10/11/29 22:00:02 nZTUuOaL
私は幸いにして直接担当したことはないけど、婦人科には体を傷つけられて来院する人もいます。この
状態は、間違いなく誰かに何かされたものだと考えながら、
「だいじょうぶ、落ち着いて、かなこちゃん。大丈夫よ…」
なだめながらそっと額にキスをし、髪を撫で、そのまま抱きしめていると、やっと落ち着いてきたよう
でした。「たすけて…たすけて…」と泣きじゃくるかなこを抱きしめたまま、落ち着いて自分から話す
のを待ちました。
かなこは、今日友達と別れた後に帰りの電車で痴漢にあったようです。その際、体の中に何か入れられ
て、その『何か』が取り出せないようです。
「だいじょうぶ、必ず取り出せるから落ち着いて、ね。 自分で無理にやったら、かなこの大事なとこ
ろに傷がついちゃうわ。 落ち着いて…ゆっくり息をしましょう。 吸って…吐いて…そう…」
私は自由に病院に入ることが出来るので、この時点でかなこを自分が働いている病院に連れて行くべき
でしたが、そのときは私もかなり冷静さを失っていました。
「かなこちゃん、無理なことをしては駄目よ。 …私が取ってあげるから、ね? 痛くないよ、大丈夫よ…。
私がかなこちゃんの体に指を入れるけど、いい? だいじょうぶ、痛くないから、ね?」
そう話しているうちに、かなこの体が振るえはじめ、『体に指を入れる』といったときにはビクっと大
きく振るえました。そのままかなこを胸に抱きしめ、髪をなでたり、額にキスをしながら本人が返事を
するのを待ちました。
「…と、とって…ください…」
かなこが了解したのを確認し、一階の洗面所で指を洗ってきて、かなこをベッドに横たえました。
「横になって、膝を立てて…。 だいじょうぶよ、女の子同士だから恥ずかしくなんてないから…ね?」