09/08/14 18:15:58 /34wX0kP
ラブ「だから、だからさ、一人で悩まないでよ。相談してよ。
せつなが苦しんでるのを見てるだけなんて、私、耐えられないんだから・・・」
そう言うと、ラブはさっきしたよりも強くせつなを抱きしめました。
せつな(ラブ・・・)
ラブの優しさ。ラブの温もり。
こんなものはラビリンスに居たころには想像もできませんでした。
しかも、それは昨日の夜、そばにいてくれた時にせつなが感じたモノと少しも変っていなかったのです。
せつな(ラブ・・・・・・)
せつなは、自分のラブに対する気持ちがメビウスに対するそれとまったく違うことに気付きました。
そして、それは自分に対するラブの気持ちと同じだということも――。
せつな「ラブ・・・ラブ・・・グスッ、ヒック」
せつな「私・・・私、ラブと離れたくない!ずっと、ずっと一緒に、いたい!」
せつな「でも、捨てられないの。忘れようとしても、忘れられない人がいるの。
こんなんじゃ、私・・・私・・・」
ラブ「・・・捨てることないよ」
せつな「え?」
ラブ「自分の気持ちなんて、捨てられないよ。
でも、自分とまわりを変えていくことはできる。それは、せつなが一番よくわかってるじゃない。」
ラブ「皆で助けにいこう、その人を。四人なら、きっとできるよ。」
せつな「ラブ・・・ありがとう・・・ありがとう・・・」
2人は見つめあい、もう一度キスをしました。
それは、今までで一番甘いキスなのでした。
ラブ「せつな、約束して。ずっと一緒にいるって。もう、出て行こうとしたりしないって。」
ラブの朗らかな問いかけに、せつなも精一杯の笑顔で答えます。
せつな「ええ、約束する!」
そしてその夜、二人はお互いのことを深く確かめ合ったのでした。
おしまい