09/04/26 07:38:41 0QRidw3h
「唯、唯っ」
誰かが呼ぶ声にふっと眼を開ける。
そこにはみんなが……りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃんが居た。
「あれ?みんな、どうしたの?」
働かない頭で考える、お菓子、おやつ、ケーキ。
思い出せない。
窓の外を見るともう夕方だった。
(あれ……もう夕方……練習……、そーだ練習しようと思ったらなんだか変な感じになってそれで……)
ちょっとずつ思い出してくると顔が真っ赤になってるのがわかった。
(あわわ……オナニーして……ムギちゃんと……//)
「やっと思い出したか」
「うん……なんであーなったんだろ?」
「それは……」
ムギちゃんが澪ちゃんに目を向ける、それに応えるように澪ちゃんが頷いた。
「澪ちゃんに頼まれたの。りっちゃんに告白したいって、好きだって言いたいって。
それで、昔にお父様が"正直になれる薬"っていうのを使ってお母様と仲直りしたことがある、
って聞いたのを思い出して……探して勝手に持って来たの。
それを私が紅茶に混ぜて……それにその"薬"の効果が私達にも丁度良いかなって思って、全員分……」
「それでその"薬"っていうのが、媚薬……だったというわけだ」
「媚薬?」
「え、Hになっちゃう薬…かな」
「あーそれでー」
「その……だからごめんなさい、しちゃったこと……」
「うー……私は……別に嫌じゃなかったし、むしろ嬉しかったというか……んー……
その……気持ち良かったし、ムギちゃんと今まで以上に近づけて良かったかなぁって……」
「唯ちゃん……」
「大体は澪がそんな回りくどいことするからだろー」
「だって、そんな……言う勇気が……」
「私が澪のこと受け入れない訳がないだろ」
「律……」
そんな感じで部室を後にして、私はムギちゃんにこっそり尋ねた。
「ねぇ……」
「はい?」
「……薬ってまだあるの? 」
「えっ?」
「その……今度はみんなでしたいなぁって……」
「……あらあらあらあらあらあら(計画通りですね♪)」
おしまい