJ
この日を待っていた
132:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 22:48:53 onsa0YH+
>>130
久咲を一人締めなんて狡いじゃないか
ほのぼのGJ
133:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 23:20:40 8LfiRDau
>>130
同志よ
久咲を書いてくれてありがとう
134:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 23:37:55 tLSMyhRd
>>130
誰得じゃねぇ…俺得だ!
GJ!
135:名無しさん@秘密の花園
09/10/24 23:54:49 9z+0lhUj
>>130
なんという俺得
久咲は全然アリだと思ってる
GJ
136:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 01:59:06 LmmMhQJu
>>130
本好き同士ってとこがいいな。後、姉と重ねて甘えてみるとこもいい。
ごめん、素直に言うと文章も含めて全部よかった。GJ!!
137:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 04:21:31 tU6HX8lQ
>>125
GJ
なんか南浦がめちゃくちゃ可愛く見える
>>130
こっちもGJ
部長×咲も良いな
変に百合っぽくないのもこの2人らしくて良い
続きがあるなら期待してるよ
138:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 06:08:02 Wh0s6LM1
URLリンク(ranobe.com)
139:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 08:37:17 5qUYkvin
ワハハ新婚旅行はどこにするんだ、ゆみちん。
140:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 08:41:13 PJrfRmt6
>>125
続き書いて~
141:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 09:02:12 PrB02H7W
>>130
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
142:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 15:22:33 94ZUj7Jg
照SS投下します。
元ネタは吉田拓郎の歌、「望みを捨てろ」。
薫→照→咲の定番です
143:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 15:23:42 94ZUj7Jg
望みを捨てろ
私は一人になりたかった。強さを求めるが故に全てを失ったのだ。
今さら誰とも仲良くしたいと思わなかった。一人になりたかった。
私に妹などいないのだ。向かってくるものは皆、敵だ。ただ屠るだけだ。
確かに私にはかつて姉と妹のあるべき感情を越えた妹がいた。しかし今はいない。
彼女はもう別の者と愛し合っていた。新聞とテレビで確認しただけだが、私にはわかる。
彼女は私を忘れてしまった。もはや私にとってただの敵に過ぎないのだ・・・。
いや、私から彼女・・・つまり咲を捨ててしまったのだ。私が拒絶したのだ。
彼女の私を超えるかもしれない強さに恐怖、嫉妬して私は咲を拒絶した。
そのときの私は幼かった。しかし幼い日の過ちであっても取り返しはつかなかった。
私は咲と離れた。念願の強さを手に入れた。しかし、どこかむなしさがあった。
私が本当に求めていたものはこれではなかったのか。別のものだったのか。
私は最近そう考え、悩むようになった。だが、今さら考えても後の祭りだ。
今の私には強くなること以外の幸せが、必要とするものが、生きがいがわからない。
誰かを愛することなどその邪魔になるだけだ。私は私だけを好きでいればいい。
私は一人でいたかった。もう誰も愛さないために。
望みを捨てろ、望みを捨てろ。
私は一人でいたかった。しかし私は一人になれなかった。
避けてきたはずなのに、逃げられなかった。私は一人になれなかった。
私を愛してくれる奴がいた。私を理解しようとしてくれる奴がいた。
私はそいつを幾度と無く突き放そうとした。でもそいつは離れなかった。
そいつが言うには、私は柄でもないのに無理して無愛想にしている、らしい。
そしてそこが可愛らしくて好きなんだと。訳がわからない。
自分の前では本当のお前を見せてくれ、とそいつは私に言った。
そいつ・・・私のチームメイト弘世薫は私を愛してくれていた。
私は一人になれなかった。結局私も誰かに愛されたかったのだ。
私が本当に好きな相手ではないというのに。私は薫から離れることは出来なかった。
私は一人でいたかった。でも一人になれなかった。
望みを捨てろ、望みを捨てろ。
144:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 15:25:26 94ZUj7Jg
私は二人になりたかった。二人になりたい、一人だった。
私は自分でもどこに向かおうとしているのかわからなかった。私は二人になりたかった。
テレビで全国大会の特集番組があり、その日は神奈川県、大矢海星高校と
長野県、清澄高校の回だった。清澄高校・・・・・・。
清澄高校が同県の鶴賀学園という高校と練習試合をしている様子が放映された。
清澄高校のメンバーはやはり大したことはなかった。なんら見るべきところは無い。
そもそもその場にいる誰一人として強い、とは思えなかった。ガキの遊び場に見えた。
・・・ただ一人、宮永咲を除いて。咲は圧倒的な強さを発揮していた。
『ツモ、リーヅモ嶺上開花、混一色、中、ドラ4、三倍満です』
『・・・相変わらずえげつないっすね・・・。やってらんないっす・・・』
他の塵芥、名も無き芥子粒ども相手に、戦意喪失させるほどの無敵さを誇っていた。
あの泣き虫で気弱の咲がここまで成長するなんて。
私が昔教えた嶺上開花を武器としていた。覚えていてくれたのか・・・。
私は他のメンバーもいる手前、いつもの無表情、無感情を装っていた。
しかし、咲がアガる度に小さくこぶしを握り、聞こえない声で、よし、と言った。
相手のリーチの時には心の中でハラハラドキドキしていた。
・・・やはり私には咲への思いを捨てることは出来ないのだろうか。
結局咲は2位に5万点以上の差をつけその半荘のオーラスに入った。
もともとの力量が段違いな上、この点差だ。勝利を確実なものとしていた。
ところが次の瞬間、信じられないことがおきた。
『カン!・・・もいっこ、カン!もう一つ・・・』
『・・・ロン。その二個目の1筒・・・それだ、チャンカンだ』
暗カンでロン?ということは、まさか・・・
『国士無双、親の役満48000、逆転だ、悪いな、全国に向けて弾みをつけたかった時に。
ま、これが全国大会じゃなくて良かったな。さ、気を取り直して次の半荘に・・・』
『や、やったぜユミちん!一矢報いた!鶴賀の反撃開始だ!』
役満を決めた側の生徒たちが歓声を上げる中、咲は呆然としていた。
くそ。クズのくせに咲にあんな悲しい表情をさせるなんて許さん。私は怒りに燃えていた。
気がつくと、握っていたこぶしでテーブルを思いっきり叩きつけていた。
チームメイトの飲んでいたお茶がこぼれて私と薫以外にかかり、パニックになっていた。
そんな中、薫は私に冷静に話しかけてきた。
「やけに肩入れしていたな。やはりあの宮永咲、お前の妹・・・」
「いや、私に妹などいない。前にも言ったろう・・・」
「・・・そうか。その割にはやけにお気に入りのようだな。お前の顔が輝いていた。
私といる時にはそんな表情は見せてくれないのにな。ふふ、少し悲しいな」
「・・・・・・・・・」
・・・薫にはばれていた。私の僅かな変化が。
私は二人になりたい一人だった。誰と二人になりたいのか、整理がついていなかった。
私を愛してくれる者に背を向け、私を愛していない者の方を見ている。
だから私は結局自分のせいで一人だった。二人になりたい一人だった。
望みを捨てろ、望みを捨てろ。
145:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 15:28:43 94ZUj7Jg
私は一人になりたかった。私は望みを捨てたかった。
どれだけ大勢の友がいようが、本当の勝負どころ、大事な決定の際は、やはり一人なのだ。
求めようが求めまいが、誰でも最後は一人なのだ。だから望みを捨てたかった。
『ツモ。四カンツ、全部暗カンなので四暗刻。ダブル役満。全員トビで終了ですね』
『・・・・・・うむ、今日はこれくらいで勘弁してやろう』
『・・・ワハハ、睦月ワロス』
咲が敗れたのは最初の一回だけで、後は誰を相手にしようが完勝だった。
清澄の他のメンバーも最終的に大きく勝ち越した。県代表だけあり、やはり地力はあった。
野球で言うなら、初回に1点は取られたが結局15対1くらいで大勝、そんな内容だった。
燃え尽きて白い灰と化した鶴賀の5人を背景に、清澄の選手のインタビューが行われていた。
咲以外の選手のインタビューなどどうでもよかった。興味など全く無い。
そして、ついに咲のインタビューとなった。
『宮永選手は、全国大会ではどの選手と対戦したいですか?』
私の名前が当然出るものと思ってワクワクしていた。だが・・・。
『はい。鹿児島の神代さん、東東京のガイエルさん、宮城の田中さん、そういう強い人達です!』
・・・あれ?咲、肝心な名前を忘れているぞ?どうしたどうした?
『ナンバーワン選手である宮永照選手については?同じ名字ですが、何か関係でも・・・
いや、ないですよね。照選手自身が否定していましたからね。
・・・ま、それはともかく、宮永照選手に関してどう思われますか?』
『・・・はい。とても強そうですが、対戦できるなら、優勝のために、絶対勝ちたいです』
アナウンサーの質問に答えた後、とたんに咲の表情が暗くなっていた。
そうか。咲は私のことが嫌いなのか。それは当然だな。私のせいだ。
私が咲を避けて、否定したのだ。妹などいない、と。
今さらあれは私の愛する妹だ、とは誰にも言えなかった。
そのおかげで私は念願の一人になれたのだ。むなしさだけが残った。
私はそれ以上咲の悲しそうな表情が見ていられず、部屋を出た。
やはり私たちはもう何も関係は無いのだ。憎しみ、戦いあう敵なのだ。
もう仲良くなどなれないのだ。望みを捨てろ。そうすれば楽になる。
望みを捨てろ、望みを捨てろ。
146:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 15:29:29 94ZUj7Jg
望みを捨てろ、望みを捨てろ。
私は屋上の自分の好きな場所に一人でいた。今は一人でいたかった。
咲とあの原村和、本当に仲がよさそうだった。あの二人、どこまで行ったんだろう。
まあ、もう私には関係の無いこと・・・そう思っていると、人が来た。
「・・・薫か。何の用だ」
「照。テレビは最後まで見ないと。途中で抜けちゃ駄目だろ。あの後面白かったぞ」
面白い?こいつの面白いは信用できないからな・・・。
「宮永咲が絶対勝ちます、って言った後にこう続けたんだよ。
勝ったらお姉ちゃんと仲直りして、また一緒に暮らして、思いっきり甘えたいって。
だって私は今でもお姉ちゃんが大好きだから、だとよ。よかったな照。
それにしてもよくあのまま放送したよな・・・。なあ照、お前先鋒やめて大将になれよ。
お前がやるって言えばあの金髪は所詮お前より弱い。あっさり譲るだろうよ」
咲。お前は強くなったのに私は弱いままだ。私は望みを捨てられそうに無い。
「・・・いや、先鋒のままでいい。咲と戦うなんて、憎み合うなんて・・・。私には無理だ。
でも、副将にならなってもいいかな。あの原村を粉砕してやるのもいいな。
原村とどっちが咲にふさわしいか、麻雀でケリをつけるのも悪くないな」
「ふふふ、そうか。なら私が大将になるとするかな。お前を虜にしている
宮永咲を倒してやるのも面白いな。どっちが照にふさわしいか、麻雀で決着を・・・」
そして二人で笑いながら部室へ戻った。すっかり気分は晴れていた。
この後どのような運命が待ち受けているかわからないが、私は私らしくあろう。
「あ、薫、誤解するなよ、私に妹などいないからな・・・・・・」
望みを捨てろ、望みを捨てろ。
147:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 15:30:32 94ZUj7Jg
終わり。
やはり照は少し暗いほうがいいな
148:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 15:46:33 Wh0s6LM1
乙
薫じゃなくて菫なww
149:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 16:58:01 aIct4bIt
やべ、オレも間違えてた…
ずっとカオルさんだと思ってたらスミレさんでしたか…orz
ついでに苗字も普通はヒロセって読むんだね
全力でグゼだと思ってた。やたら語呂がいいから疑いもしなかったよ…
グゼ カオル
ヒロセ スミレ
一文字も被ってねーじゃんっ!いまさら脳内再生修正できねーよ!どーすんよ、オレっ!
ありがとう>>148、2ヶ月を超える読み違いに気付かせてくれて
150:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 17:21:16 mEPulWey
名前もロクに分かってないキャラをSSに登場させるとか
151:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 17:37:31 dDq//fOM
「加治木ゆみです。
普段はヘタレな私ですが
今日はお酒の力を借りて、普段言えないことを言いたいと思います」
『どうしたんだモモ。
まだ触ってもいないのに、お前の果汁がどんどんあふれ出てくるぞ
モモは本当にエッチな子だな』
「言ってみてぇ~!
でも実際はいつもかじゅの果汁を搾られてるんですけどね~・・・」
152:130
09/10/25 19:00:23 GZtXnGc9
ごめ、完全俺得だと思ってたから続きなんて全く考えてなかったよ…
部咲はどうもエロというよりも、よくてキス止まりのさわやか百合展開しか思いつかん。
153:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 19:24:02 ypo1JtsG
グゼとかどう考えても読みにくいと思うんだがw
154:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 20:25:35 GZtXnGc9
>>152は>>137へのレス
155:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 20:46:52 NOJBSdmH
毎度ながら流れを読まず行きます
前スレの照咲の後編です
相変わらず長ったらしいけど、生暖かい目で見てやってください
5レス予定
156:照咲 1/5 南場
09/10/25 20:48:20 NOJBSdmH
気が付けば、小鳥の鳴き声が聴こえる。
カーテンの隙間から差し込む日射しに、しぱしぱと瞬きをし、朝の空気を感じ取る。
「ん…朝か」
今日は日曜であり、わざわざ早起きをする必要もないが、二度寝は苦手なので起きることにした。
「ん?」
意識がはっきりし始めて、どこかから聞こえる物音に気付く。
咲かな。
恐らく、お父さんは昼過ぎまで起きることはないだろうから。
部屋を出て、洗面所へ向かう。
ちなみに、この部屋は以前私が使っていた部屋だ。
当時の家具も未だに残されたままで、大した代わり映えもないまま、ただただ時間だけが過ぎていった。
そんな雰囲気を感じる。
多分、あの子のことだから、あえて変えてなかったのだと思う。
あの子は、自分で言うのも変だけれど、私のことが大好きだったみたいだから。
家族の前で改まる必要もないと、寝間着のまま洗面所で顔を洗い、リビングへ行く。
「…」
「……」
前者が咲で、後者が私。
咲は、実に良い姿勢でソファに腰を置き、本を読んでいた。
どうやら、読み耽っているらしく、こちらに気付く気配がない。
それにしても、本なんて読むのか、この子は。
まあ、私の知らない時間があったのだから、それこそ趣味の一つや二つ、あっても当然なのだが。
…ちょっぴり切なかったり。
真剣な読書を邪魔するのも気が引けたのだけれど。
挨拶はしたかった。
「おはよう、咲」
出来るだけ、自然に。
「…あっ、おはようお姉ちゃんっ!」
とりあえず安心。
気を悪くしたりしないか、若干心配だったから。
しかし、
「こらこら」
朝から抱き付かれてしまうとは、予想外。
「えへへっ」
にへらと笑って、私の胸に顔を埋める。
うーん…こんなにコミュニケーションの激しい子だったかな…?
まあ、悪い気はしないのだけれど。
157:照咲 2/5 南場
09/10/25 20:49:52 NOJBSdmH
「本なんて読むんだね。ちょっと意外」
そう言うと、咲はちょっとだけ頬を膨らせた。
「むー…それって私が本も読めないダメな子って意味?」
なんて抗議してくる。
そんなつもりで言ったわけではないけれど。
「ごめんごめん。ちょっとびっくりしちゃって」
主に、その横顔に。
普段は体型もさることながら、幼い顔立ちをしているからまるっきり子供に見えるのだ。
しかし、読書中の咲は、驚くほど神秘的で、私の目には綺麗な何かに見えた。
この子の新たな一面が見られて嬉しいと思う反面、またまた切なかったり。
あえては口にしないけれどね。
「やっぱりバカにしてるでしょー」
頬を膨らせているけれど、本気で怒ってはいない。
現に咲は、既に笑顔だ。
ちなみに現在進行形で抱き付かれていることをお忘れなく。
ついでに頭を撫でておいた。
笑ってる。
「それより、お腹空いちゃったな。何か食べたいものはある?」
埒が明かないので強引に話題転換。
「あ、ちょっと待って。私が作るよっ」
「ん、そう?じゃあお言葉に甘えようかな」
「うんっ、腕に縒りをかけて作るから待っててね!」
「ん、期待してる」
本当は私が作ろうと思っていたけれど、わざわざ咲が申し出てくれたのだからありがたく甘えよう。
しかしまあ…
「~♪~~♪」
鼻歌まで歌って、相当気分が良いらしい。
その様子はまるで、新婚当初の新妻みたいだ。
…そういえば、前に咲が私のお嫁さんになりたいとか言ってたな。
あの子がまだまだ幼かった、遠い記憶だけれど。
158:照咲 3/5 南場
09/10/25 20:52:07 NOJBSdmH
――
―
程なくして、私の目の前には、可愛らしい楕円形の黄身がご飯の上にポンと乗せられたお皿が並べられた。
いわゆるオムライスである。
「…驚いた」
「えへへっ」
「すごいね、咲。私の知らないうちに、すっかり出来る子だ」
そう言うと、あの子は私に寄ってきて、控え目に自分の頭を指差した。
「?」
一瞬、私は両目をぱちくりさせたけど、すぐに理解出来た。
「うん、良い子良い子」
手を伸ばして、この子の頭へ。
咲は"んー"なんて、気持ち良さそうに喉を鳴らしている。
まるで懐っこい仔犬だ。
自意識過剰かもしれないけれど、この甘えん坊な咲は、私だけが知っている咲なのだと思った。
お姉ちゃんの特権というやつだ。
そういう意味では、この子の姉に生まれたことを感謝しなくっちゃ。
ありがとう、お母さん。
ちなみにそのオムライスは絶品で、私の舌を蕩けさせた。
それにお袋の味というか、お母さんの味付けに少し近かった。
将来は良いお嫁さんだね、咲。
…私のお嫁さんってのは、さすがに忘れてるよね?
――
―その晩。
「ね、ねぇ、お姉ちゃんっ」
「なぁに?」
「今日一緒に寝てもいい!?」
なんと、というほど意外でも
159:照咲 3,5/5 南場 またしくじったorz
09/10/25 20:53:44 NOJBSdmH
なかったけれど、驚いた。その勢いに。
何度も言うけれど、この子は甘えん坊なのだ。
今さら不思議には思うまい。
だから、何となく挙動不審なのも気のせいだろう。
まあ、断る理由もないのだし。
「うん、いいよ」
「やったっ。えへへ…」
ただ、
「何で昨日は言わなかったの?」
「え…あ、えと、来たばっかりだし、疲れてるかなって…」
…はは、気を遣われたのか。
ちょっとくすぐったいなぁ。
「別に、気にしなくて良かったのに」
「だ、だってっ…その」
もごもごと、口を濁した。
ん?
これは、違う意味で不意を突けたのかな。
「…恥ずかしかったし…」
「今は?」
「恥ずかしい…」
多分、私はにやけていたと思う。無意識に。
160:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 20:56:02 NOJBSdmH
――
―
かくして、私と咲は一緒に寝ることに。
私は普通にベッドの上で、咲は下に布団を敷いて、という形になった。
「何か、久しぶり…だね」
数年と、数ヶ月ぶりかな。
昔はよく、怖い番組を見た日とか、寂しくなった日は一緒に寝ていたものね。
「うん…咲は、すっかり大きくなったね」
互いにベッドの上に腰掛けて、思い出話に花を咲かせて。
「身長は伸びなかったけれど」
「ちょっ…それ気にしてたのにー」
「あはは」
笑っている。
私たちは、笑っている。
昔のように、自然に、他愛のないことで、幸せに満たされる。
待ち焦がれていた、幸福感だった。
そこで、ふと思う。
「そういえば、あのお下げはやめたんだね」
可愛かったのに。
「あ、その…短くすれば、お姉ちゃんみたいに綺麗にかっこよくなれるかなぁ、って」
あれ、真っ赤になっちゃった。
そんなに恥ずかしいことだったかな。
むしろ頬を赤らめるべきなのは私じゃないかな。
嬉しいのだし。
「あ、あはは…それは買い被り過ぎだよ、咲」
「ううん、そんなことないよ!」
「私にとってお姉ちゃんは格好良くて、綺麗で、私のことを見守ってくれるもう一人のお母さんでっ…その、私の憧れで…それから、それから…」
かぁ、と頬が朱に染まるのがわかった。
照れ臭いのか、私も。
「も、もういいよ咲っ。こっちの方が…恥ずかしい」
「お姉ちゃん…」
「…ありがとう、咲。私のこと、そんなに想ってくれて」
互いに互いが、林檎みたいに紅くなっていた。
何だろう、この初々しいカップルみたいなやり取り。
「…」
「…お姉ちゃん」
この沈黙を打ち破ったのは、咲だった。
恥ずかしいので、ちょっとだけ視線を逸らして言葉を返す。
「何、かな」
「…一緒のベッドで寝ても、いい?」
私は、何も言わずに微笑んだ。
161:照咲 5/5 南場
09/10/25 20:58:21 NOJBSdmH
――
―
咲は、私と一緒の毛布に包まれて、向かい合いながら横になっていた。
手を繋いで、見つめあって。
笑っていた。
囁くように、咲は口を開く。
「…言った通りだったね」
「何が?」
と私。
構わず咲は続ける。
「…姉妹の縁は―そう簡単に切れたりしなかったよ」
思わず息を飲んだ。
…覚えて、いたんだ。
だから、私は
「お姉ちゃんの言うことに、間違いはないんだよ、咲」
なんて、悪戯っぽく笑ってみせた。
「大好きだよ、咲」
「…うん、私も」
今宵の月は、きっと笑っていただろう。
私たちが、笑っているように。
――
―
そうして、私たちは姉妹としての絆を再び結んでゆくのだけれど。
この二日間以降を語るか語らないかは、私の気まぐれ次第である。
御愛嬌。
了
162:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 21:02:09 NOJBSdmH
以上です
SS作者の皆さま、GJ!
楽しませて頂いております!
えー、とりあえず、しくじりすぎorz
今さらですが、携帯打ちで見辛かったらすいません
照咲大好きだよ照咲!
では
163:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 21:19:58 8tzjTfcP
>>147
>神奈川県、大矢海星高校
>東東京のガイエルさん、宮城の田中さん
この辺で吹いてしまった俺は汚れてるんだろうか
164:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 22:01:47 tU6HX8lQ
>>152
さわやか百合展開で良いと思うよ
まあなんか思いついたら書いて欲しい
165:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 23:38:59 5QvGj2Mg
個人の解釈だけど
レズ・百合萌えが18禁にあるのは「エロも扱える」他に
同性愛嗜好が青少年に悪影響を及ぼすとされているからかと
つまり何が言いたいかというと>>530好きなように書け
エロの有無はそんなに重要じゃない
166:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 23:40:33 5QvGj2Mg
>>152宛だった
167:名無しさん@秘密の花園
09/10/25 23:44:43 ZAEtqtGY
話変わるが、久保コーチと藤田プロって高校時代に面識がある気がするんだよなぁ
年近そうだし、一方は名門風越のOGでコーチ、一方は地元出身のプロ
なんか因縁ありそう
そんな感じでだれかss書いてくんないかなぁ
168:モンプチ壱
09/10/26 00:09:19 0tT9vafJ
コソコソ… つSS 透華様 出演:モンプチーズ、ちょっと照菫&咲和ほか
百合分:やや薄なれど、いちゃいちゃアリ エロ質0% ばか度大 3レスほど
スタート↓
***************
「粗忽の系譜」
穏やかに晴れたある秋の日―
「書庫の古記録の虫干し?めんどくせえ、なんで俺たちが」純が不満そうに言った。
ここは龍門渕家、透華がミーティングルームと呼ぶ部屋である。他の者たちは「居間」と呼んでいるが。
「しかたないよ。人手が足りないんだって。とーかもやる気になってるし」
「あいつは面白がってるだけだろ。好奇心旺盛なお嬢にも困ったもんだ…はぁ」
龍門渕家には巨大な古い書庫がある。巷間では「龍門文庫」と呼ばれ、中には膨大な量の文書が保管されている。
鎌倉時代から続くとされる龍門渕家代々の蔵書だ。古記録、古文書、文学書、思想書等々、その種類も豊富である。
無論、写本の類も多いが、中には貴重な原本もあると伝えられている。
古来、龍門渕家当主は情報に重きを置いた。
戦国の小大名であった龍門渕が、今川、武田、織田といった大勢力に飲み込まれずに来れたのは、武勇もさることながら
情報戦に長けていたことが、最も大きい要因である。
ただ明治期以降の当主たちが余り関心を待たなかったこともあり、歴史的に見ても貴重な文献が死蔵された状態だった。
第二次大戦後の混乱で、目録を紛失してしまったのが痛かった。昭和30年代から再調査が開始されたが、現在に到るまで
に分類・解析が済んだものは、全体の三分の一に満たない。時折数名の学者が入るだけで、調査は遅々として進まなかった。
「さあ、みんな準備はいいかしら?始めますわよ!」透華が居間に入ってきた。頭に三角巾、そして割烹着を着ている。
「うわ、その格好…気合入ってんなあ」 「と、とーか、かわいい…(新鮮だぁ)」
「わー、かっぽうぎだー。衣も着るー」 「とーかお嬢様、お似合いです!きまってますぅ」 「…おかあさん」
「ふふん、ありがと。もっとほめてもかまわなくってよ」
くるりんっと一回転してポーズを決めた。アホ毛が三角巾を押し上げている。
「なあ、とーか、俺パスしていいか?」純がため息混じりに言った。
「何をおっしゃいますの!紙って意外と重いんですから、男手は必要です!」
「ぐっ、俺は女っ……はぁ、とーか、ちょっとこっちへ」 「?、なんですの?」近寄る透華。
と、突然、純が透華の頭をむぎゅっと抱きしめた!「うぶぶぶっ、もがーーっ!」奇態な声をあげる透華!
「こいつめっ、どうだ!この純様の豊満な胸は!これでもまだ俺を男呼ばわりするかーー!」 「ふむーーっ!!」
「きゃーっ、お嬢さまあ!だだだ駄目ですぅ!はなしてくださーい!」
あゆむが駆け寄り、どうにかこうにか二人を引き離す。 「ぷはぁっ」透華が大きく息をついた。
「ハァハァ、思い知ったか!この俺様の魅惑のボディを!!」
「ハァハァ、じゅ、純のくせに!やわらかいとか気持ちいいとかっ!どーゆうつもりですのっ!!」パニクっている。
「くせにってなんだ、くせにって!このやろっもう一回…」 「じゅんのくせにってことですわー!きゃーっやめー!」
「だ、駄目ですーっ!だーめーー!!」あゆむが純に抱きついて必死に止める。
「はいはい、そこまで。早く始めないと日が暮れちゃうよ」ポンポンと手を叩き、はじめが二人を止めた。
「そ、そうですわっ。さ、早く始めますわよ!」そう言って透華がそそくさと部屋を出た。衣が楽しそうに続いた。
「それにしても、純ったらいつの間にあんなおっぱいを…」透華は赤い顔でブツブツ言いながら、書庫へ向かった。
「はー…、やれやれ」後に続こうとした純に、はじめが声をかけた。「あ、純。あとで、話、あるから」ニッコリ。
「うっ、は、はじめ…いや国広サン?…怒ってらっしゃる?」
「いや、別に。ただ、ちょっと、あとデ、”話”、あるカラ」ニッコリ。(お、俺はしくったのか…?)
涙目で立っていたあゆむに、ともきがそっと近寄った。トントンと軽く肩を叩き、訊いた。「…どっち?」
「と、ともきさん?え、どっちって?」 「…じゅんととーか、どっちに妬いてるの?」
「えぇっ///!い、いえ、妬くとか私そんな、私はただお二人を…えっと…その…?…ど、どっちなんでしょう?」
「…なかなか複雑w…」そうつぶやき、クスッと笑いながら、ノートPCに何かを打ち込むともきであった。
169:モンプチ弐
09/10/26 00:11:41 0tT9vafJ
* * *
全部はとても無理なので、限られた冊数を虫干ししたが、それでも結構な重労働だった。全員へとへとになって
作業は終了した。で、話は翌日に跳ぶ。いつもの居間でのこと―
「あー…、体中痛え。あんなミミズののたくったような字の並んだ文書なんざ、全部燃やしちまえばいいんだ」
「wふふっ、そーゆう訳にはいかないでしょ」 「でもなんだかんだいって純さんが一番働きましたよね」
「べ、べつに俺は…。それにしたってだ、あんなもん後生大事に取っておいたって、何のメリットもねえだろ?」
「メリットなら大アリですわ!」バァンッと、とーか様の登場である。手に古臭い和綴じの本を一冊持っている。
後に続いて、衣とともきが入ってきた。
「偶然とても興味深いものを発見しましたわ!これを見て頂戴」中央のテーブルに本を置く。
「えっと…『三代龍門公透子記 巻之三』…でいいのかな?」はじめが手に取り、付箋の貼ってある頁を開く。
「…読めないよ」 「衣は読めるぞっ、ほめるがいい!」 「すげえな、衣こんなもん読めんのか?」
「もちろんだ!すごかろうっ!特別になでても良いぞっ」 「こいつめ自慢げにっw」ぐりぐり「痛っもっと優しく!」
「衣に読んでもらって、ともきが入力したものをプリントアウトしたのが、これですわ」全員にペーパーが配られた。
「なになに…、…にひゃくさんじゅうだん、みやながなにがしの…、みやなが?」
プリントには、以下のように記されていた。
~写本 三代龍門公 龍門渕透子記 巻の三 弐百参拾段 宮永某の娘のこと ※( )は虫食い
( )の郷の( )宮永の姓を名乗る( )に( )娘一人ありて側女として透子卿に仕えるものありけり
名を( )といふ そのもの 粗忽にて なにほどもなき平らかなるところにて転びたることたびたび
使ひの道行において惑いたること幾十を数えたりといふ( )……
内容は大体こうだ。三代目女当主 龍門渕透子に仕える者の一人に、宮永某の娘がいた。かなりのドジで、転ぶ迷うは日常茶飯事
だったが、透子に妙に気に入られ側女として仕えるようになった。透子は夜伽の相手にいつもこの娘を指名した。
とてもおとなしい小娘であったが、他の者にはない特徴があった。囲碁、双六等の勝負事に異常なほどの強さを発揮したのである。
「その強さ鬼神の如く也…とーか、これって…」「ふふっ。話は後で。取合えず全部目を通してみてくださる?」
あるとき、領地の山のひとつに鬼が住み着いた。時折、近隣の村々を襲っては略奪等を繰り返した。かなりの手練な上に
無類の博打好きとの噂だった。討伐に当たった者達が二度に渡り撃退され、透子自らが討って出ようとしたところ、例の
側女が進み出て言う。「私めにお任せください。鬼に勝負を持ちかけ、退治てみせましょう」
単身山に乗り込んだ側女は、賭け事で散々に鬼を叩きのめし、約束どおり出て行けと鬼に迫った。逆上した鬼が側女を殺めようと
したところ、潜んでいた透子が勇躍躍り出て、一刀のもとに鬼を切り伏せた。
その晩の睦み事のあと、床で透子が何故それほどまでに賭け事に強いのか問うたところ、この娘は次のように答えたという。
「むつみごとってなんですか?」「ん?この場合はセックスのことだなっ」衣がしれっと答えた。あゆむは真っ赤になって黙った。
その昔、今回と同じように賭け事好きな鬼に苦しめられていたご先祖が龍神に祈願したところ、賭け事の場を支配する力を
与えられたという。ただし、その代償として、一族の女はすべからく粗忽者となる運命を担わされてしまったとのことであった。
…本の話はここまでだった。その後のことは、頁の欠損がひどく、判読不能であった。
「…とーか、まさかとーかはこの宮永某の娘のこと」 「察しの通り、この娘は宮永照、咲姉妹の先祖に違いありませんわ!」
「ばかばかしい、御伽噺だろー?」
「あら、御伽噺がすべて架空の話だとでも?これって妙に生々しくありません?例えばそう、酒天童子のように」
「あー、そう言われれば確かにな…。はじめはどう思うんだよ?…?…おいはじめ、聞いてんのか?」
「ブツブツ…とーかの…とーかのご先祖様と…、夜伽とか…ゆるせない…ブツブツブツ」 「は、はじ…国広サン?もしもし?」
「え?あ、ああごめん。で、とーかは何故これを?この話が本当だとしてそれがどうしたって言うのさ?」
「ふっふっふ、私は!この説話にこそ、宮永姉妹攻略のヒントが隠されていると看破したのですわ!」
170:モンプチ参
09/10/26 00:13:36 0tT9vafJ
* * *
一方その頃、清澄高校 ―
「あ、あちっ、あわわわっ」 「危ない!咲さん!」
お茶を運ぼうとした咲が転びそうになり、和がそれを受け止めた。ポヨヨン。
「ご、ゴメン、のどかちゃん。だめだね私ドジばっかり…直さなくっちゃね」
「いいんです。咲さんは、そのままで」 「え、でも」
「いいんです。お茶なら私が入れますから。これから先も、ずっと、ずっと…」
「のどかちゃん…」 抱き合った体勢のまま、見つめ合う二人。
「ほほう」
「あー…、ふたりともー、お茶冷めちゃうわよー」
「きっともう激甘紅茶になってるじぇー」
「のどかちゃん…」 「咲さん…」 外野そっちのけで見つめあう二人であった。
一方その頃、白糸台高校 ―
ぺちょっ
弘世菫はあきれていた。視線の先には、廊下に突っ伏す宮永照がいる。
「………」 「何故だ、照…」
「………」 「何故、何もないところで転ぶんだ…」
「…違う」 「違う?…何が?」
「こ、これは、…そう、罠だ」
「………」 「………」
「も、もう行くぞ」すくっと立ち上がり、照が歩き出そうとした。「…照、そっちは反対方向だ」
菫は、ピタッと立ち止まった照の手を握り、引っ張って歩き出した。照は俯いてムスッとしている。
ときたま見せる表情だ。とたんに子供っぽくなる。
「照、お前さ、あんまり私から離れるな…」 「………」
返事の代わりに、少し強く手を握ってきた。抗議なのか、恭順なのかはわからなかった。しかし、
(あーもう、なにコイツ!なんなの!かわいい、カワイイッ、かわいいっっ!!)内心、胸きゅんきゅんの菫であった。
* * *
「宮永咲は言わずもがな、ともきの調査によれば、姉の照も相当のドジだとか。先の説話と合わせて考えれば、これは、
そう、いわば ”呪われしドジっ娘の系譜 ”ですわ!!」
「の、呪われしって…」 「すごいんだか間抜けなんだか、よくわからん…」はじめと純は半ばあきれていた。
「…つまり、とーかはこう考えたと…もし仮に宮永姉妹のドジを矯正することができれば…」ともきが言った。
「その通り!逆に、あの魔王、宮永姉妹を弱体化できるかもしれませんわ!!」
「…どーやって?」純が訊いた。 「へ?」 「だから、どーやって?」 「そ、それはこれから考えるんですわ!」
「正直言って、難しそうだよねえ」はじめが言った。「ううっ」
「さ、お茶にしよーぜ。あゆむー、お茶淹れてくれー」 「あ、はーい」 「うううっ」へこむ透華を見て、衣が言った。
「らしくないぞ!そんな落ち込むなとーか!あっちはドジかも知れぬが、おっちょこちょいならとーかの方が上だ!!」
「おお、 そーだな、おっちょこちょいならとーかだよな!」純が同意した。
「そ、そうだよ!おっちょこちょいならとーかが一番だよ!だから元気出して、とーか」はじめが励ます(?)。
「そ、そうですわねっ。おっちょこちょいならこのわたくしが…ってこら!誰がおっちょこちょいですって!!」
最近覚えた乗りツッコミである。
「とーかお嬢様、完璧です!乗りツッコミきまってますー!」 「…GJ」ともきが親指を立てる。
「ふふん、ありがと。もっとほめてもかまわなくってよ!!」 「はは、一瞬ホントに心配した僕が馬鹿だったよ…」
透華はくるりんっと一回転してポーズを決めた。アホ毛がぴゅんぴゅん回っていた。…うららかな秋のある日の出来事であった。
(…とは言うものの、ドジっ娘矯正計画!あきらめませんわよー!!)
*************** 以上 読了感謝
171:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 00:48:44 ixmRW4Rb
>>170
オモローww
門渕のアットファミリーさは以上だなww
GJ!
ところで、読んでいる途中に何故か、朝起きたら小さくなっている純を想像してしまった……
絡み所としてはともきーか衣かな、と思うのだが
小さくなる、ぬこになる――というシチュをそれぞれのカプで妄想してしまうオレは終わっているかもしれないな
172:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 00:51:34 iaGHnV4T
一と池田の続編SS書いたので投下します。
終盤は百合百合してるので、このカプで百合描写が苦手な方はご注意下さい…
173:「くにひろマジック」1
09/10/26 00:52:13 iaGHnV4T
ある日、はじめと電話をしていたらこんなことを言われた。
「今度、華菜の家に行っても良いかな?」
えっ…
なんだってえーっ?!
「べっ別に良いけど…てゆうか、ぜひ!」
あっでも…
ふと、悲しい現実を思い出す
「…」
「華菜?どうかしたの?」
「…うちは親が仕事で居なくても、あたしが学校休みの日は、もれなく妹達も一緒に居るんだ…」
「ああ、なんだ。そんなこと…」
はははっと、電話の向こうから笑い声が聞こえる
にゃっ?そんなこととは…?
「僕は、別に妹さん達が一緒に居ても気にしないよ」
「え…いいのか?」
「うん。まぁ、二人きりになれないのは少し残念だけど、華菜に会えるってだけで僕は嬉しいから…。」
ずっきゅーん!
見事に華菜ちゃんのハートはこいつに打ち抜かれてしまった。
そうゆう恥ずかしい台詞はほんと、反則だし…
「じゃっ、じゃあ次の土曜あたりにでも…」
「うん、了解。」
「待ち合わせ場所はどうするんだ?」
「うーん。そうだねぇ…こないだ、教えてもらった住所でなんとなくは、どの辺に家があるのか分かるけど…」
「やっぱ、ちゃんとどこかに待ち合わせた方が良いんじゃ…」
「いや、少しの間とは言え、妹さん達だけを家に残すわけにもいかないよ。逆に待ち合わせ場所まで連いてきてもらうのも悪いし」
「う、うん…」
「まぁ…そのへんは、うちのハギヨシさんになんとかしてもらうよ。だから華菜は家で待ってて?」
「ハギヨシって、こないだ言ってた例の、執事か?」
「うん、そうそう。あの人は出来ないことなんか何一つ無いってゆうくらい、何でも出来る万能な執事さんだから、華菜の家まで行くのに絶対に道に迷わない完璧な地図くらいは作ってくれるよ」
「へ、へえ…何だか凄いんだな…」
「はははっ。とゆう訳だから、華菜は家で待ってて。ねっ?」
「うんっ分かったし!」
174:「くにひろマジック」2
09/10/26 00:54:43 iaGHnV4T
そして当日。
ピンポーン。家のチャイムが鳴った
「はいはいはいはいっ♪今行きますよーっと」
ガチャリと、玄関の扉を開ける
「やぁ」
そこには、ニコッと天使のような笑顔の、あたしの可愛い恋人の姿がっ。
「ようこそっ!さぁ、あがってあがって」
「うん。じゃあ、お邪魔しま…」
ダダダダダダダッ
ああ…三人分の賑やかな足音が近づいてきた…
「おねーちゃん!誰がきたのっ?」
「あっこのまえの!」
「はじめだし!」
わぁいわぁいと妹達が騒ぎだす…
はぁ。うるさい…
「あははっ。こんにちは。今日も君たちは元気いっぱいだねぇ」
「はじめっ!こっちこっち」
「あそぼーっ!」
「はやくおいでだし!」
三人の妹達が、はじめの腕や足にしがみついてズルズルと部屋まで引っ張ってゆく。
くっ…
いくら妹でも、あんなにベタベタとはじめに触るのは見ていて面白くない…
しかし、すぐにいけないけない!と、あたしは頭をぶるんぶるん振って冷静さを取り戻すよう、自分に言い聞かせる。
いくら何でも妹に嫉妬するのは、華菜ちゃん子供すぎだし…
「まあ、狭い家だけど適当に座ってね。今お茶いれるから」
「うん。ありがとう」
台所に向かい、冷蔵庫からウーロン茶が入っているポットを取出しコップ二つ分注ぎ、続けてオレンジジュースを三つ分、プラスチックの小さなコップにコポコポと注ぎ入れる。
「はじめ、これなあに?」
「うわぁ!おもちゃがいっぱいだし!」
「飴もある!」
ん?なんだ?
後ろの方から妹達の興奮する声が聞こえてきた。
トレーに五つコップを乗せ、居間に戻ると、はじめと妹達がテーブルに沢山のオモチャらしきものを広げて、それをみんなで囲みワイワイと楽しそうにしていた。
テーブルにコトッとトレーを置き、どうぞとお茶を差し出す。
「ありがとう、華菜」
「はじめ、それはなんだ?」
「ああ、今日はみんなに僕の手品を見せて楽しんでもらおうと思ってね。それで、色々と用意してきたんだ」
え、手品…?
「お前、手品なんて出来るのか?」
「まぁ、簡単なものしか出来ないけどね。実は…」
そのまま続けて、はじめが話し始める。
175:「くにひろマジック」3
09/10/26 00:57:00 iaGHnV4T
「僕のお父さんはプロのマジシャンなんだ。いろんな地域を回って、出稼ぎに行ってるんだよ」
「へえ、そうだったのか!初めて聞いたしっ。すごいなぁ」
「まあ、あんまり上手くはいってないみたいだけど…」
「そうなのか…」
「うん。まぁ、そんなことは置いといて、早速始めても良いかな?」
「喜んで!」
うわーっ…
目の前に広がる光景を見てただただ、凄いの一言に尽きる。
はじめの手品は見る者をどんどん虜にしていくのだ
「はいっ。ここに、一つ飴玉があります」
そう言って、はじめは自分の手のひらに飴をちょこんと乗せてあたし達に見せつける。
「今から、この飴玉を君たち三人のうち、誰かの服のポケットに移動させてみせますっ」
にっこりと笑い、はじめは妹達のポケットを指差す。「3・2・1」
カウントが始まり、ゼロ!と言った瞬間にギュッと飴を握り締め、すぐにパッと手を開く
「えええっ?!」
ついさっきまで、そこにあったはずの飴が姿を消していた。
「うわーっ!飴が無くなってるよ!」
「どこっ?どこにいっちゃったのっ?」
「あーっ!あたしのポケットに入ってるしっ!」
わぁーっ!と妹達から歓声があがった。
そんな、妹達の姿を見つめ、はじめもニコっと微笑む。
「次は…」
それからも、はじめの手品はどんどん続いてゆく。
ハンカチをステッキに変えてみせたり、びー玉を手の中で一個から二個、二個から三個へと増やしていったり。
そして、何時間か経った頃…
「すぴーっすぴーっ」
はしゃぎ疲れたのか、妹達はみんな、パタパタと床に寝転がり、眠りについていってしまった。
やれやれ、と思いながら一人ずつ抱えて、寝室へと運んでゆく。
「ふぅーっ重かったぁ…」
「ふふっ。ご苦労様」
「それにしても、はじめ。お前…本当に上手だったな!生の手品なんて、初めて見たし…」
「あははっ。ありがとう。これでも小学生の頃から色々とお父さんに教えてもらってたから、あれくらいのものならいつでもお披露目出来るよ」
「にゃーっ。凄いなぁ…」
「それはそうと…」
じりじりと、はじめの顔があたしに近づいてくる…
その距離、わずか10センチってところだろうか…
当然、華菜ちゃんの心臓はドクドクドクッと大きな音を立て始める。
176:「くにひろマジック」4
09/10/26 01:01:43 iaGHnV4T
「はっ、はじめ?ち、近いよ…」
「ふふっ。二人きりになれたね?華菜」
はじめの、少し企み事をしているかのような意地悪な、でも天使のように可愛い笑顔があたしにどんどん迫ってきた。
「うっ、うわぁ!そんなとこに乗るな!」
「ええー。良いじゃない…僕、そんなに重いかな?」
「いや、重くはないけど…むしろ軽すぎだし…」
首の後ろに腕をまわされ、足を延ばして座っていたあたしの上にはじめが乗っかってきたのだ。
向かい合わせになり、ジッと見つめられる…
いつもは上目遣いになることが多いはじめが、今は少しだけ、あたしより高い位置からこちらを見下ろしている。
「うう…はじめ。…なんのつもりだよっ」
「んんー?華菜はこうゆうことされるの嫌い?」
意地悪な台詞でチクチクとあたしを攻撃してくるはじめ。
「嫌いってゆうか…」
「うん?」
「さすがにこんなことされるのは恥ずかしいというか…」
「ふふっ。華菜、顔が真っ赤になってるよ?」
「お、お前がそうさせてるんじゃないかっ」
「あははっ」
「はぁ…恥ずかしい」
「ねえ、キスしちゃっても良い?」
うっ。だから、可愛いってば…その顔!
「ど、どうぞ…」
ちゅーっ
ああ…
はじめの唇が華菜ちゃんの唇に重なってる…ん?んんっ?!
「痛っ!」
「あっ、ごめん。噛んじゃった♪」
「ちょっ、お前今のわざとだろ!」
「ええー?違うよぉ」
「うそつけ!あ、あんまり意地悪なことすると、さすがにあたしも怒るしっ」
「あははっ。怒った顔も可愛いけどねっ」
「うっ、うるさいしっ」
まあ、本当はちょっぴり…いや、かなり嬉しいんだけどね
でもそんなこと言ったら、ますますこいつの思い通りになってしまう気がする…
「かーなっ。かわいーよっ」
「ふにゃあ…」
はじめに頭をスリスリと撫でられた。
華菜ちゃんは今日も、こいつにいじられまくりだしい…
でも…。
妹達を喜ばせるために、わざわざ道具を持ってきて手品を披露してくれる、そんな優しいはじめの事があたしは大好きだっ!
―終わり―
177:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 01:25:03 XWrwnrDZ
>>168
GJ!
こういうの好きだw
それにしてもマコのセリフが「ほほう」だけなのは違和感がまったく無いな
178:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 01:25:48 VBetIorT
>>162
照咲があるかとこのスレを見るのが一日の楽しみだ。
この二人といえばどろどろしたのがうかぶけど
こういうほのぼのしたのもいいな……GJ!
179:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 03:09:46 EN2lTv3E
>>147
結構良かったよ
というか続きがめちゃくちゃ見たい
>>162
すごく良かったよ
これは続編はあるかもしれないってことかな
それはそうとこれ前スレ122以降の続編?
>>170
先祖の話は何だこれって感じだったけどおもしろかったよ
はじめと井上の話と歩の件が気になる
井上には何事もなかったみたいだけど
>>176
GJ
やっぱりこの組み合わせも結構良い
180:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 06:29:43 vx+E69TM
>>179
そうですね
前スレの>>122→>>471→>>841は全部繋がってたりします
実を言うと前々スレから繋がってたりします
自己主張失礼しました
181:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 07:57:37 iaGHnV4T
早朝から失礼します。
前スレからの
菫→照咲シリーズの続きです。
投下の前に、ちょっとこのSSの説明を失礼します
これは、照の誕生日のお話で、前スレではまず始めに菫視点から、次に照視点。
最後に今、咲視点を完成させたので投下します。
そして今回の咲視点で書いたこの話は、咲が照の元へ行くまでの道程の様子を中心に書いたもので、照の家に着いてからの話はほとんど書かれていません。
なので、前作の照視点を読まないと少し話が分からないシーンがあります
菫視点は読まなくても大丈夫かと思いますが…
そして、一応3人の視点から見た、この物語が今回の投下で完結になります。
終盤は少しシリアスになる一万字越えのロングSSになりますが、次レスからスタートです。6レスほどお借りします
182:菫→照咲 1
09/10/26 07:58:32 iaGHnV4T
部活が終わって、みんなが次々と帰宅していく中、わたしは帰り支度をしながら、あることで悩んでいた。
「うーん…どうしようかなぁ」
「どうかしたんですか?咲さん」
「うわぁっ?!和ちゃん…っ?わたし、今何か言ってた?」
「ええ…。どうしようかなぁ、と私には聞こえましたが…」
「えぇっ!知らない間にわたし、独り言喋ってたんだ…うぅ。恥ずかしい…」
心配そうに和ちゃんがわたしを見て、こう言った
「何か悩んでいるんですか?私で良ければ、お話を聞きますよ。」
「あ、ありがとう!和ちゃん」
「実はね…」
わたしは和ちゃんに、今悩んでいる事について、説明をした。
「そう…。明後日はお姉さんのお誕生日なんですか」
「うん!だからね、内緒で東京まで一人で行って、お姉ちゃんをびっくりさせたいんだあ…
名付けて、お姉ちゃんびっくり大作戦!
まぁ、そのままなんだけどね…
その作戦の計画はほぼ全部、わたしの頭の中で完成していた。
でも、一番肝心な『何をプレゼントするのか』
これだけが二日前になった今日でも、まだ決まっていなくて、わたしはかなり焦っていた。
最近は、放課後に毎日お店に寄って、雑貨や文房具などあれこれ見て色々と考えるんだけど、いまいちピンと来るものが見つからず、何も収穫が出来ないまま家に帰る度に肩を落としていた。
「咲さんっ!」
「ひゃうっ?!」
急に、和ちゃんに手を握られてびっくりした
「それなら、今から一緒に街までプレゼントを選びに行きましょう!」
「えっ?いいの?和ちゃん…今からそんなとこまで行ったら家に帰るの遅くなっちゃうよ?」
「もちろんです!時間なんて気にしません。そうと決まれば、すぐに出発ですよ」
「う、うんっ!」
183:菫→照咲2
09/10/26 07:59:38 iaGHnV4T
そのまま、わたしは和ちゃんに手を引かれて学校を飛び出す。
このままじゃ、当日になってもプレゼントが買えないんじゃないかと不安になっていたところだったので、今の和ちゃんは、わたしにとって凄く頼もしかった。
電車に乗り、和ちゃんに質問をされる。
「プレゼントの参考までに聞きたいんですが、お姉さんは趣味か何かありますか?」
「うーん…趣味かぁ。何かあったかなぁ…。東京のお姉ちゃんの家に遊びに行っても、お部屋の中は必要なものしか置いてない感じだったし…」
「お姉さんが好きなものとかは?」
「やっぱり麻雀かなぁ…?高校を卒業したらプロを目指すんだって。だから、大学に入ったら本格的に麻雀の勉強をするから忙しくなるみたい。」
「そうなんですか。じゃあ、これから忙しくなるんでしたらスケジュール帳とかはどうでしょう?きっと、役に立つと思いますよ」
「スケジュール帳かぁ…うんっ!それだっ。今わたし、なんだかピンと来たよ!それにしようかなっ」
「ありがとう。和ちゃん!」
「いいえ。お役に立てて良かったです」
――――――――
「ここなら、雑貨や文房具など色々揃っていますから」
和ちゃんに言われて、わたし達は街の中心部にある大きなデパートに入った。
「うわあっ。ほんとだ!品揃え豊富って感じだね!」
「ええっ。文房具はあちらみたいです」
文房具コーナーに着くと、来年用のカレンダーや手帳、スケジュール帳などが棚にたくさん並んでいた。
「うわぁ…いっぱいあるよ…」
「そうですね…。お姉さんは何色が好きなんですか?」
和ちゃんに聞かれて、少し悩んでしまった。
そう言えば、お姉ちゃんとそんな話したこと無いからなぁ…
「少なくとも、ピンクとか黄色みたいな明るい色は好きじゃないかも…。ハート柄とか星柄とかもちょっと…」
「では、シンプルに白などが良いかもしれないですね」
ふと棚の中に白色だけど、お洒落なデザインのものを見つけた。
手に取り、重さや中身を確認する。
うん。大きさもちょうど良くて使いやすそうだ。
184:菫→照咲3
09/10/26 08:00:41 iaGHnV4T
よしっ。
わたしはこれを買うことに決めた。
「良いのが見つかってよかったよ。ありがとうね、和ちゃん!」
「いいえ。金曜日、お姉さんと楽しんで来てくださいね」
「うん!」
――――――――
そして、当日。
わたしはお泊り用の荷物を詰め込んだバックを持って、朝早くに電車に乗り込んだ。
今日これからの計画はこんな感じだ。
まず、東京の駅に着いたら、駅の中にあるお店でお昼ごはんを食べる。
一人で飲食店に入るのはちょっと勇気がいるけど…
次に、学校に向かう電車に乗り換える。
そして、きっと2時頃には学校に着くだろうから、あとは学校の近くにある喫茶店にでも入って、お姉ちゃんの授業が終わるのを待つ。
金曜は、だいたいいつも3時くらいには終わるって前にお姉ちゃんが言ってたから、その頃を見計らって電話をかけてみようかな。
出なかったら、メールでもいいや。
もし、無事に会えなかったらどうしようと、少しだけ不安にはなるけど、でも。
わたし達ならきっと大丈夫。そんな気がするんだ。
あっ、でも…
ふと去年のことを思い出す。
まだ去年はお姉ちゃんとの間に壁があったから、お姉ちゃんの誕生日の時、こっそりお母さんに電話をかけて、代わりにおめでとうって伝えてもらおうと思った。
そしたらお母さんがこう言ってたっけ
「あの子ったら、私がおめでとうって言うまで気付かなかったのよ。若いのに、本当に自分のことに無頓着なんだから…」
確かにお姉ちゃんって、自分のことなのに無関心なところがあるし、少し天然でもあるから、もしかしたら今日のことも忘れてるかも…
でも、今日はわたしが直接お祝いするからね!
よしっ頑張るぞ。
わたしは一人で静かに、キュッと手を握った。
ところが…
頑張るぞ、と意気込んだのは良いものの、駅で降りてから、ちょっと歩いただけで早速わたしは迷子になってしまった。
185:菫→照咲4
09/10/26 08:01:56 iaGHnV4T
「うぅ…。こっちで良いはずなんだけど…」
持ってきた地図を何回見直しても、なかなか白糸台高校まで辿りつかない…。
周りにある建物も、地図には書いてないし…
「おかしいなぁ…」
そうこうしていたら、あっという間に時間が過ぎていき、気が付いたらもう3時になってしまった。
「うぅ…どうしよう。今お姉ちゃんに電話しちゃったらせっかく内緒にしていた意味が無くなっちゃうしな…」
そう、ここで諦めたら駄目なんだ。
わたしはもう一度、地図を見直す。
すると、あることに気が付いた。
「あれっ?」
うわぁ…どうしよう…
よく見たら、学校とは全然逆方向に歩いて来ちゃってたよ…
あっ。そっか、さっきのお店を右に行くのか…。
わたしは大急ぎで引き返し、さっき見たお店を曲がった。
時間は今3時半。急がなくちゃ…
お姉ちゃん、もう帰ってたらどうしよ…
焦りながら学校に向かって、ひたすら歩き続けていると、道にはチラチラと白糸台の制服を着ている人達が見えてきた。
良かったぁ。きっと学校はもうすぐだ。
その時、前の方からなんだか見覚えのある女の人が歩いてくるのが見えた。
眼鏡をかけていて、私と同じくらいの髪型の…
あっ!そうだ…
全国大会でお姉ちゃんと一緒に戦ってた人だ。
「あのっ!すみません…」
わたしは、その人を呼び止めた。
「…はい?なんですか」
「わ、わたし、宮永照の妹なんですけど…」
「ああ…そう言えば、あなたも大会に出ていましたね。どうしてここに?」
「実は、お姉ちゃんに会いに来たんですけど、お姉ちゃんって今日はもう帰ったかどうか知ってますか?」
「ああ…確か、今日は麻雀部の後輩に指導をする日だだったはずだから、まだ学校に居るはずですよ。ちなみに、あと15分くらいで終わると思います」
「そうですかっ!ありがとうございます!」
「いいえ。それじゃ…」
「はい、失礼します!」
わたしはお辞儀をして、また学校へと歩き始めた。
良かった、お姉ちゃんまだ帰ってないみたい。
186:菫→照咲5
09/10/26 08:03:00 iaGHnV4T
ところで、後輩に指導してるなんて初めて聞いたけど…
引退してからも部に顔を出してるんだ。
やっぱり、麻雀が好きなんだなぁ。
わたしも、お姉ちゃんにもっと教えてもらいたかったかも…
そんなことを考えながら歩いてたら、やっと目的の場所が見えてきた
「あっ。あったよ…。良かったぁ」
あれだ。あれがお姉ちゃんの学校だ
わたしはホッと、胸を撫で下ろす。
無事に着いて本当に良かった…
なんか安心したら、今頃急に緊張してきたよ…
お姉ちゃん、喜んでくれると良いな。
校門の前まで着き、お姉ちゃんに電話をかけようとしたその時。
わたしは、ちょうど遠くの方に、お姉ちゃんと誰かが一緒にこっちに歩いてくるのが見えた。
やったっ
すごいタイミングだ。
「あれ、でもあの人って…」
長い髪の毛…
あ…やっぱり。弘世菫さんだ。
わたしは、とっさにお姉ちゃん達から見えないように隠れてしまった。
そして、前にお姉ちゃんに聞いたことを思い出す。
そうだ、あの人はお姉ちゃんと過去に関係を持っているんだ…
うっ…
別の意味で、また緊張してきた。心臓がドキドキする。
どうしよう。もし今日これから、菫さんと誕生日会を開く予定になっていたら…
何でわたし、計画立てる時にお姉ちゃんが友達に誕生日会に誘われるかもしれないってことが頭に入って無かったんだろ…。
でも、ここまで来たんだ。ちゃんと立ち向かわなくちゃ。
とりあえず、今お姉ちゃんに電話してみよう
出てくれると良いけど…
「プルルル…プルルル」
「ガチャッ」
「もしもしっ、咲?どうしたの?」
あっ、良かった。出てくれた…
わたしは、嬉しい気持ちと不安な気持ちで声が震えるのをグッと、押さえ、いつものように明るい声で会話をした。
187:菫→照咲6 ラスト
09/10/26 08:06:35 iaGHnV4T
「もしもしっお姉ちゃん?実はね…今お姉ちゃんの学校の前まで来てるんだよっ」
「えっ?嘘っ、今こっちに来てるの?」
あ、だんだんお姉ちゃんの声がわたしに近づいてくる。来たっ!お姉ちゃんだ。
「お姉ちゃん!」
わたしは、久しぶりにお姉ちゃんに会えて、すごく嬉しくなり、お姉ちゃん達の前に飛び出した。
咲!と、お姉ちゃんがびっくりしている。
それと…
「菫さん…こんにちは」
「あ、ああ。こんにちは。妹さん」
菫さんとも挨拶をした。
菫さんもちょっとびっくりしてるみたい。
気のせいか、今少し睨まれたような…
なんだか、ちょっとこの人が怖くなってきたよ…
あっ、でも今はそんなことよりも、お姉ちゃんにおめでとうって伝えなくちゃ。と、我に返る
「えへへっ。お姉ちゃん…来ちゃった」
「もう、急にこっちに来るなんて、びっくりしたよ。どうかしたの?学校は?」
あ、この反応は…
お姉ちゃん、やっぱり自分の誕生日忘れてたんだ。
「学校は今日、開校記念日でお休みだったんだよ。っていうか、やっぱり…お姉ちゃん、今日が何の日だか忘れてるでしょ…」
「え?ごめん、何かあったっけ…」
私は、カバンの中からプレゼントを取り出して、お姉ちゃんに渡した。
「これって…」
「今日はお姉ちゃんの誕生日だよっ。おめでとう。お姉ちゃんっ」
「あ、そういえば…すっかり忘れてたよ」
「もう、お姉ちゃんったら…」
あはははっと、わたし達は笑い合う。
そして、菫さんと別れの挨拶をした後も、しばらく校門の前でお姉ちゃんとのお喋りに夢中になった。
やがて、家に行こっか。とお姉ちゃんに言われて、わたし達はやっと歩き始める。
途中でお姉ちゃんに手を繋いでもらえた。
普段人前でこんなことはしないから、少し恥ずかしかったけど、でも凄く嬉しくもあった。
家に着いてからは、わたしがお姉ちゃんにご飯を作ってあげたり、二人で一緒にケーキを食べたりした。
夜寝る前にもお喋りをしたり、とても楽しい時間を過ごした。
明日も、もっと楽しくなりそうだなぁと思うと、なんだか胸が弾んでくる。
お姉ちゃんと過ごす時間だからこそ、楽しくなるんだ。
お姉ちゃん…大好きだよ。――――――――
そう。この時のわたしは、とても幸せだった。
お姉ちゃんも、きっとそう。
でも、まさか…
まさか、お姉ちゃんと菫さんの間にあんなことが起きるなんて…
この時は、これから先のことなんてまだ分かるはずが無かった。
だから、わたしもお姉ちゃも笑っていられたんだ。
もし事前に分かっていれば、防ぐことが出来たかもしれないのに…
お姉ちゃん…
188:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 08:10:40 iaGHnV4T
以上です。長々と失礼いたしました。
前作から、最後までお付き合い頂いた方には感謝いたします。
始めはこんなに長くなるとは思っていなかったのですが、咲視点が一番心理描写を書くのが難しかったのでこんなことになってしまいました。
では、たくさんレスをお借りしたので少しの間は自粛します。
ありがとうございました。
189:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 09:10:55 Rl0q4gRo
>>170
GJ!照様wとーかのおっぱいなら国広君が頑張って大きくするから大丈夫だよ(つ∀`)
190:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 16:29:00 w2yE+dI5
>>73
久まこマダー?
191:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 17:03:16 Rl0q4gRo
>>188
ちょっ、菫はん思い詰めてしまうん?ウッ
192:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 23:40:52 vx+E69TM
何やら今日は静かな一日でしたね
そんな感じで、みは×かな行きます
エロはないし、百合成分多少
5レス予定
193:『ネコミミと眼鏡は相容れない?』
09/10/26 23:42:16 vx+E69TM
最近、悩み事があります。
眼鏡の度が合わないとか、ちょっと太ったかも…、とかそういった悩みではない。
そう、これはちょっとしたケンカなんです。
華菜ちゃんと私の、果てしなく小さなケンカ。
原因は、多分私のせい。
けど、それを認めたくない。
だって華菜ちゃんが私の言葉を聞かないから!
…まあ、それは置いておいて。
発端は私の一言。
あれは、キャプテンら三年が部を引退して、私たち2年が部の主体となった月のことだった。
――
―
華菜ちゃんはその実力や人柄を買われ新・キャプテンに選ばれた。
そして私は、キャプテンをサポートする副キャプテン。
まさに私に打ってつけの役職!なんて一人浮かれていたんだけど。
実際は、三年生が引退したことで部の活気が削がれ、特打の時もみんなに笑顔が見えない。
どんよりとした空気で、辺りを黒いオーラが包んでいることがわかるほどに沈んでいた。
「みんな!寂しいのはわかるけど、それじゃあキャプテンたちに心配させるだけだし!
来年の全国大会に勝ってキャプテンたちを喜ばせるんだろ!?だったら、今は練習あるのみだし!」
華菜ちゃんの持ち前の明るさは、部の雰囲気を活気づける。
「そ、そうだよ!華菜ちゃんの言う通り、私たちは来年の全国で優勝するの!だから、ちゃんと集中しよう?」
そ、そうです!
頑張りましょう!
元・キャプテンのためにも!
各々、一年生の子が自分に渇を入れていた。
うん、みんなも一緒に頑張ろうね!
そこで誰かが、頑張りましょうね!キャプテン!なんて叫んでる。
でも当の本人はというと。
「へ?」
なんて間抜けな声を出していた。
「もー…今のキャプテンは華菜ちゃんでしょ?」
「あ、そっか、ご、ごめんね~」
まだまだ自覚がないみたい。
それは別に、いいんだけど。
私がちょっと気になっていたのは、華菜ちゃん自身だった。
194:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 23:43:50 vx+E69TM
休憩の時間、華菜ちゃんに連れ立って飲み物を買いに行った。
聞くなら今だと思って、尋ねる。
「華菜ちゃんさ」
「なぁに~?」
「さっき、みんなに頑張ろうって言ってたけど」
「うん」
「一番落ち込んでるのは華菜ちゃんだよね?」
「え」
「この前部室で一人泣いてるの、見ちゃった」
「…い、いやいやっ、そんなわけないしっ!華菜ちゃん全然のーぷろぶれむ!落ち込むなんてあり得ないしっ!」
「嘘だよ!華菜ちゃんが泣くのは負けた時とコーチに叱られた時だけだもん!」
「あ、あれは目にゴミが入っただけだし!」
「私副キャプテンなんだよ!?相談くらいしてよっ!」
「う、ううっうるさいな!みはるんのくせに!」
「な、何よ!華菜ちゃんのくせにぃ!」
「うるさいうるさい!この眼鏡っ子!」
「うるさいのはどっちなのよ!?華菜ちゃんなんてネコミミのくせに!」
もはや言葉は意味を為さない。
ただの子供のケンカだった。
まるで収集がつかなくて、ぜえぜえはあはあ言って肩を揺らす私たち。
そこへ、一年の文堂さんが、練習再開の知らせを伝えに来た。
「あ、あの…キャプテン、副キャプテン」
「「なにっ?!」」
ひっ、と彼女は肩を縮ませた。
「あ、あ、あのっ…練習始めましょうって、つ、伝えに…」
私と華菜ちゃんは向かい合って、ふん!と互いに顔を背けた。
結局その日から数日間、私と華菜ちゃんは一度として目線を合わそうとはしなかった。
―回想終了
「あ~あ…」
本当は、ケンカがしたかったわけではない。
ただ言いたかっただけなのだ。
もうちょっと頼ってよ、と。
でも、華菜ちゃんは強情で、一人で我慢しようとしちゃうから、拗れちゃう。
そこに私の変な意地っ張りが相まるのだからなおさらだった。
不器用だなぁ…私も、華菜ちゃんも。
…でも、やっぱりこのままじゃだめだ。
仲直りしないと。
華菜ちゃんは福治先輩に憧れているけど…私だって、負けないくらい華菜ちゃんに憧れているんだ!
だから、支えたい。
堪えすぎる華菜ちゃんに、我慢しないで!突き進め!って、背中を押せるような存在に。
私は成りたい。
…決めた。
「謝ろう…明日」
195:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 23:45:52 vx+E69TM
※ ※ ※
うー。
やっちゃったし…。
みはるんと、ケンカをしてしまった。
「あんなみはるん、初めて見たし…」
あるいは、あたしが見てなかっただけかもだけど。
キャプテンばっかり追いかけて、盲目的になってたから。
それにみはるんとは、もう二年目の付き合いなのに。
何やってんだろ、あたしってば。
「相談、かぁ」
まさか、みはるんに泣き顔を見られてしまうとは思わなかった。不覚。
…って思ったけど、この思考が、みはるんに迷惑をかけた、というか苛々させたのかな。
でも、確かにそうかも。
あたしも、親しい人間が悩んでたら、何か言ってほしいかもしれない。
言ってくれなきゃ、何かすっきり出来ないし、納得も出来ない。
「あたしが、みはるんの立場だったら」
―嫌かも。
……。
………よしっ!決めたっ!
華菜ちゃんは明日!みはるんに謝るんだ!
ちゃんと仲直りして、また全国へ向けて一緒に走りたい!
今度はキャプテンのためだけじゃなくて、みはるんや仲間のためにも!
ファイトだ華菜ちゃん!
※ ※ ※
―翌日
「「あ…」」
授業を終え、放課後に部室へ向かう途中、廊下で華菜ちゃんに出会った。
声を上げたのは二人同時で、何故だか互いに動けなくなった。
とりあえず、口を開く。
「か、華菜ちゃん…」
「…みはるん」
言葉に詰まる。
謝りたいのに、何も思い付かない。
考えは何もないけど、とにかく謝ろうっ。
「「あのっ!」」
また被った。
何でこんな時だけ息が合うんだろう。
「か、華菜ちゃんから…どうぞ」
「い、いやいや…みはるんから」
「華菜ちゃんから」「みはるんから」
なんて言い合って、結局繰り返し。
進歩なさすぎるよ私!
196:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 23:47:35 vx+E69TM
しばしの沈黙が訪れる。
「じゃあもう華菜ちゃんから行くし!」
痺れを切らしたのか、勢い付いてまたネコミミみたいのがぴょこっと見える。
「みはるん!昨日はごめん!」
意外と、直球だった。
「何か、心配かけちゃったっていうか…感情的になりすぎたっていうか…」
そんなことはないのに。
心配したのは本当だけど、煽ったのは、私の方なのに。
「ともかくごめん!」
あの華菜ちゃんが、頭を下げていた。
…失敗した。
先に謝られてしまった。
「…顔を上げてよ、華菜ちゃん」
ネコミミが、ピクっと動いた(ように見える)
華菜ちゃんは、ゆっくり顔を上げた。
そして私は。
「み、みはるん!?」
華菜ちゃんに、抱き付いた。
「どっどど、どどうしたのみはるん!?」
華菜ちゃんはかなり戸惑ってるけど、何故か私は、非常に落ち着いていた。
「華菜ちゃん…」
「な、なに?」
華菜ちゃんが少したじろいだ。
構わず私は続ける。
「私って…そんなに頼りないかな…?」
「え…」
「私じゃ…華菜ちゃんの支えにはなれないのかな」
「み、みはるん…」
「私ね…一年の頃から、華菜ちゃんに憧れていたの」
「そ、そうなの?」
「うん。先輩たちとの特打で、いつも連勝してた華菜ちゃんが、私にはとても眩しく見えた」
「…」
「強くてかっこよくて、前向きで、ちょっと調子に乗りやすいけど、憧れてた」
抱き付いているから、華菜ちゃんの表情は見えない。
けど、照れてることだけは、触れ合う肌を通して伝わってきた。
197:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 23:49:30 vx+E69TM
なおも私は続ける。
「それは今も同じ。華菜ちゃんの明るさも、自分の生き方を曲げないその強さも、全部。私の憧れ」
華菜ちゃんはぷるぷる震えて、私を突き放すわけでもなく叫ぶ。
「あ、あたし…そんな憧れたりされるような強い奴じゃないし!」
華菜ちゃんに触れる肌から、だんだん早まる鼓動を感じる。
「あたしなんて…コーチに叱られて泣いちゃうヘタレだし、負けたら悔し泣きしちゃう弱虫だし!
もうとにかく弱っちょろい人間だし!支える価値なんてっ…」
「泣いちゃうことが弱虫なんて、思わないよ」
腰に回していた腕に、少し力を込める。
「それでも、ね」
「みは、るん…?」
「それでも、前を向こうとした華菜ちゃんだから…私は、あなたを支えたいの」
「…っ!」
腕の力を緩めて、華菜ちゃんから身体を離す。
正面にしっかりと、いずれはさらに輝くであろう紅くなった新キャプテンを見据えて。
私は微笑む。
「あ…の」
「それと、もう一つ」
「え…」
「…私は、福治先輩にも負けるつもりはないからね。華菜ちゃん」
「あ……うん」
そして私は、また笑った。
「じゃあ、部室行こっか」
「…う、うん」
華菜ちゃんの手を引っ張って。
部室へ走ったのだった。
――
―
その日の部活は、華菜ちゃんが終始どぎまぎしてたこと以外は、いつも以上に活気のある部活でした。
…あ、また赤くなってる。
了
198:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 23:52:17 vx+E69TM
以上です
みは×かな良い、すごく
読んで下さった方々に多大な感謝を
では
199:名無しさん@秘密の花園
09/10/26 23:56:52 Rl0q4gRo
GJ!何故だろう今まで池田を虐めて愛でていたのに
池田に怒鳴られるのも良いかもしれないと思った
200:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 02:51:24 a1ma048m
>>188
今回も良かったよ
けどラストのはなんだ?
完結ってことだけど3人視点の話が完結ってだけだよね
まさか続編一切なしってことじゃないよね
というかハッピーエンドが想像できない…
>>198
ナイス
この組み合わせも結構好きだな
あとけんかするってパターンはここ最近なかったからかなんか新鮮に感じる
201:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 03:12:07 bBIVH+rM
良かったよの人キタ━━(゚∀゚)━━!!
202:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 04:05:42 sGXx0oqn
>>198
GJ!!
ですが、一応書いときます
○福路
×福治
です
203:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 13:08:55 CFUGibw1
プライズの咲と和をゲットしてきた。
当然、二人並べて飾る。
見てたらムラムラしてきたから咲和エロ書くわ!!
204:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 13:13:49 sGXx0oqn
息抜きに自分が大好きな白糸台の小ネタを投下します。
あくまでも、自分の妄想を文章にしただけなのでまだ本編にあまり出ていない彼女達なので実際はキャラが全然違うと思いますので、許せる方だけ御覧ください。
1レスのみお借りします
205:「照をめぐって」
09/10/27 13:16:27 sGXx0oqn
――ある日、白糸台高校の麻雀部では四人の少女達が、白熱した戦いを繰り広げていた――
「ツモ!2700オール!」
「ロン!5800です」
「ロン。2000」
「ツモ。8000、3000だ」
最後にツモあがりをしたのは、青くて長い髪の毛の少女だった。
トップを継続したまま、勝負はいよいよオーラスへと突入する。
「このままいけば、今日も菫が勝ちだね」
彼女達の様子を見ていた照がそう言い、足を組みながら紅茶をすする。
静かではいるが、やけに楽しそうな表情だ。
「ああ。今日も私が勝つぞ」
菫も、自信満々に言って、卓のスタートボタンを押す。
「わ、私だって負けないわよ!見ててね、照!」
菫と照の会話聞いていた金髪の少女が声をあげ、キリッと表情を険しくする。
――――――――
オーラスのこの勝負は、16順まで誰もあがらず、流局寸前かと思われた。
しかし、最後の順で奇跡が起きる!
「ツモ!四暗刻!!」
「なんだとっ?!」
「うわー…」
「逆転。」
なんと、最下位だった金髪の少女が最後の最後に役満をあがり、逆転トップになったのだ!!
「やったぁ!照、私が勝ったよ!!」
「うん、見てた。凄いね。まさか、最下位から勝つなんて」
「えへへっ♪」
「くっ…」
菫がガクッと肩を落とし、残念そうにしている。
「よし、じゃあ行こっか」
「うんっ!」
照が金髪の少女の手を引き、二人は部室の隣にある仮眠室まで向かう。
「おまえら、あんまり大きな声は出すなよ?」
菫が、ギッと金髪の少女を睨みつけた。
「出すわけ無いじゃない!負け惜しみはかっこ悪いよ、菫っ」
「なんだとっ!」
「まぁまぁ…二人とも落ち着いて。ほら、行くよ」
「うん!」
パタンと、扉を閉めて内側から鍵をかける音がする。
「くっ…あのままいけば、今日も私が勝ってたというのに…」
ダンッとこぶしを卓に叩きつける菫。
「まぁまぁ…。また明日があるんだし」
「お茶でも飲んだら」
「ああ、そうだな。お前ら、明日も私にうまいこと差し込めよ?」
「はいはい…」
「了解」
――そして、これからも彼女達の熱い戦い(正確に言えば約二名の)は続く。
仮眠室で何が行われているのかは、この五人だけが知っている、誰にも言えない秘密なのであった――
206:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 16:04:56 iy1PDGYC
なんというエロ部
207:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 21:51:27 0o6WyCvY
規制されてて携帯からなのですこし遅いかもですがss投下。
かじゅモモで、もしもモモが目立って見えるようになってしまったらの話。
タイトルは見えても見えなくても。
208:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 21:53:08 0o6WyCvY
気が抜けてなにも手につかない。
やることなすこと色褪せて見えて、深い深い泥土の中をたゆたっているような気分。
インターハイ予選も終わり、もう残すは引退だけとなれば、多分そういった感情に苛なまされるものだろうと思っていた。
時間だけは変わらずに流れ続けて、だのにどこか停滞する。
向かうべき場所を失って、ふわふわと糸の切れた凧のようにぽっかりとただ浮かぶだけ。
そんな状況が簡単に想像できて、それどころか実際に私はそうなりかけていたと言っても嘘ではなかった。けれど…
「ねぇねぇゆみちゃん。今日は彼女さん来てないの?」
「もう口ふさいだ?ふさいだ?」
空気がそれを許さなかった。
‘あの日’以来、ことあるごとにこうだ。
恥ずかしくて、そわそわして、私はやはり机に突っ伏すことになるのだ。
立ち止まろうとする私の背中はぐいぐいと押されて、前のめりにつんのめってしまったみたいだった。
それもこれも悪いのはアイツなのだ。
全ての元凶。私の持て余した怒りの矛先を向けるべき相手。
私がこんなにも困っているというのに、アイツときたら机の上に腰掛けて楽しそうに談笑しているのだ。
私の怒りに合わせたように、腕がわなわなと震えていた。
「蒲原っ!!!!お前のせいで私は!!」
「ワハハ。こりゃ困った。ちょっとユミちんから逃げてくるからごめんねー。」
一睨みすると、蒲原はさっさと談笑を切り上げて遁走を開始する。
いつも通りにワハハと笑っていて、焦る様子も、謝ろうという様子も見えやしなかった。
「逃げるな蒲原!!」
「ユミちんが怒らなきゃ逃げないよー!!」
蒲原は教室から飛び出して廊下を駆けだす。
ハッと驚いている間に、蒲原の姿はちっぽけになっていく。
教室では、まるでいつものことだとばかりに、クスクスと笑い声が響くばかりだった。
ーーーーーーーー
ことの発端はインターハイ予選に敗退したことだった。
いや、正確には私たちが予選決勝まで駒を進めたことがこんな事態を引き起こしたのか。
高校麻雀といえば文化系の部活動においての花形だ。
強豪ともなれば特待生制度やらスカウトによる越境入学までおこなわれ、そんな学校が毎年覇を争っている。
だからこそ、所謂強豪と私たちのような弱小との間には埋まることのない大きな隔たりが存在した。
209:名無しさん@秘密の花園
09/10/27 21:56:44 0o6WyCvY
私たちの県においては、その強豪は風越女子であり、麻雀に長けた生徒は風越に入学するのが通例だった。
だから、私たちの間にもどうせ風越にはかなわないという気持ちがどこかにはあったのだろう。
ただ漠然とした時間を過ごして、記念にでもするために大会にでる。
4校から1校しか次の試合には進めないこの形式では、私たちのような弱小は緒戦を勝ち抜ければ御の字どころか金星と言ってもいいぐらいで、それが決勝まで勝ち残ったとなれば注目を集めないわけもなかった。
結局のところ優勝することはできなかったが、それでも大健闘。
早い話、勝とうが負けようが新聞部のインタビューには応じることになっていたのだ。
しかし、恥ずかしい話なのだが、すっかりと忘れていた。
大将戦は人知の及ばない事象を多分に含んだ激闘であったし、それになにより、私には答えなければならないことが残っていて、そんなことは記憶からぽっかりと抜け落ちてしまっていたのだ。
試合が終わって。隣にはキミがいて。
舞い上がっているというのとは少し違うような気もするけれど、少なくとも頭の中は一杯で、余裕などなかった。
逃げてばかりいた。頬は火を吹き出しそうなほど熱をもっていた。
だけど、ほんの少しでも卑怯な自分を卒業しようと、私は精一杯の言葉を紡いだ。
それは私たちの始まりの一歩でしかなかったけれど、とてもとても大切な出来事だった。
しばらく二人そろって黙りこくっていると、携帯が振動するのを感じた。
なんとなくこういう時は携帯を見づらい。
しかし、いつまでも二人こうしているわけにもいかなくて、意を決して携帯をのぞくと、着信はどうやら蒲原からだったようだ。