07/12/19 12:47:54 v2lKANBl
コンコン……
少し控えめなノックの音で私は目を覚ました
こんな時間に訪ねてくるのはあの子ぐらい、それを知りながらも私は自然に聞き返す
「だれ?」
「あの……お姉さま……私です」
入っていいわよ、と答えると、扉を開いてひとりの少女、香奈が、恥ずかしそうに俯きながら姿を現した
可愛い。本当にそう思う。できるならすぐにでも抱き占めたい、彼女の全てを受け入れたい
でもそんなことは出来ない。今の関係を維持する―崩さない為にも、私は冷静な態度をとり続けなければならない
「どうしたの?」
「眠れないんです…… 一緒に寝てもいいですか……?」
「また? 貴方は本当に甘えん坊ねぇ」
「っ!? ……お姉さま!」
カアッ、と香奈の顔が赤く染まっていく。こういう顔を見るのも悪くない
私にはSの気でもあるのだろうか?
「クスッ。冗談よ」
そう言って私は彼女をベットの方に手招きする
「失礼します……」
香奈がベットの中に入ってくる。彼女の匂いが広がり、私の心を刺激していく
「お姉さま」
「なあに?」
「手を……」
そうして私達は眠りにつく
この時間が永遠に続けばいい
そう思っているのが私だけではないようにと願いながら