09/10/05 17:15:34 kqurkSEg
>>284の続き
渚「好き。ニナが好き。好き」
彼女は震えていた。泣いていたのだ。彼女が泣いている姿を見たのは初めてだった。卒業式でもお葬式でも泣かなかった彼女が、泣いていた。
それでようやく私は気付いた。恋愛感情で言う“好き”と彼女の言う“好き”は同意義で、それは私が渚に対して言った“好き”とは明らかに違う重さを含んでいたことに。
ニ「……あれ、え? ……本当に?」
渚「うん」
ニ「あれ……え、え、あれ、あれあれあれあれ」
今思うと何と言う雰囲気ぶち壊し……orz
ごめん、でも本当に予想外だったんだ。人間パニックになるとアホになるんだね。私は混乱してあれあれ言ってた。
渚「ニナ」
ニ「え……あれ、だって……渚は〇〇(例のちっちゃくて可愛い女の子)のことが好きなんだと思ってた……」
渚「うん、……〇〇のことは……私にも、良く分かんないんだけど……ごめん」
ニ「いや、……ありがとう。嬉しいよ?」
渚「ごめん……ごめんね。やっぱり、困らせてる。だから言いたくなかったのに……」
ニ「え、や、……でも、私は今まで通り渚に接するから……」
渚「……うん、ありがとう。私は今まで通りニナと仲良くできればそれでいいから……」
今まで通り接する。それが告白を断っているのと等しい発言だと気付いて、けれど言い直そうにも渚は切な気に笑って私を抱く手をぎゅうと強くしていたから、何も言えなかった。いつの間にか日は沈んでいて、辺りは真っ暗になっていた。
まだ続く。
ほんと長いね……orz