09/08/29 13:35:18 ewPqgNKw
今でもはっきりと覚えている。
わたしが暗い闇の中で泣いていた時、差し伸べられた彼女の手。
その手は、とても温かくて。
きっと彼女の心も、こんな風に温かいんだろうなって、思った。
それからも、ずっと。
何度も泣きそうになったり、挫けそうになったわたしを、彼女はその手で助けてくれた。
彼女とわたしのいる光景は、いつまでも変わらないと思っていたのに。
――でも、それは、あっけなく壊れてしまった。
――彼女はもう、わたしに手を差し伸べてはくれないだろう。