★The L word・Lの世界に萌えよう!in百合板★2at LESBIAN
★The L word・Lの世界に萌えよう!in百合板★2 - 暇つぶし2ch745:名無しさん@秘密の花園
08/12/23 02:50:00 xkU1hD6N
泰葉の失神シーン見て、やっぱりジェニーだと思ったw

746:名無しさん@秘密の花園
08/12/23 23:24:35 iAbiSkmk
テニスのにしこりがたまにシェーンに見える

747:名無しさん@ローカルルール変更議論中
08/12/30 13:25:25 WBkusDKv
>>746をみる度に「しこり」って読めて
デイナを思い出す…(´;ω;`)

748:名無しさん@ローカルルール変更議論中
08/12/31 18:58:39 eOLuYU6d
前々から気になってて、こないだ初めてDVD一巻見たけど、すごく面白い!
カウンセリング受けてた二人がケンカする過程とかリアルでいいね

でも何よりもシェーンがかっこよすぎる!容姿もかっこいいし、性格も飄々としてかっこいい。。
1巻ラストのセリフとかすごいクールで惚れる。。。

749:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/01 04:00:34 CiKmkb+1
ターシャからアリスを奪いたい

750:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/01 15:20:36 oTRlx2N8
どうでもいいけど、キャサリンとか
マックスとチャートのやつで組んでるアシスタントの子とか
日本人っぽい顔だよね。

751:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/01 22:57:39 9j37bTg2
シェーンと聖様って似てるよね

752:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/02 05:30:00 f+b59aJ2
ツンデレレイシーをなだめるところが最高

753:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/08 14:12:20 blPtBMW3
シェーンの吹き替えやってる木内レイコさんの声がたまらなくカッコイイ

754:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/12 11:11:22 msqcWrSw
3-1のカーチェイスシーンくそワロタ

755:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/15 17:22:30 EDFypIKt
シーズン5からのレンタルはいつからなんだろ?


756:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/15 18:42:16 R4T03z/T
>>754
あれは名場面だよね。
かわいそうだけどアリスの血走った目が素敵だった。
あの回の音声解説があれば良いのに。

757:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/15 21:43:32 DZYAonOO
アリスを彼女にしたら楽しそう

758:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/16 12:44:03 3QHfjty2
先日ケイトスレにss投下したがエロすぎで拒否られた。
続き投下したいけどここならおk?

759:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/16 13:22:22 GEjrh8y5
>>758
OK

760:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/16 14:03:34 WMUui2r4
>>758
いらねーよ 勝手にオナニーしてろよ

761:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/16 16:23:56 LHQi41TV
>>758
そういうのいらないから 素人のクソSSなんて誰が得するんだよ

762:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/16 19:24:29 YG7nTPAZ
ケイトスレに投下ってどんなSS?
ケイトファンよりなSSなの?だったら別に興味ないかも

763:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 07:58:41 NYhqLluB
>758

シェーンのセリフがシェーンでよかた。
続き希望

764:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 08:40:24 zMO7ldtK
「四つん這いになって腰をこっちに向けて。」
カルメンは不服そうにシェーンを見たが何も言わないで言葉に従った。
シェーンは後ろからカルメンに挿入するとすぐに腰を使い始めた。
数分もしない内にカルメンの腕は身体を支える事が出来なくなり両手でシーツを握り締めて
そのまま頭をシーツに擦り付けるように叫ぶ。
「ああっ!もう、駄目…!」
「カル…イってもいいよ。」
カルメンの耳元に熱い吐息と共に囁く。
直後にシェーンが激しく2,3回突くとカルメンは背中を震わせて細い悲鳴を上げて果てた。
シェーンは支えていたカルメンの腰を静かに降ろすと背中の汗を軽く拭い軽くキスをしてシーツを掛けた。
視線を感じて後ろを振り返ると顔を紅潮させて荒い息をついているモリーがこちらを見つめていた。
シェーンは軽く笑うとモリーの方を向いて尋ねた。
「マスターベーション?」
モリーは顔をしかめて枕でシェーンを殴った。
「ファックシーンを見てマスターベーションしたって恥かしがる事はないよ。」
シェーンは微笑んでモリーの肩を抱いて唇にキスしながら空いた方の手をシーツの下に走らせた。
「…いつから見てた?」
キスしたままモリーに尋ねる。
「…あなたがカルメンを後ろから…その…その辺りから…」
頬を染めたまま恥かしそうに答える。
「…モリーも後ろからして欲しい?」
再び枕を掴んでシェーンの顔を殴るとそれとなくカルメンの方を見た。
「カルメンなら心配ないから…。今夜はもう目を覚まさないよ。」
振り返って先程から身じろぎもしない程深く眠りに就いているカルメンを愛しそうに見つめて言う。
「駄目!今は私を見て。」
モリーはシェーンの顔を両手で挟んで半ば強引に自分の方に向けると情熱的なキスをした。
シェーンはしばらくモリーの感触を楽しんだ後でコンドームを着けると
モリーに後ろを向くように要求した。
「…やっぱ無理。今度二人きりの時に…。」
モリーは熱い息を吐きながら哀願するように言った。
「ok」
シェーンは優しくキスをしながらモリーに覆いかぶさって慎重に挿入した。
そのままゆっくりと動き出したがモリーが喘ぎ始めると片脚を肩に掛け激しく突き始めた。
カルメンが背中につけた傷の上からモリーが深く爪を立てた時思わずシェーンの口から呻き声が漏れる。
それと同時にモリーもすすり泣きながらイク。

765:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 08:41:48 zMO7ldtK
シェーンはカルメンの時と同様モリーの汗を優しくふき取るとシーツを掛けて立ち上がってぺ二パンを
床に捨てるとリビングに歩きソファーに掛けてあったTシャツとパンツを着け台所へ向かう。
冷蔵庫からビールを取り出すと椅子に座りテーブルに置いてあった煙草に火を点けて煙を吐いた。
暫くして後ろに足音を聞き振り返るとシェーンの脱ぎ捨てたシャツを肩から羽織ったカルメンが立っていた。
「眠れないの?」
後ろからシェーンの首を両手で優しく包んで頬にキスをして囁く。
「興奮しすぎて眠れないみたい。二人の美女を相手に張り切り過ぎたかも。」
肩をすくめ小さく笑い声を立てる。
「そうよ。二人とも満足させてくれないと今度はこっちから離れて行くから。」
カルメンが笑いながら言い返した。そんなカルメンの腕をシェーンが愛しそうに撫でる。
「そうならない様に努力します。もう二人のいない生活は考えられないから。」
「…もし私たちが本当に去ったら追いかけて来てくれる?」
「…」
シェーンが恋愛に臆病な事は知っていても返事が返ってこない事に軽い失望を覚えカルメンは大きなため息をついた。
「でも…」
「でも?」
「あの時の私と確実に違うところがある。」
そう言うとカルメンの手の甲にキスをして続けた。
「二度と自分からこの手を離さないと決めたんだ。あの後今までに感じた事がない虚無感に襲われて
なんとかそこから抜け出そうといろんな娘と付き合った。その中の一人がモリーで。彼女といると色々な
刺激を受けて…いつのまにか夢中になってた。これでカルメンのことも忘れられると思った。
それなのにあなたがロスに戻ったと聞いてから気がつけばあなたのことばかり考えてて。
それでようやく分かったんだ。私にはカルメンが必要だって。
追いかけることは出来ないけれど、あなたたちが私から離れて行くような原因は作らないよう努力する。
だからそばにいて欲しい。」
それを聞いたカルメンの目に涙が浮かんだがそれ隠すように両手に力を込める。
「カル…首…苦しい…。」
カルメンは慌ててシェーンの首から腕を解いて彼女の膝に跨ると彼女の頬に手を添えて悪戯っぽく微笑む。
「ああ、ゴメンなさい。大丈夫だった?」
そう言ってシェーンの指から煙草を取り上げて灰皿でもみ消す。
「潜在意識の中に殺意が有ったりして…。それだけの事をしたんだからこのまま絞め殺されても文句は
ないけどね。」
二人は暫く無言で見詰め合う。
「私はこんなに自分勝手で我侭で…それでも自分なりに精一杯あなた達を愛していく。
あなた達二人は私に愛を教えてくれた人だから…。」
「本当はあなたを私一人のものにしておきたかった。それが悔しい。でもそれはモリーも同じ気持ち
だと思うから…。」
二人はどちらからともなく唇を重ねてキスを深めていく。
二人、いや三人の長い夜はまだまだ続く。

766:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 12:02:44 05t9bXNl
SSうぜーよ 消えろ

767:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 13:40:42 Z+ORGmLx
ケイトヲタに巣にお帰り!!ケイトヲタがキモいのはよーく分かったから

768:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 14:20:33 tL36IKJE
>764,765

ありがとん。ごちでした^^
3人もいいわあ。

769:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 15:14:15 OxtcpSLt
随分とケイトヲタ臭の禿しいSSだね
専用スレあんだから自分とこでやれば?拒否されたからってここに投下?はぁ??
本当にケイトヲタは図々しくて困るわ

770:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 18:53:43 F36c2raO
百合板なら許されそうという発想はわかる

771:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/18 19:22:30 nVUO/4V/
寒いssは要らない

772:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/19 00:19:37 B+c9xlnE
ヘレナとヌーヌーのss書いてもいい?

773:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/19 00:24:36 QuvRGaiC
>>772
書いてもいいがここには貼るなよ

774:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/20 12:00:43 RPyoHiL3
つーかここは百合萌え板でしょ。
ssもOKって>>1に書いてあるじゃん。

>>773は何様?

775:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/20 12:25:41 FmJ+yMOH
TibetteSS以外はNG

776:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/20 13:02:33 C/q+1Y4w
>>774
お前もな

777:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/20 19:49:57 VGQZvVzK
誰が素人の書いた気持ち悪いssなんて読みたがるの?

778:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/20 21:59:45 FmJ+yMOH
スレタイにTibetteSS専用と記さなかったのがいけない
あたしは素人だろうがTibetteSS大歓迎!誰かベットとティナのSS書いてー

779:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/20 23:19:09 RPyoHiL3
>>777
読みたくなきゃ読まなきゃいいのに
なんで断固として拒否するの?

もしや自分が書いたssを貶された経験があるん?

780:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/20 23:45:35 VGQZvVzK
               ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
             <                      >
             <  嫌なら見るな! 嫌なら見るな!  >
             <                      >
             ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ

         / ̄(S)~\
       / / ∧ ∧\ \
       \ \ (゚Д゚ ) / /
         \⌒  ⌒ /
          )_人_ ノ
          /    /
      ∧_∧    (   ))
     (   ; )ω   ̄ ̄ヽ
   γ⌒   ⌒ヽ  ̄ ̄|  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

781:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 00:13:17 zLrqgkvC
よくわかんないんだけどここってもともと過疎で
それからなぜか荒れてるんだよな
本家同性愛版のLスレも感じ悪いけどここも決して平和ではない

782:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 00:33:26 DV+hAgaW
>>764-765
1にSSokって書いてあるけどここだと煽られるから、
ブログとかホムペ作って公開してみたらどう?
うまいし読みに行きたいす

783:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 10:48:32 fIavYpnh
ここをTibetteスレだと思ってるヲタがいる。


784:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 11:22:12 keEUZczw
だからケイトヲタは自分とこにSS投下しろ?
ここ私物化すんなお

785:764
09/01/21 18:41:33 0wP0AloK
>>769
悪いけどケイトオタではありません。中の人には興味なす。
シェーンオタと呼んで欲しい。
>>782
ありがと。けどそこまでネタ持ってないし。
日曜日にまた投下します。目障りだったらスルーしちゃって下さい。

786:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 19:42:31 2ZZLBhoM
ここTiBetteスレみたいなものだから他カポーは叩かれる
妄想小説スレになってるサラスレでSharmen続き読みたい
スレリンク(celebrity板)

787:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 20:12:31 XBqqnwVO
SS投下のとき前書きと名前欄うまく使って
それ見て読む気無い人はスルーする

788:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 22:36:24 zLrqgkvC
>>785
投下すんのかよw

789:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/21 23:41:00 Uv+ZKP0F
過疎ってるし、話題もあんまりないし、SSあってもいいじゃない?
ダメ~っていう人は何にこだわってるの?

まあ投下する人は投下直後にSSアンチから叩かれること覚悟でw


790:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/22 00:32:48 xNOtMaT+
別にSSあってもいいけどここに落としてもあまりメリットないと思うぞ
どちらかというと投下後の殺伐としたやりとりを見るのが嫌

791:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/23 10:09:43 PwNJ2Muj
>>785
シェーンヲタならなぜコチラに投下しない?
ここよりは反感買わないでそ?

【Lの世界】キャサリン・メーニッヒ19【シェーン】
スレリンク(gaysaloon板)

792:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/23 10:19:25 22fT2qgQ
758 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/01/16(金) 12:44:03 ID:3QHfjty2
先日ケイトスレにss投下したがエロすぎで拒否られた。
続き投下したいけどここならおk?

793:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/23 10:20:02 22fT2qgQ
786 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 19:42:31 ID:2ZZLBhoM
ここTiBetteスレみたいなものだから他カポーは叩かれる
妄想小説スレになってるサラスレでSharmen続き読みたい
スレリンク(celebrity板)

794:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/23 10:46:55 PwNJ2Muj
>>792-793
ふーん。身内なのに拒否られた??理由はわかったけど、793のはそこのサラスレの人がレスしたもの?
違うなら、個人的な理由で他スレ使用するのはどうかと・・・。イイ気分はしないんじゃないかなぁ?

やっぱここが一番無難なんだね~



795:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/23 21:55:30 B/p0kLaM
まずケイトスレで拒否られてしまったのでもう投下しない
ここでは拒否られても投下はします。の心理は?w


796:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/23 22:37:16 i1o+7v02
ここには投下すんな
Sharmen読みたい言ってる人がサラスレにいるんだからそっちでやれ

797:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/23 22:39:52 1QvcBJFO
てかエロパロにSS専用立てたらいいがな

798:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/24 00:21:48 kIDMbHJn
SSごときで何で揉めてるの?
投下したきゃ投下すればいい。スレチでないし。
SS反対派のこだわりが不明。
SS嫌ならカッカしないでスルーすればいいのに。

799:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 00:40:02 HdPyhLQC
私はSSキボン


800:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 01:15:02 aa6XVOjW
エロパロにスレ立てる案いいかもね
ここでもいいけど文句があるよりないほうが気持ちよく投下出来るだろ

801:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 07:36:08 m3hbTfiG
シェーンヲタ。SS自粛しろよ

802:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 08:25:50 GYx88C1H
>>795
ケイトスレにエロSS投下は初めから気が引けてた。
ここがPINK板ということ1にSSおkとあったことが理由かな。
スレチじゃないよね?
と言う事でSS投下。貼るなうぜぇという人はスルーを。

「ほんとゴメンなさいね。急な事でベビーシッターが頼めなくて。」
ティナはそう言うとシェーンにアンジェリカを手渡した。
「ううん大丈夫だよ。アリスも一緒だし。ね、アリス」
シェーンが後ろを振り向いて椅子に掛けているアリスに同意を求めた。
「ほんとにうちらだけで大丈夫かな…。」
「本当はカルメンがいてくれると私たちも安心出来るんだけど。仕事だから仕方ないわよね。」
不安がるアリスにティナもつい本音がもれる。
「心配ないって。アリスもティナが不安になるような事は言わない。たった5、6時間の事じゃない。」
シェーンが安心させるようにティナの肩を叩いた。
その時、表通りからクラクションが聞こえた。
「ほらほらベットがお待ちかねだよ。」
「一応、私の車にチャイルドシートとベビーカーが乗ってるから良かったら使って。」
そう言うとアンジェリカの頬にキスして手を振りながら小走りに去っていった。

「シェーンもさどうして私を呼び出すかな。いくらカルメンが留守だからってあんたが引き受けたんだから
一人で何とかしなよ。」
「アリスだってデイナが遠征中で暇だったんだからいいじゃない。呼び出したらすぐに来たくせに。
…さあアンジー何をして遊ぼうか?お絵描きしようか。」
片手でアンジェリカを抱いてもう一方の手でティナから預かった玩具の入った袋を持ってリビングのソファーに
移動した。
「だってそれはさ二人で遊ぶつもりで…。ベットもベットだよ。いくらCACの大切なスポンサーからの
誘いだからってパートナーと一緒にどうぞとか言われてほいほい出かけていくんだから。」
椅子に反り返ってまだぶつぶつ言う。
「文句ばかり言わないで、ほらアリスこっち来てアンジェリカと遊ぼ。」
「はいはい、分かったって。」
暫く三人はアンジェリカに付き合って遊んでいたが15分もすると飽きてきたアリスが言う。
「ねぇ、映画行かない?」
「映画?何の?」
「そりゃアニメでしょ。」
「それ不味くない?幼児教育に熱心なベットたちそういう物は見せてないんじゃない?」
「だからだよ。ベットが見せるものといったらどうせ図書館にあるような絵とか童話しか
聞かせてないよ。きっと。だから私たちが本当に子供が面白いと思う物を見せてあげようよ。」
「…ディズニーとか?」
「駄目。そんなオーソドックスなんじゃなくもっと刺激的なの。」
「刺激的なアニメ?私そういうの良く分からないし…」
アリスはシェーンの顔を見てニヤリと笑う。
「実はさチャートに来てるメールにあったんだけど今POKEMONていう映画がはやってるらしいんだ。」
「…POKEMON?聞いたこと無い。」
シェーンは少し不安そうにアリスを見た。
「子供にチョー人気らしいよ。だからさ私の情報収集も兼ねて…いいでしょ?」
「アリスのチャートってそんな物も取り上げるの?」
「そりゃたまには社会問題にも鋭く切り込むこともあるわよ。子供同士で色々問題が起きてるらしいよ。」
「そんな問題のあるアニメ見せてもいいの?…知らないよ。後でベットに怒られても。」
「大丈夫だってアニメそのものに問題があるわけじゃないし。
判んないって。アンジーはまだ喋らないしシェーンが話さなければね。」
そう言うとアリスはアンジェリカを抱き上げた。
「アンジーもたまには面白いアニメも見たいよね?」
アンジェリカはうれしそうに声をたてて笑った。



803:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 08:26:32 GYx88C1H
「それにしてもすごいガキンチョの多いこと。…アンジー面白かった?」
アリスはシェーンに抱かれたアンジェリカの頭にキスして言った。
「漫画なんだから子供が多いのは当然でしょ。
それはそうとどうしてあんたがそんな物かぶってるの?」
アンジェリカがしきりにアリスの頭に乗っているPIKACHU CAPに手を伸ばしてキャッキャッと
声を出して笑う。アリスはそれをアンジェリカの頭に乗せる。
「アンジーに買ってあげたんだけれど持たせて帰ったらベットたちにばれちゃうじゃん。」
「でもアンジーがこんなに喜んでくれるなんてわざわざ映画館まで来た買いがあったね。」
「でしょ?さて、アンジーのミルクの時間も近いしそろそろ帰ろうか。」

家へ戻り暫く経ってもアンジェリカの興奮は収まらない。PIKACHU CAPを振り回して叫び声を上げる。
「もう9時なのにアンジー眠る気配なし。どうする?アリス」
「不味いわね。このままベットたちが帰ってきたら…。」
二人はソファーの上でご機嫌なアンジェリカを見て同時にため息を着く。
「ダー…pika…pika…boo…chu…」
シェーンとアリスは顔を見合わせる。
「…うそ。」
「今、…PIKACHUって言った?」
「うん、そう聞こえた。空耳じゃなければ。」
二人の驚きをよそにアンジェリカは更にテンションを上げる。
「…pika…chu…pika」
「OMG!どうしょう!アンジーが喋った。しかもPIKACHUって…。」
アリスが天を仰いで大げさに嘆く。
「初めて話した言葉がママBじゃなくママTでもない。…PIKACHUって。駄目だベットに殺される。」
そんな大慌てのアリスを見てシェーンが笑う。
「私、帰るから。後よろしく。」
不意に立ち上がってドアへ歩き出す。ドアノブに手を掛けたが再びアンジェリカの所へ戻ってくると
頬におやすみのキスをした後その手からPIKACHU CAPを取り上げた。
「アンジー、ごめんね。これ置いてくとベットにばれちゃうから。じゃねシェーン。」
そう言って風のように去って行った。
お気に入りのPIKACHU CAPを取られたアンジェリカは泣きべそをかき始める。
シェーンは溜息を着いて彼女に話す。
「アリスおばさんを許してやって。悪気は無いんだ。さあ、泣かないで。」
そしてアンジェリカを抱き上げて揺らし始めた。

翌日プラネットでー。
アリス以外のいつものメンバーが集まって朝食を取っていた。
「でね、アンジェリカが寝言なのかしら…PIKAとかCHUとか言うの。でも目を覚ますと
いつもの赤ちゃん言葉しか言わないの。」
「ねえシェーン、昨夜はアンジェリカそれらしい言葉話さなかった?」
ベットとティナがアンジェリカをあやしながらシェーンに聞く。
「…さあ、気付かなかったな。」
カルメンと話をしながらもベットとティナの会話に耳をそばだてていたシェーンは慌てずに返事を返す。
「それって単に言葉のように聞こえただけなんじゃない?」
ダーダーと赤ちゃん言葉を発しているアンジェリカを見てデイナが言うとシェーンも頷く。
「そうかしら…だといいけど。初めて聞くわが子の言葉がねずみの鳴き声じゃ嫌だわ。」
皆が笑っているとそこにアリスが挨拶をしながら店に入ってきた。
「みんな、おはよう」
その時アンジェリカがアリスに両手を差し出して叫んだ。
「pikachu!pikachu!」
アリスの笑顔は引きつりシェーンは頭を抱えた。


804:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 10:09:09 HdPyhLQC
おもしろい!
あなた才能あるよ!
今日のはエロじゃないし、ケイトスレでも問題ないだろうけど
今後の展開も期待してw
ここでどうぞ!
SS反対派はスルーで

805:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 10:18:43 zeVuO8HA
自演乙!

806:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 10:21:50 G7sKAkbV
www

807:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 10:32:40 aa6XVOjW
>>802
エロパロにスレ立てろ
こんな状況じゃ自分がつらいだけだぞ

808:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 12:56:17 AmJzUiAB
>>1にSSもOKて書いてるじゃんw

自演乙とか言われそうだけど
SSも別にいいじゃないかと思ってる

809:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 16:50:36 HdPyhLQC
別につらくもないんじゃん?
見たくないからってスレチでもないのに
あっち池だの自演だのwww

810:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 17:19:25 QIe4PmRQ
誘導されてサラヲタ憤怒ww
スレリンク(celebrity板)
望まれないSS哀れwwWWW

811:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 17:41:07 iC9lTaU6
私はけっこー好きだけどな、この人の書いたSS
>>802 続きをおながいしまつ

812:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 19:12:26 HqqMnfsy
続きプリーズ!
ssどんどん書いてちょ!

1人だけSS反対分子がいるけど、スルーしましょ

813:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 20:04:19 Ud+NIDKv
ここでいいよw他スレに迷惑かけない方がいいw

814:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 22:49:16 lYVUjwjZ
SSマダー??

815:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/25 23:47:29 aa6XVOjW
自演するならこのスレの口調をもっと研究したほうがいいかもな

816:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/26 00:01:54 iC9lTaU6
SS待ち

817:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/26 00:15:56 rBk/vAaC
SS楽しみだなぁ~~

818:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/26 14:17:31 QtlvPUdC
ここにもケイトヲタが寄生してる件

819:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/26 16:31:27 tKwHCKBT
SSまだ~?

820:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/26 16:42:42 rjXS4XQZ
SSキボンうざいな。黙って待ってろよ
こっちも暇じゃないんだから

821:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/26 17:05:44 rBk/vAaC
>>820
は???????????????なに調子に乗ってんの???????

822:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/26 21:27:08 TNOMPwUO
ssはやく~


823:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/27 00:06:38 Sn7UvqxH
>>820>>821はアンチの自演
1人で必死にss嫌ってホント不思議w

さて職人さん頑張ってくださいね

824:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/27 22:47:03 jjQU0xkG
あれーー
SSマダポ…

825:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/30 20:57:37 UnCur81c
SSまだかなあ

826:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/31 00:02:25 8ATHjc0M
      ☆ チン     
                        
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < SSまだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       | 宮崎マンゴー |/


827:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/01/31 09:39:29 Hq/0BRr2
SS遅いのら

828:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 00:21:44 XJFwRZRn
気長に待つのら 

829:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 00:38:42 fhvOSBuE
A「ごめんなさい、あなたはとても素敵よ…けど私…忘れられない人がいるの…」
B「そう…素敵な恋をしてたのね、その人とあなた」
A「違うわ、私捨てられたのよ。それに…彼女には元々パートナーがいた。それをわかってて付き合ったの。だから自業自得ってやつ」
B「彼女はパートナーとよりを戻したのね」
A「ずっとそう思ってた。けど別れたって。」
B「じゃああなたにもチャンスがあるわね」
A「まったくないわ、彼女はもう二度と私に会わない。私は彼女がパートナーと別れた元凶だから」
B「彼女何してる人?」
A「前はCACに居たわ。今は無職みたい」
B「もしかしてベット・ポーター?」
A「知ってるの?」
B「元カノの家が隣だったわ。それに『挑発』にも行ったわ」
A「それ私が手がけたのよ」
B「あなたの仕事は?」
A「大工よ。あなたは?」
B「サーカスで空中ブランコに乗ってるわ」

830:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 08:15:22 n1xfQmGZ
前々回は松コース(エロ度高)を反省して今回は梅コース(エロ度低)にしてみました。
と言う事でSS投下。貼るなうぜぇという人はスルーを。



ワックスで帰り仕度をしていると後ろから肩を叩かれた。
振り返ると見覚えのある顔が微笑んでいたがシェーンは暫くそれが誰だったか思い出せないでいた。
「HIシェーン…久しぶり。…もしかして私の事忘れちゃった?」
「…クリア?…だよね?うーん、久しぶりだね。3年振りかな。」
当時に比べて長く伸びた髪。大人びた容姿。何よりも雰囲気が当時に比べて柔らかくなっていた。
シェーンの脳裏にはシェリージャフィーとの苦い想い出が蘇った。

二人はソファーに掛けて思い出話を語っていた。
「あの時はゴメン。傷つけちゃったね。当時は自分達の事しか考えられなかった。」
「私の方こそ御免なさい。あなたと付き合ってると嘘ついて。」
「…はっきり言わなかった私が悪かったんだ。でもあそこで君のママと付き合ってるとは言えなかった。」
シェーンは当時を思い返して呟くように言う。
「ママの事愛してたんでしょ?それなのにママはあなたを捨てた。」
「しょうがないよ。シェリーは娘の君が大切だった。誰でも同じ事をすると思う。
シェリーとの事は私の中ではもう終わっているから。クリアはあれからどうしたの?」
「あの後暫くして家を出て色んな国を点々として昨日3年振りにこっちへ戻ったの。」
「3年間一度も家へは帰ってないの?」
「うん…。女が出来て妻を捨てた男と毎晩パーティーを開いては飲んだくれる妻だった女…そんな親
の元に帰る気になる?」
シェーンは無言で肩をすくめた。
「幸いにも両親は裕福でどこに居てもお金には困らないから助かったわ。それだけは感謝してる。」
「…それで3年振りにこっちへ戻った理由は?」
「簡単な理由よ。シェーンに髪をカットして貰う為に帰ってきたの。」
シェーンは隣に座っているクリアの背中を流れる長い綺麗なブロンドの髪に手を伸ばす。
「どうして今なの?」
「私子供の頃から絵を描くのが好きで…。パリに行った時に画家の卵達と知り合いになり
彼らと付き合う内にもう一度私も基本から絵をやってみようと思うようになって。学校に入って
2年間学んだ。そんな簡単に絵描きになれるなんて思わないけれど頑張ってみる。」
シェーンを見つめるその瞳には以前にはなかった未来に対する希望があった。
「多分もうこっちには帰らないつもり。でもその決心を鈍らせる問題がひとつあって…。あなた。」
クリアがシェーンに笑いながらウインクして言った。
「私?」
「そう。私の中でシェーンはまだ想い出になってない。まだ進行形なの。それを想い出にするために
この3年間伸ばしていた髪を切って貰いたいの。あなたに。」
もうクリアの顔に微笑みはなく真剣な眼差しでシェーンを見つめて言った。
「…いいよ、そういう事なら。それじゃこっちに来て。」
シェーンは立ち上がってクリアの手を取り鏡の前のリクライニングチェアーに案内した。

「あの頃に戻ったような錯覚を覚えるよ。」
そこには3年前と変わらないクリアがいた。シェーンは鏡の中に微笑んで言った。
二人の視線が鏡越しに絡み合う。クリアはゆっくり立ち上がるとシェーンを見つめて顔を近づけ囁く。
「あの日…私がキスしようとした時なんて言ったか覚えてる?」
「…スティーブを裏切れない…」
二人の距離はさらに縮まる。
「…今は?」
「…喜んで。」
二人の距離は完全に無くなった。


831:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 08:16:18 n1xfQmGZ
キスが熱くなるとシェーンはクリアのジーンズのベルトとボタンを器用に外しゆっくりとファスナーを
下げる。腰を優しく撫でてジーンズを脱がし始めたその手をクリアが止める。
「自分で…。」
誘惑的な目で見せ付ける様にジーンズとショーツを取り去った。シェーンはクリアの肩を優しく押して
リクライニングチェアーに戻して足元に屈みこむと両膝に手を添えて大きく左右に開いた。
シェーンを見つめるクリアの瞳は濃い欲望に彩られていた。
クリアのクリトリスに軽くキスをすると、小さく声を漏らして頭を仰け反らせた。
シェーンはそんなクリアの反応を満足そうに見つめるとそれを舌で愛撫し始めた。
反射的に腰を浮かして逃げようとするがそれを分かっていたようにシェーンの両手がその腰をきつく
固定する。
「ああっ…!」
悲鳴に近い叫び声を上げて鋭い刺激から逃れようと更にもがく。
それを見て漸く愛撫を止めるがわずかの出来事にも係わらずクリアは既に喘いでいた。
シェーンは立ち上がって背もたれを倒すとクリアに覆いかぶさり小さく微笑んで言った。
「…まだこれからだよ。」
クリアはシェーンの襟元を掴んで強く自分のほうへ引っ張っると激しくキスし始めた。
シェーンは左手でクリアのドレスシャツのボタンを外しそのまま中に潜り込ませる。
同時に右手は腹部を小さく撫でながら下腹部に向かって伸ばされる。
クリアの呼吸は更に激しくなりもどかしそうにシェーンの右手を取ると自らその手を自分が一番必要
とする場所に導いた。

二人は今全裸でソファーで抱き合っていた。
シェーンの右手はクリアの脚の間で規則的に動いていてクリアの両手はソファーの端を握り締めていた。
「…シェーン…また…イキそう…」
「…いいよ…何度でもイカせてあげる…」
二人は激しく喘ぎながら情熱的なキスを交わす。
その間に何度目かの絶頂に登りつめたクリアはぐったりと身体をシェーンに預けた。
二人は激しい息遣いが治まるまで無言でお互いの腕の中にいた。
暫くしてクリアがシェーンの首にキスをしながら身体に手を這わせた。
するとシェーンはその手を取り上へ押し戻した。
「…私はいいんだ。」
「どうして?私もシェーンを愛したい。」
クリアが戸惑いながら聞く。
「どう言えばいいか…。私は臆病者で…その…心を許しあった人にしか…駄目なんだ。」
どう言えばクリアを傷つけないか考えながら正直に話す。
それを聞いたクリアは深い溜息を漏らす。
「…なんだ…残念…。でもこれで思い残すことなく向こうへ発てる。」
シェーンに笑ってキスすると身体を起こして衣服を身に着け始めた。慌ててシェーンもシャツに手を伸ばす。
「…いつ発つの?」
「もう零時過ぎだから今日…になるわ。」
「そんなに早く?」
「うん。昨日のうちに両親には報告したしね。」
二人はワックスを出ると駐車場まで歩く。シェーンはジーンズのポケットから煙草を取り出してジッポー
で火を点ける。
「今シェーンには”心を許しあった人”はいる?」
前を見つめたままクリアが尋ねた。
「…うーんまだ。でもそうなりつつある人はいるよ。」
「そっか。私も向こうでそういう人が見つかるといいな。」
「クリアなら直ぐに見つかるって。」
駐車場に辿りつくとクリアが車に乗り込むのを見届けてドアを閉めて窓を開けるように促す。
窓が開くとシェーンは中に身をかがめた。
「ホテルで一眠りすればいい時間になりそう。シェーン…ありがとう。さよなら。」
「うん。それじゃ元気で。」
二人は軽くキスを交わすとシェーンは車から離れて手を振る。


832:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 08:16:55 n1xfQmGZ
クリアを見送って自分の車に乗り込もうとした時声を掛けられた。
「シェーン。」
「ペイジ…。どうしたのこんな時間に。ジャレドは?」
「何度電話しても通じないから…彼を寝かしつけてここへ来たの。…今の誰?」
「…昔の知り合い。明日こっちを発って外国へ行くんだって。それで挨拶に寄ってくれたんだ。」
「そう…。こんな時間に?…ああ、ごめんなさい詮索するつもりは無いんだけど…。」
一瞬二人の間に気まずい沈黙が流れたがシェーンは煙草を捨てて言った。
「家へ帰るけど…来る?」
「…うん。少しだけ。」
「乗って。帰りは車まで送るから。」
二人を乗せた車はスピードを上げて深夜の街に走り去った。



833:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 12:24:52 urDZ2ifa
>>829
こんなんでいいやw

834:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 12:38:58 P9il/g76
>>830-832
ペイジも食べる気か?
絶倫シェーン(*´Д`)ハァハァ

835:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/01 18:52:07 +C1V70a4
ssサイコー

836:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/02 04:24:51 ENyNQIUO
つまんない自己満SSうざ

837:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/02 20:36:06 LuXzhnOG
個人名スレでは、なんとなく言いにくいことだけどさ。
初めてシーズン3まで続けて見てみたら、私には最初から
シェーンとカルメンとは、理想のカップル、上手くいく2人とは
思えなかったんだよなぁ。
ベッドシーンなんかは、確かにきれいでセクシー、憧れる人がいるのは
解るけれど、精神的には、最初から余り合っていなかったように
思えてしかたない。やはり脚本家が、シェーンのキャラ自体を
相手を一人に決めないで、たくさんの女性と楽しむという線から
崩したくなかったからなんだろうか・・・。そういうタイプの
ビアンの1人として描きたいと。
でもそのために、どのシーズンでも、彼女が中心の話では、
展開に唐突さが付きまとったような。1みたく大勢の中の美しい背景、
的なキャラで通す方が、無理がなかったのかな。
(ただし彼女は、実は1においても、ベットとティナのカップルに
理想像を見てはいるんだよな・・・例えば船上のパーティでも)。
多分、この印象は4でも5でもつきまとうんだろうな。

838:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/03 01:05:29 0UIqS8vi
シェーンのキャラはSeason1から比べるとだいぶ変わったね
初期の頃は女の子みんな大好きでただ色んな子とセックスを楽しみたいって感じだったけど
シーズン進むにつれ恋愛に関して深い関係を結びたがるようになっていった

カルメンは最初出てきたときはシェーンとはあまり合わなそうな感じだったけど、話進むうちにシェーンの相手は絶対カルメンじゃなきゃダメだと思ったな。
だから結婚式でとんずらこいたのはすごいショックだった…
Season4の子持ちの母親なんかよりずっとカルメンのほうがシェーンに合ってるのに

シェーンと関係を結びたがる他の女はみんなシェーンに一方的に求めてばかりだけど、カルメンだけは互い与え求める関係でよく均衡が取れてた
消化器ぶっ放すなんてのもカルメンにしかできないし

839:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/03 01:19:16 soThjSOl
ペイジが1番シェーンに合ってる気がする
カルメンは気性が激しい激情型で幼い
口軽いし、無神経なとこも繊細なシェーンに合わないし
性格的に理解することできない部分多いでしょ
精神的に未熟同士一緒にいるから互いに浮気して
限界を感じながら無理に付き合ってた
ペイジはその点大人だったしシェーンに家庭を夢見させた女性

840:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/03 01:28:35 UDMITO0j
838さんと私の感じ方の大きな違いは、
シェーンは根本的には、ずっと変わらなかったと思うって部分だな。

カルメンは、おそらく最初から最後まで、シェーンが
モノガミーでいられるとは、信じていなかったと思う。
信じたかったし、信じられそうで、やはり駄目だなと心の底では
感じていた。
そして彼女は、ぜひとも人生のパートナーには、それを求めていたことが、
一番の大きな問題だね。
そして、彼女の情熱、激しさ、一途さには、一本気なところ、
例えば、部屋を汚すマックスを不快に思う潔癖なところなどにも
シェーンは、自分と違うものを感じていたし、カルメンが
家族の前で、突然シェーンとのことをカムしてしまった
ことも、シェーンには、なんらかの距離を感じさせていた。
おそらく3の最後の方になって「結婚してくれ」と言われ、
迷ってすぐには答えられなかったが、デイナのお葬式後、深く悲しむ
彼女を見て「出来るかもしれない」と、情緒の面で思い直し承諾した。
でも、結果は、短期間で明らかになったということだと思うな。あんなに
友人たちに盛りたてて貰ったのだから、シェーンは勇気を出さなくては
ならなかったのに。
たった一人の人を愛し続けることって、とても勇気のいることだから。

彼女は、5は詳しくは知らないけれど、4から5の始めまででも
再び、ペイジに同じ同じ思いをさせてしまった。
もちろんペイジとカルメンとが、同じような感情をシェーンに
持っていたとは思えないが、でもシェーンと2人で向き合って
生きようと思っていたことは、同じだよね。

これは何も女優のせいとかではなく、ひとえに、そのようなキャラに
仕立てたい脚本家や、制作側の意図からだろうけれどね。
その方が、ある典型が描けるからだろうな・・。
ま、ある意味、ヘテロの話にもそういう男性はよく出てくるしね。

841:840
09/02/03 01:59:12 S4+xfTb1
IDが変わったけれど、すいません、ちょっとだけ追加説明させて。

9行目の
>そして、彼女の情熱、激しさ、一途さには、一本気なところ、
の、
一途さには、は、一途さ、の誤りです。

また15行目で、迷ったのは、もちろんカルメンのことで、
深く悲しむ彼女っていうのは、シェーンのことです。
紛らわしい書き方、ごめんなさい。

842:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/03 02:59:49 M+OPNnDp
せっかく何もかもいい方向に向かってたのに、カブリエルが女連れて逃げたってだけで
自分もカルメン捨てて逃げちゃうのはさすがにひどいと思った・・・ 悪いと思うけどこれがあたしって・・・
父親は父親、自分は自分なのに

ペイジとその子供と付き合って今の所帯臭くなりかけてるシェーンには初期の頃ほどの魅力を感じない

843:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/03 03:58:08 j4xj6iOJ
幸せな家庭を追い求めた彼女の選択だと思うな。
それにゲイであることを隠さず、世の中(学校でさえ)と対していける
ペイジの強さに、魅力を感じたように思える。

そして彼女には、自分の弱さをカバーしてくれるような包容力ある
女性が合っているとは思うな。
でも、それでもなお一人だけを愛することは、無理なのかもね。
だから、互いに複数を愛する主義の人とつき合うのが本当はいいのかも。
女性には、なかなかいないかもしれないがね。

844:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/03 09:11:00 BWeWx4yN
違うスレに来たかと思ったwスレッドて生き物だね

845:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/03 23:32:47 8F8SIUIv
今シーズン1見てる。スープシェフにウキウキしてるデイナがウブ可愛いくて仕方ない

846:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/04 00:16:30 7ZcJ2BMG
スープシェフ=スープのシェフではなく
スーシェフ=料理長の次の人。
ララはそんな下っ端じゃなく実力のあるいいシェフなんだよww

847:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/04 00:35:40 IcKmQjl/
>>845
デイナと同じ勘違いwwww

848:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/04 04:25:05 Ergq8vbo
なんでトーニャみたいな太った最低女と付き合ったのか謎

849:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/04 23:18:51 KmKWzS5f
>>830-832
ありが㌧!!おもしろかったです!!
またぜひ読ませてくらさい。気長にまってます
亀レススマソ

850:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/07 00:01:08 m6iblPWu
>>846-847
それでアリスとシェーン変な顔してたのかー。ありがとう

ようやくシーズン2まで見終えたけど、今はアリスが可愛いくて仕方ない
ララはいつの間にかギャビーとくっ付きいつの間にか別れててワロタ。みんな何気に次々と早いなぁ
1番笑ったのはトーニャとデイナでアリス挟んで踊ってた時の変な顔とノリノリダンス
その後のコスプレといい、デイナとアリスはコミカル担当のカップルかと思っていたのに。シーズン3は何か重そうだね

851:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/08 08:17:32 TacDroLf

SS投下。貼るなうぜぇという人はスルーを。

今日はクリスマス。朝からカルメンは大忙しだ。
DJの仕事も断りシェーンと二人きりのクリスマスの為に全ての料理を手作りするつもりだった。
「今日は予約を少なめにしといたから5時には戻るから。」
「ok、楽しみにしてて。美味しいディナーを用意しておくから。」
「じゃお昼を抜いてお腹すかしておかなくちゃ。」
そう言って笑いながらカルメンの頬にキスをしてシェーンはワックスへと向かった。

シェーンがワックスに着くと既に数人がオープンを待っていた。
驚いて小走りに店内に入ると同時に慌てた様子でチェイスが出て来た。 
「シェーン大変だ!ラザーのボスが風邪で倒れてラザーのクライアントをワックスに
頼むと言ってきてる。」
「ジョンが?何でワックスに?!」
手を激しく振りながら叫んだ。
「どうする…?」
シェーンにとってジョンはいけすかない奴だったがそこで腕を磨いたのも事実だった。
「幸いこっちの予約は少なめにしてあるから…。何とかなるでしょ。ここはジョンに貸しを作っておくよ。」
シェーンはカルメンのがっかりした顔を思い浮かべてため息をついた。

5時を過ぎても客脚は衰えることなく続いた。
「ハイ、シェーン。どうしたの今日は。」
アリスがソファーに座りきれない人々を見回し暢気な声をあげながらシェーンに近づいた。
「アリス!グッドタイミングだよ。カルメンに電話してクライアントが多くて帰りが遅くなると
伝えて欲しいんだ。」
シェーンは手を止めることなくアリスに頼んだ。
「そういえば二人きりでクリスマスを過ごすって言ってたっけ。そんなの自分で電話すればいいじゃん。」
アリスは手近に置いてあるハサミを弄りながら言う。
「状況見て分からない?自分で出来るならアリスになんか頼まないよ。電話どころか朝からトイレさえ
行ってない。食事もしてない。」
「マジ?!」
アリスは驚いてシェーンの顔を見つめる。
「マジ。」
「デート前にカットに寄ったんだけれど今日は止めた方がよさそうね。えーっと、それじゃ頑張って。」
シェーンの苛立った目を見てアリスはそそくさとハサミを戻すと足早に出口に向かった。
「アル!頼んだからね。忘れないで。」
念を押すようにシェーンが叫ぶとアリスは振り向くことなく片手を上げて出ていった。

カルメンは8時を過ぎても帰ってこないシェーンを待ってイライラしながら部屋の中を歩き回った。
何度電話しても出ることのない携帯は綺麗にセッティングされたテーブルに投げ出されていた。
気分転換の為にスタジオに行こうと裏口を開けるとアンジェリカを連れたベットとティナに遭遇した。
「ハイ、カルメン今夜は残念だったわね。」
「どう?良かったら家で飲まない?」
二人はカルメンに声をかける。
「一体何の事?」
話が理解出来ないカルメンはシェーンの事もあって少し強い口調で聞き返す。
ベットとティナは顔を見合わせて話し始めた。
「今、食事から帰ってくる途中ワックスの前を通ったらまだ待ってる人がいるみたいだったわ。」
「今夜は二人で過ごすって聞いてたからこの時間にまだシェーンがワックスにいる様ならカルメンが
可哀そうってベットと話しながら帰って来たのよ。」
それを聞いたカルメンは急いでキッチンに戻った。
「カルメン荒れてたわね。」
「そりゃそうよ。お昼頃からお隣からいい香りがしてたから朝から仕込みとか大変だったと思うわ。
シェーンのことを思って料理作ってるのにその本人がいないんじゃね。」
二人はカルメンの後姿を見送りながら言った。


852:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/08 08:18:19 TacDroLf
すべてのクライアントが帰った頃には時計は11時になろうとしていた。
二人はぐったりとソファーにへたり込んでシェーンはジャケットから携帯を取り出しながら言う。
「カルメンからメールが入ってるかも。…何これ?!」
「どうした?」
「信じられない着信数。」
「カルメンから?」
チェイスに頷きながらナンバーを押す。
「えーっと…カルメン?」
「シェーン!もうすぐそっちに着くから待ってて、じゃあね。」
「もしもしカル?カルメン?…切られた。」
「だから電話くらいすればよかったのに。」
「いや、なんか怒っている感じじゃないんだよね。むしろ嬉しそう?」
「なんだそれ。ともかく僕は帰る。痴話喧嘩に巻き込まれたくないからね。」
「逃げる気?お願い一緒に居て。彼女怒らせると怖いんだ。」
シェーンは情けない声を出してチェイスに助けを求めた。
「嫌だ。遊んでた訳じゃないんだから説明すれば彼女だって分かってくれるよ。」
そう言って歩き始めたが何かを思い出したようにレジ横に行くと細長い袋を取り出した。
「ほら客の忘れ物だ。これで彼女の機嫌も少しは直るかも。」
それをシェーンに放り投げると手を軽く上げて出て行った。

シャッターを閉めて掃き掃除をしているとカルメンが扉を叩きながら叫んだ。
「シェーン!」
「カルメン!どうしたの?」
扉を開けると両手に大きな荷物を抱えて笑顔で立っていた。
「遅くなりそうだって聞いたからご馳走持ってきちゃった。」
テーブル一杯に料理を並べる。
リンゴのサラダ、ローストターキー、ローストビーフ、クリスマスプディング、フルーツケーキ
「これ全部作ったの?」
「ここに持ってきたのはほんの一部。余ったらママのところに持って行くから。」
「そ、そう…。凄いね。」
「お腹すいたでしょ?食べてみて。」
「あ、ああ、それじゃ頂きます。お昼抜きだったからお腹ぺこぺこ。カルメンも一緒に食べよ?」
二人は遅いクリスマスディナーを始めた。
お互いに一日の出来事を話しながら楽しく時間は過ぎた。
「それじゃアリスから連絡もらったわけじゃないんだ。」
「実はベット達に会ったあとチェイスに電話したの。それで事情を知って…じゃなきゃ今頃ママの所よ。」
「はぁ…チェイス知ってたのか。」
食事も進みデザートを食べている時にカルメンがシェーンの顔を覗き込んで笑った。
「シェーン、ソースがついてる。」
子供のように手の甲で口の端を拭おうとするシェーンの手を押さえて顔を近づける。
そっと舌先でソースを舐め取るとそのまま唇に滑らせていく。
シェーンは唇が重なる瞬間、目の端で時計を見て顔を引くとカルメンの手を取って立ち上がる。
「カル、こっち来て。」
「何、どうしたの?」
「ほら…これ。まだ12時までに3分ある。」
シェーンがヤドリギの枝を持ち二人の頭の上に掲げて笑っていた。
「…シェーン。」
カルメンは幸せそうに微笑んでシェーンの頬に手を当てゆっくり唇を寄せた。

アリスはシャワーを浴びるため着替えを取りに部屋へ入るとふとサイドテーブルの携帯が目に入った。
「あっ…カルメンに電話するの忘れてた。…もういいよね。クリスマスも終わったし。」
「アリース!先シャワー浴びちゃうわよ。」
「待って!デイナ今行く。」
そう叫ぶと携帯をベッドに放り投げて部屋から駆け出して行った。


853:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/08 10:10:21 BLdwLuTb
シェーンが要るとか?

854:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/08 20:24:40 gtOHTSFo
>>851-852
またまたありが㌧!!いつも一気に読み切っちゃってますw
おもしろいでつ!!またぜひ続きを…

855:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/15 08:19:43 +iJnOzPv
後半パピの性格が違ってきてる気がするけど無視して下さい。
という事でSS投下。貼るなうぜぇという人はスルーを。

いつものように一夜の相手を求めてミルクのカウンターに座りビールを注文してホールを見回す。
ホールでは相変わらず数十人が入り乱れ踊りに興じていた。シェーンは一人で踊っている黒髪の女性に
目を付けた。しかし声を掛けようとすると見知った顔がその女性に近づいて二言三言話すと二人は手
を取り合って踊り始めた。暫くその様子を見ていたシェーンの顔に悪戯な笑みが浮かんだ。顔見知りが
女性の傍を離れてカウンターに飲み物を取りに行った隙にその女性に近づいて声を掛けた。
「Hi 一人?良かったら踊らない?」
「Hi…ゴメンね。連れがいるの。」
「そう。君みたいな魅力的な子が一人な訳無いよね。」
二人が話しているとシェーンは後ろから肩を叩かれた。
「Hei…私の連れに何か用?」
シェーンは振り返ってパピを見た。
「パピ!連れってパピのことだったんだ。ゴメンゴメン。」
「バニラ…残念だったね。私が先に声を掛けたんだ彼女は私のだ。」
「分かってるよ。邪魔はしないから。楽しんで…バイ。」
そこで一旦カウンターに戻りそれとなく二人の様子を伺う。そして女性がレストルームに向かった時
ゆっくりと立ちあがって後を追う。鏡の前で化粧直しをしている彼女に近寄って話しかけた。
「ね、名前だけでも教えて欲しいな。」
「…相手に名前を尋ねる前に自分が名乗るのが先でしょ?」
鏡越しの会話が始まる。
「そうだね。私はシェーン。」
「…あなたがシェーン?」
彼女が手を止めてシェーンの顔を見つめる。
「光栄だね。私のこと知ってて貰えるなんて。」
「ここでは有名人でしょ?色々な意味で…。でもそんなプレーガールがこんなに強引なんてチョット
以外。」
「相手による。君みたいな魅力的な子を捕まえるには多少強引にいかないとね。」
女性は満更でもない笑みを浮かべて口を開いた。
「私の名前は…」
その時派手な音をたててレストルームのドアが開いた。

856:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/15 08:20:58 +iJnOzPv
「バニラ!いい加減しつこいんだよ。」
足音を立てて近づいたパピがシェーンの肩に手を置いて振り向かせる。
「パピ…何もしてない。ただ彼女に名前を聞いてただけだよ。」
「それがしつこいと言ってるんだ。さっき邪魔しないと言ったろ?さっさと消えな。」
「…そうかな。彼女にだって選ぶ権利はある。」
シェーンがそう言うとパピは苛立った顔で呟く。
「やっぱりあんたとははっきり決着をつけないといけないみたいだ。」
「…バスケットはパス。それ以外なら喜んで。」
「今度はあんたが決めな。何でもいいあんたが私より得意な事があればね。」
「それじゃ二人が得意な事で決めよう。」
シェーンはそう言って無言で二人のやり取りを見守っている女性を見てパピに目配せする。
パピの顔に余裕の笑みが浮かぶ。
「ok…あんたがそれでいいなら。明日9時から明朝9時までに何人と寝るか…それでいい?」
シェーンは頷いて付け加えた。
「それでもいいけど…今回は面白い方法でやってみない?」
パピを見てニヤリと笑う。
「…何?」
「いつもとは逆にこっちがセクシーにドレスアップして誘われるのを待つ。どう?」
「なるほど、面白そうじゃん…。これで私の前からあんたが消えてくれる訳だ。」
「私が負ければそういう事になる。」
二人は顔を見合わせて不敵に笑った。

当日の約束の時間。
シェーンはいつもの格好でカウンターに寄り掛かってビールを飲んでいた。
程なくミルクの入り口付近からからざわめきが聞こえてきた。
ビールを一口含んでその方向に目を向けた。
ざわめきは入り口からホールへと広がっていく。そしてそのざわめきを作リ出している本人がシェーン
の前に姿を現した。二人はお互いを凝視した。そして自分達の顔が強張るのを感じた。
パピはカールした髪を下ろし、大きく胸元が開いたセクシーな黒いドレスを着てシェーンの前に立った。
「…バニラ…約束は…その格好はなんだ…。」
「これは私のいつもの格好だけど…パピこそそんな格好をしてどうした?来る場所をまちがえたんじゃないか。
ダンスホールは向こうだよ。ま、ここで踊っても誰も止めはしないけどね。」
シェーンはパピを指差し笑いながら回りに聞こえるように言うとくすくすという笑いが広がり始めた。
パピは回りをぐるりと見回して悔しそうにシェーンを睨んだ。そしてそのまま踵を返すと何も言わないで
今来た方へ戻り始めた。シェーンの笑い顔は徐々に苦々しい顔に変化していった。
カウンターへ向き直ってビールを飲むとそのビンをカウンターに音を立てて置き立ち上がった。
シェーンはミルクを出てパピの後を追う。パピは慣れない高いヒールのせいでまだもたもたとリムジンの横で
ドレスの裾を捲り上げ自分自身に怒鳴っていた。
「…パピ…。」
後ろでシェーンの声を聞いたパピは一瞬動きを止めたがそのまま無視する。
「からかったりして悪かった。ゴメン。」
何も言わないパピの肩にそっと手を置いて謝る。その手を振り払うと運転席のドアを開け乗り込もうとするが
裾が引っ掛かってうまく乗れないでいた。
「無理するとせっかくの素敵なドレスが台無しになるよ。」
「うるさい!話し掛けるな!そこをどきな。」
パピがシェーンの顔を見ないで言ってヒールを脱いで裸足になった。
「…その前に謝りたい。こっちを見て。」
「そんな必要は無い。もう二度と私に声を掛けるな。何処で会っても無視しろ。」
とりつく島のないパピに溜息を付いて首を振る。そこで後ろを向いたままのパピの肩を両手で掴む。
その瞬間シェーンの顔にパピの拳がヒットする。
「!」
シェーンは思わず両手で顔を覆って座り込む。
「…触るなと言ったろ。」
「何も…殴らなくても…痛い…」
顔を覆ったまま泣きながら言う。パピはここぞとばかりに捲くし立てる。
「それに懲りたらさっさと消えな。」
「こっちだってそうは行かない。」
シェーンはゆっくり立ち上がって睨みつけているパピと向き合った。
「…そっちが去らないならこっちから消えてやるよ。」


857:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/15 08:22:09 +iJnOzPv
シェーンはパピがヒールを脱いで楽になった足を車に掛けた時を狙ってその身体を抱きしめる。
驚いたパピは振り払おうとして、もがくがシェーンが身体を押し付けながら両手を車の屋根に固定する。
「手を放せ!今度は殴るだけじゃ済まないぞ。」
「うるさい口だ…。」
シェーンはそう言ってパピの口をキスで塞いだ。パピは目を大きく見開いて信じられない顔をする。
シェーンの舌がパピの唇を何度もなぞってその口を開かせようとする。
暫くその攻防は続いたが根負けしたかの様にパピの唇が開き始めた。それを見計らって素早くシェーンの
舌がパピの口の中に滑り込む。いつの間にかシェーンはパピの両手を放しその身体を抱きしめていた。
するとパピもそれを待っていたかの様にシェーンのウエストに手を回した。そのまま二人のキスは深くなり
空気を必要とするまで続いた。
「…どうしてキスなんかしたんだ?」
どちらからともなく離れて荒い呼吸のままパピが尋ねた。
「…パピが綺麗だったからキスしないではいられなかった。」
今までの喧嘩が嘘の様に二人は額を寄せ合って囁き合う。
「…私を嵌めたくせに…。」
「…だから言い訳をさせて欲しい。ね?」
もう一度パピの唇に軽くキスをして真剣な目で見つめる。
「…うまいね、女をなだめるのが。流石シェーンだ。」
「茶化さないで。本当はパピに嫉妬してたのかもしれない…。」
「私に嫉妬?それはこっちの台詞だ。」
「…黙って聞いて欲しい。パピはいつも自身たっぷりで何事にも率直で…私に無い物ばかり持ってて…
昨日パピが声を掛けたあの女性。実は私も狙ってた。だから横から出てきてさらって行ったパピに理不尽
に腹を立てて…それであんな悪戯を思いついた。からかってやろうと思って。」
「…酷い…。私はからかわれるのが一番嫌いなんだ。」
「だからパピに殴られても絶交されてもかまわない。でも一言謝りたかった。ゴメンね。」
パピはシェーンと身を寄せ合ったまま身体を振るわせた。
「…もう行くね。これ以上不快な思いはさせないから。」
不快感で身を震わせたと思ったシェーンはパピから手を放して身を引こうとした。
「いや…ドレスしか着てないから少し寒いんだ。中で話そう。」
照れた様に言ってリムジンの後部ドアを開けドレスの裾を持ち上げて乗り込む。素足が腿まで見えて思わず
シェーンがじっと見つめる。それを察したパピが腰掛けて組んだ脚から更にドレスを捲り上げる。
それを見て苦笑したシェーンは首を振りながら車に乗り込みジャケットを脱ぐとパピの肩にそれを掛け
向かいのシートに座り直す。
「いつもそんなに優しいのか?…それが気に食わない。」
シェーンが訳が分からないと言うように肩を竦めた。
「いつも余裕で…いくらこっちが挑発しても乗ってこない…そんな大人なあんたが羨ましかった。」
シェーンは笑ってパピの横に移動して頭を撫でてそのまま自分の肩に持たせかけた。
「私が大人なんじゃなくてパピが子供っぽいんだ。」
パピもあえてそのまま頭をシェーンの肩に持たせかけたままでいた。
「あの時…綺麗だって言ったのは本当か?」
「う、うん。本当。ミルクで私の前に立ったパピを見た時一瞬見惚れた。この挑発的な格好もいいけどね。」
パピは笑ってシェーンの腕を叩く。
「こっちの挑発には乗るんだな?」
シェーンはそのままパピの耳に口を寄せて囁く。
「さっき…キスした時思ったんだけどパピは攻められるのは弱いでしょ?いつも攻めてばかりいるから…」
シェーンの肩から頭を上げたパピは怒った声で言ったがその頬は心なしか赤く染まっていた
「何言ってんだ。そんな分け無いだろ。」
「じゃ…証明させてよ。」
パピの顎を軽く持ち上げて囁いて唇を寄せた。


858:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/15 08:23:03 +iJnOzPv
「ま、待てって。私達は喧嘩をしてたんだろ?どうしてこうなるんだ?」
何故か焦ってシェーンの胸を押す。
「パピが綺麗だから…我慢できない。」
そう言いながらパピのドレスの胸元に手を滑り込ませる。
「…お前、結構強引なんだ。」
喘ぎながらシェーンの頭を自分の胸元に押し付ける。シェーンは片手をパピの背中に回してドレスの
ファスナーをゆっくりと下げ始めた。
「自分が望むものに対してはね。」
もう一方の手は腿の上を彷徨っていた。パピは呼吸を早めて囁く。
「…決着の続きは…どうする?」
「誰かに聞いたことがあるんだ…。反発しあう者同士は些細なきっかけで惹かれあう物なんだって。」
パピの耳朶をかじってシェーンが囁く。
「…私達みたいに?」
「そう…決着をつけるのはまた反発しあう様になってからでも遅くない。今は愛し合おう…。」
シェーンはリムジンの座席がフラットになるのさえもどかしそうにパピを押し倒した。


859:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/15 17:50:27 ar5upc2+
キャラの性格、持ち味をねじ曲げたSSほど寒いものはない
ということで、

>>855
補足ありがとう
読まずに済みます

860:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/17 13:55:51 sQKiH3K+
カル×シェーンのエロお願いします

861:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/17 17:57:13 nQyVxhRz
>>860
禿同。エロ度松竹梅の『松』でお願いします

862:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/18 21:45:15 1H03dcge
エロ度ガッツリ高めでお願いしますー。

863:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/19 18:34:22 uIyV+//O
SSまだかなあ

864:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/22 08:25:14 iLl/kPUP
今回長いので来週に続きます。という事でSS投下。貼るなうぜぇという人はスルーを。


シェーンはある日ワックスに思いがけない女性から電話を得た。
電話の応対に出たチェイスが取り次いだが店に個人宛に電話が入るのは稀だった。
「…あの…シェーン?アンナです。覚えてる?…カルメンの妹の…。」
「…」
シェーンは言葉に詰まり返事をする事が出来なかった。
二年前のカルメンに対して行った酷い仕打ちが鮮明に蘇り苦々しい気持ちになる。
「…シェーン?」
「あぁ…。アンナ…勿論覚えてるよ。二年振りになるかな…。その…カルメンに酷いことをして…最初に謝るべきだよね。」
しかしアンナはシェーンの言葉を遮って話し始めた。
「シェーンお願いがあるの。今夜仕事が終わってから家へ来られない?」
アンナの深刻な声に一抹の不安を感じた。
「…カルメンがどうかしたの?」
「…詳しい話は後で…。」
「ok…8時頃になるけれどそれでいい?」
勿論今すぐとんで生きたい気持ちで一杯だったが事情が分からない以上クライアントを放リ出して行く訳にはいかなかった。

車から降りてカルメンの家の前に立つ。ドアの呼び鈴を鳴らして暫くすると懐かしい顔が対応に出た。
「Hi 久しぶりね。」
微笑んではいるがどこか硬い表情でアンナが言った。身振りで中に入るように促されたがシェーンは躊躇う。
「大丈夫。今は私とベゴニア以外誰もいないから…。」
奥からそのベゴニアも顔を出すがすぐに奥へ引っ込んだ。
案内されて見覚えのあるリビングに座る。以前来た時は笑い声が飛び交い賑やかだった部屋も今は静まり返っていた。
「…アンナ、話があるって…カルメンの事?彼女に何かあったの?」
「…カルメン、今ニューヨークの病院に入院してるの。」
「入院?どうして…病気?事故?まさか命に係わる様な事じゃないよね?」
矢継ぎ早のシェーンの質問に苦笑して安心するように言う。
「…大丈夫よ。命には問題ないそうだから。」
ホッとして乗り出した身体をソファーの背もたれに戻す。
「それで彼女に何があったの?詳しく話して。」
シェーンが尋ねるとアンナは大きく溜息を着いて首を振った。
「…実は私にもよく分からないの。だから分かっている範囲でしか話せないんだけど…。」
シェーンがカルメンの前から去って2年。その間に彼女に何が起こったのか。カルメンの事を思ったからこそ去った。
それでも今思えば自分勝手な思い込みから彼女を酷く傷付けた。どれ程後悔しただろう。
一度は許しを請うためにここまで来たが彼女はもうそこにはいなかった。
どんなに後悔しても償えるような事では無かった。それが分かったからこそカルメンの前に二度と姿をみせまいと決心した。
例えどんなに恋しく思おうとも。
「…あなたと別れた一年は辛かったんだと思う。むこうでは荒れた生活を送ってたみたいだから…。」
シェーンはアンナの顔を見ることが出来なかった。俯いたまま無言で頷く。
「だから10ヶ月くらい前に彼女から好きな人が出来て一緒に暮らすと電話があった時正直ほっとしたわ。
これでカルメンもあなたの事を忘れられると。でも…。」
カルメンに好きな人が出来た…シェーンの胸に鋭い痛みが走る。彼女の幸せを願って去ったにも関わらず嫉妬する自分の
身勝手さに嫌悪さえ覚えた。それを悟られない為に先を促す。
「でも?」
「その相手が…。一緒に暮らし始めた当時は楽しそうで良く家にも電話をくれたわ。
それも段々と回数が減って…最近ではこっちから掛けてもろくに受話器さえ取らないの。
たまに電話口に出ても…ろれつが回ってない時とか泣いる時もあって…それでママが心配して私とベゴニアに
彼女の様子を見てくるようにって…。二人で十日程前にニューヨークまで行ったんだけどカルメンから聞いてた
住所先は引き払ってて。しょうがないから彼女が働いてるクラブで新しい転居先を聞いたの。そしたら最近
ろくに仕事にも来てないって…あんなにあの仕事が好きだった彼女がよ?早速店で聞いた先へ行ってみたら…
薄汚れたアパートで…部屋も酷い有様だった。あんなに綺麗好きだったのに…とにかく目にするもの全てが彼女らしくない事ばかりで。」
マリアはそこまで話すと頭を振って再び溜息を着いた。息を詰めて聞いていたシェーンも同時にゆっくりと息を吐く。
「それでどうして入院する事に?」


865:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/22 08:29:04 iLl/kPUP
「彼女のアパートに着いて部屋のドアをノックしたの。中から声が聞こえて…カルメンだった。でもドアを開ける様子は無かったわ。
それどころか私達だと分かると追い返そうとしたの。暫くドア越しでやり取りしてたら隣からうるさいって怒鳴り声が聞こえて…
夜も遅い時間だったので翌日に出直そうと一旦引き上げたの。今思うとあの時もっと強引にでもカルメンに会っておけば
あんな事にならなかったのかもしれない。次の日朝一番でアパートへ出かけたの。今度こそ彼女に会うつもりで強くドアを叩いてたら
隣から人が出て来て…また怒鳴られるのかと思ったらカルメンが病院へ運ばれたって…。」
マリアが指先で涙を拭いながら続ける。
「その人に理由を聞いても知らなさそうで…ともかく彼女が運ばれた病院を探し出して行ってみたの。ナースセンターで聞いたら深夜2時頃
全身打撲と骨折で運ばれてきたって。病室へ入ると…酷い姿で…ベッドに…顔は痣だらけで腫れ上がって…
誰だか判別がつかないくらい…身体のいたるところを装具で固定されて…痛々しくて見ていられなかったわ。
その後で担当のドクターから信じられない事を聞いたわ…以前から暴力を受けてた痕跡があるって…。」
それを聞いた時シェーンは握り締めた拳に爪が食い込むのと奥歯が軋むのを感じた。俯いたまま自分を落ち着かせる為に深呼吸をしたあと
搾り出す様な声で聞いた。
「…同棲相手から?」
「それがはっきりしないの。第一私達は一度もその人に会ってない。アパートの隣人に聞いたところでは救急車を呼んだのはその人で一緒に
乗って行ったと話してたわ。でも病院側はカルメンには誰も付き添いはいなかったって。どういう事?」
「逃げたんだよ。警察から事情とか聞かれたくないから。それが相手が暴力を振るってたという証拠。」
アンナがテーブルを叩いて立ち上がる。
「どうして?愛し合ってるから一緒にいるんでしょ?愛する人に怪我をさせておいて傍にいないなんて…まして逃げるなんて。
カルメンだってどうして別れないの?私の知ってるカルメンならそんな相手にのぼせ上がらない!」
両手で頭を抱えて歩き回って叫ぶ。そんな彼女を目で追いながらシェーンが肩を落としたまま尋ねた。
「…どうして私なんかにそれを話すの?出来る事ならカルメンを助けて上げたい。でももう私にはその資格さえない。」
その時今まで隣の部屋で話を聞いていたベゴニアが出て来てシェーンの襟首を掴んで立たせると頬を思いっきり叩いた。
「カルメンがあんたをうわごとで呼んでるのよ!そんな資格とかなんとかぐずぐず言ってないで今直ぐにカルメンに会いに行くべき
なんじゃないの?謝罪はいつでも出きるけれど彼女は今あんたを必要としてるの!」
ベゴニアの剣幕にたじろいで頬を押さえたまま思わず頷く。アンナがそんなシェーンを見て少し微笑んだ。
「今はママがカルメンに付いてるから怒鳴られるくらいは覚悟で行きなさい。…ママはあなたを呼ぶことは反対してるの。
でもカルメンがうなされてあなたの名前を呼んでるのを見てると堪らなくて。これ病院の住所よ。カルメンの事お願い。」
無言で頷いてそれを受け取り出口に向かう。ドアを開いた時後ろからベゴニアが怒ったように言った。
「私はあんたを許した訳じゃないから…。」
その時シェーンはここに来て始めて小さく微笑んだ。

翌日の午後シェーンは目的の病院へ到着した。
ナースステーションで聞いた病室の前に立つ。深呼吸を2,3回繰り返してドアの取っ手を掴んでスライドさせる。
ベッドのヘッドボードにもたれる様に座ったカルメンと彼女に食事を与えていたメルセデスの視線が同時にシェーンを射る。
三人は数秒見つめ合ったが一番早く反応したカルメンが悲鳴を上げて固定されていない方の手で食事の乗ったスライドテーブルから
それらを投げつけ更に背中に置いた枕など手に取れる物を投げ泣き叫ぶ。
「いやだ!出てけ!あんたなんか大嫌いだ!出てってよ!」
メルセデスはカルメンを抱えて叫んだ。
「早く外へ出て!ドクターを呼んで!」
手でそれらを防ぎながら後ずさりして外へ出るとナースステーションへ走った。
1時間程待合室で呆然としているとそこへメルセデスがやってきた。項垂れているシェーンを見て溜息を着く。
「チェーン…チェーン。」
名前を呼ばれて顔を上げる。それを見てメルセデスがシェーンの横に来て腰を降ろした。
「…カルメンは?」


866:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/22 08:30:22 iLl/kPUP
「薬が効いて今は眠ってるよ。こうなる事が分かってたからあんたにはまだ知らせるなと言ったんだよ…。マリアたちに聞いたんだろ?」
「あぁ…彼女たちを責めないで下さい。モラレスさん…2年前はカルメンに酷い事をしました。許して貰えるとは思いませんが…。」
「カルメンは…未だにあんたを忘れられないでいるんだね。」
メルセデスが聞き取れないほど小さな声で呟いた。シェーンはメルセデスの顔を見て首を振る。
「ここに来たのは間違いだったのかも知れません。勿論非難されるのは覚悟して来ました。彼女の為に出きる事があればと…
そう思ったのが私の驕りでした。」
自虐的な笑みを浮かべて呟いた。
「なじられるのは覚悟でここに来たんじゃないのかい?大丈夫ちょっと興奮しただけだよ。しかしどうしてこうなったのかね…
カルメンはもっと強い女だと思ってたんだ。何があったか知らないが暴力を振るわれて黙ってるような弱い女だと思わなかったよ。」
「…相手とは話はしたんですか?私の出きる事といったら相手と話を着けてカルメンと別れさす事しか出来ませんが…。」
「一度だけね。私が始めてここに着いた日の夜にドアから顔を覗かせた女がいてね。それが相手さ。カルメンは眠ってたから確認は出来ない
けれど私は確信してるよ。それに何を聞いても相手のことは話さないから警察に被害届けも出せやしない。それにこのままカルメンを
置いてくつもりはないよ。ある程度傷が癒えたらロスへ連れて帰るから。それまでに何とか相手と連絡を取りたい。出来るかね?」
シェーンは黙って頷く。
「それじゃ今夜はこれで…明日…また来てもいいですか?ああ、病室へは行きませんから。」
メルセデスは返事はしないでシェーンに尋ねた。
「…あの日どうして式場から逃げたんだい?勿論何かあったんだろうさ。でもそれがカルメンを置いて逃げ出さなけりゃならない程
の事だっのかい?まああんたの気持ちとしては今更何を言っても言い訳になるから何も話さないんだろうけどね。
でもね母親としては知りたいんだよ。娘の何処が悪かったんだろうってね…。」
「カルメンは何も悪くない。悪いのは全部私です。あの日式が始まる前父が妻ではない女性と親しくしてるのを見て…彼は私に
気付いてこう言いました。『これが俺なんだ』と。私の中にも彼の血が流れてる。このまま結婚してもいつかカルメンを泣かせる
事になるんじゃないか。彼女を不幸にしたくない。それなら結婚する前に別れたほうが彼女の為と。今思うと随分身勝手な考えでした。」
メルセデスの強い視線を受け止めて一気に話終える。メルセデスが溜息を着いて言う。
「…随分安っぽい考えだね。そんな事でカルメンは捨てられたのかい。」
「そう言われても仕方ありません。でもあの時の私は親友の死とも重なって精神的に弱かったんだと思います。いずれにしてもカルメンを
傷つけたのは間違いない訳で…ですから二度と彼女の前に現れる気はありませんでした。」
そこまで言うとメルセデスが口を開く前に背を向け足早に歩き去った。


867:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/23 23:36:44 LZLsrbzV
おもしろかったです!
ぜひ続きをおながいしまつ

868:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/28 22:10:26 Z2QaGF68
で?で?それからそれから??(゚∀゚ )

869:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/28 22:35:39 9Es95mgP
SSきもいからやめて

870:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/02/28 23:47:33 eF/DVKVN
>>869
読まなきゃ全然平気

871:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/01 00:53:21 HomtffXV
今日はまちにまったSSの日

872:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/01 08:28:44 pjRxTLrM
ゴメンなさい。もう1回続きます。次はエロ竹入れる予定
という事でSS投下。貼るなうぜぇという人はスルーを。


その足で病院の住所と一緒に書かれていたカルメンのアパートに向かった。
カルメンの部屋をノックするが返事は無く横の壁を背にして寄り掛かり煙草を取り出し火を点けるとそのままズルズルと座り込む。
二年ぶりに会った彼女は明らかに殴られたと分かる痣、切れた唇、まだ腫れが残る瞼、装具により吊るされた右腕、
胸部にはコルセットと痛々しい姿で病室のベッドにいた。シェーンの胸にカルメンの恋人に対する怒りと彼女の手
を離した自分に対する怒りが込み上げてきて握り締めた拳を床に叩き付けた。
旅の疲れと精神的な疲れからかそのまま眠ってしまったシェーンはふと足を突付かれて目が覚めた。
ぼんやりした頭を上げてそこに立つ人影を見上げた。
「邪魔だ。どいてくれる?」
カルメンの部屋の鍵を開けながら彼女は言った。シェーンは急いで立ち上がるとその手を掴んだ。
「あんたここに住んでる人?」
「……」
二人は顔を合わせて睨みあう。その女性はシェーンよりがっちりした体格で目つきも鋭い。年齢も二、三歳上に見えた。
じっとシェーンの顔を見詰めると急に笑い出した。
「シェーン?」
知らない相手から呼びかけられた不愉快さと言葉では言い表せない奇妙な感覚に声が出なかった。
「そうか…あんたがシェーン…。さ、中へ入って。」
独り言のように言ってドアを大きく開けた。我に返ったシェーンはその腕を再び掴むと引き戻した。
「どうしてカルメンをあんなになるまで殴った!しかも前から暴力を振るってたんだって?」
その女性はシェーンの腕を振りほどいて部屋の中に歩いた。
「何か飲む?」
「…あんた名前は?」
「そんな所に立ってないで中に入って…。話なら座って話そう。」
シェーンは渋々中に入ると中を見回した。狭い部屋で床こそ綺麗に磨かれていたがテーブルの上、棚などは物が乱雑に置かれていた。
「…汚い部屋がそんなに珍しいかい?カルメンも最初は良く掃除をしてたな。さあ…座って。」
女性はダイニングの椅子に座り向かいの椅子を指差した。
「私の名はアルマ。彼女から聞かなかった?」
「…カルメンはあんたのことは一切話さない。庇ってるんだよ。詳しく話してもらうよ全部。」
「あんたにそんな権利があるとは思えないけれど…式場から逃げ出したあんたに…。」
アルマはテーブルを指で叩きながら鼻で笑って挑戦的な口調で言った。
「確かに…でも今私は彼女の母親から頼まれてここにいる。カルメンに何が起きたのか聞くまでは帰らない。」
その挑発に動じる事無く言い返す。それを聞いたアルマは肩をすくめて両手を上げて降参のポーズをした。
「…ok…なんでも話しますよ。どこから話そうか…。」
「始めから。私達はあんた達の事を何も知らない…。」
「煙草吸ってもいいかな?」
アルマは焦らすようにシェーンを見てゆっくりと煙草を取り出す。大きく吸い込んで煙をシェーンに吹きかけて笑う。
「…彼女の方から声をかけて来たんだ。すぐにセックスして一週間後には一緒に住んでた。美人で優しくて頭が良くて…セックスも
いい…完璧な女性だった。私も彼女に夢中になった。愛し合ってると思ってた。あの時まで…。」
そこまで話すと急に立ち上がってテーブルの回りを歩き始めた。シェーンはアルマから目を離さない。
「そう…あの時…あの時から二人の歯車が狂い始めた…。」
いらいらした様につま先で床を蹴る。
「一緒に暮らし始めて一ヶ月位だったか…。いつものようにベッドで愛し合ってた。カルメンはセックスの時あまり声は出さない。
でもその日は違ってた。狂ったように求めて…イク時私にしがみついて叫んだんだ…。シェーン…てね。」
シェーンは思わず息を飲む。

873:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/01 08:30:37 pjRxTLrM
「自分が何を叫んだか気付いたのか彼女はうろたえて私に謝ったよ…。その時始めてあんたとカルメンの間に起きた事を聞いんだ。
私は私の知らない彼女の前の恋人に嫉妬した。元々私には良くない癖があって…そうDVだよ。それで何度も恋人と揉めたことがあって。
カルメンに手を上げたのはそれが始めてだった。その日からセックスの時に声を出さなくなった。最初の頃はこっちも意地になって
声を出さそうとしたけれど…必死に歯を食いしばり血が出るほど唇をかみ締める彼女にそんな気持ちも萎えてきて。
その反動のように手を上げるようになってた。彼女もその事に対して気が引けてたのかまるで謝罪するように殴られても一切抵抗しなかった。
それが二人の地獄の始まりだった。程なくしてもう自分では歯止めが効かなくなってた。日増しに彼女に当たることが多くなり仕事にも
支障が出るようになってた。」
シェーンはアルマの話に聞き入っていて彼女が椅子に座りなおした事さえ気付かなかった。
彼女の指先で震えている煙草は殆ど吸われることなく灰になり今にも落ちそうになっていた。
「カルメンが入院した日…私が仕事から帰って来ると彼女がシャワーの下であんたの名前を呼びながら子供の様に泣いてた。
それで始めて気付いたよ。彼女は今でもシェーンを愛しているんだって。わたしは彼女の身代わりに過ぎないんだと。
そう気付いた瞬間頭の中は真っ白になった。気が付くと足元にボロ切れの様になったカルメンが横たわってた。
自分のした事に呆然としてたら虫の息の彼女が私に手を伸ばして言ったよ。『行かないで』って。」
話終わった時彼女の煙草は今にも指先を焦がそうとしていたがそれを気にする風もなかった。
シェーンは暫く言葉がでなかった。アルマが煙草を揉み消した時擦れた声で話し始めた。
「何故こうなる前に彼女を解放しなかった?愛してる人を傷つけるくらいなら身を引くべきじゃなかったのか?」
「彼女は私を愛してなくても…少なくとも必要としてくれた。殴られても離れられないほど。そんな彼女を捨てられると思う?
二度もそんな経験をさせたく無い。」
シェーンは唇をかみ締めた。
「…私は彼女を捨てたんじゃない。愛してたからこそ彼女の前から去った。」
「理由なんて関係ない。あんたがいなくなったという事実、それが彼女にとっての全て。…私は愛する人を自ら手放すほど愚かじゃない。」
「それじゃ彼女とは別れないと?」
「……」
アルマは再び立ち上がると窓際に歩き身を乗り出して夜の街を見下ろした。
「賭けてもいい。傷が癒えれば彼女はここに戻ってくる。その時が再び地獄が始まる時だ。」
シェーンも苦渋に満ちた顔で立ち上がって何も話さないでそのままドアから出て行った。
アルマは建物から立ち去るシェーンの後姿に向かって
「…私達を…助けて…。」
肩を震わせて囁いた。

翌日。
シェーンは病院でメルセデスに会い昨夜のアルマとの経緯を話した。
アルマとカルメンとの生々しい話には流石に赤面したが口を挟むこと無く話しを聞いていた。
「あんた今付き合ってる人はいるのかい?」
聞き終わるとメルセデスがいきなりシェーンに尋ねた。
「え?あ、いえカルメンと別れてからは誰とも付き合ってません。」
返事を聞くとシェーンの顔をじろじろと見て
「以外と誠実なんだね。」
シェーンは肩をすくめて両手を上げる。
「今日はカルメンに会ってやってくれないかね。」
驚いてメルセデスを見る。
「ああ、誤解しないでおくれよ。まだカルメンにした事を許した分けじゃないからね。ただ娘の命を危険な目にあわす相手と付き合わせて
おく訳にはいかないから。説得してみておくれ。」
「でも…また興奮させるんじゃないですか?身体に良くないんじゃ…。」
「昨日会ったんだ。もう大丈夫だよ。今なら落ち着いてる。」
シェーンは昨日のカルメンの反応に面会する事を躊躇していた。それを感じたメルセデスがシェーンの背中を押した。
「頼んだよ…シェーン。」
小さく頷いてカルメンの病室へ向かう。どう言葉を掛ければいい?自然と足取りが重くなった。
病室の前まで来ると中からカルメンとアルマの声が聞こえてきた。急いでスライドドアを開けるとアルマがカルメンをベッドから
助け起こそうとしていた。

874:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/01 08:31:26 pjRxTLrM
「やめろ!」
シェーンは二人に駆け寄るとカルメンの腕を支えるアルマの腕を掴んで引き離し突き飛ばす。
「シェーン!止めて…私が頼んだの迎えにきてって。」
「どうしてこんな奴と一緒にいるの?また殴られるだけでしょ!あんたもいい加減カルメンを自由にしてやってよ。」
アルマに向かって更に飛び掛ろうとした。
「違うの!シェーンは誤解してる。悪いのは私なの。」
眉をひそめてカルメンを振り返ると彼女は俯いて首を振っていた。
「…どういうこと?」
「アルマは…何度も私に別れようと言った。こんな関係は止めたいと。でもそれを私が拒んだの…。」
シェーンが信じられないような顔でカルメンを見た。
「…何故?」
「昨日も言ったでしょ。あんたを愛してるからだよ…シェーン。」
アルマがシェーンの後ろで立ち上がりパンツに付いた埃を払いながら言った。
シェーンが訳が分からないという顔でアルマとカルメンの顔を交互に見る。
「彼女が話せない様だから私が代弁させて貰うよ。それでいいカルメン?」
「…止めて…。お願い。」
「もう止めようカルメン。あんたが本当に必要としているシェーンはここにいる。もう身代わりは必要ないでしょ?私の事なら気にしなくていいから。」
カルメンは唇を噛み締めて俯いた。
「シェーン…あんた私と始めて会った時何か感じなかった?カルメンから経緯を聞いてた私はあんたを見た時すべての疑問が解けた。
私達似てると思わない?瞳の色、話し方、仕草、…カルメンは私をあんたと思いたかったんだよ。最初はただ似てるというだけで声を掛けて
来たんだろう。でも付き合って行く内にしだいに私とシェーンを重ねてしまったんだと思う。一度あんたから去られたカルメンにとって二度目は無い。
だから何があっても離れられなかった。私から…いや私に重ねたシェーンから。」
シェーンはアルマとの初対面の時感じた奇妙な感覚を思い出してやっと納得した。
「私はカルメンを心から愛してた。けれど私のDVは自分ではどうすることも出来ない。だからかなり葛藤したけれど…。
結局彼女に離れたくないと言われたら突き放す事は出来なかった…。」
「…アルマ…ご免なさい…自分でも分かってた。このままじゃあなたを苦しめるだけだと。でもいざ別れを切り出されると怖かった。
私にとって身体の痛みより一人で残される方が怖かった…。」
話すうちに涙声になりシェーンは思わずカルメンを抱きしめた。
「もういい…。全部私が悪かったんだ。あの時私が姿を消さなければこんな事にはならなかった。」
「…シェーン……シェーン…」
カルメンは片手でシェーンの首にしがみついて声を上げて泣いた。二人はアルマが出て行った事さえ気付かなかった。
シェーンはカルメンが泣き止むまで背中を撫で続けた。彼女が落ち着いた頃頬に手を当ててゆっくりキスして囁く。
「…カル…もう一度やり直したい…。今でも愛してるんだ。」
戸惑うカルメンにもう一度キスをする。
「もし嫌と言われたら今度は私が追いかけるから…。Yes or No?」
そのとき病室の外から咳払いしながらメルセデスが入ってきた。
「さあカルメンを休ませてやってくれないかね。」
「…あぁ、それじゃまた明日…。」
メルセデスに急かされて渋々ドアの方へ歩く。振り向いてカルメンに小さく手を上げて出て行った。
シェーンの後姿を見送ってベッドサイドの椅子に腰を掛ける。
「…ママ…シェーンとやり直したいと言ったら許してくれる?」
カルメンが躊躇いながらメルセデスに尋ねる。
「どうしてシェーンがあんたの元を去ったか理由を知ってるかい?」
「…ジェニーから聞いてた…。」
微かに頷いた。それを見てメルセデスが溜息を着く。
「私が駄目だと言ってもやり直すつもりなんだろ?でもまたシェーンは逃げ出すかもしれないよ。そうしたらどうするね?
また似てる人をさがすのかね。」
「…ママ…」
「それであの女とは話が付いたのかい?まぁシェーンが来てくれたおかげで片付いたようだがね。あの女を見た時思ったよ。あんたがまだシェーンを
忘れられないでいるってね。よく似てたから。」
カルメンは頬を染めて視線を逸らす。
「まあシェーンも少しは成長した様だしもう一度信じてみるのもいいさ。そんなに惚れてるのなら…。ただしそれなりに責任は取ってもらうよ。」


875:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/05 18:53:55 pFW4lSel
日曜がたのしみw
だんだん書いてる人うまくなってってる気が…
いつもありがとん!!

876:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/07 19:14:53 XpJMpLC8
明日はエロだよね♪ wktk

877:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/08 08:30:09 92On4jlM
今回エロ松ですのでエロ描写に抵抗の有る人、貼るなうぜぇという人はスルーを。
という事でSS投下。



  
一年後のある日
シェーンはウェディングドレスを着たカルメンを抱き上げてホテルの部屋へ入りキングサイズはあるベッドに彼女を投げ降ろす。
笑顔で悲鳴を上げるカルメンの上に覆いかぶさりキスをする。
「今の感想は?カルメン・マッカチョン夫人」
シェーンが笑いながら尋ねる。カルメンは左手の薬指に嵌めたリングを見る。
「うーん…正直まだ実感は湧かない。でも私の中であの時から止まってた時間が動き出した気がする…。」
「…時間はたっぷり有る。止まっていた分はゆっくりと取り返して行こう…。さ、こっちへ来て…。」
悪戯を思いついた子供のように瞳を輝かせてカルメンの手を取る。そして寝室の隣にあるクロゼットの前に立たせた。
そこには壁一面に全身が映し出せる大きな鏡が備え付けられていた。
そこには結婚式を済ませたばかりで興奮が治まらないらしく顔を紅潮させて微笑むウェディングドレス姿の美しい女がいた。
その後ろから両手が伸びてその身体を自分のものだという様に上下に撫でて首筋に唇を寄せそこに吸い付き舐める。
その間も両手は女の身体中を這い回りいつしか背中のファスナーが下ろされブラさえ気付かないうちに取り去られていた。
鏡の中の女は口元にうっすらと笑みを浮かべうっとりと満足そうに溜息を着く。
それを察したその両手は別々の行動を取り始めた。左手は女の豊かな乳房を快感と痛みの境で揉みしだく。
右手はウェストで留まっているドレスの裾を徐々に捲り上げながら女の脚を撫で上げる。
カルメンは冷静に快感に喘ぐ鏡の中の女を見詰める。その右手がドレスの中に消えショーツの上から女の熱くなっている
部分を撫でる。女は呻き声をたて快感を与えている両手に爪をたてる。しかしそれ以上の行動に出ない両手に対して不満
を示す様に腰を動かし始める。それを待っていたかのように両手が動き出し、左手は左右の乳首を差別することなく指で
刺激を与え右手はショーツの横から指が進入してクリトリスに刺激を与え始めた。女は喘ぎながら手の動きに合わせて艶
かしく腰を揺り動かす。後ろから笑いを含んだハスキーな声が女の耳に囁く。
「ドレスが汚れるといけないから脱がすよ。」
女は子供のようにこっくりと頷いて両手のなすがままウェディングドレスは下ろされそこから踏み出た。
「見て…凄くセクシーだ。」
カルメンは鏡の中の女がTバックショーツとガーターベルトだけの姿で後ろから伸びた両手に支えられる様に抱かれているのを見る。
「…鏡に両手を突いて…そう…そして脚を開いて腰を後ろに…カルメンいい子だね。」
鏡の中の女は素直にその声に従う。シェーンは耳に舌を入れ焦らすようにゆっくりと女の脚の間に手を伸ばす。
しかしそれは彼女の必要としている場所には来ないで腿と脚の付け根付近で遊んでいた。女は焦れて腰を動かしそれを求
めるが再び違う場所を彷徨う。その時カルメンは始めて鏡の中の女を忘れて声を上げた。
「…シェーン…お願い…早く…。」
そこで漸くシェーンはカルメンの求める場所へ指を移動させる。そこはショーツの上からでも判るほど熱く濡れていた。
「ア…ンッ…イイ…」
しかし直ぐにショーツを通しての感覚に不満そうな声を上げた。
「ネェ…直接触って…焦らさないで…。」
強請るカルメンに対してシェーンが余裕の笑顔で囁く。
「いいよ。…さあ、脚を抜いて…。」
ショーツとガーターベルトを取り去って改めて後ろから抱きしめる。
「そんなに欲しかった?」
ゆっくりヴァギナに挿入させた二本の指を抽迭させながらカルメンの耳に囁くと声も出せない状態で激しく首を上下させる。      
「ゴメンね。それじゃ一回イコうね…。」
囁いてクリトリスを刺激しながら的確にGスポットを狙って指の動きを速める。
「シェーン…シェーン…アッ…イッテもいい?…ネェ、イッてもいい?…アアッ!」
程なくカルメンは鏡に縋り付くような体勢で叫び声を上げてイッた。シェーンはそのまま力無く鏡に寄り掛かって座り込む
カルメンを倒れないように後ろで支え優しく薄っすらと汗をかき紅潮した頬にキスをして立ち上がりシャツを脱いでカルメンに掛けバスルームへ向った。
浴槽にお湯を張って戻ってくるとまだぐったりしているカルメンを助けお越す。
「…まだ身体に力が入らない…。」
カルメンが完全に身体を預けた状態で甘えてシェーンに囁く。するとカルメンの膝の裏に腕を回し身体を救い上げた。


878:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/08 08:31:14 92On4jlM
シェーンは後ろからカルメンを包み込むように抱いてジェットバスにいた。
「あの時のきみのママには驚いたよ。まさか彼女から結婚を言い出すなんて…。」
結局シェーンはそのままカルメンに付き添いニューヨークから戻ったのは入院から一ヶ月後だった。ニューヨークを発つ前にアルマに合いにアパート
へ立ち寄ったがそこは既に引き払われていて結局行方は分からないままだった。ロスに戻ってもカルメンは実家に留まった。
直ぐには二人が一緒に暮らすのをメルセデスは許さなかったからだ。ある日シェーンはメルセデスから夕食に誘われた。
そしてデザートの後メルセデスは二人を呼び寄せて言った。
「もうカルメンの傷もすっかり癒えた様だから一緒に住むなり好きにすればいいさ。でもひとつだけ約束して欲しい…チェーン。身体の傷は癒えても
二年前の心の傷は何年経とうが薄れる事はあっても消える事は無いんだ。だからせめて今すぐでなくていいから将来もう一度結婚式を挙げて欲しい。」
以前のシェーンなら先の事に約束は出来ないと首を振っただろう。しかし今彼女は確信を持って頷く事が出来た。
「…正直に言うともう結婚式はこりごりと思ってた。あなたのせいで…。」
カルメンがふざけてシェーンの顔にお湯を掛ける。しかしそれは彼女の本音だろうとシェーンは思った。
「今はどう?式が挙げられて良かった?私は嬉しかった。出きるなら始めからやり直したいと思っていたから…。カルの美しいウェディングドレス姿を
見られた事が何よりも嬉しかった。」
カルメンは少し照れたように言う。
「…ありがとう。今は凄く嬉しい。シェーンと結婚式を挙げられた事が…。」
シェーンの舌がカルメンの耳の後ろから首筋を辿り肩を舐めてキスを置く。
「こちらこそありがとう。やり直すチャンスを与えてくれて。」
カルメンは笑って首を後ろに反らせ両手でシェーンの髪を掴んでキスを強請るが唇ではなく舌でカルメンの唇をからかう。
その舌を受け入れるように唇を開くがそれさえも素直にくれないシェーンに焦れてカルメンからその舌に吸い付く。
カルメンの舌がシェーンの舌を求めるがシェーンはすぐに舌を引く。カルメンは振り向いてシェーンに抱きつく。
「もう!そんなに焦らすのなら私がヤッたげる。」
カルメンはシェーンの肩に噛み付いて片手を彼女の脚の間に持って行く。シェーンは笑いながらカルメンに身体を委ねた。
その指がクリトリスを擦り始めるとシェーンは低く呻いて背を反らせる。
「カル…気持ちいいよ…。」
そんな彼女を見てカルメンは嬉しそうに耳元で囁く。
「…シェーン…愛してる…ずっとこのままでいたい。」
「ああ…カルメン…キスして…。」
指をシェーンのヴァギナに挿入しながら唇を重ね舌を絡める。今度はシェーンも焦らす事無くカルメンの舌を積極的に
リードし始める。すると今度はカルメンがキスに夢中になりシェーンの中に入れた指の動きが緩慢になる。
シェーンが腰を動かして催促すると気付いて再開する。二、三度それを繰り返すとシェーンは笑って唇を離す。
「このままだとイケないよカル。それにのぼせそうだ…もう出ない?」
二人は戯れながらジェットバスから上がるとベッドに倒れこむ。
シェーンはうつ伏せに倒れこみカルメンはその背中にキスをして舌を滑らせる。
「カル…ゴメン、やっぱりのぼせたみたい…。」
シェーンがぐったりした様子で話すとカルメンが心配そうに顔を覗きこみ頭を撫でる。
「それじゃこのまま眠る?」
「うん…。明日の朝に埋め合わせするから…。」
シェーンが笑いながら呟くとカルメンはその頬にキスをしてベッドカバーを引き上げ、シェーンの肩に頬を寄せて目を閉じた。


879:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/08 08:31:55 92On4jlM
翌朝
「シェーンもう9時よ。さあ。」
朦朧とした頭で声のする方へ首を向けるとカルメンがいきなり馬乗りになり両手を頭の上で固定して鎖骨にキスをした。
しばらくは状況が把握できなくてぼんやりされるがままになっていたシェーンだったが乳首に唇を感じた時呻いて微笑んだ。
「…カルメン…朝から元気だね。もう少し眠らせて欲しいんだけど…。」
シェーンがハスキーな声で笑いながら言うとカルメンは首を振り口の中にある乳首をかじる。
痛みに顔をしかめるシェーンに目で謝罪の色を浮かべる。
「いいよ。そのまま続けて…。そのまま…。」
頭を反らせて喘ぎ声で言うとカルメンはゆっくりと下へ身体を移動させシェーンのクリトリスを唇で愛撫する。
「ああ…カル…指を入れて…。」
カルメンはシェーンをイカせることに夢中になっていたので後ろから手が伸びて来ている事に気付かなかった。
「…あっ!駄目…シェーン…今は私がイカせる番なのに…。」
カルメンが上擦った声で抗議したがそれを無視してその手は彼女の中に進入し始めた。
「…カルメン…愛してる…一緒にイコう…。」
「私も愛してる…シェーン…、」
二人は何時間も愛し合った。そして夢の中でまどろむ。この先ずっとお互いの腕の中でこんな朝を迎えられる事を願って。





880:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/08 09:23:33 eJDrY3KZ
カルメンはシェーンの肩に噛み付いて片手を彼女の脚の間に持って行く。シェーンは笑いながらカルメンに身体を委ねた。
その指がクリトリスを擦り始めるとシェーンは低く呻いて背を反らせる。
「カル…気持ちいいよ…。」
そんな彼女を見てカルメンは嬉しそうに耳元で囁く。
「…シェーン…愛してる…ずっとこのままでいたい。」
「ああ…カルメン…キスして…。」
指をシェーンのヴァギナに挿入しながら唇を重ね舌を絡める。今度はシェーンも焦らす事無くカルメンの舌を積極的に
リードし始める。すると今度はカルメンがキスに夢中になりシェーンの中に入れた指の動きが緩慢になる。
シェーンが腰を動かして催促すると気付いて再開する。二、三度それを繰り返すとシェーンは笑って唇を離す。
「このままだとイケないよカル。それにのぼせそうだ…もう出ない?」
二人は戯れながらジェットバスから上がるとベッドに倒れこむ。
シェーンはうつ伏せに倒れこみカルメンはその背中にキスをして舌を滑らせる。
「カル…ゴメン、やっぱりのぼせたみたい…。」
シェーンがぐったりした様子で話すとカルメンが心配そうに顔を覗きこみ頭を撫でる。
「それじゃこのまま眠る?」
「うん…。明日の朝に埋め合わせするから…。」
シェーンが笑いながら呟くとカルメンはその頬にキスをしてベッドカバーを引き上げ、シェーンの肩に頬を寄せて目を閉じた。


881:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/08 09:33:46 olgFYIfs
↑サラ・シャヒスレの嵐さん、コピペ誤爆ですか?wwwww


882:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/11 14:25:43 +LYXInhi
神様
ヘレナとディランのSSきぼんぬ!!

883:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/11 23:03:53 3xDIm35Y
あの二人のHシーン越えるSSは不可能だと思ふ。

884:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/12 01:10:26 utDJHBZW
シェーンとモリーもお願いしマツ

885:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/12 08:26:37 i+QqemsQ
ちょと萌えまつた!
作者さん、ありがとん!!

886:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/15 08:12:35 DmEd9Gh4
前回長過ぎたので今回短めです。貼るなうぜぇという人はスルーを。という事でSS投下。




彼女が短く鋭い叫び声を上げてイッたあと私は重く息を吐いて彼女の上にぐったりと覆いかぶさった。
そのまま彼女の肩に顔を埋めて荒い呼吸が収まるまで無言でいた。
数分後ゆっくりと身体を起こして隣に仰向けに寝転がる。
「…眠った?」
暫くして彼女の耳元で囁く。反応なし。溜息を付いてサイドボードの上に置いてあった煙草に手を伸ばす。
どうしてこうなってしまったのか。どこで歯車が食い違ってしまったのか。全ては優柔不断な自分のせいか。
言葉では言い表せない複雑な思いが込み上げてきて苦い顔で溜息と共に煙草の煙を吐き出す。
ベッドから立ち上がり足元に散乱している衣服を取り上げて身に着け始める。
「シェーン…帰るの?」
後ろからニキが声を掛ける。後ろを振り返る事無く返事を返す。
「…うん。」
「ジェニーが気になる?」
「…彼女がお膳立てしてくれたんだ。気にする必要もないでしょ?」
「なら何故泊まってくれないの?」
「何を今更…お互い割り切った関係でしょ?」
ジャケットを羽織りサイドテーブルから携帯とキーを取り上げニキに向き直って軽く手を上げる。
「じゃ…また。」
広い室内を出口に向かって歩く私の背中に枕が投げつけられたが気に掛ける事無くドアを開けて出た。


887:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/15 08:13:10 DmEd9Gh4
運転しながら時計を確認する。
「一時…か。」
ジェニー…彼女は眠らずに待っているだろう。いっそ先に眠っててくれた方がどんなに気が楽か。
あの時彼女は言った。私の事は理解していると…。理解?いや支配だろう。ニキとの事に関してもあのフォトスタジオに関しても。
ジェニーは支配力、独占欲が強すぎる。子供のころから一匹狼同然に生きてきた私にとって拘束は一番の苦痛だった。  
彼女から告白されたあの日何故彼女にキスしてしまったのか。
私が彼女を愛するのは友達としてでそれ以上でもそれ以下でもない。
あの時断ったとしても彼女はそれを受け入れただろう。そして私もこんな思いをしなくて済んだのだろう。
しかし彼女と関係を持ってしまった。やはり父の言う通り私にはマッカチョンの血が流れているのだ。
もしかするとそれを一番分かっているのが彼女なのか?彼女が私の事を理解しているというのも強ち嘘ではないのかもしれない。
そう考えれば考えるほど私の人生は彼女の掌で踊らされていると感じる。
決して彼女が悪いわけではない。それどころか優柔不断な自分が不甲斐ないのだろう。
分かっていても彼女に対する怒りが湧いてくる。思わずブレーキを踏みハンドルを両腕で叩く。
このまま家へ帰れば必ず彼女と口論になるだろう。車を降りてドアに寄り掛かり煙草に火を点ける。
気を落ち着かせる様に大きく煙を吸い込む。
隣に住むベットとティナがニューヨークへ引っ越すことになり私は寂しい思いをしている。
デイナを失い今また二人の親友がここを去ろうとしている。いつまでも一緒にいられる分けじゃない事は判っていても
やはり寂しさは否めない。ジェニーとはずっと一緒に暮らしていけるのだろうか。否いつかは彼女も私の元を去るだろう。
不意に彼女の顔を見たくなった。不安定な関係ながらでもいい少しでも長く一緒に居られるよう努力してみよう。
煙草を捨てると車に飛び乗りアクセルを踏み込んだ。


888:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/16 10:30:21 pDUOE9S6
誰のとこイッタの?

889:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/17 09:56:54 O+BaJfCR
いつも楽しみにしてます。もっとエロ高めsharmenお願いします

890:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/22 09:31:09 W933y9sW
SS投下。貼るなうぜぇという人はスルーを。




何も変わらないいつもの朝。
シェーンとカルメンが手を繋いでプラネットのドアを押して店内へ入りいつものメンバーが座る席に近づく。
ベットと共に先に来ていたティナは意識して二人を見ないように雑誌に目を落とした。
ティナの背後をシェーンが通過する時偶然に指先がティナの背中に触れその瞬間小さく身体が振るえ思わず目を閉じる。
「ティナ…どうかした?」
ちょっとしたティナの変化を察してベットが訝しげに尋ねた。
「ううん。なんでもないわ。」
彼女たちの向かい側にシェーンとカルメンが椅子を引きながら皆に声を掛ける。
「おはよう…。」
「おはよう。今朝も随分ゆっくりね。」
アリスがサラダを口に運びながら二人に向かって言う。
「うん。昨夜も遅かったから。ね?」
シェーンがカルメンにウインクをして相槌を求めカルメンは軽くシェーンを睨んで肩を叩く。
ティナは戯れる二人を視線で捕らえてシェーンを見る。その時偶然なのかシェーンもティナに視線を合わせ
意味ありげな微笑みを浮かべそれを見てティナは目を逸らした。
暫く雑談をして時間を潰す。ティナがベットに耳打ちをしてレストルームに向かった時シェーンはそれを目で追って
自分も席を立つ。鏡に向かって化粧を直しているティナの横で鏡越しに見詰め指先でその肩を撫でる。
「…誘ってる?」
「莫迦言わないで…。」
「冷たいな。あの時はあんなに熱かったのに…。」
シェーンは冗談なのか本気なのか読み取れない口調で囁く。
「…シェーン。あれは間違いだったの。一度だけの過ち。」
「…冗談だよティナ。あなたたちの関係を壊す気なんてないから。」
シェーンはティナからあっさりと身を引いて席へ戻って行った。
ティナは深い溜息を付いてあの時を思い出した。

その晩はベットとカルメンが仕事で遅くなりアリス、シェーンと三人で食事した後で軽く飲みアリスを送ったあとシェーンの車で
戻った時だった。何の意図もなくシェーンを誘いワインを飲み始めた。
口当たりのいい飲み心地につい飲みすぎてシェーンに抱えられてベッドに寝かされた。その時偶然にシェーンの唇がティナの頬に
触れた。二人の間に緊張が走り気付くと唇が重なっていた。
決してベットに不満がある訳では無い。それどころか今までにないくらい幸せを感じていた。
全てをお酒のせいにする積りは無いがそこからはもうお互い何の躊躇いもなく求め合った。
シェーンのセックスは荒々しい中にも経験豊富なテクニックがあり愛し合っているベットとのセックスとは違って単純に快感だけ
を与え合うようなセックスは始めての体験だった。
全てが終わった後ティナは猛烈な後悔に襲われて塞ぎこんだ。
「…ティナ…」
「…ベットには黙ってて…お願い。」
「分かってる。私もカルメンには知られたくないから…。」
シェーンはそそくさとベッドから降りて服を身に着け無言で出て行った。彼女も後悔しているのだろう。
後始末をする為にベッドからけだるい身体を起こした。

891:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/22 09:32:03 W933y9sW
翌日からは二人に起きた事を悟られないように振舞った。出来るだけシェーンには係わらないようにした。
「そんなに意識して私を避けると余計に変に思われるからいつもの様に振舞って。」
すれ違いざまに耳元で指摘され戸惑う。自分が必要以上にシェーンを意識していることに。
シェーンはそれ以降ティナに対してモーションを掛ける事も無く以前と変わりない態度で接した。
始めから何もなかったように。ティナにとってそれは願っていた事だったにも関わらず寂しい気がした。
そんな矛盾を抱えて数ヶ月を過ごした頃ベットが出張で二日間家を空けると知らされた。
当然プラネットでその話題が出てシェーンもそれを知る事となった。随分日がたった今ティナでさえ
あれが夢の中の出来事だったように感じた。
今ではシェーンを気にかける事なくベットと幸せに生活していてそれを再び失う恐怖を味わいたくなかった。
それでもどこかでもう一度あの快感を望んでいる自分がいてシェーンが誘いをかけてきたら断る自信が無かった。
ベットが出張に出た朝。ティナが彼女を空港に送って帰って来て裏口に回った時シェーンとカルメンが
楽しそうに庭弄りをしていた。
「HI…シェーン、カルメン」
ティナが声を掛けると二人は同時に振り向いて手を振る。
「ベットを空港まで送ってきたところなの。」
「そう。明日までは寂しいわね。」
「いや結構羽を伸ばすつもりかもよ?」
「シェーンならそうでしょうね。私が一日でも家を空けたらきっと一晩中帰って来ないんじゃないかしら。」
くすくすと笑いながら冗談を言い合い戯れる二人を見て軽い嫉妬を覚えた。
「ホント仲が良くて羨ましいわね。どう今夜うちで食事でも。」
「ティナ…ゴメンなさい。今夜は二人とも仕事で遅くなりそうなの。」
カルメンが残念そうに謝罪する。
「明日でもよければ喜んで。どう?」
シェーンはティナの肩に手を回して擦りながら尋ねる。シェーンにとってそれはなんでも無い行為だろう。
しかし今のティナはそれさえも誘われているのでは…と感じざるおえなかった。
「そう…そうね。明日にしましょう。」
変に意識している自分にうんざりしながら頷いた。


892:名無しさん@ローカルルール変更議論中
09/03/22 09:32:40 W933y9sW
次の日。
夕食の用意をしながら考える。
私はシェーンの事を意識しているのにシェーンは私の事はなんとも思ってないのか。
私は彼女と再び寝たいと願っているのだろうか。一方ではベットに知られる事を恐れている。
考えても答えの出ない自身の心に溜息を着いた。
「どうしたの?溜息なんかついて。」
その時後ろから声を掛けられて驚き振り返る。シェーンが腕を組んでドアフレームに寄り掛かかっていた。
「シェーン…。まだ準備中よ。」
「わかってるよ。…ひとつ忠告に来た。」
ティナに近づいてミニトマトを摘んで口に放り込む。
「何よ。忠告って。」
「私の事意識し過ぎ。自身過剰なんて言わないでよ?あんなに目で追われれば誰でも気付くって。」
「…シェーンは平気なのね。私といても。」
「ティナ…。本当の事言うとチャンスがあればもう一度あんたと寝たいと思ってた。だからプラネットで
誘った時もしティナがそれを受け入れてくれてたら状況は変わってたと思う。酷いほうにね。だから今は
感謝してる。あの時拒んでくれた事に。冷静に考える時間を与えてくれた事に。
今私はお互いのパートナーを傷つけたくないと思ってる。私はカルメンを失いたくない。
ティナだってベットを失いたく無い筈でしょ?ならあの事は忘れるのが一番だよ。私達の間には最初から
何もなかった。二人の間にあるのは友情だけ。OK?」
「…OK。」
「…今夜の夕食楽しみにしてるから。」
その日の夕食は楽しく終わった。ベッドに入った時シェーンの事で悩んでいたのが嘘のように心が平静に
戻っていた。シェーンも自分と同じ思いをしていたと聞いたときから。自分だけが苦悩していた分けでは
なかった。悩みを共有したかっただけなのかも知れない。小さな微笑を浮かべて思った。
『ベット早く帰って来てくれないかしら。』と。







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