09/10/24 09:55:10 dQKuRuF3
秋の夜更け。せつなは今夜もベッドにもぐりこんで読書。
この世界には本がある。本を読めば、いつの時代だってどこの世界にだって行ける。
せつなにはそれがとっても不思議だった。だって、ラビリンスには本はあっても、面白い物語なんてなかったから。
何冊も読んでいくうちに本に様々なジャンルがあることを知ったせつなは、図書館の本のようなおとなしいものでは飽き足らなくなっていた。
ラブの父が居間に放っていた本を部屋に持ち込んだせつなは、未知なるジャンルに自ら手を伸ばそうとしていた。
ベッドの中でおもむろに頁をめくる。
何これ…しとどに濡らし、ですって。どうして濡れたりするの? まぐわうって何かしら…淫豆って?分からない言葉ばかり。
せつなは人と人とが睦みあう場面や女性が自ら慰める場面を描いた本を読みながら、次第に身体を熱くさせてゆく。
人って皆、こんなことをしているの?ラブや美希や…あのブッキーも?信じられない。だけど…わたしも、してみたい。ほんの少しだけなら…
好奇心に駆られたせつなは、自らの中心に指を差し込んでみる。
下着の中は信じられないほどに熱く、粘っこい液体が溢れている。
これが“濡れる”ってことなんだ。じゃあわたしにも“淫豆”があるの?そこを擦ると…
せつなが蜜を絡めた指で、屹立した突起を前後に揺さぶると、あまりの衝撃に思わず声をあげそうになる。
なんだか下半身が蕩けるみたい。この気持ち佳さ、病みつきになりそうだわ。あともう一回だけ…
指を器用に動かすと、さっきとは比べものにならない快感がせつなを襲った。
なんだか…はあっ、他のことを何にも、考えられなくなっちゃう…んんっ…んあっ、頭が真っ白になる…ああ気持ちいい…
はあっ!なんか来る!あ!あ!これが“イク”ってこと?ああっ!ラブ!ラブぅ!
それから毎晩、ラブを思いながら甘美なひと時を過ごす習慣のついたせつな。
彼女にとってそれは、背徳感に支配された、やめることのできない時間。
了