咲-Saki-で百合萌え 9局at LESBIAN
咲-Saki-で百合萌え 9局 - 暇つぶし2ch893:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 12:54:45 qwvjrDTC
>>889
おお新しい!
可愛らしいコーチいいな


894:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 13:00:14 znTOmos9
皆さんありがとうございます!

てか、文堂さん間違えてた…すみません(^ω^;)
あ、ちなみに文堂さんが上がったチートイは池田が捨てた発じゃなくて別の牌でツモらせたつもりだったんですが、麻雀の描写は書くのが苦手なんで分かりにくいですよね。 
すみません。 
今晩にでも続き書いてみますね

895:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 17:33:33 BZyM7AFR
>>894
中がドラ→ドラ表示牌は発
レス返しは基本的に嫌われるのでやめた方が無難だと思いますよ

そろそろ埋まりそうですね
帰ったら埋め用のもので埋めちゃいたいので、誰かたててくれるとありがたいです
携帯じゃたてられそうにないので…

896:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 18:00:40 HIeODu/v
必要最低限は構わないと思うけどね

>>889
GJ!池田、コーチ好きの自分には堪らない内容でしたw

897:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 19:02:02 znTOmos9
そうでしたか。気を付けます。 

靖子貴子の続き作ったので投下します 
中盤微エロなのでご注意下さい。

898:靖子・貴子5
09/10/22 19:06:22 znTOmos9
ある日の夜、久保貴子の自宅にて。

コトッ
「はい、どうぞ」
「おおおっ。これはこれは…」
「おかわりもありますので、好きなだけ食べてください」
「では、遠慮なく。…おかわりっ」
「は、早いですね…」

私は、先日のお詫びを兼ね、藤田さんを家に招き、手作りのカツ丼をご馳走した。
私はこう見えても、料理はそれなりに作れるのだ。

「いやぁー。美味いな。ほんとに。もう一杯おかわり…」
「ま、まだ食べれるんですか?」
「自慢じゃないが、早食いと大食いは得意だぞ」
「そうなんですか…凄いですね…」

目の前で黙々とカツ丼を食べる藤田さん。その、あまりの食べっぷりに驚きつつも、自分が作った料理を美味しいと誉めてもらえて、とても嬉しかった。

「ごちっ!」
「あ、はい。今お茶出しますね。」
「ああ、お願いするよ」

二人でお茶をすする。

「で?」
「はい…?」
「今日、私を此処に呼んだ理由は?」
「…!それは、先日もお話したように、お詫びとカツ丼をご馳走するため…」
「本当にそれだけかな?」

「うっ…」
言葉に詰まる…
そんな私を見て、満足そうにニヤリと笑う彼女。

「ふっ。さては本当に私に抱かれたくなったか?」
耳元でそう囁かれた。
「…!」
いきなり彼女との距離が近くなり、ドキリと心臓が跳ね上がる。

899:靖子・貴子6
09/10/22 19:09:08 znTOmos9
「くすっ。耳まで真っ赤になってるぞ?」
「か、からかわないで下さい!!」
「はははっ。悪い悪い」
「……」
「で?どうするんだ。何もしないならもう帰るぞ」
「…。あの件以来、あなたのことが気になって気になってしょうがないんです。気付いたら、いつもあなたのことを考えてしまいます…」
「ほう。嬉しいことを言ってくれるじゃないか。」
「つまり、私のことが好きだと」

「ええ」
「そうみたいです…」
「よし、分かった。なら問題は無いな。電気消すぞ」
パッと部屋の明かりが落ちる。
「わっ!そんな、急に…」
「何か問題でも?」
「い、いえ…」

駄目だ。普段強気な私でも、この人だけにはどうにも逆らえる気がしない。

「おいで、貴子」
「はい…」
急に下の名前で呼ばれ、なんだか嬉しいような、恥ずかしいような…

「ふわぁっ…」
耳をくわえられて、恥ずかしい声が漏れてしまう…

「なかなか可愛い声だな」
ふふふ、と彼女は笑い、更に首筋から耳元まで舌で舐められる

「ふわぁ…っ」

そして、されるがままに服を脱がされ体を凝視された。
「あ、あんまり見ないで下さい…」
「いや…。意外に胸が大きいと思ってね」

こりゃ驚いたと言わんばかりに、胸を突かれたり揉まれたりと、遊ばれる。

「くぅっ…」
「んはぁっ」
上半身ばかり攻められて、私の下腹部は早く構ってもらいたいと、うずき始める。

900:靖子・貴子7
09/10/22 19:11:26 znTOmos9
「っ、藤田さん…そろそろ…」
「ん?何がそろそろなんだ?ちゃんと言わないと分からないなぁ。」

うっ。さすが女王様タイプ…。焦らす気ですか…
「っ…。わ、私をイかせて下さい…」
「はい、よく言えました~」
いいだろう、と言い彼女の手が下腹部へと侵入してくる。
やがて、私は果てた。

「くすっ。楽しかったな」
じゃあ、またな。そう言い残して彼女は家から出ていった。

「ふぅ…」
まだ、体が火照っている。あんなに熱い夜は久しぶりだった…

翌日の風越麻雀部

「池田ぁ…」
「はいっ」
「部活、楽しいか?」
「た、楽しいです!」
「そっか。私も楽しいぞぉ!池田ぁぁぁ!」

「おい、深堀」
「はい…」
「世の中には、ふくよかな体系を好むヤツも居る。お前も諦めずに頑張れ。応援するぞぉおお!!」
「はぁ…」

「吉留…」
「はい、なんでしょうコーチ…」
「これからは眼鏡の時代だ!だから頑張れぇええ!!」
「ええっ?はい、ありがとうございます…」


ヒソヒソ
「今日も何だかコーチの様子が変だし…」
「眼鏡の時代とか、急にどうしたんだろう…」
「私、さりげなく酷いことを言われた気がする」


終わり

901:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 19:26:57 CbdSu4aM
次スレェェッ!
スレリンク(lesbian板)

べっべつに>>895のために立てたんじゃないんだからね!

902:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 19:53:19 9Q67idlw
>>901
乙彼

903:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 21:54:51 znTOmos9
1日に何度もすみませんが、池田と国広くんを書いたので投下。
エロなしで3レス使います

904:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 21:55:14 o06MCaCF
加治木先輩と蒲鉾のニッチ産業ss。二年生時の話なのでモモとかおりんはでません。
百合未満な雰囲気かも。苦手な人はNGしてください。
基本的にはかじゅモモ好きですが、愛情一辺倒な感じのかじゅモモと比べて、多分に友情的な要素を含むこの二人も大好きです。
タイトルは弓張月は蒲鉾型。弓がかじゅ。月がむっきー。蒲鉾は蒲鉾。
三人は仲良しだといいですね。

麻雀卓すらなくて。部員だって全然足りなくて。
部活だと胸を張って言えるようなところなんて何一つなかった。
キミと私と可愛い後輩。
貸してもらったボロボロのパソコンをネットに繋げて、かわりばんこに麻雀をした。

たったそれだけ。
それだけが私たちのちっぽけな麻雀部だった。

ーーーーーーーー

「うーっ。今年も大会には出られそうにないなぁ。」

いつもみたいにワハハと笑う元気などなくて、私はぐでーっと机に突っ伏した。
けれどそれでも、一年前はたったの二人きりだった麻雀部にも、やっとこさ可愛い後輩ができたのだ。。
いや、私たちが二年にならなければ後輩なんてできるはずもないのだから、やっとこさというのもおかしな話なのだけれど。

「腐るなよ蒲原。出たいのなら個人戦にでても構わないぞ?」

何度やったか分からないやりとり。
答えはいつも決まっていて、もしかしたらユミちんもそれを分かってて確認しているのかもしれない。

「連れないこと言うなよなぁ。一年一緒にやってきたってのに…大会に出るのは一緒に団体戦にって約束しただろー?」

頬を膨らませて、少しだけ怒った顔をつくると、ユミちんは満足そうにふふっと笑った。
むーっ!!やっぱり私を試してたなぁ!!
ぷいっとそっぽをむいてやると、ユミちんはあわあわと謝ってくる。
そこまで合わせていつものやりとり。
この後は私が寛大にユミちんを許してあげるのだ。

「あーっ!!また振り込んだ…。」

しかし、今回はいつもとは勝手が違った。
知らず知らずのうちに、私もユミちんも頬を緩めて彼女に目をやってしまう。
まだぴかぴかのブレザーに身を包んだ、ポニーテールの女の子。
一週間前にやっと手に入れた新入部員。
私は彼女のことをむっきーと、ユミちんは睦月と呼んでいた。
ルールすら知らなくて、この一週間でなんとか役だけは詰め込んだ。
平和なんかは大雑把に教えたから、実際とは少し違ったりもするのだけれど…。
それでも頑張りやさんのむっきーは、一通りの役は覚えきった。
というわけで、むっきーも今日からめでたくネット麻雀デビュー。
ビギナーズラックで、もしかしたら勝っちゃうかも、と期待していたりしたのだ
けれど、ちらりと覗き見た成績は4位率がまた少しだけ上がっていた。

「先輩…助けてくださぁい。」

むっきーが涙目で助けを求める声。
とてとてと駆け寄った先は、やっぱりユミちんの方。
ユミちんもなんだか緊張しているみたいで、カチカチになりながら指導をしている。
けど、まだむっきーには少し早いんじゃないかなぁ?
私としては最初は伸び伸び打って、麻雀を楽しんでくれたらいいなと思っている。
それはユミちんも同じ考えらしくて、まずは自由に打ってみろ、と笑うのだった。

905:華菜・一 1
09/10/22 21:55:48 znTOmos9
あたし、池田華菜。高校二年生。
今日は部活が休みなので、両親の代わりに保育園に妹達を迎えに行くことに。

家に帰る途中には小さな公園がある。
その公園の横を通過しようとしたその時…

「公園だし!」
「ブランコ空いてるし!」
「おねーちゃん、遊びたいし!」
「ええー?ちょっとだけだぞ?」

「うわーい!」
「やったし!」
「ブランコ乗るし!」

ああ…やれやれ…。
遊び盛りの妹達は公園の遊具が大好きみたいで、私が了承の返事をした途端に、タタタッと走って行ってそれぞれ遊び始めた。

「はぁ…ちょっとだけとは言ったものの、あの様子じゃ一時間はかかりそうだなあ…」
制服を着たままだから、あたしは早く帰りたいのに…
「ついてないし…」
ガックリと、ため息をつきベンチに腰をかけ、ぼーっとする。
そしてふと、先日行われた県予選のことを思い出す
2年連続で名門風越の伝統に泥を塗ってしまったあのことを。
「みんなの全国への夢があたしのせいで…」
「はぁ…」
あれこれ思い出せば思い出すほど、どんどん辛くなってくる…
あ、やばい。また涙が出てきそうだし…
「うう…」
そんな時、突然誰かに声をかけられた
「おいっ!お前は風越の大将ではないか」
「にゃ…?」
顔を上げると、つい先日戦ったばかりの人物が…
「あっ、龍門渕の天江衣!」
それともう一人。
ええ、とこの人は…
「やぁ、久しぶり。僕は中堅の国広一だよ。よろしくね池田さん」
「あ、そうそう国広さんだ!よろしくっ」

906:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 21:55:57 o06MCaCF
けれど、多分の話だけど、むっきーはユミちんと話したかったんじゃないかなぁ。
むっきーの頬は僅かに桜色に染まっていて、まるで逆上せたみたいだった。

ユミちんは本当によくモテる。
表情なんてキリッとしていて、背丈だってちんちくりんの私と違ってすらっとしている。
帰宅するときなど、すれ違った後輩たちがキャーキャーと黄色い歓声をあげるし…。
それに悔しいことに、あれでいてでているとこはでているのだ。
なんだこれ。不公平じゃないか…少し揉ませろ!!

「不公平じゃないかぁ!!」

叫びながら立ち上がった私に、二人から視線が突き刺さる。
いや、これは…

「私も!むっきー!欲しい!独占!ダメ、絶対!!」

絞り出した言葉はなぜだか片言になった。
少しだけの誤魔化しと、少しだけの本音。
先ほどまで考えていたことと、口にだしたことは違ったけれど、それもまた本音だった。
初めての後輩。ピカピカの一年生。
可愛くないはずがなくて、私もユミちんもほんとは猫かわいがりしたいのだ。

はぁ、と困ったような表情をむっきーがつくる。
ユミちんも呆れたようにポリポリと鼻の頭をかいていた。

「蒲原…睦月が怖がるだろう。」

ぽんぽんと子供でもあやすように頭を撫でられて、私はムッとした顔を作るのだけれど、気を抜くとふにゃあと力が抜けてしまう。
だってだってと反論しようと思ったのに、言葉は出てこなかった。
せめてもの抵抗として、顔をぷいっとそらして無視をするけれど、ユミちんたちにはそんなこと関係ないみたいだった。

ーーーーーーーー

「お疲れ様でしたー!!」
「ワハハ。おつかれー。」
「お疲れ様。」

むっきーの元気な声が響く。
夕日が空をオレンジ色に染め上げるころ。
それぐらいには部活は終わらせて、むっきーを帰宅させることにしている。
だからほら。これからはまた二人きり…

「ほんとにそろそろパソコンほしいねー。せめてあと一台はないと…。」

というのも、我が部の逼迫さが原因だった。
今までは二人だったから、パソコン一台でもなんとかなった。
けれど、さすがに3人で回すのにパソコン一台では時間が足りなすぎる。
それにむっきーには今はできるだけ打ってもらいたいしね。
だから、私たちは部活が終わったあと、居残ってパソコンを使うことにしたのだった。

「あぁ。校内ランで勧誘をするならばあと2台は必要だ…パソコン教室を借りてもいいが、そう毎日だとパソコン部に煙たがられるだろうしな。」

うーん、とユミちんも難しそうな顔をしている。
パソコンは高すぎる。雀の涙ほどの部費では手が届くはずもなかった。

「一台ならなんとか融通がきくかもしれないが…もう一台となると。」

バイトでもするか?
ユミちんはそうつなげて言葉をしめた。

907:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 21:56:44 o06MCaCF
被ったorz

908:華菜・一 2
09/10/22 21:57:04 znTOmos9
「おおっ!あそこで遊んでるのはお前の妹かっ?衣も遊ぶぞーっ」
「ちょっとだけだよー、衣」「うむっ」

にゃ…?
天江が妹達に交ざって、キャッキャと遊び始めたしっ
驚いてそのまま天江の様子を観察する。
あいつ、お子様だし…

「あははっ。衣は僕たちと同じ高校二年生だけど、中身はあの子たちと同じくらい幼いからね。」
と、国広が言う。
「隣、良いかな?」
「あっどうぞ…」
あたしは、少し体をずらして隣にスペースをつくってあげた。
「君は今日何してたの?」
国広が尋ねる。
「今日は部活が休みだったから保育園に妹を迎えに行って、今はその帰り」
「そっか、妹さんの面倒を見てあげてるんだね。偉いなぁ」
「いやいやぁ。そんなことないし…国広さんは?」
「僕は、衣が急に外に遊びに行きたいって言いだしたから、その付き添いだよ」
「んっ?天江とは一緒に住んでるのかっ?」
「ああ、実はそうなんだ。僕は透華の専属メイドとして、龍門渕家に住み込みで働いてるんだ。衣も一緒に住んでいるから、それで今日は一緒についてきたわけ」
にゃ、にゃんだって?
住み込み?メイドっ?!
あまりにも未知な世界過ぎて、あたしの脳内はハテナマークでいっぱいに…

「あははっ」
という国広の声にハッとして我に返る。
「まぁ、急にこんな話をしても驚くよねっ」
「う、うん…何がなんだかさっぱり…」
「僕はね…」

そこから色々な話を聞いた。中学生の時に龍門渕家に引き取られ、天江と麻雀で戦わされて、負けてそのままメイドになったことや、普段はお屋敷でそのメイドの仕事をしていること。
天江のお世話も仕事の一つだということ…

「な、なんだか凄いな…」
「そんなことないよ」

いやいや…
まだ中学生なのに、家族と離れて住み込みで働くとか、あたしには絶対に考えられないし…
とても同い年とは思えない、芯の強い子だなと思った
「そういえば君…」
「んっ?」
「僕にはさっき、君が落ち込んでいたように見えたけど気のせいかな…?」
「あ…それは」

909:華菜・一3
09/10/22 22:01:51 znTOmos9
私にとってこの子は敵だけど、何だかこの子には話を聞いてもらいたくなり、落ち込んでいた理由を全て話してしまった。
「そっかぁ」
「うん…」
「まぁ、敵だった僕が言うのもなんだけど、衣は不思議な力を持っているからね」
「確かに…」
あのハイテイの出現数は異常だった。

「でも、衣も麻雀の時は少し性格が悪くなることもあるけれど普段はあんな感じに無邪気に遊ぶ、普通の女の子なんだ」
「子供みたいだし…」
「あははっ、そうだね」
あたし達は笑い合った。
その時、すっと手に温かい何かが触れる。
「にゃっ?!」
見ると、国広が私の手の上に手を重ねていた。
そして、少し上目遣いになりこう言う。
「だから、元気だしてっ。ね?」
「ひゃっはいっっ!!」
見事に声が裏返った。
にゅあああっ!こいつ、可愛いしっ…
そして心臓がばくばくうるさいし…!
止まってくれえ…
にゃはははは…
今の華菜ちゃんは放心状態だにゃあ…
「おい、風越!」
にゃっ?
呼ばれて我に返る。
「衣は、この妹達と友達になった。また遊ばせてもらえるか?」
「お姉ちゃん!」
「この人とお友達になったしっ」
「また遊ぶしっ」
「あははっ。いつの間にかすっかり仲良くなったみたいだね。迷惑じゃなかったら、また遊ばせてもらえるかな?」
「お、お安いごようだし!」
「そっか、ありがとう。じゃあ君の連絡先、教えてもらっても良い?」
「よっ喜んで!」

「またなー!風越ーっ」
「またね、池田さん」
あたし達はあの二人と別れの挨拶をし、再び家に向かって歩きだした。
そして、国広とお喋りをしていたら、一時間はあっという間に過ぎていた。
楽しかったなぁー
自然と顔がほころぶ
「お姉ちゃん何笑ってるの」
「変だし」
「気持ち悪いしっ」
いつもなら、言われたらカチンとくる言葉だけど、今の華菜ちゃんは何を言われても平気だしっ
「家に着いたら国広にメール送ってみようかな」
きゃうう。楽しみになってきたし!
「おい、おまえらっ家まで競争するぞ!」
よーい、どん!
「ええぇー?」
「待ってよお姉ちゃん!」
「早いし!」
にゃはははっ
あたしは夢中で走りまくった。

910:名無しさん@秘密の花園
09/10/22 22:09:06 znTOmos9
以上です。

>>907
すみません、被っちゃいましたね…
リアルタイムで読ませてもらってますが、面白いです!

911:名無しさん@秘密の花園
09/10/23 00:19:01 pZrmx+Lf
スレの終盤、連続ですみませんが、かなりマイナーな南浦さん×むっきーを投下します。
この二人はなんとなく似ている気がするので個人的に好きな組み合わせです。

お互いが、どきまぎとして慌てふためく姿を書いてみたくなりました

912:数絵・睦月1
09/10/23 00:21:32 pZrmx+Lf
学校の授業が終わり、帰宅途中の電車の中で私は本を読んでいた。
それは、よくある単純なラブストーリーだ。
でも、単純な話だからこそ物語の中にすんなりと深く入り込んでいける。

ふぅ…本を閉じ、感傷に浸った。
こんな恋がしてみたいな。
生まれてから、一度も恋というものを体験したことが無い私。
きっと本に書いてあるように、ほろ苦くて心がくすぐったくなり、辛くもあり楽しいものなのだろう。
正面の電車の窓ガラスを見ると、ぽぅっと頬が赤くなている自分が映っていた。
私が降りる駅の六つ前の駅に着き、ガラガラと電車のドアが開かれ、乗客が出入りし、電車はまたゆっくりと動きだす
さてと…続きを読もうかな。そう思い再び本を開こうとしたその時、私を呼ぶ声が聞こえた。
「南浦さん…?」
ふと顔を上げると、艶やかな髪色。そして私と同じくポニーテールに結っている、高校生が私の目の前に立っていた。
あれ、この方…どこかで見たことあるような…
だが、急には思い出せない。
「あの…失礼ですが、どなたでしょうか?」
「あっ、すみません。麻雀の個人戦で一度だけ対局したのですが…。津山睦月と申します」
「ああ、そういえば…お会いしましたね。お久しぶりです。」
「こちらこそ。隣、宜しいですか?」
「ええ、どうぞ」
チラッと目線を横に向ける。
うわ…肌も白いし、美人さんですね…。

「…?どうかしましたか」
「あっ、いいえ。何でもありません」
「そうですか」

はぁ…駄目だなぁ。
どうにも人を話をするのが苦手です。会話が全く続きません…
「南浦さんは、麻雀は毎日打っているんですか?」
「いいえ。私が通っている学校には麻雀部は無いんですよ。なので、時々家でお爺様とその友人達と一緒に打つくらいなんです」
「そうなんですか…南浦さん、お強いのに毎日出来ないのは勿体ないですね」

「お強いだなんて、そんな…」
「いやいや。とても強かったですよ。個人戦では途中、二位までランキングを上げていたじゃないですか!」
バッと、勢い良くこちらを向き私の目をしっかりと捕らえながら熱心な顔で、そういう彼女。
「…!」

913:数絵・睦月2
09/10/23 00:25:47 pZrmx+Lf
その、あまりにも真剣な表情を見て、言葉に詰まる。彼女の言ったことはお世辞なんかじゃない。
そう考えると、凄く嬉しくなった。
そして、何故だか胸がトクンと高鳴る

「ありがとうございますっ」自然と笑顔になれた私は素直にお礼を言うことが出来た。
「…!あっ、いや…その…」

どうしたんでしょう…。
さっきまでとは違い、急に口籠もる津山さん。
しかも、何故かそっぽを向いてしまった。
「あの…どうかされましたか?」
「いや、何でも無いです…っ」
そう言うと、顔を正面に戻してくれた。
気のせいだろうか、少し顔が赤くなっているようにも見えますが…
「南浦さんは、ネット麻雀はやりますか?」
「ネットですか…」
「ええ」
「家にパソコンはあるのですが、使い方がちょっと分からなくて…。やってみたいなとは思うんですが…」
「そうなんですかっ」
「え…はい…」
また、勢い良くこちらを向く彼女に圧倒される
「私、こう見えてもパソコン操作は得意なんですよ!良かったら、今度一緒に練習しましょうよっ。だいたいのことは教えられると思いますし!」
「え…良いんですか?」
「もちろんっ」
思いもよらない返答に戸惑いつつも、じゃあお願いしますと、私達は連絡先を交換した。
そして、気が付いたら電車は私が降りる駅に到着してしまった。
今別れるのは少し名残惜しいですが、仕方がないですね…
「では、私はここで失礼します。今日はありがとうございました」
「こちらこそ。近いうちに連絡しますねっ」
「はい」
ガラガラ―
電車から降り、ゆっくりと動きだすのを横目で見送った。

「津山睦月さん、か」
ボソッと彼女の名前を口に出してみる。
こんな無愛想な私に気さくに話し掛けてくれるなんて。

「優しい人ですね…」

今日は何だか良い日だったな。
私は胸を弾ませながら、家と向かい歩きだした―


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