09/08/13 21:02:51 LIEjkBIl
【笑顔の行方】
どうしても耐えられなかった。本当は笑顔で送り出してあげたかった。
「私、蒼乃美希は中学校を卒業したら海外留学します!」
突然のメールに戸惑い、その後の記憶が無い。むしろ記憶を消してしまいたかった。
「みんなの応援、ちゃんと受け止めました!私、完璧になって帰ってきます☆」
私は呆然と言葉を並べて返信した。みんなは温かいメッセージを送ってるんだろうな。
~数日後~
ラブ「本当に行っちゃうんだ・・・。寂しくなるね。」
美希「どーしたラブ!?応援してくれてるんじゃないの?」
ラブ「応援してるよ・・・。美希たんの夢を叶えるためだもん。」
(全然嘘。嘘つき。行かないで欲しい。離れたくなんかない。)
美希「の、割りには顔が笑ってないわよー。」
そう言って私のほっぺをツンツンしてくる。
ラブ「ぐすん。。。 ャダ。行っちゃ・・・ャダよ。」
美希「え?何?聞こえなかった・・・」
ラブ「やだよォォォ!行っちゃやだ!!ずっと傍にいて欲しいよォォォ!!!」
私はありったけの声でワガママを言った。叶う訳なんかないのに。
美希「ちょっと、ラブ!どうしたの?」
ラブ「好きな人がいなくなるなんて私、生きていけないよ・・・」