06/09/20 15:48:26 d9Rlb8IW
>>69タン
ちょっとマジレス。
貴女ご自身がビアンなのか、バイ(既婚か未婚)、はたまたヘテロなのかで
この作家の作品から受ける印象は、ものすごく違うと思うわね。
「深爪」は中山のものとしては、平易だし結末も平凡かもしれないけれど
ある意味のリアリティはあると思う。
嫌悪感というのは、ご自分の倫理感により左右されるものでもあるし、
恋の理想像との兼ね合いもあるのでしょうね。
ただ、登場人物を、自分には理解できない類だと言っても、実際の世の中には
よくいるタイプであるということもある。それを描くことにも、ある価値は
見出せると私は思うわ。登場人物の生き方を嫌うことが、そのまま作家を嫌う
ことには、少なくとも私はならないのね。特にそれが興味のある分野である
ビアン小説(百合というより)で、まだまだ世の中にそんなに多くはないから
だとは思うけれど。
率直に言うと、これを読んで、彼女自身を「大」嫌いになって、以後作品を
全く読まなくなるのなら、仮に彼女の作品が今後質的に向上していったとしても、
(していると思うし)この作家についての貴女の見方には、払拭できない
ある色合いがついてしまったことは確かですよね。
作家については、彼女に限らずそういうことって往々にしてある、どうしても
虫が好かないってやつ・・・。
あくまでも「感情教育」を「深爪」の後に読まれたのでなければ・・と
いうことですけれどもね。