10/06/15 04:14:37 WqCPtafG
「なんか亀っぽいね、それ選ぶとこが」
「そうかなー?」
お気に入りのパピコのアイス。
私は昔からこれが大好きだ。
ぴったりと二つくっついていて、まるで…
「私とひよみたい!」
「………」
ひよは苦そうな顔をした後、私からパピコを奪い取った。
「…ぽきっ」
「ああ~っ!」
そしてあろうことか、繋がっていたパピコたちを二つに分解してしまった。
ひどい、ひどすぎる。
「いや、こうしないと食べれないでしょうが」
「でもひどいよ、今のタイミングは~…」
はい、と離ればなれになったパピコたちを手渡される。
まだキンキンに冷たいそれは、表面にいくつも水滴が浮かんでいる。
「…ほら、パピコも泣いてるよ、ひよ」
「それ汗だよ汗」
「………」
ひよには分からないんだろうか。夢見る女の子の、ロマンというものが。