10/06/15 01:39:19 suLBXEOI
ごちゃごちゃ言いたくないが、せめて注意されたことくらいはちゃんと聞いとけ
テンプレ読まない、レスも見ない
そんなやつのSSはスルーされてもしょうがないぞ
962:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 01:42:06 mTKntjjj
乙です。折角だから小手つけときな。
963:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 01:47:10 opeLcM6t
気よつけるなんて日本語を使う18歳以上がいるとは思いたくない
964:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 02:23:04 A/VFGPYh
>>960
二度と来るな。
965:亀ひよ アイス1/3 ◆nj3Wb472zc
10/06/15 04:14:37 WqCPtafG
「なんか亀っぽいね、それ選ぶとこが」
「そうかなー?」
お気に入りのパピコのアイス。
私は昔からこれが大好きだ。
ぴったりと二つくっついていて、まるで…
「私とひよみたい!」
「………」
ひよは苦そうな顔をした後、私からパピコを奪い取った。
「…ぽきっ」
「ああ~っ!」
そしてあろうことか、繋がっていたパピコたちを二つに分解してしまった。
ひどい、ひどすぎる。
「いや、こうしないと食べれないでしょうが」
「でもひどいよ、今のタイミングは~…」
はい、と離ればなれになったパピコたちを手渡される。
まだキンキンに冷たいそれは、表面にいくつも水滴が浮かんでいる。
「…ほら、パピコも泣いてるよ、ひよ」
「それ汗だよ汗」
「………」
ひよには分からないんだろうか。夢見る女の子の、ロマンというものが。
966:亀ひよ アイス2/3 ◆nj3Wb472zc
10/06/15 04:15:54 WqCPtafG
ぼんやりと離ればなれになったパピコを眺めていたら、無性に切なくなってきた。
「…ちょっと何、本気で拗ねるなよ~」
少し動揺で上擦ったひよの声。
私が何も答えないでいると、またひょい、とパピコを取り上げられた。
「だ、だからね?くっついたままだと、ほら身動き取れなくて窮屈だけど…」
私をあやすように優しい声。変なジェスチャーは、焦ってる証拠だろう。
「こうやって離れると、くっつくことも出来るし、遠くから見守ることも出来るの。ね、理想的な友達関係でしょ?」
ひよにしては、なかなか説得力のある後付け設定だ。
でも、その言葉が今どれだけ私の心を傷つけてるか、きっと本人には分からない。
「全然理想的じゃないよ、そんなの……」
遠くから見守られたくなんかない。
遠くから見守るのは、もっと嫌。
私は窮屈でいいから、ずっとひよのそばにいたいのに。
「か、亀……?」
「………」
「ごめん、私…」
「…なぁんてねーっ!」
「へ?」
呆気に取られるひよっちから、パピコを奪い取る。
967:亀ひよ アイス3/3 ◆nj3Wb472zc
10/06/15 04:16:30 WqCPtafG
「ひよがあんまり動揺するから、楽しくなっちゃった!」
「…お、お前なぁああー!」
顔を真っ赤にしながら、安心したように笑うひよ。
私もいつものニコニコ笑顔を顔にはりつける。
これでいいんだ。
遠くから見守るのは嫌だけど、近付くことも出来なくなるよりは、今の方がずっといい。
離ればなれになったパピコをぎゅっと握り締めていたら、ぽつぽつと水滴が垂れて、机が濡れた。
968:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 04:17:36 WqCPtafG
もしかしたらタイミング悪かったかな?スマソ
いつもの適当な亀ひよでしたー
969:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 04:49:18 wONvvEqV
>>965-968
いや、非常にGJ。
今日も元気に仕事できそうです。ありがとー
970:名無しさん@秘密の花園
10/06/15 11:01:26 suLBXEOI
>>968
GJ!
会話自体は楽しげな分、亀ちゃん超切ないなあ……
971:名無しさん@秘密の花園
10/06/16 11:01:38 /OJLpts9
若手の追い上げがすごい
中堅の書き手もいつでも待ってるぞー
972: ◆fAm9o9tO6o
10/06/16 23:49:42 JUWPQVwy
阿澄佳奈(以下、阿)
「こんにちは、高校数学講座の時間です。アシスタントの阿澄佳奈です」
松来未祐(以下、松)
「講師の松来未祐です。今日は分母の有理化についで学習します」
阿「松来先生、今日もよろしくお願いします」
松「よろしくね、あすみん」
阿「松来先生、さっそく分母の有理化の方法を教えてください」
松「うーん、先生は、分母を有理化するより、あすみんを有理化したいな」
阿「何言ってるんですか、先生。あたしを有理化ってどういうことですか?」
松「気になる? じゃあ、今夜うちに遊びにおいでよ。そのとき、ちゃんと教えてあげるから」
阿「そうですね、あたしを有利化する方法はそのときに教えてもらうとして―」
松「分母の有理化の方法でしょ?(早く終わらせて夜の準備しなくちゃ)」
阿「そうです、先生、ちゃんと教えてください」
973: ◆fAm9o9tO6o
10/06/17 00:03:18 JI20t0kD
阿澄佳奈(以下、阿)
「こんにちは、高校数学講座の時間です。アシスタントの阿澄佳奈です」
松来未祐(以下、松)
「講師の松来未祐です。」
阿「先生、前回の放送を見た視聴者からメールが届いています」
松「どんなメール?」
阿「『あすみんを有理化ってどういうことですか?』というメールが何通も来ています」
松「けっこう来てるね」
阿「どうするんですか? 説明するんですか?」
松「うーん、高校の範囲じゃないからね。視聴者のご想像にお任せするということで」
阿「…」
松「どうしたの、あすみん、顔赤いよ」
阿「な、なんでもありません」
松「そう? ならいいんだけど。今日は場合の数について学習します」
<おわり>
974:名無しさん@秘密の花園
10/06/17 02:13:37 mZdOPNVK
何?そんなバカな!
あの狙った獲物は全部逃がすみゆみゆが、SSとは言え無事お持ち帰りしてるdatte!?
975:名無しさん@秘密の花園
10/06/17 02:36:02 A4+TruMa
>>973
こんなNHKなら受信料払うわw
976: ◆nj3Wb472zc
10/06/19 00:21:05 lziNNCXD
亀ひよ
3レスほど借りるね
977:亀ひよ ポッキーゲーム1/3 ◆nj3Wb472zc
10/06/19 00:22:56 lziNNCXD
「早くぅー、ひよー」
満面の笑みで、両手を広げる亀。
その小さい口には一本のポッキーがくわえられていて。
要するに、私はポッキーゲームを要求されているのである。
「無理、絶対無理!」
「えぇ~~」
「亀は酔ってるからいいだろうけどさ…」
飲み始めて10分足らずでは、私はそこまで判断力を失うほどアルコールが回らない。
同じ飲みの席にいるはずのデジスタスタッフは、助け舟を出してくれるわけでもなく、ニヤニヤしながら遠巻きに私たちを眺めている。
完全に宴会の余興にされてるんですが…。
「ひよ~…」
「そ、そんな顔するなバカっ」
「お願い…」
「上目遣いやめなさい!」
何がピンチかって、瞳をうるうるさせて懇願してくる亀に、私の鋼のように堅いガードが今にも崩れ去ってしまいそうなことだ。
ダメダメ、陽子。正気を保ちなさい。
ここで落ちたら、意地の悪い顔で亀にポッキーを渡したスタッフたちの思うツボよ。
「…ひよ?」
首を傾げて、依然として両手を広げている亀。
「う……」
978:亀ひよ ポッキーゲーム2/3 ◆nj3Wb472zc
10/06/19 00:23:48 lziNNCXD
…酔っ払ってる女の子というものには、不思議な魔力があると思う。
それは、今まで積み上げてきたイメージとか色んなものを、全部投げ捨ててしまいそうな気にさせる、危険な魔力。
まぁ、そんな魔力に掛かるのは、せいぜい若い子に飢えてるオッサンか、思春期盛りの健全な男の子くら……
「ふふふふー♪」
「………あれ?」
気づいたら、満足げな亀の顔が僅か15cm先の距離にあった。
舌先には、チョコレートのほのかな甘味を感じる。
おいおいおい。どうしちゃったの私。
まさかたったあれだけのお酒で思考回路が捩曲がってしまったのだろうか。
「え、えっと…」
不思議なもので、一度くわえてしまったら、引き付けられてるみたいに唇を離すことが出来ない。
「ん…」
とろんとした目で私を見つめながら、徐々にポッキーをかじってくる亀。
当然、私たちの距離もその分縮まる。
…ごくり。
思わず生唾を飲み込んだ。
普段からそうだけど、間近で見る亀はより一層かわいらしいと思う。
「チュー!チュー!」
外野のオッサンたち、うるさい。
あとであいつらには絶対同じことさせてやる。
「…えへへ」
そんなことを考えてる間に、私と亀の間にはほんの2、3cmのポッキーが、小川の吊橋のように掛かっているだけになった。
恥ずかしながらここしばらく人とキスなんてしてない私は、これだけで胸が高鳴ってしまう。
979:亀ひよ ポッキーゲーム3/3 ◆nj3Wb472zc
10/06/19 00:24:20 lziNNCXD
「か、亀……」
思わずきゅ、と目をつぶってしまった。けれど、いつまで経っても柔らかい感触は訪れない。
恐る恐る目を開けてみると、同じように目を閉じて待ち体勢に入っている亀。
その頬は酔っていることを差し引いても十分紅潮していて、睫毛は小動物のように震えている。
えーとこれは、私から来いと?
「………」
もう、どうにでもなれ。
私は自分を鼓舞するように強く手を握り締め、最後の吊橋にかじりつこうとした……時だった。
ポキッ
私の決心より先に、軽快な音をたてて、吊橋…ポッキーは折れた。
「……え」
「残念ー!折れちゃったねぇ~!」
途端、「あちゃー」と悔しがるポーズを見せる亀と、愉快そうにブーイングする外野たち。
私だけぽつんと、取り残されたように固まっている。
違う。今のは偶然じゃない。
今のは……
「どうしたの、ひよ?」
「…だって亀、わざと…」
「そんな寂しそうな顔しないでよ。……私、勘違いしちゃうよ?」
そっと私の頭を撫でながらそう呟いた亀の瞳は、切なげに揺れている。
でもすぐにいつもの屈託のない笑顔に切り替わって、オッサンたちにポッキーゲームを要求し始めた。
…そんな風に、急に切り替えられても。
一度高鳴りだした私の胸は、しばらく収まりそうにない。
980:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 05:13:16 VeBRyEq8
>私の鋼のように堅いガードが
私の胸のように堅いガードがに見えて何を言ってるんだお前はとか思ってしまいましたごめんなさい
壊れてるのは俺の頭のようです
981:名無しさん@秘密の花園
10/06/19 05:28:01 /dGq/f67
久々に来たらなかなかGJなものが読めた。