09/07/01 02:40:58 6BeXiwez
もはや誰も覚えてないであろう前スレの866だけど
URLリンク(imepita.jp)
「いいじゃないっすか……どうせ、誰も気づいてないっすよ?」
「だ、だからって此処ではやめ…」
をかいたよ
全くもってSSは難しすぎる
なにがいいたいかってーと>>28氏超GJってことです
31:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 02:53:39 Ff+bJ4iS
うめえwww
32:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 03:01:09 XYx+g7ae
>>26
GJ!
ひとつだけ気になるんですが鶴賀の部長はかじゅじゃなくて、ワハハらしいです。
あくまで名目上のことで実質的なリーダーはかじゅみたいなんですが。
原作5巻で解説してて、カツ丼さんが驚いてました。
33:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 03:05:50 ZB6RPWsy
カマボコォォォォ
34: ◆UOt7nIgRfU
09/07/01 03:29:59 xkH5NZKo
>>30
萌えた。光速保存余裕ですた。
部キャプにプレッシャーがああああ;
>>32
やっちまったす、てへ(死滅)
分かってたんだけどついついw
お詫びにワハハのAAを
⌒v⌒
. '´  ̄`ヽ
ノ. ((从从))、
. ヾ(!j・ ワ・ノj" ワハハ 部長は私だぞー
|ヽO┬O
. 三◎-ヽJ┴◎
35:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 04:18:38 yH+GKdEF
>>30
|`ヽ
|从))、 /
|・ワ【◎】パシャッ
| っ 9 \
|―u'
""""""""""
| 後でユミちんに見せようっと
| ピャッ♪
|)彡
|
|
""""""""""
36:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 05:51:39 bRBkSSJ+
アニメ公式サイト URLリンク(www.saki-anime.com)
テレビ東京公式サイト URLリンク(www.tv-tokyo.co.jp)
まとめWiki URLリンク(www19.atwiki.jp)
避難所 URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
■TV ON AIR 【放映期間】平成21年(2009年)4月~9月 (2クール)
テレビ東京 TX 4月5日~ 日曜 深夜2時~
テレビ愛知 TVA 4月6日~ 月曜 深夜2時28分~
TVQ九州放送 TVQ 4月7日~ 火曜 深夜2時23分~
テレビせとうち TSC 4月8日~ 水曜 深夜1時18分~
テレビ大阪 TVO 4月10日~ 金曜 深夜3時35分~
テレビ北海道 TVh 4月14日~ 火曜 深夜2時~
AT-X 5月6日~ 水曜 10時~/22時~
土曜 深夜4時~
日曜 16時~
37:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 08:04:23 vFecXu7/
>>28GJっす
話変わるが和咲ってどっちが成績いい?
やはり読書家の咲か?
38:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 08:43:19 ZZvzfyKf
保管庫なんだが、SS以外の文面や書き込み時刻云々は
省いた方が見やすくないか。
39:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 08:59:58 ktLwwWao
>>37
実は成績云々の話は一切出て来てないんだよね
IH前に赤点云々っていうお約束が来るかどうか次第だと思ってる
40:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 12:08:28 YizhXVHH
のどっちは成績優秀だったはず
41:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 12:40:40 vFecXu7/
>>39なるほど
部長とまこは頭良さそうだな
タコスは数学以前
42:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 14:16:57 FwXUcqLu
咲は国語とか得意そう。
のどっちは数学。
部長は歴史かな、雑学好きだし。
まこは……なんだろ?
タコスは算数からか。
43:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 16:33:54 qq11tDpS
36 :名無しさん、君に決めた!:2009/06/30(火) 15:43:50 ID:???
立てた
関連スレと前スレはh抜かなかったけどそれで良いよね?
咲-Saki-で百合萌え 4局
スレリンク(lesbian板)
37 :名無しさん、君に決めた!:2009/06/30(火) 15:45:51 ID:???
ごめん
誤爆
44:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 16:34:57 y8gFAcQv
随分とアグレッシブな誤爆だったようだな
45:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 17:16:14 UL6ze/Df
部長「保健体育が得意よ」
タコス「保健体育が得意だじぇ!」
咲「差し込んで欲しいです」
モモ「差し込んで欲しいっす」
どちらも同じことを言ってるはずなのに、両者の間には相容れない壁がある
46:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 18:09:54 BmsDDG4P
>>45
…おかしいな、俺には全部同じ事を言ってるようにしか聞えないんだがw
47:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 18:18:12 kZn0N9uj
違うとすれば、タコスがのどちゃんにルパンダイブするギャグティストなだけだな
48:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 18:18:37 vFecXu7/
>>45
部長は保健体育プロなんじゃね?ww
49:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 19:39:11 UL6ze/Df
>>46-48
さすが百合スレ住人だ、俺の理解の遥か外にいやがる
衣「ねこが好き!」
キャプテン「猫が好きです」
和「ネコが好きです」
カマボコ「私の方が上だぞー」
はじめ「ボクが上だよ」
今度こそ各々違った意味で受け取れる……はず
50:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 21:29:43 3b5A2BvH
違う意味があるのはわかるけど、誰がどういう意図で言っているのか微妙
51:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 21:36:59 RaFCmdQN
衣・キャプテン→生物学上での猫が好き
おっぱい→咲をあんなことやこんなことで可愛がってあげやう
カマボコ→いつもはネコなので、たまには…所謂リバタチか?
鎖子→アグレッシブなネコ
こうですか
52:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 21:43:14 1Q1rRv6m
>>45の流れを汲むと、3人のネコ発言と2人の上発言に関連性はないと思われる
なんにしてもちょっとわかりにくいな
53:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 21:44:12 Z27A6OmS
面白いと思って書いてこれだけ滑ったらちょっと同情するわ
54:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:15:58 HpJVEs5+
衣→動物の猫が好き
キャプテン→猫って言葉から想像されるもの(=池田)が好き
和→(タチネコ的な意味で)ネコが好き
カマボコ→鶴賀の中の立場の話
はじめ→いわゆるベッドの上での上下関係
センスのないやつが言葉遊びモドキなんてするもんじゃないね
どうもお騒がせしました。すみません
55:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:17:28 xdwTy0Ac
蒲原さんも佳織の上じゃないか!
56:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:20:37 UBu1lULF
ねこ、猫、ネコ。表現の差からも意味の違いがありそうだし…
キャラクターのとらえ方の違いから来る感じ方の違いもあるし…
難問だ!! w
↑
と書いて、カキコする前にリロードしたら答えがあった
>>54 面白かったです
57:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:21:55 ZB6RPWsy
ワハハ
58:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:26:07 qHQDCNKc
3つずつ
59:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:29:21 zfnR+j0T
鶴賀の夫婦乙
60:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:33:39 pO5CTdV8
許嫁権限
61:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 22:41:46 vFecXu7/
むっきーの彼女って誰?
62:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 23:04:27 y+KB/8Ne
鶴賀は、かじゅ×モモ、蒲原×佳織のカップリングが強いから、
睦月は片思いキャラって印象があるね。
63:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 23:14:41 vFecXu7/
切ねーな
むっきーカワイソス
64:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 23:39:54 xgeRTLlf
愛しいアノ人の気配。
気配だけでしっりと見つけるわけではない。
ただ、ぼんやりと存在を感じ取れる。
―モモがいる…
微かな空気の揺れでモモが近づいてくる事に気付く。
目の前までやってきているのだろ。
匂いなれたモモの香りがする。
―モモ…
モモが近くにいると思うだけで鼓動が早まり、息苦しさも感じる。
体が熱い…
まるで、この小さな身体だけでは抑えきれない想いが熱となって外へ、モモの元へ向かおうとしているようだ。
―だめ…だ…モモ…
「…モモ!!」
気付けば声に出して彼女の名前を呼んでいた。
どうしてもモモに言わなければならない事がある。
伝えなくてはならない…この思いを…
「せ、先輩・・・気付いてたんっすね…」
「当たり前だろモモ。お前に気付かない訳がないだろ。」
「先輩!大好きっす!!」
「私もだモモ…」
「せん『しかし!!』
私の声がモモの言葉に重なる。
このまま流されてはいけない…
モモのストレートな感情が嬉しくて、つい伝えたいことを押さえ込んでしまいそうになる。
「モモ、私の事を好いてくれるのは嬉しい。私もモモと同じようにモモを想っている。
しかし、しかしだ!どうして!どうして!ど う し て、トイレの個室まで気配を消して着いてくるんだ!!」
「それは、先輩への愛がなせる技でっす!!!!」
「そんな愛の技はいらん!!」
的なモモはかじゅに対して軽い変態さんだといいのにな!
65:名無しさん@秘密の花園
09/07/01 23:44:19 Yr4kiamz
次回予告でのどっちが好きな人の私生活を見たいって言ってたけど
モモもそれくらいはすでに考えてるはず
つまりかじゅの家まで入ってトイレ、風呂、部屋でも観察していると思うんだ
つまりそういうSSが見たい
66:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 00:25:02 KiDsyVam
>>65
それは……ちょい怖くないか?
67:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 00:26:11 KiDsyVam
ごめん、sage忘れた。
68:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 00:36:56 RDoRr1KB
透明人間になれるなら、宮永さんの家に行って、好きな人が普段何をしてるのかみてみたい…だっけ
ガチ過ぎて困る
69:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 00:48:50 AYzEd297
>>65
そんな人間性が欠落したモモはちょっとなー。ネタ的にはおもしろい
したいけどできない、でモジモジしちゃうモモのが可愛い
70:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 01:45:21 RB2PisLr
和「宮永さん、私宮永さんのこと好きです。」
咲「うん、私も原村さんのこと好きだよ。」
和「本当ですか!?」
咲「うん、初めて見たときから……一目惚れってやつなの……かな。」
和「」
誰か続き書いて
できればエロ有りで
71:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 01:56:53 fPMlT9uw
和「宮永さん、私宮永さんのこと好きです。」
咲「うん、私も原村さんのこと好きだよ。」
和「本当ですか!?」
咲「うん、初めて見たときから……一目惚れってやつなの……かな。」
和「…」
咲「…」
和「…」
咲「…」
和「…え?」
咲「…え?」
エトペン「え?」
エトペン「…」
エトペン「…え?」
72:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 01:58:08 OTGn7eYx
とりあえず氏ね
73:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 01:58:18 7cafJoNm
>>68
好きな人の家に行って~…
じゃなかったっけ?ww
まあ、「好きな人=宮永さん」だけどなww
74:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 03:08:53 pc8YTuW8
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
75:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 03:46:50 dbZp0oJT
順不同 池田×キャプテン 池田×コーチ 池田×衣 池田×みはるん
76:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 05:59:23 uPX7v4qU
>>75
まさかの池田攻め!!
ネコなのに!!
>>54
遅レスかもだが、オレにはちゃんと理解できたからそんなに落ち込むな。
言葉は正確に伝わらない場合がほとんどだぜ。
面白かったよ
77:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 06:46:04 AYzEd297
>>74
最後の二枚がケータイからだと保存できないorz
78:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 08:14:52 kQxGu/HB
池田は割とみはるんとも息ぴったりだよな
>>74
既に色が変わってたが乙
79:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 09:55:52 lALxiOX6
>>77
ファイルシークとかリサイズがあるだろうッ!
80:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 10:33:00 +u7D0URI
>>70
和「差し込んで…宮永さん」
咲「鳴かせてあげるね…原村さん」
和「ああっ! 宮永さんの千点棒すごいっ! わたし、飛んじゃうっ!」
81:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 12:12:16 +u7D0URI
>>70
咲「すごい、原村さん…もうテンパイしてる…」
和「リーチで一発したいの…お願い、宮永さん…」
咲「パイパンで裸単騎…原村さんのえっち」
和「ああっ! まわし打ちしちゃダメぇ!!」
82:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 12:45:06 AYzEd297
みやながさき はらむらのどか
211112 1131551
32223 3244606
5445 6568066
9891 114862
7702 25248
4724 7762
1961 438
0575 71
5222 8
7440
184
92
成就率92%だじぇ
83:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 12:53:47 LaxwyxNZ
そういやあったなそんな占い
咲は朝のテレビ占いで一喜一憂してそうだけどのどっちは想像できないな
信じませんと言いつつ相性占いの結果が悪いと地味に凹んだりしてそう
84:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 14:46:52 AYzEd297
「今日の占いは…あ、恋愛運いい♪原村さんといいことありそう…」
「今日の占い…恋愛運は最悪…う、占いなんて所詮オカルトですよね!…しょんぼり」
85:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 15:32:50 VuW88+K1
上埜久 福路美穂子
34521 332255
79734 65470
66070 1917
26771 8
83489
1727
899
178
85
成就率85%、上々ですね。ちなみに”竹井久”だと27%にorz
86:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 15:52:40 AYzEd297
>>85
つまり上埜さんだった時に告ってればよかった、と
87:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 15:55:22 9HuSuxYu
残念じゃったのう、グヘヘ
88:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 17:14:03 LaxwyxNZ
池田華菜24111と福路美穂子332255だとまさかの98%になるな、勝てる気がしねぇ
久保貴子だと52%、コーチ無念
かじゅモモは……見なかったことにした
89:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 17:43:06 76RsV3SE
かじゅモモはそんなものを通り越した愛の力があるんだよ・・・きっと
90:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 17:43:38 76RsV3SE
スマンageてもうた
91:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 18:08:26 pc8YTuW8
桃果汁でやり直してみな
92:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 20:42:20 mhs3Mouh
かじきゆみ とうよこももこ
12232 5355555
34557880000
7902568000
692714800
51985280
6073708
670078
37075
10772
1749
819
9 10
100
100%と出ました。
93:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 20:47:37 IbQFnQUj
>>92
10を0にするか10にするか統一しなよ
94:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 21:19:06 RgmfftsC
統一したら意味ないだろ
95:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 21:23:13 Gs42qwGg
この占いって何ていう名前?
96:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 21:51:34 pc8YTuW8
ピラミッドなんたらだった気がする
97:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 22:01:36 Gs42qwGg
>>96
ありがとう。逆ピラミッド占いだったよ
98:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 22:48:51 TLbXk53y
乙女チックな恋占いスレになってしまってる。
99:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 23:17:26 kQxGu/HB
>>88を見た華菜が幸せそうな顔して抱きついてきたから結果オーライよ、とキャプテン
100:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 23:21:18 RgmfftsC
ピラミッドっていうよりぶどうだな
101:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 23:36:07 rfKpQdaD
いまだにこの占いのルールがわからない俺は
年頃の女の子が想い人との関係を占ってみて一喜一憂する様を想像することしかできない
占いとか全然興味なさそうなとーかとか先輩とかのどっちがやってるのを想像すると萌えるが
102:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 23:55:41 AYzEd297
あいうえおを12345として名前の母音を数字に置換する→足す
103:名無しさん@秘密の花園
09/07/02 23:57:11 3spRtfP3
逆に考えるんだ
名前の相性が悪ければ同じ苗字にしてしまえばいいと
104:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:12:15 Xgp4PyPY
SS透華してもいい?
この流れ変えちゃうけど
105:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:14:10 dDm8Rl6p
確認取らなくても大丈夫だと思うよ
106:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:21:04 Xgp4PyPY
以下透華
前スレのタコス部長の続き
107:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:22:20 Xgp4PyPY
私は学校で会長と呼ばれ、部活動では部長と呼ばれる。
いつからだったか忘れたけれど、私にはある願望があった。それは他の人から見たらくだらないだろうし、別に願望というものに遠く及ばないかもしれない。
私は名前を呼んで欲しかった。
いつも、私のことを役職名で呼ぶ。会社の上司じゃあるまいし。
名字を呼ぶのは先生くらいで、名前なんてここ最近、特に学生議会長就任後は呼ばれたことなんて無かった。
そうなったのは呼びやすいからだろうし、敬意を持ってくれてるからなのかもしれない。
でも、親しい間柄ならやっぱり名前で呼んでほしかった。
まあ、無理に呼ばせる気はなかったし、呼んでくれたら嬉しいかな、なんてレベルの願望だった。
だけど…最近、一人。無性に呼んで欲しい人ができた。
あのコには特別に呼んでもらいたいかな…なんて。
馬鹿ね、私。
これじゃまるで少女マンガの主人公みたいな気持ちじゃない。私にはそんなキャラクターは似合わない。
誰だったか私を不良っぽくてイイだなんて言ってきたけど、確かに乙女ちっくな私は似合わないのは自分でも解る。というか、私は不良なんかじゃありません。
何はともあれ私は、あのコだけには名前で呼んでほしかった。
108:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:24:17 Xgp4PyPY
-----------------
今日は珍しく晴れた。
嬉しくなって、私は今日も頑張ろうと空を見上げた。
梅雨は嫌いだ。
雨は嫌いじゃないけれど、やっぱりこのジメジメとした空気があまり好きではない。
夏に近いからか、直射日光が私を包むと体温が上がりっぱなしになる。
優希に作ったお弁当、危なかったりして…?いや、冷却材を一緒に入れといたから大丈夫。
学校に到着。
「おはよーございます、会長ー」
「会長、おはよー」
「おはようございます」
私は校庭内に入ると下級生から同級生までの沢山の人たちに挨拶される。
私は今日もそれに答える。
挨拶してくれる人の中に、少し、何というか…スキスキオーラ全開の人とかいる。私の自惚れかもしれない。でも、優希が私を見る目に近いものを感じるんだ。
正直悪い気はしないけれど、そんな目で見ていいのは残念ながら一人だけなのよね。
…優希はそんな情景を見たらなんて思うかな。
ちゃんと焼き餅妬いてくれるのかな?
じゃないと、少し淋しいな…。
「ぶちょー、おはよーだじぇ!」
「のわっ!?」
不意打ちだった。
後ろから、小さな女のコが私を抱き締める。
一瞬誰だか解らなくて、でも直ぐにその特徴ある口調で、優希だと気付いた。私の小さな恋人の、優希。
さっきまで優希のこと考えてたから、少し驚いてしまった。
「なぜそんなにあわててるのだ?」
「いやー、びっくりしちゃったから。…おはよ、優希♪」
「うん、ぶちょー♪」
うーむ。可愛らしい。
109:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:26:40 Xgp4PyPY
-----------------
昼食は、屋外木陰の下で二人きり、時々咲や和もいる、なんていう日々が続いた。
だけど今日は暑い。私は良いとしても、優希にあまり無理させたくないわね…。
というわけで、私は今日は校内で食べることを考えた。
場所は私のクラスの教室。
昼食時教室には、クラスメートはあまりいない。学食や他の教室に行っているからなのだろうか。
うちの学校には上級生の圧力や格はそんなに無いから、学年を飛び越え仲の良い人のもとへクラス移動する人が沢山いる。私のクラスでも毎日のようにそういう人は来てる。
だから、きっと優希も上級生のクラスに入るのにさほど抵抗がないと思う。
などと授業中考えていたから、授業の内容全然聞いてなかった。ま、大丈夫だけどね。
気だるい授業は終わった。
そうして迎えにゆくのは、私だけのお姫様。
彼女に私は提案し、快く了解してくれた。
クラスに戻ると、今日もほら、クラスメートはまばらで。十人満たない。
私は窓際の机を提供した。持ち主いないからいいわよね。
熱い日差しが入るからカーテンでも引こうかな、なんて思ったら…徐々に天は曇り空に切り替わっている最中だった。
110:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:29:05 Xgp4PyPY
「はい、優希。今日のタコス」
「わー♪おいしそーだじぇ!いっただきまーす♪」
美味しそうに食べる優希。
そんな優希を見てるだけでこっちまで幸せを感じるから不思議だ。
「毎日タコスで飽きない?」
「無論だじぇ。タコスならいくら食べても飽きないじょ♪」
「そんなに好き?」
「うん♪」
じゃ、ここでお決まりの意地悪を一つ。
「優希はタコスと私、どっちの方が好き?」
優希が硬直するのが解る。
直ぐに頬を赤らめて、もじもじする。
そんな優希を見てると抱きしめたくなっちゃうから困る。
「…言わなきゃ、だめぇ…?」
破壊力抜群の台詞をその表情で言われると私も死んでしまいそうになる。
もー、めちゃくちゃ可愛いんだから!
だけど私は、更にちょっとした意地悪をしたくなってしまう。
やっぱり私は悪い奴なのかしら。
「言いたくないなら良いわよ?優希は私よりタコスが好き、だなんて」
「!?!?」
優希は焦った表情になる。
あ、やばい。少し苛めすぎた。
急に良心にとがめられて。
111:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:29:59 Xgp4PyPY
「ご、ごめん優希…意地悪し過ぎたわ」
「…ひどいじょ、ぶちょー…」
「本当にごめんね…。許して?」
「……ぶちょーは私のことを苛めたくて仕方ないんだじぇ」
「な!!ち、違うわよ!?」
断じて違うわ!
「じゃあ…ぶちょーは私のこと、好き?」
「勿論よ!」
「じゃあ…愛してるって言って?」
「な……」
まさか、これは。
…優希の逆襲だったか。
やはり。いつの間にか、笑顔で言ってきていた優希。
や、やられた。
私が「好き」だとか「愛してる」だとかの発言が苦手なのを知ってる優希。
「…優希だって意地悪じゃない」
「おあいこだじぇ♪」
「やられたわ」
屈託なく笑う彼女。
無邪気に、優しく、私に笑顔をくれる。
私はまた、幸せ…を感じてしまうのだった。
だけど。
そんな幸福感の中に私はあっても、やっぱり思ってしまう。
何で、私を部長って呼ぶの…?
優希は私を好きなんでしょ…?
なら、呼んでよ。
久って、呼んでよ。
その優しい笑顔で、可愛らしい口調で。
我が儘にも程がある。ばかばかしい願い。
でも……名前で呼んで。
112:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:32:59 Xgp4PyPY
-----------------
授業が終わり、私は学生議会の仕事へ。
本日の議題は“来たる夏に向けての清掃活動”。別に夏だろーが何だろーが清掃活動はボランティアとしてやるのだけれど、私の意向でそうしてもらった。季節感が大事なのよ…まあ、単純にゴミ拾いなんだけどね。
生徒から有志を募って人数を増やす必要があるわね。うちの部員も入れちゃおうかしら。
暫くの後、部活へ赴く。
部活の時間は楽しい。
同じようにルールを知る人が、同じ時間、同じ場所に、四人いないと出来ないゲーム。
制約が多いのだけれど、それって凄く素敵なこと何じゃないかしら。
「あ、部長だ」
「こんにちは、部長」
「はいはーい、こんにちは」
「随分と遅い登場じゃのう」
「仕方ないじゃない、色々仕事があるのよ?」
一通り挨拶を交わして…あれ?一番元気なコがいない。
「優希は?」
いないと寂しい。お昼はあんな元気だったのに、何かあったのかしら。
「優希なら…」
和が指差す先は仮眠用のベッド。
なんだ、寝ていたのか。
…寝顔が見たいわね。
起こさないように、静かに近づいて。
「すー…すー…」
天使がそこにはいた。
113:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:34:04 Xgp4PyPY
「可愛い…」
「いや言わんでいいから」
「あ…」
思わず口に出てしまった。恥ずかしいわね。まこに突っ込まれてしまった。
「だって可愛いから仕方ないじゃない?」
「のろけんでえーから…全く、最近変わったのう」
「そうかしら?」
「そーじゃ。日に日に女にのーてる」
「私は産まれたときから女よ、失礼ね」
ま、確かに男勝りかな。
よくカッコイイだなんて優希が言うけどそれって女としてどうなのかな。
「まー、あまりのろけんで…只でさえ一年生がラブラブもんじゃから」
当の二人を見る。
普段はそんな雰囲気匂わせないのに。
ふと目があう二人。咲が笑いかけ、和の顔が赤くなる…前言撤回、普段も匂わせてた。
114:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:36:02 Xgp4PyPY
-----------------
朝はあんなに晴れていたのに、下校時刻になる頃には雨が降り出した。昼に雲を浮かべた空は、雨を降らせる準備をしていたらしい。
しまった、傘持ってきてない。置き傘も折り畳み傘も生憎持ち合わせていない。
「ぶちょー、傘無いの?」
「うん…。優希、もしよかったら…」
「勿論だじぇ♪」
優希に入れてもらい、帰ることになった。
優希の傘は狭く、折り畳み傘だからか、二人には少し無理があった。
優希の肩を濡らしたくない。
私は出来るだけ優希に、傘が守る比重を置いた。
二人だけの空間がそこにはあった。
「ぶちょー、肩濡れてるじぇ…」
「大丈夫よ」
「でも風邪引いちゃう…」
私は優希に風邪引かれたら困るわ。
「いいから、ね?」
「…ごめんなさいだじぇ」
あまり強くない雨が降る。
「ねー、ぶちょー…」
「んー?」
「……何でもないじぇ」
「何よ?気になるじゃない」
「……ぶちょーは私に何かしてもらいたいこととか…ある?」
何を突然。どうしたんだろう。
「なんで?」
「ぶちょーは…いっつも私に色んな事とかしてくれるから…その、何かしなきゃかなー、なんて…」
115:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:37:42 Xgp4PyPY
優希は優しい。元気いっぱいで、思いやりがある。
そんな優希が好きなんだけど、少し律儀なところもある。
「今傘入れてもらってるわよ?」
「そういうのじゃないんだじぇ…こ、恋人として…あの…」
顔を真っ赤にして言うから。
思わず、私は抱き締めた。傘で隠すようにして。
「……ぶちょー……」
「今だって相合い傘なんだし、恋人同士でしょ?」
「……うん…」
雨で冷えていた優希の体。
少しでも温めてあげたくて。
ふと、とある願望が脳裏によぎる。
それは、いつからだったかずっと心にあったこと。
「……じゃあさ…一個だけ、お願い聞いて…?」
私は優希を抱き締めたまま、耳元で言う。
「……なんだじぇ…?」
それは、愛らしいあなたにしてもらいたいこと。
「…名前で、呼んで?」
それはばかばかしく、けど真剣な願い。
「……それだけ?」
「うん。…ダメ?」
「…お安いご用だじぇ!」
そして。
「久ちゃんでいい?」
「うん…優希」
めったに呼ばれたことなんてないから、無性に恥ずかしさを感じる。
今は、再び帰路の中歩いてる。
116:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:39:42 Xgp4PyPY
「久ちゃんは雨は嫌い?」
「まあまあかな?優希は?」
「私は好きだじぇ?だって…ほら、久ちゃんとこんなに近く…」
二人の頭上には、相合い傘には狭すぎだけど。
雨を守るのには不十分だけど、二人の距離を近付けるのには十分だった。
「そうね、優希」
久ちゃん、と呼んでくれる優希の手をとる私。
握り返す優希。
冷たくなったその手を、私は温める。
「久ちゃんの手…あったかだじぇ」
「でしょー?」
「何でそんなにあったかなのだ?」
何でかしら。健康だからかな。いや、違うわね。
「…多分、優希の手を温める為よ」
117:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:40:47 Xgp4PyPY
----------------
帰宅後、私は直ぐにお風呂に入った。
といっても、シャワーを浴びるだけ。
私は風邪を引くわけにはいかないし、体を温めようと思って。
熱いお湯を頭から被りながら、私はさっきまでのやりとりを思い出す。
「…久ちゃん、か…」
思わず苦笑してしまう。
まさか、こんな簡単に願いが叶うなんてね。
久ちゃん。いい響き。恥ずかしくて、でもなんだか心まで温かくなる。
いつからだったか、私は名前を呼んで欲しかった。
役職名なんかじゃなくて、私が私であった時からある、私だけの名前で。
私を特別に呼んで欲しい人が出来てからは、別に誰からでもそう呼ばれたいわけでなくなった。
そして今日…その願望は叶った。
…ますます近づけたね、優希。大好きだよ。
二人の距離を縮めてくれた雨に感謝しつつ、愛しいあのコをまた想った。
118:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:41:51 Xgp4PyPY
おしまい
書いてて恥ずかしくなった
119:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:43:43 9ESgsRF9
GJ
読んでて恥ずかしくなった
120:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:43:55 kG3WJxN5
>>118
GJ!!
すごく心温まるSSでした。
121:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:50:50 d1rwvKog
>>118
ハァハァハァハァ(*´Д`*) このふたりに甘酸っぱいちゅーさせてあげてください
122:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:55:31 0TlsXCu2
>>118
いやー部長タコス改め久優希、いいですなあこういう些細なことで一喜一憂するSS大好きだ!GJ!!
123:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 00:57:56 RjiNhWZV
久ちゃん……新鮮な響きだ。部長が乙女で面白かったです。
124:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 01:28:47 XeXir3xr
>>118
最近部長呼称ネタで妄想したばっかりで驚いたエニグマティックだじぇー
GJ
125:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 01:32:27 4Scnt2Je
すばらしい
ニヤニヤしてる俺きめえ
126:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 07:02:35 gwCfai+d
ぽっぽー♪
のぼせた~
127:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 12:37:47 98OpKTwi
>>118
GJwww
なんかこう、胸がキュンとなったw
キャプテン×部長派だったけどタコス×部長もいいなw
128:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 21:15:15 Stg3Ist1
| \
|Д`) ダレモイナイ ザッダンスルナラ イマノウチ
|⊂
|
>>38 同意 だけど中をいじるのは少し怖い
改行があるので、作家さまご本人にしていただくのが一番なんですが
とりあえず、1週間から10日ほど様子を見て、反対意見がないようなら
読みに言ったついでに取っていこうかとおもいますが…
(読み時の、間とか、流れとかが改行と関係してるため。文章の中では
重要なポイントかと)
129:名無しさん@秘密の花園
09/07/03 22:16:32 HBUtsf61
>>118もそうだがこのスレ全般的に公共交通機関で見るのに勇気が要るんだが…
や、良い意味でニヤニヤが止まらないんだよw
130:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 01:36:00 mXS3PQ0Z
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
131:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 02:18:20 nKsGnz6l
ワハうむ
132:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 03:30:19 DVTlGHue
むっきー×ワハハに一票
133:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 07:59:57 aByraxMR
むっきーの影の薄さはいまやモモ以上だな…
そこがまたかわいいが
134:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 08:26:21 M762DLLi
うむ。
135:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:39:24 +AILenna
エロい妄想が多いけど、のどっちが「わたし、宮永さんとの子供が欲しいです」みたいな意味の事を言って、
咲が「うん、いいよ。エッチな事とか苦手だから、原村さんとなら、そういう事する必要ないんだよね」
みたいな答えかえしてきたら、どうするんだろう。
136:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:42:19 +AILenna
ごめん。アニキャラ板の咲スレに書き込んだつもりだった。
137:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:44:29 wF4QJ675
別にスレ違いというわけでもない
のどっちはむっつりだから色々と悩むかもな
既成事実さえありゃあとはゆっくりならしてけばおkとか
おっさんみたいな発想には間違ってもいたらなさそうだし
138:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:47:23 He53vw9J
\::.::.:::.\ /.::.::.::/
\:.:::.::.::. /.::.::.::/
. '" ̄\::.::.∨.::.::/ ̄` 、
. / _,. ‐====‐ 、 \
/ ´ ヽ
. / / / ':, \ ゙:,
/ / / ,' / :, ':, ',
. ' ,′ / ,゙i:i ハ i } } l
| | :{ _, 'T丁`{ jj ~丁T''ト、| リ l l
| | : {:{´ i i 八ハ iい i iノV| / | l
|八 { ',',\|_,」.ニ、 \l ,ニ.」_/|/ハノ| │
. |\|\| =‐'" ゙̄` ~ ̄`'ヾ/ | │
| │ '. ::::::::: __ ::::::::: /l | │
j リ ハ´ 「 } ハ | ! 呼んだか?
/ / ,' /ゝ、 { j 人| | ',
/ / / > .._、 ノ.. イ | | ':,
/ / / / _r}  ̄ {ュ { ヽ│ l :、
/ / / / ̄ ̄~` ミーrz=彡'  ̄ ̄ヽ、 ヽ ':、
. / ,′ /⌒| : : : : : : : : Y^Y : : : : : : : : |ハ ', ':、
/ l ,′ │: : : : : : : :フしヘ.: : : : : : : : | , ト、 \ \
/ /| | { : : : : : /:││:\ : : : : :亅│ | , \ \
. / / 《 | | l个ー=イ_:_:_:││:_:_:`ト--</ | | 》 丶 ヽ
/ / )| | }ノ 厶-─┘└- .」 { | |彳 ヽ }
139:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:50:03 F/c9wT+K
衣×はじめはどうだろう
はじめは内心相当衣を恐れているよな
140:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:50:45 DVTlGHue
>>138
呼んだのはカツ丼
141:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:53:58 17XDzsTA
やがてはカツ丼さんでも釣り合わなくなるんだろうな
麻雀の話ですよ
142:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:55:57 I+S/mEXG
衣ちゃんのほっぺたぷにゅぷにゅ
143:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 11:57:23 8Qrj88RO
でもはじめは六巻で衣が孤独なことを心配しているよ
144:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 12:16:32 He53vw9J
衣は自分と麻雀を打った奴はみんな自分を恐れるのが嫌みたいだから
衣と麻雀するのを楽しめるような面子が仲良くなれるフラグな気がする
となるとやっぱ超能力者かカツ丼さんかな
145:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 12:32:29 DVTlGHue
衣は龍門淵のみんなとは仲良く無いの?
あんなにみんな可愛がってるのに
146:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 12:38:39 He53vw9J
いや、仲は良いだろうけど同時に恐れてる感じもある気がするんだよね
そこにやっぱ麻雀の怪物的な一線が引かれてるっぽく見えるというか
でも咲は普通に受け入れられてるなあ……やはり性格か?
147:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 12:42:29 DVTlGHue
衣は麻雀打ち出すと怖すぎる
かじゅへの威圧感とかヤバすぎ
148:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 12:49:36 5B7Tij4f
コミックス7巻早く読みたいっす
149:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 12:56:02 5B7Tij4f
違う、6巻だった
URLリンク(www.cospa.com)
これ、のどっちが咲を頂いちゃうところにしか見えません
150:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 13:13:46 DVTlGHue
最初は咲の方が和好きだったのに…いつの間にか和が咲好きに
つか本当に咲は和が好きなのだろうか
151:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 13:17:12 qr/PC7Rv
どう見ても相思相愛
152:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 13:20:51 5B7Tij4f
咲→友達になれたのでひとまず満足
和→無意識にそれ以上になりたい願望
こんな感じもする
153:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 13:21:45 J0XW+HrE
>>150
咲×和ではなく
咲→←←←←和って感じ
片方の好き度が高すぎるともう片方が霞んで見えてしまうんじゃない?
154:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 13:24:47 DVTlGHue
>>153咲→←←←←←←←←←和
なる程…好きに成りすぎると二人の間の距離は遠くなっちゃうのか
155:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 14:19:07 diFX/GJv
咲が休載か…。
アニメが漫画追い越したらどうなるんだろ?
取り敢えず照を早く出して欲しい。
和→咲×照が見たいな。
156:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 16:34:11 JH7MlS9U
し、姉妹で付き合うなんて良くないと思います!
157:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 17:22:19 17XDzsTA
そうだよね……わたし、勝手に原村さんだけは応援してくれると思ってた
158:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 19:32:55 LAh8+QT4
まあ、あれだ。同性で結婚できる国はあるが、姉妹で結婚できる国は無いし…
159:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 19:53:53 DtVRFoKK
>>158
義妹なら(ry
160:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 20:25:21 DVTlGHue
近親禁止
161:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 20:37:36 mXS3PQ0Z
神様は何も禁止なんかしてない
162:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 20:46:50 g6qnlT4H
愛してるー
163:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 21:14:31 6AcFdoqE
って最近、言わなくなぁったー
164:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 21:22:33 fx7QX6BW
あーでも
照×咲←和は良いかもしれん・・・!!
165:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 21:51:18 zolvPVlm
ナニその素敵リバ
166:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 23:04:18 pRyCUK17
照
↑
衣→咲←和
ま、こうだなw
167:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 23:08:17 DVTlGHue
咲きもハーレム娘だったんだな
168:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 23:22:46 17XDzsTA
とーか筆頭に潜在的なのどっちファンの数の前にそれが霞んでる
生和もマホや優希(こっちは諦めた?)が嫁にしたがっているし
この作品、モテるモテないがはっきりしてるよね
169:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 23:46:30 aByraxMR
ここでまさかの照×和←咲
あれ?なんなんだろうこの気持ち…
原村さんが他の人と仲良くしてるのが……嫌?
170:名無しさん@秘密の花園
09/07/04 23:59:36 Le3i22IF
照
↑
↓
衣←→咲⇔和
こんな感じ
171:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 00:00:39 LYf7+auc
咲が不純ぽく見えるのは仕様ですか?
172:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 00:10:17 nzqG08lB
照
↑
↓
衣→←咲←→和
↑ ↑
└―――透華←→はじめ
173:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 00:23:57 +KGPrMny
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
174:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 00:45:30 Xi4/LYro
そういや、ついにかじゅもも回か
175:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 01:27:20 RBJn4rXV
かなり楽しみっす
176:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 01:37:38 VXDqhcfn
URLリンク(www.square-enix.com)
6巻の表紙が優希で折り返しが(多分)和
3巻の衣とーかの例があるから原作者のカプ表現は分からないけど、
優希が和を特別に思っている事は確かでしょう
177:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 03:07:46 +ADI5uZD
正直、折り返しは京太郎かと思ってたw
178:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 03:16:45 fb1ZzMnG
立さんにかぎってそれはない
179:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 03:22:17 4C9Gz2Kq
犬はヴォルケンリッターの某戦士さんのようにちゃんと自重するから大丈夫
180:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 04:29:37 jZ1revj2
京ちゃん「俺にできるのはせいぜい個人戦で全国優勝することくらいだけど」
181:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 04:31:24 zjcShrP2
「犬にできるのはタコスを買ってくるぐらいだじぇ」
182:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 08:53:03 RBJn4rXV
犬はひっこめ
183:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 12:24:08 TUj9s1e+
URLリンク(imepita.jp)
184:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 14:52:49 ZO7hCkzx
>>183
見れないから削ってみたら見れた
>>30のひとの絵かな
185:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 17:00:14 V8WaZ6sO
「何でですか、相波先輩!!いくら三年生でもひどすぎます!!」
部室に新入部員、津山睦月の声が響き渡る。
「理に聡い者は情には疎いって本当だな。加治木!」
「な、なんだと!!」
「蒲原か…。すまないな。いつも迷惑をかける」
「ゆみちんはまっすぐ過ぎるんだ」
「迷惑をかけないようにしようとは思っているが…、いざとなったら、ついな」
「いつものことだから気にするな」
「いつものことか…すまない」
「理に聡い者は情には疎い…か。ゆみちんはちがうだろう。そうでなかったらそんなに悩まないよ。言いすぎたと思ったら、次、気をつけたらいい。それだけさ」
「ん…っ…? せんぱい…?」
「すまない。起こしてしまったか」
「いえ、いいんすよ。どうしたんですか泣きそうな顔をして」
「なんでもない、昔のことを少しな…」
「そうなんッスか?それなら…今は私のことだけ考えて欲しいッス」
「桃子…?」
「大丈夫ッスよ…だから、力を抜いて…、好きッス…、大好きッス…」
-----
というような電波の一部を受信した。蒲原の話し方が分からないけど、知将がかじゅで大将の器が蒲原というイメージ。ちなみにフリーなムッキーは俺の中では下級生にモテモテ。
本放送前の過疎気味の今だからこその与太話。だれかこんな話書いて
186:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 17:58:02 RBJn4rXV
鶴賀総合SSとか?
187:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 19:25:16 U+w/WN0D
最近モモが果汁(かじゅう)100パーセントジュースをかじゅの前でこれ見よがしに啜って、かじゅへアプローチかけるのを想像してしまう。
「かじゅ先輩の果汁も啜りたいっす~♪」
「こ、ここではやめろ~!」
どうみても親父の思考です、本当にry)
188:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 19:35:49 ty9nERZ6
決勝の昼休憩での鶴賀控え室の光景を想像してみた。
・桃子に手作り弁当を食べさせてもらい、恥ずかしそうなゆみ
・蒲原に手作り弁当を食べさせてあげて、恥ずかしそうな佳織
・部屋の隅の方で寂しくコンビニ弁当を食べる睦月
まあ、睦月は来年新入部員が入部してこればモテるようになるよきっと。
189:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 19:40:50 yYzXEgzf
>>180
和がハァハァしながら咲と打つんですね
190:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 19:47:51 zjcShrP2
>>189
和がハァハァしながら咲を打(ぶ)つんですね
に見えた
191:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 19:56:32 Nmr09m+e
>>190
のどっちの覚醒は新たなステージへ…
192:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 20:19:53 RBJn4rXV
>>191
SOA
193:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:07:24 +KGPrMny
DV反対
194:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:22:47 VrlBYyHA
私が原村さんに手をあげるなんて、そんなオカルトありえません!!
逆はありかもしれません。
195:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:25:08 J2FmvkLe
>>194
逆はありなのかw
196:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:26:01 ZV0OEjjb
> 私が原村さんに手をあげるなんて
咲が言ってるのかよw
197:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:35:22 J2FmvkLe
×…私が原村さんに手をあげるなんて、そんなオカルトありえません!!
○…私が宮永さんに手をあげるなんて、そんなオカルトありえまえん!!
198:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:38:36 EL00E71C
前スレ878で投下したキャプ部SSの続きです
相変わらず規制されているのでまた携帯から失礼します
映画館の外は、容赦なく太陽の熱が照りつけていた。
焼き鳥状態になるのはまさに避けたいところだ。
ここを出る前に、ひとまず次の行き先を決めることになった。
そういえば、先週映画を見に行った咲と和が、かき氷を食べに行ったと言っていた。
久は頭を上げると、早速尋ねてみる。
「かき氷、食べに行かない?」
「…かき氷?」
やや不思議そうに、美穂子は聞き返す。
「近くにすっごく美味しい宇治金時のお店があるの」
「いいわよ」
半ば得意げに言った久の顔を見て、にこやかに頷いた。
「よし、じゃあ決まり」
久は美穂子の片手を取って、映画館から飛び出した。
ちりん、ちりん。 軒先に吊るされた風鈴はこの上なく涼を伝えてくれる。
風鈴の隣には白波と千鳥の絵に、赤字で『氷』と大きく書かれた旗が下がっていた。
だがどう見たって外観は甘味処ではなく和菓子屋だった。
「ここって…」
目を瞬かせて、美穂子は暖簾と久を見比べた。
「そ。ごく普通の和菓子屋さんね」
鼻歌混じりに暖簾をくぐっていく。
美穂子も手を引かれるまま店に入ると、仕切りのついた喫茶スペースがちゃんと設けられていた。
すると、奥から店員が顔を覗かせた。
「喫茶の方をご利用でしたら、お好きな席をどうぞ」
夕方になりかけの半端な時間ということもあってか、他に客は見あたらなかった。
二人は窓際の日陰の席についた。
テーブルに備え付けられているメニューを横にして、2人でめくる。
次第に久は深刻そうな顔で唸り始めた。
「やっぱり宇治金時アイス乗せかしら、でも白玉が…」
両方乗せたら駄目なのかしら、と美穂子は尋ねたくなったが、敢えて聞かないことにした。
久の肩を軽く叩くと、小さい子を宥めるように言った。
「じゃあ、私が白玉乗せにするから、白玉を半分あげるわ」
「…う」
ちょっぴり情けない顔をして、体を硬直させた。
美穂子は久を見つめて、顔色を伺った。
「駄目、かしら…?」
「そ、そうね。それでいいわ」
しゃりしゃり、しゃり。
繊細に砕かれた氷の粒と、ふっくらと炊きあげられた粒餡。
二人揃って、匙で掬い取って口へ運ぶ。
199:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:44:20 EL00E71C
口の中目いっぱいに抹茶の香りと、氷の冷たさが広がっていく。
「美味しい…」
「でしょう?和菓子屋さんが作ってるからね」
店によって氷やシロップなど拘る点は違うけれども、餅は餅屋と言うように、餡ばかりは和菓子屋でなければ拘り切ることが出来ない分野だからだ。
一般客としては、餡とシロップの味、氷の細かさで判断する他ないのだが。
「はい、口開けて?」
「え、ええ」
久はひと掬いして、前に突き出した。
溶けて零れ落ちる前に、美穂子は急いで口を開けた。
口の中で抹茶とアイスの味が相まって、なんとも言えない。
「ん…、美味しい」
「顔、真っ赤」
「これは、その」
他に客が居なかったのが唯一の幸いだった。
目を細めて、久は美穂子の頬を突っついた。
「かわいい」
何かリアクションを返したほうが良かったのかもしれないが、それすら恥ずかしかったので、白玉を差し出して、話を流すことにした。
「はい、白玉」
「ん、ありがとう」
どうやら別に、話を流されても構わなかったらしい。
代わりに久はひな鳥の如く、幾らか咀嚼して飲み込んで、再び口を開けた。
「もっと」
「あらあら」
またひとつ、美穂子は白玉を口元に運んでやる。
本当に、餌付けをしているかのように思えてくるのが不思議である。
椅子の背もたれに寄りかかると、久は満面の笑みを浮かべた。
「あー、幸せ」
「そう?」
「ええ、当然」久は辺りを見回して、他の人が居ないことを確認した。
「こんなに美味しくて冷たいかき氷を、あなたと一緒に食べられるんだもの」
「…もう」
なんでこんな、恥ずかしいことを言うのだろう。
美穂子は口を尖らせると、かき氷を一口含んだ。
かき氷の冷たさは、顔の火照りまでは取り除いてくれなかった。
会計を済ませて外に出ると、道行く人々は足早に去っていく。
ぽつり、と肩に滴が零れ落ちた。
思わずしかめっ面で、久は空を見上げて小声で言った。
「夕立かしらねえ…」
横からすかさず、美穂子は広げた折りたたみ傘を渡す。
「とりあえず、駅まで行きましょう?また酷くなるかもしれないわ」
にこやかに提案した美穂子自身としては、帰りたくなかった。
一秒でも一分でも長く久と一緒に居たいのだが、二人揃ってずぶ濡れになるのは避けたかった。
自分より背の高い久に合わせて、美穂子は傘を少し上げてさすことにした。
「あら、流石。じゃあ駅まで行きましょうか」
200:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:48:28 EL00E71C
まず久は傘を持っていたことに感心し、次に美穂子の提案に頷いた。
降り始めで路面はまだ大して濡れてはいないが、そのうち土砂降りになってもおかしくない。
左の手のひらを傘の外に出して、久はぼやいた。
「駅に着くまで、酷くならないと良いんだけどねえ」
「そうね。でも雨が降らないと今年の夏は断水だらけになるわ」
それは困るでしょう、と一言付け加えて美穂子は笑った。
「ああ、それは困るわ」
他愛もない会話をしながら、しばらくして二人は駅に辿り着いた。
駅では人が立ち止まり、駅員の言っていることに耳を傾けていた。
どうやら送電線が切れ、更に雨が降り出したため上下線とも復旧が余計に遅れているという。
「あらあら…」
美穂子は時計を確認し、このままでは帰るまでにかなりの時間を要することを悟った。
外に目をやると、先程の雨は駅に着いてから一層強さを増していた。
傘をさしたところで飛ばされるのが関の山といった様子である。
「困ったわね…」
美穂子は呟いて久の方に顔を向けると、目が合った。
「ねえ、うちに泊まってく?この様子だとしばらく復旧は遅れるだろうし、こんな雨の中じゃ帰るの大変でしょ」
願ってもない誘いではあるが、ふと浮かんだ疑問に美穂子は首を傾げた。
「でも、どうやって?」
ひと駅ではあるが、久もこの電車を使わなければ帰ることが出来ない距離だった。
「タクシー捕まえるわ。ここからうちまでなら車で20分ぐらいで済むし」
ね、と久は美穂子に笑いかけた。
明日の部活は午後からだったので、特に首を横に振る理由もない。
それどころか久と一緒に居られる時間が増えるなら、と美穂子は思った。「じゃあ、お願いしてもいいかしら」
「ええ。今日はうちの親が帰って来ないから、遠慮しないでね」
何気なく久の言った一言に、美穂子は期待せざるを得なかった。
タクシーの料金は、二人で割り勘をすればそれ程でもない額だった。
この雨の中を思うと、まだ安いものだと思うほかない。
車のドアを開いて貰い、ざあざあ降りの中に傘をさす。玄関まで数十歩だというのに、殆ど意味を成さなかった。
「お邪魔します」
「どうぞ。あ、タオル持ってくるからちょっと待ってて」
201:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:51:26 EL00E71C
玄関に鞄を放り投げて、洗面所らしき部屋に入った。
バスタオルを二枚掴んで、うち一枚を美穂子に渡す。
「あー、あと着替えね。こっち来て」
髪を拭きながら、2人は右手の部屋に入って行く。
久の部屋は、質素と呼ぶに相応しかった。
白い壁紙に、ベッドと机とクローゼット。
床には淡いピンクの絨毯が敷かれている。
「あ、鞄は机の所の椅子にでも置いといて」
美穂子は鞄の水滴もタオルでふき取ると、言われた通り椅子に置いた。
久はクローゼットを開けてTシャツ、ジーンズの繋ぎスカートを掴んできた。
「これ、あんまり服の趣味が合わないと思うんだけど…」
おずおずと久は美穂子に服を差し出す。
そこまで合わないというわけではなかったし、美穂子は彼女なりの気遣いを感じた。
「ありがとう、お借りするわ」
頷いて、美穂子は服を脱ぎ始めた。
晒された肌は蛍光灯の白を反射して、いっそう白く感じられた。
頬を赤らめて、久は目線を逸らした。
まさかそのような行動を久がするとは、美穂子は予想さえしていなかった。
少しばかり、意地悪がしたくなった。
「もしかして、恥ずかしいのかしら?」
上半身がブラジャーのまま、わざと久の方を向いた。
「…え、ええ。そうだ、私も着替えればいいのよね」
動揺を隠しきれないまま、慌ててクローゼットから別の服を取り出した。
黒い細身のカーゴパンツに、青いタンクトップ。
美穂子は既にTシャツを着終わって、繋ぎスカートに手を伸ばした。
視界の隅に、着替えている久の姿が映る。
そこで美穂子は、以前、自分の家に久が来たときのことを思い出した。
初めて交わしたキスは驚く程甘かった。
何より、すべすべした肌理の細かい肌、柔らかな感触、仄かに火照った色、自分を包み込んでくれる優しい匂い…。
また触りたい。美穂子はおぼえず息を呑んだ。
「それで、お願いがあるの」
不意に声をかけられて、うわずった声を上げた。「な、なにかしら」
変な返事をしたせいか、久は一瞬妙な顔つきになった。
が、すぐににこやかな表情になって、おねだり声をあげた。
「晩ご飯を作って欲しいの」
なんだ、と美穂子は胸を撫で下ろした。
微笑むと、先ほどとは打って変わって落ち着き払った声で返す。
「ええ、いいわよ」
202:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:55:25 EL00E71C
「いいの?」
「料理は嫌いじゃないわ」
寧ろ、好きな人に料理を食べてもらうのは嬉しいことだと思った。
自分の作った料理が、やがて目の前に居る人の血となり肉となれるのだから。
「そう、じゃあ有り難くお願いするわ。冷蔵庫の食材は自由に使ってね」
箪笥から久はエプロンを引っ張り出し、手渡した。
洗濯物を干し終えて久がリビングに帰ってくると、テーブルには所狭しと皿が並べられていた。
「うわ、あの冷蔵庫の中身がまさかこうなるとはねー」
久は信じられないという風に、食卓に並べられた料理を眺めていた。
「適当に作ってしまったんだけど、大丈夫かしら…?」
不安げに久を見つめたが、本人は目を輝かせていた。
「とんでもない、どれも美味しそうだわ」
「そう、良かった」
エプロンを解いて畳み、椅子の背にかけた。
早速久は椅子に腰掛けると、勢いよく手を合わせる。
「じゃあ、いただきます」
「ええ。いただきます」
煮物に箸を伸ばし、一口含んだ途端に目を丸くした。
「美味しっ…!」
感嘆とも捉えられる反応に、美穂子は安心する。
「よかった」
あれもこれも、と久は箸を進めていく。
茶碗の米粒が空になって、久は顔を上げた。
「あなた、絶対良いお嫁さんになれるわねー」
「…およめ、さん?」
初めて聞いたとでも言うように、美穂子は聞き返す。
だが、あっけらかんと久は笑ってみせる。
「ええ。私のお嫁さんね」
美穂子はおかげで危うく人参を落としそうになった。
そんな事は露知らず、久は一人で唸り出した。
「でも、私も女だから…どっちもお嫁さんになるのかしら?」
口元に笑みを零し、美穂子は箸を止めた。
目を瞑って、穏やかな口調で言った。
「あなたのお嫁さんなら、なってもいいわ」
心を奪われたのか、久は面食らってしまった。
頬をうっすらと紅く染め、間をおいて口を開く。
「じゃあ、私もあなたのお嫁さんになろうかしら」
熱に浮かれたらしく、ぺらぺらと話し始めた。
「まあ、そんなに私は家事とか得意なほうじゃないけどあなたのお嫁さんになるんならちゃんと家事の一つや二つ…」
がたっ。
話の途中で美穂子は椅子から立ち上がった。
テーブルを挟んだまま、久と唇を重ねさせた。
「…せっかち」
口ではそう言ったものの、まんざらでもないように笑った。
「ごめんなさい、食事中に」
椅子に座りなおして、美穂子は箸を取った。
203:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 21:59:28 EL00E71C
「いいえ。それより、今日はさっさとお風呂入っちゃいましょうか」
「ええ、そうね」
久は風呂から上がり、パジャマに着替えて自室に行く。
時計はまだ夜の9時を指していた。
しかしベッドには美穂子が自分に背を向けて横になっていた。
「うん?」
寝てしまったのだろうか。
何気なく顔を近づけると、振り向いた美穂子の手が久の頬を捕らえた。
やられた、という表情で久は肩を竦めさせた。
「…まったく」
「ふふ。好きよ」
悪びれるふうも無く、美穂子は笑った。
そのまま軽く触れる程度のキスをして、ベッドへ手招きした。
久もベッドに上がると、腕を伸ばして美穂子を納めた。
美穂子は上目がちに久の顔を覗き込んだ。
「なあに?」
「私も。私も美穂子が好き」
「んっ……」
唇はすぐに離されることなく、濃密なやり取りが交わされる。
舌先が口内をなぞり合い、熱と熱の交換が行われていく。
いとおしむように髪を撫でながら、互いを貪る。
「…っはぁ」
つっ、とどちらのともつかない唾液の線が引かれた。
久はすっかり上気させた顔で尋ねる。
「私のこと、いつまで好きでいてくれる?」
「あなたが死んでも、よ」
青い右目はきらきらと光を宿し、優しげに微笑んだ。
また手を伸ばして、久の髪に触れる。
それから手繰り寄せ、深く抱きしめた。
鼻腔に満たされる石鹸と、シャンプーの香り。
あまりにも心地よくて、美穂子は久の心音を聞きながら眠りたいと思った。
その後も、二人は抱き合って長い夜を楽しむことにした。
翌日の朝、美穂子は部活のため、早めに久のもとを後にした。
わざわざ自宅で制服に着替えるのは面倒だったが、あれだけ楽しめたのだから美穂子は良しと思うことにした。
部室のドアを開けると、真っ先に黒い猫耳をぴょこぴょこさせた後輩が飛びついてくる。
「キャプテン、おはようございますー!」
「おはよう」
穏やかに微笑むと、美穂子は部員全員に挨拶をした。
横を美穂子が通り抜けたとき、華菜はいきなり目を見開いた。
「…あれ?」
「どうしたんですか、先輩」
文堂は訝しげな顔で華菜に声をかけた。
部室の隅に墜落すると、華菜はがっかりした様子で呟いた。
「キャプテンすごく機嫌良さそうだし…、なんか違うニオイがする…」
「はあ」
わけがわからないと言わんばかりに、文堂は首を傾げた。
そこで勢い良く部室のドアが開け放たれ、コーチが上がりこんできた。
204:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:07:19 EL00E71C
辺りを見回して、何かを探しているようだ。
「おはようございます、コーチ」
口々に挨拶する部員たちには目もくれず、視線は部室の隅に向かった。
部室の隅では、華菜がまだ何か一人で喋り続けている。
「まさかまさかキャプテンっ、私というものがありながら…っ!」
「池田ァ!部室の隅で何ウジウジしてんだァッ!!」
「ひゃあっ!?」
背後からまさか一喝されるとは思っていなかった華菜は、慌てて横に飛び退いた。
コーチは華菜の首根っこを掴むと、ずいっと顔を寄せた。
「おい池田ァ、ちょっと付き合えッ!」
「は、はいぃぃぃ!!」
呆然と部員一同、二人のやり取りを眺めていた。
「あらあら、随分と幸せそうね」
ただ一人、美穂子だけは相変わらずにこやかに、そんな二人を見送っていた。
書いているうちにキャプテンがどんどん変態くさくなっていくのは仕様です
途中で改行間違えがありましたら脳内変換をお願いします
以上です、お目汚し失礼しました
205:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:16:56 ZIe0HY9V
>>204
あまりのGJぶりに泣きそうww
これで1週間は乗り切れる。
ついでに池田ドンマイwwきっとコーチが飼ってくれるさ。
206:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:18:12 +KGPrMny
素晴らしいじゃないですか
207:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:21:04 VrlBYyHA
204さん素晴らしいっす。
そして197フォローサクンスw間違えてた
208:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:25:34 ty9nERZ6
>204
GJっす。
部長とキャプテンのどちらも、恥ずかしい台詞を言ったりして
相手を照れさせようと競ってるみたいで面白かった。
基本的には部長の方が手数が多いが、
キャプテンのカウンターの方が破壊力が大きい、って感じかな。
209:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:43:41 S2fQNeH+
ID:EL00E71C は神と言わざるを得ないなwww
何だこのツボな小説wキャプテン攻め×部長受け萌えすぎるw
210:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:51:23 V8WaZ6sO
>>204 GJ!!
かわええのう 2人とも。部を引っ張る立場の人でありながら
デートの時にはやんちゃな恋する悪ガキ風味な部長と、恋する乙女全開のキャプテン
とても自然に感じる。池田には悪いけど、華菜ちゃんはコーチと幸せになってください
211:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 22:54:46 RBJn4rXV
受け部長はヤバいな
つか部長が絡むと全部至宝CPになる件
212:sage
09/07/05 22:58:08 oEhMvDR1
おおっ。咲和の妄想を垂れ流そうと思ったら凄いのがきてるじぇ。
213:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 23:03:51 J2FmvkLe
>>212
冷静にsageようぜ。
受け部長がかなりヤヴァイ。
これで、二日ぐらい体力もちそうだ
214:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 23:35:19 oEhMvDR1
すまん。浮かれすぎていたようだ。
215:名無しさん@秘密の花園
09/07/05 23:41:09 FyR3Jnpo
あぁっ!なんて素晴らしいんだ!
ありがとう ありがとう
俺をこんなにも幸せにしてくれて
部長とキャプテン最高だ!
216:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:29:17 ZMeB2yDo
鶴賀メイン待ってました
217:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:30:29 XeJRmfnp
かじゅモモだけで30分終わった
218:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:31:00 wAxexMHu
もう実況扱いされないよね、と言う事で今週の感想
モモ×かじゅ強化されすぎだろ、百合的に考えて
さすが原作における最強ガチカップル!!!!!!!!
そこに痺れる!憧れるぅ!!
219:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:31:14 nofZC07c
かじゅカコイイな
低めの声当てたのは正解
220:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:32:37 CuGgf9qd
原作未読組の桃果汁リミッターが解除されました
たまりたまったSSがようやく読めるっ!
221:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:33:35 0ScIqwV1
寝てたら今起きた、ド畜生。
動画サイト行くかDVD待つか悩んでる。誰か助けて。
222:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:34:32 4Ckp1aVq
とてもいい桃-Momo-でした
蒲原さんも佳織に「私は君が欲しい」って言ってあげればいいと思った
223:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:36:12 CNWix05r
和、モモ→好きな人のために
とーか→目立つために
百合の差がでた
224:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:36:40 OI9MPwQD
かじゅモモ好き過ぎる。もう二人とも結婚しろよ。
225:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:39:00 bieIrrlN
開始5分でとーかパート終了。
あとぜんぶかじゅモモとかww
226:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:39:30 MLZnjQY0
先輩はやっぱかっこいいっすね
227:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:40:03 JYX3KS1i
かじゅモモの結婚式は何日ですかな?
228:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:49:06 33pE0D//
モモかじゅ人気が高騰してくると
無性にむっきーを応援したくなるのは俺だけだろうか…
229:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:49:15 4ZMHNB4v
よし、モモかじゅが俺によし
SS書く気力が湧いてきたぜぇ!
つーか涙出るほど嬉しかったんですかモモさん
そうですよね、プロポーズですもんね
もう責任取ってもらうしかないですよね
230:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:57:28 vaPdMAKS
私は君が欲しい!って言われて泣くモモとか
ワハハにいじられて頭を抱えて恥ずかしがるかじゅとか
鶴賀分増強されすぎだろ・・・原作のストックが少ないってこともあるんだろうけど
ここまでされるとGJと言わざるを得ない
231:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 02:58:37 TW5qMYfp
>>228
いやカジュモモ関係なく睦月佳織推せる
もちろん幼馴染み特権で睦月は散々苦労するんだが
232:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 03:10:37 39/dnwh/
カマボコ可愛いよカマボコ
233:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 03:20:18 QnELytfr
URLリンク(tvde.web.infoseek.co.jp)
この表情はすばらしいな
234:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 03:23:55 33pE0D//
桃子…あなたはいいわよね……どうせ私なんか…
もう、完全も調和もないのよ…
佳織…私と一緒に、地獄に堕ちよ?
235:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 03:25:15 d3w4NGXF
>>233
プロポーズされた後の表情にしか見えない
もう結婚しろよ
236:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 03:33:51 4KFcTRXR
なんにもないステル純代が可哀相です><
237:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 03:41:46 XeJRmfnp
今週の真のステルスはまこ
238:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 07:28:48 aym+qEjz
>>237
いや、文堂さんだろう
239:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 07:36:12 8UdtkGU4
>>230
いちおう頭抱えるかじゅは原作にもあったよ
強化GJは同意
あのまったりチャットしてる風景がアットホームな鶴賀っぽくて好きだw
>>234
地獄姐貴乙
240:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 08:14:30 8sMVMjrU
まさかモモの独白で泣かされるとは思わなかった。
241:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 08:46:48 mpNZLRqx
昨日のまだ見ていないのにここに来てしまった
かじゅモモで30分とかwktk過ぎるw
242:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 09:41:24 1fDIg/Mx
昨日の放送だけでかじゅモモの夫婦生活が想像できるレベルだったよ
243:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 09:42:14 XU8B+wFs
かじゅモモ至高過ぎワロタ
モモはものすごい勢いでかじゅのこと好きになったなあ
見るまではかじゅ攻めだと思ってたがこれはどうみてもかじゅ受け
「先輩は私のこと……どういう風に"好き"なんっスか?」って迫られる展開に1票
244:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 09:46:39 k9KAQHXg
さあSSを書く作業に戻るんだ
245:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 09:50:45 S5auLla0
これだけは言っておく!
桃の胸は結構存在感ある!
246:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 12:09:39 33pE0D//
5巻以降から急に存在を主張してきたような
きっとかじゅ先輩にごほうびもらって成長したんだな
247:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 12:12:48 8dp05gJc
かじゅ先輩のご褒美超気になる
248:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 13:28:08 ehGSKYzp
モモのAA
249:かじゅ
09/07/06 13:46:22 DIMAxn6T
私には見える!
250:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 13:51:26 NVEKRgjA
今見てきた。
やだ、なにこれ
鳥肌立ったわ
鼻血出そう。
251:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 14:06:56 TxfvJDv+
>>247
きっとべろちゅー
キスはモモからだと予想
「先輩、ちょっと目を瞑っててくれるっすか?」とか言ってな
252:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 15:02:21 8ddJbZKp
かまぼこかおりん
253:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 16:27:37 R8IlDirO
放送はじまったときは、和の胸アップや服スケ描写が鼻について
折からのブーム便乗の偽百合アニメかと思ってスルーしかけた
まさかこんな神になるとは、感謝しきりです
254:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 17:09:25 ScZqzDCp
原作ありのアニメに何を言ってるんだ
255:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 17:16:52 TxfvJDv+
まあまあ仲良く仲良く
短期集中連載のころから目をつけていた俺は感無量ですよ
しかもあくまでも原作ベースで百合分増量とか
かじゅにプロポーズされたモモの嬉し涙だけで暫く生きていける
256:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 17:37:51 ECduDBAH
今回の百合強化点
・「原村の方が男好きするルックスだしな」に対して「どこが
さ」とむっとするはじめ
・ちゃんと深堀さんにも会いに行くキャプテン
かじゅモモエピソードの大増強
・「先輩、私が見えるっすか?」「ああ、見える」見つめ合う
二人
・かじゅの台詞をまねてからかうカマボコ
・かじゅの「見つけるよ」、見つけた時に手を握り返して「や
っと君を見つけた・・・」
他にも色々補完されていたが
URLリンク(tvde.web.infoseek.co.jp)
今回はこの表情が全て持っていったと思う
257:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 17:45:28 NG+Xej20
>>256
待ってました!いつも乙です
関西組だから今から楽しみで仕方ないw
258:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 17:46:39 8dp05gJc
>>256
乙
この表情見てると色々と理性がもたなくなりそう
259:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 17:53:51 JYX3KS1i
もう10回くらい繰り返して見てる……
260:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 18:27:14 GOrquqiL
>>256
辛抱たまらんよ
261:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 18:43:01 1qlzsItp
>>256
この画像だけで一年中桃の節句だ
アニメもすーあんこうだけで終わったけど
キャプテンは間違いなくみはるんにも会いにいってる
262:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 18:55:46 CqvsBuHf
やっべ早くみてえ
263:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 19:20:21 bieIrrlN
かなめものガチキスにはじまって、
桃の私先輩のお嫁さんだね宣言(意訳)で終わった
濃ゆい1時間でした。。
264:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 19:39:52 YpUvqaGD
昨日はもう朝のプリキュアから濃かったさ
265:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 19:43:43 8dp05gJc
とりあえず単行本最初から読み直すことにした
何回目かもう数えるのやめた
>>264
kwsk
266:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 19:51:05 YpUvqaGD
ん?スレチになっちゃうのでこっちでスレリンク(lesbian板)
267:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 20:07:50 8dp05gJc
oh!thx
268:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 22:20:11 yfIAxsjV
URLリンク(ranobe.com)
ふぅぅ・・・
269:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 22:28:10 7VwdFzjk
>>268
両目開いてるぜ…
マジですね。
270:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 22:38:01 yPh47E42
>>268
美味しすぎだろキャプ部…
271:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 22:44:48 Ut9pok0D
これが噂のかじゅももか・・・
想像以上の破壊力に終始悶えっぱなしだった
最初はかじゅ先輩の片思いだったけど、今や相思相愛
あまりの百合っぷりに気付けば原作を買ってしまっていた
272:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 23:38:39 CqvsBuHf
>>268
ぬおおおおお
273:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 23:45:18 4eMPDiOh
>>268
部長の余裕っぷりが半端じゃないw
ノーマークだったがキャプ部いいわ
274:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 23:45:57 bdWDabNV
,,....::::::::':::ヽ
____,......::::'''::::::::::::''、´::::::::::::::::::::::l
l::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::\::::、:::::::::::::::::::l
l::::::::::::/:::/::ハ:::lヽ::::::::::::::\:::::、:::::::::::/
l:::::::〈::::/、( ゙、! ヽノ\::::::ヽ:::::::、:::/
l::〈:::::〉 u >、:::ヽ:::::\
/:::::〉\_ ィ´=ミ、::::ヽ:::::::\
/::::/:!/,"::ヾ' "lO:::::ハ }} :::::、::::::::::\
. /:::::/:::::l l:l:::::lj し::ノ;ノ '"';::::lヽ::::::::::::.、
/::::/:::::::::i `=" ' `¨ ⊂⊃ソ;:l丿::l丶::::::、
/:::/::::::::::::ゝ⊃ <^ .-v u ,--イ|ハ:::| \| 私とキャプテンの話題で持ちきりだったこのスレがももかじゅに乗っ取られてるし!
.//|/{/\|` _ `ー‐' _ i';/|:::/リ `
にゃー ¨T:::' L-、___
__ノ´rノ r‐‐‐/  ̄,, ̄ヽ
/ ̄ |―‐‐/ ,,'' イヾ丿
/\'',,. | / ,, ''/ \
275:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 23:52:08 XHi6Phpb
>>274
ついでにそのキャプテンも部長に・・・
276:名無しさん@秘密の花園
09/07/06 23:54:09 /vILqYSa
>>271
おかしいな、俺書き込んだはずないのに?
今日原作全館購入してDVDの初回限定版ぽちったぜ
それにしてもかじゅ先輩ナイト杉です
277:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 00:09:23 iYTDbWqB
,イ二ニ=、
,ィ' _ rーー(⌒ヽ⌒ヽ、
/ソ" ̄ /::::/ \::::\;;;;;`、
/ " |/ iヽ:::::| \:|
i \| !
| ̄ ̄|
| 宮 |
| 永 |
| さ |
| ん |
| L |
| O |
| V |
| E |
|__|
278:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 00:09:32 JembK6J4
部長の交際経験はいかほど?
あの余裕しゃくしゃくは中学時代の交際経験が出てるんじゃ…
279:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 00:12:48 xzphXPyI
>>278
むしろ部長専用のハーレムとか作ってそうで美味し・・・怖い
280:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 00:16:57 ZV7Qm/9O
>>276
その予約、よーく見直してみな
さりげなく3巻以降通常版だから
同じ予約用紙と同じ値段はひでえトラップだと思うんだ
初回版がこのままでないなら良いけど、
でたら早速予約店にねじ込みに行くんだ
281:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 00:29:48 OMGOyjPN
果樹桃おいしいです^^
てか告白シーン泣いたよ・・
282:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 01:07:59 gbEyaLHv
>>277
原村さん落ち着いて、落ち着くんだ!
織姫と彦姫(笑)に願うのは夜明け~日没後までおあずけだ!
283:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 01:15:33 KCdlmIfG
麻雀打ってる先輩めっちゃかっこいいっす…
咲からチャンカンとるときとか「恐怖という餌」のくだりとかいちいち漢女すぎてもう…
284:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 01:19:49 JembK6J4
かじゅかっこよすぎ
あんな子がいたらリアルに惚れる
285:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 01:29:30 rx/tDoED
私はカマボコちゃんに惚れた
286:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 01:33:43 28Sls80E
俺はさきのどに惚れた
287:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 01:38:49 N1EvQ5kf
かじゅ先輩、普段はあんなにかっこいいのにモモへの告白を思い出して赤面するとか反則
288:276
09/07/07 01:54:51 1PidZ1p4
>>278
アドバイスありがとう
うん、ちゃんと分かっている
初回限定版を全巻そろえるために、
第一巻と第二巻を予約しただけだから、
第三巻以降はまだ予約していない。
まぎらわしくてごめんよ。
289:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 03:04:25 ExnLMXUz
と一か関係の事に一々からんでくる一がすごくよかった。
290:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 03:09:52 ExnLMXUz
sage忘れごめんなさい
291:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 03:10:52 ARtG5PmJ
URLリンク(motto-jimidane.com)
やっぱりモモかじゅが至高
292:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 03:54:38 VeybND+E
ワハハもカマボコもアニメじゃ初出かな?
ワハハは佳織んの回にあったか
293:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 07:08:31 JembK6J4
>>287激しく同意
頭抱えたりして可愛い
294:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 09:28:53 JkHtS3Vf
とーかと一かのどっちがさきにのどっちのどっちできるのか。
難解過ぎる
295:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 09:34:01 zT9PoCoT
プラトニックだからな
部キャプはイベントさえ起これば進展が早そうだじょ
296:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 10:14:59 yfHBGhyb
>とーかと一かのどっちがさきにのどっちのどっちできるのか
ゲシュタルト崩壊した
とーかとはじめはアレだ
ヘタレなとーかのアクション待ってたら進展しないので
はじめちゃんがガンガン押すべき
297:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 10:17:43 nLx+tA7b
これで咲-saki-の百合ゲーが出たら即買うのにな…
298:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 11:30:25 JembK6J4
>>297
主人公誰よ
299:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 11:34:25 Ecs+PobA
部長くらいしか務まらないだろう
300:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 11:45:44 VeybND+E
部長は既にハーレム状態だからゲームにならない
301:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 12:00:08 AweHHnph
とりあえず文堂さんは攻略対象に入れてくれよ
302:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 12:16:32 nLx+tA7b
主人公は敢えての池田で
攻略対象?
あれ、コーチしか落とせない!ふしぎ!
303:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 12:28:06 Q5dneyz4
主人公は和
クリアすると主人公が増えていく
隠しシナリオは京太郎ハギヨシ
304:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 12:33:57 zT9PoCoT
オリジナル主人公で和を落とすのもなかなかえっちい…
ゲームだからIFは大いに歓迎なのだ
305:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 12:48:17 iYTDbWqB
,. - ‐─-- 、
/ : :/ : : : : : : : : : :.\
/ : :/ : : : : : ;ィ: :/^',: ト、:.:ヽ
/ : : :/: : : : : : / !: { リ ! ヽ: :.',
,' : : :/: : : : ::/ 彡` ソ ',: : }
! : : :|: ::r"、 __ ' ミ . |:.:,'
|: :/二ヽ `゙ヒ:ソヾ ´__, |:/
',::{.'::::::` ⊂⊃ ヒ:ソ`ー,゙
〉ヽ_ , ⊂/
{: : :〉、゙ . 、_ _. ! えっ、私が主人公ですか?
r-‐|: :f゙::/ \ ,.ノ
|: : :ヽ:ヽ_ ` _. ,‐ ´
_,.>',::::::::\: }、_ /、
< \二__. !: :}\_ ヘ ` ー 、
ィ`ヽ\ {::::::\::¨:}\`_'"} \
\ ` 、 `ー、:_ノ:\\ | /7、
} `゙'ゝ、::::ヽ::}__.\}____ ノ /、 .',
306:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 12:55:37 KCdlmIfG
>>305
大歓迎
オリジナル男とか凶太郎が主人公じゃなかったらゲーム化は多いに
307:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 12:59:29 JF1CpxNW
>>304
マルチ主人公でもいいかも
まぁルート分岐は少なそうだけど
308:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 13:00:53 nLx+tA7b
流石に公式からじゃ出ないだろうしな
作るしかないのか
309:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 13:42:47 emwZ+kW9
一ちゃんが主人公で透華付きのメイドにされそうになって衣と麻雀で勝負にしたときに、もし勝ったら、主従逆転して一ちゃんが透華様をメイドとして調教するIFルート突入ですね、わかります。
310:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 14:29:07 exyThzmP
>>309
超難易度だな
311:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 14:37:50 KCdlmIfG
>>309
最初の麻雀以上の難易度の勝負なくね?
でもそんなことしたらとーかとついでにこどもまでお持ち帰りだな
312:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 17:16:51 OPQ0x+MC
文堂さんだって本気だせばこのくらいはな
URLリンク(uproda11.2ch-library.com)
313:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 17:35:14 DosyS7pf
>>312
目あけたら可愛いwww
314:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 17:41:45 8Oz7/9GZ
両目とも秘密兵器だったらキャプテン超えるな
315:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 18:57:13 OMGOyjPN
私は先輩一筋ッスよ!
316:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:02:47 e3LHJord
>>306
男主人公をねじ込む(男キャラをメディアミックス版の主役に持ち上げる)ために
原作メディアの人間関係を希薄にしたり破壊したりする糞メディアミックスは枚挙に暇がなかったからなあ
まあ、性別関係なくそういうの自体感心しないが
とりあえず、咲は作者が作者だから野郎の心配だけはいらないが
317:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:14:33 AweHHnph
極上やましまろ、ARIAの事ですねわかります
318:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:19:00 ORiz3BYu
かおりんから蒲鉾への呼称って公式でないよねー?
どうしたらいいか本当に分からん。
319:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:26:22 o9LoWsCF
つーか麻雀のインターハイも男女で別れてんの?原作いくら読んでも記述がない
この先よくわからん男が現れてとーかを溶かしちゃってはじめちゃんが泣かされるみたいな展開があったらどうしよう
320:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:41:49 Ar4rwhrF
>>318
そうなんだよね、おかげで二人の関係も不透明っていうか妄想が膨らむっていうか
みんなの前だと部長、二人きりだと智美ちゃんって俺は勝手に思ってます
以前職人さんがうpしてくれたSSでは智ちゃんって呼ばせてたなあ。あれも素晴らしいものだった
321:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:46:35 DosyS7pf
>>319
あるわけないだろおおおお
と思いつつ、とーかの家って金持ちだし許婚とか出来たりとか…イヤダイヤダ。国広君が婿入りするしかないな
322:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:49:03 8m2YZS7j
i・P・S!
i・P・S!
323:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 19:53:44 ORiz3BYu
>>320
なんか色々考えてたら薬局のゾウみたいな呼び方になっちゃうんだよねー。
324:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 20:12:55 Ar4rwhrF
>>323
サトちゃんw
そういえばサトちゃんを正面から見た時のシルエットって蒲原さんそっくりじゃ…
325:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 20:28:40 /lVKlbw5
>>303
京太郎×ハギヨシ…だと…
326:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 21:20:27 JembK6J4
>>323wwww
さとちゃんと呼んでからかうのもまた…いいネタだ
327:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 22:23:05 ORiz3BYu
かじゅモモ+α。
昼の間中太陽光にさらされたアスファルトが、お返しとばかりにじりじりと熱を返す。
夕日はもう一刻も前に山あいへと沈んだというのに、うだるような暑さはまだまだ昼間の様相を呈していて、通りには人っ子一人いなかった。
いや、正確には‘彼女たち’しかいないと言うべきだったか。
ちっぽけな街灯だけが照らす薄暗い帰り道には、2つの人影がポツリと存在していた。
それは意識しなければ到底気が付かないようなもので。
それもそのはず。藤色の髪をした少女の後ろを少し遅れてついていく‘彼女’は、誰の目にも捉えられない。
それに、‘彼女’の…東横桃子の領域へと足を踏み込んでいる少女の姿も、桃子と同様に、限りなく薄くなっているから。
桃子の少しだけ先をゆっくりと歩く少女…加治木ゆみは、数歩歩いてはチラチラと桃子の方へと振り返る。
何度も何度も振り返っては、手をそわそわさせ、じっと桃子を見つめるゆみに、そのたびに桃子は綻ぶような笑顔をおくった。
ゆみは桃子が笑顔を見せるたびに、やはりそわそわとしては、少し急ぎ足で歩みを進める。
普段の学校生活では、ゆみは随分と大人らしく、芯の強い生徒であったし、彼女の所属する麻雀部にあっても絶大の信頼をおかれていた。
早い話、ゆみは年齢に不相応な落ち着きをもっていて、子供らしい性分は持ち合わせていないのではないかと思われるような少女だったのだ。
しかし、それも桃子の前では当てはまらないらしい。
ゆみは所謂お堅い性分を持っていて、こと色恋沙汰においては随分と子供っぽいみたいだ。
今までに恋などしたことはなかったのか、モモに対して言いたいことを言う勇気が湧かないようで。
だから一人悩んでは手をそわそわとさせている。きっと心のどこかで、桃子がそれに気がついてくれるのではないかと期待しているに違いない。
しかし、そんな少しだけずるいユミちんの気持ちを見透かしたように、笑顔をお
くることしかしない桃子の方が、やはり一枚上手だ。
ゆみは困ったような顔をしては、逃げ出すように歩みを進めることしかできなくて。
「先輩。なにか言いたいことがあるんじゃないっすか?」
そんなゆみを可哀想に思ったのか、桃子が助け舟をだす。
いや、それはもしかしたらゆみの退路を断つためのものだったのかもしれない。
なんにせよモモに問い詰められている以上、ゆみも答えないわけにはいかず…。
しかし、それでもゆみはあわあわと手をこまねくばかりで、普段の凛々しいという言葉がよく似合うゆみはシャボン玉のようにはじけて消えてしまったようだ。
桃子は少しだけ拗ねたような顔をすると、非難するような視線を投げかける。
ゆみも、流石にこれにはマズいと思ったのか、覚悟を決めるように大きく深呼吸をすると、ぐいっと桃子へと近づいた。
ゆみの頬が熟れたリンゴのように赤く染まる。
少しだけ躊躇したようだが、やはり一度大きく息を吸い込むと、ゆみはそっと桃子の手をとった。
「隣を歩こう。その方が私は嬉しい。」
ユミちんはいよいよ耳まで赤く染め上げている。
しかし開き直ってしまったのか、黙り込む桃子の手をギュッと強く握るとぐいぐいと引っ張って歩き始めた。
よくよく見ると、とてとてとゆみについていく桃子の頬も桜色。
普段から幾分か大胆なところを持っている彼女だが、
どうやら想いを真正面からぶつけられるのには慣れていないようで、頭からはぷすぷすとショートしてしまったような煙がのぼっていた。
暗がりを歩くふたつの桜色。片方はそわそわ。もう片方はぷすぷす。
見ている方が恥ずかしくなるような初々しさが、なんとなく彼女たちらしい。
328:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 22:24:53 ORiz3BYu
「先輩の手…暖かいっすね。」
「モモの手はひんやりとして気持ちいいな。」
そう言って見つめ合うと、お互いに恥ずかしくなったのかまた顔をそらしてしまう。
二人の手は、自然と指が絡まりはじめ、見紛うことなき恋人繋ぎ。
普段は真っ白な指先まで、ほんのり蒸気して桃色に染まっていた。
「久しぶりっすね…一緒に帰るの。」
不意に桃子が寂しげにうったえる。インターハイ予選も終わり、三年であるゆみは部活を引退していた。
共にいられる時間はみるみる少なくなっていくのに、その時間においてすらも満足に会うことはできない。
「進学希望だからな。少しは学業に身を入れなければ親に申し訳がたたん。」
ゆみは固い表情をもってそう告げる。成績は良好だ…しかし、真面目に対策などしなくても合格通知が貰えるほど、ゆみの目指す大学は甘くはない。
それに、桃子も新しい麻雀部として歩き出す必要もあった。
必然的にゆみと桃子が共に過ごせる時間は少なくなっていく。
「あと半年っすね…。」
か細いか細い、注意していなければ聞き逃してしまいそうな声。
ゆみと出会う前は、口を閉ざしていることが当たり前だったのだろうから、意識しなければこの程度の大きさしかでないのかもしれない。
「なにがだ?」
重たく響くようなゆみの声。ユミちんの鈍さには時々辟易してしまう。
桃子の言いたいことは、いつもゆみについてなのだから、少しは麻雀以外にも勘を働かせるべきだ。
「だって先輩は東京の大学に行っちゃうじゃないっすか!だから半年もしないでお別れなんすよ…。」
ゆみと桃子は違う。
どちらも互いの一番であることは同じなのだが、ゆみには両手から溢れ出しそうなほどの大切があっても、桃子の手にはこれっぽっちも残らない。
桃子の小さな両手から、ゆみが転がり落ちてしまえば、また昔に逆戻り。
けれど別れは必然だから、それをつなぎ止めることなど桃子にはできやしない。
桃子の肩は知らず知らずのうちにカタカタと小刻みに震えていた。
しかし、ユミちんはきょとんとした顔をしていて。
「なんだ?モモはインターハイを勝ち抜いて私に会いにきてはくれないのか?」
今度きょとんとするのはモモの番だった。
しばらくぽかんとした顔をしているとさっきとは別の理由で桃子の肩が震えだす。
モモの目尻がキラキラと光っていて、彼女が泣いているのがわかった。
「どっ、どうしたんだモモ!!」
いきなりのモモの涙に、ゆみはおろおろしてしまって少し情けない。
ポツリと垂れる雫をゆみが指で掬う。
「泣かないでくれモモ…私も悲しくなる。」
329:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 22:25:19 ORiz3BYu
ユミちんの手のひらがモモの頭をくしゃくしゃと撫でた。
桃子の長く垂れた前髪がふわふわと揺れていた。
「先輩が悪いんすよ…。だって私…先輩が待っていてくれるなんて思わなかったから…。」
ゆみは少しむっとした顔をすると、困ったようにくしゃりと笑った。
少しだけ桃子の頭を撫でる力を強くすると、桃子もくしゃりと笑う。
いつのまにかぽろぽろと零れていた涙は、すっかりと虚空へと溶けていた。
「私がいなくなると思ったのか?私はいつまでもモモを待っているよ。決して見失わない。」
そう言ってゆみは桃子の手をギュッと掴むと、自らの胸に当てる。
「ちゃんといるだろう?」
ゆみがニコリと微笑んだ。その顔は少しだけ普段よりも子供っぽい柔らかさを湛えていた。
モモは、安心したように頬を緩めると、ゆみの細い腰に腕を回す。
「なら約束を下さい。」
モモのふわふわとした声が響くと、彼女はギュッと目を瞑る。目を閉じる前にほんの少しだけ目が合った。
これには流石のユミちんもなにを求められているのか気づいたようで、桃子の腰をぐいと引きつけると唇を重ねる。
触れるだけの軽いキス。少し物足りなさそうな視線を向けるモモにゆみはもう一度軽く口付けを落とすと、ポンと頭を撫でた。
「続きはきちんとした場所でな?」
ユミちんが恥ずかしそうにそう言うと、桃子はこくりと頷いた。
「約束貰ったすよ…皆の前で。」
ユミちんがぽかんとした表情をしている。そしてなにか思い至ったように、焦ってきょろきょろとと辺りを見渡す。
ギョッとしたユミちんと視線が交差するのを感じると、彼女が走り出すのがスローモーションのように見えた。
「かっ、蒲原~!!!!!!一体お前はなにをしているんだ!!!!!!せ、妹尾もなんで止めない!!」
さっきとはまた違った意味で顔を真っ赤に染めたユミちんが私に詰め寄る。
いや、もしかしなくてもさっきの頬の赤みと同じ理由も十分に存在しているか。
胸元を掴んで私の頭をぐるんぐるんと回しているユミちんが少しだけかわいかった。
「ん~?頼まれごとだよ。」
そう、頼まれごとなのだ。ああ見えて…いや、見た目通りにユミちんはよくモテる。
凛々しい姿と強い意志、胸をくすぐるような響く声も人気がある。
だから彼女の起こした奇行と、それに続くユミちんのある人物への入れ込み様は今学園で最も熱いトピックスなのだ。
そのためユミちんと仲の良い私に取材の依頼がきたのだ。鶴賀ジャーナル夏休み前最終号。
ポチポチと携帯で彼女達の赤裸々な日常を綴って、そのデータを渡すだけで遊園地のチケット4人分!!
私の華麗なる文才を爆発させるノンフィクションノベルが次回の鶴賀ジャーナルを賑わす予定なのだ。
330:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 22:25:56 ORiz3BYu
「それを貸せっ蒲原!!」
携帯が私の手からすっぽりと奪われる。
ユミちんはいそいそと私の携帯を弄ってなにかを必死に読んでいた。
「くそっ、他人の携帯は操りづらい…。それにしても酷いな蒲原・・・」
モモの携帯は自分のものみたいに操れるくせに。
ユミちんは、呼称が途中で素に戻っているだの、風景描写は前半で飽きたのかだのくどくどと文句を言う。
いいじゃないかそのぐらい…自信作だぞ!!
「妹尾は現国が得意だと聞いたのだが…少し世話をしてやったらどうだ?」
ユミちんはそうかおりに言い寄っていて。…大きなお世話だ。
「どれもすごく智ちゃんらしい間違いだから、私には直せません…。」
そうだぞかおり!!私たちはこれでいーの!!
困ったような顔をユミちんはしていた。
「まっまぁ落ち着いてよユミちん!!ここに遊園地のチケットが4枚ある…これで手を打とう。」
ムッとした顔をユミちんはしていたけれど、モモの笑顔を見たらそんなことはどうでも良くなったのか、チケット2枚で手を打った。
「わ、私だけ仲間はずれですか…。」
「つ…津山!!」
私が連れてきたのにすっかり忘れていた。
むっきーはぽろぽろと泣いていて寂しそう。あちゃあ…つい置いてきてしまった。
「蒲原…分かっているな?」
私の手元にあった残りの2枚も気づいたらユミちんの手の中。
次いで、かおりとむっきーのてに収まった。
「今週末は皆で遊園地だな。」
ユミちんの言葉にみな笑顔で頷く。私はワハハと笑うことしか出来なかった。
しかたない、それもいいか。今週は皆で遊園地。私だけ自腹でも不満はないかな。
とりあえず、新聞部にもう一枚チケットをくれるように頼むことにしようと心に誓ったのであった。
Fin.
331:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 22:31:00 ORiz3BYu
ここでは2作目。タイトルは追跡帰り道。
サトちゃんでもいいじゃないか。
332:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 22:31:47 nLx+tA7b
>>330
かじゅモモktkr!!!!
まじGJ
333:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 22:48:18 Ecs+PobA
>>331
「手をこまねく」のところで突っ込んでしまった俺はあんたの手のひらで踊らされていたということかーっGJ!
334:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 23:00:29 CUycVt0z
照はたぶんクールキャラで咲を疎んでる感じを装ってるんだが、内心私を超えるのは妹しかいない、そして私と最強のコンビを組むの…!愛してるわ、咲、咲!とか狂愛してるんだろう。
335:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 23:06:39 N1EvQ5kf
>>330
かじゅモモGJ!
そしてかまぼこは百合作家めざすべきだw
336:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 23:09:53 OMGOyjPN
>>330
桃果樹マジGJッスよ!!
337:名無しさん@秘密の花園
09/07/07 23:46:56 afStxKM0
>>330
わーい。照れる果樹かっわいい~
GJwwww
そして>>334の妄想でいくと咲がのどっちと全国にいったら
ねぇちゃんばりショック……
338:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 00:01:00 JembK6J4
>>330、GJ
むっきー…かわいそす
早く彼女できるといいね
339:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 00:25:24 cXQV646h
URLリンク(www.dotup.org)
URLリンク(ranobe.com)
340:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 02:14:06 pwDqrU/F
14話やっと見れた
まさにかじゅモモは至高
モモの場所を特定するためにIPアドレスのセグメント表作ったのかと思うと泣ける
341:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 02:18:15 5LDw6noV
>>338
基本、各校5人ずつだから一人余るなw
342:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 02:35:50 JpjhICEf
>>341
あまった同士でくっつけばいいんじゃね?
343:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 02:48:03 666vvRwQ
カマボコかおりんむっきーで三人仲良くでイインダヨ!
344:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 03:09:44 jDcvYued
よくねーよ馬鹿死ね
345:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 03:11:24 d4ufBKP2
かじゅってさ、決勝の回想シーンでモモの問いに対して答えられなかったことを
卑怯とか臆病とか言ってたけど…
まさか…実は彼氏が(ry
しかしもうモモの事の方が…とか
346:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 03:14:02 jDcvYued
うぜぇ死ね
347:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 03:15:17 cXQV646h
>>343
IDが悪魔の子((((;゚Д゚)))
348:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 03:34:52 FwHmmcb/
>>344>>346
言葉遣い、覚えようね。
このスレの住人ってことはSS職人に汚い言葉をぶつけてるかもしれないんだし
349:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 03:44:45 oWN6jBGb BE:577422162-2BP(0)
百合萌え板で板違いなこと言ってるからだろ
350:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 03:46:41 bh3LXys9
2ちゃんねるは、知能が低い粗暴な輩が多いからな>>348
351:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 04:28:00 vknqJFcC
ここ2chじゃないけどな
352:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 04:42:06 qD5wV3mp
っていうかスルーくらい覚えろよ
353:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 06:13:36 0Esb7TB1
じゃ、いまのうちにのどちゃんはいただくじぇ…
354:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 06:30:59 FTNBK/sG
それじゃあ、部長はわしがもらっていくけぇ
355:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 07:07:00 qzFTW2O7
タコスとまこ乙
356:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 07:39:15 7olef36v
子供「エトペンは俺の嫁」
357:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 08:50:40 UaYZkqjt
キャプテンとまことタコスが光の速さで部長争奪戦をしたらどうなるのっと
358:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 08:53:02 VlpqnN0M
一が漁夫の利を得ます
359:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 09:05:23 9l0oOkYE
キャプテンくわえたドラ猫追っかけて裸足で駆けてく愉快な部長さん
360:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 09:07:38 Un51mXhc
部長×キャプテン投下させて頂きます。
携帯からなので見づらいと思います。
361:名無しさん@秘密の花園
09/07/08 09:08:41 Un51mXhc
「暑いわ…」
街を歩いているだけで汗が噴き出してくる。
もう九月だと言うのに、真夏のような日差しが降り注いでいて思わず暑い、と口に出してしまう。
熱かった高校生活最後の夏も終わり、私は麻雀部を引退した。
主将を華奈に引き継ぐときは、お互い号泣し過ぎて、みんなに笑われてしまったわ。
久保コーチに労いの言葉をかけて頂いてまた泣いて…
いろいろな事があったけれど、本当に楽しかった3年間だった…
ーー高校3年生の9月ともなると本格的に進路について考えなくてはいけない。
私は進学しようとは思っているけれども、まだはっきりとどこに行くとは決めてはいない。
もちろん麻雀は続けるけど…
そう考えた時にふとある人の事が頭をよぎる。
上埜さん…いえ、今は竹井さん、とお呼びした方がいいのかしら?
3年前に出会った時、私の目をきれいといってくれた人。
風越に入学してからは、それほど思い出すこともなかったけれど。
県予選で3年振りに再会してから、度々想うことがある。
もしまた会うことができたならー
そう思った刹那、後ろから声がした。
「あら?あなたは…風越の…」
「あ…」