09/05/15 23:01:04 VTCEFvbx
普段の勝ち気な透華ならば、一笑に伏す言葉だが、今はもう隠す
事も出来ず、ただただ疼く体を目の前のはじめに鎮めてもらいたい
気持ちで覆われてしまっていた。
「……はじめに…壊れるまで愛されたいですわ……」
潤んだ目をまっすぐ向けて、心の奥底にしまっていた本心を吐露する。
素直な感情をぶつけられたはじめの心臓も一段と鼓動を早めると、
被虐の心の中に、愛おしい感情も湧き上がってきた。
「よく、言えました。ちょっといじめ過ぎちゃってごめんね、とーか。
素直にさせたい一心だったから。ここからは優しくするからね…」
ゆっくりとひざまづき目線の高さを合わせると、先ほどとは違う、柔らかい
キスを与えた。粘膜がこすれ合う、淫靡な水音が波紋のように広がる。
「……んっ! ふぁ……そ、そこはぁ…っ!」
「ここ? とーかはここが好きなんだ……覚えとく。とーかの中、熱いよ…」
「そんなこと、言われると…っ、は、はずかし……っ」
「とーか、可愛い……ボクだけの、とーか……誰にも、渡したくない」
透華の白い肌を、はじめの細い指がくまなく這ってゆく。全てを晒し、
主従逆転の関係で深く激しく睦び合うはじめと透華。他人には見せられない
裏の顔を見せ合い、心までも結ばれた。
隠し通せない心の襞を求め、ふたりはいつまでも互いの体を貪り、
悦楽の海へと沈んでいくのであった。
-ENDー